断腸亭日常日記 2005年 その2

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年のスペイン滞在日記です。

99年1月13日〜2月16日 2月19日〜4月14日 4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日
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 2月26日(土)

 去年デスクパソコン(サンタ・マリア)がブレーカーが落ちたためにスキャン・ディスクが42%まで行くと警報音を出してそれ以上起動しなくなっていた。それを、職場に持っていて直してもらったのが今月。WINDOWS98で、15GB、メモリー64MBの物だったが、直してもらいメモリーを128MBにしてもらった。経費は、お金ではなく、タバコ1カートン。電気屋でやってもらったら少なくても2万円くらいはかかるだろう。データが保存されているか不安だったが、全く問題ないようだった。本当にPCのことを良く知っている人が身近にいると困ったときに助かる。

 19日の結果。 アルヘシラス。フェスティバル闘牛。ホセ・フエンテス、マノロ・コルテス、ルイス・ミゲル、耳なし。ダマソ・ゴンサレス、耳1枚。ホセ・ルイス・ガジョソ、耳なし。マンサナレス、耳2枚が2回。 ロケタス・デ・マル。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳2枚。闘牛士、オルテガ・カノ、耳1枚。アパリシオ、コルドベス、カナレス・リベラ、ホセ・ガブリエル・オリベンシア、耳2枚。 トレデルカンポ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳1枚。闘牛士、ヘスリン、耳なし。リリア、耳2枚。ビクトル・プエルト、耳2枚と尻尾1つ。ヘスリ・デ・トレセラ、耳1枚。見習い闘牛士、ファン・ルイス・ピサロ、耳1枚。 ヘレナ。フェスティバル闘牛。ホセ・アントニオ・カンプサーノ、耳2枚。アントニオ・マヌエル・プンタ、ハビエル・コンデ、耳2枚と尻尾1つ。オルドニェス、耳1枚。カステージャ、耳2枚と尻尾1つ。エスクリバノ、耳2枚。

 20日の結果。 メキシコ。アントニオ・ウルティア、耳なし。ロペス・チャベス、耳要求で場内1周。マリオ・スライカ、耳なし。 ボゴタ(コロンビア)。ポンセ、耳1枚。パコ・ペルラサ、耳なし。エル・シド、耳1枚。 グアダラハラ(メキシコ)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳なし。闘牛士、アルミジータ、場内1周。ソトルコ、耳1枚が2回。 トバラ。ニーニョ・デ・ラ・タウリナ、耳なし。ホセ・モンテス、耳1枚。アブラアム・バラガン、耳2枚。 ムルシア。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳2枚。闘牛士、オルテガ・カノ、耳2枚。ヘスリン、耳1枚。コルドベス、リリア、オルドニェス、耳2枚。ファンディ、耳2枚と尻尾1つ。


 2月27(日)

 芋を食うとどうしておならが出るのだろう。歩きながら貯まってくるので、すかそうと思うのだがすかせずに「プッ、プッ」と続けざまにおならが出る。我慢するとおなかが張るので出す。そして快調にウンコも出る。そして、今日は納豆と長芋のスパゲッティーを食べた。美味かった。

 中山記念をバランスオブゲームで勝った田中勝春が勝利騎手インタビューで、「重賞通算30勝目です。おめでとうございます」と言われて、「ありがとうございます」と言ってマイクを離れてから、「200勝がいるからなぁ」と言って記者を爆笑させていた。これは、昨日アーリントンCで武豊が重賞通算200勝を記録していることを言っているのだ。まさかそんな記録が出たあとだから、こんな言葉を掛けられるとは思っていなかったのだろう。武は今日も勝って今年50勝目をあげた。JRA最速で記録した。今年も200勝以上するだろう。もの凄い記録だ。大嫌いだけど。

 ホセリートがビスタレグレのフェスティバル闘牛に出場して耳2枚を切った。セサル・リンコンがメデジン(コロンビア)で耳1枚2回でプエルタ・グランデした。


 2月28日(月)

 歯医者の帰り本屋に寄った。『Tarzan』 『PLAYBOY』 を買った。『Tarzan』 は表紙に吊られて買ったわけではない。腰痛、肩こりはエクササイズで治せ!と言うとおり内容で買ったのだ。『PLAYBOY』 4月号は、[総力特集]3大ギタリストの生き方。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジのヤードバーズの3大ギタリストの特集。萩原健太が3人の生き方を徹底分析。それぞれのインタビュー。クラプトン人生を変えた10枚のブルース・アルバムや、伊藤政則X大貫憲章のどうでも良い対談などが載っている。こいつら未だやってるの?最低だよ。でも、多分これから読むだろうけど。

 他には、ノラ・ジョーンズの特集記事、ピーター・バラカンが、映画、『ライトニング・イン・ア・ボトム』 の紹介文がある。これは、この前見たマーティン・スコセッシ製作総指揮のザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクトの、『ロード・オブ・メンフィス』 の中で行われていたメンフィスでのフェスティバル・コンサートと同時期のニューヨークのレイディオ・シティ・プリゼンツ・ミュージック・ホールで2003年2月に行われたマーティン・シコセッシ・プレゼンツ・ザ・ブルースの幕開けイヴェントを記録した映画だ。3月17日から上映するようなので観に行きたい。

 それから映画、『レイ』 に主演したジェイミー・フォックスのインタビューが載っている。今日アカデミー賞が発表されて主演男優賞を受賞したのでタイムリーだ。そして本当に良い映画だった。そのことは時間がないから今は書かない。

 今はブルースに浸っていたい気分。ブルースの曲で、1番それらしいと感じたのが、『スウィート・ホーム・シカゴ』 だった。こんな歌を作れる人間は凄いなぁと思っていた。上田正樹がサウス・トゥ・サウスをやっていた頃だったと思うけど、『スウィート・ホーム・大阪』 を歌っていた。それは、『スウィート・ホーム・シカゴ』 が原曲だ。そしてそれを作ったのがロバート・ジョンソン。生ギター1本でブルース・コードを弾く。色んなアレンジが可能な素晴らしい曲だ。もう一つ書けば、ブルースらしい曲、ブルースらしい声の代表は、ハウリン・ウルフ。このだみ声にはやられるよなぁ。

 27日ボコタ(コロンビア)のサンタマリア闘牛場でセサル・リンコンが耳2枚取ってプエルタ・グランデした。闘牛場には、「セサル・セサル・セサル」 という観客の叫び声が響いたそうだ。


 3月1日(火)

 今年は色々な変化が身の回りに起こるだろう。8月末には引っ越ししなければならないし、そうなるの来年はスペインに行けないかも知れない。行くためには何らかの努力が必要になる。そういう努力が実るようにやることをやらなければならないと今から多少焦り気味だ。消費を押さえるだけではどうしようもない金が足りない。それを競馬で稼ごうと思っているわけではない。最良なのは原稿を売ることだ。そういうことをやらないと駄目だ。その為には、書かないことには話にならない。

 セサル・リンコンは、絶好調でコロンビアのシーズンの最優秀闘牛士に選ばれた。これだけ活躍したのだから当然の結果。スペインに行くのが楽しみでもあり、怖くもある。セビージャで今年初めて会えるはずだが、前日や当日は物凄く緊張するだろう。体調がおかしくなるくらいに・・・。


 3月2日(水)

 ネットで部屋探しをした。自分の条件に合う物があるのかどうか、不安だったが以外とある物だ。地図でこの辺が良いなぁと、思っていた場所に物件があったので安心した。が、引っ越す時期が今でないので、その時期に同じような条件の物件があるかは判らないが取りあえず目途はついた。

 新しい掲示板を使用することにした。理由は、書き込みが最大1000個まで残るからだ。これからこっちを使って欲しい。


 3月3日(木)

 今日はひな祭り。いよいよディープインパクトが東上してクッラシックのトライアル弥生賞に出走する。追い切りが昨日行われて抜群の反応を見せた。「ユタカを背にDWコースに登場したディープインパクトは、僚馬スパロウホーク(牡3、500万下)を3馬身ほど後ろから追走する。徐々に差を詰めて4コーナー手前で馬体を併せると、軽く仕掛けられただけでグーンと加速。相手が必死に追いすがっても差は開く一方で、何と1秒(約5馬身)の大差。6ハロン82秒6のタイムは驚くほどではないが、ラスト1ハロン11秒4を馬なりで叩き出したのはこの1頭だけだ。

 「前半が少し遅かったからね。でも、反応は良かったですよ」と絶好の感触に笑顔のユタカ。池江郎調教師も「終いはいい脚を見せてくれたし、ちょうどいい追い切りでしたね」と満足のゆく仕上げで臨めることに自信を深めた。」ーーサンスポよりーー

 単勝支持率は50%を超える1人気になるだろう。心配なのは、今日の夜から雪になること。明日の昼が雪のピークで、土曜日も降る予報が出ている。2歳チャンピオンも出走しているが、3冠を意識している調教師。武も十分それを判っている。日曜日の中山競馬場が楽しみだ。


 3月4日(金)

 注文していた、『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト コンプリートDVD-BOX』 が届いた。つまり、マーティン・スコセッシ製作総指揮のザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクトの、『ソウル・オブ・マン』(監督ヴィム・ヴェンダース)、『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』(マーティン・スコセッシ)、『レッド、ホワイト&ブルース』(マイク・フィギンス)、『ロード・トゥ・メンフィス』(リチャード・ピアス)、『デビルス・ファイヤー』(チャールズ・バネット)、『ゴッドファーザー&サン』(マーク・レヴィン)、『ピアノ・ブルース』(クリント・イーストウッド)、の7作品とBOX仕様なので特典としてボーナスディスク(DVD)が付いている。これはヴェネチア映画祭の記者会見のも模様や各映画の歌が28曲収録されている。映画で使用されているもあるが、使用されていない物や完全に収録されている物がある。

 その中で凄いと思ったのが、ウィリー・ディクソンの、『ナーバス』。どもって歌っているところが、この曲を引き立てている。こんな表現があるのかと驚いてしまった。また、ハウリン・ウルフの初公開フィルムから、『イーブル』。これも凄い。ただ、このボーナスディスクには歌の歌詞が訳されているが、どうやら、映画のDVDの方は歌の訳が出ていないようだ。それが残念でならない。


 3月5日(土)

 『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト コンプリートDVD-BOX』 は、歌詞が訳されていないと書いたが、すでに観た、『レッド、ホワイト&ブルース』 で確認したらちゃんと出ていた。『ゴッドファーザー&サン』 を観た。シカゴのチェス・レコードでマディ・ウォーターズのバンドをバックにラップのチャックDなどがレコーディングをした。ラップなんて聴いたことがないし興味もなかったからこれは観るつもりはなかった。でも、昔の貴重なシカゴ・ブルースのフィルムが納められている。オーティス・ラッシュのギターは右利き用の物を使用しているが、弦も右利き用のまま張って左手で弾いている。日本では松崎しげるがそうやって弾いている。ああいうのはエレキ・ギターが作られた当初は左利き専用のギターがなかったから弦を反対に張って弾いていたが、それ以前のギターを手にした時は他人から借りて弾いていただろうから、当然右利き用に弦が張られていたはずだからそうやって練習を重ねてきた人がああいう弾き方を身につけていったのだろうと思う。

 なお、『レッド、ホワイト&ブルース』監督のマイク・フィギンスは大学生の時のバンド名を映画のタイトルにしたのだそうだ。そのバンドには、ブライアン・フェリーがいたという。


  3月8日(火)

 日曜日に中山競馬場へ行ってきた。3歳牡馬クラシックのトライアル弥生賞を観るために。パドックはGT並の人で一杯だっだ。注目のディープインパクトを観てこんな馬が走るのか?と言う印象だった。踏み込みは深い。尻尾も尻から離れて地面に水平に出ていて元気がある。でも、後肢の飛節が着地すると横に揺れる。こういう飛節の動きの馬は駄馬。体が出来ていない証拠。チャカついているがイレ込んではいない。マイネルレコルトは、2歳チャンピオン。しかし、体型が短距離型。胴が詰まっている。踏み込みは深い。チャカついているがイレ込んでいない。尻尾は尻にピッタリくっついている。どうも買う気がしない。アドマイヤジャパンは、1番チャカついているがイレ込んでいない。うるさいのもあまり気にならない。3頭の中で1番良い。

 ニューヨークカフェは、後肢のつなぎが、着地すると離れるまでに2度動く。トウカイテイオーのようにつなぎの沈下がバネのような感じじゃない。これも体が出来ていない証拠だろう。体型がトウカイテイオーのように胴長でともの方に行くに従って細くなる。僕好みの体型。将来性を感じる体だ。ニシノドコマデモもいまいち。どうも信用できない。騎乗合図が出て武豊がディープインパクトに乗ったら馬が一変した。飛節の横揺れはピタリとおさまり非常に良い歩様をし出した。いやー走る馬っていうのはこうなるのかと思った。返し馬では、もっとスムーズな脚捌きになっていた。だから、馬券は、ディープインパクトの単勝と、馬連で、アドマイヤジャパンと少し返し馬で良くなっていた、マイネルレコルトに流した。

 結果は、スロー・ペースで進んで3コーナーから馬なりで外から上がっていって直線でマイネルレコルトと、アドマイヤジャパンを交わしたディープインパクトが首差で優勝。武は、トライアル仕様のレースをしてムチを振ることなく結果を出した。強い!しかし、競馬ファンの中では、意見が分かれることだろう。確かに強いが、これならストーミーカフェにもチャンスがあるだろうと。本番の皐月賞では、ストーミーカフェの平均からハイペースの展開で、18頭立てで、ディープインパクトが内枠に入った時に、馬群を割って抜け出てこれるのかという事に焦点が当たってくるだろう。強い逃げ馬と、強い差し馬の対決。今年のクラシックは面白くなりそうだ。

 『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト コンプリートDVD-BOX』 から、『ピアノ・ブルース』(クリント・イーストウッド)と、『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』(マーティン・スコセッシ)を観た。『ピアノ・ブルース』 の中で、ドクター・ジョンがセロニアス・モンクを初めて聴いた時、「地元の奴かと思った」と言っていた。言われてみれば、モンクはブルースぽいピアノを弾いている。『ブルー・モンク』 なんてアルバムもある。クリント・イーストウッドは子供の頃からピアノを弾いているので、ピアニストについてや弾き方についての詳しい。ピアニストにインタビューをしているが、これがなかなか良いのだ。

 紹介されるピアニストは、ピート・ジョンソンとアルバート・アモンズ、アート・テイタム、オスカー・ピーターソン、セロニアス・モンク、プロフェサー・ロングヘア、ファッツ・ドミノ、デューク・エリントン、ナット・キング・コール、レイ・チャールズ、など。中でも、ドクター・ジョンが言うように、プロフェッサー・ロングヘアは非常に特徴があり、憧れの対象だ。それとセロニアス・モンク。これは凄い。この意見に文句のある奴はモンクを聴いてから文句を言って欲しいって言う気分だ。モンクある?

 女性ピアニストでは、マーサ・デイヴィス、ドロシー・ドネガン。マーサ・デイヴィスも凄い。豪快だ。ドロシー・ドネガンも早弾きだが彼女は女性的だ。首が前に出て姿勢が悪いが、指は鍵盤を直角に叩いている。


 3月10日(木)

 朝、衝撃が走った。自民党衆院議員の中西一善が強制わいせつの現行犯で逮捕され、その後、国会議員辞職したことではない。岡部幸雄騎手が引退を決意しその手記がサンケイスポーツ紙上1面に載っていたからだ。大変なショックである。驚いて涙も出ない。

 「 悔いがないといったら、嘘になるかもしれない。でも、今が引き際と思い、自分自身に悔いがない騎手生活だったと言い聞かせている。

 引退については、ずいぶん前から考えてきた。柴田政人君、福永洋一君、伊藤正徳君をはじめ、馬事公苑“花の15期生”、最強世代といわれてきたことを誇りに思うが、若い頃から仲間内で「一番最初にやめるのはオレだ」と言ってきた。それくらい、自分は素質がないと感じてきた。

 それでも馬に乗ること、レースに参加することが楽しかった。勝てば、もっと楽しく感じた。やめるのは、その楽しい気持ちがなくなった時だと決めていた。

 引退を本気で考えたのは、2月20日の東京競馬が終わった直後。しばらく勝てなかった(55連敗)のはわかってはいたが、勝利よりも、寒さの影響で体が動かず、思うような騎乗ができないことがショックだった。

 暖かくなれば、まだ大丈夫かなという気持ちもあった。だが、復帰したところで馬に迷惑をかけることの方が怖かった。それに親しくしているアイルランドの超一流ホースマンに、レスター・ピゴットの話を持ち出されたのがこたえた。ピゴットは英国の至宝騎手で50歳代後半まで乗ったが、晩年はボロボロだった、と話されたのも、自分のことを言われているのかと感じ、ショックを受けてやめる決意をした。

 思えば、本当にいい騎手人生だった。最初の勝利だったミスコロナが、自分もこの世界でやっていけそうだという自信めいたものを与えてくれた。その後はシンボリルドルフに巡り合ったことで本当の自信がついた。日本の競馬史上最高の名馬だと確信しているし、血統が急速に改良されている現在、彼よりも強い馬はいくらでも出ると思っているが、無敗の3冠馬なんて、永遠に出ないくらいに思っている。

 今はしばらくのんびりしたいし、応援していただいた方には感謝の気持ちで一杯。どこよりも競馬に力を入れているサンケイスポーツのこの場を借りて、お別れのあいさつをさせていただきます。」ーー岡部騎手のサンケイスポーツ独占手記(全文)ーー

 火曜日サンスポに連載している、「ホースマン週報」 が休載する事が書かれていた。そういえば先週もそういう風に書いてあった。それがどういう意味を持っているのかその時は未だ判らなかった。

 「★引退後は

 岡部騎手は「調教師は騎手とはまったく違う才能が要求される。自分にはなる考えがない」と言い続けてきた。今後については未定だが、「騎手を育ててみたい」と熱意を見せてきた経緯もあり、功績を高く評価しているJRAでは、騎手養成部門の重要なポストを依頼する予定だ。

 ◆和田孝弘・シンボリ牧場社長 「残念です。岡部さんほど、レースでのすごさだけでなく、馬を教育してくれるジョッキーはいないと思っていましたし、あれだけの存在はもう出現しないのではないでしょうか」

 ◆武豊騎手(岡部騎手に次ぐ史上2位のJRA2534勝) 「偉大な先輩です。すべてのジョッキーの目標となる人で、何もかもが凄かったですね。日本だけではなく、早くからの海外での騎乗には、ボクもとても刺激されたし、岡部さんでなければ成し得なかった勝利、記録というのも沢山ありましたね。まだまだ頑張れると思っていただけに残念な面はありますが、56歳まで続けてこられたこと自体が凄い。ボクも、頑張り続けていきたいです」

 ◆柴田政人調教師 「先週、(師匠の)高橋英夫さんに会って知った。そう衰えは感じなかったし、まだまだ騎手として引っ張っていってほしいと思っていたが、本人が結論を出したのだからね。岡部はフリーの先駆者として、私は厩舎所属として、形は違ったが目指すところは同じだったし、同期のライバルとして認め合っていた。私がけがで騎手をやめたとき、騎手会長を引き受けてもらって、ここまで長いこと引っ張ってきてもらったが、世代交代なのかな。ごくろうさん。残った騎手は一丸となってがんばってほしい」

 ◆松山康久調教師 「国際化の先駆けで競馬界の顔だった。社会人として人間性を信頼していました。共通の意識を持っていたし、日本競馬を国際的に評価を高めた功績は大きい。もう1年ぐらいはできると思っていたけどね。これまでの技術と意識をもっと若い騎手に教えてほしかった」

 ◆小島太調教師 「まだまだやれると思っていた。半端じゃない努力をしてきた人だし、頼りにしていたんですが…。ここまで現役でやってこれたのはすごいことです」

 ◆嶋田功調教師 「ごくろうさん、としか言いようがない。私より10年以上も現役を続けてきたし、技術的にかなわないと思う人だった。並大抵の研究心じゃないんですよ。今の若い人にもあれぐらいの努力と研究をしてもらいたい」

 ◆河内洋調教師 「まだまだ現役で頑張ると言っておられたのに…。ボクが厩舎を開業したら管理馬に乗ってもらうと約束もしていたんです。今後も後輩騎手たちの指導をしてほしいと思います」

 ◆福永祐一騎手 「ついに引退の時がきたのですね。岡部さんは父(洋一さん)が現役時代、関東に遠征するといろんな面で世話になった方。競馬会、騎手会にとっても最大の功労者と思います。ごくろうさまでした」  」


 「10日、東京都内のJRA六本木事務所で記者会見、「レースでイメージしたように体が動かなくなった」と話し、同日付で現役を引退、38年間のジョッキー生活に別れを告げた。

 同騎手は7冠馬シンボリルドルフをはじめ、トウカイテイオー、シンボリクリスエスなどに騎乗し、国内GIで31勝(84年のグレード制導入後)をマーク。98年にはタイキシャトルでフランスのジャック・ル・マロワ賞を制し、海外GI制覇を果たすなど日本競馬の発展に力を尽くしてきた。

 近年はひざの故障に悩まされるなど、騎乗機会が減少。今年2月20日の騎乗が最後となった。晴れやかな表情の岡部騎手は引退後について「しばらくはやれなかったことをやりたい」と話した。

 引退セレモニーは20日の中山競馬最終レース終了後に同競馬場パドックで行われる。

 ◆一問一答「思い出の馬はルドルフ。馬がいたから人生があった」
 
 ジョッキー生活にピリオドを打った岡部騎手に物寂しさはなく、さわやかな顔で会見に臨んだ。

 −引退を決めたのは。

 「東京開催最終週の土曜(2月19日)に体が動かず、イメージ通りの騎乗ができなかった。翌日の日曜もそれが続いたら辞めようと思った。同じだったので、家に帰って『辞めるよ』と言った」

 −騎手生活で印象に残っていること。

 「楽しかったり悲しかったり、いろいろとあったが、38年間レースに乗れたこと」

 −思い出に残る馬は。

 「いい馬にいっぱい乗せていただいたがやっぱり(クラシック)三冠馬シンボリルドルフです」

 −ベストレースは。

 「『これがベスト』はない。悔いは一日や二日では語り尽くせない。レースでは馬と騎手はセットでドラマを演出する。馬がいたからこそ自分の人生があった」

 −今後は何を。

 「今はガス欠状態。騎手時代にやれなかったことをやりたいし、迷惑を掛けた家族とも過ごしたい。しばらくは自由な時間を楽しみたい」

 −今度はターフ外から競馬を見ることになる。

 「馬券を買える立場になるから、どういったものか…という感じ」

 −ファンへの言葉を。

 「昨年1年間休み、復帰した初日のパドックでの温かい声援には驚いた。『ありがとう』しか(言葉は)ありません」

◆引退記念競走を施行

 JRAは現役を引退した岡部騎手の功績をたたえ、20日の中山競馬最終レースを「岡部幸雄騎手引退記念」競走として施行することを決めた。

 当初は特別競走「東風(こち)ステークス」として同日の10レースに行われる予定だった。これに伴い、本来の最終レースを9レースに、9レースを10レースにそれぞれ変更することになった。」ーーサンケイスポーツよりーー

 何だか寂しい。競馬の楽しみが半減してしまう。TVで記者会見の場面を放送していたが、笑顔で明るかった。あの顔を見たらグッと来た。ついに来るべき時が来たかという感じだ。俺の心は今、マグニチュード8.8の地震が起きたような、そんな感じになっている。色んなレースの場面や思い出が、走馬燈のように駆け巡っている。悲しくて言葉が出ない。


 3月11日(金)

 あれから1年がたった。マドリードではテロなどについての国際会議が行われている。闘牛の会用の原稿を送り、ビデオの編集も終わった。明日は闘牛の会。


 3月12日(土)

 コンビニでサンスポを買って電車でWINSへ向かう途中で、高橋源一郎の記事を読んでいたら目に涙が溜まり丸い玉になって前が見えなくなりそして、目の外に溢れ出ていった。普段は、馬柱とかを始めに見るのに、今日はストーミーカフェが放牧先に牧場での調教で骨折して春のクラシックが絶望になったという記事が目に入ってその下にあった源一郎の記事に目がいった。

 「岡部幸雄騎手が引退することになった。いつか来る日とは思っていたが、最後の手記まで「馬に迷惑をかけることが怖かった」と書くほど「馬優先主義者」の引退は、ほんとうに寂しい。
 同世代には伝説の福永洋一がいて、競馬ファンになりたてのぼくの目にはそちらに吸いつけられていた。だが、時間をかけて、岡部騎手の存在が圧倒的なものになっていったのだ。個人的には何度かの海外遠征でお供をした思い出が忘れられない。とりわけ、マカオ競馬場での思い出は忘れられない。はじめは見知らぬ日本人騎手と侮っていた観客が、人気薄の馬を次々と勝たせる魔法のような騎乗技術にざわめき、岡部騎手が乗るだけで異常な人気となり、ついにはダービーで本命馬の引き立て役と目される馬で逃げ切り勝ちをおさめた後の、鳴りやまぬどよめきがいまも耳に残っている。
 岡部さん、長い間、ご苦労さまでした。あなたのいない競馬場に慣れるのに、少し時間がかかりそうです。」ーーサンスポ、「こんなにはずれちゃダメかしら」 高橋源一郎よりーー

 人は本当に悲しいときには涙が出ない。後になってからジワッと涙が溢れ出るものだ。源一郎は控え目に、「あなたのいない競馬場に慣れるのに、少し時間がかかりそうです。」と、書いているがそういう書き方まで、控え目な岡部幸雄という人間を描ききっているような気さえする。馬上での自己表現に徹してきた、「鞍上の哲学者」岡部幸雄。あまりにも偉大すぎる存在だ。JRAもそういうことが判っているからこそ、前代未聞の騎手引退記念のレースの開催を認めたのだ。


 3月14日(月)

 昨日のクリスタルSの1番人気に乗った柴田善臣は、3コーナー手前で手綱を引っ張って馬と喧嘩をしていた。だから、勝てなかった。それでも3着まで追い上げてきたのは馬に実力があればこそ。それにしてもこれで関東のリーディング争いをしている騎手か?信頼できない奴の馬券なんか買えるか。馬鹿野郎。

 岡部引退について柏木集保がいていた。「岡部さんは、JRA最多騎乗、最多勝の記録を持っていますが、1番負けた数も多い騎手なんです。それだけ失敗したからこそあれだけ控え目で謙虚でいれるんですね。」グッと来る言葉だった。岡部引退は本当に悲しい。

 「地獄は場所だ。状況ではない」 ーー『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』のアラン・マードックが収録した昔の民間黒人ブルースよりーー


 3月15日(火)

 2つの主要競馬雑誌があるが、『Gallop』は引退した岡部幸雄特集。一方、『競馬ブック』は特集を組んでいない。今週引退セレモニーが行われるがその模様を載せるのかどうかは知らないが、どういうつもりだと思ってしまった。その『Gallop』特集記事から、シンボリルドルフで野平祐二厩舎の調教助師で岡部と仕事を始め、厩舎開業以来ずっと一緒に仕事を共にして今や押しも押されもしないNO1調教師になった藤沢和雄調教師のコメントが載っていた。

 「ご苦労さまとしか言いようがないね。(引退は)東京競馬場の最終日に(本人が)決めた直後に聞いていた。 だまってうなずくしかなかった。個人的にも一調教師としても今の藤沢和雄はジョッキーの存在なくしてはなかった。いろいろ助けられたこともあるからね。ここ数年はオリビエ(ペリエ)や北村宏司、武豊に騎乗してもらう時もあったが、そんな時でも自分の馬のように一生懸命、調教をつけてくれたのは頭が下がる思いだった。(調教を)依頼するのに私も頭を悩ませたし、つらかった。感謝している。北村や塚田(祥雄)にも自分本位でなく、馬を愛するジョッキーになってもらいたい。シンボリルドルフやタイキシャトルなど、一緒に大レースを勝った馬も多かったが、そうした個々の馬よりも一頭一頭大事に愛してやってきたところが、一番すごいことじゃなかな。何よりも藤沢厩舎は彼のおかげで成り立っていたし、チャンピオンジョッキーの存在は大きかった。技術的にもさすが岡部と言われる騎乗をしてほしかったしみんなも思っていたはず。ここ数年、そのあたりは本人も一番歯がゆかったんじゃないかな心の底から、本当にお疲れさまでした」

 他にも色々載っているが取りあえず今日はここまで。

 さぼっていた闘牛の結果が溜まりに溜まってアップするのに時間がかかった。

 2月26日の結果。 メデジン(コロンビア)。セサル・リンコン、耳1枚が2回。 ビスタレグレ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳1枚。闘牛士、エスパルタコ、耳1枚。ホセリート、耳2枚。ポンセ、場内1周。オルドニェス、耳なし。ファンディ、エル・ペラ、耳1枚。

 27日の結果。 カステジョン。ヘスリン、耳1枚。ハビエル・コンデ、場内1周。マンサナレス、耳なし。 レガネス。コルドベス、耳なし。アベジャン、場内1周、耳1枚。ハビエル・バルベルデ、耳1枚が2回。 トバラ。ロドルフォ・ヌニェス、場内1周、耳1枚。エウヘニオ、耳1枚。ホセ・マヌエル・サモス、耳なし。 イスカル。ポンセ、耳1枚。マノロ・サンチェス、耳1枚が2回。 ボゴタ(コロンビア)。セサル・リンコン、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳1枚。エル・カペア、耳なし。

 28日の結果。 カステジョン。ウセダ・レアル、耳なし。カステージャ、耳1枚、耳要求。パコ・ラモス、耳1枚。

 3月3日の結果。 カステジョン。エル・シド、口笛。エドゥアルド・ガジョ、エル・カペア、耳なし。 カラオラ。フェレーラ、耳1枚。エウヘニオ、マヌエル・アマドール、耳なし。

 4日の結果。 カステジョン。フィニート・デ・コルドバ、耳要求。フリ、耳1枚。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳要求、耳1枚ともう1枚要求。 ニーム(フランス)。セサル・リンコン、ポンセ、マティアス・テヘラ、耳なし。

 5日の結果。 カステジョン。セサル・リンコン、耳1枚が2回。ファンディ、耳1枚ともう1枚要求。マティアス・テヘラ、耳なし。 ニーム(フランス)。ハビエル・コンデ、耳1枚。フリ、耳なし。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳1枚。 オリベンサ。マンサナレス、耳なし。モランテ、耳1枚。マンサナレス、耳1枚。 エステポナ。ヘスリン、耳2枚、耳2枚と尻尾要求。オルドニェス、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。 ラ・カルロタ。ウセダ・レアル、マノロ・マルティネス、耳1枚、耳2枚。エル・カペア、耳1枚が2回。 パティニョ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳2枚が2回。闘牛士、エスプラ、アパリシオ、耳2枚。コルドベス、ペピン・リリア、ぺぺ・モレノ、耳2枚と尻尾1つ。

 6日の結果。 カステジョン。フンディ、耳要求で場内2周、耳1枚。左太腿に11cmの角傷受ける怪我。エンカボ、アントニオ・バレラ、耳なし。 オリベンサ。ポンセ、耳1枚が2回。フリ、耳2枚、耳1枚。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳2枚、耳1枚。 エシハ。コルドベス、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。オルドニェス、耳2枚。ファンディ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 トバラ。マヌエル・アマドール、耳2枚。セルヒオ・マルティネス、耳なし。アンドレス・レブエルタ、耳要求で場内1周、耳1枚。 アリカンテ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳2枚。闘牛士、エスプラ、耳2枚。エスパルタコ、耳なし。ハビエル・コンデ、耳2枚。マンサナレス、フランシスコ・ホセ・パラソン、耳1枚。

 12日の結果。 ジェクラ。フィニート・デ・コルドバコルドベス、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚、耳1枚。 アスナルコジャル。アントニオ・マヌエル・プンタ、ルイス・デ・パウロバ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ヘスス・ファリナス、口笛、耳2枚。 カサルビオス・デル・モンテ。エンカボ、耳2枚。エウヘニオ、耳1枚。セラフィン・マリン、耳なし。 コリア・デル・リオ。フェルナンド・ピネダ、耳2枚、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚、耳1枚。 カサジャ・デ・ラ・シエラ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ジョアオ・モウラ、耳なし。闘牛士、ビクトル・プエルト、耳1枚、耳2枚。ファン・マヌエル・ベニテス、耳1枚。ファン・コントレラス、耳2枚が2回。 マラガ。フェスティバル闘牛。ポンセ、ヘスリン、オルドニェス、耳1枚。ハビエル・コンデ、耳2枚。エル・シド、耳なし。サルバドール・ベガ、耳1枚。

 13日の結果。 シエラ。ビクトル・プエルト、耳2枚。エウヘニオ、耳1枚が2回。エル・ルビオ、耳2枚、耳1枚。 フィテロ。ハビエル・バルベルデ、エドゥアルド・ガジョ、耳1枚。エル・カペア、耳1枚が2回。 モノバル。マンサナレス、耳1枚。ハビエル・コンデ、耳1枚が2回。マンサナレス、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 ペチィナ。イバン・ビセンテ、耳2枚、耳1枚。ヘスス・アルメリア、耳2枚と尻尾1つ。ファン・アルベルト、耳1枚。 トバラ。サンチェス・バラ、耳2枚。トマス・ロペス、耳なし。ルイス・ミゲル・バスケス、耳1枚が2回。 ウブリケ。ヘスリン、フィニート・デ・コルドバ、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚、耳1枚。 VERGEZE(フランス)。エル・カルペタノ、スワン・ソト、耳1枚。フリエン・ミレット、耳なし。 コルドバ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、レオナルド・エルナンデス、耳1枚。闘牛士、セサル・リンコン、ポンセ、コルドベス、オルドニェス、耳1枚。モレノ、耳2枚。見習い闘牛士、ホセ・ルイス・トレス、耳2枚と尻尾1つ。

 14日の結果。 バレンシア。カリファ、耳なし。ウセダ・レアル、耳要求で場内1周。ルイス・ボリバル、耳なし。


 3月16日(水)

 HPの更新の他に、2つのことをやらなければならないのに時間がない。時間がないがどうしてもそれをやっておかないと困ることになる。その他に旅行前にあらなければならない雑事もある。

 15日の結果。 バレンシア。フィニート・デ・コルドバ、耳要求。エル・シド、耳1枚、場内1周。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳1枚、耳要求。


 3月17日(木)

 「ブルースは、そのルーツにまで遡(さかのぼ))れる。アフリカの諺の“木の根には光は届かなぬ”ブルースもそこまで深い。ブルースを聴けば分かる。唯一これが黒人から奪えなかったものだと」ーー『フィールド・ライク・ゴーイング・ホーム』よりーー

 「貧しくて綿畑を出て、食べ物もわずかで子供は泣いている。自殺したくなるような状況だ。そこで、神は何か授けねばと考えた。黒人たちの心を癒すようなものを。それがブルースだ。きびしい仕事や毎日の暮らしに、いい夢を与えるため、少しでも明るい日を思い描いて現実を忘れられるように・・・。昔のブルースには女を歌ったものが多い。だが本当はボスの歌だ。古いブルースは、よく“悪い女さ”と歌う。“ひどい仕打ちをする”と。だがそれはボスのことなんだ。そうやって彼らは、本音を隠して歌に託した。“ボスはひどい奴”とは言えない。」
「言ったら大変だ」
「その辺の木に首を吊されて朝には死んでいる。ジョン・リー・フッカーはブルースを“治療薬(ヒーラー)”と言った。」ーー『フィールド・ライク・ゴーイング・ホーム』の中から、ウィリー・キングとコリー・ハリスの会話よりーー

 「ブルースは、人が思うようなオモチャじゃない。近頃の若者は何でもブルースにしてしまう。“ジャンプ何とか”だの、“何とかブルース”だの。違うんだ。ブルースは1つしかない。それが作られるのは唯一、愛し合う男女の間だけだ。恋する男と女さ。おれは人生で5回結婚をしてる。失敗だよ。5回もだ。だから、だいぶ経験を積んでいるんだ。その道にかけちゃな。それがブルース。BLUESだ。」ーー『フィールド・ライク・ゴーイング・ホーム』のサン・ハウスの言葉よりーー

 サン・ハウスは、「だいぶ経験を積んでいるんだ」と言う。英語では、GOOD EXPERIENCE と言っている。つまり良い経験だと。今考えれば、色々なバンドを経験してデビューしたジミ・ヘンドリックスのデビュー・アルバムは、ジミ・ヘンドリックス、エクスペリアンスでタイトルが、『アー・ユー・エクスペリアンスト』 である。

 それにしても、このマーティン・シコセッシの、『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト コンプリートDVD-BOX』 はまさにブルースをまとめた映画として物凄い。本当に良い仕事をしたと後世に残るだろう。非常に重要な映画として影響力を与え続けるだろう。

 16日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳なし。ファンディ、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳なし。


 3月18日(金)

 『バード』 と言うチャーリー・パーカーの自伝的な映画があった。主演の背の高い黒人の歩き方が印象に残る映画で、ステージで歌い方に悩む女性シンガーに、「歌を歌うときはベースを聴け。ベースの音が導いてくれる。そうすれば迷うことはない。」と、言うところには感動さえ覚えた。あの頃、チャーリー・パーカーの新譜レコードが出た。未発表のテイクがマニアから発表されたりしておまけのCDも付いていた。チャーリー・パーカーこと、バードはディジー・ガレスビーと組んでいるときが凄いと思う。

 『バード』 はいつまでも忘れられない映画だった。監督が誰か忘れていた。マーティン・シコセッシの、『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト コンプリートDVD-BOX』 の中の、『ピアノ・ブルース』(監督クリント・イーストウッド)に経歴が載っていて、そこに、『バード』 が書かれていた。そうだったのか。思い出した。『ピアノ・ブルース』 を観てやはりなるほどなと思った。

 正月にカエルさんの所へ行って、モチゾーさんとディランを弾いて歌った。あの3コードには参った。ディランは凄いなぁと思っていたが、今回、マーティン・シコセッシの、『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト コンプリートDVD-BOX』 を観ていると、例えば、Gのコードだけでブルースを歌う黒人を観ていると、ディランが身につけていた音楽はこういうアメリカの黒人音楽なんだということがよく解る。歌い方もブルースだ。だから、今日もディランの、『メンフィス・ブルース・アゲイン』を聴く。

 17日の結果。 バレンシア。セサル・リンコン、耳なし。フリ、耳要求、耳1枚。エル・カペア、耳なし。


 3月20日(土)

「 ♪私の頭上には 音楽が聞こえる 私の頭上には 音楽が聞こえる
   私の頭上には 音楽が聞こえる 私は信じているの 天国はあると
   私の部屋には 音楽があふれる 私の部屋には 音楽があふれる
   私の部屋には 音楽があふれる 私は信じているの 天国はあると♪

 おじは朝一番にシスター・ロゼッタ・サーブをかけた。彼女は子供の頃、聖歌隊で歌い、ブルースに転向。後にゴスペルに戻った。

それがシスター・ロゼッタ・サーブ。そっちはメイミー・スミス。“スミス”を名乗る女性歌手は大勢いた。クララ・スミスに、トリクシー・スミスに、ベシー・スミスに、メイミー・スミス。ブルースを初録音した歌手だ。

♪神よ 神よ 神よ・・・・・・愛するあの人は 私を犬扱いするのよ♪  メイミー・スミス『ロード・ロード・ロード』より

それは始まりで、終わりだった。レコード会社は録音に注文をつけ始めた。でも女性歌手の盤は初のヒットで、大恐慌までの10年間売れ続けた。ほとんどがショーの芸人だった。マー・レイニーだ。

♪私はミジメで ブルーな気分 いつだって 悲しいのよ 出だしから 間違ってたわ 別れがこんなに つらいなんて
 でも手紙を書くから 受け取ったら お願いよ 私のこと 思い出して C・C・ライダー・・・♪  マー・レイニー

マー・レイニーは酒場の歌手ではなく舞台やダンスホールやボードヴィルで活躍。劇場の傾斜で作る契約協会は、劇場のチェーンごとに黒人の芸人と契約。彼女には最高の音楽家や作曲家がついていた。ルイ・アームストロングやチャーリー・グリーン、トーマス・A・ドーシーやペリー・ブラッドフォードだ。

♪お金を失っても 正気は失わないで お金を失っても 正気は失わないで
 男を失っても 私の男に手を出さないで♪  アイダ・コックス『フォー・デイ・クリープ』より

♪私はもう平気 涙も枯れ果てた 煮えたぎる心で 歩き回ることもない
 きっと時間が 扉を開けてくれたの ようやく解放されたわ 傷も癒えたのよ
 正直言って 死のうと思った あなたに別れを告げられて でもあなたは どうかしてたの 別れ話は信じられない
 そう思ったら気が晴れた 苦しんだのがウソのよう もう私は大丈夫 傷も癒えたわ♪  ダイナ・ワシントン『アイ・ドント・ハーツ・エニーモア』より

彼女たちは悪魔だ。地を這うこともいとわない。

♪私の乳首は 親指の先くらい♪

 僕は聞こえぬ振りを・・・。 ルシール・ボーガンは、ベシー・ジャクソンの別名だ。サド侯爵も赤面モノの彼女の歌詞。マー・レイニーやリロイ・カーによる同性愛の歌。こっそり聴いた、マダム・メイブリーらの歌で、僕は体の部位を学んだ。」 ーー『デビルズ・ファイヤー』よりーー

 上記の部分は全て20世紀前半の女性ブルース歌手である。マーティン・シコセッシの、『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト』 の本が出ている。『ザ・ブルース』 マーティン・シコセッシ監修。白夜書房がそれである。その中に次の文章を見つけた。

「19世紀における白人の奴隷制度廃止運動を先導したアンジェリーナ・グリムケは、1837年にこう語っているーー「彼女たちは私たちの国の女性ですーー私たちの姉妹です。ですから私たち女性に対して、彼女たちが抱える哀しみへの同情と、彼女たちを救おうとする努力、そして祈りを求める権利を持っているのです。」それから1世紀以上を経た1960年代、公民権運動に参加した白人女性社会活動家たちは、南部で示されたエネルギーと戦略を、サラ・エヴァンズは著書の「ブラック・パワーーーフェミニズムの触媒」と題する章をもうけ、「かくして公民権運動が内包していた、意識的なフェミニズムをあますところなく表明しようとする動きは、ブラック・パワーの怒りを強打してはね返り、北部の白人新左翼に、爆発的な力で命中した」と書いている。 」

 なるほどそういうこともあるのだろうと思った。

 今日泣きたい人は、中山競馬場へ行くべし。最終レースの後に岡部幸雄の引退セレモニーがある。関東の騎手だけでなく、関西からも武豊、松永、四位、安藤勝巳なども駆けつける。俺は仕事で行けないのが悲しい。

 19日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳1枚ともう1枚要求、マンサナレス、ファン・アビラ、耳なし。 エスパルティナス。エスパルタコ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。オルドニェス、耳2枚と尻尾1つ。怪我を負い20日のマドリードは出場できない。モランテ・デ・ラ・プエブラ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。


 3月21日(月)

 日が沈んでから渋谷に行った。映画、『ライトニング・イン・ア・ボトル』 を観た。W・C・ハンディがブルースを楽譜にした1903年をブルース生誕の年としてそれを記念して、マーティン・シコセッシの、『ザ・ブルース ムーヴィー・プロジェクト』 の映画が作られた。その最後のプロジェクトが、この、『ライトニング・イン・ア・ボトル』 だ。出演したアーティストが総勢50名。ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われた2003年2月7日。マーティン・シコセッシの挨拶で始まったコンサートは、アンジェリーク・キジョーの奇妙な歌で始まった。イラク戦争前夜の雰囲気も入っている。チャック・Dがジョン・リー・フッカーの、『ブン・ブン』 の替え歌で戦争反対を歌う。

 クラレンス・ゲイトマウス・ブラウンのギターが良かった。ブルース・ギターは泣くギターが多い。でも、彼のギターは、上3本の弦を弾くときの方が特徴があるプレーでその音が良かった。ルース・ブラウンが言っていた。みんな生き残りの集まりね。これだけのメンバーが集まるなんて凄いこと。しかも葬式じゃないって事が良いわ。ボニー・レイットのスティール・ギターは勿論良かったがボトル・ネックを中指にはめていた。やっぱり指が小さいんだなぁと思った。エアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーが良かった。これにはビックリした。そういあー、『ミルク・コア・ブルース』(だっけ?) ってのは好きだったけど。

 観客が総立ちになったは、ジョン・フォガティ。『ミッドナイト・スペシャル』。彼がCCRのボーカルをやっていた頃、バケツをひっくり返してモップの柄に針金の弦を張って楽器にしたり、洗濯板を叩いて楽器にしたりというスタイルで演奏していた。これが差別と貧困の黒人ブルースのスタイルだとは後から知った。俺はロック喫茶に行っていた頃、一時はジョン“ユージン”フォガティ、なんて名前を使っていたが、やっぱりジョン・フォガティは今でも良い。それとソロモン・バークが凄かった。この太ったおっさんは盛り上げ方を知っている。この2人が白眉だった。

 それから、バックバンドのメンバーが凄い。ギター、ダニー・クチマー。ピアノ、ドクター・ジョン。ドラムなどで、レボン・ヘルムなどがついている。レボン・ヘルムは病み上がりのように顔が異様に痩せていた。バディ・ガイがジミ・ヘンドリックスの曲をやった。昔、ライブをやっていたときに大きな帽子をかぶった男がカセットで録音して、それは一緒に演奏するためだと言っていたのがジミ・ヘンドリックスだったという。バディ・ガイが背中でギターを弾いているのを観てジミ・ヘンが参考にした。歯で弾くのも他のブルースマンの真似をしている。そのバディ・ガイは、いう。「マディ・ウォーターズから呼ばれたときは有頂天だった。俺よりギターが10倍上手い奴なんて一杯いた。だから、良い音を出して目立とうと思っていたら、マディ・ウォーターズからそこの隅で目立たないように弾くように言われたよ、と。面白い逸話だ。

 そして、ロバート・クレイ。俺が初めて観た、黒人ブルースマン。ジョン・リー・フッカーが来日したときに前座をやったのが彼。ジョン・リー・フッカーよりも良かった。それもそのはず、当時はデビューしたてで日本じゃ無名だった。だがデビュー・アルバムは爆発的売れてグラミー賞も取った。デビュー・アルバムで、今までに売れたブルースのレコード全てより売れたと言われたのだから。

 ビリー・ホリデイの、『奇妙な果実』 を歌ったインディア・アリーも良かった。とりはB・B・キング。泣くギターを弾いただけでブルースの世界が広がる。ラストは、ボニー・レイットとロバート・クレイと3人での演奏。そして、クレジットが流れスタッフや曲目が出る。音楽が終わり席立った人がいたが、ソロモン・バークのインタビューがあった。「ソロモン、今日のコンサートはどうでした」 「最高のメンバーがそろって魂を込めた最高の演奏だった。しかも、ノー・ギャラで」映画館に爆笑が起きた。だから帰りの電車では非常に幸せな気分だった。あの編集センスは非常に素晴らしい!

 18日の結果。 バレンシア。オルドニェス、口笛が2回。セサル・ヒメネス、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳1枚。

 19日の結果。 ミラフロレス・デ・ラ・シエラ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳1枚。闘牛士、フェレーラ、耳1枚が2回。パウリタ、バルベルデ、耳1枚。 ヘレス。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ホセ・ルイス・カナベラル、耳なし。闘牛士、ペピン・リリア、耳1枚。モレノ、耳なし。エル・シド、耳2枚。カステージャ、耳なし。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳2枚。エドゥアルド・ガジョ、耳1枚。

 20日の結果。 マドリード。セペダ、耳1枚。カステージャ、ラファエル・デ・フリア、耳なし。 バレンシア。エスプラ、耳なし。エンカボ、耳1枚、耳要求で場内1周。フェレーラ、耳なし。 ハエン。フィニート・デ・コルドバ、耳1枚。コルドベス、耳2枚、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。 ロケタス・デ・マル。ポンセ、耳1枚。モランテ、耳2枚。フリ、耳1枚。 ロス・バリオス。マンサナレス、セサル・リンコン、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳2枚、耳1枚。 エル・ボスケ。フェスティバル闘牛。ルイス・ミゲル、耳2枚。オルテガ・カノ、ヘスリン、バルデラマ、ビクトル・ハネイロ、ヘスリ・デ・トレセラ、耳2枚と尻尾1つ。


 3月22日(火)

 カエルさんに、メールしたら日記に間違っているところがあるという指摘をいただいた。添削していくれる人がいるというのは嬉しいこと。Hamaさんもそうだし。25日に、TAKEさん、カエルさん、MEGUさんと飲むことになった。集合場所は未だ決まっていない。未だスペイン行きの準備も出来ていない。もう10日を切った。明日は、『フェスティバル・エクスプレス』 を観に行く予定。

 何をやっているんだという感じになってきた。 ♪俺を愛しているのは お袋だけ お袋もウソつきかも 俺を愛しているのは お袋だけ お袋もウソつきかも だから俺はおかしいのさ うまくいかない 何をやっても♪ ーーB・B・キング 『ノーバディ・ラブズ・ミー・バット・マイ・マザー』よりーー


 3月23日(水)

 渋谷で、『フェスティバル・エクスプレス』 を観た。バンドの、『ウェイト』、や、『アイ・シャル・ビー・リリースト』 が聴けたのが良かった。ジャニス・ジョップリンの、『クライ』 があんな良い曲だとは思わなかった。『ライトニング・イン・ア・ボトル』 で観たレボン・ヘルムが病魔に冒されたように痩せた顔だったがこの頃は若く元気だ。ラリってるリック・ダンコが歌い、隣に座っているジャニスがハモったり列車でのセッションは楽しいそうだ。ジェリー・ガルシアが、「ジャニス。初めて見たときから好きだった」というと、笑いながら「ウソばっかり」とかわしていた。映画の出来はそれほど良いものではないが、貴重な記録だ。

 みんなブルースの影響を受けている。バディ・ガイが若く、ギンギンのギターを聴かせている。何しろ時間がない。


 3月24日(木)

 昨日の夜、TVでやっていた、『半落ち』 を観た。空白の2日間をもっとはっきりと描いた方が良いと思った。寺尾聡の台詞の少ない演技が良かった。原田美枝子の演技をもう少し観たかった。脇役では、樹木希林、國村隼、鶴田真由、伊原剛志、石橋蓮司、柴田恭兵、奈良岡朋子、が良かった。全体的に台詞の少ない映画で、こういう作り方の方が日本人には合っているのかな。

 バルセロナの開幕は、4月17日からで、セラフィン・マリンのソリタリオから。行こうかなこれ。


 3月26日(土)

 昨日の夜、TAKEさん、カエルさん、MEGUさんと会って飲んだ。スペインの話などをしたが、重要なことが判った。それを、今後の行動計画にして実施していく事にした。飲み会を早めに解散してサッカーを観たら1−2で負けた。勝負は厳しいもの。さて競馬はどうなるか。

 25日の結果。 アルル(フランス)。コルドベス、耳なし。フリ、耳1枚、耳2枚。ファン・バウティスタ、耳1枚。


 3月28日(月)

 「どうでも良いけどボブ・ディラン」と、書いたのは、中村とうよう。俺はそれを読んで激怒した。競馬で言ったらどうでも良いのは、武豊。また、勝ちあがったGT。高松宮杯まで勝った。岡部がいなくなったら武の一人天下。おそらく年間21あるGTの内、11勝する年が来るような気さえする。良い騎乗だった。これで、皐月賞、ダービーは万全で挑めるだろう。ディープインパクトがはじけるだろう。

 今日は両替をして、成田行きの切符を買ってきた。部屋の片付けや荷造りをして、明日は歯医者に行って荷物を確認すればスペイン行きの準備は完了だけど、そう簡単にいかない。時間がかかるのだ。

 27日開幕したセビージャのドミンゴ・デ・レスレクシオン(キリスト復活の日)で、去年のマドリード、サン・イシドロのトゥリンファドールのエル・シドが耳3枚取ってプエルタ・デル・プリンシペから凱旋した。26日サントーニャでビクトル・プエルトがグアダルメナ牧場の牛を、インドゥルトした。

 26日の結果。 アルル(フランス)。セサル・リンコン、耳なし。カステージャ、耳1枚。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳なし。 ロンダ。ミックス闘牛。闘牛士、エスパルタコ、耳なし。オルドニェス、耳2枚。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 エジン。モランテ・デ・ラ・プエブラ、口笛。アントン・コルテス、耳1枚。マンサナレス、耳なし。 サントーニャ。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 アルカラ・ラ・レアル。モレノ、ミウラ、耳2枚が2回。 アルマデン。フェスティバル闘牛。闘牛士、エスプラ、耳2枚。オルテガ・カノ、耳1枚。ウセダ・レアル、場内1周。ロブレニョ、耳2枚。ルイス・ミゲル・バスケス、耳なし。見習い闘牛士、ダビ・モラ、場内1周。

 27日の結果。 マドリード。エスプラ、エンカボ、ルイス・ビルチェス、耳なし。 セビージャ。ポンセ、耳1枚。フリ、耳なし。エル・シド、耳2枚、耳1枚。 グラナダ。コルドベス、耳1枚ともう1枚要求。プレシデンテへ罵声。モランテ・デ・ラ・プエブラ、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。 ムルシア。ペピン・リリア、セサル・ヒメネス、耳1枚。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳なし。 アルル(フランス)。フンディ、耳1枚。デニス・ロレ、耳1枚が2回。パディージャ、耳なし。 アルマグロ。エウヘニオ、耳1枚。サンチェス・バラ、アブラアム・バラガン、耳1枚が2回。 AIGNAN(フランス)。フェルナンデス・メカ、フリエン・レスカッレト、フェルンド・クルス、耳1枚。 ヘレス・デ・ロス・カバジェーロス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ルイ・フェルナンデス、耳2枚。闘牛士、オルドニェス、耳1枚、耳2枚。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳1枚が2回。


 3月29日(火)

 もう時間がない。荷物は詰めたつもりでも、忘れ物はある物である。PCにデータを移して最小限の荷物軽量化を実現したが、それでも荷物がいっぱいある。何でだろう?

 28日の結果。 アルル(フランス)。ポンセ、エル・シド、エル・カペア、耳なし。


 3月30日(水)

 準備は出来たつもり。これから、スペインに行く。


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