−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年のスペイン滞在日記です。
7月14日(月)
歯医者の帰りにディスク・ユニオン新宿本店によった。ディランの、『ディラン』 と言うCDを探したがなく店員に聞いたら、「廃盤になっていて在庫がないんです。出ても1万5,6千円するんです。この前、中古セールで出したときは9800円で直ぐ売れてしまいました」だって。これは密かにディランファンの間で、“隠れた名盤”ささやかれているのだろう。闘牛の会の後の飲み会でカエルさんとこのCDの話を少ししたら彼女も「 「ミスター・ボージャングル」大好き!」と言っていた。当たり前だけどちゃんと聴いている人は解っている。僕は、プレスリーが歌った、「好きにならずにいられない」よりディランが歌った、「好きにならずにいられない」の方がずっと好きだ。そしてその後に、「ミスター・ボージャングル」 がかかるのだ。これがたまらなく良い。
バラードはこういう風に歌えと言う見本。人生の悲哀をじわーっと感じさせる名曲。あのニッティー・グリティー・ダート・バンドの、「ミスター・ボージャングル」 何か目じゃない!こういうスタンダード・ナンバーでも実に情感を込めて歌い聴く人の中にすぽっと歌が入ってくると言うのはディランの歌手としての力量を感じぜずにはいられない。多分、こんな事を思っているのは僕やカエルさんだけじゃないのだ。その証拠が、廃盤になっても物凄いプレミアが付いていることからも判る。
養老孟司 『バカの壁』 を読む。実に面白い。例えば、「つまり、真に科学的である、というのは「理屈として説明できるから」それが絶対的な真実であると考えることではなく、そこに反証されうる曖昧さが残っているということを認める姿勢です」とか、個性についての批判は、個性より大切なもの、の中でこう書いている。
「・・・むしろ、放っておいたって個性的なんだということが大事です。みんなと画一化することを気にしなくてもいい。・・・「自分の個性はなんだろう」なんて、何を無駄な心配してるんだよと、若い人に言ってやるべきです。
それより、親の気持ちがわからない、友達の気持ちがわからない、そういうことのほうが、日常的にはより重要です。これはそのまま「常識」の問題につながります。
それはわかり切っていることでしょう。その問題を放置したまま個性と言ってみたって、その世の中で個性を発揮して生きることができるのか。
他人のことがわからなくて、生きられるわけがない。社会というのは共通性の上に成り立っている。人がいろんなことをして、自分だけ違うことをして、通るわけがない。当たり前の話です。」
少年たちが平気で殺人を犯す昨今。彼らに1番不足している部分はこう言うことなのだ。そして彼らだけではなく社会全般においてもそういうことが言えるのかも知れない。養老孟司は益々さえてきている。
13日の結果。 マドリード。ルイス・マヌエル、耳なし。コヒーダ。ファン・ディエゴ、場内1周。アブラアム・バラガン、耳なし。 バルセロナ。ポンセ、耳なし。フリ、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。 パンプローナ。フェルナンデス・メカ、耳なし。パディージャ、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚ともう1枚要求で場内2周。ゴメス・エスコリアル、場内1周。 タラゴナ。ヘスリン、耳1枚が2回。オルドニェス、耳なし。ルベン・マリン、耳2枚、耳1枚。 マルベージャ。フィニート、耳2枚。コルドベス、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。ハビエル・コンデ、耳1枚が2回。 Ceret(フランス)。アントニオ・バレラ、場内1周。エル・シド、耳1枚ともう1枚要求、耳要求。フェルナンド・ロブレニョ、口笛、耳2枚。
7月15日(火)
朝から部屋の掃除をする。今日はそれほど暑くないので掃除には最適な気温だった。掃除は大体終わったが未だ残っているのが整理だ。本とビデオ、フィルム、闘牛の資料などあるのでそれを少しずつ整理しておこうと思う。優先順位はビデオと闘牛の資料から始めないと。
片山先生から言われたことの一つに、HPで満足してない?と、言うものだった。HPばかり書いてないで、もうそろそろちゃんと本を書きなさいと言うものだった。だから、HPを書かなくても、本用の原稿を書いて行かなくてはいけない。
14日の結果。 パンプローナ。フェレーラ、フランシスコ・マルコ、耳なし。ファンディ、耳1枚ともう1枚要求。 FREJUS(フランス)。ハビエル・コンデ、耳1枚。セバスティアン・カステージャ、耳2枚、耳2枚と尻尾要求。マティアス・テヘラ、耳2枚。
7月16日(水)
闘牛の会の後の飲み会の後、荻内先生が、大分良くなったねぇ。スペインを喋れたらTVの解説だって出来そうだ。と、言っていた。スペイン語もっと勉強しないとなぁ。セサルと話をするのだって他の闘牛士と話するのだって今のままじゃ困るもの。
15日の結果。 ラス・ナバス・デル・マルケス。パディージャ、耳1枚。ウセダ・レアル、耳なし。ラファエル・デ・フリア、耳2枚。
7月18日(金)
今年は冷夏になりそうだという。例年に比べて日照時間が極端に少ない。仙台で29%、東京では51%だという。すでに農作物に影響が出始めているそうだ。
昨日赤坂のウィークリー・マンションから助け出された女子小学生4人と誘拐・監禁をしたと見られる男の自殺体が発見された。小遣い欲しさに、部屋の掃除に行き監禁されたようだ。「渋谷に行く」といって買い物に出かけ、楽してお金を手に入れようとして事件に巻き込まれた。小学生に人気の109(7階)は雑誌などに紹介されて低年齢の子たちが一杯来ているという。
今時の小学6年生の持ち物などTVでやっていたがブランド物のバックや財布などを当たり前に持っている。親が買って暮れのだそうだ。これじゃお金の有難味が判らなくなるだろう。楽して簡単にお金が手に入る方法で人生を乗り切ろうとする。この現実感のなさが恐ろしい。
山田宏一、『フランソワ・トリュフォー映画読本』 は非常に面白い。
16日の結果。 ラス・ナバス・デル・マルケス。コルドベス、アベジャン、耳1枚。ディエゴ・ウルディアレス、耳2枚。
7月19日(土)
日本に帰国中のTさんからメールが届く。山田風太郎のエッセイ、日記などを読んでいるそうだ。読みまくっているようで1日24時間では足りないと書いてあった。その内小説を読んだ感想も送られてくるだろう。俺も1日24時間じゃ足りない。
NHKで沖縄の島歌の特集番組をやっていた。神谷千尋の歌が良かった。夏川りみとも違った歌の味があった。他沖縄民謡や沖縄出身の歌手たちの歌ばかり。これがなかなか良い番組だった。
18日の結果。 ロケタス・デ・マル。モランテ、耳1枚。フリ、耳1枚ともう1枚要求が2回。マンサナレス、耳1枚ともう1枚要求。 ラ・リネア。ヘスリン、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚が2回。サンティアゴ・マンシニョ、耳1枚が2回。
7月21日(月)
昨日渋谷で、TAKEさん、カエルさん、MEGUさんと上京中のぴょん太さんを交えて飲んだ。TAKEさんが沖縄の島歌特集を見て沖縄料理店に行こうというので、泡盛を飲みながらゴーヤ・チャンプル、海ブドウ、豚の角煮、耳、タコスご飯などを食べながら闘牛の話に花が咲いた。どうやらみんなが行くのは9月らしい。
九州では大雨が降って土砂崩れなどがあり10人以上の死者が出て、10人以上の行方不明になっている。東京は梅雨なのに雨があまり降らない。夏になったら水不足になるかも知れない。闘牛の会のことはまた後で書くことにする。
セラフィン・マリンがバルセロナに帰ってきて、ホセリートの前で耳3枚取って文句あるかのプエルタ・グランデをした。セサル・リンコンもプエルタ・グランデ。マティアス・テヘラが骨折した。
19日の結果。 バレンシア。ビクトル・マヌエル・ブラスケス、耳なし。アンヘル・デ・ラ・ロサ、耳1枚。コヒーダ。トマス・サンチェス、耳なし。 サンタンデール。フェレーラ、弱い耳要求。ファンディ、耳1枚が2回。 マンサナレス。ヘスリン、耳要求、耳1枚。フィニート、耳2枚、耳1枚。オルドニェス、耳2枚と尻尾1つ。 ロケタス・デ・マル。ホセリート、耳なし。ポンセ、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳要求、耳1枚。 ラ・リニア・デ・ラ・コンセプシオン。モランテ、耳1枚。マンサナレス、耳なし。クーロ・デゥアルテ、耳1枚。 サン・フェルナンド。オルテガ・カノ、耳1枚、耳2枚。コルドベス、耳2枚、耳1枚。アントニオ・フェルナンデス、耳1枚。
20日の結果。 マドリード。ハビエル・カスターニョ、耳なし。レジェス・メンドーサ、コヒーダ。左太股に15cmの角傷を受け重傷の模様。トマス・ロペス、場内1周。 バルセロナ。ホセリート、アントニオ・バレラ、耳なし。セラフィン・マリン、耳1枚、耳2枚。 バレンシア。ファン・モラ、耳なし。ウセダ・レアル、耳1枚。マティアス・テヘラ、コヒーダ。尺骨骨折。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。カナレス・リベラ、耳なし。ホセ・マヌエル・ベルシアノ、サルバドール・ベガ、耳1枚。 ヘロナ。ロペス・チャベス、耳1枚。ミゲル・アンヘル、場内1周。アルフォンソ・カサド、耳1枚が2回。 タラゴナ。パディージャ、耳2枚。マリオ・コエロ、ファン・ディエゴ、場内1周。 ロルキ。アントニオ・モンデハル、耳1枚、耳2枚。ビセンテ・バレラ、耳1枚が2回。フリオ・ペドロ・サアベドラ、耳2枚と尻尾1つが2回。 マルベージャ。ヘスリン、耳なし。オルドニェス、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 メンヒバル。ペピン・リリア、耳2枚。ミウラ、耳1枚、耳2枚。アレハンドロ・アマジャ、耳1枚。 ロケタス・デ・
マル。セサル・リンコン、フィニート、耳2枚。ファンディ、場内1周、耳1枚。 モン・ド・マルサン(フランス)。エンカボ、エル・シド、ハビエル・バルベルデ、耳なし。
7月22日(火)
未だ梅雨が明けない東京は、今日もはっきりしない天気だ。
「世界水泳選手権第9日(21日、バルセロナ)。やった、快挙だ、世界一だ。競泳の男子100メートル平泳ぎで、北島康介(20)=東京SC=が、59秒78の世界新記録で金メダルに輝いた。」 ーーサンスポよりーー
モン・ド・マルサンでフリが相当良いファエナをやったようだ。今年1番のファエナと書いてある。残念ながらピンチャソ3回で始めの牛では耳を切れなかったが。
21日の結果。 サンタンデール。マティアス・テヘラに替わってハビエル・バルベルデ、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳4枚。マンサナレス、耳なし。 モン・ド・マルサン(フランス)。カバジェーロ、耳なし。フリ、耳2枚。セバスティアン・カステージャ、耳1枚。
7月25日(金)
イラクのフセイン大統領の息子2人がアメリカ軍の攻撃で死亡したようだ。それに対する報復テロと見られるものでアメリカ兵3人が死亡した。しかし、未だフセインは潜伏中。
「世界水泳選手権第12日(24日、バルセロナ)。出た! またとった! 北島だ! 男子200メートル平泳ぎで、北島康介(20)=東京SC=が2分9秒42の世界新記録で、金メダルに輝いた。100メートルに続く平泳ぎ2冠を、両種目とも世界新で達成だ。日本の競泳選手が個人2種目を制したのは、五輪、世界選手権を通じて史上初の大快挙。また、日本人では43年ぶりに複数種目の世界記録保持者となり、世界の頂点に立った。」 ーーサンスポよりーー
アントニオ・バレラが会陰に15cmの角傷を受けた。会陰とは、性器と肛門の間を言う。物凄く痛そうな怪我だ。
22日の結果。 サンタンデール。ホセリート、耳1枚。牛に踏まれて?右足を捻挫。右足首捻挫。ポンセ、耳1枚。右手首骨折。セサル・ヒメネス、耳なし。 モン・ド・マルサン(フランス)。フェレーラ、アベジャン、ファンディ、耳なし。
23日の結果。 バレンシア。フェレーラ、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。 サンタンデール。ヘスリン、カバジェーロ、耳なし。フランシスコ・マルコ、耳1枚、場内1周。マルコのバンデリジェーロ、ビクトル・ガルシアが脇の下に10cmの角傷などを受ける。 モン・ド・マルサン(フランス)。ポンセに代わり、ハビエル・コンデ、耳2枚、場内1周。アントニオ・バレラ、コヒーダ。会陰を15cm切る怪我。セサル・ヒメネス、耳なし。
24日の結果。 バレンシア。ヘスリン、口笛、耳1枚。オルドニェス、口笛。カリファ、耳1枚ともう1枚要求。 サンタンデール。フリ、耳1枚が2回、耳2枚。 モン・ド・マルサン(フランス)。フェルナンデス・メカ、耳1枚。パディージャ、場内1周。フェルナンド・ロブレニョ、耳1枚。
7月26日(土)
近代日本史の中で1番面白い年は、慶応3年(1867年)だろう。翌年の鳥羽伏見の戦いから大政奉還・江戸開城を迎える慶応4年(明治元年)をひかえての激動期。12月9日王政復古の号令あり、12月23日薩摩浪人が、江戸城二の丸の奥に放火、25日幕府、諸藩兵に薩摩藩江戸屋敷を襲撃させる。明けて1月3日鳥羽伏見の戦いが始まる。慶応3年、4月14日高杉晋作が28歳で死亡。11月15日坂本龍馬33歳、中岡慎太郎30歳が暗殺される。11月18日伊東甲子太郎33歳死亡。
そして、時代の文化人たちがこの年多く生まれる。1月5日夏目漱石、1月18日宮武外骨、4月15日南方熊楠、7月23日幸田露伴、9月17日正岡子規、12月16日尾崎紅葉が誕生する。
おそらく、こういう簡単な年表を書き出してみただけで小説の題材に事欠かないと考えても不思議がないだろう。山田風太郎の幕末もの、明治ものの発想はこういうところから始まったような気がする。
山田宏一、『フランソワ・トリュフォー映画読本』 は実に参考になる本だ。
ビジャルバでアントニオ・フェレーラがカリキリ牧場のNO38“ポカバルバ”510kgの牛をインドゥルトした。25日夜中ラス・ベンタス闘牛場で行われたノビジェーロでバンデリージャ・ネグロが使用された。
25日の結果。 バレンシア。ダマソ・ゴンサレス、口笛。ポンセ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳2枚。 サンタンデール。モランテ、口笛。アベジャン。耳1枚が2回。ヘスス・ミジャン、耳なし。 ビジャルバ。エスプラ、耳2枚。エンカボ、耳2枚が2回。フェレーラ、耳1枚、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。 トゥデラ。ハビエル・コンデ、耳1枚。カリファ、耳なし。フリ、耳1枚。
7月27日(日)
宮城・岩手県を中心に起きている震度6強の地震と余震が続いている。直下型地震で、「全壊した家屋は南郷町を中心に37棟。柱が折れるなどした半壊も115棟、屋根瓦が割れるなどの一部損壊は1364棟。ブロック塀などの倒壊も609件あった。石巻市など計237か所で、がけ崩れや土砂崩れが起きた。」 ー讀賣新聞よりー
その後も余震が続いている。昨日は雨も強く降って土砂崩れの危険があるところが余震で崩れる心配があるそうだ。今後も余震が続きそうだ。
去年までホセ・トマスのバンデリジェーロをやっていたルシアノ・ヌニョスが今マンサナレスを教えているらしい。共同でアポデラードにもなっているようだ。
26日の結果。 バレンシア。ビセンテ・バレラ、耳1枚、場内1周。フリ、マンサナレス、耳2枚。 サンタンデール。コルドベス、口笛。パディージャ、耳1枚が2回。ビクトル・プエルト、耳なし。 トゥデラ。ミックス闘牛。メンドーサ、耳2枚。フェルナンド・ロブレニョ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。 ラ・ソラナ。エスプラ、耳1枚。フェレーラ、場内1周。ファンディ、耳1枚が2回。
Colliure(フランス)。ミックス闘牛。セルヒオ・マルティネス、耳1枚。セラフィン・マリン、耳なし。マヌエル・エスクリバノ、怪我。右鼠径部を刺され手術。 Beaucaire(フランス)。マティアス・テヘラに代わり、スワン・ソト、コヒーダ。右太股に3箇所、20、15、10cmの刺し傷を受ける。セバスティアン・カステージャ、耳1枚、強い耳要求、耳1枚。イバン・ガルシア、耳1枚。
7月28日(月)
仕事の帰りに紀伊国屋で、『山田風太郎 幻妖ロマン』 を買ってきた。これは出筆者は大学教授などの研究者が多い。
ラ・ソラナでダマソ・ゴンサレスが、ファン・ペドロ・ドメク牧場のNO5“サンギナリオ”という牛をインドゥルトした。エル・プエルト・デ・サンタ・マリアでフリが耳を断り場内1周もしなかった。剣だけが良かったからのようだ。
27日の結果。 マドリード。アルベルト・ラミレス、耳なし。ラファエリジョ、ロペス・チャベス、場内1周。 バルセロナ。マティアス・テヘラに代わり、エンカボ、耳なし。セラフィン・マリン、耳要求で場内1周が2回。サルバドール・ベガ、耳1枚。コヒーダされ左太股に12cmの角傷。 サンタンデール。ミウラ、耳なし。エル・シド、耳1枚、場内1周。フェルナンド・ロブレニョ、耳なし。左太股をプンタッソされ医務室に行く。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。セサル・リンコン、耳2枚。フリ、耳1枚と断る。セサル・ヒメネス、耳2枚(牛、場内1周)。 タラゴナ。アルベルト・エルビラ、エル・レンコ、耳なし。マリオ・コエロ、耳1枚、耳2枚。
アタルフェ。バレラ、耳1枚。ハビエル・コンデ、耳2枚と尻尾1つ。カナレス・リベラ、耳1枚。 カラスパラ。フィニート、口笛、耳1枚。モランテ、罵声。セルヒオ・マルティネス、耳1枚、耳2枚。 コジャド・ビジャルバ。ビクトル・プエルト、耳1枚。イバン・ビセンテ、耳1枚。アルベルト・ムニョス、右太股に10cmと15cmの角傷を受ける怪我を負う。 インカ。ヘスリン、耳2枚。オルドニェス、ラファエル・デ・フリア、耳2枚が2回。 ラ・ソラナ。ダマソ・ゴンサレス、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。コルドベス、耳2枚。マンサナレス、耳2枚。 マルベージャ。エスプラ、耳なし。フェレーラ、ファンディ、耳1枚。
トゥデラ。アベジャン、ヘスス・ミジャン、耳なし。ハビエル・カスターニョ、耳2枚、耳1枚。 ORTHEZ(フランス)。パディージャ、耳なし。セバスティアン・カステージャ、耳1枚。イバン・ガルシア、耳1枚。 SAINT-VICENT-DE-TYROSSE(フランス)。ペピン・リリア、耳なし。ウセダ・レアル、ハビエル・バルベルデ、場内1周。
7月30日(水)
28日は山田風太郎の三回忌だった。その日に買ってきた、『山田風太郎 幻妖ロマン』 を少し読む。感覚として言えば、資料性も薄いし内容もつまらない。
主人公とライバルと友人、その他生徒に、闘牛士の伝説・神話を語る語り部としてアブエラを登場させトレオ・デ・サロンの後にみんなの前で語らせる。これによって物語に厚みを持たせよう。現実の闘牛技とこの神話で闘牛士になっていく事を実感しあるいは夢やぶれていく姿が闘牛学校で描いていく。バキージャやノビジャーダ・デビューやコン・ピカデビューでより具体的な話にして、新たな伝説の語り部を登場させる。それに主人公に絡む女を2,3人登場させる必要があるだろう。初めの部分が重要になるだろうから大事に始めたい。頭の中ではもう考えているのだが・・・。
7月31日(木)
歯医者に行った帰り、五反田と新宿の本屋で、『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』上・下 R・アダムス著 評論社文庫 を探すが全て在庫がないといわれ家の近くの本屋で注文した。新宿で沖縄音楽特集のコーナーがあって視聴できたので聴いていたら、探していた歌があったので買ってきた。『for
you』〜沖縄からの贈り物〜。探していた曲は、童神(わらびかみ)(天の子守唄)。確かネーネーズの古謝美佐子が作詞と歌を歌っている。これは母親の子供を思う気持ちを情感溢れて歌いあげている。沖縄弁が実に良い。これが標準語だったらインパクトが薄くなる。母親が子供を思う当たり前の気持ちをこれだけ聴いている人にストレートに伝える曲は聴いたことがない。民謡と言っても良い歌だ。名曲。絶品の名曲と言っていいだろう。この前のNHKの沖縄特集でも歌われていた。この曲が1番感動した。
サラマンカのカルテルが発表になった。9月7日〜14日までで、見習い闘牛1回、闘牛7回。騎馬闘牛の予定は未だ決まっていない。去年の例だと最終日の1週間後くらいに開催されている。ほぼフィグラが集結しているが、モランテ、セラフィン・マリン、ホセリートが不出場になっている。モランテはアンダルシア人だからなのか、フィニートは出ているけど。セラフィン・マリンは評価されていないのか?ホセリートが出ないのは、ホセ・トマスが牛を殺さず、3アビソで多額の罰金を科せられた事が、同じアポデラードのエンリケ・マルティン・アランスが引っかかっているためからか?
サラマンカが発表になったということはもう直ぐバジャドリードも発表されるだろう。いよいよカルテルはテンポラーダ終盤になってきた。
30日の結果。 カラスパラ。ファンディ、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、セラフィン・マリン、耳1枚。
8月1日(金)
夕方、職場からTELがあり8月のスケジュールはハードになるというようなことを言われた。今日は朝から風邪気味なのか関節が痛い。体温調整が上手く行かない。寝たりボーとしたりして1日過ごす。訳の分からない時を過ごす。ボーとする頭でだが、何となく書き出しを考えた。
今日、リトリがウエルバの田舎町でフェスティバル闘牛で復帰する。引退の原因は、肝炎だった。良くなったのだろうか?
31日の結果。 ラ・コルーニャ。ポンセ、カバジェーロ、オルドニェス、耳1枚。 アスペイティア。フェレーラ、場内1周。ファンディ、アントン・コルテス、耳なし。
8月2日(土)
ボーとする頭でCDを色々聞いたが、ジョン・コルトレーンの、『ソールトレイン』 が1番良かった。他のだと本が読みにくかった。
1日の結果。 ラ・コルーニャ。ヘスリン、耳1枚。フリ、耳1枚ともう1枚要求、耳2枚。マンサナレス、耳1枚。 ウエルバ。フェレーラ、耳なし。フランシスコ・バロソ、耳1枚。ファンディ、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。 アスペイティア。エル・シド、耳なし。セバスティアン・カステージャ、耳1枚ともう1枚要求。セサル・ヒメネス、場内1周。
8月3日(日)
仕事をやっていると体調が良くなくても体が動いてしまう。未だ鼻声だがもう大分良くなった。8月9月が1番闘牛の開催が多い。特に8月15日はスペイン中で闘牛をやる。そして、暑さと疲れからコヒーダの怪我が多くなる。今年はあまり大きな怪我がないのが幸いだがこれからも闘牛士たちが怪我をしないようにして貰いたい。今年は、エル・ファンディが出場回数で他をリードしている。
2日の結果。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。バレラ、口笛2回。エウヘニオ、耳なし。ファンディ、耳1枚。 ウエルバ。ポンセ、フリ、耳1枚。マンサナレス、耳なし。 ラ・コルーニャ。セサル・リンコン、耳1枚。ホセリート、耳なし。マルティン・キンタナ、耳1枚が2回。 アスペイティア。エンカボ、セラフィン・マリン、イバン・ガルシア、耳なし。 ベルハ。フィニート、耳なし。パディージャ、耳1枚、耳2枚。ルイス・マヌエル、耳1枚。 エステージャ。ヘスリン、耳1枚が2回。オルドニェス、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。 グアルダマル・デル・セグラ。オルテガ・カノ、耳1枚。コルドベス、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。ぺぺ・モレノ、耳1枚が2回。 マンサナレス・エル・レアル。ラファエル・カミノ、耳なし。カリファ、耳1枚。イバン・ビセンテ、耳なし。 バルデペニャス。ウセダ・レアル、耳1枚、耳2枚。モランテ、サルバドール・ベガ、耳1枚。
8月4日(月)
レアル・マドリードが日本に来た。昨日成田はベッカム・フィーバー。訳が分からない。ラウル、ジタン、フィーゴ、ロナウド、ロベルト・カルロス、カシージャスなど関係ないようだ。この中に入ったベッカムって事なのにベッカムが全てのような扱いがおかしい。
梅雨の明けた東京はようやく本格的な夏の到来を思わせる暑さだ。
3つのインドゥルト。エル・プエルト・デ・サンタ・マリアでポンセがトレストレジャ牧場の“ビダラルガ”と言う名の牛を、タラゴナでフィニートがベルナルディノ・ピラス牧場のNO89“コマドレホ”と言う名の牛を、ボベダ・デ・トロでヘスス・デ・アルメリアがアントニオ・バニュエロス牧場のNO32“レタレロ”と言う名の牛をインドゥルトした。
3日の結果。 マドリード。マノロ・サンチェス、耳なし。イガレス、場内1周。カナレス・リベラ、抗議。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。ポンセ、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。 サンタンデール。ウセダ・レアル、耳要求で場内1周。セバスティアン・カステージャ、耳1枚、耳2枚。セラフィン・マリン、耳1枚。 ポンテベドラ。エスプラ、耳なし。カバジェーロ、耳1枚が2回。エンカボ、耳2枚が2回。 タラゴナ。ラファエル・カミノ、耳なし。フィニート、耳2枚、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。セサル・ヒメネス、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。 ボベダ・デ・トロ。フリアン・ゲラ、耳2枚が2回。アルベルト・マヌエル、耳2枚。ヘスス・デ・アルメリア、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。
イスカル。パディージャ、耳なし。アベジャン、耳1枚が2回。ファンディ、耳なし。マルベージャ。オルテガ・カノ、ファン・デ・プラ、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳1枚、耳2枚。ベニドルム。バレラ、耳1枚、耳要求。ハビエル・コンデ、耳2枚、耳1枚。マンサナレス、耳なし。ソト・デル・レアル。マリアノ・ヒメネス、耳なし。エウヘニオ、耳要求。ラファエル・デ・フリア、耳1枚、耳2枚。 バイヨンヌ(フランス)。ヘスス・ミジャン、耳なし。バルベルデ、場内1周。フリエン・レスカレット、耳なし。
8月5日(火)
暑さで、汗と疲れが出る。国立競技場でFC東京とレアル・マドリードの試合が雨の中で行われた。3−0で圧勝。前半はちょっと手こずったが、ベッカムのフリー・キックで先制。ソラリが前半終了近くに2点目を入れて、後半になってロナウド、ロベルト・カルロスを投入。3点目はロナウドが入れた。ラウルもロナウドが入ると動きが良くなった。シーズン前の調整時期でリーグ戦の時に比べれば60か70%の出来。一方、FC東京はシーズン中での戦い。歴然の差がある日本サッカーとスペインサッカー。
北朝鮮問題で6ヶ国が会談をする予定だが、北朝鮮がアメリカ代表団に北朝鮮への強行派と知られるボルトン国務次官を批判した問題に対してブッシュ大統領は、代表団を決めるのは大統領だと、言った。北朝鮮の問題はどうなるのだろう。ここ何年かはこの問題にアジア及び世界は振り回されるのだろう。
広島の平和公園にある千羽鶴にライターで火を点け放火した関西学院大学生が逮捕のニュースの後、関西大学の生徒とOBが千羽鶴を20万羽を明日の広島原爆投下被害記念日に広島へ送るのだそうだ。1人の許されがたい行為を犯人のいた大学生やOBが鶴を折ってお詫びをするというのは美しい話だ。それにしても就職活動が上手く行かなくてむしゃくしゃして放火する学生に就職口はないだろうし、例え就職していても良い仕事は出ないと、言われても仕方ないだろう。バカはバカでしかない。養老孟司、『バカの壁』 が100万部を売り上げたそうだ。
「ローリング・ストーンズが、スペインのリゾート地ベニドルムで5日に予定していたコンサートを延期した。先月60歳の誕生日を迎えたフロントマン、ミック・ジャガーが喉頭炎を起こしたのを受けた措置。」 ーーロイターーー
4日の結果。 ウエルバ。ミウラ、ヘスス・ミジャン、耳なし。エル・シド、耳1枚が2回。 イスカル。ポンセ、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳2枚。マンサナレス、耳なし。
8月6日(水)
今日は広島の58年目の原爆投下被害記念日である。平和公園には関西学院大学から折り鶴が届けられた。
ジャカルタのアメリカ系ホテル爆破テロはバリ島テロの残党の仕業のようだ。
Chateaurenardで行われた闘牛でファンディは自身の1頭目の牛をセサル・リンコンに捧げた。
5日の結果。 ビトリア。オルドニェス、モランテ、マンサナレス、耳なし。 ソト・デ・エル・レアル。カリファ、耳1枚、場内1周。ヘスス・ミジャン、耳1枚が2回。イバン・ビセンテ、耳1枚、耳2枚。 Chateaurenard(フランス)。セサル・リンコン、耳1枚。ファンディ、耳要求で場内1周。セバスティアン・カステージャ、耳1枚ともう1枚要求。
8月7日(木)
沖縄には台風が来ている。東京は曇りがちだったが蒸し暑い。歩いていると汗がポタポタ落ちてくる。歯医者に行った帰りにフィルムと頼んでいた本を取ってきた。フィルムは未だ観ていない。今日から夏の高校野球が始まった。
バジャドリード、ログローニョのカルテルが発表になった。バジャドリードのフェリア・デ・サン・ロレンソは、9月6日から14日まで、ログローニョのフェリア・デ・サン・マテオが9月21日から27日まで。
7日の結果。 ビトリア。ヘスリン、耳1枚。コルドベス、耳1枚が2回。カリファ、耳なし。怪我。 ビジャヌエバ・デ・コルドバ。フィニート、ハビエル・コンデ、耳2枚、耳1枚。メディナ・ヌニェス、耳1枚。
8月8日(金)
大型の台風が近づいてくる。カリフォルニア州知事選に立候補することを発表した。
お盆間近。シーラさんは今日出発。
7日の結果。 ビトリア。ファン・モラ、耳なし。ポンセ、セサル・ヒメネス、耳1枚。 サン・ロケ。モランテ、耳2枚と尻尾1つ。アルフォンソ・ロメロ、マンサナレス、耳1枚。
8月9日(土)
台風が過ぎた夜に蒸し暑くなってきた。NHKで思い出のメロディーをやっている。三善英二の、『雨』。歌が下手すぎ。TVに出ない方が良い。みんな年を取って声が出にくくなっているが、今でも歌っている人たちは声が良い。教育TVで、オルセー美術館のヌード画をやっている。これとETVスペシャル「永六輔・笑って死ねるか」をビデオで撮る。
8日真夜中のラス・ベンタスで、見習い闘牛士、カロ・ヒルがプエルタ・グランデした。1頭目で強い耳要求、4頭目で耳2枚を獲得した。1982年10月5日ヘレス生まれ。ヘレス闘牛学校出身の20歳。今年下山さんが、「アントニオ・カロ・ヒルというヘレスのノビジェーロはホセ・トマスのような闘牛をする」と言っていた。そのカロ・ヒルがラス・ベンタスのプエルタ・グランデを開けた。この日バンデリージャで脇の下を刺され怪我をしたアルベルト・アギラールも初めの牛で耳1枚を取った。1986年4月23日マドリード生まれ17歳。多分マドリード闘牛学校出身だ。多分来年この2人を観れるだろう。
16日22時半からラス・ベンタス闘牛場の真夜中の闘牛最終日にはカロ・ヒルが出場する。その他にフェルナンド・クルス、セルヒオ・マリンも出場する。
7日の結果。 パルマ・デ・マジョルカ。フィニート、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。オルドニェス、耳1枚が2回。フリ、耳2枚。
8日の結果。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。ヘスリン、バレラ、オルドニェス、耳なし。 ビトリア。ホセ・イグナシオ・ラモス、耳1枚。フェレーラ、場内1周。ファンディ、耳1枚。 アリカンテ。フィニート、耳なし。ハビエル・コンデ、場内1周。マンサナレス、弱い耳要求。
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