−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、のスペイン滞在日記です。
11月16日(金)
11月の闘牛の会が終わって1週間が過ぎた。堀池さんがやった騎馬闘牛で流したアンディー・カルタヘナのビデオは非常に良い反応だった。充分騎馬闘牛の面白さを伝えていた。本当はもう一つ、パブロ・エルモソ・デ・メンドーサのビデオがあったならもっと良かっただろうが、それを僕が持っていたなら流したが、持ってないのだ。これは今後の課題としておこう。
戦中、爆弾が投下されている東京で風太郎はむさぼるように本を読んでいた。燈火管制がしかれているところで机の下に入って、蝋燭の火が外に漏れないよう毛布で仕切って読んでいた。何故、死ぬかも知れない状況でそんな事してまでして本を読んだのですかと、質問されて、いつ死ぬか分からないからせめて今の内に本を読んでおきたかった。確かそんな答え方をしていたと記憶する。つまり、命懸けの読書だ。自分がそんな状況になったならはたして本を読むのだろうかと思うと疑問に思う。
5歳で父を、14歳で母を亡くして、以降10年を暗黒の時代とか、「魂の酸欠状態」 と言った風太郎。死ぬ前に出した最後のインタビュー集、『すべて余録』 で戦後はすべて余録だと、断言した風太郎の人生も最も楽しかったことは、両親が生きていて5歳までや、母が生きていたことまでだったと言うことなのだろうか。そんなことはないと思う。作家になって小説が売れ、幸せな結婚をし、書きたい小説を書いた。晩年は書くことが出来ず、読者も出版社もまた新しい小説を読みたいと思ったがそれは叶わず、出版社は風太郎に頭を下げてインタビューをさせて貰った。
そう言う発言すら、驚くことばかりだった。爆弾が投下される東京で、孤独な風太郎を支えたのがおそらく読書だったのだろう。本の中の世界があるから、爆弾や空腹や孤独などを紛らわせることが出来たのだろう。それは同時に、「魂の酸欠状態」 を補う為に何かを探す作業もしていたような気がする。そう言う読書が娯楽をも兼ねていたのだろう。楽しくなかったら本など読まない。風太郎の書く小説は読者を兎に角楽しませてくれる。
山田風太郎 『黒衣の聖母』 読了。『山田風太郎からくり事件帖』 が始まった。続きは明日。
11月17日(土)
アントニオの頼まれていた、セサル・リンコンのビデオを送るのを今週忘れていた。週明けの送ることとしよう。これは91年6月6日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場でオルテガ・カノと行ったファン・カルロス国王主催のベネフィセンシア(慈善)闘牛のビデオだ。僕が闘牛のに完全に狂ってしまったのはこの日のセサル・リンコンの闘牛を現場で観たからだ。あまりに凄い闘牛だったので放送したTVEは翌週ノー・カットで再放送したほどだ。その後も、何回か再放送されたらしい。
このビデオを、アントニオの知り合いのコロンビア人が使う。彼は最近、南米の闘牛について調べていて、セサル・リンコンというコロンビアの偉大な闘牛士がいた事を知ったらしい。それで、このビデオを観て12月の南米の闘牛について発表するのだという。そう言うことに使って貰えるなら協力は惜しまない。良い発表をして欲しい。闘牛が始まる前中継を担当したアナウンサー、フェルナンド・フェルナンデス・ロマンは、セサル・リンコンを紹介するとき、「super
famoso」 と言っている。当然であるが、当時のセサル・リンコンに対する熱狂の一端がこう言うところにも現れている。
山田風太郎の、『黒衣の聖母』 は、タイトル通り聖母の話だ。カトリックで言う聖母はビルヘン=マリアのことで、聖処女とも訳されるとおり具体的に肉体を交わることを対象としない存在だ。風太郎の描く聖母は偶像でなく具体的に目の前に存在する聖母。これが例えば今思い出す作品で言えば、『忍法八犬伝』 『おんな牢秘抄』 などのようにジャンヌ・ダルク的なあり方としてあるときと、肉体を交合わせる対象としても存在する場合もある。『黒衣の聖母』 は、後者である。
学徒出陣の前夜、マチ子と契りを結ぶ。国家のために死を覚悟した男とそれを知って感動して処女を捧げる女とのたった一度の交わり。男は戦争で生き残って帰ってくる。皇居前広場で共産党に動かされて宮城に乱入したデモのあった日、マチ子の面影を持った女に会う。学徒出陣をした同じ場所で。書き出しはこうである。
「 私がその清らかな淫売婦に逢ったのは、昭和二十一年五月十二日の夜であった。」
珍しく一人称で書く風太郎。風太郎の書く敗戦・聖母小説は、戦争で人生を滅茶苦茶にされた女と、戦争前契りを結んだ女を聖母のように思う男の悲しい話が多いようだ。悲しい話でなければならない。そうでなければ戦争の悲惨さが伝わりにくいからだろう。アメリカ映画ならハッピーエンド。戦争を美化するからだ。しかし風太郎は、男と女の恋愛の破綻を語る。だからこそ万人に訴える力があるのだ。こんな事があったら悲惨だと思うだろうが、おそらく戦後、戦中、こう言うことは実際いくつもあったであろう事は想像できる小説だ。
一人称で書く小説は漱石の、『こころ』 でもおなじみの手紙が出てくる。最後の手紙で、聖母が心情、事実を吐露するの所が、この物語の悲惨さを極める。風太郎は、「魂の酸欠状態」 の後半を戦中として過ごす。敗戦は23歳の時。暗黒の10年とは、探偵小説雑誌、『宝石』 応募に、『達磨峠の事件』 が入選、雑誌掲載された昭和二十二年までがその時期を指すのだろう。「魂の酸欠状態」 と、思春期、戦争、敗戦、敗戦後の混乱の時期が重なったことが、非常に冷静な人間観察を養い、独特な小説世界を作っていく土壌になったのだろう。
ミステリーにしろ、忍法帖にしろ、明治ものしろ、室町ものにしろ、全てがこの時期の人間観察からの人生観から発しているのだと思う。美しい女が順調で幸福な人生を過ごすことなどを小説には書かないのはその為だ。勿論そう言うものは小説にならないのだが。
タリバンは、戦わずして最重要拠点カンダハル放棄して敗走するようだ。
11月18日(日)
昨日届いたNAOさんから送って貰った、『知ってるつもり?!』 山田風太郎を観た。殆ど知っていることだが、風太郎の家やチーズの肉トロ、風太郎の歩く映像、写真など初めて見るものもあった。NHKでやった、「日本のいちばん長い年」の中の映像もあった。やっぱり風太郎は凄い。泣いてしまった。また、風太郎のあの変な喋り方と声が聞けた。この日記に書いている様なことを番組で引用していた。構成上仕方ないのかも知れないが、引用のタイミングが事実と違っているところが何カ所かあったが。
別冊、『文藝』 山田風太郎追悼特集の中で関川夏央が中島らもとの対談で、「結婚することによって、奥さんが何かまるで違う雰囲気を持ってこられたんでしょうね。それでようやく山田さんは、日常生活で闘わなくてもいいと思われた。そんな時期に推理小説から忍法帖に移っていったという感じがします」とか、「あの人は本質的に頭のいい人だから、時々嘘を言いましたよ。忘れたふり、とぼけたり、それはたしかですよ。つまり、ご自分の頭のよさをある種恥じる風情がありました」と、言うところはおそらく真実だろう。
TAKEさんが言うように風太郎の小説作品を全く取り上げていなかったが、1時間で風太郎を語ることなど出来ない。だから、晩年のエッセイ、インタビュー集を中心に日記も取り上げて、分かり易く作ってあった。『ぜんぶ余録』 の帯の背には、反老人力宣言と書かれてあったが、「僕はね、空気吸ってるようにタバコ吸ってるの」とか、「タバコ止めて、酒止めて、長生きして何が楽しいの」って言うのは名言だよな。(引用不正確)
永井荷風 『すみだ川』 山田風太郎 『裸の島』 『女の島』 『忍法女郎屋戦争』 『忍者服部半蔵』 読了。
片山先生が、物書くのに大切なこととしていくつか注意してくれたことの中の一つに、風景を書くというのがあった。荷風の小説を読んでいると殆ど風景の描写の中に主人公の心情を投影している。しかも俳句の季語などをふんだんに織り込んで。季語など全く知らないので驚きの文章だ。
今日のマイル・チャンピオン・シップは俺の本命、ゼンノエルシドが勝ったが、2着が無印にしていたエイシンプレストン。やっぱり藤沢厩舎でペリエが来た。イーグルカフェが出遅れなければ・・・。ダイタクリーヴァも河内のタズナじゃダメだ。TVのゲストで安藤勝巳が出ていたが、安勝じゃないと。1400mまでの馬だと思っていたタイキトレジャーが3着に来たのは驚いた。それにしても、ペリエは完璧だ。
11月19日(月)
昨日の夜、渋谷で米ちゃんにあった。いきなり、HP用のソフトが欲しいと言われてビックリした。俺が使っているソフトの最新バージョン版。プライムのめん道場で桂花ラーメンを食べようと思ったらなくなっていた。そもそもプライム自体中を大幅に変えていたので2Fにあったレストラン群は消滅し、B1にあっためん道場が移って来てしまった。それでまたビックリで、ムルギーで卵入りカレーを食べた。米ちゃんは、「辛くて食えん」と言ったが、ゆっくりご飯を全部食べた。カレーは残ったが。久しぶりに行ったら体を振るわせながらカレーを持って来ていたおやじさんがいなくなっていたので聞いてみたら、死んでいた。厨房では相変わらず婆さんが働いていたが。
それから、近くのロック喫茶に行ってディランの最新作をかけて貰った。昔風の音に戻っていた。これは買わなきゃ。ここもいつもジョッキールームいたおじさんがいなくなっていた。おまけに今ここでライブをやっているらしい。あの当時のロック喫茶で残っているのは渋谷じゃここくらいだろう。ロックがなる店内で、漫画、闘牛、小説の話。ロックの話もした。米ちゃんは今日スペインに帰る。時がたてば町は変わる。米ちゃんはマドリードで変わったことをやっている。春に行ったときの延長線での事だが。俺の生き方自体自慢できる物ではないが、米ちゃんがやっていることもはたから見ると不安を覚える。だが、好きなことをやるのが1番だ。荷風の、『すみだ川』 でもそのことが書いている。人生一回しかないんだから。
11月20日(火)
今読んでいる風太郎の本は、角川文庫で出ていた忍法帖の短編集だ。文集文庫などでも何冊か出ていたが角川文庫から出ていた短編集はほぼ全部が読めるのだがその頃買っていなかったので今手に入れようとすると絶版なので古本屋かネット・オークションなどで買うしかないがこれが高額でしか手に入れることが出来ないと来ている。そんな本が10冊あって、手に入れなくても読める物が2冊。手に入れた物が2冊。手に入れれそうな物が1冊。残るは後5冊。こういう短編まで手を抜かずに書いているので面白い。最も風太郎は短編作家と、言う人もいるのだが。
今改めて角川春樹を思う。彼があんな事になって角川書店を追い出されたが、もし、今でも残っていたら角川文庫で風太郎の忍法帖短編集が出版されていただろう。版権など詳しいことは知らないが、『忍法相伝73』 の様にいわゆる超レア物ですら角川から出たかも知れないのだから。風太郎が死んでも未だ本が出版される。光文社文庫のミステリーもの、扶桑社文庫から出た、『妖異金瓶梅』 は秀逸。ずっと、「銭鬼」 が作者の意図にそぐわないと削除されていたがこれが載っているのが一つ。それと登場人物が同じ、「人魚燈籠」 が入っているのがファン最高のプレゼント。こんなのが続々出版されたらとても嬉しい。ついでに風太郎の完全な全集を出してくれたら、持っている物も含めて全部買うぞ。
山田風太郎 『忍法幻羅吊り』 『忍法穴ひとつ』 『忍法瞳録』 読了。
下山さんが、セサル・リンコンが復活する可能性があると言うことをメールで教えてくれた。嬉しいような、果たして大丈夫なのかという不安を同時に感じる不思議な心持ち。ただしそれだけ体調が良いと言うことは大いに喜ぶべき事。C型肝炎は回復の方向に向いているのだろう。こうしてメールを送って貰えることはとても嬉しいことだ。マリ・パス・ベガが11ヶ月ぶりに大腿部骨折から復帰。
17日の結果。 アカリグア(ベネズエラ)。ホセ・アントニオ・バレンシア、耳1枚。牛、場内1周。ルイス・マリスカル、耳1枚。ファン・ホセ・ヒロン、耳なし。 マラカイボ(ベネズエラ)。レオナルド・ベニテス、マリ・パス・ベガ、アントニオ・バレラ、3人とも耳2枚。 プンタ・デ・マタ(ベネズエラ)。エル・ルビ、エリック・コルテス、二人とも耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。 サン・ルイス・ポトシ(メキシコ)。ホセ・マリア・ルエバノ、フェルナンド・オチョア、耳1枚。エル・フリ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 バレンシア(ベネズエラ)。フィニート、耳1枚。オルドニェス、場内1周。オットー・ロドリゲス、口笛。
18日の結果。 メキシコ。ラファエル・オルテガ、エウヘニオ、アントニオ・ブリシオ、耳なし。 リマ(ペルー)。フィニート、口笛、耳1枚。エル・カリファ、ラファエル・デ・フリア、耳なし。 マラカイボ(ベネズエラ)。モレニート・デ・マラカイ、手に怪我。オルドニェス、耳2枚。フェレーラ、耳なし。 オリサバ(メキシコ)。アルフレド・ロメリ、耳なし。エル・フリ、耳4枚。レオポルド・カサソラ、場内1周、耳1枚。 サン・ルイス・ポトシ(メキシコ)。ホセリート、耳2枚、耳1枚。ソトルコ、耳2枚。ヘロニモ、耳なし。 バレンシア(ベネズエラ)。ベルナルド・バレンシア耳1枚。ホセ・トマス、耳なし。モランテ、罵声。
FOURQUES(フランス)。フェスティバル闘牛。ビクトル・メンデス、耳1枚。リシャール・ミリアン、耳なし。エル・フンディ、耳1枚。バンデリジェーロ、ホセ・カパロス、耳2枚。見習い闘牛士、ラファエル・ビオティ、耳1枚。 フエンテ・トシノス(ムルシア)。フェスティバル闘牛。ゲリータ、マヌエル・ラモス、アントニオ・ソリアノ、ファン・ソリアノ、マルコス・デ・ラファエル、ファン・モラ、フランシスコ・マルティネス、モレネテ、全員耳2枚。
11月21日(水)
深夜ネット・サーフィンしていたら古本屋のHPで良い物を見つけた。もう大分前から欲しい欲しいと思っていた、『別冊新評』 の「山田風太郎の世界」。早速注文した。ネットじゃなかったら探すことが出来なかったのかも知れない。非常に嬉しい買い物だ。他に、『忍者黒白草紙』 『忍法陽炎抄』 など注文した。何だかとても嬉しい。ただし、ちゃんと本屋にあればいいがなければそれまでの話だ。
ネット・オークションで買うより安いようだ。欲しいという欲望が渦巻くオークションより本屋が決める適正値段の方が安いのは当然かも知れない。昔とんねるずがやっていたTV番組であの競馬の杉本清アナウンサーが競りを仕切ってとてもくだらない物にとんでもない値段を付けていた。女優と一緒に映画を見るだけで80万円とか言う値段を観たときビックリして開いた口が塞がらなかった。
仕事で一緒だった、玄人専門の女好きが、「80万あったら川崎の高級ソープに十何回行ける。あいつは馬鹿だ!」と、言っていたが、それを聞いてみんな爆笑していた。好きなスターのサインにしてもそうだけどその人から直接貰わなかったら嬉しさや実感が沸かないと思うけど。例えば闘牛士からサインを貰うにしても知り合って貰うとか、ホテルや闘牛場で待っていて貰うから嬉しいのだ。金払って手に入れたって・・・。セサル・リンコンから貰ったムレタやカポーテだって金で買えないから嬉しいのだ。泥付き牛の血が付いたムレタ、角の跡がついたセサルのサイン入りのカポーテ。こんな物金じゃ買えないのだ。
何年か前にTV局からTELが来てカポーテとムレタを貸してくれと言ってきたが、きっぱり断った。お金じゃ買えない大事な物を何も知らない人に貸すわけにはいかないからだ。どれだけ大事な物か想像できないだろうし、そう言う気持ちすら分からないだろう。
ともあれ、本があることを願う。またネットしていたら、なっ何と、「ユリイカ」が風太郎の特集を組んでいる。筑摩書房からは、「風々院風々風々居士」ーー山田風太郎に聞くーーと言うのも出ている。これは一体どういう本だろう?
イチローがア・リーグのMVPを取った。物凄いことだ!
11月22日(木)
♪あなたが噛んだ 小指が痛い 昨日の夜の 小指が痛い♪ ーーー『小指の思い出』ーーー
♪ゆびきりげんまん うそついたら 針千本 のーます♪
約束を破って指を切るのは任侠の世界では小指である、子供の約束でも切る指は、お互いの小指を絡ませて誓いを立てる。しかし、伊東ゆかりが歌った、『小指の思い出』 は何故夜男に小指を噛まれたのだろう?そしてこの歌は、それを思い出している女の事を歌っている。
山田風太郎 『ゆびきり地獄』 永井荷風 『かし間の女』 読了。
風太郎の、『ゆびきり地獄』 は、小指を集める遊女の話。その遊女に指を持っていくのが勝小吉。暴れん坊で座敷牢に入れられていたとき、茶を運んできた女房を孕ませる。名前を考える。「麟太郎、勝麟太郎。いい名だろ?麒麟児の麟さ。そういったら、親戚一統、みんな腹をかかえやがった」 「それあみんな笑いんすえ。たいいち、生まれるのが男の子とは、まだきまっているわけではおざんすまいに」 「だって、おれから女の子が生まれるなんて可笑しいよ」
小指1本、十両。それを子供が産まれてくる費用にするのだという。この「団野の小天狗」と綽名される暴れん坊は直心陰流の名人。小指切りの名人だ。まっ遊女の指も切らせるのだが。他の登場人物は、大阪東町奉行所与力、大塩平八郎。これに切支丹の話と小指が絡んで物語が語られる。
この話の後日談は、大塩平八郎はその後、大阪で反乱を起こす。大塩平八郎の乱。勝小吉に出来た子供麟太郎は、勝安房、つまり勝海舟になる。
11月23日(金)
ネット・オークションが出てきたら古本屋もやばいなと思っていたら、しっかり古本屋のサイトがあって商売をしている。それで注文を出したら郵便為替での振り込みだった。これは3,4日時間がかかる。何故、“ぱるる”という総合口座を使って即効性の通帳を使用しないのだろう。本到着まで時間がかかる。おまけにネット・オークション参加者のように対応が早くない。益々遅い。メール到着もその日の内に来ない。あるのか、ないのかすら直ぐに分からない。
紀伊国屋に行って観たら、ユリイカの11月号は、風太郎の特集ではなかった。来月なのだろうか。「風々院風々風々居士」ーー山田風太郎に聞くーーは、入荷してないとのこと。もう一度ネット検索したら確かにこっちは出ていた。池袋のLIBROに行かなきゃダメかな。でも、この前買った本のカバーにTELが書いていない。LIBROって何考えているんだろう。TELの番号くらい書いてなかったら調べなきゃならないだろうが。
今風太郎の絶版になっている本はネット上で高い値が付いている。みんな欲しがっているのだ。結局、楽しみにいていた、『別冊新評』 の「山田風太郎の世界」 は店頭にて売り切れになっていた。新しいサイトで検索したがそっちも売れた後だった。残念だ。古本屋もっと欲しい本を集めてこい!まっその内にこっちはこっちで風太郎を読み続けよう。
11月24日(土)
東京競馬場でジャパン・カップ・ダートを観ようと思っていたら、家を出るのが遅くて、方針を変えて渋谷の場外で馬券を買うことにした。レース検討で買う馬券を決めてたが、クロフネには驚いた。スタートは遅れ気味だったが武は意図してああ言う出方をしたのかも知れない。1コーナーまでは窮屈なところを通っていたが1コーナーで外に出すと後もう独壇場。向正面で後方から徐々にエンジンを掛け、3コーナーでは先頭を捕らえる位の位置取りになり、4コーナーは持ったまんまで先頭に。直線に入ったときは3馬身差。それから追い出し左鞭を連打。
あっという間に後方との差が開き、アメリカNO1の呼び声の高いリドパレスは馬群の中でもがき出す。遠征直前の熱発の影響は明らか。佐藤洋一郎じゃないが、こんな馬は無印だ。ペリエのノボトゥルーが上がってくるが脚色が違いすぎる。圧勝も圧勝、7馬身差の大圧勝。2100mのタイムは、2.05.9のレコード。芝なみだ。2着は、ウイングアロー。3着はミラクルオペラ。ウイングアローは向正面で口を割っていたがやっぱり実力馬。ノリはしっかり追って2着を確保してくれた。俺の馬券は1点で正解だった。
それにしても、驚愕のクロフネ。こいつドバイに行かなきゃファンは納得しないぞ。ドバイのワールド・カップでも勝てるだろう。秋には、アメリカのブリーダーズ・カップだってアメリカ馬に負けないんじゃないかなぁ。世界に夢が膨らむクロフネ。そして、感動的なレース。不況で喘ぐ労働者に希望と元気をくれたあの走り、あの脚に乾杯だ!日本の競馬は本当に強くなった。イチローだけじゃないぞ。
行ったついでに明日の馬券も買ってきた。これは日本馬3頭のボックス買い。オペラオー、ドトウ、ジャングルポケット。外国馬は来るかも知れないが買わなかった。クロフネ観た後じゃ買えないよ。
帰りに渋谷と新宿の本屋によって、風太郎の本を買ってきた。筑摩書房から出た、『風々院風々風々居士 山田風太郎に聞く』 山田風太郎著。 聞き手、森まゆみ は、「彷書月刊」94年11月号 「東京人」96年12月号 『山田風太郎明治小説全集』1〜7巻(筑摩書房)の付録に付いていた、自著を語る の3つのインタビューをまとめた物で今まで本になっていなかった。後は、文庫で筑摩の明治ものの短編で持っていない物が載っている4冊と、廣済堂の、『ヤマトフの逃亡』 光文社の、『天国荘奇譚』 。また、ネットで頼んだ、『忍法陽炎抄』 が届いた。
山田風太郎 『最後の晩餐』 『捧げつつ試合』 『くノ一地獄変』 永井荷風 『つゆのあとさき』 読了。
11月25日(日)
雑誌を観てたら、泉谷のインタビューが載っていた。CDをネット販売しているそうだ。
「 泉谷しげる 俺自分で思うんだけどいままでよく生きてこれたなって。あんなムチャしてきて。ホントろくなことないし、ヒドイことしてきたし。親や友人も含めて、こんなヤツをよく支えてくれたなっていう感謝の気持ちがすごくある。それはやっぱり誰かが愛してくれていたからだと思うんだ。じゃなきゃ、途中で自暴自棄になっただろうし。たまたまこうして表に出られるようになったけど、芽が出てなかったらどうなっていたか。だから無名のヤツの立場とかがわかるんだ。芽が出なけりゃヤケになって、一歩間違えればナイフで人を刺してたりして、犯罪者だよ。音楽家なんて音楽しかできないんだから、人間としてはものすごくダメなヤツ、多いじゃない。
新藤晶子 そうなんですか?
泉谷しげる そうだよ。ある意味、リハビリだよね、表現することは。だから、若いヤツがギター持って路上で弾いたりしていると「何とか日の目を見るといいな」と思ってね、俺も似たようなことしてきたから。 」 ーー「週刊 アスキー」 2001.11.27号ーー
表現する事はリハビリだ、っていうのはちょっと感動的な言葉だ。
荷風 『つゆのあとさき』 は、新聞に自分の内腿に3つ黒子があることが載った。そんなこと知っているのは、自分を抱いた男しか知らないこと。どうしてそんなことが知れたのか?これが小説の筋。所で内腿とは何処か。上野さんが、「内股は男にも女にもある。内腿は女にしかない」と言っていた。つまりあそこの事だ。当時の風俗を良く書き込んでいる。
11月26日(月)
才能というのはこういう事だと思った。2月の共同通信杯でジャングルポケットのあの脚を観たとき、ちょっとこいつは違うぞと思った。遊びながら、よれて走っているのに楽勝してしまう。アグネスタキオンのレースぶりはシンボリルドルフを思い出させる完成した強さを持っているが、ジャングルは未完だけど何処か、底知れない才能を感じさせる走りだった。弥生賞でタキオンの圧勝を一馬と一緒観ても、皐月賞の本命はジャングルだと決めていた。一馬は言っていた。タキオンは物が違いますよ!3冠取るでしょう。あいつ真面目な顔でそう断定した。
そうかも知れない、と思ったがジャングルと心中するつもりで3冠レースは本命を打ち続け様と決めた。未だ気性が子供子供しているのにあんな脚を持っている、タキオンには感じない何かとんでもない物を直感的に感じていた。3歳の時はタキオンにかなわないかも知れないが、4歳、5歳で体が出来上がったら物凄い馬になるんじゃないか、世界に出ていってG1を勝てるんじゃないかと思った。まさか昨日のジャパン・カップで勝とは思っていなかったが、やっぱり才能というのは凄い物だ。
ペリエは完璧だった。外目の馬場の良いところを馬に負担を掛けることなくゆったりと走らせ、直線坂下で右鞭で追い出すと左によれ気味になると直ぐに鞭を持ち替えて左鞭で闘志を掻き立てる愛の鞭。あんな乗り方したら馬は幸せだ。残念だが角田が乗ったら勝てなかった。渡辺調教師は思い切ったしかし正しい判断を下した。ローテーションも馬を思ったゆったりした間隔を開けていたし、調教師生活晩年のと言うか、最高傑作をターフで開化させた。坂路調教の開拓者で一緒に坂路調教のやり方を話し合った戸山調教師も出来なかった海外遠征でG1制覇が見えてきた。
有馬記念を回避して、来年の天皇賞・春を念頭に入れてローテーションを組むようだ。秋には海外遠征をして欲しい。
オペラオーの和田騎手の乗り方も完璧だった。あの乗り方で文句を言われたら騎手が可哀想だ。オペラオーの力を出し切った騎乗だ。世代交代とか新聞には出ているが、最強の3歳世代はとてつもなく強い!前日のジャパン・カップ・ダートで勝ったクロフネも最強の3歳世代のダートの代表。オペラオーの次走は有馬記念。引退レースになるが、ここでも菊花賞馬などの最強3歳世代が待っている。トップロードは3コーナーで手応えが怪しくなり渡辺騎手が追い通し。直線で追い込んで3着に来たが、走っているときの前脚の捌き方のバランスが悪い。ああ言うのを観ると今後G2程度なら勝てるだろうけど、G1じゃちょっと難しいと思った。好きな馬だから勝って欲しいけど無理だろうなぁ。
ネットで頼んでいた、『もう一人の山田風太郎』 有本倶子著 砂子屋書房 は、ディランの、『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』 みたいだけど、内容は山田風太郎と言うより、山田誠也の育った但馬の頃や家系図などを出して江戸時代出石藩で起こった仙石騒動に関わった仙石家の出であることを書いているようだ。これは相当マイナーな出版社のマイナーな著者なので殆ど知られていない本のようだ。最後に風太郎にインタビューをしている。本の帯には、「ぜひ、風太郎さんに 『仙石騒動』 書いてほしかったんです」 「だって、今まで知らなかったんだもの。それにしても、僕より、僕のこと詳しいねぇ」 と言うのが書いている。100ページちょっとで、1800円の定価は高いけど、まあ良いだろう。
山田風太郎 『風々院風々風々居士 山田風太郎に聞く』 『黄色い下宿人』 読了。
11月27日(火)
寒い。今週になってから寒くなってきた。三遊亭夢之助と言う落語家の名前を持っていた永井荷風。小説の中に落語のような笑いが含まれたりしている部分はそう言うことらしい。こんな事知らなかったよな。帝国劇場でやった芝居の脚本も書いたらしいし、不思議な生き方をしている。彼を理解しようと思っても無理だ。そう言うものかと思って読まないと分かるもの分からなくなる。
読んだ本の読後感を一つ一つ書ければいいのだろうが、何せ時間がない。かといって、書いてないと忘れてしまいそうな気もするが、どうせそう言うものは遅かれ早かれ忘れるのだから、書かなくても良さそうなものだが、気分としては書いておきたいのだが。
23日の結果。 フリキジャ(メキシコ)。モランテ、口笛。エル・フリ、耳なし。ヘロニモ、耳1枚。レオポルド・カサソラ、耳1枚。怪我。
24日の結果。 プエブラ(メキシコ)。カルロス・ロンデロ、耳なし。エル・サパタ、重傷。エル・フリ、耳1枚が2回。 ケレタロ(メキシコ)。ソトルコ、耳1枚。ホセ・トマス、耳1枚。イグナシオ・ガリバイ、耳なし。 リマ(ペルー)。フェスティバル闘牛。ホセ・ルイス・カジョソ、場内1周。ビクトル・メンデス、耳1枚。フラビオ・カリジョ、耳2枚。フェルナンド・オチョア、耳2枚と尻尾1つ。牛、インドゥルト。ギジェルモ・アルバン、耳なし。ラミエロ・カデナ、耳2枚。
25日の結果。 マジョルカ。ルイス・ミゲル、耳1枚。ダマソ・ゴンサレス、耳2枚。マノロ・サンチェス、耳1枚。イガレス、場内1周。フェレーラ、耳2枚。ラファエル・デ・フリア、耳2枚。見習い闘牛士、ロベルト・カルロス、耳1枚。
11月28日(水)
今年の始め、ADSLの加入者は1万件を越えるくらいだったが、10月の統計では92万件の加入者になっているという。それまでNTTがやっていた方針に批判が集中し転換を迫られようやくADSLが解放された。Yahooが廉価で募集者を募りADSLの他社の価格の大幅な値下げに貢献したが、Yahoo加入者の登録使用が出来ない苦情が殺到しているという。監督官庁がそのことに警告を出しているらしいが、なかなか改善されないようだ。ADSLは登録したところからしか回線が使用できない。Yahooは登録しても開通しないので、契約解除の苦情が殺到していてもそれをなかなか解除させないし、開通もしない。ましてや、直ぐに開通するプロバイダーへの契約変更もできないので、ADSLが使用できないと言うことらしい。
計算してみなくても、TELを使用してネットをするより、ADSLを使用してネットした方が安くなっている。Yahoo以外のプロバイダーに加入者が流れ、TEL接続でネットしている人がADSL変更に大量に流れていて、登録から2週間で使用できるADSLが今は4週間くらい掛かるという話らしい。僕はHPを作っているのでプロバイダーを帰るわけにはいかないので同じBIGLOBEで加入しようかと思っている。そうすれば24時間ネット接続で、楽しむことが出来るし、接続時間帯を気にしなくても良いので欲しい本の検索も思うだけ出来る。勿論、ウィルス対策をしっかりしないと大変なことになるけど。
本を注文して支払ったと思っていたら、一個忘れていた。いくつも注文すると忘れることもあるようだ。明日か明後日支払おう。しかし、部屋に本が溜まってきた。灰色の脳細胞にしっかり刻み込めるか。
山田風太郎 『明治かげろう俥』 芥川龍之介 『煙草と悪魔』 読了。
25日の結果。 リマ(ペルー)。パコ・オヘダ、ラファエル・ガスタニェタ、耳なし。エル・フリ、耳1枚。 メキシコ。フィニート、耳2枚、口笛。カバジェーロ、耳1枚。パコ・ゴンサレス、耳なし。ヘロニモ、耳1枚。 メヒカリ(メキシコ)。マリアノ・ラモス、ソトルコ、耳なし。アントニオ・バレラ、場内1周。
11月29日(木)
山田風太郎 『明治かげろう俥』 は、始め、『俥』 のタイトルで書かれ、その後、『運命の車』 と改題され、再度改題され、『明治かげろう俥』 となった。話は明治24年5月に起きたロシア皇太子ニコライ暗殺未遂事件つまり大津事件に関わった人々のその後の人生を綴る。人力車引きの坂本慶二郎が向畑治三郎に丁半博打で負け、ニコライ皇太子の車引きを変わる。事件の時、皇太子を刺客は警察官の津田三蔵が斬りつけたとき車引きの向畑治三郎と北賀市太郎が助ける。
大国ロシアに戦争を仕掛けられると大戦慄した政府と明治天皇及び国民。平謝りに謝り、津田三蔵を死刑にしようとするが、大審院長、児島惟謙は法律に照らし合わせ最高刑は無期とする。政府は激怒するが覆らない。その中でロシアと日本政府から多額の年金を貰う向畑治三郎と北賀市太郎。二人は英雄になる。この二人と博打に負けて逆恨みする坂本慶二郎。郭の女、小蝶。そして、津田三蔵の家族を絡めて突然大金を手にした人間の不幸を描く。宝くじでもそうらしいが、1等当選で突然1億3億の大金を手にした人の9割が家庭崩壊、会社を辞めて人間不信などになるらしいので、同じ事だろう。人間の悲しい性を、しかし、読者を引きつけて書く。車の車輪のようにグルグル回る運命。この手並みはお見事だ。1957年作。と言うことは忍法帖シリーズを始める前の年だ。
この頃の風太郎は面白い作品を残している。長編では、『妖異金瓶梅』 『白波五人帖』 読んでいない作品では、『青春探偵団』 がある。忍法帖に繋がる面白さがある。
芥川龍之介 『煙草と悪魔』 に気になる一節を見つけた。「或記録によると、彼は南蛮寺の建立前後、京都にも、屡々出没したそうである。松永弾正を翻弄した例の果心居士と云う説もあるが、これはラフカディオ・ヘルン先生が書いてるから、ここには、御免を蒙る事にしよう。」
風太郎ファンなら直ぐ分かるだろうが、忍法帖に良く出てくる果心居士のことを、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が詳しく書いていると言っているのだ。かなり、引かれる事だ。読んで観たくなるではないか。風太郎は結局こう言うのをしっかり読んで自分の物にしている分けだよなぁ。
11月30日(金)
今日は満月なのだろうか。快晴の夜空に大きな月が顔を見せていた。新潟の少女誘拐監禁事件の佐藤被告に対して検察側は最高刑の懲役15年を求刑した。あれだけの大罪をやって懲役15年が最高刑というのは、法律が可笑しいとしか思えない。監禁期間が9年2ヶ月に及んだのに・・・。最も、薬害エイズの安倍被告が懲役3年(記憶が定かではないが)なのだから血友病でエイズに感染した被害者は怒りを何にぶつけて良いのか、悔しい思いをして生きているだろうと思う。ああ言うのは殺人罪が適用されないのだろうか?
日曜日阪神競馬場で行われる2歳牝馬のG1、阪神ジュベナイル・フィリーズの本命は、キタサンヒボタン。歌手北島三郎がG1で始めて1番人気の馬をターフに送る。冠名キタサンは、北島三郎の北と三を取って付けて、ヒボタンはあの、緋牡丹のお竜の様に強くなるように付けたという。30年の馬主生活で得た自前の基礎繁殖牝馬にサンデーサイレンスの最高傑作フジキセキを掛け合わせた血統だ。4戦4勝の戦績は出走馬中秀逸の成績だ。
水曜日の追い切り調教では、ちょっとしたアクシデントがあって思ったとおりの追い切りが出来なかった。騎乗する須貝は追い切り後に、「この馬は、女子高生と言うより、モーニング娘」と、訳の分からない怪コメントを残した。調教師が父親、騎手が子。G1で1番人気になる馬の追い切り調教のコメントがこれじゃ腹が立つ。意味の分かることを言えよ。こんなこと言いたくないけど、腕も2流ならコメントも2流。応援したいと思っていたけど、この怪コメントじゃその気も失せた。勝手にしろ。所で北島三郎はレース当日仕事を休んで競馬場に駆けつけるという。悲願のG1制覇なるのか。
明日12月1日は映画の日。半額になるはずが今でもそれは続いているのだろうか。『ハリー・ポッター』 も明日公開される。ああ言う魔法の話は子供たちに夢を与えるだろうが、肉体をテーマにしている僕は非現実世界の本に興味を覚えない。ただ版権を取り、本を訳し出版した女性には感動した。彼女が訳さなかったらこれだけ売れなかった様な気さえする。小さな出版社からの出版に許可を出した作者は来日したとき翻訳者に会い、本にサインした。翻訳者から出されたボロボロの本を観て、「ここまで読み込まれてボロボロになった本を観たのは初めてです」と、感動したそうだ。亡き夫の出版社を引き継いで大ヒットを生み出した翻訳者の女性の執念が惚れ込んだ本の版権を獲得できた要因だろう。メールで3ヶ月だか、半年に渡ってしつこいくらいその情熱を作者に訴えなかったら版権を取れなかったからだ。
ビートルズのジョージ・ハリスンが癌のため死亡した。
山田風太郎 『くノ一紅騎兵』 『忍法聖千姫』 芥川龍之介 『奉教人の死』 読了。
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