断腸亭日常日記 2000年、その17

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年のスペイン滞在日記です。

99年1月13日〜2月16日 2月19日〜4月14日 4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日
6月7日〜6月10日 6月13日〜7月9日 7月11日〜8月8日 8月9日〜9月9日
9月12日〜10月7日 10月10日〜11月10日 11月14日〜11月28日 12月12日〜12月31日
2000年1月1日〜15日 1月16日〜1月31日 2月1日〜2月28日 3月2日〜3月29日
4月2日〜4月19日 4月20日〜4月29日 5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日
6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日 6月30日〜7月15日 7月17日〜7月31日
8月1日〜8月15日 8月16日〜8月31日 9月1日〜9月15日 9月16日〜9月30日

 10月1日(日)

 昨日帰りの電車で隣に座った母親と子供は良く話をしていた。子供はどうやら知能が後れているようで奇声混じりでちゃんとした日本語になっていなかったがそれを恥ずかしがるでもなく、母親は子供に話しかけていた。子供は母親にかまって貰いたくて大きな声で奇声を上げたり、体を動かしていた。

 止めなさいと、母親が怒ってもなかなか止めない。本当に怒って良いのかな、と言ってなだめたり、抱きかかえた子供の体を動かしたり、声を出したりして信号を送って子供とのコミュニケーションを楽しんでいた。子供に対する母親の愛情が充分感じられた。どんな現実でもそれを受け入れて楽しんでいるこの親子が羨ましくさえ思えた。母親の愛情をいっぱい受けてこの子は幸せだと思った。

 NHKでビル・ゲイツの公演をやっていた。その中で、みなさんは私が殆どのものを手に入れていると思っているようですがそれは違います。最近の起業家が目標は株式上場です、と言っているのを聞くと、何を考えているのかと思います。私が会社を作ったときは、コンピューターを使いやすくするためにとか、こんなソフトを作ったら社会の為になるんじゃないかとか考えたものです。

 囲碁が好きだという話から、囲碁のゲームソフトのことが出て、囲碁は19掛ける19、361個の目の中で様々な状況があり、今のところコンピューターより、人間の方が強いのです。チェスは大分良くなりましたが。とか、翻訳ソフトについては、薬の説明や大事なものについて無料の翻訳ソフトは向きません。良い翻訳が出来ないからです。後20年はそういう状況が続くでしょう。そういう意味で英語という言語は今後20年間重要な役割を果たすでしょう。と言っていた。

 私は未だマラソンで言ったら15km位しか走っていないのです。未だやらなければならないことが沢山あります。時間は有効に使わなければやりたいことが出来ません。今1番のストレス解消法は子供と遊ぶことです。これは全てを忘れさせてくれます。 日本の若者に対するメッセージをと言われ、あなた達は今非常に幸せな時代に生きています。明るい未来があるのです。と言っていた。こういう楽観的な見解には違和感を感じるがこの方が健康的なのだろう。

 オリンピック最終日。バスケットのアメリカ対フランスを観た。どうも、今回のアメリカ、ドリーム・チームはハズレだった。今までのような圧倒的な強さも、プレーの迫力も感じられなかった。アメリカのNBAのプロがオリンピックに出るようになってから世界的にレベルが上がっているのかも知れない。これは、全体的には良いことなのだろう。アメリカからすればやばいことだが。

 体調不良。腹の調子が未だおかしいし、頭が痛い。競馬には行かなかった。行っていたら、損していた。あんな大穴なんか取れないよ。穴男、江田照男、本領発揮だ。単勝が25750円。馬連も25700円。ノーマークの馬に逃げ切られたんだから当然だけど、これも雨が降った後の馬場が影響した結果だ。こういう場合はデータなんかあまり役立たないものだ。やっぱり穴は逃げ馬だった。たわけ〜。

 昨日のラス・ベンタスでの、エル・カリファとミゲル・アベジャンのマノ・ア・マノは最悪の結果になった。新聞の見出しは、ABCは、失望したマノ・ア・マノと報じ、EL PAISは、大失敗、と伝えた。アベジャンはラルガ・カンビアールで牛の角を顔に受けたが医務室に行っていないので角傷を負ったわけではないようだ。牛が悪いとどうしようもない。

 アルクルセン牧場は、95年のサン・イシドロでフリオ・アパリシオが、プエルタ・グランデし、97年のサン・イシドロでホセ・トマスがプエルタ・グランデした。決して悪い牧場じゃない。だから、わざわざこの日の牧場に決まった。でも、良い牧場だからと言っていつも良いわけではないのだ。これは、競馬と一緒。


 10月2日(月)

 TVでオリンピックの総集編をやっていた。この前のスポーツ新聞で、シンクロの団体で10点満点が4つ出たときの8人の表情を撮った写真が良かった。彼女たちの驚いたり、茫然としたり泣き崩れたりしている瞬間が上手く写っていた。

 大魔人佐々木投手が大リーグ新人セーブ記録を37に伸ばした。

 9月29日の結果。 コレジャ。タト、耳なし。ハビエル・コンテ、場内一周。オルドニェス、耳1枚が2回。プエルタ・グランデ。 ウベダ。ポンセ、耳2枚。プエルタ・グランデ。フィニート、耳1枚。カバジェーロ、耳1枚が2回。 サフラ。ペドゥリート・デ・ポルトゥガル、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。プエルタ・グランデ。エル・フリ、耳2枚と尻尾1つ。プエルタ・グランデ。

 30日の結果。 マドリード、エル・カリファ、アベジャン、耳なし。 コレジャ。ポンセ、耳2枚。フィニート、耳1枚が2回。フランシスコ・マルコ、耳2枚、場内一周。三人ともプエルタ・グランデ。 オルメド。マノロ・サンチェス、耳2枚、耳1枚。イガレス、耳1枚が2回。ビクトル・プエルト、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。三人ともプエルタ・グランデ。 ウベダ。ソトルコ、ミウラ、耳なし。エル・ファンディ、場内一周、耳2枚。プエルタ・グランデ。 サフラ。ホセリート、耳1枚。フェレーラ、耳1枚が2回。モランテ、耳2枚、耳1枚。

 昨日マドリードでは、大変な騒ぎだった。サンチェス・イバルグエン牧場の牛が非道く、牛交換が続き、1頭目で、2頭使い、3頭目で4頭使い、5頭目で2頭使い、6頭目で3頭使い、合計13頭の牛が出た。内訳は、サンチェス・イバルグエンの牛が8頭、エルマノス・アストルフィの牛が1頭、ファン・アルバランの牛が3頭、ベニテス・クベロの牛が1頭。

 また、モハドスでマノロ・サンチェスがラ・ペーニャ・フランシア牧場の牛でインドゥルトした。サフラで、騎馬闘牛士パブロ・エルモソ・デ・メンドーサが大怪我をした。

 10月1日の結果。 マドリード、ボテ、ウセダ・レアル、ミウラ、耳なし。 メディナ・デ・ポマル。エスプラ、耳なし。ホセ・イグナシオ・ラモス、耳1枚。フェレーラ、耳1枚。 モハドス。フィニート、耳1枚が2回。プエルタ・グランデ。マノロ・サンチェス、耳2枚と尻尾1つ(牛インドゥルト)、耳1枚。プエルタ・グランデ。ビクトル・プエルト、耳1枚。 オリアス・デル・レイ。イガレス、耳2枚。プエルタ・グランデ。ヘスス・アグアド、耳1枚。エル・ファンディ、耳なし。 トリホス。カバジェーロ、耳2枚。プエルタ・グランデ。オルドニェス、耳2枚。プエルタ・グランデ。エウヘニオ、耳2枚、場内一周。プエルタ・グランデ。 ウベダ。パディージャ、耳1枚。エル・カリファ、耳なし。カルニセリト・デ・ウベダ、耳なし。


 10月3日(火)

 朝寒かったのに昼には汗ばむ陽気。体調がおかしくなるのは当たり前かも知れない。

 NHK、『プロジェクトX』は、「史上最大の回収作戦」〜豊田商事事件・中坊公平チームの戦い〜 だった。

 史上最悪の詐欺商法の豊田商事事件。裁判長から中坊公平にTELで、「行政も警察も動けないのから司法が動くしかない。司法の信頼のためにご出馬願いたい」と豊田商事破産管財人を依頼される。殺し文句、「司法の信頼のために」が心を動かす。被害者救済と資金回収をするために。何の勝算もなしに、中坊さんは立ち上がる。公募した11人の弁護士と共に。

 「当てはなかったけれども、人は集まると思いましたね。」と、中坊さんは言う。「暴力が後ろに潜んでいるから非常に嫌な事件ではあるのは誰でも判っている。しかし同時にそれにもましてね、弁護士って言うのはそれをやって行くちゅう事の喜び。そういう感動を覚えると言うことに自分の身を焦がすちゅうか、焦がしてでもやろうという人は何人かはいると思いました。されど事件をどうしたら解決できるかというのは、事件の内容も全く判らなかったし、私には何の当てがなかった。」

 そういう当てがないことを充分承知の上であえてやろうと思ったのは。「やっぱり、人生ね賭けもしないでね、私は世の中を渡れないと思う。どんなことであっても危険とか何かは必ずあるんだ。で、その時にね、それを安全第一でね、やっとって、あるいは、慎重に考慮いたしましてとか言うとって、間に合うことと、間に合わんことがある。だから司法の信頼という大きなものが私のような小さな細腕に賭けられようとしている。やはりこれは賭けなければならない。と、私はそう思いますね。」

 徹底した資料調査。警察に行って関係資料を渡すように掛け合ったりして約3万人の被害者から集めた約1200億。中坊公平は徹底していた。集めた金の行方を突き止める。社員の給料に600億。金融会社、レジャー産業、大手ゼネコン、日本を代表する1流会社も含まれていた。報告書は完成した。

 被害者集会が開催される。会に来ていた、多くの老人達は初めはみんな下を向いていた。子供達からは、金に目がくらんでなどと言われていた。自殺者も出ていた。中坊さんは、「みなさんは二重の被害に遭われている。」会場からすすり泣きの声が上がる。報告書を発表する。集会に参加した裁判長は、「100%以上、120%以上と言った方が良いのかも知れない。良くもここまで調べ上げられたものだ。司法の信頼は回復した。」と、思ったそうだ。

 最後に中坊さんは言った「この金はみなさんの金です。この金は必ず返します。」と、言うと、うつむいていた老人達が顔を上げ拍手をした。

 次回は、回収の話だ。 中坊さんの「やっぱり、人生ね賭けもしないでね、私は世の中を渡れないと思う。どんなことであっても危険とか何かは必ずあるんだ。」とか、「指揮官は、期限を区切って自分を追い込まんことにはその下で働く人間が必死にならんものです。」ってのは、中坊さんらしい人間味に溢れている言葉だ。俺も期限区切ってやることやらなきゃ駄目かも知れない。

 TVで東北弁のマクベスをイギリスのエジンバラで上演した話をしていた。これもなかなか面白かった。


 10月4日(水)

 全く嫌なニュースだ。

 ようやく訳したので簡単にその事について書く。タイトルは、セサル・リンコンがインドゥルトした牛を殺されて激怒。10月2日、サセレニャ・デ・アルクエスカス村で行われたフェスティバル闘牛で、エル・トレオン牧場(セサルの牧場)の3歳牛がインドゥルトになったのに、殺されてしまった。闘牛規約にも書いているとおり本来牧場に返して種牛にするべきものなのに違法行為によって殺されてしまう。

 観客の要求に応えて、プレシデンテがインドゥルトを認めたのに、村長と獣医達がこれを拒否して、グアルディア・シビルの警官が殺したようだ。

 セサルが、プレシデンテに説明を求めると、「間違えた」と言ったそうだ。セサルは、これは本当のインドゥルトではない、と抗議している。非常に不快で、この件に関して刑罰が与えられるだろう。と言った。

 闘牛は、闘牛規約に基づいて行われている。これを破れば違法行為になる。正に刑罰が与えられるべきだ。信じられないことだ。


 10月5日(木)

 大リーグ、プレーオフで大魔人佐々木投手が2試合連続セーブを記録した。

 元プロボクサー、カシアス内藤が横浜市役所で市長秘書を平手で殴って逮捕された。沢木耕太郎が上下2冊の本を書いているが、彼ももう51歳。拳じゃなく平手で殴ったのが彼の元プロボクサーとしてのブライドなのかも知れない。世界チャンピオンになっておかしくないほど才能のあった彼は今どのような生活をしていたのだろう。パンチドランカーになっていなければいいのだが。

 ユーゴ情勢がいよいよ緊迫の度を増してきた。国会周辺の広場には各地から野党の呼びかけに応えて民衆が集まってきている。ゼネストも政府に鎮圧されず続いている。大統領選挙が不正に操作されたのかどうかは判らない。が、これだけのデモが大衆を動員している事実は動かし難い。民衆は独裁ではなく、民主主義を望んでいるのは明らかだ。

 2日の結果。 ラス・ロサス。エンカボ、耳1枚。ウーゴ・デ・パトゥロシニオ、耳なし。パキート・ペルラサ、耳1枚。

 3日の結果。 ラス・ロサス。ハビエル・サンホセ、場内一周。マルティン・ブルゴス、耳4枚。プエルタ・グランデ。ディエゴ・ベントゥラ、耳4枚。プエルタ・グランデ。 

 4日の結果。 ウベダ。オルドニェス、耳なし。モランテ、耳1枚。エウヘニオ、耳2枚、耳1枚。プエルタ・グランデ。


 10月6日(金)

 今日は残業してきた。そして明日休みになった。これで競馬に行ける。明日は絶対行くぞ。特別レースはどうでも良い。明日は、2R、3Rの新馬戦が観たいのだ。それが終わったら帰ってこよう。秋の東京開幕週は1年で1番観たい新馬戦。土日観れるのは何年ぶりだろう。

 ユーゴでは、どうやら野党側が政権を掌握したようだ。

 残業して帰ってきてTVでは地震のニュースをやっていた。また歌番組で、矢井田瞳がとりを取ったが、こういう歌い方は、SHAKIRA と一緒だ。彼女は日本版、SHAKIRA。良い歌を良い歌い方で歌っている。あの転がる声が良い。顔はどうでも良いけど、でけー尻が肉感的だ。楽しそうに髪を振り乱しての歌。また、一人良い歌手を見つけた気分だ。

 所で、SHAKIRAって知ってる。コロンビアの歌姫。美人で声が良く歌が上手い。コブシと言うか声が転がすように震える。TVでは腰まで震えていた。サウンドも俺好みだ。

 昨日ニュース23で筑紫哲也が、「今年ほどプロ野球が面白くなかった年はない。それはどっかのチームが金で選手をかき集め優勝したからです」と言っていた。今年も阪神は最下位。これで目出度く3年連続だ。元阪神ファンの俺も今は野球を観ない。本当に全然観ない。観なくなったのは91年にスペインに行って闘牛を観たからだ。セサル・リンコンを観たからだ。命懸けの闘牛を観たら野球なんか観れないよ。

 昨日のニュースでは女子ソフトボールをやっていた。オリンピック効果。彼女たちの真剣さがプロ野球にない。サッカーはチームを越えて世界を目標に置いてやっている。野球はチームという小さい枠にとらわれていてそんな考えは全くない。今はサッカーの方が面白い。


 10月7日(土)

 休みなのに早く起きて8時過ぎには東京競馬場に向かう。9時半に付くと1Rに出る馬たちがパドックを周回していた。3Rまでやって京王線に乗って帰ってきた。昼飯は、「吉野家ドット混む」してきた。朝から良い空気を吸って馬券も取って良い気分だった。

 16時半過ぎにTELがあり起きる。松田君との待ち合わせだった。遅れて待ち合わせ場所に行く。彼は来年の9月にスペインに留学する。HPは後1年続けた後ニフティとの契約を解除してスペインに新しくHPを開設する予定だという。あっちはプロバイダーは無料だしHPも直ぐに開設できるだろう。僕は個人的には日記を再開して欲しいと思っている。

 昨日足立さんとようやく連絡が取れ話が出来た。会の打ち合わせやスペイン旅行のことなど話したが、NHKが闘牛の取材に行っていた話しも出たが、ディレクター(女)の好みでホセリート中心のものではなくマリ・パス・ベガが中心のものになると言う。全く何考えてるんだか。今年ホセリートを撮ると言うことはホセ・トマスも撮ると言うことになったのだ。

 それがどれほど価値があることなのか全く判ってない。所詮闘牛の判らない人には1流闘牛士の価値など意味もないだろうし、どうでも良いことだろう。マリ・パス・ベガを撮るのは良いことだが、ちゃんとした調査をしてコンセプトを決めてやって欲しい。そうじゃなきゃつまらないものになってしまうだろ。マリ・パス・ベガにも失礼だろう。

 馬鹿に何言っても駄目だろうけど、思いつきで仕事してるようじゃ良い仕事は出来ないぞ。

 6日フェリア・デ・オトーニョの結果。騎馬闘牛。ジョアオ・モウラ、場内一周。レオナルド・エルナンデス、耳1枚。フェルミン・ボオルケス、耳なし。


 10月8日(日)

 朝、近所ではビデオ片手に父兄が学校に急いでいた。今日は運動会をやっているらしい。昼過ぎ僕も運動会に行って来た。僕の行く運動会は馬達の運動会。ウンコして緊張の馬達もレースが終われば美味しい飼い葉が待っている。飼い葉代は僕が払っていると自負している。自慢にならない自負である。馬券が当たらないからな。

 今日の競馬は、驚いた。調教2本で挑んだテイエムオペラオーが、万全の状態で出てきたナリタトップロードを頭差押さえてマッチレースを制した。ナリタトップロードは直線ムチを何発も入れていたが、テイエムオペラオーは和田騎手がタズナをしごいて追っただけ。ムチは使っていなかった。この頭差は永遠に詰まることのない決定的な差だ。脱帽。恐れ入りました。

 天皇賞は、大本命テイエムオペラオーが圧倒的な人気になり勝ちそうな雰囲気になってきた。この馬日本じゃ無敵だ。早くも年度代表馬を手中にしたようなものだ。

 7日の結果。マドリード、フェリア・デ・オトーニョ。ビクトル・プエルト、ウニコ・エスパーダ。耳なし。 エジン。ポンセ、耳1枚。エル・カリファ、耳2枚。プエルタ・グランデ。エル・フリ、耳1枚、耳2枚。プエルタ・グランデ。


 10月9日(月)

 NHKでパラリンピックの選手の紹介をやっていた。NHKはTV中継をやってくれるのでしょうか。終わってチャンネルを変えたらK1をやっていた。マイク・ベルナルドが優勝。12月の決戦の8人目には石井館長推薦でピーター・アーツが出場する。

 8日の結果。 マドリード、フェリア・デ・オトーニョ。エスプラ、耳1枚。ソトルコ、モレノ、耳なし。エスプラの2頭目はアンヘル・ルイス・ビエンベニーダに捧げられた。ソトルコの2頭目は彼のクアドリージャに捧げられた。 

 モントロで、カナレス・リベラが相手にしたアナ・ロメロの牛をプレシデンテがインドゥルトを拒否した。カナレス・リベラは恐らく剣刺しをせずにアビソ3回を受けたのだろう。男だぜ。プレシデンテはハンカチ3回出す前に闘牛士が牛を殺すように仕向けなければ駄目だ。こういうアビソ3回は闘牛士にとって汚点ではないと思う。その証拠に彼は場内三周したのだから。

 カラバカ・デ・ラ・クルス。ポンセ、耳2枚。カバジェーロ、耳2枚が2回。エウヘニオ、耳1枚が2回。3人ともプエルタ・グランデ。 フエンヒロラ。フィニート、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。プエルタ・グランデ。モランテ、耳1枚、耳2枚。プエルタ・グランデ。 モントロ。ラファエル・カミノ、耳1枚。カナレス・リベラ、場内三周、アビソ3回。パコ・トゥルヒジョ、耳要求、場内一周。 セグラ・デ・ラ・シエラ。フェスティバル闘牛。フェルナンド・セペダ、耳なし。マノロ・サンチェス、耳2枚と尻尾1つ。プエルタ・グランデ。イガレス、耳2枚。プエルタ・グランデ。エル・カリファ、耳なし。カルニセリト・デ・ウベダ、耳1枚。ヘスス・ポルセル、耳2枚と尻尾1つ。プエルタ・グランデ。


 10月10日(火)

 NHK、『プロジェクトX』は、「史上最大の回収作戦」〜豊田商事事件・中坊公平チームの戦い〜 は、人と人を結びつけていった。阪神タイガースが21年降りの優勝に沸く昭和60年秋。大手ゼネコンからの5億円の回収を担当した、石神弁護士は仙台支店で交渉を始めるが難航した。

 中坊さんと、石神弁護士は宮城県庁に行きゼネコンを説得して欲しいと要請する。が、対応は冷たかった。その中で、ゴルフ場開発を担当する環境保全課の課長、西城光政さんが、「私が会社を説得する」と、中坊さんに申し出る。同僚は、「越権行為だ」 「出世に影響する」 と言ってたしなめたが聞かなかった。知事に掛け合い説得した。

 その頃、プロジェクトに名うての金融業者が豊田商事に3億円貸している。担保にホテルを取る。ホテルは、数少ない優良物件だった。

 鬼追弁護士はこの回収作業を「水に例えたら、バケツの水を草むらにまいてそれをもう1度バケツに戻すような作業です」と、言った。この例えは正確だと思う。 続きは明日。坂本都子さんの話も出てきたのには驚いた。

 9日の結果。 サラゴサ。ホセリート、ポンセ、耳なし。エル・フリ、耳1枚要求、耳1枚ともう1枚要求。 フエンヒロラ。フィニート、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。プエルタ・グランデ。モランテ、耳1枚、耳2枚。プエルタ・グランデ。


 10月12日(木)

 昨日は疲れて寝てしまった。ボクシングの世界タイトルマッチは壮絶な撃ち合いで挑戦者坂本を、チャンピオン畑山がKOで破った。あれだけの撃ち合いをやった2人は称えられるべきだ。

 大リーグで大魔人佐々木が初戦でセーブを上げる。相手はヤンキースだ。しかもヤンキーススタジアム。凄いことだ。「野次を支援と思って投げた」って言うのは超1流の証拠。

 オリックスのイチローが来年から大リーグに行く。窓口はオリックス球団。大リーグ球団による入札で1番高額を払うところに行くそうだ。野手で初めての大リーグ挑戦。イチローなら大丈夫だろう。

 ノーベル化学賞受賞が筑波大学名誉教授、白川英樹氏他2名に決まった。受賞理由は、電動ポリマーの発見と開発。コンピューターでも携帯でも様々なところに使われている電気を通すプラスチック。これを発見したのが白川氏だった。これは実験の失敗から発見されたものだった。

 『プロジェクトX』は、「史上最大の回収作戦」〜豊田商事事件・中坊公平チームの戦い〜 は、時間がないので今日も書けない。これから昨日サボった闘牛の会の原稿を書かなきゃならないからだ。それから日本信販系のノンバンクが倒産。この前の保険会社もそうだけど、これからドンドン潰れて行くだろう。

 9日の結果。 バレンシア。マノロ・カリオン、場内一周、耳1枚。パコ・センダ、耳なし。エル・レンコ、耳1枚。 サラゴサ。ホセリート、ポンセ、耳なし。エル・フリ、耳1枚。

 10日の結果。 サラゴサ。フィニート、ファン・バウティスタ、耳なし。ヘスス・ミジャン、場内一周、耳1枚。

 11日の結果。 サラゴサ。カバジェーロ、モレノ、ウセダ・レアル、耳なし。


 10月13日(金)

 13日の金曜日にノーベル平和賞が金大中に決まった。韓国初のノーベル賞にソウルなどは沸いているようだ。

 中東の火薬庫に火が点きそうで原油価格がまた高騰しニューヨークの株価が史上5番目の下げ幅を記録し、一気に緊張してきた。サッカーアジア大会には渡航制限で日本人サポーターが行けなくなった。

 闘牛の会に原稿を送り一息つくが、今日は残業で疲れている。競馬新聞をろくに読んでいない。今TVでサザンの桑田が、21世紀に残したい歌の一つとして 『ヨイトマケの唄』 を歌っていた。

 12日、フェリア・デ・ピラール、そしてイスパニア・デーの結果。 セビージャ。カナレス・リベラ、耳なし。ビセンテ・ベハラノ、耳1枚。ドミンゴ・トゥリアナ、耳なし。 サラゴサ。タト、アベジャン、耳なし。エル・フリ、場内一周、耳2枚と尻尾1つ。プエルタ・グランデ。 カランダ。ホセリート、耳なし。ポンセ、耳4枚。プエルタ・グランデ。フィニート、耳2枚。 トルヒージョ。マノロ・ベハラノ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。プエルタ・グランデ。イグナシオ・ガリバイ、耳1枚が2回。プエルタ・グランデ。ギジェルモ・アルバン、場内一周、耳1枚。

 アベジャンのバンデリジェーロ、マヌエル・ヒルが、引退のため弁髪を切った。マヌエル・ヒルはベテラン、バンデリジェーロでオルテガ・カノやリトリなどのチームにいたが今年からアベジャンのチームに加わっていた。


 19月15日(日)

 大波乱の秋華賞。こんな事があるのか。さんまならきっと言うだろう。「女心は判らん」と。仕事の帰りに東京競馬場に行って東西のメインレースの馬券を買って帰ってきた。秋華賞は、桜花賞馬、オークス馬が転けるかも知れないと言うのは予想していたけれど、ティコティコタックが勝つなんて想像もしてなかった。

 井崎脩五郎が言っていたけど、中一週が3回続いてきついローテンションで出走してきた馬すらいなかったのに勝ってしまう。2着に来たヤマカツスズランは、3歳チャンピオンなので来るかも知れないと考えることは出来る。それがG1馬だから。でも、ティコティコタックは重賞は勿論オープンすら出走した事すらない。

 4歳乙女は難しい。血統が母の父ブライアンズタイム。父サッカーボーイ。2000向きって言えば2000向きだけど・・・。上がり3Fが33.9秒。馬場の良い京都でスローで流れたレースでこれじゃ後続は差せない。ティコティコタックは33秒前半で上がって来たのだろう。恐ろしい上がりだ。牝馬は本当に判らない。馬券買わなきゃ良かった。

 中東情勢は依然緊張状態が続いている。

 昨日闘牛の会があった。その事は明日でも書こう。

 13日の結果。 サラゴサ。タト、耳1枚。ペピン・リリア、耳要求で場内二周、耳1枚。パディージャ、場内一周。

 14日の結果。 サラゴサ。エスプラ、罵声。ミウラ、耳なし。ヘスス・ミジャン、場内一周、耳1枚。 エストゥレメラ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、フランシスコ・ベニト、耳なし。ボテ、耳2枚。エル・シド、耳2枚。フェルナンド・ロブレーニョ、耳1枚。ホセ・マリア・ロペス、耳2枚。


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