−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年のスペイン滞在日記です。
99年1月13日〜2月16日 | 2月19日〜4月14日 | 4月15日〜5月11日 | 5月12日〜6月4日 |
6月7日〜6月10日 | 6月13日〜7月9日 | 7月11日〜8月8日 | 8月9日〜9月9日 |
9月12日〜10月7日 | 10月10日〜11月10日 | 11月14日〜11月28日 | 12月12日〜12月31日 |
2000年1月1日〜15日 | 1月16日〜1月31日 | 2月1日〜2月28日 |
3月2日(木)
サン・イシドロの闘牛を、ビア・ディヒタルが中継する。3月のバレンシア、4月のセビージャと同じだ。ホセリートとホセ・トマスの2人はTV中継を拒否してバレンシア、セビージャの出場を見合わせた。サン・イシドロの2人は出ようとしているが、条件はTV中継をしない、ということだ。この問題は、一体どうなるのだろうか?去年もホセ・トマスは同じ事を言っていたが、TV中継がされても出場したのだが・・・。
3月5日(日)
ホセリートとホセ・トマスがサン・イシドロに出場する。ABC、EL PAIS の記事に載ってした。これで一安心だ。
久しぶりの休日。仕事とはいえ苦情処理は面倒だ。でも、それをしないと仕事が進まない。こんな事まで言うか、と言うような下らないことまで言ってくる。しかし、その事に耳を貸せなくなったら終わりだ。人の話を聞けないようでは人間社会では生きていけないのだ。
NHKで新潟の女性監禁事件の事をやっていた。あの事件で警察がやったのは人の話を聞かないこと。これは決定的な過失だ。しかし、現代日本ではこれは当たり前のことだ。と、言うより日本人は人の話を聞かない民族なのかも知れない。これを日本の伝統という。スゲー伝統だよな。
コミュニケーションできない人ばかりだと社会がおかしくなるのは当然だ。日本社会の病理はここにあるのだろう。好き嫌いだけの狭いものの見方しかできない人間が如何に多いか。対人恐怖症がこういう形で現れているのだろう。恋愛でもそうだが、愛撫とは言葉から始まるのだ。この事をもう一度考えたらどうだろう。
3月6日(月)
今日、牧ちゃんにスペイン行きのチケットを頼んだ。4月20日から約2ヶ月行く予定だ。22日は土曜なので空いているかどうか怪しいらしいが20日なら多分大丈夫とのこと。22日のマルベージャでのマノ・ア・マノが見たいので20日前に行こうと思っている。が、仕事が絡むのでどうなるかは定かではない。
本当にスペインに行けるのだろうか?休むなんて会社にはまだ言ってないものなぁ。
3月8日(水)
仕事が遅くなって家に帰れなくなったときの為にホテルを取って貰った。これで心おきなく、仕事が出来るって分けだ。でも、そんなにしてまで仕事なんかしたくない。TELの関係でアクセスが出来なくなるし・・・。
今日の朝、中目黒駅で脱線衝突事故が起こり3人が死亡した。車体の側面が捲れそれに挟まれてりして死傷した人が出たようだ。事故当時、乗客は慌てたようだが怪我をして動けなくなっている人を、座席を外して担架代わりにしたりお互いに助け合ってしたようだ。この話が大惨事の中の唯一の救いのような気がする。時速25kmのゆっくりしたスピードでの事故。原因究明が急がれる。
3月10日(金)
忙しくてHPの更新が出来ない。明日の闘牛の会、定例会の原稿のメールを書いて送る。今日も明日も寝る暇がないほど忙しい。これから出勤。
3月12日(日)
土曜日の闘牛の会は、面白かった。
・ラ・ガローチャ(長棒)を使った闘牛技、アントニオ・ポラス
・レホネアドール、レオナルド・エルナンデスの妻、ロシオ
・牛を分離させて、隔離小屋へ
・闘牛史の中のマドリード出身闘牛士たち
・闘牛の肉
・獣医による牛の検査
・ホセ・トマスのお気に入りの場所 −レティーロ公園−
・エル・フリの母親
・ホセリート、文学的デッサン
始めてくる予定だった人が2人とも来なかった。どうやら忙しかったようだ。残念だ。
俺も非常に忙しい。会が終わって事務所に行ったら目が開けていられないほど眠かった。12.5h働いて馬券を買って帰ってきた。今日の馬券は好調だった。まさにサイコーキララだった。
3月17日(金)
日曜日の夜から仕事に出て帰ってきたのが金曜日の13:30過ぎ。とてもハードなスケジュールだった。疲れた。まる1日以上働いていたのが2日もあった。一体残業が何時間になったのだろう。計算するのもかったるいほど疲れている。
インターネットをこれだけやらないと何か面白いことが出てないかと思ってネットサーフィンをしてみたら、色々あった。闘牛、最新情報にアップした。バレンシアの火祭りが始まっていた。
スポーツ新聞を買わない日が4日も続くと競馬のことも分からなくなる。今週はアッという間に過ぎようとしている。もう土曜日の枠順が決まってキオスクでは競馬新聞が売られている時間だ。そろそろ寝よう。
3月20日(月)
今日は地下鉄サリン事件から5年目だ。未だに視覚障害を患っている人が多いのだそうだ。映画館の暗闇でその人たちは映画も見られないのだろうかと思ってしまった。
金曜日に帰ろうとしていたら、「土日月は出勤ですか」と聞かれたので「ええ、休みません」と言うと「世の中は3連休だって言うのに」と言われたので「こういうのって世間知らずって言うんです」と言うと受けていた。一体いつ休めるんだろう。
渋谷で、映画 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 を観てきた。その事については後日書こう。
3月22日(水)
ヴィム・ヴェンダース監督の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は、アメリカのギタリスト、ライ・クーダーがキューバで出会った老ミュージシャンたちとのセッションやコンサートをヴェンダース風にロード・ムービーしたのがこの映画だ。
何って言うか、観ていてたまらなくなって、初めから最後まで頬を手で拭っていました。苦労した話を淡々と語り、淡々と歌う。歌うことの喜びがその表情から読みとることの出来る映画でした。老ミュージシャンたちが自分の人生を語る。苦労した話や恵まれない生い立ちなどを話していく。「何故こんな話をするか。それは自分という人間を解って欲しいからだ」と言ったイブライム・フェレールの言葉などは、寂しげでもあり、ひたむきでもありジーンと来た。
映画は作為的な編集をせずに歌と彼等の人生を自然に語らせているところがかえって観ている人を引きつけているようだった。それと何よりも老ミュージシャンたちの歌が何より素晴らしい。ライ・クーダーは、「90年代にこんな素晴らしいアンサンブルが未だあったなんて奇跡だ。」と言い、「このアルバムは私が参加したアルバムの中で最高のものだ」と、言っています。今月末までの予定で渋谷のシネマライズにて上映している。
音楽の原点はやっぱりアコスティックだなと改めて思った。音楽がその人の表情を通して心地よく耳に馴染んでいく。実に味のある人生であり、音楽だ。生きていることの素晴らしさを改めて感じさせる上質の映画。それが、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』だ。
3月24日(金)
アッという間に金曜日。競馬新聞が発売になる日だ。仕事仕事仕事。疲れて舌が回らなくなってきた。体がボーとしている。もう限界に近い。
20日にマドリードで闘牛の会の銀メダル表彰を祝して闘牛士エル・フリが自宅に会長以下5名を招いてカポーテをプレゼントしてくれたようだ。荻内さんと番長が一緒にいるのは良いこと。橋渡しは寿美さんだろう。それにしても良いよな。エル・フリに会えて。
3月26日(日)
恐らく休みは取れないだろう。それに伴いちょっとやばいことになりそうな雲行きだ。
今日の競馬の結果は一体なんだろう。こんな事ってあるのだ。大本命誰もが鉄板と思っていた馬が転けて万馬券が続いたのが東西のメインレース。来たのはどちらも、ダンシングブレーヴ産駒。グラスワンダーを破ったのはレオリュウホウ。逃げ切っての勝利。前3走、12着、10着、10着から勝つ思った人は居なかっただろう。展開が味方したとはいえ驚きの結果だ。
高松宮記念の、キングヘイローは、世界的超良血。母がアメリカの最優秀牝馬になったグッバイヘイロー。G1で2着になったりしていたが、漸くG1ゲット。坂口調教師が人目を憚らず涙をボロボロ流していた。首が高い走法だとか色々言われていたが、素質を結果に結びつけることが出来た。
レース後、2着に入ったディヴァインライトの伊藤正徳調教師が勝った柴田善臣騎手の所に来て笑って話をしていたが、目途が立った価値ある2着だった。岡部のトキオパーフェクトが5着。タズナ捌きが光る騎乗だった。
それにしても、グラスワンダー、アグネスワールド、ブラックホークはどうなってんの。しかし、これも競馬。信じられない結果だが・・・。
3月29日(水)
3日降りの家。カステジョンの祭りが始まった。2日目ダビラ・ミウラがプエルタ・グランデした。4月12日から16日までマドリードのブスタ・アレグレ闘牛場でフェリアがある。今日は時間がないのでアップは出来ない。4月になれば少しは暇になるだろう。ホセリートももうすぐ復活だ。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tougyuu/以下のHPの著作権は、斎藤祐司のものです。勝手に転載、または使用することを禁止する。