−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年のスペイン滞在日記です。
11月22日(水)
♪人生って素晴らしい、ああ素晴らしい♪ とモーニング娘が歌う。何も改めてモーニング娘に言われなくても、人生は素晴らしい。
20日。加藤紘一はマスコミに、内閣不信任案が提出された国会を欠席した理由を、「勝算がなくなったから」と言った。そして、「私についてきた人たちを路頭に迷わせることが出来なかった」というようなことを言った。「しかし、私と山崎さんはこれから、国会に行って、内閣不信任案に賛成の票を投ずる」と言うと、加藤派の議員が駆け寄り、「あんたが大将なんだから、大将がいなきゃ我々はどうなんですか。行かないでくれ」と、涙を流して詰め寄られると、涙を目に溜め国会に行くのを止めた。
国民の多くが森首相が辞めるのを望み、加藤紘一の行動に期待をしたが裏切られる形になった。だが、グループのトップが、内閣不信任案に賛成の票を投ずる、と言うと、その仲間から涙を流して止められたら、それを振り切ってまでは行けないだろう。これはノーマルに男だ。加藤は、明治の廃刀令以来の典型的日本男児だ。天下国家よりも、自分の仲間を大事にする度胸のない日本男児だ。
だが、明らかに国民の中には最後の最後になって寝返った加藤に対して不満を持っている。それは、“男”じゃない。とか、だらしない、とか、情けない、とか言うような言い方で彼を語る。しかし、こういう言い方は、江戸時代までの武士階級の言い方ではないだろうかを僕は思う。僕らは武士じゃないし、町人でもない。市民である。市民になっても未だにこういう武士階級の精神構造を日本人は持っているのだ。不思議なことだが事実だ。僕にはそういう言い方自体が分からないのだ。
田中角栄が地元の新潟県に有利な公共事業をやって選挙区の基盤を確固たるものにした、いわゆる村社会的な仲間内の社会は、加藤紘一たちのグループの中にも生きている現代日本の現実なのだ。これはある種当たり前の日本人の行動だったような気がするのだ。あれでも投票に行くのであれば、楠政重的敗北の美学の住人だ。
山田風太郎の明治ものの中に、森鴎外がドイツから追っかけてきた女の話(鴎外の『舞姫』の題材になった話)を書いたものがある。冒頭、決闘状を出して果たし合いを申し込む男たちとドイツの女出会う。物語は、彼女が出会う日本の男たちが全てが口で決闘と言いながら、一向に決闘をせずに逃げ回っている。彼女はそのことに失望し日本人を見限ってドイツに帰る話だった。
腰から脇差しを取った時点で、日本には正に真剣がなくなったのだ。命を懸けてやるとは、日本になくなったのかと思っていたら、そういう人がいた。この前、渋谷区長に、駐車場入り口工事中止を求めて、抗議の自殺をした、“森”さんだ。どこかの森さんとは大違いの命がけの行為だ。でも、どこかの森さんだって、明治の廃刀令以来の典型的日本男児だ。口では、「職務を全う」なんて言ってるけどね。
日本の男は僕も含めてみんなだらしないのだ。今、女の頼りない。加藤紘一は自民党の中で苦しい立場になっていくだろう。
♪人生って素晴らしい、ああ素晴らしい♪ 音程の不確かな下手な歌声で、しかしそれでも、力強く歌おうとするモーニング娘。これが“現在という時代の気分”なのだ。
19日の結果。フリキジャ(メキシコ)。騎馬闘牛士、ホルヘ・エルナンデス、場内一周。エロイ・カラソス、耳なし。ソトルコ、耳1枚、場内一周。
20日の結果。メキシコ。マリオ・オルモ、耳なし。タト、耳1枚。アドルフォ・グティエレス、耳要求、耳1枚。
11月23日(木)
ジプシー・キングスの「ファエナ」は良い曲だ。自動車で移動するアンダルシアの風景や牧場でのトレオ・デ・サロンを思い出す。下山さんは元気でいるのだろうか。
11日の闘牛の会のことをまだ書いていない。多分1回で書けないだろうから2,3回に分けて書こうと思う。2000年の闘牛総まとめは、3人の闘牛士のビデオを流した。
初めは、バレンシア、セビージャ最優秀闘牛士に選ばれたマヌエル・カバジェーロのバレンシアでの闘牛。何気ないようなカポーテ捌きから凄い。牛をカポーテの中心で誘いカポーテの真ん中にある折り目がパセをするときに45度以下に開いている。これは、しっかりした誘い方をしているからこそ出来る技。
ムレタではもっと凄い。2流どころはクルサードもしないが、1流はクルサードして牛を誘う。その時ムレタは揺れるが、カバジェーロはムレタを全く揺らさないで牛を誘ってパセをする。それを連続して繋ぐのだから神憑り的だ。他の誰も真似の出来ないパセだ。シルクラールも背面から誘って2回、前から1回転以上回した。極上の仕事だったが剣刺しが角度が浅く刺さるテンディドだったのが残念だった。
慶応が早稲田を破り、全勝で対抗戦リーグを2年連続の優勝を決めた。鹿島アントラーズがガンバ大阪を破り、最終戦で柏レイソルに負けなければ優勝する。キムタクと工藤静香が結婚宣言をした。
今日も仕事だった。日曜日も仕事だ。なかなか片山先生の所に行けないでいる。明日は仕事の帰りに、ジャパンカップとジャパンカップダートの馬券を後楽園で買ってこようと思っている。
11月24日(金)
仕事の帰りに馬券を買おうと思っていたら明日から発売だった。これから予想をする。ちょっとしたパソコンのトラブルで時間を潰したため書く時間がない。
スペイン時間の23日23時半の記事に、ファン・バウティスタ(フランス人闘牛士)が、アルデアヌエバ牧場でメス牛相手のテンタデロ最中に陰嚢のあたりに8cmの傷を負った。
11月26日(日)
昨日またやってしまった。パソコンのデータを全部なくした。こういうのって疲れるが新しくなると慣れないものだからこういうこともあるのだろう。仕事で競馬には行けなかったが、馬券はちゃんと買っていた。昨日の第1回ジャパンカップダートは、岡部幸雄のウイングアローがハイペースを後方で待機して3コーナーから上がっていき、直線馬なりで先頭に並ぶと2着に3馬身半差をつけてレコードで圧勝した。鞭を使わずにレコードなんて、本当に上手いタズナ捌きだ。極上の技に惚れ直しました。岡部幸雄様、おいしい馬券をありがとうございました。
今日のジャパンカップは、大本命、テイエムオペラオーが首差でメイショウドトウを押さえて勝った。スローペースで道中馬群の中で揉まれていたが直線で前が空き坂上で並びかけ、ゴール前キッチリ差しきったのは、本物の強さを感じさせた。2日続けての単勝馬券ゲット。馬連は外したので思ったほど儲からなかったが、良い馬券だった。鞍上、和田騎手はこの1年で本当に成長した。スタージョッキーへの切符を手に入れた。おめでとう。そして、有馬も勝つだろう。2000年負けなしの8連勝で13億円馬が誕生するだろう。勿論、年度代表馬を手中にしている。
ラグビー日本代表監督、平尾誠二が辞任した。3年9ヶ月で結果を出せなかったからだ。この間の、ヨーロッパ遠征で全て大差負けをして責任を取ることにしたようだ。いい仕事をしたのに、残念だ。日本のラグビーを変えようとしたのに結果を出せなかった。
鹿島アントラーズが優勝した。これで3冠総なめして欲しいものだ。
11月27日(月)
11日の闘牛の会、2つ目のビデオは6月2日のミゲル・アベジャン。牛の角で太股を破きながらの闘牛。歩むごとに傷口が開き血が流れていく。そんな中での闘牛だった。TV解説をやっていたロベルト・ドミンゲスは、Gesto
su gesto,Muy importante. と、言っていた。 gesto は訳が難しい言葉なのだそうだ。表情、ジェスチャー、顔つき、そぶり、仕草、行為、振る舞い。ロベルトが言う、gesto は勇気のある仕草、行為、振る舞いの事を言っているのだろう。これは誰がやっても、gesto になる分けじゃない。それにふさわしい人でなければダメなのだと、荻内先生が言っていた。
体調不良。今日はこの辺で止めておく。浪曲で言うと「丁度時間となりました」である。明日は、レアル・マドリードが国立でやるトヨタカップに出る。
NHKの朝のニュースで、フジモリ大統領罷免でペルーの日本人動揺を伝えていた。その中に、「ペルー新報」の編集長、リカルド・ヒガが出ていた。サムライらしくやめて欲しかった。と、大統領を非難していた。彼は、フジモリ氏が大統領になってから協力してきた人だ。そして、日系人初めての正闘牛士でもある。
26日の結果。 グアダラハラ(メキシコ)。ミゲル・エスピノサ、耳なし。モランテ、耳1枚。イグナシオ・ガリバイ、耳1枚。 リマ(ペルー)。ポンセ、耳2枚と尻尾1つ。ダビ・ルギジャーノ、耳なし。カバジェーロ、耳なし。 マラカイ(ベネズエラ)。エリック・コルテス、場内二周。セバスティアン・カステージャ、耳2枚。ファン・ホセ・ヒロン、耳1枚。 メキシコ。エロイ・カバソス、耳1枚。マヌエル・マルティネス・イバルグエンゴイティア、口笛とドス・アビソ。オルドニェス、耳なし。
11月28日(火)
何でレアルが負けるんだ。非道い試合だった。ラウル何やってんだお前は。メロメロのディフェンス。あれじゃ勝てない。ガッカリだが仕方ない。また来年きて欲しい。
11月29日(水)
Toresiozo media. Torerisimo Miguel Abellan. Pedazo de torero. Valentisimo
torerisimo. Impresionante imagenes. Un llenon de emocion,amigos. un llenon
de emocion. Jugando la vida linpiamente. Via Digital のTV中継でフェルナンド・フェルナンデス・ロマンが6月2日のミゲル・アベジャンの闘牛の時に言った言葉だ。解説をやっていた元闘牛士のロベルト・ドミンゲスは肩車されていた時に、Todavia
corazo abierto de par en par.(未だ、心の両扉は開かれたままだ)と、言っていた。それほどまでに観ていた人たちを感動させた。
11月11日、闘牛の会の2つ目のビデオは6月2日の怪我をしながらの闘牛をやった。このビデオを流すとアントニオが泣き出す。サン・イシドロの報告の時にも流したが3人ぐらいが涙を流していた。ビデオを見ながら闘牛の会で色々技の説明をしたりしてきたが、このアベジャンの闘牛にはそういうものは必要ない。唯、観て感じればいいのだ。
言葉の説明は、Pedazo de torero.のPedazoは、断片、部分。この場合は、本当の闘牛士の片鱗とか、断片とかになるのかな。こういうスペイン語は、常套句なので辞書を引いても上手く訳せない。荻内先生に聞かないとダメだ。Impresionante
imagenes.これも難しい。辞書通りだと、感銘与える姿。だが、驚異的なイメージの方が良いのだろうか。Valentisimo
torerisimo.非常に勇敢な、素晴らしい闘牛。コヒーダされて頭から落ちてもまた立って牛に向かう。「Cai`do
cabeza.・・・ Esta`n torero conmosionado. Pero corazon no le caberen pecho.
no caberen pecho.」(頭から落ちた。・・・闘牛士は脳震とうを起こしている。しかし、肝っ玉は胸に納まらないくらいでかい。)と、言っていた。
Corazo caliente de torero.闘牛士の心は熱い。 El torero esta en candirando
al publico de madrid.闘牛士はマドリードの観客を熱狂させている。とかミゲル・アベジャンは大文字で書く闘牛士だ。とか言っていた。 Un
llenon de emocion,amigos. un llenon de emocion. これはそのまんま。感動で一杯です、みなさん。感動で一杯です。Jugando
la vida linpiamente.これが難しかった。Jugandoは、遊ぶではなく、賭けると訳す。清らかな命を賭けた闘牛。とにかく凄い闘牛だった。言葉よりビデオを観てもらいたい。 観戦記に書いたので参考にして欲しい。
アベジャンの闘牛に何故感動するかと言えば。ありのままだからだ。飾らず、ただ一生懸命命懸けで闘牛をやっている姿が感動を呼ぶのだ。だから、El
torero esta en candirando al publico de madrid.であり、Un llenon de emocion,amigos.
un llenon de emocion.なのだ。アベジャンはこの日、torerazo だった。牛の返り血で赤く染まった白い闘牛服が印象的だった。Impresionante
imagenes.
DSLの記事などの報道がされている。それについては明日でも書こう。
「神様にも聴かせたい」のコピーが書いてある、エンヤの最新アルバム(CD)を買ってきて聴いている。僕は神の存在を認めないが、このコピーは上手い。エンヤを初めて聴いたときそんなことを思ったからだ。彼女の音楽は、穏やかな気分にしてくれる。こういう音楽、こういう一時が人間には必要だ。闘牛士が闘牛場でマリア様に祈りを捧げる。「無事に帰ってこれますように」と。彼らの中には確実にイエス様やマリア様がいる。祈りを捧げる事によって、一瞬でも穏やかになれるのなら、闘牛士はそれを勇気に変えることが出来るのだから。
エンヤは何も変わらない。変わりなく穏やかな気分にしてくれる。
「巡礼者よ あなたは旅をする 自分が選んだ道を 風がどうして途絶えるのか 物語がどこにつながっていくのか知ろうとして すべての日々はある一日から始まっているのよ あなたが知らなければならないことはあまりに多い 変えられるのは行き先だけ ・・・ 巡礼者にとって自分が何者か見いだすのは 長い道のり 」 ---ピルグリム(PILGRIM
巡礼者)より---
11月30日(木)
サッカーで大きなニュースがあった。ストイコビッチが来年の第1ステージで引退することを発表した。京都のカズが戦力外通告を受けた。西沢がスペイン・リーグのエスパニョール入団のため旅だった。ガンバの宮本がイギリス、プレミア・リーグのウエストハムに完全移籍が確実になったらしい。
NTTは電話回線でインターネットの普及に努めてきたが、それより早いISDNの普及はほんのわずか。他の業者が、ISDNより10倍以上早いDSLの受付をするとNTTは自社回線の使用をさせづらいように申し込みから開設まで10日前後もかかるようにして出来るだけDSLが普及しないように努力してきた(なんちゅう努力だ)。それと言うのも、電話回線から、今敷いている光ケーブルに変えるためにやっていたようだ。
アメリカや韓国は、電話回線から光ケーブルに変わるまでの間の高速通信としてISDNよりDSLの方が普及している。理由は早いからだ。韓国やアメリカは150万件位普及している。日本は東京中心に何千件しか普及していない。このような状況を作った責任は全てNTTのせいだ。流石、元電電公社。客にサービスしようなんて考えははじめから頭にない。ご立派です。その営業姿勢。とても真似の出来るものではありません。
そのNTTが12月から本格的にDSLの加盟者を募集する。月額繋ぎ放題で4500円位で始めるらしい。そして今までISDNに加盟していた人はDSLに加盟すると余計な手間がかかると言うことだ。流石NTT。やることが違う。
今都内では、東京電力が自社の電柱に光ケーブルを設置準備をしている。また、CATVは設置して営業している。NTTは今になってようやく重い腰を上げた。が、あまり期待できないかも知れない。何故なら客のニーズに応えられるほど迅速ではないからだ。だって元電電公社だもん。NTTになっても頭はボケたまま。暇つぶしの仕事しかやってないんだよきっと。それで給料もらえるんだから、良いよねー。
12月1日(金)
今日は用事があったので仕事を休んだ。午前中に区役所が持って行った自転車を取りに行き、区役所に行った。支払わなきゃならない税金などがドッと溜まっている。歯医者に電話をして相談をした。16時半に行く約束をしてレントゲンなどを撮って今後の治療の相談を、金と相談して1番いい方法を考えてもらった。左上の奥歯の詰め物の状態がおかしかった。
先生曰く、「斎藤さんは歯ぎしりをするのでそれでちょっと摩耗しているのかも知れません。または、左上の奥歯の虫歯の状態が1年半前に比べて大きくなっているのでそのことが影響しているのかも知れません」 「写真を見ると詰めた後の状態は良いですから、おそらく虫歯の影響でしょう。ただ、歯ぎしりで摩耗しているところがありこれを変えた方が良いでしょう。1本13万です」 と、言うので、「取りあえずは大丈夫でしょう」 と聞くと 「出来るだけ早くやったほうが良いですが、今回は止めましょう」 と言うことになった。
「ところで、歯ぎしりで歯が摩耗するのなら、マウスピースはないんですか」 と聞くと 「あります。それ作りましょうか。そうすれば少しは長持ちします。歯形を取って、噛み合わせを直して、次は定期検診などをやりましょう」 と言うことになった。全部で3万5千位で済むことになった。歯は人間の生活の基本になる部分だからしっかり手入れしておかないと、文字通り“痛い目”にあうのだ。
何とか言う、ネズミの寿命は2年なのだそうだ。だがそのネズミは肉体的にはもっと生きていけるのだ。では何故寿命が2年かと言えば歯が2年すると摩耗してなくなるために餓死するのだという。歯とはそれほど大事なものなのだ。昔、日本では牛や馬は歯を見て年齢を判断していたという。
人間が1日に食事でかむ回数は1800回。1食につき600回噛んでいる計算になる。しかし、今の日本人はそれほどの回数を食事で噛んでいないそうだ。たとえば一口について30回噛むことを原則にするようだが、そうすると1食は20口で済むって事か。1日60口。噛むという行為は健全な顎の発達とそれに伴う脳の発達も促進するらしい。大人になるとベットの上で噛むことを覚えるがそれは1800回の回数には含まれない。が、それも脳を活性化する事に違いない。
歯医者に行く前に新宿で降りてJRAに行き馬券を代えてきた。西口の小田急ハルク向かえに、さくらや が開店して込んでいた。中古のノートを見たが良いものがなかった。CD屋に行って矢井田瞳のファーストと、中島みゆきのシングル、『地上の星』 『ヘッドライト・テールライト』を買ってきた。矢井田瞳は思った通り歌が上手い。声が良い。サウンド的にはブリティシュ系。若さがサウンドにも出ている。声が返るのは自然にやっているようだ。こういうのは才能ってやつだ。これでしっかりしたバラードが歌えたら凄い歌手になっていくだろう。日本語より英語で歌っている方が歌に切れがある。
一方中島みゆきは、NHKのプロジェクトXの挿入歌。この震える声が良い。声や歌い方は本当は上手いとは言わないだろうが、情感があるという点では非常に上手い歌手だと思う。TVで流れていると映像との効果で非常に良い。CDでも良いが。中古だったので400円だった。
今日は映画の日だったが見なかった。『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』以来映画を見ていない。今日からデジタル放送が始まった。2002年には民放なども地上波はなくなり東京タワーはTV放送用には使用しない予定らしい。てっことは、全部BSってこと。そしたら俺はケーブルTVで見ようかな。ネット的にも環境はかなり良くなっているだろうしな。
2001年のマドリード、ラス・ベンタス闘牛場でやるベネフィセンシアの牛はビクトリーノ・マルティン牧場を使うようだ。非常に良い牛だが、そうすると出る闘牛士が限定されてくるような気がする。来年も、サン・イシドロ、フェリア・デ・オトーニョにビクトリーノ・マルティン牧場は牛を出すようだ。みんなが望んでいることなので当然のことだと思う。
11月30日の結果。キト(エクアドル)。ポンセ、耳1枚。ビクトル・プエルト、耳1枚。クルス・オルドニェス、耳なし。
12月3日(日)
昨日片山先生のところに行って来た。19時過ぎからイタリアレストランに行き、イタリアの生ハム、カラスミのスパゲッティ、牛の頬肉などとワインなどを取り話をした。始めにビール、ワイン最後に食後酒(果実酒とミント味のすっきりするもの)を飲んだので結構酔った。それから家へ行き話の続きをした。片山先生は、「君の闘牛の知識は物凄い。闘牛の会で技の説明などを聞いていると参考になることが沢山ある。HPや闘牛の会だけで話していてそれで良いの。それだけで満足できるの。」と言う。
「荻内さんも言ってたけど、今本書いて売れている満月って人はこの前までその辺の飲み屋で飲んだくれていた人だよ。君が今までどんな風に生きていたのか僕は知らないけど、この辺で闘牛について書いたら。たとえ、売れなくても良いじゃない。失敗しても良いじゃない。兎に角作って出版社に持ってって話しに行こうよ。ダメだって言われてもいくつか回って見よう。良いものが出来ないんなら、それはそれで君に才能がなってこなんだから。それは仕様がないよね。やって見ようよ。僕は色々勉強してきたから物語とか小説のテクニックは知ってるから、始めに構成してあげるから。」
「闘牛の会だってこのままじゃダメだ。君の漫画が売れたらもっと違ったあり方になってくると思うよ。荻内さんの馬鹿さ加減は闘牛の会を兎に角続けようと言うこと。(これは片山先生流の誉め言葉)こんな事考える人はいなかった。折角やってるんだから、君も闘牛の会もそうすると面白くなるよ。」
先生の部屋は本で一杯だった。あんなに本のある部屋を実際見たのは初めてだった。TVなのでは見たことがあるが。色々話したがここではあまり書かない。土曜日また、闘牛の会で会う。先生の、HPや闘牛の会だけで話していてそれで良いの。それだけで満足できるの。と言う言葉は僕の中に響いた。20世紀の終わりに21世紀に僕がやることを見つけたような気分だ。
荻内先生にも、同じような事を言われていたが、あの頃は僕の方が上手くできなかった。今なら何とかなるかも知れない。片山先生はもう1つアドバイスをくれた。「君が書くとき良い言葉を書こうとか使おうとか考えないで、闘牛見て感動したときに思った言葉に近いものを使った方が良いよ」と言うものだった。今月は出来るだけ時間を作って始めよう。マンガ喫茶行ってマンガの始まりがどうなっているのか調べるのも良いし、ある一人を主人公にしたスポーツ選手のビデオを観るのも良いだろう。
だから、HPはおろそかになってくるかも知れない。これは仕方のないことだと思っている。
30日の結果。メキシコ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、エロイ・カバソス、耳1枚。闘牛士、クーロ・リベラ、耳2枚。オルテガ・カノ、耳なし。ギジェルモ・カペティジョ、口笛。エル・フリ耳2枚と尻尾1つ。
12月1日の結果。キト(エクアドル)。パコ・バロナ、口笛、罵声。モランテ、耳なし。アベジャン、場内一周が2回。ピンチャソ2回ずつなんてアベジャン!
12月4日(月)
仕事の帰りにマンガ喫茶に寄ってきた。マンガって面白い。簡単な言葉で面白い物語を作っている。
11月11日、闘牛の会、3つ目のビデオはホセ・トマス。今年TV放送されていないので去年のサン・イシドロから1番良いファエナを選んで流した。牛の左後脚がコッホ(跛行 ビッコ)だった。パセすると右手の時はスムーズさを欠いていた。左手の時は大丈夫だった。ホセ・トマスはナトゥラル(左手のパセ)のパセを繋ぎ牛を支配した。ムレタの初めで牛が動かなくなると距離を取ってパセを始める。1流になるかならないかは、こういうところで距離が取れるか取れないかで決まる。素晴らしいパセで「オーレ」の合唱が鳴る。あまりの凄さに観客は大騒ぎになる。
剣を代えるときホセ・トマスを向かえる観客は総立ちになる。残念だが剣が決まらず(ピンチャソ10回で右手首のあたりの骨にヒビが入った)プエルタ・グランデ出来なかった。今年ホセ・トマスは剣刺しの時に、右手にプロテクターをしていたが、この闘牛が発端になったものと思われる。今年の彼の凄さはこの闘牛があったからのような気がする。
メキシコでインドゥルトがあった。牧場は、ロス・エンシノス。2頭目がインドゥルト、6頭目が場内一周になった。
3日の結果。 メキシコ。アルミジータ、耳なし。ソトルコ、インドゥルトで場内一周(おそらくシンボルとして耳2枚と尻尾1つを貰ったはずだ)。ポンセ、耳2枚、耳2枚(牛、場内一周)。 キト(エクアドル)。ルイス・マヌエル、口笛。アベジャン、場内一周。ギジェルモ・アルバン、場内一周。ルイス・マヌエルは彼の2頭目でふくらはぎに角傷を負う。
12月5日(火)
この前の競馬でナリタトップロードは惜敗した。離れすぎたのが原因だろう。いくら格が違ってもあの展開であの位置取りは騎乗ミスと言われても仕方がないだろう。渡辺しっかりしろよ。一方、しっかりしすぎがテイエム陣営。JC、阪神3歳牝馬SとG1連覇。今週も朝日杯3歳Sで1番人気になりそうなのがまたもテイエムサウスポー。有馬まで含めてG14連覇するのだろうか?
新潟で9年間監禁されていた少女は、裁判で証言した母親の言葉によると、「好きなものは、競馬、F1、プロ野球などで、監禁されている間に覚え、あの子はあの子なりに楽しみ方を覚えたんだと思います」と、言った。こんな不幸な競馬の覚え方はない。今では階段もぎこちないながら上れる様になったそうだ。リハビリで体を作っていって元気になって貰いたいものだ。体力が回復しないといつまでたっても気持ちが沈んでしまうだろう。競馬を見てゴール前で絶叫することが出来るくらい元気になって貰いたい。
3日の結果。 ボゴタ(コロンビア)。ギジェルモ・デ・アメリカ、テオドロ・ゴメス、ホアキン・パブロ、耳なし。 ケレタロ(メキシコ)。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳2枚。闘牛士、ラファエル・オルテガ、耳なし。オルドニェス、耳なし。ヘロニモ、耳1枚。 カルキニ(メキシコ)。モノロ・メヒア、耳1枚、耳2枚。マリ・パス・ベガ、耳1枚が2回。
12月6日(水)
最近のマンガと昔のマンガでは作りが違う。どう見ても昔のマンガの方が絵に力がある。『おそ松くん』のおでんは美味しそうだが、『美味しんぼう』の料理は美味そうに見えない。『カムイ伝』の動物には動きを感じるが、最近のマンガには動きは感じない。
今NHKで、マリ・パス・ベガの番組をやっている。TAKEさんからBSで放送したビデオを見せて貰ったが、僕はがっかりした。もっと上手い闘牛士だと思っていたが、パセを見てもあれじゃダメだ。それにバリエンテをやっても意味ない。ちゃんとした闘牛が出来るのに何故やらない。カルテルを沢山貰えないから技が荒れているのだろうか。剣刺しに至っては最悪。TVでは刺してから15秒で牛は倒れた。と、言っていたが、あれは物凄いバホナッソじゃないか。剣が肺に入っているから牛が直ぐ倒れただけだ。まっクリスティーナのように腰が引けて刺しに行かないのは良いが。それと練習の仕方があれではダメだ。いくら一人で練習しても身にならない。時間をかけても良いパセは生まれない。彼女は南米では呼んで貰えるのでそこでちゃんと勉強してきて欲しい。そうしないと潰れるだろう。僕は、昔からクリスティーナ・サンチェスよりマリ・パス・ベガの方が上だと思っている。誤解がないように言うけど、期待しているからこういうことを言うのだ。
4日の結果。 キト(エクアドル)。フィニート、耳要求。モランテ、口笛、凄い罵声。クーロ・オルドニェス、耳なし。
今日マドリードのビスタアレグレで見習い闘牛があったが結果は書かない。二人が耳を取った。
12月7日(木)
昨日のNHKでマリ・パス・ベガの放送があったせいでアクセス数が異常に増えている。スペインの狂牛病騒ぎで牛肉の値段が下落しているようだ。言って置くけど闘牛用の牛はそんなのはいないから安心して食べれる。
TVでビートルズの特集をやっていて今日が最後だった。最後は、明日が命日のジョン・レノンの『ワーキング・クラス・ヒーロー』(労働者階級の英雄)だった。この前、ジェフ・ベックが久米宏のインタビューに答えていた。久米が、「今までの人生を振り返ってどうでした」と言うとジェフ・ベックは、「惨めなものでした。」と言っていた。ああいう商売は良いときもあれば、悪いときもある。エリック・クラプトンの代わりにヤードバーズのギタリストになり、その後ソロ活動で、『イースト・ウエスト』などの名盤を出してギターの神様と言われたベックの言葉には重みがある。
6日の結果。 キト(エクアドル)。フィニート、大喝采。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。ギジェルモ・アルバン、耳1枚、耳2枚。
12月10日(日)
今日の競馬は何なんだ。あんな結果を誰が予想するか。してるやつがいる。サンスポの佐藤洋一郎。メジロベイリーがブライトの下で父がサンデーサイレンスに変わって距離適正など、よりクラシックディスタンスになった。でも、新馬戦3/4馬身差で勝った馬がまさか来るとは思わない。横山典弘のタズナ捌きも良かった。久々に武邦彦調教師(武豊の父親)にG1をプレゼントした。
2着に入ったタガノテイオーは残り200mのところでボキッと鳴ったと藤田伸二言った。骨折っても馬を追うのはどうなんだろう?「故障がなかったら俺の馬が1番強い」と、伸二は言うが馬は重傷。下手すれば予後不良。3着のネイティブハートは仕掛けが早かった。残念だ。
土曜日に闘牛の会があったが、それは明日書こう。
8日の結果。 メデジン(コロンビア)。ビクトル・プエルト、場内1周が2回。アベジャン、場内1周。パキート・ペルラサ、耳なし。
9日の結果。 メデジン(コロンビア)。セサル・カマチョ、場内1周。カバジェーロ、耳1枚、耳2枚。ビセンテ・バレラ、耳1枚。
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