−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年のスペイン滞在日記です。
4月1日(日)
この前の闘牛の会の続きを書く。アントニオの「マノレーテ研究」の後、ホセ・トマスの99年のベネフィセンシアのビデオを流した。クルサードは牛を誘うときに闘牛士の体が角と角の間に入れて誘うことを言う。マヌエル・ベニティス“エル・コルドベス”(父)は「角1本過ぎたら100万ペセタ。角2本過ぎたら200万ペセタ」と言った。1流闘牛士になるために必要な基本的な誘い方に関わる段階を言う。
ホセ・トマスは、角2本を過ぎてクルサードして牛を誘う。そう言う気迫が観客に伝わり闘牛場の熱狂を生む。ムレタでのパセの時も体すれすれに牛を通す。ある人は、牛とホセ・トマスの体がこすれる音がするような闘牛と言った。それほどギリギリの所で闘牛をやっている。まさに命懸けの闘牛だ。この日は剣刺しが悪くバホナッソ(刺すべき場所の横と言うか下に刺さっている)だったが、観客はファエナの凄さに耳2枚を要求し、プレシデンテは許可した。
春ちゃんのお母さんが、飲み会で、ホセ・トマスを初めて観たけど凄い。良いものを見せて貰ったと言っていた。未だホセ・トマスを見てなかった人もいたんだと思って、やっぱりビデオで流すことの重要性を感じた。
今日の競馬は何なんだ。15:35発走のダービー卿CTは、発走前に岡部が乗るシンボリインディがゲート内で暴れて3回後肢を蹴ってゲートにぶつけ右後ろ脚を完全に骨折した。どうやら予後不良になったらしい。シンボリ牧場が久々に送り出したG1馬はレース中ではなくレース前にアクシデントでこの世を去った。こんな事は初めて観た。騎手が1番嫌がるのは、自分の落馬じゃなくて乗っている馬の骨折だ。岡部がガッカリしただろう。調教師、シンボリ牧場関係者も種牡馬の期待を持っていた馬だっただけにやり切れない思いになっていることと思う。
これが波乱の第一弾。その後発走の大阪杯の大波乱の導火線になったのだろうか。全くノーマークの馬が勝った。マックロウが勝った京都記念もビックリしたが、今日は想像を絶する結果だった。夜中にフジTVでやっていた競馬番組で爆笑問題の太田が、「今日は桜が咲いているのに雪が降ってだから、サクラササヤキの息子、トーホウドリーム」と言っていたがそんなドブに金を捨てるような馬券買えるかと、思っていたが・・・。
競馬とは解らないものだ。大本命オペラオーは3コーナーから追い通しで直線で手応えが怪しくなった。外からかぶせていったのが3着になったアドマイヤボス。直線でエアシャカールに競られたが良い競馬をした。あの展開ならエアが勝つレースだったが、直線でその後にいた安藤勝巳のトーホウドリームが、外に出したら父メジロライアンばりの活きの良い走りっぷりで牛蒡抜きした。安勝は天皇賞にこの馬で出るのかな。地方所属騎手も今は簡単にG1に乗れる。ライアン産駒が勝ったのは嬉しいが分けの分からない結果だ。
“泣きの岩ちゃん”こと岩元調教師が先週、今週と追い切りでタイムが出ているがどうも飼い葉食いが今までの休み明けに比べて悪いと、しきりにこぼしていたが、泣きが入るのはいつものことだったので別に気にもしていなかったが・・・。こんな結果になるとは。エイプリールフールのような結果だ。オペラオー陣営がどういうコメントをしているのかは知らない。明日の新聞を見ないと解らない。
レース前解説者は、負けるとすれば今日でしょうと、言っていた。本番の天皇賞であっさり勝つことも充分あり得る。しかし、平均からちょっと速いようなペースで進んだレース展開でこの惨敗は不安を抱かせる結果だ。一体今日の結果をどう解釈すればいいのだろう。今は情報が少なすぎる。
3月31日サン・セバスティアンでパディージャがポルタガジョーラの時にコヒーダされて重傷を負った。セビージャには出てくるのだろうか。
4月2日(月)
オペラオーから下馬した和田騎手は、「展開がキツかった。時計も速かったが、最後は息が上がっていたし・・・」ショックの色を隠せない様子で、「申し訳ない」とポツリと言ったそうだ。「ただ(休み明けでデキが一息だった)現状でを考えればよく走っていると思う」と言った。岩元調教師は、アドマイヤボスのきついマークに「ちょっとやりすぎやろ」と語気を荒げながらも、一呼吸置くと敗戦を真摯に受け止めて、「負けたか。よし。出直しや」と言った。
名ジョッキーでならした柴田政人は、「勝負どころの4コーナー手前からアドマイヤボスがテイエムオペラオー目がけて上昇していったとき、オペラオーもボスの動きに会わせて動いてしまった。その2頭の動きで全体の流れが一気に速くなってしまった。本調子のオペラオーだったら、あの厳しい流れを凌いで、ゴール前でもうひと伸びしていたのだろうが、休み明けのぶん踏ん張りきれなかった。4着とはいえ、着差はわずかだし、天皇賞へ向けてまずまずの滑りだしとといえるだろう」と、書いていた。
恐らく、競馬サークルの総意は政人の意見とほぼ同じだろう。ライスシャワーはトライアル惨敗後天皇賞を勝っていることからも判る。どの様な陣営が立て直し、天皇賞に挑んでくるのか見物だ。本気になって仕上げてくるだろう。トップロード、ドトウ、エアシャカール、と役者は揃っている。古馬長距離最強馬の栄冠は非常に楽しみな戦いになりそうだ。
31日の結果。 サン・セバスティアン。ルイス・ミゲル、耳なし。フェルナンド・メカ、耳1枚。パディージャ、1頭目でコヒーダ。右肩2カ所を刺される。 サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス。フェスティバル闘牛。ティニン、耳1枚。オルテガ・カノ、耳なし。アンドレス・カバジェーロ、耳2枚。エル・コルドベス、耳2枚と尻尾1つ。オルドニェス、耳なし。見習い闘牛士。パコ・オルテガ、ハビエル・ベンフメス、耳なし。 エジン。フェスティバル闘牛。ダマソ・ゴンサレス、耳2枚。エスプラ、耳1枚。カバじぇ^ろ、耳1枚。エル・カリファ、耳1枚。モランテ、耳2枚。見習い闘牛士、フアレス・パラダ、耳1枚。 サモラ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ベガス、耳1枚。闘牛士、エル・タト、イガレス、バレラ、ウセダ・レアル、耳1枚。見習い闘牛士、アントニオ・デ・ルイサ、耳1枚。
4月1日の結果。 サン・セバスティアン。ポンセ、耳1枚。フリ、耳2枚。プエルタ・グランデ。ハビエル・カスターニョ、耳なし。1頭目でコヒーダ。脇の下を角で切られる。軽傷。 ラ・ロダ(アルバセーテ)。ヘスリン、耳なし。カバジェーロ、耳1枚、耳2枚。エウヘニオ、耳なし。 トラルバ・デ・カラトゥラバ(シウダ・レアル)。アントニオ・ロサダ、耳1枚。アニバル・ルイス、耳2枚が2回。レイナ・リンコン、耳1枚。 サラメア・ラ・レアル(ウエルバ)。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、フェルミン・ボオルケス、耳1枚。闘牛士、エスパルタコ、耳2枚と尻尾1つ。ペピン・リリア、耳2枚。モランテ、耳1枚。フランシスコ・バロソ、耳1枚。アベジャン、耳1枚。
4月3日(火)
1日ハビエル・カスターニョのアルテルナティーバがあった。コヒーダされて1頭しか出来なかった。おまけに良い剣刺しをしたのにデスカベジョ6回じゃ耳にならなかった。
TVでカスターニョを観た下山さんからメールが来た。「すばらしい やっぱりいいものをもっています。そして かざらないところもいいです。1回目にひっかけられたときに右脇を角で刺され顔もふまれました。それでも全く闘牛のやり方をかえずやっていたが2回目にひっかけられたときにはもうグロッキー状態でした。しとめもすごくよかったです。6牛目に出られなかったのは,グロッキーしている上にCornadaの手術のための麻酔を打ったため意識がもうろうとしていてでられる状態でなかったからです。でもカレは将来Jose
Tomasの良きライバルとなるでしょう。El Juliが2orejas切ってVuerta RuedoをしているときにEnrique
PonceのインタヴューがあってEl Carifaのことは,報道のウソだといっていました。それにいままでだれもVeto(拒否)したことはないといっていました。」
大変な誉めようだ。僕が去年のサン・イシドロでグラン・ファエナ2発を観たとき、ホセ・トマスとマヌエル・カバジェーロを足して2で割った様な闘牛士だと思った。下山さんの評価はホセ・トマスと同列に扱っているものだ。いずれにせよ、こういう闘牛士が闘牛界を引っ張って行くべき闘牛士なのだ。セビージャで会おう。
飛行機のチケット頼んでいた牧ちゃんに、帰国日の変更をして貰った。帰りは22日。マドリードでの部屋も確保した。いよいよだ。
4月4日(水)
スポーツニュースで1番はじめにやるのが大リーグ。イチローに新庄。彼らの活躍を伝える。それから高校野球。忘れた頃に日本のプロ野球を伝える。
『競馬ブック』 『Gallop』 を買ってきて読んでいる。今週はクラシック第1弾桜花賞。各陣営の記事が踊る。武豊フランス遠征初日で2勝。阪神の満開の桜の下、桜花賞でテイエムオーシャンが女王の座に着くだろう。どういう勝ち方をするかが焦点。それほど強い馬だ。
4月5日(木)
レッドソックスの野茂英雄が大リーグで2度目のノーヒット・ノーランを達成した。適地にも関わらず異様な盛り上がりだった。アメリカのメディアも大絶賛。両リーグ通じてのノーヒット・ノーランは大リーグでも4人目と言う。物凄いことだ。野茂は死んではいなかった。号外も出たし、明日は野茂の笑顔が新聞の1面飾るだろう。
昨日のTVで、映画『風と共に去りぬ』のことをやっていた。1939年制作され大ヒットした。ヨーロッパでは第二次世界大戦後に上映され大ヒットした。日本では51年に公開され大ヒットした。何故世界各地でこれほど大ヒットしたのか僕には判らない。この映画は1番と言っていいほど嫌いな映画だからだ。
映像に映らない下着にまで南北戦争当時の時代考証をし、凝りに凝って作られていた。そして、女優ビビアン・リーあっての映画だった。「何があっても私は飢えない」という台詞が戦争直後の人々の気持ちを捕らえたようだ。しかし、僕の記憶が確かならば、この映画は愛の判られない我が儘な女の話だ。気づいたときにはもう愛が過ぎ去っていてタラと言う土地しかなかった哀れな女。酒を飲んで息が臭くなったとき、香水でうがいして、それでも足りなくて香水を飲んでしまうような女の何処が良いんだ。分けの分からない女の一生だ。
4月6日(金)
NHKの2人のビッグショーに森進一と中島啓江が出ていた。母親に対しての思いを歌に託して歌った歌が良かった。特に森進一が歌った『ヨイトマケの唄』では泣きながら歌っていた。そう、泣かせる歌詞、泣かせる歌なのだ。
この歌は丸山(美輪)明宏の作詞作曲。シャンソン喫茶、『銀巴里』で歌っていた当時のファンと銀座で会ったとき、そのファンが大学を出て建築現場で監督をやっていてそこに土産を持って遊びに行った時に出来た歌だ。ヨイトマケは建築現場などで歌われていた労働歌である。何の特技もない母親が泥まみれになって働いているところを子供が観て感動する歌だ。そして、建築現場で働く友人への応援歌である。『銀巴里』当時から丸山明宏の事を知っている作詞家の、なかにし礼は、日本の歌の中でどんな歌よりも素晴らしい最高の歌と絶賛する。
『ヨイトマケの唄』が初めてメディアに載ったのは、今のTV朝日の朝のワイドショーだった。歌が終わらない内からTELが鳴りっぱなしになり、「感動した」「涙が出た」「もう一度聞きたい」という視聴者からメッセージでマスコミが動き出し、レコードになった。コンサートも各地で開かれ満員になった。
美輪明宏は言う。「今でも覚えているけど1番印象に残っているのは、浜松に行ったとき、みすぼらしい格好の若い母親が、「丸山さん、ありがとう御座います」と言って手の握って涙ながらに話したんです。 「私は『ヨイトマケの唄』のように建築現場で働いているんです。夫は死んで子供を食べさせるために泥まみれで働いています。娘はそれが嫌だったんです。友達に恥ずかしかったそうです。TVで丸山さんの歌を聴いたとき、娘は目に涙をため泣いていました。そして、私に両手を着いて「お母ちゃん、ご免なさい」と言って頭を下げました。丸山さんの歌で娘が判ってくれたんです。それが嬉しくて」 あの時は、この歌を作って本当に良かったと思いました」
『ヨイトマケの唄』の歌詞はこうである。
父ちゃんのためなら エンヤコーラ
母ちゃんのためなら エンヤコーラ
も一つおまけに エンヤコーラ
♪ 今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守唄
工事現場の ひる休み
たばこふかして 目を閉じりゃ
聞こえてくるよ あの唄が
働く土方の あの唄が
貧しい土方の あの唄が
子供の頃に 小学校で
ヨイトマケの子供 きたない子供と
いじめられ はやされて
くやし涙に くれながら
泣いて 帰った道すがら
母ちゃんの 働くとこを見た
母ちゃんの 働くとこを見た
姉さんかむりで 泥にまみれて
日に灼けて 汗を流して
男にまじって 綱を引く
天に向かって 声をあげて
力の限り 唄ってた
母ちゃんの 働くとこを見た
母ちゃんの 働くとこを見た
慰めてもらおう 抱いてもらおう
息をはずませ 帰ってきたが
母ちゃんの姿を みたときに
泣いた涙も 忘れはて
帰っていったよ 学校へ
勉強するよ と言いながら
勉強するよ と言いながら
あれから何年 たった事だろう
高校も出たし 大学も出た
今じゃ機械の 世の中で
おまけに僕は エンジニア
苦労苦労で 死んでった
母ちゃん見てくれ この姿
母ちゃん見てくれ この姿
何度か僕も ぐれかけたけど
やくざな道は ふまずにすんだ
どんなきれいな 唄よりも
どんなきれいな 声よりも
僕をはげまし 慰めた
母ちゃんの唄こそ 世界一
母ちゃんの唄こそ 世界一
今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守唄 ♪
父ちゃんのためなら エンヤコーラ
子供のためなら エンヤコーラ
人は格好良く生きていきたい。でも、人生はそう上手くは行かない。醜くても、情けなくても、哀れでも、飾らないありのままの姿が1番美しいのだ。そのことをこの唄は言っているような気がする。生きることそれ自体が美しいのだ。どんなきれいな 唄よりも どんなきれいな 声よりも 僕をはげまし 慰めた 母ちゃんの唄こそ 世界一 母ちゃんの唄こそ 世界一 これって1番格好良いのかも知れない。
ベンタスのHPに行ったらベネフィセンシアが16日から14日に替わっていた。出場者は未だ決まらず。
ニューヨークのダウ平均株価が400ドル上がったと思ったら、今度は150ドル下がって市場が開いたという。株価の乱高下は今後も続くことだろう。買うも売るも気分次第。
4月7日(土)
「夜桜の美しさに見惚れながらも、心の隅でふと思う。あと何回、この桜に会えるのだろうかと。初老の男が小さなため息をもらした。桜の下で酒を飲むもよし唄うもよし、が、桜に思いを巡らす気持ちは人それぞれ。
苦労人・本田優にも桜の春が巡ってきた。ただし毎年というわけにはいかない、本田の桜は今年一年、この一本。手塩にかけたテイエムオーシャンこそ、最初で最後の本田の桜だ。
「おそらくラストチャンス、だからこそ絶対に悔いは残せない」
・・・桜を勝つだけなら馬の気にまかせればいい。が、その先オークスさらに牝馬三冠を見据えればそういはいかない。・・・それだけの手応えが伝わってくるのだろう。事実、トライアルは馬なりの4馬身勝ち、本田桜にまさる桜はない。」 ーー清水成駿「今日のスーパーショット」よりーー
明日の阪神で行われる桜花賞。前売りオッズ1番人気は勿論テイエムオーシャン。1.3倍。信じられないオッズだ。本田優のテイエムオーシャンがよっぽどのことがない限り勝つだろう。2着もダイワルージュだろう。前売り3.7倍。これから調教とかコメントとか色々調べて明日に望む。
大リーグで、イチローが決勝初ホームランを含む6打数4安打の大活躍。佐々木が締めて勝った。
バルセロナで明日女性闘牛士がデビューする。ノビジャーダ・シン・ピカ。カタルニア闘牛学校の生徒の1人。名前は、アレハンドラ・チャコン。カタルニアでは闘牛学校入学が他の地方に比べて遅いので良い闘牛士が出難い。その中で女性闘牛士。期待薄だと思う。
4月8日(日)
今日の花見はWINS後楽園だった。桜の花の妖気は牝馬に微妙な影響を与えた。清水が言うように、本田の桜は今年一年、この一本。そして、本田桜にまさる桜はない。
発走前、ダイワルージュが枠入りを嫌がり係員が後から何度も鞭を入れていた。あれじゃ余計馬が嫌がるだけだ。何年経ってもJRAは同じ事をやる。人が体に触れてゲートに押していけばすんなり入るのにどうして馬が嫌がることをやるのだろう。あれじゃ馬券を買ったファンは納得がいかない。最低の対応だ。血統がこれだけ世界レベルになったというのに、競馬を主催している団体の馬を知らないこと。無知と言うより馬鹿だ。もっと勉強しろよ。
週刊誌や、新聞でデータ、調教などを頭に入れるのは突発的な事で予想していた馬の馬券が買えないときにひらめきが出てくるからだ。TVでパドックを観て馬を探す。尻尾を振っている馬がいる。牝馬の場合は馬券は買えない。今まで例外は1頭のみ。マイネカプリーズ、フィールドサンデー、フローラルグリーンなど。リワードアンセルは馬体重が減り過ぎと引き手との呼吸が合っていない。
オーシャンは体が増えていたが良い状態。落ち着いていた。本田騎手が乗ると気合いが入りつる首でチャカつきながら周回。まず負けないだろう。ダイワルージュは引き手との呼吸がいまいち。体は良い。問題は気性だと思っていたらゲートであんな事になった。ビックリしたのが、ムーンライトタンゴ。非常に良いからだった。脚が長く見え体が締まっていた。これは買い足さなければならないと思った。
サクセストレインも首を下の方に向けて気合い充分。体も絞れて良い。これも買い。ハッピーパスは遊びながら歩いている。そして、うるさ過ぎる。地下馬道では首を振ってイヤイヤ。切ろうと思っていたら、返し馬が良かった。流石は岡部。乙女心を知っている。
レースはあんな事があったので嫌な予感で始まった。殆どダイワルージュは諦めていた。向こう上面でオーシャンが掛かって不安がよぎるが直線坂下まで持ったまんま。鞭連打するとあっと言う間に突き放した。圧勝。鞭の入れすぎだがとにかく強い。本田騎手は見事に満開の桜を咲かせた。
問題は2着争い。4コーナーを良い形で回ってきた岡部のハッピーパスは、粘る安勝のマイネカプリーズを交わして2着かと思っていたら外からダイワルージュ、末脚が切れるムーンライトタンゴが並んできてゴールに雪崩れ込んだ。
隣のおっさんが、ムーンライトタンゴが2着だと教えてくれた。おっさんはムーンライトタンゴとハッピーパスのワイドを買っていたそうだ。岡部が3着に残っていたと思ったら、首の上げ下げでハナ差、差されていた。その後、おっさんと競馬の話をした。騎手になりたくて学校を受けたがコネなどなくて落ちたと言っていた。俺は岡部や柴田政人と同期だから。こういうガチガチのレースはワイドで高配当を狙うレースと言っていた。競馬ファンは馬券の種類が増えてそう言う買い方にシフトしていくのかも知れない。競馬好きの良いおっさんだ。いつもここにいつからと言って帰っていった。スペイン行くから来週土曜日に行ってみるかな。
所で俺の馬券は当たった。パドックで観た馬が来たからだ。買った馬4頭が1着から4着までを占めた。馬券も当たった。しかし、買い方が下手なためにマイナスになった。大馬鹿野郎だ。金の使い方を知らない奴だ。馬が見えているんだからちゃんと買え。反省。
7日の結果。 ブリウエゴ(グアダラハラ)。ホセリート、耳1枚。場内1周せず。ヘスリン、耳1枚。エル・フリ、耳1枚、耳2枚。 コリア(カセレス)。マノロ・サンチェス、耳3枚。アルベルト・マヌエル、耳2枚。ディエゴ・ウルディアレス、耳4枚。 ウエルカル・オベラ(アルメリア)。ビクトル・プエルト、耳1枚、耳1枚要求。ミウラ、耳1枚、耳2枚。フランシスコ・バロソ、耳1枚、耳1枚要求。
4月9日(月)
「負けると思ってないからプレッシャーもない」 「年内は負けない」 オーシャンの追い切りを終えて本田優が言った。3歳牝馬三冠宣言とも取れる事まで言っていた。馬が強いのだから当然と言えば当然。 「普通は騎手が3、馬が7と言うけど、俺は騎手が2、馬が8だと思っている。でも、テイエムオーシャンは、騎手が0、馬が10なんだ」とも言っていっていた。
『Gallop』では、「この世界に入ってからのそうだけど、突っ張ってきたからね。いまさら丸くなるわけにもいかないでしょう。生意気な奴だと思っている人は多いと思うけど、それでも乗せてくれる人がいるからね。それで良いと思っている。528勝はそれなりの頑張りの成果だと思うよ」
「乗り役という好きな仕事でちゃんと飯も食えるし、人並みの生活もできている。金がたくさんあっても悪くはないが、だからといってそれで何がやりたいということも別にない。ただ、ダービーは勝ちたいと思っているし、毎年ダービーに乗っていたいという夢はある。でも勝たなくても、乗ることができなくてもそれはそれで仕方ない。うちの先生(星川薫元調教師)が欲しい馬がいて馬主さんに相談したら、星川厩舎に入れれば本田が乗ることになる。それじゃ金は出せないと言われて欲しい馬を買えないことが何回もあったらしい。他の人から聞いたんだけど、そんなときは自分は何もできない。そのまま受け入れるしかない。
この頃思うんだけど、今、馬に乗せてくれる調教師さんはほとんどが一緒にレースに乗った事がある人たちなんだよね。西浦さんとかも。もし一緒にレースに乗ってしたときに何かを感じてくれて、今乗せてくれるのだとしたら、それはすごくうれしい」
ゴール後、右手で愛馬の首筋を優しくポンと叩いた。若手ジョッキーのような派手な仕草はない。実はレース1週間前から、心に決めていたことがある。「勝ってもガッツポーズは絶対にやらない。馬が主役だからね」苦労人らしい言葉だ。
一方、西浦勝一調教師は騎手時代、日本馬で初めてジャパンカップを勝った、カツラギエースに乗っていた。ヤエノムテキでクラシック皐月賞も勝っている。調教師になって初めてのクラシック制覇。「ジョッキーの時“やった”という気持ちが強かったが、今はホッとしている」 「2コーナーでペースが落ちついた時に、無事に回ってくれば大丈夫だと思いました」
竹園正継オーナーは、「負けたらファンに殴られちゃうわ」とジョークを飛ばしたそうだ。オペラオーがあんな負け方したのでそう言ったのだろう。「オーシャンは牧場で一目惚れして買った馬。それに早くから桜はいけるぞって言っていただけに感慨もひとしお」 生産者の川越敏樹さんは、ゴールした瞬間、西浦調教師の手を握り涙を浮かべた。「同じG1でも重みが違う」
テイエムオーシャンの血統は、父、ダンシングブレーヴ。母、リヴァーガール。母の父、リヴリア。 リヴリア肌にダンシングブレーヴ。世界も羨む血統だ。
5月24日ニームでフリとヘスリンのマノ・ア・マノをやる。誰が見に行くこんなもの。バルセロナでの闘牛学校生徒による闘牛は、殆どの生徒が耳を切った。女生徒も耳を切った。
8日の結果。 マドリード。ボテ、ルギジャーノ、ミジャン、耳なし。 ハエン。ファン・カルロス・ガルシア、耳1枚ともう1枚要求。ミウラ、耳なし。エル・ドクトル、場内一周。 ロス・バリオス(カディス)。オルテガ・カノ、耳2枚。エスパルタコ、耳2枚。ヘスリン、耳2枚。 アルメリア。フェスティバル闘牛。ホセ・フエンテス、耳1枚。マノロ・ポルセル、耳2枚。ペペ・ルイス・バスケス、耳1枚。フェルナンド・セペダ、耳なし。ルイス・マヌエル、耳2枚と尻尾1つ。ホセ・ガブリエル・オリベンシア、耳2枚。エル・ルビオ、耳2枚。 レカス(トレド)。フェスティバル闘牛。カバジェーロ、耳1枚。ディナスティア、耳2枚。バレラ、耳2枚。エンカボ、耳2枚と尻尾1つ。エウヘニオ、、耳2枚と尻尾1つ。 サアラ・デ・ロス・アトゥネス(カディス)。フェスティバル闘牛。リベリタ、耳2枚と尻尾1つ。クーロ・バスケス、耳1枚。エミリオ・ムニョス、耳1枚。パコ・オヘダ、耳2枚と尻尾1つ。オルドニェス、耳2枚。カナレス・リベラ、耳2枚と尻尾1つ。
4月11日(水)
一昨日、荻内先生にTELしたらスペイン語で出てそれから日本語を話した。どうやらスペインからTELが入る予定だったらしい。スペインに行ってきたことや5月の闘牛の会の事を話した。ビデオが必要らしいので今度の闘牛の会に持っていくことにした。片山先生にもTELして昨日あった。昨日は残業で行くのが遅くなってそれからイタリア料理を食べながらの話。
先生の専門はフランスの思想、哲学だという。記号論などの話として貰った。ロラン・バルトの『恋愛のディスクール・断章』の話では、「あの本は面白いですが、肉体がないですね」と言ったら、「凄い。良く言った」と誉めてくれた。今度闘牛の会でやる話をして貰った。全部ではないが、僕は面白いことになりそうだと思った。これはこうご期待。
いくつか書いていた原稿を持っていって渡した。僕はあまり文章が上手くないのでどういう風に感じていただけるのか判らない。マンガの原作についても話したが、これは多分スペインに行って練ろうと思っている。基本的に暇なのだから。そんなわけで昨日はしこたま飲んでグロッキー気味になって帰ってきたので直ぐ寝た。
色々あって、ようやくノートパソコンを買ってきた。これで設定をして使用開始する。スペインからはこれでHPの更新をしていく。
昼食の300円戦争。去年の夏くらいからマクドナルドが、ハンバーガーを平日半額にし口火を切った。ファーストフードの業界は値下げ競走に入っていった。今月の4日から10日まで吉野家が250円の春のセールを実施した。いつのも春のセールは300円でやっていたが今回は松屋が長期間290円の値段で勝負にでているために思い切った値段設定でセールを実施した。他でも牛丼チェーン店が290円、280円と言う値段設定で値引きセールに参入したことも250円の値段になったのだろう。
吉野家の安倍社長は、250円の値段はセールの値段で基本的には400円の値段で今後も牛丼を売ると明言した。ただ、地域的には値下げした値段で売ることもあり得るようだ。セール期間中、入客数は普段の3倍。売り上げは普段の2倍になったようだ。予想は、2.5倍の入客数を想定していたので肉が足りなくなり、その期間閉店していた店が出たようだ。
4月12日(木)
追い切りが行われて、アグネスタキオンが、坂路で軽く流した後の本追い切りで、コースに向かっていた途中で河内騎手が押せども引けども動かなくなり、ウッドチップコースでの追い切りを諦め、坂路で本追い切りをした。4F 51.9 を出したが、ラスト 13.2 だった。河内は、「1本目が速かったせいか、2本目の上がりがかかってしまった。でも、あまり調教で動く方じゃないし、競馬に行けば大丈夫やろ」
長浜調教師は、「気の強い馬で、こういうことは過去にもあった。まあ、無事追い切られたのだから、順調といっていいでしょう」といった。ほんまかいな。
一方、ジャングルポケットは、予定通り坂路で追い切られ4F 51.5 ラスト 12.6 で5馬身差を付けた。タイム的にはタキオンと変わらないが内容が全然違う。自己最高タイムで坂路を駆け上がった。
皐月賞に風が吹いてきたのか。気になる追い切りだ。
フリのお父さんが闘牛の帰りに車で事故って重傷を負った。記事を良く読んでないので詳しく書けない。
4月13日(金)
今日で仕事が終わった。明日は闘牛の会で原稿書きの途中だ。競馬の予想もしなければならない。明後日は皐月賞。その後は部屋の掃除や両替、旅行の荷造り。
皐月賞の枠順が発表になってジャングルポケットが1枠1番。アグネスタキオンが4枠7番。4コーナーから直線に入って2頭とも持ったまんまになったらどっちが勝っても文句がない。そんな競馬が見れたら本望だ。
スペインはセマナ・サンタ。今日は13日の金曜日。キリストの死んだ日だ。日曜までは競馬。それからは気分はスペインだ。
4月14日(土)
今、闘牛の会から帰ってきた。ネットなどを通じて新たに3人が参加して満席の状態で定例会が行われて。4月という事で年度替わりもあり、しかも東西文化センターでは写真展が開催されいたために盛況だったのかも知れない。新たに来たい人は、友人の一馬、ネットを観て来た2人は、秋に宝塚で『血と砂』の公演がありそれの資料集めできた人と、スペイン留学していたときに闘牛にはまって日本に帰ってきて検索エンジンからやってきた人だった。また、久々に来た人もいた。
明日は皐月賞。12:30には競馬場に行く。所でスペインではキリストが死んだ日に闘牛をやらないのにフランスではどうして闘牛をするのだろう。疑問は解けない。
ホセ・ルイス・ボテがティエンタ中に怪我をして手術した。去年、ハビエル・カスターニョが怪我をしたと同じフィンカだった。ビックリさせないで欲しい。牧場で牝牛を使ったティエンタでの怪我でビセンテ・バレラも去年1年間を棒に振った。アントニオ・ビエン・ベニーダは引退後にティエンタで死んでいる。
13日の結果。 アルル(フランス)。ポンセ、耳1枚。エル・フリ、耳2枚。プエルタ・グランデ。ファン・バウティスタ、耳1枚。
4月16日(月)
日曜日、一馬と中山競馬場に行って来た。パドックでは、ジャングルポケットが前走の共同通信杯よりずっと良かった。一方、アグネスタキオンは前走の弥生賞より非道く見えた。落ち着きがなく、歩様も後ろ脚がおかしかった。耳も絞って周回していたし目も剥いていた。前走との比較から言うとかなり落ちていた。馬場入りの時、感動したことがあった。最後に入ってきたミスキャストの石倉調教助手がタズナを左手に持って馬具には繋いでいず、右手で馬具を直接持ってゆっくり離すと、横山典広が良い感じでキャンターにおろした。ああいうやり方が出来ることが馬を良く知っている証拠だ。ああいう離し方をする人は厩務員でもベテランだけだ。ベテランでもあそこまでちゃんと出来る人は少ない。それに比べて、タキオンのキャンターへのおろし方はヘボがやるやり方だった。
タキオンは発走前、立ち止まって心配した。ゲート入りの時も目隠しして入った。所がレースはスタート直後にジャングルポケットが躓いて後方から。これが全てだった。3馬身の出遅れ。タラレバは言いたくないが、あれがなかったら勝っていたかもしれない。
帰ってきてTVを観たら解説者はタキオンを褒めていたがとてもそういうパドックではなかった。どこ観ているんだろう?まぁ、勝ったからそれで良いんだろうけど。とは言っても、馬券は俺も一馬もトントンと、少し浮き。2人とも時がたって少しは大人になったらしい。あー、ダービーが観たいなぁ。タキオン中心だろうけど、ジャングルポケットの巻き返し、2着に来たダンツフレームも不利があって2着なので面白い。また、皐月賞に来なかった、伊藤雄二厩舎のダイイチダンヒル。藤沢厩舎のトレジャー、そして、マルガイ、クロフネもNHKマイルからくる予定でいる。役者がそろって面白い。史上最高のダービーになるだろう。
闘牛の会については明日時間があったら書こうと思う。
復活祭の日に、ホセ・トマスが今年初めての闘牛をして、念願のプエルタ・デル・プリンシペを開けた。
14日の結果。 ビジャヌエバ・デ・ロス・インファンテス(シウダ・レアル)。パコ・アルカルデ、耳なし。ハビエル・バスケス、耳2枚。ミゲル・マルティン、耳2枚。ダビ・パラ、耳1枚。アレハンドロ・ポルタナ、耳1枚。 カブラ(コルドバ)。ポンセ、耳1枚が2回。フィニート、耳なし。モランテ、耳2枚。 ベレス・ルビオ(アルメリア)。アントニオ・モンデハル、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ホセ・ルイス・ゴンカルベス、耳2枚、耳1枚。ルイス・マリスカル、場内1周、耳2枚と尻尾1つ。 バエサ(ハエン)。ミウラ、耳1枚。アニバル・ルイス、耳要求で場内1周、耳2枚。カルニセリト・デ・ウベダ、耳2枚。 アルカンタラ(カセレス)。マノロ・ベハラノ、耳2枚。ヘスス・ミジャン、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。エル・カルトゥハノ、耳2枚。 マルベージャ。エスパルタコ、耳2枚と尻尾1つ。ハビエル・コンデ、場内1周。エル・フリ、耳1枚が2回。
15日の結果。 セビージャ。エスパルタコ、耳1枚。ホセ・トマス、耳1枚、耳2枚。プエルタ・デル・プリンシペ。エル・フリ、耳なし。 マドリード。ウセダ・レアル、ファン・バウティスタ、耳なし。ラファエル・デ・フリア、場内1周。 バルセロナ。フェルナンド・セペダ、マノロ・サンチェス、ヘスス・ミジャン、耳なし。 マラガ。ヘスリン、耳1枚。フィニート、耳なし。モランテ、耳1枚要求で場内1周、耳1枚。 モントロ(コルドバ)。オルテガ・カノ、耳1枚、耳2枚。アベジャン、耳1枚、耳3枚。レイ・ベラ、耳なし。 ムルシア。ポンセ、耳1枚。エル・コルドベス、耳1枚が2回。ペピン・リリア、耳2枚が2回。 ビジャセカ・デ・ラ・サグラ(コルドバ)。フェスティバル闘牛。クーロ・バスケス、耳なし。フリオ・アパリシオ、耳2枚と尻尾1つが2回。見習い闘牛士、マテオ・ピチャルド、フリオ・アパリシオ、耳2枚と尻尾1つ。 アルル(フランス)。ファン・モラ、耳1枚。ミウラ、耳なし。アントニオ・ロサダ、耳1枚。
4月17日(火)
16日15時22分肝臓疾患のため河島英五が死んだ。
俺は何故か、須佐君のことを思いだした。風貌もそっくりだし、自由な生き方をしているところも似ている。嫁さんは彼にぞっこんだし、子供2人もお父さんにつきまとう。須佐君は、マラガでホテルが取れず、海岸で寝ていて強盗に襲われてナイフを突きつけられた事や、真夏のスペインを金がなくて帽子をかぶらず何十キロも歩いてぶっ倒れてスペイン人に助けて貰った話などをしてくれた。こんな話は嫁さんにはしていないだろう。女は心配するから。時には家族連れで、時には1人でスペインや南米を旅する。好き勝手なことをやっていても嫁さんは文句一つ言わない。まぁ、嫁さんが立派なのだが。
英五は、世間的には、『酒と泪と男と女』 のヒット曲で知られた。今、中日のヒッチングコーチをやっている山田久志はオリックスの現役時代好きな歌と聞かれて、「河島栄吾さんの 『時代おくれ』 です」と言っていた。なんかこの曲を聴くとホッとするんですと、言うようなことを言っていたと記憶している。
人生の悲哀やそういう人たちへの応援歌を歌ってきたのかもしれない。実に日本人的なのだ。女はしらないだ男はああいう男に惚れるのだ。
『酒と泪と男と女』 は俺の大嫌いな歌だ。ショーケンが歌うと哀れそのもの。英五の歌だったらまだ聴けた。俺の中ではなんと言ってもデビュー曲(はじめはグループだった)だ。あの曲は多感な少年の中に入ってきて大きくなっていった。
「13,14,15,6の頃はバスケットに全てを賭けてたつもり 全てを賭けてたつもりでいたが それでも何かが足りないんだよ 何か良いことないかな 何か良いことないかな 何か良いことないかな 何か良いとないかな」と絶叫して歌った、『何かいいことないかな』は、肉体の中で何かを目覚めさせたような気がする。
歌詞カードがなくてもこれだけスラスラ出てくること自体俺の身になっている証拠だ。あれから今まで俺は、「何か良いとないかな」と思って生きてきたような気がする。英五の歌がなくてもこんな生き方をしてきたと思うが、何かがあるとこの歌が俺の中で響いていた。
この前の闘牛の会の後の飲み会で、大学生が、「斎藤さん何やっているんですか」と仕事のことを聞いてきた。だから、「例えば春ちゃんがHPの自己紹介読んでも全然分からないって言ってたけど、少なくても闘牛が好きで闘牛のことが詳しそうだと言うことは分かるでしょう」 「ハイ」 「じゃ、それでいいじゃない」 と言った。別に人に胸張って言えない仕事をしている訳じゃないけれどそんなこと聞いてどうなるの。ネットで有名大学の学生が同じ事を聞いてきたが同じ事を言った。
そういう言い方が、つまり俺の生き方なんだ。須佐君も同じだろう。こんな時代になったからよけいこういう生き方をしていて良かった思う。英五は記事の紹介でヒット曲や発表したアルバムが載るがそれが英五の全てではないのだ。羨ましくも思うが。そんなものが載らない記事にもならない人生が殆どなのだ。でも、俺はこれからも 『何かいいことないかな』 の人生を歩いて行くつもりだ。だから、英五には、さよならとか、悲しいとか、言わないで、ありがとうと言いたい。あの叫び声はまだ耳に残っているよ。『何かいいことないかな』
16日の結果。 アルル(フランス)。昼。騎馬闘牛でアンディー・カルタヘナが耳1枚、耳2枚取ってプエルタ・グランデした。 夕方。闘牛。フィニート、カバジェーロ、耳なし。ファン・バウティスタ、耳1枚が2回。プエルタ・グランデ。
河島英五は、C型肝炎に罹っていた。セサル・リンコンと一緒じゃないか。昨日セサルにメールでスペインに行くことを報告した。去年、会ったときに帰る前じゃなくもっと早く連絡しなさいと、言われたので今回は行く前に連絡した。セサルは元気なのだろうか。
下山さんが、脳の本を欲しがっていたので今日新宿に出たとき紀伊国屋によって買ってきた。その他にも、江夏豊『左腕の誇り』、ランス・アームストロング『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』、成田真由美『笑顔と涙をありがとう』を買ってきた。スポーツ関係ばかりだ。
まだ荷物は詰めていないが持っていくものを整理して明日に備える。
4月18日(水)
これから成田に向かいます。
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