断腸亭日常日記 2001年、その初めに

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年のスペイン滞在日記です。

99年1月13日〜2月16日 2月19日〜4月14日 4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日
6月7日〜6月10日 6月13日〜7月9日 7月11日〜8月8日 8月9日〜9月9日
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2000年1月1日〜15日 1月16日〜1月31日 2月1日〜2月28日 3月2日〜3月29日
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 2001年1月1日(月)

 「僕は見た 狂気によって破壊された僕の世代の最良の精神たちを 

 (中略)

ああカールよ きみが無事でないときは僕も無事でないのだ きみはまさに“時間”の全き動物スープの中にいるのだ

それ故にある者らは 楕円による錬金術のひらめきを感じ カタログと韻律と振動する平面に悩まされながら凍った街路を走り抜けていった

ある者らは夢見て作り上げた“時間空間”のすき間 具体化したイメージを並置して 二つの可視的なイメージの間で魂の大天使を捕らえた そして基本動詞を結びつけ 名詞を意識の亢進につなぎ 永遠なる神の感動を躍動させた

シンタックスとまずしい人間的な散文の韻律を再創造する あなたの前に黙って知的にはずかしさにふるえながら立ち 拒まれても赤裸々で永久的な自分の思想のリズムに従うべく魂の告白をするために

いま気違いは浮浪し 天使は羽ばたいている まだ記されていない未知よ 死の後に来る時の中にいうべきことを書きしるす

バラがバンドの金色の影の中で幽霊のようなジャズの衣装をまとって復活する エリ・エリ・ラマ・ラマ・サバクタニ 愛に飢え渇いたアメリカの精神の苦痛を訴えるサキソフォンの悲鳴がラジオから流れて都市を震え上がらせた

多くの年月かかって食いものにされてきた彼らの肉体からえぐり取った人生の詩の 絶対的な心臓と共に  」 ーー『吠える』アレン・ギンズバーグより−−

 ギンズバーグの詩のように、僕に、「シンタックスとまずしい人間的な散文の韻律を再創造する あなたの前に黙って知的にはずかしさにふるえながら立ち 拒まれても赤裸々で永久的な自分の思想のリズムに従うべく魂の告白をする」 事が出来るだろうか?出来るかどうかは解らないが、21世紀はそのことを目標にしていきたい。

 鹿島アントラーズが勝って三冠を達成した。怪我人続出でチームはボロボロだった。清水エスパルスは、ベストメンバーで戦ったが、勝つ気がなかった。気を抜いているときにフリーキックで先制され、折角追いついたのにゴール前で寝ている市川のために勝ち越しを許し、それからまた追いついたのに、今度は、全然関係ないところでファールして退場になった。あれだけボーンヘッドを続ければ勝利の女神は微笑まない。小笠原は良い仕事をした。お前はボディーバランスが良いし、運動量がある、パスセンスがいいし、シュート力があるから今年は日本代表にならなきゃダメだ。岩手の星、頼むよ。今日、名良橋が出なかったらアントラーズは苦しかった。後半途中までアレックスを押さえたのは大きい。平瀬はいるだけ。秋田中心に良く守った。鈴木も良かった。小笠原と言い熊谷と言い、身を粉にして良く働く。東北人の良いところだ。史上初の三冠おめでとう。ジーコも喜んでいるだろう。応援団、インファイトも良く応援した。これからはアントラーズがJリーグをリードしていくだろう。

 サッカーが終わった後、長谷川健太が子供の頃いつも初蹴りをしていたことを話していた。チャンネルを変えたら、さんまとタモリが下痢の話をしていた。こっちも初下痢の話。どうしてこういう臭い話って笑えるのだろう。タモリの話し方は溜があって良い。そこで笑いが込み上げてくる。これは落語の話術と一緒だ。

 NHKは元旦に、“夢”をテーマにやっていた。16年間広島の被爆者の手記の朗読劇をやってきた女優3人が出て、生き残った男の子の死んでしまったお母さんへの思い、死んでしまった子供を思う母親の思いを朗読した。女優は偉い。僕が読んだら泣いてしまう。女優は完璧なまでに素朴で良い言葉を語っていた。戦争はもう沢山だと言う言葉より、ああいう言葉の方が人の胸を打つ。思いが伝わってくる。

 今年の闘牛は、マラガで1月1日から始まる。レガネスでは未だ予定されていないが、ビスタアレグレでは冬の時期から始まる。今年も命懸けの良い闘牛が観たい。今年期待する闘牛士は思い浮かばない。みんな良い闘牛を見せて欲しい。ただ、ホセ・トマスがどれだけの闘牛を見せてくれるのか楽しみだ。それと、モランテがセビージャだけじゃなくマドリードでも良い闘牛を見せてくれることを祈る。

 31日の結果。 カリ(コロンビア)。セサル・カマチョ、耳なし。エル・カリファ、耳1枚、耳2枚。ファン・バウティスタ、強い耳要求で場内一周、耳2枚。


 1月2日(火)

 ジュリア・ロバーツがモンゴルで遊牧民の中で生活して馬と触れ合う、野生発見の旅。子供の頃から乗馬をし、今も自分の馬を持っているジュリアが見たモンゴルの民は天才的な乗馬技術を見せる。馬が今でも生活の中でなくてはならないものだから初めての訓致、調教でも見事に乗りこなす。感動的ですらある。ジュリアの乗馬も見事だった。乗っている馬の耳は前方を向いてリラックスさせていた。ビタミンは馬の乳で補給し、燃料は馬糞。革を初め色々なものが生活の中に溶け込んでいる。

 大学ラグビー準決勝。慶応は自分たちのラグビーが出来ず完敗。10分退場者を3人も出した法政を攻めきれず何もできなかった。継続、展開は思うように出来ず、後半風下でバックスがキックを一つもしなかった。何の打開策を取れなかった。法政のハイタックルに怒っていたがそれでも止めてしまえば勝ちだ。サポートが遅かったのと、法政のタックルに、ファールを繰り返した。同志社も破れ、決勝はリーグ戦同士の戦いになった。

 どうも今年は、明治のキャプテンと言い、同志社、法政と汚いラグビーをするチームが多い。ラグビーは、ノーサイドの精神があるスポーツだ。あれじゃノーサイドになっても相手を讃えられなくなるような気がする。そういう意味でもフェアプレーの慶応に勝って欲しかったが、今日は負けるべくして負けた。また同志社は、キャプテンの大西がゲームメイクを失敗した。大西勉強しろ。

 1日の結果。 マラガ。フェルナンド・カマラ、耳要求で場内一周。ファン・ホセ・トルヒジョ、耳1枚。アントニオ・フェレーラ、耳なし。 メキシコ。エル・パナ、口笛が2回。3アビソ。チロロ、耳1枚。エル・チャバル、右足に角傷を受け重傷。マリ・パス・ベガ、判断に苦しむが左大腿骨骨折の模様。 カリ(コロンビア)。パディージャ、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚。パキート・ペルラサ、耳なし。 シルバニア(コロンビア)。ネルソン・セグラ、場内一周、耳2枚。ペペ・マンルケ、耳2枚。ゴメス・エスコリアル、耳2枚。


 1月3日(水)

 久しぶりに都心に出た。寒いと思って着込んでいったら帰る頃には暑くなった。帰ってきてTVでスポーツ観戦。高校ラグビーにサッカー。夕飯作って夜は書き物。折角の休みも後1日。深夜の映画が妙に面白いのは何故なんだ。今日は早く寝るか、書き物の続きをしよう。明日は人に会いに行く。待ち合わせ時間なし。決まっているのは午後に行くことだけ。このいい加減さが良い。ラテン系だ。

 エル・フリは今年75回の闘牛に契約のサインをしたとアポデラードのマノロ・ロサノが言った。この75回というのはスペイン、フランスなどヨーロッパで今年行う回数である。

 2日の結果。 カリ(コロンビア)。騎馬闘牛士、フェルナンド・ロペス・ディアス、耳なし。闘牛士、パディージャ、耳なし。ディエゴ・ゴンサレス、耳1枚。ビクトル・プエルト、エル・カリファ、ミウラ、耳なし。


 1月4日(木)

 昨日寝る前に 『6TOROS6』 のHPを見たらなんだか変なことになっていた。悪い予感がした。案の定、朝、言ってみたら全然違ったHPの作りにしあがった。作り替えて見やすく分かりやすいものになるのだったら文句は言わない。何なんだあれは。いちいちクリックして1つ1つ開いていかないと読めなくなったじゃないか。あれは雑誌を買えと言う嫌がらせにしか思えないぞ。このことについては、断固反対する。分かりやすいHPを作れ!

 夜中、TVで三谷幸喜がビリー・ワイルダーをアメリカに訪ねてインタビューをしている番組があった。ちらっと見たがこれが面白かった。ビリー・ワイルダーは、アメリカ映画が誇る巨匠の1人。彼も、もう90いくつになっていた。番組の作りは、まさに三谷幸喜の世界。その中で気になることを巨匠が言っていた。

 「ラストが、書けなくなったら私だったら本を読み直す。そうすると、初めの部分か中盤にストーリーに無理があることが多い。」

 「書き出しは、説明的になることなく、出来るだけ早く物語に溶け込むこと。」

 「物語の細部に敏感になること」 と、言っていた。

 巨匠はインタビューの初めに、「私は15年も映画を作っていない人間だ。それでも良いのかい」と、言っていた。三谷幸喜は、よろしいです。と、言った。当然だ。あれだけ面白い映画を作り続けてきた人の言葉はやはり面白かった。だだ、2時間という時間的な制限と言葉の壁があって、フランソワ・トリフォーが、アルフレッド・ヒッチコックに、インタビューしたものに比べるとかなり落ちる。仕方ないよな。それが、三谷幸喜の限界なんだから。そもそもトリフォーと比べること自体が、トリフォーに対して失礼である。このインタビューは、『ビリー・ワイルダーならどうする?』 と、言う本になっているようだ。

 さっき片山先生の所から帰ってきたばかり。

 今年のマドリード、ラス・ベンタス闘牛場で行われるサン・イシドロ祭、フェリア・デ・オトーニョは、今年もまた、ビア・ディヒタルで中継される。興行主のトレスマ2は、ホセ・トマスが出場することが出来るだろうと言っているようだ。 また、1月1日にメキシコで怪我をしたマリ・パス・ベガは骨折のため、4ヶ月の休養を取る模様。帰国は、1月8日か10日。


 1月5日(金)

 高校サッカー準々決勝で東北勢は遠野、東北が負け青森山田だけが国立の切符をPK戦で手に入れた。国見は強い。ラグビーは、非常に面白かった。仙台育英もニュージーランドからの留学生中心に良くやった。31:31。抽選で決勝に行けなかったが良い試合をした。佐賀工業、キャプテン松本君の突進、キャプテンシーは素晴らしかった。抽選というツキもあるので優勝できるかも知れない。第2試合は、キャプテンなどを欠く深谷がゲームメイク出来なかった。伏見工業のFWもバックスも素晴らしい。兎に角ハンドリング、サポートのすばらしさは4校の中では群を抜いている。7日の決勝は伏見が有利だろう。

 昨日の片山先生との話はとても楽しく、長いこと面白い話が出来た。

 3日の結果。 カリ(コロンビア)。ネルソン・セグラ、口笛、罵声。エル・コルドベス、耳1枚。エル・フリ、耳なし。

 4日の結果。 カリ(コロンビア)。エル・カリファ、耳1枚。アベジャン、パキート・ペルラサ、耳なし。 カリ(コロンビア)。フェスティバル闘牛。エル・コルドベス、耳2枚。アベジャン、フリ、耳1枚。ファン・バウティスタ、パキート・ペルラサ、耳なし。ラミロ・カデナ、耳1枚。見習い闘牛士、クリスティアン・レステレポ、耳なし。


 1月6日(土)

 たけしの小説をTVドラマにしたものをやっていた。ペンキ職人の酒癖の悪いとんでもない親父と、それに耐える母と子供たちの話し。親父が死んだとき、疲れ切った顔でボーっとしていた母親が、職人仲間に最後の酒を飲ませてやってくれと催促され台所に行った。そこで一升瓶抱えて泣くところは何とも良かった。室井滋は良い女優になった。ダンカンもなかなか良い。

 ラストシーンでの、預金通帳は泣ける。ああいうところに何だかんだ言っても、母の思いが込められている。通帳の実印は父親の指輪の印鑑と言うのも出来た話だ。武田鉄也の自伝小説と言い、今日のたけしの話と言い、男はみんなダメ男だった。家族を逞しく支えたのはいつも母親だった。タバコにマッチで火を付けて、手首を振ってマッチの火を消していた時代の日本が、ここにある。貧しく物がなくても家族それぞれがむき出しだった。いい加減にしてくれと言うときも、気持ちがジーンと伝わることがあるから、どこか許せた時代だった。お互いに怒鳴りあえる時代だった。

 たけしは番組の中で言った。「こういう家族から今の自分が出来たんだ。これはオマージュ(賛歌)です。」

 カリで、エル・パライソ牧場の“ブボソ”という牛がインドゥルトになった。闘牛士はエル・フリ。他にミウラが相手にした牛がインドゥルトにはならず場内一周になった。

 5日の結果。 カリ(コロンビア)。ディエゴ・ゴンサレス、場内一周。ミウラ、耳2枚(牛、場内一周)。フリ、耳1枚、耳2枚(牛、インドゥルト)。


 1月7日(日)

 薄暮の頃から降り始めた雪が東京を銀世界に代えた。気象庁の予報では5cmから10cmの降雪になるそうだ。

 関西は午後から降雪。京都競馬場は、10Rから中止になった。大阪、花園ラグビー場の高校ラグビーは、伏見工業が圧勝して3回目の優勝を遂げた。兎に角凄いチームだ。低いタックル、集散の早さ、サポート、展開力、ハンドリング、どれをとっても高校一だった。山口総監督、高崎監督は泣いていた。高崎監督は、20年前初優勝のメンバー。山口総監督の教え子。山口さんは、「伏見にようやく伝統という物が出来ました。」と、言っていた。おめでとう御座います。

 世界に通用するようなラグビーで優勝した内容は称賛に値する。

 明日、競馬があるのだろうか?電車は動いているのだろうか?


 1月8日(月)

 各地の成人式は大荒れだった。一部の成人が騒ぎを起こした。わざわざ一升瓶を持ってきてラッパ飲みをしたり、話を聞かないのはあり前で、壇上で話をしている人に物を投げたりしている。

 家庭崩壊、学校崩壊、と言われているが、そうなっている土壌があそこにあるのだろう。小学生レベルだ。ああいう奴らは式に出なきゃ良いのに、かまって欲しいんだろうなぁ。でも、ノーマルに考えて関わり合いたいとは思わないよ、そういう事していたら。世田谷で、プロレスラー大仁田厚が、「目の前で一生懸命やっている人を笑わないで下さい」と、言ってた。会場はシーンとなってみんな聞いているようだった。

 TVなどに出て、自分たちが感心がある人の話なら聞くようだ。それでも携帯でメールをしている。新成人は徹底的にずれているようだ。


 1月9日(火)

 歯医者に行ってきた。右奥下の親不知を抜いた。痛み止めを飲んでいるが少し痛い。

 NHK13時からジュリーが出ていた。今年になってからのTV初出演だそうだ。ソロデビュー「君をのせて」を書いて岩谷時子と、宮川泰からの手紙があった。昔の歌のなどやTV、映画のシーンがいくつも出ていた。ジュリーは未だ死んではいない。ジュリーらしいことを色々言っていた。デビューの頃の話、ソロになる頃の話など。

 クローズアップ現代で、女性アーティスト歌詞についてやっていた。主に浜崎あゆみ、鬼束ちひろを番組では取り上げていた。聞いているファンは、歌詞が良いという少女が多いという。ここで語られているキーワードは、”居場所”だ。不特定多数の他者との距離が分からずにいる。それは、学校だったり、社会だったり、大人に対してだったりする。そういうトラウマをアーティストの歌の歌詞に自分の気持ちを同化させているようだ。

 少女が「がんばり過ぎなくても良いんだよ。そのままの自分で良いんだよ。って言ってるような気がする」10代でこういうことを感じられるのは良いことだ。でも僕はなんか違うような気がする。番組の中で「少女たちはどうしてこんなに心が寂しいんでしょう」と、言っていたが、なんか悲しい少女たちのような気がする。鬼束は、「私は凄く感情の起伏が激しいんですよ。それを出せて楽になったと思うんですよ。そんなに出して怖くないですかって言われるときもあるんですよ。」と言う。ディレクターは、「簡単に言うと独り言だと思うんですよ。つぶやきって言うか、感情を吐露する。聴いた人がそれを自分の生活とかに当てはめて聴いているだけだと思うんですよ。」と、言う。

 独り言を聴いて共感する。健全なコミュニケーションからはこういう歌は出来ないだろう。そしてそういう歌は聴かないだろう。そして、彼女たちを悲しいと思ったのは、他人にどう見られているか非常に気にしているからではないのかな、と思った。

 柳美里は、出産の時に立ち会ったのは、東由多加だったそうだ。彼女はいつも大上段に構えているような気がするが、東由多加が、ガンとの闘病生活の中で出産に立ち会い、子供が2歳になるまで、「俺は絶対に死なない」と言ったという。自殺願望の少女が、劇団を旗揚げし、女子高生に自殺のすすめを説いていた。何故かあの時、寺山の『家でのすすめ』を思い出したが、東由多加は、寺山の劇団にいて演出か何かをやっていた。後に、ミスタースリムカンパニーを旗揚げする。

 何処で二人が知り合ったのかは知らないが、何故か出産に立ち会い、ガンとの闘病生活を一緒に過ごす。あれだけ死について語っていた美里が、子供を産み、東由多加の闘病を見てかなり変わったようだ。彼女が言っているように、「死を考えることは、生のことを考えていたのだと思います」、と。今柳美里は、幸福な気分で暮らせているようだ。でも未だ、魂とか大げさな言い方は変わってない。

 8日の結果。 マニサレス(コロンビア)。セサル・カマチョ、耳なし。ギジェルモ・ペルラルイス、耳1枚。ディナスティア、強い耳要求で場内一周、、耳1枚。騎馬闘牛士、フェルナンド・ロペス・ディアス、耳1枚。


 1月10日(水)

 競馬界で去年の年度代表馬などが選出された。勿論満票で年度代表馬は、テイエムオペラオー。各クラスの選出馬はいずれもG1馬。問題は、4歳牝馬だったが桜花賞を勝ったチアズグレイスに決まった。3歳牡馬は実力馬アグネスタキオンではなく、3歳G1を勝ったメジロベイリー。妥当だ。何だかんだ言ってもG1馬に敬意を表さなきゃ。でも、今年の4歳クラシックは、アグネスタキオン中心に動くのは競馬ファンなら誰でも分かっていることだ。

 2月4,5日から8,9,10,11日にバルデモリジョ(マドリード)で闘牛が発表になった。5,8,9日は見習い闘牛。4,10,11日が闘牛。

 9日の結果。 マニサレス(コロンビア)。ディナスティア、耳1枚と強いもう1枚要求。ビクトル・プエルト、耳1枚と強いもう1枚要求。エル・カリファ、耳なし。


 1月11日(木)

 モランテ・デ・ラ・プエブラのアポデラードがマヌエル・フロレス・カマラに変わった。つまり、リベラ・オルドニェスと同じになったのだ。今年は、オルドニェスと同じカルテルが多くなるのだろう。アンダルシアの闘牛ファンは恐らく喜んでいるだろう。しかし僕は悲しい。モランテを見ようとしたら見たくもないオルドニェスを見なければならなくなるだろうからだ。

 マニサレスで、エルネスト・グティエレス牧場のアグアフィエスタスと言う牛をマヌエル・カバジェーロがインドゥルトした。ガナデロと一緒にカバジェーロが場内一周した。書いてないが、プエルタ・グランデしたのだろう。記事で気づいたがファン・モラのピカドールでアンデルソン・ムリージョが出ていた。彼はコロンビア人で、セサル・リンコンのピカドールを長いことやっていた。同じくマルティン・デル・オルモ(スペイン人)も91,92年にセサルのピカドールをやっていた。

 10日の結果。 マニサレス(コロンビア)。 ファン・モラ、耳1枚。カバジェーロ、耳1枚、耳2枚(インドゥルト)。パキート・ペルラサ、耳1枚と強いもう1枚要求。


 1月12日(金)

 田舎から長期出張で東京に出てきている弟と久しぶりに会ってきた。9月から来ているのにようやく会った。それぞれ忙しかったり、雨が降って止めたりでここまで伸びてしまった。疲れている顔をしていた。何でそんなに疲れているのか知らないが、考えなくて良いことを考えて、考えなきゃならないことを考えてないんじゃないのか、と笑い飛ばしてやった。悩むんじゃなく、迷うなら判る。くだらないことを悩んでもしようがないのだ。これが男の生き様だと言って闘牛のビデオを渡した。どんな風に闘牛士が映るのだろう。

 高松の成人式で騒いだ5人が警察に出頭し逮捕された。これは明らかに見せしめだ。こういう状況では仕方ないのかも知れない。5人は取り調べで反省していると、言っているらしい。でも、どこかの成人式で市長が騒いでいる新成人に、「うるさい静かにしなさい」と、言ったことに対して新成人の女性が、「怒れると反発を感じる」を言っていた。それが悪いことだと思っても、こういうコメントを言う。猿でも反省するのに、新成人は反省を拒否しているのか。若者全体が逆ギレ寸前なのだろうか?

 明日は、闘牛の会。自分が初めて闘牛を観たときの気持ちを思い出させてくれる様な発表が出てくるのだろう。初めの驚き、感動をそれぞれの言葉で語って欲しいなぁ。話すことで、あるいは話を聞くことでそれぞれの違いを感じることが出来る。それが大事なのだ。みんな同じ考えや感じからだったらつまらない。

 11日の結果。 マニサレス(コロンビア)。闘牛士、ファン・モラ、ギジャルモ・ペルラルイス、耳なし。カバジェーロ、ビセンテ・バレラ、耳1枚。ビクトル・プエルト、耳2枚。エル・カリファ、耳1枚ともう1枚要求。騎馬闘牛士、フェルナンド・ロペス・ディアス、耳2枚。


 1月13日(土)

 今、家に帰ってきた。今日の闘牛の会は非常に面白かった。帰りの電車で片山先生とマンガの事を話したが見えてきた。今月また先生の所に行こうかな。アルルの4月のカルテルが書いているHPがある。あれはもう本決まりなのだろうか。

 12日の結果。 マニサレス(コロンビア)。ファン・モラ、耳1枚。セサル・カマチョ、耳1枚と強いもう1枚要求。ビセンテ・バレラ、耳1枚。


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