断腸亭日常日記 2001年、スペイン日記 その4

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、のスペイン滞在日記です。

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 6月12日(火)

 今日は朝起きてラス・ベンタス闘牛場に14日の切符を買いに行った。どれだけ並んでいるのか判らなかったが予想通り殆どいなかった。おかげで直ぐに買えた。メンバー的に人を呼ぶような闘牛士が出るわけでないからだ。ラファエル・デ・フリアがサン・イシドロでプエルタ・グランデをしたと言っても感動するような闘牛じゃなかったしエンカボとマドリード闘牛士が2人出るが、その日に気が向いたら来る人が多いのかも知れない。それでもほぼ満員になるだろうけど。

 それより、17日のカルテルが発表になっていてエル・レンコとヘスス・ミジャンが出る。ヘスス・ミジャンが出るならラス・ベンタスで闘牛を観た方が良い。それから18日にセビージャに行くことにしよう。切符を買い終わってゴヤのコルテに寄ってフィルムを現像に出し代わりに、現像したものを取ってきた。それからRENFEのオフィスに行って14日のグラナダ行きの寝台を買おうとしたら満席だった。つまり、グラナダにはバスで行くしかなくなったのだ。困ったもんだ。行き帰りというのもしんどいなぁ。とにかくバスが嫌いだから余計嫌だ。

 それから13日のビスタレグレの切符を米ちゃんに頼んでいたのを取りに行って一緒に昼食を取った。三木田さんと一緒に食べた店に行ったがこの前食べたときは結構良があると思っていたが今日食べたらペロッと食べてしまった。米ちゃんは話し下手だ。もう少しまとめて話しないと時間ばかり食う。まぁ今日は変な話をしたけど取り留めなく話すのは止めて欲しい。でも切符を買ってくれてありがとう。

 帰って来てちょっと寝て、19時からテレマドリーでグラナダの闘牛中継。ヘスリン、ビクトル・プエルト、エル・ファンディ。コーニョ、ヘスリンが初めの牛で耳1枚切り、2頭目で耳2枚かと思わせるようなファエナをしたがバホナッソで剣を抜き、カイーダで剣を抜きしていたら牛が倒れた。当然耳は出ず。ガッカリした表情は哀れだ。が、下山さんの所で会ったK君はヘスリン事をロバート・デ・ニーロに似ていると言っていた。多分横顔だろう。デ・ニーロよりずっと間抜けな顔だ。ビクトルは剣がダメで1頭目は耳が取れず、2頭目は牛が動かずダメだった。こんな日もある。

 今日は、地元のエル・ファンディが耳4枚切った。初めは剣刺しでコヒーダされ耳1枚がプラスになった感じ。最後の牛は剣も良く地元だし耳2枚になるのだろう。体が一回り大きくなっても軽快なバンデリージャ打ちは衰えていない。今日はちょっと雑だったが。16日もグラナダに出る。やっぱり14日ベンタスで闘牛見たらそのままバスでグラナダに行って15日16日と闘牛が観たい。そうすればアベジャン、モランテ、ホセリート、ホセ・トマス、エル・ファンディが観れるもの。今日のビスタレグレは、エル・フリに変わりアベジャンが出た。それなら俺も初めから決まっていれば見に行ったのにな。


 6月13日(水)

 疲れている。昼寝から起きてこれから闘牛に行く準備をする。シャワーを浴びてテンディド・セロを観て出かけよう。今日はハンディージャでホセリート、モランテが出る。期待できる。掲示板に昨日のビスタレグレの結果を書いたら観てきたmayumiさんが書き込みを入れてくれていた。あんなの観るとアベジャンを観に行けば良かったような気がする。ポンセの牛も良かったみたいで観客がインドゥルトを要求した。こういう牛はなかなか観れないので羨ましい。悔いが残る。

 こんな体調だとグラナダに行く気がしなくなる。体がだるい。もっと元気だと張り切って行くんだけど。でも、昨日のアベジャンやポンセの牛の話を聞くと行かなきゃダメな気がする。今日ゆっくり考えよう。


 6月14日(木)

 一昨日グラナダでコヒーダされたアルベルト・マルティネスって去年までビセンテ・バレラに付いていたバンデリジェーロだろうか。TVでは顔がはっきり写っていなかったので名前だけでは自信がないが、バレラの所に付いていたアルベルト97年アルバセーテでホテルのバルでビールを奢ってくれた奴。いつも良い仕事をするバンデリジェーロだ。TVではファンディがバンデリージャを持っていたのでそっちを写していてアルベルトのコヒーダがどうだったのか全く判らない。

 傷は右太股2カ所に23cm、15cm刺され重傷と発表になった。刺された後、右手をダメだという風に振って全く動けなかった。いつもは、コヒーダされた人を助けに行き直ぐに医務室に連れていくアルベルトがあんな格好で倒れているのを観ると闘牛とはつくづく難しいものだと言うことが判る。

 昨日の観戦記をどうしようと思っていたが時間ばかり過ぎた。もう肩がバンバンに張ってパソコンに向かうのもしんどい。こんなじゃグラナダ行っても疲れるだけなので行くのは止める。出来上がった写真を観ているだけでも肩が張ってくる。もう本当にしんどい。

 昨日始めてビスタレグレに行って闘牛を観た。第3級闘牛場だが新しくできたばかりなので席は座りやすい。エスパルタコ、ホセリート、モランテのカルテルなのに半分も入っていなかったのにはビックリした。サン・イシドロが終わるとみんな見に来ないようだ。今日のベンタスは満員になるのだろうか。

 エスパルタコは1頭目が良い牛だったが耳が切れない。パセ・デ・ペチョの時に脇が開くし往年の面影を観ることは出来ない。こんなものだろう。ホセリートは、2頭目で良いファエナをして耳1枚。ちゃんとした仕事が出来る。多分今年初めの耳を観たことになるだろう。肩の力が抜けて落ち着いた仕事ぶり。耳にこだわっていないし、闘牛を楽しんでやっているような感じだ。モランテは、2頭とも悪い牛に当たったが最後の牛で良いファエナを見せた。カポーテのムレタも美しい。牛が動かなくなり剣刺し。でも、4回同じ所に刺しに行っても全然刺さらない。剣刺しを諦めてデスカベジョ。そこの所がちょっとなぁ。

 これからベンタスに行きベネフィセンシアを観る。グラナダに行かないことにしたので15日はトレドの闘牛中継を観て16日はまたビスタレグレにでもオルテガ・カノを観に行くこうかな。アベジャンとホセ・トマスが観れないのは残念だが体調を考えたら仕方がないことだ。

 TV中継は、TVEで今日、明日と中継するので日本でも観れるだろう。


 6月15日(金)

 今日は早く目が覚めた。それから飯を食ったりして、昼食は中崎君と取った。これは大事な話があったからだ。グラナダに行っていたらこういう話をする時間がなかっただろう。彼の将来にも関わることなのでちゃんと話した方が良いと思って聞いた。一通りの説明はしたしどういう風にものにしたいかも話した。質問もされたし、今の状況や今後のことも話した。後はどうしたいか考えるだろう。俺がやることはどういうことか、これからは詰めていく段階に入った。今日彼と話が出来たことは有意義なことだった。

 日本に持っていくお土産などを少し買ってきた。その他にもビデオなど。カルロス・サウラの『カルメン』 『血の婚礼』 など3本で3000pts弱。現像に出していたフィルムも取ってきた。明日、明後日と荷物の整理などしながら帰る準備を始める。後はセビージャに行くまでに会える人はM夫妻か三木田さんぐらいかな。

 昨日のベンタスは7割くらいしか入っていなかった。ビスタレグレは2000人しか入っていなかったという。サン・イシドロが終わればこんなものかな。グラナダでは、またエル・ファンディが耳3枚取ってプエルタ・グランデした。今日はどうだったんだろう。


 6月16日(土)

 今日は遅めに起きた。早く起きると闘牛を観ているときに眠くなりそうな気がしたらからだ。飯を食いカルロス・サウラの映画を3本見て現像したフィルムをチェックした。思ったより良く取れているのがあると思うと、思った通りに撮れていない写真もある。映画の3本目は眠くなってきた。闘牛場にはHPのカルテルをアップしてから行ったのでギリギリに着いた。1番安い席を買おうとしたら1500ptsの席はないと言われ、買ったのが4000ptsの席。直ぐに中にはいるとやっぱり半分も入っていない。それに1500ptsの席はガラガラじゃないか。やられたと思った。みんな同じ事を考えていて、安い席を買って下に降りていく。だから、タキージャの姉ちゃんが売らなかったのかも知れない。

 闘牛は、リベラ・オルドニェスから始まったのでおかしいなと思った。牛が悪すぎて直ぐに剣刺し。オルドニェスの2頭目は動く牛。良いメディア・ベロニカが決まって拍手。ファエナはクルサードしないでピコでパセして「オーレ」をならせて耳1枚。場内1周の後直ぐに退場。多分明日遠いところで闘牛があるか、今日これから他の所で闘牛をやるか、何かあるのだろう。詰まらない闘牛だった。バンデリジェーロのクーロ・モリーナの良い仕事が印象に残った。

 オルテガ・カノは、セビージャが良すぎたのでその印象が強いが、やっぱり、引退前とあまり変わらない。ただし、カポーテは良い。ベロニカで「オーレ」をならせた。初めの牛は非道かったので交換。代わった牛は、ホセリートの牧場の牛。初めは動いていたがピカが入った辺りからちょっと・・・。それでもブリンディースは観客へ。丁寧に仕事をしていたが、でもやっぱりダメだった。中盤から全然動かなくなった。おまけにコヒーダ。大したことはないがこれもダメ牛。ホセリート、もうちょっと良い牛だせよ。2頭目の牛は、ベロニカの時だけ。「オーレ」がなったがファエナは、ブスカンドするので直ぐに剣刺し。仕方ないが、ナトゥラルを1回もしなかったのは戴けない。試すべき。初めの牛でやる気がなくなったみたいだ。

 フィニート・デ・コルドバは、やっぱりフィグラ。初めの牛でも剣が決まっていたら耳が出ていただろう。最後の牛は、良くなかったが丁寧に仕事をした。右手の長いパセを続けて「オーレ」をならせる。体を通り過ぎた後がまた長いパセ。パセ・デ・ペチョも体の近くをとして喝采。オルドニェスの外から外に通すパセ・デ・ペチョとは違う。手の低い。ナトゥラルも長い。トゥリンチェラがまた良い。牛が誘っても動かなくなると、かなり離れてそれからクルサードしてパセを繋ぐ。こういうところが1流の証だ。剣はスエルテ・コントラリアで構えていたら、アビソ1回。カイーダで決まったがそこは第3級闘牛場。耳1枚。

 須美さんが行っていたがフィニートはコルドバでは神様だから。良い闘牛だった。

 昨日グラナダではアベジャンだけが耳1枚。後は口笛や罵声を浴びたようだ。今日のグラナダはどうなんだろう。明日、トレドはエル・フリに変わりエウヘニオ・デ・モラが出る。でも、トレドには行かない。あそこはちょっと行きたくない。それと、ベンタスにヘスス・ミジャンが出るのでそれが観たい。


 6月17日(日)

 今日はマドリードでのんびり出来る最終日。昼は三木田さん夫婦と飯を食って話をした。マンガのことや闘牛のこと。1日のホセ・トマスの話。彼は罰金を払わなきゃならないようだ。そして、帰って闘牛の会で発表することなども話した。今回はちょっと趣向を変えてやろうかなと思ってます。

 飯食ってコーヒー飲んでまた話。今回は闘牛場裏のレストランに行かなかった。でも、今年は闘牛の会の人が沢山来ていてセビージャやマドリードで会って話した。その中にも三木田さん夫婦や須美さんがいて話が出来たのが良かった。ガイドをやっていると色々忙しいから大変だろうけど何とか時間をやりくりして会員と会ったのはやっぱり意義がある。

 それから今年最後の闘牛を観にラス・ベンタスへ米ちゃんと行った。大分前について切符を思ったところが買えて、それからバルでコーラした。闘牛観る前ってどうもアルコールを入れたくない。それは、競馬をするときにアルコールを入れないのと一緒。ここが野球観戦と決定的に違うところ。野球はビール飲んでタバコ吸ってれば幸せ。えっタバコ吸えないとこもあたんだっけ。だから野球人口減るんだ。余計なお世話ね。

 今日の闘牛は、エル・シエロ牧場。つまりセプルベダ。血統はアタナシオ・フェルナンデス。期待の牧場。闘牛士が、アルフォンソ・ロメロ、エル・レンコ、ヘスス・ミジャン。アルフォンソのコンフィルマシオン・デ・アルテルナティーバ。観たいの闘牛士はヘスス・ミジャン。サン・イシドロでも良かったので今日出たのだろう。でも、牛は最悪だった。

 アルフォンソは、何もない。クルサードもちゃんとしないしパセはピコ。2頭目の牛では距離が判ってない。ただでさえ牛が悪く退屈なのにガッカリする内容。剣も下手。観光客相手の闘牛だから挨拶をしていたがサン・イシドロなら口笛もの。

 エル・レンコも非道い牛だった。出てきたときにマンソと直ぐに判る牛をこれほど良く出すもんだ。彼もクルサードをちゃんとしていない。悪い牛なのに観客に牛を捧げた。ビックリした。何がやりたいのか意図が判らない。剣刺しの時の牛の置き方が悪い。前脚を開きすぎ。剣を刺す右前脚をちゃんとしていない。あれじゃ刺す前に剣が刺さらないのが判る。ピンチャソ。この後、コントラリアで決まる。2頭目は何もできない物凄く非道い牛。ムレタのパセは3回くらいしかやらなかった。これで良いと思う。牛が悪いのだから。でも、剣がまたダメ。カイーダ。デスカベジョは何回したんだろう。

 ヘスス・ミジャンは、標準のレベル。もっと良いと思っていたがちょっと問題がある。クルサードして牛を誘うのは鉄則。これは当たり前に出来ている。牛の目の前で何度も何度もクルサードして動かない牛を相手に良くやった。左右の手のパセも長い。低い。でも、最後の牛を観客に捧げたのは疑問に思った。それと、距離が今一判ってないかなと感じた。あれが判ったらフィグラだ。非常に良いものを持っていることに疑いはない。

 隣で米ちゃんが、こんなに牛が悪くても闘牛士の善し悪しが判るん、と言うので判ると言うことを説明した。こういうことは実際観ながら話さないと判らないので説明はしない。まぁ、上に書いていることです。

 これから、セビージャに行く準備をする。今日が闘牛を闘牛場で観る最後だがセビージャで下山さんとアリカンテの闘牛をTVで観ると思う。楽しみなのは20日のエル・カリファ。この日に復帰する予定。今年始めてのカリファはどうなんだろう。

 ちなみに、サッカーのリーグ戦が終わった。注目の1部リーグ昇格は残り二つの椅子を巡ってベティス、テネリフェ、アトレティコ・デ・マドリードの争いになっていたが、3チームとも勝ったために、ベティスとテネリフェが1部昇格を決めた。アトレティコはまた次のシーズンも2部リーグと言うことになった。非常に残念な結果だが非情であろうがなかろうがこれがスポーツの世界の当たり前の現実って奴だ。


 6月18日(月)

 灼熱のセビージャにやってきた。が、思ったほど暑くなかった。下山さんの所に着いたらまゆみさんが1分前に仕事から帰ってきたところだった。それから昼飯に行き、ウーゴにウンコをさせて修理に出していた車を取りに行き一旦戻ってきた。闘牛のビデオを見ながら話をしてシャワーを浴びてまた、街へ出かけた。そして買い物をして夕飯を食い帰ってきた。アリカンテは今日はノビジェーロだったので観なかった。レジェス・メンドーサが出たが耳は取れなかったようだ。

 帰ってきてまたウーゴの散歩。そこでマンガの事を話した。遅くなったのでこれから寝る。明日はTVで闘牛を観る。


 6月19日(火)

 セビージャの昼は暑い。でも、朝方は寒かった。そのせいか頭が痛かった。セビージャは僕が来る数日前までの方が暑かったそうだがそれでも暑い。堀田善衛風に言うと“暑”いではなく、“熱い”のだ。昼は飯に行く以外は外に出ずにサン・イシドロのビデオを見ていた。バルベルデ、カバジェーロ、ホセ・トマス、モランテなど。つくづくモランテのプエルタ・グランデが消えたファエナは凄いものだと思った。あれで剣さえ決まっていればと観ながらまた思った。下山さんたちは買い物に行った。

 夕方はアリカンテの闘牛中継を観た。パディージャに期待したが、アドルフォ・マルティンの牛は思った程良くなくて場内1周だった。エル・レンコも。明日は、エル・カリファの復帰第1戦。どんな風にやるのか、今年はTVでしか観れないがしっかりと観ようと思う。

 夕食はまゆみさんの車で郊外の村に行きスペイン風焼き肉。僕の昔の話などした。が、ここに載せる話じゃないのでカット。まゆみさんは明日からまた仕事。昼飯夕飯は家で食べよう。闘牛観ながらでも。


 6月20日(水)

 暑いセビージャで外に出ずビデオばかり見ていた。フェルナンドが「センセーショナル・クイダッソ」と絶叫していた。そんなのを観ていたらいつの間にかアリカンテの闘牛が始まった。牛が悪い。エル・コルドベスが、蛙跳びをして耳1枚。久しぶりに蛙跳びを観た。エル・カリファはコヒーダ前と変わらず良い仕事をしていた。でも、剣がさせるような牛じゃなかった。止まらないからだ。デスカベジョで殺した。カリファはこれからもちゃんと仕事をしていくだろう。

 ウーゴの散歩や下山さんと面白い話をしていたので今日も遅くなった。これからマドリードに帰る荷物をまとめて寝よう。


 6月21日(木)

 セビージャからマドリードに戻ってきた。アトーチャに着いてタクシーに乗ったらマドリードはセビージャより暑かった。どうなっているんだろうこの天気は。帰ってきてビデオなどをまとめる作業をした。Eさんが来てお土産と言ってタバコを持ってきてくれた。闘牛やサッカーの話をして借りていたPCカードを返した。借りていたのだから僕の方が何か挙げないとダメなのに。日本に帰ってからもまた会えるでしょう。

 テレマドリーで闘牛学校の生徒のコン・ピカのノビジェーロの闘牛をやっていた。ヘレスの闘牛学校の生徒が剣を左手に持って剣刺しをして右太股を刺された。剣を左手に持つこともあると言うことは聞いていたが観たのは初めてだ。

 ホセ・トマスは、去年サラマンカでアビソ3回して牛を殺さなかったことについて罰金300万ptsを言われ、昨日モムニダ・デ・マドリードから、6月1日の牛を殺さずにアビソ3回浴びたことについて罰金200万ptsを言われた。

 一馬から競馬レポートが届いた。やっぱり頼んでいて良かった。レースが見えるようなレポートだった。帰ってきたらウナギを食べましょうと言っていた。これからシャワーを浴びて遅い夕食を取って荷物をまとめよう。明日、帰国する。


 6月22日(金)

 これからバラッハス空港に向かいます。7月のサンタンデールなどのカルテルが発表になりました。8月9月のフランスのカルテルなども・・・。それらは日本に帰ってからアップします。

 最後にセビージャで下山さんと良い話が出来てマンガの構想に厚みが出来た感じです。良いものが出来そうな気がします。セサルに会えなかったのは残念ですが病気が全快するように祈りつつ僕は僕の出来ることをやっていこうと思う。何よりもそれぞれがそれぞれにちゃんと生きていくことが大事なのだから。


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