断腸亭日常日記 2003年 その4

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年のスペイン滞在日記です。

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 3月1日(土)

 考えてみれば来週は闘牛の会だ。

 桶川の女子大生ストーカー殺人事件の警察の対応に対する裁判は、警察の対応が間違っていないという判決が下った。これには首を傾げざるを得ない。こういう警察の捜査態勢が、刑事事件の逮捕率を30%以下に低下させている根本的な原因ではないだろうかと思う。日本は変わらなければならない。日暮里駅で、ニッカポッカの作業服を着た男に殴られて3ヶ月意識不明の重体になっている会社員。その犯人が逮捕された。犯人は、殴った理由を「肩が触れたのに謝らなかったから殴った」といったが、電車の乗降は降りる人が先で、乗る人が後であるのは常識だし決まり事だ。降りた会社員に男の肩がが触れたのは、降りるのを待たずに乗った男がその社会ルールを無視した事が根本的にある。

 つまり、男の言い分は根本から間違っているし、これを言い掛かりと言わず何というのだろう。やくざと変わりない論法?がまかり通る世相があるのが恐ろしいことだ。みんながイライラしながら生活しているのだろう。まともに生活している人が馬鹿ばかりみるような世の中が日本には一杯あるような気がする。物事を考えるという習慣が生活から消えつつあるのだろう。プロトタイプ、マニュアル、パターン化が人間の思考力や想像力を蝕んでいる。

 アーリントンCは、雨で馬場が悪くなって人気薄が馬券に絡んだ。雨の日は予想は難しい。難しいから考える。想像する。競馬は、思考力を活性化し想像力を豊にする。明日はどうなるんだろう。

 ポルトガルのファドの歌手、アマリア・ロドリゲスのことをTVでやっていた。素晴らしい歌声だった。偉大な歌手には、波瀾万丈な人生が待っている。だからこそ、歌によって人々を感動させることが出来のだろう。

 28日の結果。 アルヘシラス。モレノ、耳要求で場内1周。ファンディ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求、プレシデンテに罵声。サルバドール・ベガ、耳1枚。 ビスタレグレ(マドリード)。フェスティバル闘牛。オルテガ・カノ、耳なし。ファン・モラ、耳1枚ともう1枚要求。エンカボ、耳なし。フェレーラ、耳2枚。エウヘニオ、レアンドロ・マルコス、ペドロ・グティエレス・ロレンソ、耳なし。 パラシオス(セビージャ)。アルバロ・アモレス、ラファエル・カミノ、、耳1枚。カナレス・リベラ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 ラ・バルカ・デ・ラ・フロリダ(カディス)。イガレス、バレラ、パディージャ、オルドニェス、耳2枚。ヘスリ・デ・トレセラ、耳2枚と尻尾1つ。ホルヘ・イバニェス、耳2枚。


 3月2日(日)

 今日の予想はほぼあっていた。中山記念のローエングリンは完璧な逃げ切り。阪神の阪急杯もショウナンカンプも完璧な逃げ切り。ビリーヴは、稍重の馬場に末脚を盗られて不発だった。こうやって良い逃げ馬が出てくると競馬が面白くなる。スピードの違いで高松宮杯も勝ってくれれば嬉しいんだけど。

 「発掘!あるある大事典」花粉症には、ヨーグルトが利く。毎日200g以上のヨーグルトを食べ続けると花粉症は治る。これの1年後の追跡調査。200g以上食べていたのに花粉症が治らなかった。ストレス、タバコ、排気ガス。粘膜を痛めると何故ヨーグルトが利かないのか。鼻での粘膜バリアー、IgA抗体の分泌が不足する。多糖体を取るといい。つまりフェイントでIgA抗体を分泌させる。昆布、もずく、ワカメ、アロエなど。異種タンパク質酵素アクチニジン。パパイヤ、キウイなど。

 アレルギー抑制効果があるメチル化カテキンが入っているお茶は、凍頂烏龍茶だそうだ。これはスペインでは手に入らないかな。

 レガネスのマノ・ア・マノは、3/4の入りで観客は1万人。昨日のビスタレグレのフェスティバルは8000人。マドリードでは観客が闘牛が始まるのを待っていた。ホセリートは牛が悪くてダメだった。セサル・ヒメネスは牛に恵まれて耳4枚。明日がベンタス。

 3月1日の結果。 レガネス(マドリード)。ホセリート、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚、耳2枚、耳1枚。 バエサ(ハエン)。フェスティバル闘牛。ダマソ・ゴンサレス、ファン・モラ、耳1枚。ポンセ、耳1枚、贈り物の耳1枚(意味が判らない)。フェニーと、耳1枚。ハビエル・コンデ、耳2枚。アニバル・ルイス、耳なし。サンティアゴ・アンベル・ポサダ、耳2枚。 シウダ・ロドリゴ(サラマンカ)。フェスティバル闘牛。カリファ、場内1周。ホセ・ロマン・マルティン、耳1枚。ファン・バウティスタ、耳2枚。ハビエル・カスターニョ、耳1枚。


 3月3日(月)

 今日は春1番が吹き、風速20mを記録して暖かい日でもあったそうだが研修で外に出なかったので良く判らない。

 トルコ議会がアメリカ軍駐留を否決してイラク情勢に少なからぬ影響が出るだろう。アメリカは国連決議に向けて多数派工作をしているが難しいだろう。だからこそ、国連の合意がなくてもイラクと戦争をするとブッシュが宣言した。

 『進化の隣人 ヒトとチンパンジー』 松沢哲郎 著 岩波新書 が、届いたと本屋から連絡があったので取ってきた。その時昨日注文した、『山田風太郎コレクション3 十三の階段』は5日に問屋を出るので着くのは今週末か来週と言うことだった。コレクション2の『忍法創世記』が出てから1年以上たってようやく出版になった。待ってたのよ本当に。その他に最近再販された『くノ一忍法帖』角川文庫、『自来也忍法帖』文芸春秋 がある。どちらも持っているので買わないが、『自来也忍法帖』は文庫で手に入らないので貴重品。そして、未だ半分しか読んでいないけど他の作家の文学作品を想い出させるような所がいくつか出てくる面白い本だ。

 2日の結果。 マドリード。史上最大の環境汚染被害の重油流出事故を起こしたプレスティジ号のためのフェスティバル慈善闘牛。エスプラ、アパリシオ、カバジェーロ、オルドニェス、耳なし。ウセダ・レアル、場内1周。アルベルト・アギラル、耳1枚。 カラオラ(ラ・リオハ)。フィニート、耳なし。ファンディ、セサル・ヒメネス、耳1枚。 アルブルケルケ(バダホス)。ハビエル・コンデ、耳なし。アントニオ・バレラ、耳1枚、耳2枚。セラフィン・マリン、耳1枚が2回。 カサジャ・デ・ラ・シエラ(セビージャ)。パディージャ、耳2枚。ルイス・ビチェス、セルヒオ・マルティネス、耳1枚が2回。


 3月4日(火)

 今日も凄い風が吹いていた。飛ばされるかと思うほどの強い風だった。昨日と違うのはその風が冷たいことだった。研修が終わり明日からまた仕事。外部で高い金を払っての研修。確かに重要なことをやっていた。でも、本当はもっと時間をかけて内容を噛み砕いてやってこそ、という気がする。

 最近少し食い過ぎなので今日はスーパーで買ってきた魚のすり身にイカを混ぜて揚げたものを何と今頃、暖かいたれのひやむぎの上に乗せて食べた。もうちょっとイカの味がするかと思ったらそうでもなかった。

 ムンドトロ・コムで、今シーズンどの3人が理想ののカルテルと思うか?というアンケートがあった事は前に書いたが、その結果がHPに載った。それによると1位はポンセ(19%)。2位フリ(15%)。3位ホセリート(14%)。4位モランテ(9%)。5位エスプラ(6%)。6位セサル・リンコン(6%)。7位ファンディ(5%)。8位ダマソ・ゴンサレス(3%)。9位フィニート(3%)。10位フェルナンド・ロブレニョ(3%)。11位フェレーラ(3%)。12位エウヘニオ(2%)。13位セサル・ヒメネス(2%)。14位カバジェーロ(2%)。コルドベス(2%)。以下は%の表示なし。エンカボ、オルドニェス、ペピン・リリア、ビクトル・プエルト、パディージャ、ミウラ。他は名前がない。

 前回の投票では、フリが1位。ホセリートが2位。ポンセが3位。4位がセサル・ヒメネス。モランテが5位。ファンディが6位。7位がフェレーラ。8位がセサル。9位がフェルナンド・ロブレニョ。10位がフィニートだった。

 今回は前回10人に名前がなかった闘牛士も入っている。順位を観れば、去年良かったポンセが1位というのは納得。フリより全然良かったもの。ホセリートは去年大怪我でほとんど闘牛をやっていなかったがファンの期待が大きいのだろう。モランテはこれくらいの期待をされても不思議じゃない。エスプラは職人。こういう闘牛士が期待されるのはファンの質が高い証拠。セサル・リンコンは唯一スペイン人じゃないが過去の栄光がこの期待になっているのだろう。ファンディは分かり易い闘牛だから。ダマソ・ゴンサレスも過去NO1闘牛士。彼の技術とクルサードの凄さ、コロカシオンが魅力。年だけど。フィニートはアンダルシア向きの闘牛士。技術はあるけど。フェルナンド・ロブレニョの溢れ出るやる気がファンの気持ちを掴んだのだろう。

 フェレーラはバンデリージャだけの闘牛士と思われているのだろうか?ファンディと一緒なら僕も観たいけど。エウヘニオも未だファンには忘れられていない。セサル・ヒメネスは各地の祭りへの出場が決まっているが未だファンには浸透していないようだ。それと補足すればミゲル・アベジャンの名前がない。技術がありながらやる気を全面に出す闘牛をやってきたから鮮度でフェルナンド・ロブレニョに劣るのだろう。

 ラス・ベンタスのドミンゴ・デ・ラモスとドミンゴ・デ・レスレシオンのカルテルが発表された。4月20日にエウヘニオが出る。この時期にエウヘニオがラス・ベンタスに出ることをどう解釈したらいいのか・・・。アポデラードがロサノから替わったことが影響しているのだろうけど、勿体ない。一緒に出る2人は去年サン・イシドロで活躍しているのだから良いけど。切符はどれだけ売れるか興味がある。通常の日曜日は1/3前後の入りだけど、半分か7.8割も入るのだろうか?

 メキシコでフェリミン・スピノラがデ・サンティアゴ牧場のビナテロという493キロの牛をインドゥルトした。Reglamento del Distrito Federalというのは連邦地区のレグラメント(闘牛規定)と訳すのだろうが、メキシコのレグラメントではという訳にして続けると、耳を与えないことになっているそうだ。スペインならシンボルとして耳2枚と尻尾1つを与えるが。メキシコの大闘牛場は、場内1周も左回りでスペインの右回りの反対で何か変なところが違うのだ。

 2日の結果。 メキシコ。騎馬闘牛士、ロドリゴ・サントス、耳1枚。闘牛士、ラファエル・オルテガ、耳2枚。イグナシオ・ガリバイ、耳1枚。フェルミン・スピノラ、場内1周、場内1周(牛、インドゥルト)。


 3月5日(水)

 ブッシュ大統領は北朝鮮の飛行機がアメリカの偵察機に異常接近した事について、外交手段を通じて対応していくことには変わりないが、それが不調なら軍事的に対抗するしかないだろうと、言った。ブッシュはイライラしてきた。拉致被害者家族が、アメリカに行って色々な人と会って状況を説明して北朝鮮を何とかして欲しいと訴えている。

 今週は3歳クラシックのトライアルがいよいよ始まる。牝馬はピースオブワールドが故障して混沌としてきた。チューリップ賞を勝った馬が有力候補になってくる。牡馬は弥生賞に有力馬が集結しそうだ。結果もそうだが内容が問われてくる。そして予想は、本番をも想定したものになってくる。ここでどの馬をどう評価するか、展開、コース、などデータ整理をしっかりしていないとどうも落ち着かなくなってくるのだ。

 4日に結果。シウダ・ロドリゴ(サラマンカ)。フェスティバル闘牛。オルテガ・カノ、耳なし。パディージャ、耳2枚と尻尾1つ。ハビエル・コンデ、フェルナンド・ロブレニョ、耳2枚。


 3月6日(木)

 どっちの料理ショーで何故ローストビーフ・サンドが負けたのか。草薙じゃないけど納得がいかない。凄いと思うのは、『からだを読む』養老孟司 著(ちくま新書)。解剖学者の養老孟司の本は、『唯脳論』を始め何冊か読んで知っているつもりだが、肉体の話、解剖学の話、脳の話は非常に面白い。哲学からはこういう考え方は出てこないだろう。始めの、口と肛門、からくすぐりが上手い。唇、唇とその周辺、頬、など医学者(正確には解剖学者)である知識とその文章は今までもっていた肉体への感覚や認識が変わり違った現実が見えてくるような凄さがある。

 坂井隆憲衆議院議員の政治資金規正法違反事件で、強制捜査を前に書類をシュレッダーにかけるなど、悪質な証拠隠滅工作を重ねていたことが判った。東京地検特捜部は6日午前、検察首脳の了承を得て東京地裁に逮捕状を請求、同地裁は逮捕相当と判断し、内閣に逮捕許諾要求書を提出した。7日の議運委で弁明を認めたうえで、各党の意見表明後、許諾請求を衆院本会議で議決するかどうかを採決する。与野党とも逮捕許諾には賛成しており、自民、公明、保守新の与党3党は7日の衆院本会議で議決する方針で、野党側も基本的にこれに応じる見通しだ。(読売新聞)

 ロス疑惑の三浦和義の無罪が確定した。


 3月7日(金)

 今日は1日雨が降る。国連の動きが気にあるがスペインに行くことには変わりない。有休届も飛行機の切符もそろそろはっきりしないといけない。


 3月9日(日)

 昨日、闘牛の会が終わって帰ってきてノート・パソコンのトラブルを解消すべく作業した。これが2時間以上かかり睡眠時間が減った。作業終了後、快調だ。今回荻内先生、林先生などがスペインに行って少なくなるのかと思っていたらそうでもなかった。ほぼ満員。アントニオが闘牛技のビデオを流しバンデリージャ打ちと剣刺しを説明した。杉浦さんが、バレンシアのファジャス(火祭り)を発表した。その後は、ケレンシアのことを説明してオルテガ・カノのインドゥルトの闘牛と、セサル・リンコンの悪い牛を相手にしてプエルタ・グランデした闘牛を流して、クルサードについて説明した。最後は、僕が撮ったホセ・トマスのスライド写真を上映した。時間があるときに少し詳しく記述しようと思う。

 8日、アラセナ(ウエルバ)でオスカル・イガレスがマノロ・ゴンサレス牧場の若牛をインドゥルトした。

 8日の結果。 オリベンサ(バダホス)。ホセリート、耳なし。ポンセ、耳2枚が2回。ヘスリン、耳1枚。 マラガ。フェスティバル闘牛。マヌエル・ベニティス“エル・コルドベス”耳1枚。フィニート、ビクトル・プエルト、耳2枚。ハビエル・コンデ、アベジャン、耳1枚。ファンディ、耳2枚と尻尾要求。 アラセナ(ウエルバ)。フェスティバル闘牛。エスパルタコ(父親)耳2枚。マノロ・コルテス、耳1枚。イガレス、耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。ペピン・リリア、耳2枚。ミウラ、耳1枚。アンヘル・ロメロ、エンリケ・ペニャ、耳1枚。


 3月10日(月)

 アメリカの多数派工作は、迷っている国の利益になる条件を提示して賛成に投票させるというもの。いわば賄賂で投票を促す選挙違反を堂々とやることを国際社会における外交だと確信している。対してフランスは正しいことは正しいのだから、あえて多数派工作や、アメリカ的な選挙違反をするのは外交ではないと、思ってやってきた。が、これではアメリカの多数派工作で、国連決議で負けると気づき、外相を未だ迷っている国に対して派遣して説得に乗り出した。パウエルは、決議で9票か10票入るだろうと自信を語ったという。

 こんな中で株価は20年ぶりに一時8000円を切った。深刻な経済状況なのに政府は、ほとんど無策。内閣支持率も、下落して不支持の方が支持を上回った。

 スペインに行くべく旅行会社に飛行機の切符を仮予約した。今週中に、予約に変更しなければならないだろう。ただ今日頼んだ旅行会社を変更するかも知れない。理由は、切符の値段が1番大きい。

 先週首位になったレアルがまた勝って首位を守った。

 ラス・ベンタス闘牛場でも公式な闘牛が始まった。イバン・ビセンテが場内1周と耳1枚取った。バレンシアのファジャスの闘牛も始まった。そして、セサル・リンコンがまた闘牛を初めてスペインのオリベンサでスペインでの復帰戦をプエルタ・グランデで飾った。一緒に出たのはフリはセサル・ヒメネスという人気闘牛士で切符は売り切れだった。

 9日の結果。 レガネス(マドリード)。オルテガ・カノ、罵声。フィニート、耳1枚ともう1枚要求。コルドベス、耳1枚。 オリベンサ(バダホス)。セサル・リンコン、耳2枚、耳1枚。フリ、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳2枚と尻尾1つ。 モノバル。ポンセ、耳2枚で場内2周。オルドニェス、耳2枚、耳1枚ともう1枚要求。エル・レンコ、耳1枚、耳2枚。 La Vall D´Uxo(スペインだが何処か判らない)。ビセンテ・バレラ、耳1枚が2回。ハビエル・コンデ、アルベルト・ラミレス、耳1枚。 ロケタス・デ・マル(アルメリア)。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ガラン、耳要求で場内1周。闘牛士、ダマソ・ゴンサレス、耳なし。ファン・モラ、耳1枚。フェルミン・ビオケ、耳2枚。ペピン・リリア、パディージャ、耳1枚。プラジェリト、場内1周。


 3月11日(火)

 寒い日だ。日曜日は風が強く馬がちゃんと走ってくれるか心配していたら、たわけた男が乗った馬がスタート直後に落鉄して最後方から行って直線も内をついたがダメでパー。単勝支持率50%以上あったのにアクシデントもあったがあんな乗り方。直線追い込んできたが遅かった。勝ったエイシンチャンプはハナ差での勝利。鉄砲だった事を考えても勝負根性は凄いが本番ではどうなるか。2着のスズノマーチは横山典弘が良い追い方で差してきたが逆転が出来なかった。本番を考えると良いメンバーが揃っていて注目を集めたレースもちょっと消化不良。スプリング・ステークスを観ないと何とも言えない。


 3月12日(水)

 日が射しているのに寒い。山田風太郎コレクション3 『十三の階段』 が届いた。日下三蔵氏はあとがきで編集の怠慢で発売が1年以上遅れたと詫びていた。が怪我の功名で、『夜の皇太子』を収録できたと書いている。全部で800枚の分量だという。違う作家の連作という実験的な作品群だがミステリーと言うことと、風太郎が書いているというのでなければ買わなかっただろう。

 アメリカとイギリスがギクシャクしている。 「中間派6ヶ国が45日間の期限をつけて武装解除を義務づける新提案をしたことに対してイギリスが今月いっぱいならという妥協案を出し、これにラムズフェルド国務長官が、単独でもやる善後案あることを明言し、これにイギリス側が猛反発して4時間後ラムズフェルドは発言を撤回した。

 国連安全保障理事会は11日、非安保理理事国による公開討論会を開き、イラクに対する武力行使の是非をめぐり各国が演説を始めた。平和解決を主張する国が大勢を占めている模様。も、米CNNテレビによると、米政府は12日までに、対イラク武力行使容認修正決議案について国連安保理の理事国で態度未定の中間派6カ国のうち4カ国の支持をほぼ取り付けたと確信している。これにより米英を含め、安保理15カ国の中で8カ国の支持がほぼ固まったことになる。しかし、フランス、ロシアは拒否権行使を明言している。スペインはこれに対して、拒否権行使は国連の悪しき決まりと言い、米英と共同提案した決議案から抗議の意味で降りると言いだした。

 米空軍は11日、核兵器以外の通常爆弾としては最大の破壊力を持つ新型10トン爆弾の投下実験を初めて行い、成功したと発表した。この爆弾は公式名称の略称「MOAB」または「すべての爆弾の母」という通称で呼ばれ、実験の際には約50キロメートル離れた地点から白いキノコ雲が見えたとロイター通信は伝えている。

 セルビア共和国のゾラン・ジンジッチ首相(50)が12日、ベオグラードの政府庁舎の前で腹部などを撃たれ、病院に運ばれたが死亡した。現場で2人が逮捕されたが、犯行の動機は不明。

 コンゴ共和国の辺境地にある森林帯でエボラ出血熱が流行し、これまでに100人が死亡、保護区に生息しているゴリラの約3分の2が死亡している。」ーーYahooのニュースよりーー

 世界はいつでも動いている。バレンシアで見習い闘牛士、マンサナレスに変わって出場したハビエル・ソリスが耳1枚を2回取ってプエルタ・グランデした。


 3月14日(金)

 昨日の「どっちの料理ショー」は釜飯とパエジャだった。 rape(アンコウ)をパエジャに入れるのがスペインでは常識らしい。本当かな。と言うか知らなかった。どっちが勝ったのか途中で寝てしまったので後でビデオを観た。

 寝てしまったので書こうと思っていたメールが書けなかった。

 三千世界の烏(からす)を殺し ぬしと朝寝がしてみたい  こんな粋な都々逸をよんだ高杉晋作はやはり春によんだのだろう。眠い。落語のまくらにも使われているものな。

 12日の結果。 バレンシア。ハビエル・ロドリゲス、耳なし。アントニオ・バレラ、耳1枚。フェルナンド・ロブレニョ、最後の牛の剣刺しの時にコヒーダ。右太股2ヶ所に6cmと10cm角傷。重傷まで至っていない。

 13日の結果。 バレンシア。ビクトル・プエルト、カリファ、耳なし。エウヘニオ、口笛。


 3月15日(土)

 小雨が降っていたので馬券を買うのをやめたら、結果は予想外だった。やっぱりは春の牝馬は難しい。乙女心ってヤツは理解不能だ。何でこんな馬が来るのって馬が来るから不思議だ。ハンデ戦の中山牝馬特別でハッピーパスが惨敗してオークス馬、レディーパステルが勝ち、2着が斤量50キロのテンエイウイング。ハンデ戦だからってこんな馬が来るか。馬連で34100円。馬単が51210円。参っちゃうよね。アネモネステークスだって、何でタイムウィルテルが負けるんだ?訳が分からない。

 これじゃ明日の桜花賞トライアルも大荒れになりそうな気配だ。しかし、こういう場合の予想は想像を超えるので馬券は買わない方が良いかも知れない。田中勝春が10Rで斜行して22日から4月6日まで騎乗停止になりサクラプレジデントでスプリングステークスに乗れなくなった。岡部騎手が未だに復帰していないので鞍上は誰になるのか。有力騎手は、武豊の動向で騎乗馬を次々に決めている。また、阪神競馬場10Rで常石騎手が落馬、鎖骨骨折した。彼も春のクラシックには乗れないだろう。

 多分1ヶ月後にスペイン旅立つだろう。サン・イシドロのカルテルもその頃には判っているだろう。闘牛情報を読んでいる人は解るだろうが、競馬でもそうだが、有力騎手から騎乗馬が決まり、闘牛では、有名闘牛士が牧場を選び一緒にやる闘牛士を決めていく。良い牧場の牛でやりたかったら実力を付けなければならないのだ。客を呼べる闘牛士、G1を勝てる騎手は観客を感動させることが出来る。

 14日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳1枚。フリ、耳要求。


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