断腸亭日常日記 2002年 その14

--バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  --バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年のスペイン滞在日記です。

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 10月1日(火)

 台風が接近中で今夜半に関東を通過予定。大雨が降る予報が出ている。

 ネットでの闘牛情報も野球で言うストーブリーグ化してきた。興行権を巡る問題とか、南米メキシコのカルテルについてが多くなってきた。セサル・リンコンはコロンビアのカリには出ないようだ。牛はどうなるのだろう。出るのだろうか。

 足の痛みは治らず。


 10月2日(水)

 台風一過の東京は夏のように暑い日になった。強風の台風で鉄塔が風速60メートル近い風で倒れたのには驚いた。人間は自然の前では無能だ。

 足が痛い。気分は、「寝るのもイヤ、本読むのもイヤ、授業もイヤ、独りもイヤ、友と話すのもイヤ、雑踏も日本も世界中みんなイヤ。食うことだけは流石に厭でない。このごろ全身を襲う恐ろしい倦怠(アンニュイ)。」 ーー山田風太郎 『戦中派焼け跡日記』よりーー と、ここまでは行かないが、全ては足が痛いため。

 明日スペインからの荷物を届けて貰う。


 10月3日(木)

 スペインからの荷物を米ちゃんに持ってきて貰って一緒に昼食を取った。重い荷物を持ってきて貰って本当に助かる。飯は日本そばを食べた。スペインでは食えない美味しいそばだ。米ちゃんがマドリードでやっていることを色々聞いた。音楽雑誌に記事を書いているというので本屋に行って読んだ。だいぶ書き直されていると、言っていたが出来上がったものは面白かった。

 映画の話、音楽の話をした。米ちゃんは感心していたが、今まで見たり聴いたりしてきたことを話しただけだ。それより、今年の6月の末にマドリードでトム・ウェイツ会った話を聞いた。バカショーネスで家族でスペインに来たのだそうだ。トム・ウェイツは米ちゃんに教えた音楽の一つで初期の頃はジャズ風のサウンドであの特徴のあるだみ声が、バーボンに良く合う、気分の落ち着く音楽をやる人だ。前に、米ちゃんが知り合った人にトム・ウェイツのことを話したら、トム・ウェイツを知っているの。それは凄い!と、絶賛されたとビックリしていた。

 僕が未だ観ていなくてどうしても見たいアーティストは、トム・ウェイツとバン・モリソン。トム・ウェイツはなかなかコンサートを観れない。バン・モリソンは年末くらいにスペインで毎年コンサートを開くらしい。そんなの聞いたら年末にスペインに行ってバン・モリソンを見たくなるじゃないか。

 他に音楽の話でジャニス・ジョップリンのモンタレーのフェスティバルで歌った、『ボール・アンド・チェーン』 の話をした。あんなに全身全霊をつくして歌っている歌手はいない。僕が聴いた音楽のベスト1だと言った。それから来年の予定などを話して帰ってきた。

 届けて貰った荷物をひもといて、写真屋に行けばHP用の写真が出来る。アップするかどうかは気分次第だが。


 10月4日(金)

 確か1枚80円。フィルムをCDに起こす代金。写真屋に頼むしかない状況なのでそうしようと思っている。でも、100枚頼むと8000円。高いなぁ。

 今週から競馬は新潟から中山に替わる。例年、毎日王冠は東京で開催されるが改修工事のため天皇賞やJCも今年は中山でやる。馬場のあれ具合などで馬券の検討が変わってくるだろう。様子を見ないと馬券も買えないかなぁ。


 10月5日(土)

 フェリア・デ・オトーニョが始まった。ノビジェーロ2人がいきなりプエルタ・グランデした。サン・イシドロで最優秀見習い闘牛士になったマティアス・テヘラと耳1枚切ったイバン・ガルシア。2人とも2頭目の牛で耳2枚を切っている。牛がエル・ベントリジョ。サン・イシドロではそれほど悪くない牛だった。入りは3/4。ノビジェーロだから少ないだろうと思ったけどそれにしても入らなすぎ。アフィショナードの多くはおそらく、ビスタレグレ闘牛場でクーロ・バスケスとエル・フリのマノ・ア・マノを見に行ったのだろう。クールは改装前のビスタレグレ闘牛場でアルテルナティーバをした。だから引退の闘牛をここで終えようとしたのだ。

 闘牛場には甥のオルドニェスやエル・カリファ、アベジャンなどの闘牛士やガナデロのビクトリーノ・マルティン(息子)など多くの闘牛関係者が見に来ていた。約33年間の闘牛士生活。僕が知っている大怪我はサン・イシドロで右太股を刺されて大流血をしたこと。血が顔まで飛び真っ赤になっていた。あの時、動脈が切れていたのかも知れない。闘牛士たちやアフィショナードに好かれた人だが、僕は良い闘牛をそれほど観ていない。

 セサルは、クーロ・バスケスのメディア・ベロニカは素晴らしいと言っていたが、悪くはないが長くやっていればメディア・ベロニカは上手くなると思う。ムレタでは、トゥリンチェラなどで沸かせたが、それだけという印象がある。パセや闘牛にそれほど特徴があったわけではない。それでも33年間も闘牛士をやってきたのは立派。この日フリはクーロに牛を捧げた。

 4日の結果。 ビスタレグレ。クーロ・バスケス、耳なし。フリ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。インドゥルトを要求。牛場内1周。 ウベダ。ポンセ、耳なし。フィニート、耳1枚が2回。フェレーラ、耳2枚、耳1枚。 グアダラマ。フェスティバル闘牛。オルテガ・カノ、場内1周。エル・フンディ、フリオ・アパリシオ、耳1枚。ハビエル・バスケス、耳なし。エンカボ、耳2枚。フェルナンド・ロブレニョ、耳なし。


 10月6日(日)

 K1は判定だとつまらない。レ・バンナのKOシーンに観客の興奮は頂点に達した。K1ファイターを馬鹿にし続けたグッドリッジいとも簡単に倒したのだからファンは興奮したのだ。しかし、最後の試合で、ホースとがザップにTKO負けしたのには???だった。あそこまでローキックで動きを止めていて何故コーナーに追いつめられて連打を食わなきゃならないんだ。

 サッカーは相手のラフプレーに苦しんで1-0だった。と、言ってもK1を見ていたからちゃんと見ていないけど。俊輔は3試合連続ゴールをFKで決め引き分けた。

 5日の結果。 マドリード。オルドニェス、耳1枚。エウヘニオ、場内1周。ファンディ、耳なし。 サラゴサ。ウセダ・レアル、耳1枚。フェルナンド・ロブレニョ、リカルド・トレス、耳なし。 サフラ。ポンセ、耳1枚。フィニート、耳1枚ともう1枚要求、耳2枚。フリ、耳2枚、耳1枚ともう1枚要求。 モハドス。マノロ・サンチェスパディージャ、、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。レアンドロ・マルコス、耳1枚、耳2枚。


 10月7日(月)

 10月1日だった。くわえタバコでタバコ屋へ行った。タバコを受け取って聞いた。ここは何区ですか?婆さんは、港区ですと笑って答えた。そう道路1本挟んだ向こうは千代田区。くわえタバコが条例違反になり罰金刑が施行される日だった。こんな条例作って恥ずかしいと思わないのだろうか。こんなものは独裁政権の国にしかない。ファシストと同じレベルの考え方だ。民主主義の国じゃないねこれじゃ。

 所で千代田区ではくわえタバコを禁止しているからには当然タバコの販売を禁止しているんだろうなぁ、きっと。何ぃー!タバコ売ってるわけ。おかしいじゃんそれじゃ。それだけの確固たる意志を条例で繁栄させるんだったら、タバコの売り上げから税金を取るなよ。大馬鹿野郎!やってることが無茶苦茶だ!

 6日、サフラでアントニオ・フェレーラがウニコ・エスパーダでサルドゥエンド牧場の牛をインドゥルトした。掲示板でmayumiさんがビジャレホ・デ・サルバネスの観戦記を書いてくれた。それには、イガレス、アベジャン、ゴメス・エスコリアルのバンデリージャ打ちのシーンが書かれていた。観たかったなぁ。

 6日の結果。 マドリード。エンカボ、耳なし。フェルナンド・ロブレニョ、耳1枚、場内1周。 サフラ。フェレーラ、ウニコ・エスパーダ。耳1枚、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 エジン。ポンセ、耳なし。フィニート、耳1枚、口笛。カバジェーロ、耳2枚。 オリアス・デル・レイ。耳なし。アルベルト・エルビラ、耳1枚。ホセ・モンテス、耳2枚が2回。 モントロ。コルドベス、耳2枚。ビクトル・プエルト、耳2枚が2回。アニバル・ルイス、耳2枚。 ロケタス・デ・マル。エスプラ、耳なし。パディージャ、耳2枚が2回。ファンディ、耳1枚が2回。 メディナ・デ・ポマル。カリファ、耳なし。怪我。ラファエル・デ・フリア、耳1枚。レアンドロ・マルコス、耳1枚。

 Saint Gilles(フランス)。フェルナンデス・メカ、耳1枚。ミゲル・ロドリゲス、ホセ・イグナシオ・ラモス、耳なし。 FREJUS(フランス)。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、パトリシア・ペジェン、耳1枚。闘牛士、マヌエル・ベニテス“エル・コルドベス”、耳2枚。ホセ・アントニオ・カンプサーノ、耳1枚。エル・フンディ、耳2枚。ファン・バウティスタ、セバスティアン・カステージャ、マルク・セラノ、耳1枚。 マエジョ。闘牛士、カナレス・リベラ、ミウラ、ハビエル・カスターニョ、ハビエル・バルベルデ、耳2枚。見習い闘牛士、アルベルト・アギラル、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 ビジャレホ・デ・サルバネス。グレゴリオ・サンチェス(マドリード闘牛学校校長)を讃えるフェスティバル闘牛。ボテ、イガレス、耳2枚と尻尾1つ。ウセダ・レアル、耳2枚。アベジャン、耳2枚と尻尾1つ。フリ、ゴメス・エスコリアル、耳2枚。見習い闘牛士、アナ・インファンテス、耳2枚。


 10月8日(火)

 4人組と言っても江青女史を始めとする文革の4人組ではない。黄金の中盤を形成する中田、中村、小野、稲本と海外で活躍するMFを言う。ジーコ・ジャパンが選んだ日本代表の先発予想メンバーはこの4人が中心になって今後動いていくだろう。自信がなかったら引き受けない。とか、ジーコは強気だ。日本は世界へ行っても充分戦える布陣を組めるようになってきた。ただしディフェンスがダメだ。ゴールキーパーなど・・・。それを何とかしないとなぁ。

 7日の結果。 トレス・デ・ラ・アラメダ。マリアノ・ヒメネス、ミゲル・アンゲル・サンチェス、耳なし。 ポベディジャ。フェスティバル闘牛。ポンセ、耳2枚と尻尾1つ。(インドゥルト)カバジェーロ、耳2枚。ビクトル・プエルト、アントン・コルテス、耳2枚と尻尾1つ。


 10月9日(水)

 かなわないなぁ。あんな顔を見ると・・・。NHKの歌番組で、『涙(ナダ)そうそう』 を歌う夏川りみ と、演奏する BEGIN のボーカルの顔。何と言うんだろう、沖縄の人間が沖縄の歌を歌う時の何とも言えない幸せそうな満足そうな、それでいて、何と穏やかな表情。森山良子の歌詞も素晴らしい。BEGINは、「イカ天」で登場したときに、良い歌を歌うグループだと思った。こういう歌は商業的にも生き残っていかなければ日本の歌はダメになるだろうと思ったものだが、ちゃんと生き残って未だに良い歌を歌っている。歌う歓び、良い歌を歌っているという自信が、良い顔をさせるのだろう。

 夏川りみの表情は、穏やかさの中に他人を強要しない意志を感じる。良い女だ。良い生き方をしているから、良い表情が出来るのだろう。もう少し言えば良い人生を送っているからその顔で、見ている人をなごませるのだろう。そして、当然の事ながら良い声で歌っている。沖縄からは安室などダンス系の都会ウケするミュージシャンが出ているが、夏川りみ、BEGIN、kiroroの方がずっと良い。何故なら歌を聴いて気持ちが穏やかになるからだ。

 昨日今日とノーベル賞を日本人が受賞した。物理学賞は小柴昌俊・東大名誉教授の素粒子ニュートリノ観測。

 「化学賞を島津製作所の田中耕一氏(43)、米エール大名誉教授のジョン・フェン博士(85歳)、米スクリプス研究所客員教授のクルト・ビュートリッヒ博士(64)の3氏に贈ると発表した。授賞理由は「生体高分子の同定及び構造解析のための手法の開発」で、田中氏はたんぱく質(生体高分子)の質量を精密に計測することを可能にする新手法を開発した。ヒトゲノム(全遺伝情報)の解析が終わり、生命科学の焦点は遺伝子が作り出すたんぱく質の解析に移っているが、田中氏の手法はこのために欠かせない技術だという。」 ーYahooよりー

 僕はニュートリノのような宇宙は凄いと思うがまったく興味がない。が、田中氏の「生体高分子の同定及び構造解析のための手法の開発」は非常に興味のある研究だ。遺伝子が生物の肉体を形成する時にどういう過程でホルモンや酵素がどういう働きをして行くのか。生体で働くタンパク質質量や立体構造がどうなっているのか。ヒトゲノム解析が済んだ今、その先にあるものに興味が沸く。田中氏等の研究はそれを解明する事が出来るもののようだ。

 8日の結果。 サラゴサ。ファン・バウティスタ、口笛。ヘスス・ミジャン、耳1枚が2回。レアンドロ・マルコス、耳なし。


 10月10日(木)

 写真のCDを作って貰おうと写真屋に行って話をしたら、写真1枚CD取り込みで80円。他にCD代もかかる。今スキャナーは2万5千円くらいでポジフィルムも取り込めるものがあると言われ、沢山やるならスキャナー買った方が良いですよと言われ、考えることにした。と言うよりちゃんと調べて対処しようと思っている。でも、金がないんだよなぁ。

 株価が連日バブル後最安値を更新している中、ノーベル賞を受賞した田中耕一さんがいる島津製作所の株価は前日比50円高(約20%高)の311円まで急騰し、取引は通常の100倍の量が売買された。

 闘牛の会で流すホセ・トマスのビデオを編集した。時間がかかったなぁ。本当は読書でもしようと思っていたのに、風太郎関係の本や注文していたものが届いた、『戦下のレシピ』 斎藤美奈子 著 も読めなかった。

 9日の結果。 サラゴサ。ビクトル・プエルト、ミウラ、アベジャン、耳なし。 バレンシア。オルテガ・カノ、耳なし。フェレーラ、耳1枚、耳2枚。エル・シド、耳1枚。


 10月11日(金)

 井戸さんにTELした。明日の16時までで良いですよ。あれ明日来るんですか?明日は行きます。と、言っていた。今月は忙しくないようだ。これから闘牛の会への原稿を書かなきゃならない。

 小泉首相と昼食会後、ノーベル賞受賞者の田中さんが、何を話したか、沢山はなしたが忘れてしまいました。とか、向こうに行ったらダンスを踊らなきゃならないそうで、ダンスは踊ったことがないんです。家内もドレスを持っていないので、また一つ心配事が増えました。と、言うコメントを聞くと、田中さんの庶民感覚に親しみを感じてしまう。実に日本人的な謙虚さを持った人だ。

 それにしてもである。朝鮮日報の記事ではないが、「会社や社会が「ノーベル賞級の人材」を見分けられなかったまま、「主任」という肩書きで判断してきたという話」は日本のあり方を考えてしまう。これで良いのか、日本!

 10日の結果。 サラゴサ。ポンセ、場内1周。フリ、耳なし。パウリタ、耳1枚が2回。


 10月12日(土)

 闘牛の会から帰ってきた。中尾さんのゴヤの絵の話は面白かった。人前で話したことがないのでと、言っていたが内容も良かったし、話し方も良かったと思う。終わったかとは質問があってホセ・トマス特集をやった。約50分。片山先生が帰りの電車で、あれはダメだよ。これから闘牛士になろうという人が観たらやる気なくすよね。もう究極のファエナね。と言って変な褒め方をしていた。

 会が終わった後の飲み会でも闘牛を観てきた人が何人もいて闘牛の話で盛り上がっていた。ホセ・トマス引退の話も当然話題になった。復帰するという人と、もう闘牛はやらないだろうと言う人がいた。片山先生はまた復帰するという考え方。牧場も持っていないし他にやることがないだろうと言う考え方だった。それはそれで解る。が、僕は復帰はないのではないかという意見だ。いずれにしろ来年はホセ・トマスを観ることが出てこない。

 11日の結果。 サラゴサ。ホセリート、ウニコ・エスパーダ。耳1枚、場内1周。 フエンヒロナ。コルドベス、耳要求、耳2枚。ハビエル・コンデ、耳2枚。ファンディ、耳2枚。耳2枚と尻尾1つ。


 10月13日(日)

 ここの所、毎日ウィルスメールが届く。ウィルスメールが多いのはまたそういうものが流行っているからなんだろうけど、頭に来るのが掲示板に間違って入れたままにしてある僕のメールアドレスと同じアドレスのウィルスメールが来ることだ。僕に来る分は良いが、僕を知っている人にそのメールが行って感染することだ。とんでもない嫌がらせのようなものだ。

 今日の秋華賞1番人気はファインモーション。前日発売でなんと、1.0倍。絶対的大本命。負ける要素が見あたらない。だからこんなオッズになっている。調教師の伊藤雄二はあのエアグルーヴより上と観ているとコメントしている。問題は2着馬探し。

 闘牛の結果が分からない。HPが観れないのだ。マドリードは、サラゴサは、セビージャの結果はどうだったんだろう。


 10月14日(月)

 今日高島屋が開くのを待っているときにベンチに座ってタバコを吸っていたら、右手に痛みを感じたので、慌てて手を挙げたら袖口に羽の大きな蜂がいた。痛いわけだ。蜂に刺されたのだから。刺された辺りを口で何度も吸って毒を出そうとしたが、腫れてきたところを観ると場所が違っていたようだ。熊蜂じゃないと思う。が、大きな蜂だった。腫れてくるだろうから早く家に帰ってアンモニアでもつけて消毒しないとダメだろうと思っていた。最悪、医者に行かなければと思っていたのだ。

 所がである。刺された直後は少し腫れてきたが、1,2時間したら何もなかったように痛みも腫れもとれてしまった。一体どういう体なんだろう俺の肉体は。多分、中学以来久々に蜂に刺されたからと心配したら何ともないじゃない。

 昨日の秋華賞はファインモーションの圧勝。直線で内に刺さったが武豊がタズナをしごいたらあったいう間に後続を引き離した。鞭が1発の入らずレコードタイで3馬身の圧勝。ものが違う。桁が違いすぎる。ローテーション的に言って今年は後1走と思っていたら、今日の新聞にはエリザベス女王杯だけと調教師の伊藤雄二が言っていた。しかも、来年の海外遠征も負担が大きすぎると撤回して勝負は改装オープンになる東京で、と言うことだ。つまり、秋の天皇賞とジャパン・カップが勝負なのだ。男馬まさりのエアグルーヴ以上と名伯楽、伊藤雄二が言うのだから勝負になるだろうし勝算あって事だろう。

 所でそのエリザベス女王杯は、本田のテイエムオーシャンとの対決が楽しみだ。おそらく一騎打ちだろう。馬券は馬連で一点。馬単ならどっちを頭にするかと言うところだ。

 闘牛の会で9月にスペインに行った人が何人かいて、その内の1人から観てきた闘牛のビデオを貰った。資料つきです、と、貰ったものを今観ている。9月25日のログローニョ。こんな風にビデオまで貰って本当に感謝。

 12日、セビージャでアベジャンは良いファエナをしたが耳が切れなかった。エル・シドはコヒーダされ重傷。13日のベンタスには替わってフェルナンド・ロブレニョが出場してあの難しいビクトリーノ・マルティンの牛を相手に最後の牛でコヒーダされながらも耳2枚を切ってプエルタ・グランデした。観たかった。観てたら感激して泣いていたかも知れない。物凄く嬉しい。

 12日の結果。 マドリード。フラスクエロ、場内1周が2回。ウセダ・レアル、耳1枚。アントン・コルテス、耳なし。 セビージャ。ミウラ、アベジャン、耳なし。エル・シド、コヒーダされ重傷。 サラゴサ。フィニート、フリ、セサル・ヒメネス、耳1枚。

 13日の結果。 マドリード。エスプラ、ホセ・イグナシオ・ラモス、耳なし。フェルナンド・ロブレニョ、耳2枚。 サラゴサ。カバジェーロ、オルドニェス、耳なし。ファンディ、耳1枚、耳要求で場内1周。 シウダ・レアル。レイナ・リンコンを讃えるフェスティバル闘牛。ポンセ、フィニート、耳2枚。バレラ、耳2枚と尻尾1つ。フエンテ・インブロの牛、インドゥルト。フェレーラ、耳2枚。モランテ、耳1枚。アニバル・ルイス、耳2枚。 ロス・モンテシノス。フェスティバル闘牛。オルテガ・カノ、耳1枚。セサル・リンコン、耳2枚と尻尾1つ。エル・レンコ、耳2枚。アントン・コルテス、耳2枚と尻尾1つ。マノロ・トラルバ、耳なし。


 10月15日(火)

 ログローニョのビデオにポンセのムレタをたたんで縦に持って牛を誘いパセするのが映っていた。何か期待していたやり方と違っていた。想像していたのは、たたんだムレタのまま誘った牛が動き出してそれからムレタを広げてパセするものだとがカリ思っていたが、ムレタを広げて牛を誘っていた。これだと、大分イメージが違ってくる。

 サラゴサのピラール、マドリードのオトーニョが終わり、闘牛シーズンはハエンを残すのみ。オトーニョでフェルナンド・ロブレニョがプエルタ・グランデ。これが1番嬉しかった。ホセリートの復帰も来年に繋がるだろう。サラゴサでは、ヘスス・ミジャンのプエルタ・グランデだけ。トゥリンファドールは、フェルナンド・ロブレニョとヘスス・ミジャンになるだろう。

 また、セサル・リンコンはまたフェスティバル闘牛で耳2枚と尻尾1つを取った。メキシコ、南米で本格的に復帰して活躍次第で来年スペインで闘牛をやるだろう。


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