断腸亭日常日記 2002年 その7

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年のスペイン滞在日記です。

99年1月13日〜2月16日 2月19日〜4月14日 4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日
6月7日〜6月10日 6月13日〜7月9日 7月11日〜8月8日 8月9日〜9月9日
9月12日〜10月7日 10月10日〜11月10日 11月14日〜11月28日 12月12日〜12月31日
2000年1月1日〜15日 1月16日〜1月31日 2月1日〜2月28日 3月2日〜3月29日
4月2日〜4月19日 4月20日〜4月29日 5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日
6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日 6月30日〜7月15日 7月17日〜7月31日
8月1日〜8月15日 8月16日〜8月31日 9月1日〜9月15日 9月16日〜9月30日
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2001年1月1日〜1月13日 1月14日〜1月31日 2月3日〜2月12日 2月13日〜2月26日
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5月4日〜5月17日 5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日 6月12日〜6月22日
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4月16日から4月30日 5月1日〜5月15日 5月16〜5月31日 6月1日〜6月13日

 6月15日(土)

 13日のベネフィセンシアは、寿美さんとテンディド7で一緒に見た。1頭目が終わって2頭目の牛がトリルから出てきてから寿美さんが来た。仕事が終わってからだからいつも通り。番長は仕事でマルベージャに行っているという。Yさんは未だ仕事が残っているが見に来ているらしい。メールをくれたガイドの話をしたら、寿美さんがうちの会社の人だと、言っていた。俺にメールよこすより寿美さんに聞けばいいのにと、言ったら、あたしは仕事中に話すると怒るからみんな話しかけないのと、言っていた。それじゃ話し聞けないよな。

 2,3頭目の牛が終わって寿美さんと、今日は牛が良くない。サン・イシドロの最後の3日間牛が良かったから今日の牛は出てきただけで見劣りする。全部カブラの様な牛。足が弱い。パセが短い。ブスカンドする牛もいた。カバジェーロの牛が2頭ともましな方だったがやる気がないような気の抜けたようなファエナ。ホセ・トマスもこの牛じゃ魔力も効かない。モランテはやろうとしているが、牛が悪い。

 今年は、カバジェーロはパッとしない。モランテは、良いファエナを見たが、去年や一昨年のようなファエナの美しさがなかなか出ない。調子が良くないようだ。牛が非道いのでメモしながら話をしていた。バルセロナが非道かった話やテンディド7の観客が朝のソルテオに来て獣医が何に来て検査したか、何故牛が検査に通らなかったかという理由も全部知っていることなどを聞いた。これは、馬鹿にならないことだ。と、言うより、これほどまでに闘牛を知ろうとしているアフィショナードは他の土地にはいないだろう。物凄いことだ。他に色々話したが、時間がないのでいつか思い出したときにしよう。

 闘牛から帰ってきて飯を食って何人かにTELをしていたら、Kさんが今からワイン持って来るという。そしたら、画家のTさんが来て僕のHPを読みたいというので見せていたら、Kさんが来て、3人で飲みだした。Kさんは2時頃までいて、2時過ぎにFさんがベネフィセンシアの闘牛を録画したビデオを持ってきて、ジャック・ダニエルを飲んだ。食材などの残りをTさんとFさんにあげ、残ったものは片づけて貰うことに、3時半頃最終的に荷物をまとめ寝た。5時には目が覚め、飯を食って用意し、1度外に出た。外では清掃員が仕事をしていたので、多分安全だろうと思い、また、4階まで上がり鍵を置いて荷物を持って出発。

 タクシーは、グラン・ビアで直ぐに掴まった。6時半にはバラッハス空港に着き荷物を預けチャックイン。7時過ぎに下山さんにTELをし帰ることを告げた。ベネフィセンシアの闘牛の話をしたら下山さんも3頭目を見て今日は牛が非道いので、録画しているのでネットで結果を見て後から良かったらビデオを見ようと思ったと言っていた。体調に合わせてリハビリや練習をするように念を押した。下山さんは体に負担がかからないように、がんばらない様に練習をしていくと言っていた。

 日本対チュニジア戦の結果は、ロンドンのヒースロー空港でCNNのネットで2−0で勝ったことを知った。森島と中田がゴールしたことが判ったので安心した。ロンドンに着くのが約1時間遅れ、出発が1時間半遅れた。多分時差が1時間あったのかも知れない。成田着が15分遅れだからそうだろう。サンスポを買ったらサッカー一色。何から何までサッカー。競馬欄を見たら、馬単、3連複をJRAでも発売していることを知った。競馬も変わるだろう。

 会社には月曜日顔出しに行く。明日は床屋に行ってコンピューター接続のパーツを買って、部屋を掃除しよう。兎に角汚い。昼食に、吉野家の牛丼、夕食はラーメンを食べた。もう日本に帰ってきたのだ。スペインでは朝食はサンドイッチ用のパンに、ラコン・コシードをはさんで食べていたがこれからは日本用の朝食だ。ともあれ、日本に無事帰ってこれた。

 メールを開いたら、NAOさんから昨日の朝、NHKで山田風太郎の日記のことがニュースで流れたことが書いてあった。早速HP、密室系 に行って見たら、戦後の日記が公開されるようだ。『文芸ポスト』 を買いに行かなければ。その他に、世田谷文学館で、『山田風太郎展』 をやっているという。これも見に行きたい。闘牛が終わり日本での生活が始まる。僕も下山さんのようにゆっくり確実にやること、やらなければいけないことをやっていこう。


 6月16日(日)

 昨日寝るのが遅かった。14日、スペイン出発の日も寝るのが遅かった。時差ボケなのかどうか。それでも起きたのは、8時過ぎ。ぼやぼやしてたら10時を過ぎていて慌てて出かけ11時には新宿に行った。電車の中ではサンスポを読んで待ち合わせ場所に。堀池さん夫婦が来て1時間ばかり色々話をした。闘牛や闘牛の会の話しなど。それから電気屋へ行きハブとビデオテープを買って来て、サン・イシドロの編集をして床屋に行った。

 夕飯は味噌煮込みうどんとご飯と大根おろしと納豆を食って、「利家とまつ」を観て、サッカー。楽勝かと思っていたら大苦戦。堀池さんがアイルランド戦は危ないと言っていたのを思いだした。1−1で延長になってスペインが1人少ないと知った瞬間は、もう負けたと思った。残った10人は良くやった。気の弱そうなバレロンがPK外したときは絶望的になった。最後のメンディエタを祈るように気持ちで観ていた。ゆっくり歩いてきて、わざとボールを置き直したときは勝ったと思った。あの辺は冷静だった。カシージャスは良くやった。チャンピオン・カップ戦、決勝のスーパー・セーブの連発を思い出した。アナウンサーの、「パラーダ・デ・カシージャス!」 とか、「マグニフィコ!」 とか、「インプレショナンテ・パラーダ!」 とか、「ケ・マラビジョソ!」 とか絶叫している声が聞こえたような気がした。

 それにしても、胃の痛くなる試合だった。今頃スペインは興奮に包まれているだろう。勝った瞬間は涙が出てきた。良かった。本当に良かった。カシージャス!俺は、チャンピオン・カップ戦で優勝したときの君の涙を忘れないぞ!ラウル!今度は入れろよ!


 6月17日(月)

 鈴木宗男が逮捕された。ずっと前から問題になっていたのに、僕がスペインにいる間は一体何をしていたんだろう。それでも、本人は無実を主張するという。

 今、スペインに旅行でいる人は可哀想だ。ptsからユーロに替わり、スペインの物価は異常なまでに高騰して、スペイン人は生活に困っている。今でも、ptsとユーロの値段を書いて売っているところは少ないようだ。だから、20日に14年ぶりにゼネストを実施するようだ。

 世田谷文学館の山田風太郎展は、4月20日から6月9日まで開催されていて、つまり、僕がスペインに行っている間しかやっていなかった。しかも、『追悼 山田風太郎展』 と言う世田谷文学館で編集した本も売り切れになっている。どうしてこうなんだろう。全く嫌になってしまう。ただ、売り切れの本は、文学館に行けば読める。行ってコピーしてこようかな。

 明日から仕事。いきなりサッカーも観れない。てっことは、勝っていうことかなぁ。

 16日の結果。 マドリード。ロドルフォ・ヌニョス、ラウル・ブラスケス、イバン・ビセンテ、耳なし。 ビルバオ。ポンセ、耳1枚。フリ、ハビエル・カスターニョ、耳なし。 バルセロナ。ヒル・ベルモンテ、ホセ・ルイス・トゥリビニョ、耳なし。セルヒオ・マルティネス、場内1周、耳1枚。 コジャド・ビジャルバ。ラファエル・カミノ、口笛。パディージャ、耳2枚。エル・カリファ、耳なし。 マルベージャ。エル・コルドベス、耳4枚。サンチェス・メヒアス、耳1枚。ファン・デ・プラ、耳2枚。 トロサ。フィニート、耳なし。オルドニェス、耳1枚。フランシスコ・マルコ、耳なし。


 6月18日(火)

 ニュースを良く聞いていたら、鈴木宗男は未だ逮捕されていなかった。

 スペインのTV中継でGKのカシージャスのことをサン・カシージャスと言っていたそうだ。子供たちの間では、ヒーローだそうだ。カシージャスごっこって言うのをして遊んでいるらしい。どんな遊びなんだろう。彼の出身のマドリード近郊のモストレス市長がカシージャス通りの名前を付けることを検討しているそうだ。カシージャスは21歳で聖人の仲間入りだ。怪我が治ってもカニサレスはもうお呼びじゃない。カシージャスがいてこそのチームになった。本当に強運を持っている男だ、カシージャスは。彼の強運をスペインチーム全体が貰えば夢を掴むかも知れない。

 16日のトロサで、フランシスコ・マルコが太股に18cmの角傷を受ける重傷を負った。


 6月19日(水)

 昨日、観ては行けないものを観てしまった。仕事だったので日本対トルコ戦は観れないはずだったのに、休憩時間にキックオフ。開始12分で先制され。休憩が終わって仕事。俺が観ているときに点を入れられそのまま負けた。観なければ勝。観れば負ける。その通りになった。しかも、観ているときに失点している。もう何だか嫌になってくる。一方、韓国はサッカーというスポーツの試合をしなかった。ゴールをするためには相手の頭を平気で蹴る。謝りもしない。ひたすらがむしゃら。あれはスポーツじゃなくて戦いだ。サポーターの凄さは世界一。イタリアは、あの雰囲気の中で体が動かなくなった。しかし、韓国の疲れを知らないあの体力は驚異的だ。

 技術的に言ったら、日本と韓国を比べれば日本の方が上。技術が上だからといって勝てないのがムンディアルだ。それは、イタリア対韓国の試合を見れば判ることだ。本当かどうか知らないが、ネットで流れたニュースでは、韓国サポーターの1人が、試合前に自殺して遺書に、「自分は死んで霊になって12人目の選手になってイタリアに勝」と書いてあったという。韓国サポーターの異常な熱気には、狂気を感じる。日本人はあそこまで信じられない。あれは信仰のようなものだ。

 ああいう国民体質は、日本人にはないと思う。もっと冷めている。もっと我が儘だ。切符は金を出せば買えると思うのが日本人で、切符がなくても熱狂的に応援できるのが韓国だ。スペインは、延長などで体力を消耗している。怪我人もいる。それでもスペインは勝てると思う。カシージャスの強運があるので大丈夫だろう。

 イエロはムンディアルが終わったら引退するようだ。レアル・マドリードでも、もう場所がない。若手が伸びてきて替わりが育った。1部に復帰したアトレティコは、プレシデンテのヘスス・ヒルが、ブラジル代表のジュニーニョがアトレティコに復帰。リメルケを獲得。ハビ・モレノはアトレティコに入団している。来年は優勝を狙える補強をしている。バルセロナは、また、あの馬鹿オランダ人監督が復帰。今年以下の成績は決定的だ。馬鹿監督が復帰することによって、ブラジル代表のロナウドの移籍は決定的。元エル・コルドベス夫人、ビッキー・マルティンの恋人、デニウソンはこのままスペインリーグに留まるだろう。

 鈴木宗男が逮捕された。それでも、容疑を否定している。


 6月20日(木)

 帰ってきて早々研修。久々に会ったのが何人かいて休憩時間に話をした。外は雨。風が吹いて寒かった。帰りは途中までYと一緒に帰ってきた。それぞれ色々な楽しみを持って生活しているのだと思った。不況の中でもみんな楽しんで働いているようだ。

 ムンディアルに沸く日本、韓国。不況下でグッズなどの売り上げで株価まで替えている。若者の金の使い方は気分によって左右されるようだ。消費も株価も気分。しかし、ちゃんとやっているところが生き残っていけることには変わりない。

 出勤途中の電車の中で、ベッカムの髪型を真似ている外人がいた。真ん中に集めて上にあげている部分を赤く染めていた。TVでは、サッカーそっちのけでベッカムの事をやっている。どうでも良いことだそんなことは。TVCMでスペインに観たと同じ事を日本でもやっているのがある。ああいうCMを観るとグローバルになってきているのだと思う。

 19日の結果。 アリカンテ。エスプラ、フェレーラ、耳1枚。エル・ファンディ、耳2枚。プエルタ・グランデ。


 6月21日(金)

 宝塚記念の枠順が決まった。馬柱をじっくり検討したわけではないが、感覚として3−4の1点という気がする。だからといって自信はない。調教で疑問符がつくエアシャカール。鞍上のケント・デザーモ頼りという気もするし、この馬が出ていなかったらG1じゃなくG2のレースと言われてもおかしくないだろう。G1レースとして面白さを感じさせないレースになってしまった。商品として馬券が売れるレースではない。

 昨日は雨だったが今日は晴。暑くなりそうだ。

 昨日アリカンテでやったカルテルは、サン・イシドロで成功したカルテルそのままの闘牛士が3人出て行われた。去年までと違い、バンデリージャ打ちの面白さが強調されるカルテルで今後こういうバンデリージャを打つ闘牛士が3人揃うカルテルが増えるだろう。それは発表されているカルテルを観ても判る。

 20日の結果。 アリカンテ。エル・コルドベス、耳1枚。オルドニェス、口笛。エル・カリファ、耳なし。


 6月22日(土)

 夜のサッカーが延長に入ってコンビニに出かけた。『文芸春秋』 7月号に、贅沢な時間、という特集があって2人で何組も対談している。その中に江夏豊があった。それを立ち読みしていて涙が出てきた。剃刀シュートの平松が、「全盛期の江夏は僕らに比べてワンランク上のピッチャーだった」とか、王貞治が、「真剣勝負をしてきたけど、一つもデッドボールがなかった」なんて言葉はクラクラするような賞賛の言葉だ。

 あの頃、グランドには江夏豊がいた。村山もいた。体から溢れてくるような情熱を感じてプロ野球に熱中していた。現実の最高のドラマはグランドにいた江夏豊が体現していた。胸の透くような三振の山。ノーヒット・ノーランを延長までやって自分のホームランで勝った試合。オールスター戦でも9連続三振。サヨナラホームランを打たれてマウンドにがっくりとうずくまる姿。それら全てに江夏豊の人生を感じていた。

 その記事の中に、江夏の本を書いた後藤氏が言っていた江夏の言葉に涙が出てきた。「俺が死んだら棺桶に入れるユニホームはだた一つ」。つまり、阪神タイガースのユニホームだけだという。江夏豊という男はそういう男なのだ。阪神を追い出されてからの江夏も江夏なのだが・・・。山際淳司が書いたあの、「江夏の投げた21球」 はその際たるものだが、やっぱり縦縞のユニホームにTとHが重なった野球帽をかぶっている江夏が最高の江夏だった。

 ムンディアルは、やっていない反則や、ちゃんとセンタリングしているのにゴールラインを割ったという判定で、2ゴールを取り消されたスペインがPK戦で韓国に負けた。腹が立つやら、ガッカリするやらで面白くない。あの審判は眼がついているのか。あれじゃ牛と一緒だ。正面が見えない。

 今日気づいたことだが、バレンシア辺りからホセ・トマスとセサル・ヒメネスが一緒に出る。あの2人はライバルになる可能性が強い。ホセ・トマスはセサル・ヒメネスと一緒にやってそれを実感していくことだろう。あー観てみたいなぁーホセ・トマスとセサル・ヒメネスが一緒に出る闘牛。

 21日の結果。 アリカンテ。フィニート、エウヘニオ、耳1枚。フリ、耳1枚ともう1枚要求。セサルの牛は3頭しか出ず誰もプエルタ・グランデできなかったが、耳が出た牛は全部セサルの所の牛だった。


 6月23日(日)

 朝風呂に入りに銭湯に行ったら車椅子の人が入ってきて、腕だけで這うようにして床を歩いて着替えをした。パンツを脱ぐのも大変そうでいつもあぐらをかいているような状態で、あの目線の高さから世界を感じているのかと思うと凄いものだと驚いた。その人は、僕が体を洗い髪を洗っている内にいなくなったのでシャワーでも浴びて体を洗ったのだろう。特にああいうからだの人は、尻の穴などは清潔にしておかないと痒くなったりかぶれたりするだろう。着替えをして出てきたら椅子に座ってTVを観てのんびりしていた。風呂にはいるのが楽しみなんだろうなぁ、きっと。

 昼、新宿でTAKEさんと会って飯を食べ喫茶店で話をした。知りたいことがあって、そんなことを言ったら人を紹介してくれることになった。早ければ来週話が聞けそうだ。どうやって、話を聞こう思っていたので、ちゃんとした知識のある人と話が出きるのは希望が持てる。そうすれば、僕がやろうとしていることを進めることが出来る。7月から始められそうだ。

 部屋に帰ってきてメールを開いたら下山さんから。22日にパラリンピックのセビージャだかアンダルシアだかの水泳の大会の報告が書いてあった。そこには銀メダルを取ったと書いてあった。メールには銀メダルを口にくわえた写真が添えてあった。元気そうだった。今回は大会に初出場だったので、大会になれることを重点に置くように話をしていたが、それにも、ちゃんと対応できたようだ。また、1ヶ月後くらいに次の大会があるだろうから、体に負担がかからないようにリハビリと練習をして日常生活を続けていくのだろう。

 少しずつやっていけばいい。僕も少しずつ始めていこう。焦ることはない。最近ウィルス感染メールなど良く来るが今日は良いメールが来た。

 22日の結果。 アリカンテ。ポンセ、耳なし。フリオ・アパリシオ、口笛が2回。カバジェーロ、耳1枚ともう1枚要求が2回。 バダホス。パコ・オヘダ、耳なし。ホセ・トマス、怪我で重傷。モランテ、口笛。 ブルゴス。ホセ・イグナシオ・ラモス、耳なし。エンカボ、場内1周。エル・ファンディ、耳なし。 イステゥレス。ビクトル・プエルト、オルドニェス、耳なし。セバスティアン・カステージャ、耳1枚。 レガネス。アルベルト・マヌエル、ビクトル・ハネイロ、耳1枚が2回。 レオン。フィニート、耳なし。エウヘニオ、耳1枚。ハビエル・カスターニョ、耳1枚が2回。 マルトス。フェルナンド・セペダ、耳1枚。マルコス・サンチェス・メヒアス、耳要求、耳1枚と耳要求。ミウラ、耳なし。 ムロ。マノロ・サンチェス、耳1枚、耳2枚。フリ、耳1枚が2回。ラファエル・デ・フリア、耳1枚、場内1周。 ソリア。パディージャ、耳1枚と耳要求。エル・レンコ、耳なし。ヘスス・ミジャン、耳1枚。


 6月24日(月)

 部屋がなかなか片づかない。配置換えとか色々やらないとダメなようだから少し時間がかかりそうだ。

 宝塚記念はビデオで観た。2着馬のダンツフレームが優勝。ツルマルボーイが2着、3着が唯一の3歳馬、ローエングリーン。エアシャカールは不発で4着。燃えないレースだった。結果としてG1馬になったダンツフレームの為のレースだった。何か面白いレースじゃなかった。出走馬ものらないしレースも詰まらない。JRAは、馬単や3連複を福島で発売しているけど、秋に中山、東京に来てそれが買えないと競馬はのらない。それまでは勉強のためのレースだ。

 昨日TAKEさんと会った帰りにぺぺによったら100円ショップがあってそこで買い物をした。レジの前は長蛇の列。ああいうのを観ると不況を感じる。日用品だけじゃなく、食料品まで買っている。みんな2,3千円買っているのに俺だけ300円。本屋によっても本も買わないで帰ってきた。

 ホセ・トマスに続いてポンセも重傷を負った。2人とも結構長引きそうな怪我だ。特にホセ・トマスは、椎間板を損傷したのでどうなるのだろう。

 23日の結果。 マドリード。アントニオ・ウレティア、フェルナンデス・メカ、ホセ・イグナシオ・ラモス、耳なし。 バルセロナ。サンチェス・メヒアス、耳なし。怪我。ロペス・チャベス、場内1周が2回、耳1枚。ペドロ・ラサロ、耳なし。 アリカンテ。バレラ、耳1枚。ビクトル・プエルト、口笛、耳1枚ともう1枚要求。アベジャン、耳1枚。 ブルゴス。フィニート、耳なし。コルドベス、耳1枚。オルドニェス、耳なし。 レオン。パコ・オヘダ。場内1周。ポンセ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。肋骨3本骨折。モランテ、耳1枚。フリ、耳1枚ともう1枚要求、耳2枚と尻尾要求。 トロサ。カバジェーロ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。エウヘニオ、耳要求、耳1枚。ファン・バウティスタ、耳1枚。 ビジャヌエバ。フェレーラ、耳2枚。ファンディ、場内1周、耳2枚。サンチェス・バラ、耳1枚が2回。 ビナロス。カリファ、耳1枚。アルフォンソ・ロメロ、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳2枚。


 6月25日(火)

 今日は雨が降っている。夏に向け缶コーヒーなどが冷たいものに替わっているが、暖かいものを求める人が多いと聞く。

 明日は、5時から19時まで、サーバのハードウェアの交換のため、HPにはアクセスできなくなる。

 24日の結果。 アルバセーテ。マノロ・サンチェス、耳1枚。セルヒオ・マルティネス、耳なし。アブラアム・バラガン、耳1枚。 アリカンテ。エスプラ、モランテ、耳なし。マンサナレス、耳1枚が2回。 バダホス。フィニート、耳2枚。フェレーラ、耳2枚が2回。フリ、耳1枚が2回。 レオン。カバジェーロ、耳1枚。コルドベス、耳1枚が2回。オルドニェス、耳なし。


 6月26日(水)

 今チェックしてみたが、サーバのハードウェア交換は無事トラブルなく終了したようだ。今日も雨。今週はずっとこんな天気になるようだ。寒い日が続く。

 ブラジルがトルコに勝って決勝進出を決めた。

 ホセ・トマスの怪我がドンドン増えていく。肋骨骨折も判明した。今アレナには、ホセリート、ホセ・トマス、ポンセがいない。約1ヶ月はこの状態が続くようだ。

 25日の結果。 バダホス。フィニート、オルドニェス、耳1枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。 ブルゴス。ホセ・イグナシオ・ラモス、耳1枚。モランテ、耳なし。フリ、耳2枚。


 6月27日(木)

 ネットで風太郎のことを調べていた。面白いことが色々判った。『江戸にいる私』 は、2作あって廣済堂文庫収録のものは昭和48年に書いたもので、山田風太郎コレクション1,『天狗岬殺人事件』 に入っているものは昭和34年作のもので内容も設定も違うもの。この辺は未だ読んでいないのでこれからだが、検索して新しく注文したのが、『このミステリーがすごい!』 2002年版 別冊宝島編集部、『絶対ミステリーが好き!』 スタジオ・ハードMX/編 ぶんか社、『この時代小説がおもしろい』 桜井秀勲 著 編書房、を頼んだ。他に、『エピソードでつづる闘牛士名鑑』 ーフランシスコ・ロメロからパキーリまで166人の素顔ー 真継 真 著 万年青書房。

 スペインで買ってきたライオネル・ハンプトンを聴いて、ベニー・グッドマンのカーネギーホールのライブを聴いた。良く見ると楽団員の中にカウント・ベイシーもいるではないか。そうか、そういうことかと納得してしまった。道理でな。日本に帰ってきてCDを探したが見つからない。ブルース、R&Bを売っている所じゃないと見つからないだろう。『AT THE BANK HOUSE』 BROWNIE McGHEE & SANNY TERRY というやつ。アコースティック・ギターとハーモニカがご機嫌なブルースだった。65年にPolgramで出たレコードらしい。

 部屋を少しずつ片づけだしたが考えてみれば、スペインから持ってきた資料の整理もしなきゃならない。何だか未だ日本の生活のペースが掴めないような感じだ。

 26日の結果。 アルバセーテ。身障者のための慈善闘牛。エスプラ、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。ハビエル・バルベルデ、耳なし。 アルヘシラス。騎馬闘牛士、エルモソ・デ・メンドーサ、耳1枚。闘牛士、ハビエル・コンデ、ミウラ、耳なし。 ブルゴス。ルギジャーノ、耳2枚。モランテ、罵声、物凄い罵声。ファン・デ・ラ・レイナ、耳1枚が2回。 ソリア。ファン・モラ、場内1周。フィニート、オルドニェス、耳なし。


 6月28日(金)

  「巨匠死して俺のキンタマが痛い」 というタイトルで、平岡正明が図書新聞2001.9.1日号(追悼 山田風太郎)に書いている。実は読んでいないが風太郎サイトを読んでいたら書いてあった。まさに平岡正明らしいタイトルだ。下品といえば下品だが、風太郎は常に肉体を書き続けた。男の1番大事なところはキンタマ。天才・山田風太郎が死んで、そこが痛いというのは実に凄いタイトルだ。緊張すると玉が硬くなる。これは男の生理だ。時には痛いくらいに固くなることがある。

 そういう肉体感覚を、肉体を描いた巨匠が死んだときに、タイトルの中に書いてしまうのが平岡の下品さを下品さに留めないところだろう。ネットには引用が少し載っていた。「肝腎なところで生死をすててかかっているから、その作品には明るい虚無がある。自分の一生は冗談であるといった爽快さがある。」

 風太郎は、太平洋戦争の時に、1度死んだと思っていたのだろう。そういう思いがあったから、開き直って、人が思いつかない小説を書き、自分の生きたいように生きたのだろうと思う。平岡はそれを冗談であるといった爽快さがあると、書いているが。

 台所を片づけた。綺麗になった。マジックリンの匂いが部屋に残っている。

 27日の結果。 アルヘシラス。フリ、耳1枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。アレハンドロ・アマヤ、耳1枚。 ブルゴス。カバジェーロ、フェレーラ、耳1枚。エウヘニオ、耳なし。


 6月29日(土)

 アメリカで株価が下落した原因は、上場企業の不正経理。ゼロックスも売り上げの水増しで罰金を科せられた。不正というのは、日本だけじゃなく、アメリカでも日常的に行われていたようだ。しかし、その代償は大きいと言うことを知らない。

 今日ムンディアルは3位決定戦。明日横浜で決勝。明日横浜に行くがムンディアルが目的ではない。取材。

 28日の結果。 アルヘシラス。オルテガ・カノ、口笛、耳要求。フィニート、口笛が2回。コルドベス、耳なし。ブルゴス。ポンセに替わり、ルギジャーノ、ウセダ・レアル、耳なし。フリ、耳1枚ともう1枚要求。 エウ・エヒド。騎馬闘牛士、ボオルケス、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。パディージャ、耳2枚が2回。ファンディ、耳2枚と尻尾1つが2回。


 6月30日(日)

 横浜に行って取材をしてきた。と、言っても飲んできたのだが。TAKEさんから獣医師を紹介して貰って色々具体的なことが聞けた。牛のことについても話が出来た。内臓の図を送って貰えるようでとても嬉しい。最後の30分も面白かったがこれはプライバシーに関わることなので、「ファイルから削除して下さい」ということだった。

 横浜行っているのにサッカーとは無関係。でも、18時10分頃駅近くのホテルからドイツチームが出てきたところを観たので、やっぱり勝のはブラジルだなと思ったら、2−0でブラジルが勝った号外を帰りの駅前で貰った。今は酔っぱらっていて寝たい気分。

 部屋に帰ってきたら掃除した台所が水浸し。電球が泡を出してきたので消した。破裂するんじゃないかと恐怖した。水は天井から流れたようで上の住人の所に行って聞いた。どうやら洗濯機の排水がこぼれたようだ。暗いので未だ被害状況が判らない。トイレも天井も濡れて嫌な匂いがする。上の婆さんに状況を説明してライターをつけて状況を見せた。泣きながら謝っていたけど・・・。今後もないとは限らないのが頭が痛い。全くしっかりしてくれよぁ。洗濯物は醤油のような色の水を浴びて変色している。あんなに何度も頭を下げられて、「御免なさい」といって泣かれると馬鹿野郎とも言えないものな。朝になって被害状況を調べて話し合いだ。寝よう。

 29日の結果。 アルヘシラス。オルドニェス、コヒーダ。モランテ、耳1枚。アベジャン、耳1枚が2回。 アリカンテ。ペピン・リリア、耳1枚。ミウラ、場内1周。エル・レンコ、耳なし。 アングラ・ド・エロイスモ。エスプラ、耳なし。モレノ、場内1周が2回。ヘスス・ミジャン、場内2周。 ブルゴス。パコ・オヘダ、耳なし。コヒーダ。ファン・モラ、耳要求、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳2枚。 セゴビア。ルギジャーノ、フィニート、フリ、耳1枚。 ソリア。オルテガ・カノ、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚、耳2枚。ウセダ・レアル、耳2枚、耳2枚。 ビジャロン・デ・ラ・カンポス。パディージャ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ(牛場内1周)。フェレーラ、耳1枚、耳2枚。ファンディ、耳2枚が2回。


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