断腸亭日常日記 2004年 その5

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年のスペイン滞在日記です。

99年1月13日〜2月16日 2月19日〜4月14日 4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日
6月7日〜6月10日 6月13日〜7月9日 7月11日〜8月8日 8月9日〜9月9日
9月12日〜10月7日 10月10日〜11月10日 11月14日〜11月28日 12月12日〜12月31日
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 6月19日(土)

 バラッハス発が10時だと思っていたら、切符を観たら8時発。0時過ぎに下山さんとTELで話してそれから寝て5時前に起床。軽い朝食を取って6時過ぎはバラッハスに着き手続きをした。荷物は23キロまでOKだが28キロあったが何も言われなかった。色々な工夫が報われて嬉しかった。思い出したように、『6TOROS6』 と 『Aplausos』 を買ってコーヒーを飲みながら読んだ。サン・イシドロの特集やミゲル・アンヘル・ペレラのインタビューが載っていた。僕のスペイン語ではちゃんと意味が判らないけど、「今年は剣が良い」と言うのと、ファエナの最後は、「ベルナディーナとマノレティーナをする」と言っていた。「ラブ・ベンタス闘牛場でもプエルタ・グランデはとても嬉しかった」と言っていた。ホセ・トマスのように動かない闘牛をするこの若者は7月8月のフェリアのカルテルに名前が載っている。これからの活躍が楽しみだ。

 パリに10時過ぎに着き、3時間乗り継ぎのために待った。眠くなるだろうと思っていたが闘牛雑誌や本をを読んだりタバコを吸ったりして時間がつぶれ丁度飛行機に乗って昼食を食べたら眠くなって寝れた。機内で観た、『解夏』 と言う映画を観て泣いた。途中からだったけど藤純子(今は違う字を書く)が緋牡丹のお龍のようにバッテンなどという九州弁を使っているのも懐かしかったし、大沢何とか言う男優と石田何とこ言う女優の絡みが何とも美しかった。

 成田に着いて荷物がなかなか出てこなくて、早くタバコが吸いたいのにとイライラした。税関を通ってスーツケースを配送を頼んだ。朝早いので今日の夕方には届くと書いてあった。それからようやくタバコを吸って成田エクスプレスの切符を買った。家と会社にTELをした。20分後の出発だったので成田での納豆定食は諦めて喫煙席で新宿まで。それから乗り換えて家に帰ってきた。布団を干したり荷物を片づけたりして昼食はカレーを食い、夕食は念願の納豆と大根おろしお新香みそ汁を食べた。

 夕方にはスーツケースが届き、ビデオをDVDに録画する作業を始めた。日本は暑いのか涼しいのか判らない天気だ。風が吹いて涼しい。未だ蒸してはいない。スペインに行っていて観れなかったダービーを部屋に帰ってきて1番に観た。安藤勝己は上手かったし、キングカメハメハは強かった。それから、『天花』 を久々に観る。いきなり天花が、「好きです」と言ってのでビックリした。その後、『新撰組』 をこれまた久々に観た。


 6月20日(日)

 サン・イシドロのビデオを録画した。後はどうするか。編集もDVDなので去年までとは違って簡単になったからチャプターを打ってまとめれば良いんだけど問題は時間内に終わるかどうか。所で下山さんが言っていたホセ・トマス特集を観た。1時間弱だが、闘牛をやっている頃のホセ・トマスが話している。メキシコの頃やスペインに来てからの事。アポデラードのサンティアゴ・ロペスの話、お爺さんのセレスティーノ・ロマンの話などと、今まで観たことがなかったメキシコやスペインの闘牛などのシーンが色々入っている。

 眠くなったら寝るという時差ボケの状態でギリギリに床屋に行った。髪が伸びていると暑さを感じるので切ってさっぱりしたが、それでも暑い。

 昨日、岡部幸雄が中央競馬史上初の2900勝を達成した。

 19日の結果。 アリカンテ。エスプラ、耳1枚。カリファ、耳1枚、耳2枚。フェレーラ、耳なし。 アランフェス。カナレス・リベラ、場内1周、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。マヌエル・エスクリバノ、耳1枚、耳2枚。 アビラ。ビクトル・プエルト、アベジャン、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。 ソリア。パディージャ、クーロ・マルティネス、耳なし。フェルナンド・ロブレニョ、耳1枚が2回。 La Brede(フランス)。ハビエル・コンデ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。カステージャ、耳1枚、耳2枚と尻尾要求。 Aire Sur L´Adour(フランス)。フェルナンデス・メカ、デニス・ロレ、バルベルデ、耳1枚。 ビジャロブレド。フェスティバル闘牛。ダマソ・ゴンサレス、エスパルタコ、バレラ、アントン・コルテス、耳2枚。見習い闘牛士、アンドレス・ゴンサレス、耳2枚。


 6月21日(月)

 今日仕事場にお土産持参で顔を出してきた。歓待された。水曜日から仕事をすることになった。帰りに新宿で買い物をした。本屋でスペイン語の辞書を見ていたら、Nさんが知り合いと書いたスペイン語の本があった。みんな知らないところで本を出しているんだなぁと思った。

 20日セビージャのレアル・マエストランサ闘牛場で行われた見習い闘牛で、その日3頭目の若牛の剣刺しでクーロ・シエラが角傷を受けて重傷を負った。傷は右太股から入り動脈破裂し腸骨の平らな部分まで約40cmに達した。医者は、手術後、48時間後には容態がどうな判るだろうと言ったそうだ。集中治療室に入ってる。翌21日、再手術が行われている。

 20日の結果。 バルセロナ。ミックス闘牛。闘牛士。ラファエリジョ、マリオ・コエロ耳なし。オクタビオ・チャコン、耳1枚。騎馬闘牛士、セルヒオ・ドミンゲス、耳1枚。 ラ・ムエラ。ハビエル・コンデ、ヘスス・ミジャン、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。 サン・マルティン・デ・バルデイグレシアス。ニーニョ・デ・ラ・タウリナ、耳1枚、耳2枚。ホセリージョ・デ・コロンビア、ギジェルモ・アルバン、耳なし。 ベラ。カバジェーロ、耳1枚、耳2枚。ファンディ、場内1周。モリタ、耳2枚。怪我。 Aire Sur L´Adour(フランス)。フンディ、耳なし。エル・シド、耳1枚。フェルナンド・ロブレニョ、耳なし。 Istres(フランス)。フリエン・レスカレット、セラフィン・マリン、耳なし。フェルナンド・クルス、場内1周。


 6月22日(火)

 昨日の買い物で買えなかった靴を買いに行った。今は良いスポーツ・シューズが安く手にはいる。夏用の物と雨が降っても大丈夫な物、革靴を買ってきた。今日は暑かった。日本に帰ってきてから4日目。明日から仕事。闘牛の会用のビデをは作ったが、やらなければならないことが一杯ある。1つ1つこなしていかないと、仕事を始めるとあっという間に時間が過ぎていく。

 スペインは案の定予選敗退。あの監督じゃ選手は結果を出せないだろう。F1は、佐藤琢磨が3位になった。初表彰台だが、これからは優勝が狙えるだろう。チームの作戦ミスでも3位なのだからこれから凄いことになりそうだ。丸山の4位も惜しかったが、こちらは精神的な弱さが出た感じでガッカリ。

 21日の結果。 アリカンテ。ウセダ・レアル、耳1枚。ファンディ、耳なし。マティアス・テヘラ、耳1枚。 バダホス。ハビエル・コンデ、口笛、耳1枚。オルドニェス、耳1枚、場内1周。マンサナレス、耳なし。


 6月24日(木)

 久々の仕事だったが、ちゃんと出来るもんだね。まるで1年ぶりにスペインに行って闘牛観戦記を書いているような気分。少しずつやりながら思い出したり、確認したり、脳細胞と体が勝手に動いていた。でも疲れた。今日は参議院選挙の公示日だった。投票は闘牛の会の翌日、7月11日。

 闘牛では、大怪我が続いている。20日のセビージャでノビジェーロ、クーロ・シエラの動脈破裂で集中治療室で治療が続いているが依然危険な状態が続いている。22日アリカンテでポンセが右太股2ヶ所の角傷と右鎖骨骨折、肋骨3本にヒビが入った。暑くなってきてこれから闘牛士が疲れてくるともっと怪我が増えてくるだろう。所でポンセだが、あれだけ怪我をしない闘牛士が近年大怪我が続く。ポンセもそれだけ年を取ってきたんだろうけど、何年かしたら引退宣言をするだろう。

 ポンセに限らず、セサルにしても、あの頃活躍していた闘牛士はみんな年を取った。もう引退した闘牛士も多いし、これから引退する闘牛士が増えるだろう。若手が育ってきて替わりに闘牛場を沸かせることだろう。悲しいけど世代交代が進んでいる。セサルは今年はグラン・テンポラーダになるだろう。来年の事は判らない。だから、お金があったらセサルの追っかけをしたいくらいだ。

 22日の結果。アルバセーテ。フィニート、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。アントン・コルテス、耳1枚。 アリカンテ。ポンセ、耳なし。コヒーダされ大怪我。オルドニェス、耳なし。マンサナレス、場内1周。 バダホス。セサル・リンコン、耳なし。フェレーラ、耳2枚、耳1枚。マティアス・テヘラ、耳1枚、耳2枚。

 23日の結果。 アリカンテ。フィニート、耳1枚。ハビエル・コンデ、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳1枚ともう1枚要求。 バダホス。フリ、耳なし。マティアス・テヘラ、耳1枚が2回。ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳1枚ともう1枚要求。 ソリア。オルドニェス、耳なし。フェレーラ、ヘスリ・デ・トレセラ、耳1枚。


 6月25日(金)

 イラクでは主権委譲を30日にひかえて連続テロがあり90人以上が死亡した。混乱で不安を煽るテロ組織と、アメリカを中心とした侵略軍のにらみ合いが続いている。フセインが拘束されてアメリカの侵略に対する不満が蔓延して政治的空白が将来への不安を抱えているイラク。そこにテロ組織がつけ込んで爆破テロを続けている。力には力をといった論理が混乱の中で頼れる理論として定着していくのだろうか。そんな中でも日常生活は依然として続けているのが一般の国民なのだ。自分に正直に替わることのない価値観をもって生活する庶民にこそ、光が見えてくる社会が作られていくことを望む。

 東京は天気が悪くなる。未だ梅雨は明けていない。日本でも変な事件が続いている。戦争がなくても世の中はおかしくなるのだ。♪自分を信じた今に感動を 同じ心持つ者に成功を 私は願う明日へ向く顔に♪

 フェレーラが怪我をした。バンデリージャの時に怪我を負い耳2枚取ってからエンフェルメリアへ行ったそうだから大きな怪我ではなさそうだが。

 24日の結果。 アルヘシラス。エル・シド、耳1枚が2回。ダニエル・ドゥアルテ、オクタビオ・チャコン、耳1枚。 アリカンテ。マンサナレス(父)、耳1枚。マンサナレス(息子)、耳1枚ともう1枚要求で場内2周。フランシスコ・ホセ・パラソン、耳2枚。 バダホス。フェレーラ、耳1枚、耳2枚。怪我。ミゲル・アンヘル・ペレラ、ハビエル・ソリス、耳1枚。 レオン。ヘスリン、耳1枚。オルドニェス、耳1枚が2回。ファンディ、耳1枚、耳2枚。


 6月26日(土)

 日本に帰ってきて直ぐ宝塚記念だと思っていたが、翌週、つまり明日行われる。それで今日の馬券と一緒に買ってきた。帰ってきての初馬券は当たりだった。明日どうなるかが問題。馬場の問題があるがそれほど悪くならないと思ったので本命は、ゼンノロブロイ。対抗は、ツルマルボーイ。以下、タップダンスシチー、シルクフェイマス。馬券はあくまで縦目を引かない4点買い。これでザッツやリンカーンが来るのなら仕様がない。

 DVDの整理をしばらくサボっていたが今日は録画した物をメディアにダビングしたか確認して削除してハードディスクの空きを確保した。これでまた録画作業が出来る。

 フランスが負けた。そんなこともあるかと思っていた。何というか予選リーグは、はずみで勝てたような物でどうもちぐはぐだった。

 25日の結果。 セサル・リンコン、ファンディ、サルバドール・ベガ、耳1枚。 トゥールーズ(フランス)。ハビエル・コンデ、場内1周。セバスティアン・カステージャ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求、耳2枚。


 6月27日(日)

 全米で公開されたマイケル・ムーア監督の、『華氏911』 が賛否両論を浴びて話題になっているそうだ。切符売り切れが続出しているそうだ。ブッシュ大統領をこけにしたドキュメンタリー映画は、カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を受賞した。秋の大統領選へ向けて政治的なキャンペーンにもなりそうなこの映画。所で映画のタイトルは、明らかにトリュフォーの、『華氏491』 を意識している。あの映画は、消防士が本を焼く焚書の話。逆説的に読書を礼讃している映画だ。ムーアの、『華氏911』 は徹底的にブッシュを馬鹿にしている。決して礼讃しているわけではない。日本でも夏に公開される。

 26日の結果。 アリカンテ。パディージャ、耳1枚。左太股に28cmの角傷を受ける大怪我。エンカボ、耳要求で場内1周。、耳1枚ともう1枚要求で場内2周。エル・レンコ、耳要求で場内1周。 アルヘシラス。フィニート、耳なし。サルバドール・ベガ、耳1枚。マンサナレス、耳なし。 レオン。ハビエル・コンデ、耳なし。フリ、セサル・ヒメネス、耳2枚、耳1枚。 ソリア。ヘスリン、耳1枚が2回。カナレス・リベラ、耳なし。ファンディ、耳1枚。 ビジャヌエバ・デ・サン・ファン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ペドロ・カルデナス、耳2枚。闘牛士、アニバル・ルイス、ファン・マヌエル・ベニテス、場内1周、耳1枚。 エル・エヒド。イガレス、耳1枚、耳2枚。ペピン・リリア、耳2枚が2回。エル・セサル、耳なし。 ビナロス。コルドベス、耳1枚。ビクトル・プエルト、耳1枚、耳2枚。オルドニェス、耳なし。 ラ・アルガバ。エル・セサル、耳なし。ルイス・ビチェス、耳2枚、耳1枚。オクタビオ・チャコン、耳1枚。

 トゥールーズ(フランス)。セサル・リンコン、耳1枚。セバスティアン・カステージャ、耳1枚ともう1枚要求、耳要求で場内1周。マティアス・テヘラ、耳なし。 セゴビア。アベジャン、耳なし。アントン・コルテス、セラフィン・マリン、耳1枚。 アロ。ウセダ・レアル、エル・シド、耳1枚。フェルナンド・ロブレニョ、場内1周、耳1枚。


 6月29日(火)

 アメリカは30日前の28日に主権委譲を行った。その後、バグダットでは爆破テロが続いているようだ。主権委譲によってドルは値上がりした。

 宝塚記念の結果は納得できる。馬券は縦目だったが選んだ4頭の内、3頭が4着までに来ていたし、4着だったゼンノロブロイは直線で不利があっての僅差4着なら3着のリンカーンより上と言うことだから予想自体は間違っていなかった。間違ったのは馬券の買い方。いつもながらの予想上手の馬券下手。4歳馬ってそんなに強くないのかも。勝ったタップダンスシチーは強い。凱旋門賞1本に絞って今後調整されると言う。

 DVD録画を再開したが、DVD−RAMに録画していた26秒の画像がおかしくなって飛んだ。DVDってこんな事があるのかとまた思った。困ったもんだ。

 27日の結果。 マドリード。ロペス・チャベス、ルイス・ビルチェス、アンドレス・レブエルタ、耳なし。 アルヘシラス。ヘスリン、耳1枚。ハビエル・コンデ、場内1周。オルドニェス、耳なし。 アリカンテ。エスプラ、口笛。フェルナンド・ロブレニョ、耳なし。セラフィン・マリン、耳1枚が2回。 ブルゴス。フィニート、耳1枚。怪我。ファンディ、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳なし。 ソリア。ホセ・ルイス・パロマール、耳1枚が2回。コルドベス、耳2枚が2回。フリ、耳1枚が2回。 サモラ。アベジャン、耳なし。セサルヒメネス、耳1枚、耳2枚。マンサナレス、耳なし。 ラグアルディア。ホセ・イグナシオ・ラモス、耳1枚。ミジャン、イケル・ハビエル・ララ、耳なし。 ムロ。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。ミウラ、耳2枚。ラファエル・デ・フリア、耳1枚が2回。 トロサ。ウセダ・レアル、場内1周。カステージャ、場内1周、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳2枚。 トゥールーズ(フランス)。フンディ、耳2枚。メカ、耳なし。デニス・ロレ、耳要求で場内1周。

 28日の結果。 ブルゴス。ヘスリン、口笛。バレラ、耳なし。ファンディ、耳2枚と尻尾要求。


 7月1日(木)

 今日から7月。今年も半分が過ぎた。オークス4着の後、宝塚記念を藤田伸二で挑戦を表明していたダンスインザムードは、アメリカン・オークスへの招待状が届き、オーナーの意向で武豊で急遽海外遠征が決まった。今ハリウッド・パークで調整してる。3日(日本時間4日朝)発走予定。賞金は低いが国際GTの名誉のために挑戦する。アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアの馬を相手に芝の2000mを勝つことは意味がある。日本産の日本調教馬のアメリカGT制覇は初めてに偉業。是非結果を出して貰いたい。

 ヨーロッパ選手権準決勝第一試合は、ポルトガルがオランダに2−1で勝って決勝進出を決めた。チェコとの決勝なら面白いんだけどなぁ。

 29日の結果。 ブルゴス。ホセ・イグナシオ・ラモス、フェルナンド・ロブレニョ、ハロチョ、耳なし。

 30日の結果。 ブルゴス。セサル・リンコン、口笛。ハビエル・コンデ、耳なし。ウセダ・レアル、耳1枚。


 7月4日(日)

 『天花』 の物語は急展開してきた。天花を演じる女優は下手だが、下手なところが良い。その下手さが役にはまっている。女は理屈じゃないところが、優しさと存在感を醸しだす。

 マーロン・ブランドが死んだ。死因は不明。『波止場』 を観たとき、怒りが込み上げラストシーンでは爽快感が沸き起こった。あの頃のマーロン・ブランドは映画の中で良く殴られた。それがまた観ている観客には刺激的だった。正義を語るとき暴力は必要不可欠の物だった。観客の怒りは、正義感と結びついて感情を刺激した。『ゴット・ファーザー』 や 『地獄の黙示録』 でコッポラの映画に出たがやっぱり50年代のハリウッド映画のマーロン・ブランドが良かったなぁ。

 1日の結果。 ブルゴス。ラモス、耳1枚が2回。アベジャン、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳2枚が2回。

 2日の結果。 ブルゴス。アベジャン、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳なし。

 3日の結果。 ブルゴス。コルドベス、耳2枚。フリ、耳なし。ハロチョ、耳1枚。 シウダ・レアル。プエルト、耳1枚が2回。アントン・コルテス、耳1枚。ルイス・ミゲル・バスケス、耳1枚、耳2枚。 フエンテサウコ。パディージャ、耳1枚、耳2枚。ファン・ディエゴ、ハビエル・バルベルデ、耳1枚が2回。


 7月5日(月)

 サン・イシドロのビデオを編集している。特集も面白いのでそれを分ける作業をしている。これが時間がかかるのだ。でも、面白い。いずれ闘牛の会で流すことになるだろう。calzona って何、と言う質問にパスタと言う人がいて笑ってしまった。rabon って何、と言う質問にダマソが答えられなかったのも面白い。闘牛用語は難しいのだ。

 ヨーロッパ選手権は、決勝戦が開幕戦と同じカードになり、結果もギリシャがまた勝った。誰がギリシャが勝つと思っただろうか。

 4日の結果。 マドリード。フラスクエロ、セペダ、場内1周。ホセ・マヌエル・プリエト、耳なし。 バルセロナ。オルドニェス、耳なし。ファンディ、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳1枚。 タラゴナ。ハビエル・コンデ、耳なし。ファン・ディエゴ、場内1周、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳2枚。 テルエル。エンカボ、耳なし。ミジャン、耳1枚。ハロチョ、怪我。 ベナルマデナ。レイ・ベガ、耳2枚。チャプラ、場内1周。 LE GRAU DU ROI(フランス)。ルイシト、耳なし。イバン・ビセンテ、フェルナンド・クルス、耳1枚、場内1周。


 7月6日(火)

 朝、新宿に行ってDVD−RAMを買ってきた。以前は、何種類か買っていたがこれと思うものを買おうと行ったら、新製品が出ていてそれを買ってきた。これが1番いいかも知れない。DVDの1番の老舗だし、品質は確か。静電気でほこりが着きやすいがそれも解決した製品。ケースも工夫して以前より格段に良い。これからはこれを買うことになるだろう。DVD-Rも観てきたが、スペインに行く前より値段が下がっていた。

 夕方、選挙に行ってきた。「あっしには関わりがないことでござんす」とは言っていられないから投票した。自民党が過半数割れしないかな。

 パンプローナの闘牛が始まった。そして、フェリアも始まった。あの大混乱の祭りがまた今年も始まった。


 7月7日(水)

 今日は七夕。警視庁は、「1995年3月に起きた国松孝次・警察庁長官(当時)狙撃事件で、警視庁公安部は6日、96年当時に「私がやった」と供述、その後、実行犯でないと判断された警視庁の元巡査長や、オウム真理教の元幹部ら計4人に対し、殺人未遂容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めた。7日にも本格捜査に着手する。」ーー讀賣新聞よりーーと発表した。徹底的に破滅的なオウム真理教。

 今週は闘牛の会がある。今回の準備は出来ている。9月以降にやる分の用意もしておかないとダメなのでそれをやっている。カルテルがドンドン発表されているが、こっちはそれに追いつかない。後日記入する。


 7月9日(金)

 来月、池袋にある江戸川乱歩の蔵、つまり幻影城が一般公開される。是非観に行きたい。

 選挙戦も後半の追い込みに入ってきました。参議院の青木幹事長は選挙で負けても直ぐに小泉退陣にはならないと語ったそうだ。何故?

 7日の結果。 パンプローナ。ミウラ、耳なし。ファンディ、セラフィン・マリン、耳1枚。

 8日の結果。 パンプローナ。エンカボ、場内1周。右太股に15cm怪我。おそらく重傷。ペピン・リリア、耳1枚。右腕に8cmの角傷を受け凄い血を流した。おそらく重傷。ゴメス・エスコリアル、場内1周。


 7月12日(月)

 参議院選挙が終わった。自民敗北とマスコミは言うが、改選前に比べて1議席減っただけで公明と合わせて改選前と同じ議席を獲得した。共産党の減った分がほぼ民主にプラスされ躍進になった。2大政党化が進んでいる。自民は世襲議員、高齢議員など人材が頭打ちで、一方民主は公募などで魅力的な人材が集まっていたようだ。しかし、政権交代などまだまだの状態。試算によれば、今回の結果を単純に計算して衆議院に当てはめた場合、民主が300議席を越えるのだそうだ。でも、自民、公明が選挙協力をすれば、それは逆の結果になるという。

 政権交代に向けた意欲を岡田代表が語ったが、衆議院でも逆転は今の情勢では、難しい。次期衆議院選挙に向けて30〜40人を公募で募り立候補させるようだ。小選挙区で立候補していない選挙区が80選挙区あるというので、例え40人集まっても政権交代は非常に難しいだろう。

 11日、フランスのFREJUSでフェルナンデス・メカがパラ牧場の“コシカ”という名の500キロの牛をインドゥルトした。

 9日の結果。 パンプローナ。ファンディ、場内1周。怪我。セバスティアン・カステージャ、場内1周。ヘスリ・デ・トレセラ、耳なし。 テルエル。バレラ、耳なし。ハビエル・コンデ、罵声、場内1周。ファン・ディエゴ、耳1枚。

 10日の結果。 パンプローナ。カリファ、怪我。フランシスコ・マルコ、耳なし。フェルナンド・ロブレニョ、場内1周。 テルエル。アントン・コルテス、耳一枚。セサル・ヒメネス、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳なし。 ハブーゴ。ホセリージョ・デ・コロンビア、耳1枚。ルイス・デ・パウロバ、耳2枚と尻尾1つ。ファン・マヌエル・ベニテス、耳1枚、耳2枚。 モラタジャ。アルベルト・エルビラ、フリオ・ペドロ・サアベドラ、耳1枚。エル・ルビオ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 サン・イシドロ・デ・ニハル。コルドベス、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。オルドニェス、耳2枚と尻尾1つ。ホセ・オリベンシア、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 アルゴルファ。騎馬闘牛士、アントニオ・ドメク、耳1枚が2回。闘牛士、ウセダ・レアル、耳1枚が2回。アベジャン、耳2枚。 カベサ・デ・バカ。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳1枚、耳2枚。闘牛士、ミゲル・アンヘル・ペレラ、耳1枚が2回。ハビエル・ソリス、耳1枚、耳2枚。

 CERET(フランス)。フンディ、場内1周。エル・シド、耳なし。セラフィン・マリン、左太股に3ヶ所の角傷を負う。 FREJUS(フランス)。セサル・リンコン、場内1周。ハビエル・コンデ、耳2枚が2回。カステージャ、耳1枚、耳2枚。 MOITA DA RIBATEJO(ポルトガル)。騎馬闘牛士、ジョアオ・モウラ(父)、ジョアオ・モウラ(息子)、場内1周。闘牛士、フェレーラ、プロクナ、場内1周が2回。 バイレン。フェスティバル闘牛。ファン・アントニオ・エスプラ、耳1枚。イガレス、耳2枚。カルニセリト・デ・ウベダ、耳1枚。ビクトル・ハネイロ、ベンハミン・ゴメス、パコ・ラモス、耳2枚と尻尾1つ。 ジェクラ。フェスティバル闘牛。ラファエリジョ、耳1枚。イバン・ビセンテ、耳なし。セルヒオ・マルティネス、耳2枚。アブラアム・バラガン、耳1枚。ホルヘ・イバニェス、耳2枚と尻尾1つ。セラニト、耳1枚。

 11日の結果。 マドリード。ラモス、カルペタノ、ラファエル・ゴンサレス、耳なし。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。カナレス・リベラ、レアンドロ・マルコス、場内1周。ヘスリ・デ・トレセラ、耳1枚が2回。 パンプローナ。パディージャ、ロペス・チャベス、ルイス・ビルチェス、耳なし。 エステポナ。ヘスリン、耳1枚。フィニート、場内1周。サルバドール・ベガ、耳2枚。 マルベージャ。ハビエル・コンデ、オルドニェス、耳2枚。ファンディ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 ナバス・デル・マルケス。フェレーラ、耳2枚。ミジャン、耳1枚。イバン・ビセンテ、耳1枚、耳2枚。

 CERET(フランス)。エスプラ、ゴメス・エスコリアル、ロブレニョ、耳なし。 EAUZE(フランス)。カステージャ、耳1枚、場内1周。フリエン・レスカレット、耳1枚。 FREJUS(フランス)。フンディ、耳1枚が2回。メカ、シンボルとしての耳2枚(牛、インドゥルト)。デニス・ロレ、耳2枚。


 7月13日(火)

 ジーコ・ジャパンは、セルビア・モンテネグロに1−0で快勝してキリン・カップの優勝を決めた。怪我人などで黄金の中盤は組めなくてもきっちり勝った。今の日本は、ドーハの喜劇(一般的には悲劇といわれている)の頃に比べ、比較にならないほど強くなったし良いサッカーをしている。そして、タレントも色々いる。怪我をしたら代わりは何人もいる。

 12日の結果。 パンプローナ。ミウラ、アベジャン、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳1枚。


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