−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年のスペイン滞在日記です。
3月21日(日)
まったく強いったらありゃしない!ダンスインザムード。昨日、土曜日中山のメインレースで重馬場をまったく苦にせず完勝。デビュー以来3連勝で桜花賞へ名乗りを上げた。スムーズなスタートを切って武豊は楽にレースを進めた。4コーナーを回って直線まで馬なり。先頭に並びかけると後続との距離を確かめて軽く鞭を入れると抜け出して楽勝。もう万全の体勢で本番、桜花賞を迎える。後は輸送競馬を克服すれば関東馬18年ぶりの桜花賞制覇が実現する。
ただ、武豊の乗り方には不満があった。直線で先頭に並びかけ後続を確認したところまでは最高だった。その後、何故鞭を入れなければならなかったのか?あれはタズナをしごいて追い出すだけで勝てたはずだ。テンノリというのもあって鞭を使ったのだろうが、馬を信用していないところが不満だ。
桜花賞の鞍上はオーナーと相談してと、前置きして武豊と、藤沢調教師は明言した。これで、ケント・デザーモの線も、勿論岡部幸雄の線も完全になくなった。武が乗るなら桜花賞は1番人気になるだろう。そしておそらく、スイープトウショウなど史上最高のメンバー相手に勝つだろう。俺は馬券を取るだろう。でも、岡部が鞍上にいないのが寂しい。
今日の牡馬クラシック・トライアル、スプリングSは、2歳チャンピオン、コスモサンビームが5着に負けた。3コーナー前に仕掛けたのか、かかったのか?直線で伸びなかった。勝ったのは、武豊から横山典弘に乗り替わったブラックタイド。重賞初制覇。今日は最後方から行って直線一気のレース。典弘の豪快な追い込みが決まった。2着が2歳牡馬、牝馬チャンピオンを破った事があるキョウワスプレンダ。これも後方2番手から後方一気。今年の牡馬クラシックはコスモ2頭で決まるかと思っていたら、そうは問屋が卸さない。
天皇賞トライアル、阪神大賞典は、去年の菊花賞1、2着馬が斤量差で逆転して1着、リンカーン、2着、ザッツザプレンティ。3コーナー前で武が安藤勝己のザッツを突っつき、ペースアップ。直線見事に差しきった。TVではそれを武豊の見事な牽制球といっていた。
スペインへメールを送った。準備は整いつつある。下山さんはホセ・トマスが復帰するまで闘牛は観ないと言っている。所で、ラス・ベンタスの列車爆破テロの慈善闘牛は4月3日じゃなく、4月17日にやるという情報が入った。17日ならスペインにいる。それならセビージャへ行かずにマドリードでホセリートやフリを観ていた方が良いよなぁ。
20日イゲラ・ラ・レアル(バダホス)でミゲル・アベジャンがアリピオ・ペレス牧場の牛をインドゥルトした。
バレンシア、ファジャスの闘牛で入場直後、11日のマドリードのテロ犠牲者へ1分間の黙祷が捧げられた。
20日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳2枚、耳1枚。ハビエル・コンデ、罵声。セサル・ヒメネス、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。 モロン・デ・ラ・フロンテラ。アパリシオ、弱い耳要求。モランテ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。マンサナレス、耳1枚。 イゲラ・ラ・レアル(バダホス)。フィニート、ビクトル・プエルト、耳1枚、耳2枚。アベジャン、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)、耳2枚。 ラ・パルマ(ムルシア)。コルドベス、耳1枚、耳2枚。ラファエリジョ、耳1枚が2回。カステージャ、耳2枚、耳1枚。 カサルビオス・デル・モンテ(トレド)。カバジェーロ、耳1枚。ウセダ・レアル、耳2枚。チャモン・オルテガ、耳4枚。
プエンテ・ヘニル(コルドバ)。フェスティバル闘牛。マヌエル・ベニテス“エル・コルドベス”、耳1枚。チキリン、アレハンドロ・カストロ、耳2枚と尻尾1つ。レジェス・メンドーサ、耳2枚。フリオ・ベニテス(コルドベスの息子)、クーロ・ベドジャ、耳2枚と尻尾1つ。 ラ・バルカ・デ・ラ・フロリダ(カディス)。フェスティバル闘牛。ホセ・ルイス・カニャベラル、耳なし。ヘスリン、耳2枚。パディージャ、耳2枚と尻尾1つ。ミウラ、耳1枚。ビクトル・ハネイロ、耳2枚。アントニオ・ホセ・ブランコ、耳1枚。ソト・デ・ヘレス、耳2枚と尻尾1つ。
3月22日(月)
部屋の片づけをしていたら母親からTEL。いきなりハルウララの馬券を買ったという。あんた買ったの?と、言うから、勝ちもしない馬の馬券なんか買うわけがないといってやった。世の中間違ってないか。何であんなのが人気になるのか理解できない。騎乗後、武豊は、「ダービー勝ってもこんなフラッシュ浴びないでしょうねと、冷静に言っていた。競馬とは、淘汰の原理が働く競争世界である。負け続ける馬の何処に感動があるのか。競馬ファンはハナから相手にしない。馬券を買う楽しみがこれぽっちもない馬が、ハルウララだ。でも、TVニュースでもやるし競馬関係者は喜んでいるだろう。高知競馬場は満員で入場制限が出されたそうだ。売り上げが落ち続ける地方競馬にとっては嬉しい誤算だろう。でもこの狂想曲には競馬の本来の姿がずれていることに違和感を感じずにはおれない。
TVのニュースで世界情勢に重大な影響を及ぼす事件が起きた。イスラエルがヘリコプターで、イスラム原理主義勢力ハマスの創始者、アハマド・ヤシン師をパレスチナ自治区ガザ市内で、暗殺した。
「精神的指導者を殺されたことで、ハマス側は「イスラエルのすべての家に死をもたらす」と報復声明を出した。パレスチナ国家樹立への道筋を描いたロードマップ(行程表)を軸とする中東和平の見通しは、重大な危機に直面することになった。
イスラエル放送によると、イスラエル軍の攻撃は午前5時半(日本時間午後0時半)ごろ。武装ヘリからミサイル3発を発射したという。ヤシン師は、ハマスの幹部2人と、モスク(イスラム教礼拝所)での礼拝を終えたところだった。
AP通信が目撃者の話として伝えたところによると、この攻撃でヤシン師と幹部2人を含め、計4人が死亡し、12人が負傷した。
イスラエル軍部隊は今月13日、パレスチナ自治区ガザ北部で、イスラエル本土に侵入を試みようとしたイスラム原理主義組織ハマス活動家ら2人を射殺。ハマス側への攻勢を強めていた。
イスラエル放送は、「今回の攻撃は、シャロン(イスラエル)首相が個人的に命じたものだ」と伝えている。
ハマスなどパレスチナ過激派は昨年6月に攻撃停止を宣言したが、イスラエルによるハマス最高幹部の暗殺により2か月足らずで撤回した経緯がある。昨年末に、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハなどパレスチナ主要組織の停戦協議も決裂、パレスチナ側には「分離フェンス」建設などを続けるイスラエルへの不信感がつのっていた。
ヤシン師は1938年生まれ。48年のイスラエル建国で難民となった。15歳の時、事故に遭い、以後車いす生活になった。1987年末、ヨルダン川西岸、ガザで始まったパレスチナ人の住民ほう起(インティファーダ)を契機に、反イスラエル武装闘争を行うパレスチナのイスラム原理主義過激組織「ハマス」を創設した。
パレスチナ首相が非難声明◆
パレスチナ自治政府のクレイ首相は22日、「狂気に満ち、極めて危険な行為。(今回の行為は)危険で卑劣な行為にほかならない」などとする非難声明を発表し、イスラエル政府を激しく批判した。」 ーー讀賣新聞よりーー
「イスラエルのシャロン首相は、日本時間の22日夜与党の国会議員の会合で「人々の生活を破壊する者を追い詰めることは当然の権利だ」と述べ、ヤシン師の殺害はテロの脅威からイスラエルを守るための正当なものだと主張しました。」 ーーNHKよりーー
「イギリスのストロー外相は、「イスラエルがテロから身を守る必要があることは誰しもがわかっているが、それは国際法が許す範囲のことであって、今回のような違法な殺人行為をやってよいわけではない」と述べ、イスラエルの対応を厳しく非難しました。また、フランスのドビルパン外相は、「中東和平交渉を再開しようと、国際社会が努力している重要な時期に、暗殺という行為は、暴力の連鎖に火をつけるだけだ」と述べました。EU・ヨーロッパ連合の外交・安全保障を担当するソラーナ上級代表は、「EUは今回の不法な暗殺を強く非難する。今回の暗殺は、この地域の対話と平和の障害となるだけでなく、暴力を増加させるだろう」という声明を発表しました。さらに、イスラエルとパレスチナの和平交渉の仲介にあたってきたエジプトのムバラク大統領は、「卑劣な行為で大変遺憾だ」と述べるとともに、近く予定していたエジプトの国会議員によるイスラエル訪問を中止したことを明らかにしました。また、アラブ連盟のムーサ事務局長は「イスラエルが犯した国家テロだ。こうしたテロ行為は地域全体を暴力の連鎖に落とし込めかねない」と述べ、国連の安全保障理事会がイスラエルに
対してきぜんとした対応をとるよう求めました。一方、和平交渉の仲介役を務めてきたアメリカのライス大統領補佐官は、22日、アメリカのテレビ各局に出演し、「すべての人々が冷静に対応するよう求める」と述べ、イスラエル、パレスチナ双方に自制を呼びかけるにとどまりました。」 ーーNHKよりーー
ハマスは、早速最高責任者が声明を出し、「これは報復ではない。全面戦争だ!」と宣言した。そして標的はシャロン首相。
世界はとんでもないことになった。イスラエルがやったことは、国家テロだ。シャロンは狂気だ。力には力をという力学しか世界には存在しないと確信している行為だ。シャロンには世界を血で血を洗う戦場にしようとしている。これほど重大な事件が21世紀の今起こったことを恥ずべきだ。イラク戦争もアメリカの国家テロ。ブッシュにしても、シャロンにしてもいうことを利かないものは悪でしかないと思っている住人だ。そんな人間に国家の舵取りを任せた国民も国民だ。最低の卑劣な人間だ。世界はこれで多くの血を流すだろう。当然のことだがアメリカもイスラエルも大きな代償を払うことになるだろう。
バレンシア、ファジャスの闘牛で入場直後、11日のマドリードのテロ犠牲者へ1分間の黙祷が捧げられた。
21日の結果。 バレンシア。フィニート、耳要求。オルドニェス、耳なし。マティアス・テヘラ、耳1枚。 カステジョン。バレラ、耳なし。モランテ、弱い口笛。マンサナレス、耳なし。 ジェクラ。ポンセ、耳1枚、耳2枚。コルドベス、セサル・ヒメネス、耳2枚、耳1枚。
3月23日(火)
今日春の高校野球が開幕する。イスラエルの国家テロに対して各国が非難している。国連もそうだ。しかし、アメリカだけが今までのハマスがやったテロとのバランスから?国連のイスラエル非難決議に対して難色を示している。
22日の結果。 カステジョン。フェレーラ、耳なし。セラフィン・マリン、弱い耳要求で場内1周。イバン・ガルシア、耳要求で場内1周が2回。
3月24日(水)
今日旅行会社に飛行機代と旅行保険を支払ってきた。それからTELがあり、飛行機会社から出発の日、混んでいるので明日発見手続きをして欲しいと連絡があって、日程に変更がないか訊いてきた。ネットでベネフィセンシアが6月10日と出ていたのでOKを出した。万が一、この前のようにずれても1週間。だから余裕がある。帰りに出発日の成田エクスプレスの切符も買ってきた。
サン・イシドロのカルテルが本格的に始まった。フェリアはいつからいつまでと書いていないが、あれを観ると、5月8日〜6月5日まで。ベネフィセンシアが10日ということだろう。いよいよ行く準備に入ってきた。
足立さんからTELがあり、TV製作会社とかマスコミが連絡してきて、僕に訊きたいことや頼みたいことがあるという。頼みははっきり断った。ジャニーズのタレントにあってもしょうがないもの。話はあまりのらないが、これからメールしよう。
ドリフターズのリーダー、いかりや長介の葬儀が昨日行われ1万人のファンが駆け付けた。
3月25日(木)
マドリードでは、列車爆破テロで犠牲者のミサが行われた。その後、次期サパテロと首相とアメリカのパウエル国務長官と会談し改めて直接、「国連主導でなければ軍を撤退させる」ということをはっきり言った。日本はアメリカの妾だし、民主国家じゃないから、ものがはっきり言えないし、そんなことを思うことも許されない。金は出すし、いうことを訊くし、何でもやろうとする妾っているのか?
訳の分からない世の中だ。
あるメーカーのDVD-Rがちゃんと録画しないので量販店で交換して貰った。データが入っているのでというと、カッターで傷を付けてくれた。替わりの違うメーカーのDVD-Rを買い足して買ってきた。
この前の闘牛の会へは寝ないでいった。準備不足だったからだ。そしたら京都から来たNAKAMURAさんも朝6時まで原稿を書いていたそうだ。疲れた顔をしていた。2次会の後ホテルでまた原稿を書くと言っていた。元気があるというか、気力が充実しているというか、凄いなぁーと思った。俺もあんな風に元気でいなきゃと思った。
3月27日(土)
「知る」ことは、「感じる」ことの半分も重要ではない。 ーーレイチェル・カーソンーー
この言葉は本来僕の志向からははずれているような気がするが、非常に重要な言葉だ。最近は何でもマニュアル化された事で物事を理解したり実践しようとしているが、これはあくまで、無理、無駄、ムラをなくそうとする基本概念から出発している。しかし、闘牛士のように、命のやり取りを具体的な形で実践している人にとっては、マニュアルは参考になっても、最終的には絶対性を持たなくなるものだからだ。
身の危険は、「知る」ことではなく、「感じる」ことからしか危険を回避することは出来ないからだ。それは、人生の転換期についても言えるだろう。そういうことをいわゆる、感覚という言い方をして説明したりする。「感じる」という動物的な感覚だけを誇張して語られるのが、長嶋茂雄。あれは大嫌いは野球選手だった。阪神の敵だった。しかし、何度も驚かされたことがあった。
知識がいくらあっても、闘牛でそれを実践できなければ殆ど意味のないに等しい。それは評論家やアフィショナードと同じレベルだから。アフィショナードは、実際闘牛をやらないのに、この闘牛はここが良いとか、ここが悪いとか勝手なことを言う。野球やサッカーなら、それじゃお前がやれ。出来るか。と、いうことになる。が、闘牛の場合はそれがない。だからこそ、闘牛ファンが1番過激なのだ。
「地球の奏でる音に耳をかたむけ、その意味を語ってみましょう」
「自然のいちばん繊細な手仕事は小さなものの中に見られます」
「森は雨が降るととりわけ生き生きと鮮やかに美しくなります」
「地球の美しさに深く思いめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力を保ち続けることができるでしょう」 ーーレイチェル・カーソンーー
3月29日(月)
チャンピオン・リーグの、レアル・マドリードとモナコの試合をフジTVで見た。レアルの劣勢を変えたのは個人の能力だった。モナコに移籍したモリエンテスがゴールしたらレアルのホーム、サンティアゴ・ベルナベウのスタジアムが喝采に包まれた。ゴールしたモリエンテスは投げキスを天に向けた。列車爆破テロでなくなったマドリードの被害者へのキスだったのだろう。非常に感動的なシーンだった。レアルのファンは君を忘れていない!君の活躍を祝福しているのだ。
26日の結果。 カステジョン。ポンセ、耳なし。ハビエル・コンデ、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳なし。
27日の結果。 カステジョン。雨のため順延。 アルメンドラレホ(バダホス)。ヘスリン、耳2枚。ハビエル・コンデ、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 サモラ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ホセ・ミゲル・カジェホン、耳なし。闘牛士、パディージャ、耳2枚。アントニオ・バレラ、耳なし。ヘスス・ミジャン、バルベルデ、耳1枚。見習い闘牛士、ヘスス・グラナド耳1枚。 ビジャレホ・デ・サルバネス(マドリード)。フェスティバル闘牛。クーロ・バスケス、エスパルタコ、耳1枚。アベジャン、耳2枚と尻尾1つ。マティアス・テヘラ、イバン・ガルシア、耳1枚。セバスティアン・ペレイラ、耳2枚。
28日の結果。 カステジョン。雨のため順延。 バルセロナ。フェスティバル闘牛。ヘスリン、マノロ・サンチェス、耳なし。リトリ、耳1枚。パディージャ、耳2枚と尻尾1つ。オルドニェス、耳1枚。マンサナレス、耳なし。見習い闘牛士、ヘスリ・デ・トレセラ、耳1枚。エンリケ・ギジェン、場内1周。
3月31日(水)
人は何を考えているのか解らない。論理的な考えで人生を生きようとしても、割り切れないもの。効率や確率でもない、全て合理的に行かないのが人生というものだ。だから、一時の感情に流されたりするときがある。だからといって、無理、無駄、ムラを全て排除することは出来ないし、回り道の人生に味のある人生があるのも確かなことだ。
恋をするとき、その人は自分の醜さをさらけ出さざるを得ない。人生においても、そういうときがある。後から考えれば後悔したり、恥ずかしくなったりする。でも、それが人生なのだ。そうやって、人間は自分の人生を謳歌する場所を探し見つけていこうとする。
サン・イシドロのカルテルがほぼ出そろった。去年プエルタ・グランデしたドロレス・アギレ牧場が出ないが、トレストレジャ牧場や、セサルの所のエル・トレオン牧場など良い牧場が出るのは良いことだ。もうすぐオフィシャルのカルテルも発表になるだろう。
最近ドル安、そしてユーロ安になってきた。非常に嬉しい。1ユーロが140円になろうかという頃があったが、今は1ユーロ、130円を切ってきた。後はTCを買う時期を決めればいいだけだ。このまま円が高くなるように祈ろう。
先週末から、ムンドトロのHPが開かなかった。ようやくまた情報を流し始めたが、どうやらPCのトラブルを起こしていたようだ。大事な時期なんだから頼むよ。
4月1日(木)
4月1日だというのに嘘をつく気にもなれない。日曜日、ボートで追突事故があり競艇選手が死亡。競馬では、障害レース中に馬が転倒して騎乗していた新人騎手が頭を強く打って脳挫傷を起こし危篤状態。未だに意識が回復していない。そして、30日ダンシングキイが死亡した。
「フラワーCを制した桜花賞の有力候補ダンスインザムード(美浦・藤沢和厩舎、牝3歳、父サンデーサイレンス)の母で、多くのクラシック活躍馬を産んだ名繁殖牝馬ダンシングキイ(1983年生まれ、21歳、米国産、父ニジンスキー、母キーパートナー、母の父キートゥザミント)が、先月30日の夕方に、北海道千歳の社台ファームで死亡していたことが明らかになった。同馬は、26日にアグネスタキオンを父に持つ牝馬を出産したが、その後、動脈破裂と見られる症状を発症。懸命の治療もかなわず死亡した。
ダンシングキイは競走馬としては不出走。87年に米国で初産駒を産んだ後、90年に日本に輸入された。日本での産駒が合わせて重賞10勝を挙げる近年最高の繁殖牝馬で、タキオン産駒が米国時代からの通算14頭目。重賞はダンスインザダークが平成8年の菊花賞を含む3勝、ダンスパートナー(いずれも父サンデーサイレンス)が7年オークス、8年エリザベス女王杯を含む3勝、エアダブリン(父トニービン)が3勝、ダンスインザムードが1勝を挙げている。」 ーーサンスポーー
この記事を見て思った。桜花賞は、ダンスインザムードが勝つだろうと。非常に残念だが鞍上に岡部幸雄がいないのだ悲しいが。
な、何とユーロが対円で127円台になった。3月は140円になろうかという勢いだったのに。嬉しい!
4月3日(土)
いきなりこんなニュースが入ってきた。下山さんからも騒ぎになっているとメールが来た。「スペインのアセベス内相は2日、マドリードとセビリア間を結ぶ新幹線(AVE)の線路下から爆発物が見つかったと語った。同内相によると、今回見つかった爆発物は、3月11日の191人の死者を出した無差別の列車同時爆発テロで使用された爆発物と同類のものだという。
列車テロ事件では、国際テロ組織アル・カーイダの関与が濃厚で、実行犯と見られるモロッコ人らが拘束されている。
現場は、世界遺産に指定され、観光地で名高い古都トレド付近。レールの下に置かれたバッグの中から、10―12キロ・グラムのダイナマイトと見られる爆発物が見つかった。爆発物は約130メートル離れた起爆装置とケーブルでつながっていたという。新幹線は運行を停止し、治安部隊が除去した。
2日は、テロ直後の総選挙で勝利した社会労働党が与党となった新国会招集日に当たり、この日を狙った犯行との見方も出ている。
AVEは、スペイン国鉄が運行するマドリードとセビリアを結ぶ高速鉄道。1992年、セビリア万博に合わせて建設された。フランスの超高速新幹線(TGV)の技術で作られており、最高速度は時速300キロ・メートル。」 ーー(読売新聞)ーー
困ったものだ。
2日の結果。 バレンシア。3月11日マドリードで起きた列車同時爆破テロ犠牲者の為の慈善闘牛。入場行進の後、テロ犠牲者に1分間の黙祷が捧げられた。エスパルタコ、ホセリート、耳1枚。バレラ、モランテ、耳なし。フリ、耳1枚。マンサナレス、耳2枚。見習い闘牛士、ファン・アビラ、耳2枚。
4月6日(火)
新しいメガネをかけて仕事をしていたら耳が痛くなった。帰りにメガネ屋に行って調整して貰ったら痛くなくなった。レンズは具合は今までに比べて左目が良く見えるようになった感覚だ。利き目が左なのでこれは凄く良い。カメラを覗くときもプロのカメラマンなら右目だが、僕は頑固に左目で構図を決めてピントを合わせる。
やることが一杯あり、しなければならないことがありすぎて時間がなさ過ぎる。
3日の結果。 カステジョン。ウセダ・レアル、耳1枚。ミウラ、耳なし。エル・シド、耳1枚、場内1周。
4日の結果。 マドリード。エウヘニオ、ラファエル・デ・フリア、フェルナンド・ロブレニョ、耳なし。 カステジョン。アルベルト・ラミレス、口笛。ファン・ディエゴ、耳なし。ファンディ、耳1枚。 ハエン。ポンセ、コルドベス、耳2枚。フリ、耳2枚、耳1枚。 ロス・バリオス。フィニート、耳1枚。サルバドール・ベガ、マンサナレス、耳なし。 ロケタス・デ・マル。フェレーラ、耳1枚が2回。エンカボ、耳1枚。エル・シド、耳なし。 トバラ。騎馬闘牛士、ディエゴ・ベントゥラ、耳1枚が2回。闘牛士、パディージャ、アニバル・ルイス、耳1枚。 サラメア・ラ・レアル。騎馬闘牛士、ボオルケス、耳2枚。闘牛士、ビクトル・プエルト、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。ルイス・ビチェス、耳1枚が2回。 アランフェス。ニーニョ・デ・ラ・タウリナ、耳1枚。フリオ・ペドロ・サアベドラ、耳1枚、場内1周。ダビ・ロペス、耳1枚。
サアラ・デ・ロス・アトゥネス。パキーリを讃えるフェスティバル闘牛。リベリタ、耳2枚。エスパルタコ、耳なし。セペダ、耳2枚。リトリ、イガレス、カナレス・リベラ、耳2枚と尻尾1つ。
4月10日(土)
セミファイナルになる森山直太朗のコンサート、1st コアライブツアー「笑えない冗談」の2回目を見てきた。内容は2月20日所沢でやったのとほぼ同じ。でも、『風唄』 を歌ったのは良かった。それでもやっぱり生ギターのバラードは素晴らしい。声にしてもコンサートであんな声が出せるのが信じられない。また、直ぐにツアーがある。今度は今回よりも大きな会場でのコンサートになるようだ。また、観に行こうかな。
『声』 を聴いていて改めて思った。映画 『半落ち』 をスペインに行く前に観ておかなければ。時間を作って観に行こうと思う。あの歌を歌っていると廻りで鼻をすする音がいくつも聞こえた。これは、直太朗の歌の魔力だ。
♪花よ綺麗とおだてられ 咲いてみせれば 直ぐ散らされる 馬鹿な 馬鹿な 馬鹿な女の 恨み節
さだめ悲しと 諦めて 泣きを見せれば また泣かされる 涙 涙 涙女の 恨み節
夢を未練と笑われて 冷めて見せます 未だ冷め切れぬ 女 女 女心の 恨み節
真っ赤な薔薇にゃ 棘がある 刺したかないが 刺さずにゃおけぬ 燃える 燃える 燃える女の 恨み節
月に一度は血を流しゃ 忘れようとて忘られようか 月な 月な 月な女の 恨み節
死んで花実が咲くじゃなし 恨み一筋生きて行く 女 女 女命の 恨み節 ♪
梶芽衣子の映画、『女囚701号 さそり』 を観た。良いよなぁ梶芽衣子。緋牡丹のお龍のように最後はああなる。怒ったときの表情も素晴らしい。日の丸が出て、『君が代』 吹奏から始まり、最後の刺されたナイフを空に投げると何故か日の丸の前を上下して落下する。日の丸が男に初めて抱かれたときに流したシーツの血とダブらせるところはトリュフォーのようでなかなか良い。終わりで無理矢理キスをされ、舌を噛み返す所などは、山田風太朗のようでニンマリした。時代だなぁ。
3人をやる所はプロの殺し屋のようだ。1人目の後、エスカレーターを昇っていく。2人目の時はエレベーターを昇りながら。最後もエレベーターが昇っているときにナイフを出す。最後は屋上でという具合に、殺人は生きるための意志や上昇を意味している。これもトリュフォーと同じ手法だ。恨んだ男には女の殺人という感じだ出ていてこれがまたいい。女の純愛は常に美しい。
しかし、梶芽衣子は台詞があまりないのにこの存在感は凄いものだ。挿入歌、『恨み節』 がまた非常に良い。
9日の結果。 アルル(フランス)。ポンセ、耳1枚。フリ、耳1枚、耳2枚。マンサナレス、耳なし。
4月12日(月)
今日はドミンゴ・デ・レスレクシオン。キリスト復活の日。セビージャの切符はもう売り切れになったそうだ。ラス・ベンタスではモランテのウニコ・エスパーダ。14日にはスペインへ旅立つ。今日、日本では桜花賞。何を買うか最終的には決まっていないが、ダンスインザムードが本命。初コースも初輸送も、そしておそらくコースレコードが出そうな高速馬場も克服して無敗の桜花賞馬が誕生するような気がする。対抗は、これも無敗のムーヴオブサンデー。スイープトウショウは追い込み一辺倒の馬で展開的には良いがはたして、前走で14キロ減った馬体で本番来れるか疑問だった。
結果はご存じの通り、ダンスインザムードが圧勝。藤沢厩舎と武豊の合体。面白くないよなぁ。ダンスインザムードが勝つのは初戦の新馬戦を観てものが違うと思っていたので驚きはしなかった。パドックでは珍しくチャカついていたし、尻尾を振っていた。牝馬でこういう仕草の馬は買えない。でも、そんなことすらまったく関係なかった。TVで馬場アナウンサーは、「恐ろしいほどの天才少女、恐ろしいほどの才能です。ダンスインザムードです」 と、言っていた。勝ちタイムは桜花賞レコードの1.33.6秒。
『半落ち』と観ようと思って新宿へ行ったら、映画はすでに終わっていた。残念。歯医者へも行ったし、TCへの両替もした。
嫌なニュースが入ってきた。アルルでセサル・リンコンが入院した模様。
9日アルルで耳3枚取ったフリはプエルタ・グランデをしなかった。初めの耳には抗議され、耳2枚の時は2枚目に対してまたも抗議が出たので自重したようだ。ホセ・トマスのプエルタ・グランデ拒否と意味合いがニュアンスが違う。
10日の結果。 アルル(フランス)。フェルナンデス・メカ、耳1枚。ペピン・リリア、口笛が2回。エンカボ、耳2枚(牛、場内1周)。 エジン。ミックス闘牛、騎馬闘牛士、メンドーサ、耳なし。雨のため1頭だけしか出来ず。闘牛士、セサル・リンコン、耳なし。マンサナレス、耳1枚が2回。 バエサ。アパリシオ、耳1枚が2回。カバジェーロ、耳1枚、耳2枚。エル・セサル、耳1枚。 カブラ。フィニート、耳1枚、耳2枚。ファンディ、耳2枚、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。 コンスタンティナ。マノロ・アマドール、アルベルト・ラミレス、耳1枚、場内1周。フェルナンデス・ピネダ、耳2枚、場内1周。 ソクエジャモス。パディージャ、アニバル・ルイス、耳1枚。ヘスス・ミジャン、耳1枚が2回。
レペ(ウエルバ)。3月11日マドリード列車同時爆破テロ犠牲者のための慈善闘牛。騎馬闘牛士、ホセ・ルイス・カナベラル、ペドロ・カレロ、耳2枚。闘牛士、ペペ・ルイス・バスケス、耳2枚。エウヘニオ、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、エル・レペリト、耳2枚と尻尾1つ。
11日の結果。 マドリード。モランテのソリタリオ、耳なし。 セビージャ。ポンセ、耳なし。ミウラ、フリ、耳1枚。
4月13日(火)
未だ荷物を詰めていない。入れるものはほぼ出そろった。後は荷物を詰め込んで計量して寝るか。だがこれから荷物を詰め込むのに時間がかかるのは知っての通り。早く寝れるように、そして、今度こそ忘れ物がないようにしなければ。今回は携帯もあるし割と連絡しやすいだろう。さっ、そろそろ荷物を詰め始めるか。
4月14日(水)
いよいよ出発の日。準備万端のつもり。忘れ物がないよう祈る。
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