−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年のスペイン滞在日記です。
2005年1月1日(土)
「嫌な世の中に、健気で可憐に野に咲く一輪の花。この良い気分を壊す奴は斬る。」ーー『眠狂四郎炎情剣』よりーー
大晦日は、雪が吹雪くように降って積もった。東京の運転手はこの程度の雪でパニック起こしている。雪国じゃ日常的なことなのに考えられない醜態だ。スキー行ってんじゃなから、舐めてんじゃないよ雪を。って気分になった。新潟の被災者が毎日どんな気持ちで暮らしているのか少しでも想像できただろう。
DVD録画予約で入れていた、『天花』 総集編がNHKの放送時間が変更になったために2と3が録画されていなかった。馬鹿野郎!物凄く楽しみにしていたのによー。天花も、「嫌な世の中に、健気で可憐に野に咲く一輪の花」。藤沢恵麻という女優の清純さは今の時代に似合わない位だが、だからこそインパクトがあるのだ。あの下手さも受け入れられる。じっちゃんをやった財津一郎。これがまた良かった。彼の台詞で何度感動して涙したことか。でも、『わかば』の女優はどうもダメ。あの顔を観てドラマを見続けようと言う気にならない。
年末年始にかけて朝、『天花』 の前にやっていた、『てるてる家族』 の総集編もやっている。ちゃんと予約を入れていたのに、こっちは、DVDのHDDが一杯になって1日の予約が出来なかった。だから今日はHDDを整理してちゃんと予約できるようにした。
ラス・ベンタスの興行主になったタウロデルタの中心人物、ホセ・アントニオ・マルティネス・ウランガはチョペラ一家の人間だった。他には、オスカル、と、パブロ・チョペラ、マノロ・マルティネス・フラマリケ“チョペラ”など。ラス・ベンタスも含め興行権を持っている闘牛場は17ある。ビルバオ、サン・セバスティアン、ログローニョ、サラゴサ、トゥデラ、モン・ド・マルサン(フランス)、バイヨンヌ(フランス)、Eause(フランス)、Vic
Fezensac(フランス)、アルメリア、アルバセーテ、バジャドリード、サンタンデール、サラマンカ、サモラ、バダホス。闘牛士は、アベジャン、エドゥアルド・ガジョなど。騎馬闘牛士は、メンドーサのアポデラードである。
30日の結果。 カリ(コロンビア)。カステージャ、耳1枚。マティアス・テヘラ、口笛。ルイス・ボリバル、耳2枚。騎馬闘牛士、フェルナンド・ロペス、耳1枚。
31日の結果。 カリ(コロンビア)。ディエゴ・ゴンサレス、耳なし。パコ・ペルラサ、罵声。カステージャ、耳2枚。セルヒオ・マルティネス、耳1枚。セラフィン・マリン、ファン・カルロス・クバス、耳なし。
1月2日(日)
困ったことに、ノートパソコンの調子が悪い。こうやって文字などうっていると、「ギュン、ギュン、ギュン、ギュン」と音が鳴る。複数の人に聞いていてみたらHDDがおかしくなってデータの破損などが出てくるはずだと言っている。さてどうするか。デスクトップを未だ修理に出していないし、それが治ったとしてもノートが使えなきゃスペインでHPの更新は出来ない。ノートのメーカーに聞いてHDDだけ取り替えるのにどれだけの期間と費用がかかるのか。それによっては、中古ないし、新品のノートを買わなければならない。そうなるとかなりお金が必要だ。本当に困ったもんだ。
♪ききわけのない女の頬を
一つ二つはりたおして
背中を向けて煙草をすえば
それで何もいうことはない
うれしい頃のピアノのメロディ
苦しい顔できかないふりして
男と女は流れのままに
パントマイムを演じているよ
ボギー ボギー
あんたの時代はよかった
男がピカピカの気障でいられた♪ ーー『カサブランカ・ダンディ』(歌 沢田研二 歌詞 阿久悠)ーー
年末思い出の紅白をやっていて、Gパンに帽子、片手に持っていた小瓶を放り投げてジュリーが出てきて、小瓶からウイスキーを口に含んで2度霧のように吹き出して歌い出す。ジュリーが1番輝いていた頃のだ。この紅白の翌日発売されたのがあの、『TOKIO』だ。今「ききわけのない女の頬を一つ二つはりたおして」何て歌ったら、家庭内暴力だと女たちが騒ぎ出すだろう。しかし、その後に続く、「背中を向けて煙草をすえばそれで何もいうことはない」は、今も昔も変わらずに続いている日本人の感覚というか態度だ。
今「ききわけのない女の頬を一つ二つはりたおして」と口ずさんでノートに向かっている。こいつは女と違って自分というものがない。だから、感情をぶつけても反応がない。こいつを動かすには、脳細胞と指が必要だ。指の愛撫でしか言うことを聞いてくれないのだ。見つめても感情を動かすことない。触れられても嬉しいという感覚を持っていないのだ。それがコンピューターと言う奴だ。全然気が利かないし。しかし、それでも今は重要な物になっている。困った奴だよなぁー。
1月4日(火)
昨日、カエルさんの家でおせち料理などをいただいた。モチゾーさんとは初対面だったが、思っていたとおり色々なCDやレコードがあった。サザン・ロック系のものが聴きたいといったら編集しているMDを何枚も聴かせてくれた。趣味がピッタリだ思っていたがかかる曲はなるほどと思えるものばかりだった。
おせち料理は、全て手作り。こういうのをもてなしと言うのだろう。ボクシングを観て、モチゾーさんとギターを弾いてディランを歌った。GAmCGの循環コードであんな良い曲を作るディランはやっぱり天才だ。本当に久々にギターを弾いたので指が動かない。痛いし大変だったが、弾いていた頃を思い出した。ギターは楽しいなやっぱり。
1日の結果。 カリ(コロンビア)。フェスティバル闘牛。アベジャン、パコ・ペルラサ、アントン・コルテス、セラフィン・マリン、耳なし。マティアス・テヘラ、耳1枚。ルイス・ボリバル、耳2枚。
2日の結果。 アルメリア。エスプラ、怪我、耳1枚。クーロ・ビバス、耳なし。ロブレニョ、耳1枚。 メキシコ。マリアノ・ラモス、口笛、罵声。マノロ・メヒア、耳なし。アルフレド・グティエレス、耳要求、耳1枚。 カリ(コロンビア)。セサル・リンコン、耳2枚。アベジャン、首に怪我と、陰嚢に角傷を受けて手術。カステージャ、耳2枚。
1月6日(木)
昨日の夜中に、TVで聴覚障害者の話をやっていた。2歳の時に、補聴器をつけても耳が聞こえないことが判った鈴木樹里さん。岩手県久慈市に生まれ、聾学校のある盛岡に引っ越して来て唇の動きから何を言っているか理解する、読唇術を身に着ける。そして、発声練習をして喋れるようになる。小学、中学、高校と健常者と一緒に学校に通い、大学は聾唖者専門の所で学ぶ。卒業時に、聾唖者の子供とその母親の話をまとめて本を出す。
子供の頃、母親に厳しく躾られた。時には出来ないと家の壁を足で蹴って穴を開けて怪我をした。中学、高校とバレーボール部に入っていたが、健常者と同じように練習をした。ある時、他校への遠征があったが、それを知らずに学校へ行ったら誰もいなかった。何故いないか知って、母親に連絡した。母は、遠征した学校へ行きなさいと言った。ここで逃げたら、惨めになるだけだ。出かけて行って、遅れていったことを話した。みんなは泣きながら聞いていたという。みんなは聴覚障害者にどう接して良いか判らずにいた。
それから、みんなは樹里さんへの接し方が変わってきたという。明るく、元気で、いつでも前向きだ。大学を訪ねて学長に、本の印税で買ったプレゼントを持っていく。「重いね」 「南部鉄瓶です」 と言う。何だか、グッと来るよなぁ。今は出版社でコンピューターを使って印刷のデータを作っている。一緒に住んでいる大学の同級生と今年結婚するという。「こういう体に生んでくれた両親に感謝します。耳が聞こえたら彼と出会えなかったから」胸に染みる言葉だ。自分の運命を受け入れてこそ、人生が開けるのだ。
アベジャンは、馬鹿だ。2日のカリで怪我をして、もう5日のはマニサレスの闘牛場で闘牛をやった。正月から命懸け。全開モードで今年も闘牛を続けそうだ。セビージャ、サン・イシドロで会おう。
4日の結果。 カリ(コロンビア)。ミックス闘牛。闘牛士、セサル・カマチョ、耳なし。ペルラ・ルイス、耳1枚。セバスティアン・バルガス、耳要求で場内1周。プレシデンテに罵声。耳1枚。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳2枚。
5日の結果。 マニサレス(コロンビア)。アベジャン、場内1周。カステージャ、耳1枚。ルイス・ボリバル、耳なし。
1月7日(金)
多分、新しいノート・パソコンを買わなければならないだろう。多分、2月に出る、『一太郎2005』 を買わなければならないだろう。多分、HP作成ソフトを新しく買わなければならないだろう。これらを全て買うと結構な値段になる。もしも、『一太郎2005』 でHPが作れるのならそれでやるかも知れないが、判らない。
あっ、明日は闘牛の会。かっ気付いたら何も終わっていない。どっどうしよう。
セサルが、また、プエルタ・グランデ。他の2人とガナデロも一緒にプエルタ・グランデした。
6日の結果。 マニサレス(コロンビア)。セサル・リンコン、耳2枚。カバジェーロ、耳1枚、耳2枚。ウセダ・レアル、耳2枚が2回。
1月10日(月)
競馬法が変わって初めての成人の日。今まで二十歳過ぎても学生だと馬券が買えなかったが、今年からは学生でも二十歳過ぎると買えるようになった。しかし朝から新宿へ行ってノートPCを観た。観てたら店員が話しかけてきたからので、用意していた質問事項を一つ一つ聞いて問題事項を解決して購入を決めた。初めて買ったノートPCがNEC。今度買ったのもNEC。これから、出して起動させる。今使っているノートPCはどうも好きになれない。だから今までPCには名前を付けていたが、付けなかった。
初代がビルヘン・デル・マル。これはアルメリアのフェリアの名前から取った。2代目がサンタ・マリア。これは、セサル・リンコンの地元、コロンビアの首都ボゴタの闘牛場の名前から取った。3代目は嫌いだから名前を付けなかった。あのダメ闘牛士のエル・タトと付けようかと思ったが、PCは女の名前にしようと思っていたのでやめた。今度のPCは、どうしようかな。これから考えよう。
そんなこんなで色々あって、シンザン記念を人生初めての成人式をしようと思っていたが、行かなかった。勿論二十歳はとうに過ぎているけど成人式に行ったことがないからなぁ。でも、今回のシンザン記念は魅力がなかった。競馬は淘汰の世界。連勝馬もいないし、挫折を味わった馬たちの再クラシック挑戦権獲得のレース。これじゃなぁ。
マニサレスでのマンサナレスとのマノ・ア・マノで、セサル・リンコンは自身が持つラス・ベンタス・デル・エスピリトゥ・サント牧場の“アボガド”(492キロ)の牛をインドゥルトした。またドゥイタマの闘牛場の名前は、セサル・リンコンという。
8日の結果。 メキシコ。ウンベルト・フロレス、耳1枚。ホセ・ルイス・アンヘリノ、耳1枚、罵声。イスラエル・テジェス、耳なし。 マニサレス(コロンビア)。マンサナレス、耳1枚。セサル・リンコン、耳1枚、耳2枚、シンボルとして耳2枚(牛、インドゥルト)。 ドゥイタマ(コロンビア)。ミックス闘牛。闘牛士、ディエゴ・ゴンサレス、耳なし。ルイス・ボリバル、耳1枚。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳2枚が2回。
1月11日(火)
時間がない。新しいノートPCを買ったというのに未だ、ネットにも接続していない。仕方がないから名前のないノートPCでHPを更新している。こういう状態はしばらく続くだろう。おそらく、HPソフトは今までものがインストールできないだろうから、新しいソフトを買わないとダメだろう。仮に買ったとしても、直ぐに更新できるように使いこなせるとは思えないからだ。こういう状態なのでカルテルの情報なども判っている物があるがアップが後手になる。
8日の結果。 カルタヘナ・デ・インディアス(コロンビア)。エル・シド、耳1枚。カステージャ、耳1枚ともう一枚要求。マヌエル・リバルド、耳なし。
1月12日(水)
さあこれからやるぞっと、勢い勇んで新しいノートPCの環境設定を始めたのは良いがやっぱり上手く行かず問題点が浮かび上がった。マイネットワークを作ってメール・アドレスや、エクスプローラーのお気に入りのデータなどを取り込もうとしたがダメだった。困ったものだ。しかし、今まで使っていたHP作成ソフトがインストールできたのは嬉しかった。PCの共有化というのは条件が整わないと上手く行かない。
10日の結果。 ドゥイタマ(コロンビア)。セサル・リンコン、耳2枚。アベジャン、マヌエル・リバルド、耳1枚。耳2枚とったがセサルはプエルタ・グランデしなかった。
1月13日(木)
年始に発覚したコピー機による偽造旧1万円札事件は、どうやら暴力団関係者がデータになる旧1万円札を流したことが判ってきた。コピーですかしのないお札が何故大量に使用されたのかと言うと、正月の露店などで普段お札を触ることがない人たちが受け取ったから可能になったのだろう。危機感不足が大きな要因だろう。
新しいノートPCは、メモリーを増量したこともありネット環境は非常に早くなった。これなら色々作業がやりやすい。
1月14日(金)
天気予報では土日は、雪だという。日曜日のメインレースは、京成杯。北海道営競馬から移籍して来た4戦4勝の注目馬、モエレアドミラルは、雪が降って芝からダートに変更になっても良いレースが出来るだろう。むしろその方が人気になるだろう。小島太厩舎は、モエレアドミラルの他にもう1頭、注目馬を送る。マンハッタンカフェの全弟ニューヨークカフェ。鞍上が決まっていなかったが、岡部幸雄を迎え万全の調教をして挑む。もう1頭は、ビワハイジ子供アドマイヤジャパン。どれを買うかは、新聞を読んで決めよう。
着々と新しいノートPCのネット環境は整いつつある。職場の人間から一太郎9を借りてきてインストールした。これで、使えない日本語入力ソフト、IMEスタンダード2002を使わなくてすむ。こういう馬鹿とは付き合ってられないから、ATOKと一太郎じゃないと日本語を打つ気がしない。後は、メール環境を整理して新しいノートでやり取りが出来るようになれば、後は、今まで使っていたノートのデータを移動するなり何らかの対応が必要だ。どうするかはこれから考える。勿論、新しいノートのサポート・センターに連絡してどうすればいいかを訊いてから決めようと思う。
1月16日(日)
夜中、マジョルカに行った大久保の特集をやっていた。 緊張のデビュー戦でいきなり削られて、そういうのがぶっ飛んだそうだ。それで1アシスト1ゴール。マジョルカは大騒ぎのようだ。やれるのかどうかという不安は、希望に変わっただろう。怪我で今日は出場できないが来週のレアル・マドリード戦は出てくるだろう。
このPCが立ち上がらなくてビックリした。やっぱりダメになったかとガッカリしていたが、ちゃんと動いた。こんな事があるから早くデータを移動しないとダメだと思った。
1月17日(月)
阪神大震災から10年がたった。NHKでは朝から特集を組んで去年の台風と新潟の地震被害と併せて放送している。神戸は表面的には復興したというが、その町に住んでいた人たちは、元の場所で生活していないので町に活気がないのだという。人も減ったという。人と人のコミニュケーション、コミュニティーの維持がや活性化が被災人たちに希望を与えるという。今風に言えば、自分の居場所をそれぞれの人が持っていることはとても重要なことだ。それがなければ懐が寒いだけでなく気分も滅入ってしまう。
こういうことは、現代社会において日常的なレベルにおいても重要なことになっている。今自分の居場所がなくて希望がなく死のうとしている若者が多いし、他人とのコミニュケーションを取れずに孤立して自分の殻に閉じこもっている人がいかに多いことか。日本語が喋れるのに何故会話が出来ないのか僕には理解できない部分が多いが、実際にそういう人間を観ていると、今までの生き方に関わっているようだ。と、言うのも幼児期や、少年期に、親や友達との会話やスキンシップを充分に行ってきていないから、友達も出来難いし、当然の結果として恋人も出来ないのだ。
あれから10年が過ぎた。多くの事が変わり、人の心、気持ちも変わった。だが、人間には普遍的でいつまでも変わることなく大事なものがある。人はそれを見失ってはいけないのだ。忘れてはいけないのだ。もう直ぐ1月17日が終わる。そういうことを大切に出来なければ良い人生を送れないだろう。
1月18日(火)
忙しいような忙しくないような・・・。でも、慌ただしい。時間が足りない。
1月21日(金)
「てぇーへんだ、てぇーへんだ。親分、てぇーへんだ。」「何でぇー八。そんなにあわてて」「これがあわてずにおれますか。とにかく、てぇーへんなんですよ」「だから何がてぇーへんなんだよ。まあ、水でも一杯飲め」「あー落ち着きあした」「馬鹿野郎。勝手に落ちついてんじゃねぇよ、お前ぇは。だから何がてぇーへんなんだよ」「あっ、思い出しあしたよ親分。今日の13時NHKの、『スタジオパークからこんにちは』の「スタパでライブ」 にジャズの寺井尚子が出あしてね。上が真っ赤な服で下が黒いスカートで、細い足首にハイヒールでさぁ。それがねっ、バイオリン弾きながら、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジの様に踊るんでさぁ。それが何とも楽しいそうでねぇ」「ほう、ジミー・ペイジみたいに踊るか」「いや親分、そらージミー・ペイジみたいに派手じゃねぇですよ。でもねぇ。観てる方が楽しくなるっていう意味じゃジミー・ペイジより上でさぁ」「うん、そうか。そりゃすげーな」
「そんでもって親分、最近じゃ、追っかけサラリーマンがいるらしいんでさぁ」「何、寺井尚子のか?」「そうなんでさぁ」「そりゃすげーなぁ」「そんでね、親分。1月26日にニューアルバムってんですか、それを出すんだそうで、そのプロモーションでやってきて弾いたんでさぁ。自作の、『光の中の恋人たち』 良いんですよこれがまた。結構アップテンポの曲だけど元気になりあす。弾いているときの姿も表情も元気で楽しそうで・・・。音が澄んでいて切れがありまさぁ」「何でぇ、ビールかそれは」
「やー親分、ビールみたいにスカッとしあすぜぇ。他には、シャンソンで、『パリの空の下』 哀愁がありあすねぇ。」「ほうーそんなのを弾いたか。ありゃ口ずさみたくなる歌だなぁ」「それが親分、バイオリンが歌ってました」「何っ、バイオリンが歌っていた?そりゃ、てぇーへんだ」「でしょ、親分。あっしはだからてぇーへんだって言ったでしょ。」「おい八、後は何をやったんだ」「他には、クラシックをやっていた頃にこう弾いただろう、『星に願いを』 と、ジャズの、『星に願いを』 を弾き比べをやってました」「おー、あのディズニーの曲か」「流石、親分知ってますねぇ」
「おっ、他には何をやった」「後は、ジャンゴ・ラインハルトの、『マイナー・スイング』 を同じバイオリンの中西俊博と一緒にやったんですがね、これがまさにジャズ。アドリブのすげーことすげーこと。中西俊博って人はバイオリンをウクレレの様に弦を指でつま弾いて変わった音を出したり、普通の弾き方での掛け合いも絶妙で、良い音が次々と出てくるんでさぁ。体こう揺れるんですさぁ。あくびって言うんですか?」「何でぇーそれは」「最高に良い事ですよ」「馬鹿だねぇお前ぇーは。そういうのは白眉って言うんだよ」「へへっ、すいません。物知らねぇもんで」「それでスイングしているたのか?」「スイングしてるんでさぁ」
「おい八。それから何をやった。早く言え」「親分、興奮しないでくだせぇ」「馬鹿野郎。これが興奮せずにいれるか」「解りましたよ、親分。最後がねぇ」「えっ、もう最後か」「だってTVですから」「そうか」「最後が、あのオペラ、『カルメン』 から、『ハバネラ』 でさぁ」「おお、あの世界3大テノールのドミンゴが出た映画、『カルメン』 で脇毛出してカルメンが「ラ・ムール、ラ・ムール」って歌ったあの、『ハバネラ』 か」「そうなんでさぁ。親分良く知ってますねぇ。それがまた良いでさぁ。何ですかねぇ、あっしが思うに寺井尚子は、スペインが似合いますねぇ。チック・コリアの、『スペイン』 もよかったし今度の、『ハバネラ』 も実に良いもんです。今日の真っ赤な衣装だってカルメンの情熱の赤でさぁ」「何でぇ、八。手前ぇ1人で観あがったのかこの野郎」「親分、大丈夫でさぁ。ちゃんとDVDにも撮りあした。それに2月3日23時15分から吉川晃司と競演でまたNHKに出るんでさぁ」「今度は観逃さねぇぞ」
早速、寺井尚子の、『ドリームダンシング』 の予約をすることにした。
1月22日(土)
セビージャなどのカルテル情報を入れていたら時間がなくなった。国会が昨日から始まり郵政民営化が焦点になる。小泉首相の施政方針演説に早くも自民党内から反発の声が上がっている。NHKの海老沢会長は、来年度予算の国会承認を待たず、25日に開かれる経営委員会で、正式に辞意を表明する意向を固めた。また、NHKが朝日新聞に公開質問状を提出した。
「スペインリーグ・マジョルカFW大久保嘉人(22)が骨折していたことが分かった。右ひざ皿の部分を損傷し、骨が欠けている状態。夢の対決、23日のレアル・マドリード戦(アウエー)の先発復帰どころか、出場も微妙な情勢だ。
」ーーサンスポよりーー
「再選されたジョージ・ウォーカー・ブッシュ米大統領(58)は20日正午(日本時間・21日午前2時)、ワシントンの連邦議会議事堂前で行われた就任式で宣誓し、就任演説でブッシュ大統領は、「世界平和実現のための最良の道は、全世界に自由を拡大することだ」と宣言し、北朝鮮などを念頭に置き、世界に残る圧政の打倒と民主化の実現を今後4年間の最優先課題にすえる方針を示した。
約20分間の演説で、大統領は、共産主義崩壊後の平穏な世界が、「試練の日の到来」によって激変したと述べ、2001年の米同時テロの衝撃を改めて振り返った。テロの元凶は、「憎悪をあおる圧政」にあるとの認識を示し、圧政に対抗できる唯一の力として「人間の自由の力」を挙げた。
大統領は、「わが国の自由の存続は、ほかの国々において自由が実現されるかどうかにますます左右されるようになっている」と、世界への自由拡大を米国の国益に直結させる考えを示し、外交目標を「すべての国で民主化運動の拡大を支え、究極の目標として世界の圧政を終わらせる」ことと定めた。
さらに、「無法者の体制の支配者」に対し、リンカーン大統領の言葉を引用して「自由を否定する者は、その地位にとどまれない」と警告、圧政打倒の方策として「武力が主な手段ではないが、必要な時には自国と友邦を武力行使によって守る」と言明した。大統領は、対象となる国名には言及しなかったが、ライス次期国務長官は上院の指名承認公聴会でイランや北朝鮮、キューバ、ミャンマーを「圧政」と名指ししており、これらの国を念頭に置いたものと見られる。
」ーー讀賣新聞よりーー
世界を狂わすブッシュは堂々と持論を展開した。演説で自由という言葉を45回言ったという。言葉だけ聞けば聞こえは良いが、ようはアメリカ一国主義。ところでセビージャのカルテル情報が盛んにネットに載っているが、バレンシアの火祭りの情報が載っていない。この分だとセビージャの方が早く決まりそうな感じだけど・・・。
1月24日(月)
1月の京都競馬場の若駒ステークスが注目されるようになったのは、トウカイテイオーが勝って皐月賞、ダービー馬になってからだ。土曜日の京都競馬場で若駒Sを勝ったディープインパクト。その勝ちっぷりが凄かった。ハイペースの展開を最後方で進み直線で軽く仕掛けると重心が沈み弾けるように突き抜けた。最後は押さえていたし、ムチも入っていない。耳も前を向いた状態でゴールした。上がり3Fが33.6秒。勝ちタイム、2.00.8。競馬場がどよめいたディープインパクトの末脚。物が違うというか、レベルが違うというか、次元か違うというか・・・。デビュー2戦目にして早くも皐月賞最有力候補になった。おそらく勝つだろう。早い、強い、凄い。まるで無敗で皐月賞馬になったアグネスタキオンの様な強さだ。3歳牡馬クラシックは間違いなくこの馬が中心で回っていくだろう。怪我さえなければ。
日曜日のAJCCは1番人気クラフトワークが完勝。同世代のゼンノロブロイへの挑戦状を叩き付けた。今年大きな飛躍が期待される。勝つと思っていたから興奮もしなかったが、後藤由之調教師は、「結果は想像通り。・・・重賞を3回も連続して勝つというのは立派なこと」と讃えた。海外遠征も視野に入れて、秋の天皇賞で現役最強馬ゼンノロブロイに挑む。
馬券が当たったので買い物をした。買い物しながら思った。これから俺はブランド品しか買わないぞと。買うブランドは2つ。ユニクロと100円ショップの物。俺にはぴったりのブランドだ。
1月26日(水)
今週から競馬は中山から東京へ変わり開催最終日には今年初めてのGTフェブラリー・ステークスが行われる。その前哨戦、根岸ステークスに登録があった最有力馬、スパイキュールが、今朝の調教中に右前蹄骨を骨折していることが判明。同レースへの出走を断念することになった。ガッカリした。岡部が復帰後、久々のJRA重賞勝利が目前だったのに・・・。藤沢和雄厩舎はダートではタイキシャトルの1勝だけであとは全て芝のレースでの物。本当についていないリタイヤだ。
馬券もスパイキュール単勝か、メイショウボーラーとの馬連1点を買おうと思っていたが再考が必要になった。東京新聞杯は、安田記念を目指してマイルのスペシャリストが集結する。今週は出来れば競馬場へ行ってパドックを観て馬券を買いたい。日曜日は他に、3歳クラシックを目指してセントポーリア賞が行われる。
所でこの前新宿のWINSに行ったとき、新宿昭和館という映画館後にビルが建ってそこに新しい映画館が出来ていた。K’cinema という映画館で、2月5日からマーティン・スコセッシ製作総指揮のブルース・ムーヴィー・プロジェクト全7作品中6作品を上映する、ブルース・プロジェクトというのがあるのを知った。上映しないクリント・イーストウッドが監督した作品は本人の意向で劇場公開していないそうだから、上映可能な作品全てを観ることが出来るのだ。この映画を去年からずっと観たいと思っていたので、2月からは新宿に映画通いをしなければと思った。
「初めてブルースに出会おうとしているなら、僕はこれを約束できる。君の人生は良い方に変わろうとしている。」 ーーマーティン・スコセッシーー
始めに上映するのは、ヴィム・ヴェンダースの、『ソウル・オブ・マン』。あの、『パリ、テキサス』 で、ライ・クーダーのブルース・ギターが実に合っていた映画を作った。そして、そのライ・クーダーとの出会いから、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 をも作ったヴェンダースのブルース映画。これを観ずしてどうする。
1月27日(木)
寒気団が来ている日本列島。各地で大雪が降っている。「新潟県中越地震で被災した同県小千谷市ヒ生丙(ひうへい)、旅館「篠田館」の風呂場が雪の重みでつぶれ、入浴中の男性客2人が生き埋めになったと110番通報があった。約1時間後に救出され、病院に運ばれたが、2人とも死亡した。死亡したのは、同県神林村小口川、土木作業員伴田明さん(43)と小千谷市ヒ生、会社員五十嵐平二さん(62)。
小千谷署などによると、屋根がつぶれたのは広さ6畳程度の木造平屋建ての男性用風呂。当時館内には宿泊客6人のほか日帰り客もいたという。男性用風呂の屋根には約1メートルの積雪があり、この日降った雨で重みが増していたとみられる。
同館によると、浴室部分は中越地震で壁にヒビが入るなどの被害を受けたが、震災翌日の10月24日から営業を再開し、しばらくは被災者に無料で風呂を開放していた。その後、壁を補修するなどの補強工事をしていた。
経営者の篠田良信さん(45)は「こまめに雪下ろしをしていたのに申し訳ない」と話していた。」ーー讀賣新聞よりーー
死亡した人は、震災で被災した人と、その復興作業をしていた人だという。
22日サン・クリストバル(ベネズエラ)でアントン・コルテスがサン・セバルティアン・デラス・パルマス牧場(コロンビア)の“フリエト”(NO111、445キロ)という名の牛を、インドゥルトした。
15日の結果。 アルメリア(コロンビア)。ミックス闘牛。闘牛士、セサル・カマチョ、耳1枚。マリ・パス・ベガ、耳1枚が2回。騎馬闘牛士、ファン・ラファエル・レストレポ、耳なし。
レオン(メキシコ)。アルミジータ・チィコ、口笛。ソトルコ、耳1枚、耳2枚。エル・カペア、耳なし。
21日の結果。 サン・クリストバル(ベネズエラ)。セサル・リンコン、耳1枚と強いもう1枚要求。カステージャ、エル・ピノ、耳なし。 サン・クリストバル(ベネズエラ)。フェスティバル闘牛。闘牛士、レオナルド・ベニテス、ファンディ、耳2枚。エル・ピノ、耳なし。マラビジャ、口笛。プロクナ、フランシスコ・ホセ・パラソン、耳なし。見習い闘牛士、ラファエル・オレジャナ、耳なし。
22日の結果。 メデジン(コロンビア)。ミックス闘牛。闘牛士、セサル・カマチョ、耳なし。マヌエル・リバルド、耳1枚。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳1枚、耳2枚。ファン・ラファエル・レストレポ、口笛、耳1枚。 レオン(メキシコ)。フリ、耳1枚。ホセ・ルイス・ルエバノ、耳1枚が2回。イグナシオ・ガリバイ、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。 サン・クリストバル(ベネズエラ)。ミックス闘牛。闘牛士、カステージャ、セサル・バネガス、耳1枚。アントン・コルテス、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。
23日の結果。 メキシコ。ソトルコ、耳1枚が2回。フリ、口笛。マティアス・テヘラ、耳1枚、耳2枚。 ボゴタ(コロンビア)。セサル・カマチョ、耳1枚。クリストバル・パルド、耳要求で場内1周。ランセス・ルイス、耳要求。 サン・クリストバル(ベネズエラ)。セサル・リンコン、耳要求。レオナルド・ベニテス、耳1枚、耳2枚と尻尾要求。ファンディ、耳1枚。
1月28日(金)
メール・アドレスとIEのお気に入りとダイヤルアップ接続のデータ移籍を完了する。ダイヤルアップ接続のデータはスペインやこの部屋以外で接続するときに必要な物で実際にはスペインに行ってからちゃんと作動するか確認しなければならないが。このデータ移籍が出来たのもUSBメモリー・スティックを買ってきたからだ。これでネット関連の作業は全て新しいノートPCで行う環境が整った。これで後は2月10日の発売される、『一太郎2005』 を買ってソフトをインストールすればこのノートPC、Concepcion は本当の意味での環境が整ったといえるだろう。
折角買ってきたUSBメモリー・スティックのキャップがもう見えなくなった。もうどうしようもない奴だと自分で自分を呆れている。コーニョ。
スパイキュールが、今朝の調教中に右前蹄骨を骨折した記事を読んだが、改めて岡部幸雄騎手は類い希な偉大な騎手であることを知った。調教中の事故で馬が跛行しているのに気付いて、追い切りを中止したという。おそらく下馬して脚を観たのだろう。こういうことはなかなか判らない事で、岡部騎手はビワハヤヒデが天皇賞後に故障していることに気付いたときも直ぐに下馬した。例えば、天才と一般的に言われている武豊はメジロマックィーンが故障したときはそのことに気付かずに当然下馬もしなかった。
僕はその時、思ったものだ。武のどこが天才なんだと。馬のことをちゃんと解っていないじゃないかと。しかし、こういうことに気付くのは日本じゃ岡部だけだろう。他の騎手じゃ解らないことだ。騎手としての次元が違うのだから仕方ないよな。
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