--バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--
por 斎藤祐司
2026年1月5日(月) 晴
「洛(みやこ) (この仏の名は、十一面観世音菩薩というらしい。その名の通り頭の上に十一の顔を持っている。しかしその下にある本当の顔を入れたら、十二面だろうと思うのは私だけだろうか。) 僧侶 全部で十二面やないかと、突っ込みとうなりますやろ。 洛 はい。 僧侶 はい。頭の上のお顔のうち、正面の三つが慈悲を表す柔和な表情。向かって右の三つは悪行や煩悩を戒める恐いお顔。左の三つが人間を𠮟咤激励する厳しいお顔。真ん中の頭頂部にあるお顔が悟りの境地を表す仏の顔。 洛 わろてはる顔はないんですね。 僧侶 ありまっせ。頭の裏側に大笑相ちゅう、大笑いしてはるお顔が。 洛 裏ですか。 僧侶 あー残念やけどそこからは見えません。 洛 あっ。 僧侶 こんな感じですわ。はー (口を大きく上げて笑顔を作る) 菩薩はんいうのは、大体お顔もお姿もしゅっとしてはる仏様でなぁ、あまり感情を表に出さはらへん。せやしわろてる顔も裏側に隠してる。 洛 あの十一面にカウントされてない本当の顔は、どういう意味を持った表情なんでしょう。 僧侶 頭の上の十一の顔が、全部、混ざったもんやろな。 洛 なるほど。 僧侶 知らんけど。 洛 えっ。 僧侶 儂の個人的意見やがな。見るもんがどうとでも取れる表情。それが理想的な仏の顔なんやろうなぁ。 洛 とても日本的ですね。曖昧で。 僧侶 こんな上手な顔できる日本人は、生粋の京都人くらいやろな。 洛 京都人? 僧侶 あっ悪口と違いまっせ。儂も京都の真ん中で生まれた人間やからな。お嬢さんも京都のお人やったら、分からはるやろ。 洛 あっ、まっはい。 (正確にいうと違うけど) 僧侶 あの町で生きていくには、こういう顔ができんと、なかなか。 (洛 ちょっとあの人に似てるかな)
洛 あの一つお聞きしてよろしいですか。 僧侶 何どっしゃろう。 洛 何であたしが京都の人間やと。 僧侶 拝観の申し込み用紙にて、下のお名前が洛陽の洛と書いて、そやなぁおそらく、みやこと読む。 洛 正解です。 僧侶 そんな手の込んだ名前、京都の人間しかつけませんがな。名前つけはったのは。 洛 父です。 僧侶 お父さんも、京都生まれの京都育ちですやろ。 洛 はい。 僧侶 平安の昔から自分らの住む京の都を、中国の古都になぞらえて洛陽という呼ぶ風習がおますけど、そんなんよそのお人らはほとんど知らんし、最近は京都の若い人でも知らん人が多い。明治の初めに、都を東京に移してしもたんが原因や。日本史上最大の失敗どすなぁ。 洛 (いまだに根に持ってるんや) 僧侶 洛中洛外上洛。洛のつく雅な言葉も、そのうち死語になってしまうかもしれませんな。 洛 その時は、名前変えます。 僧侶 ほほほほ。関空から。 洛 はい、立ち寄りサービスがついてるので。 僧侶 ははあ。お旅行の帰りかな。 洛 いえ。帰省です。 僧侶 帰省。ほんなら帰洛やね。お住まいは、どの辺り。 洛 ええと、室町通、上立売上がる。 僧侶 ほお、久楽屋春信(くらやはるのぶ。老舗和菓子屋)さんの近くですな。
立ち寄りサービスの車内 運転手 取り合えず、お宅の方へ向かってよろしいですか。 洛 ええ。 運転手 ええと、どこやったかいな。 洛 室町上立売上がるです。 運転手 ああ、久楽屋春信さんの近くで。 洛 近くというか、そこです。(私は京都で生まれた。) 運転手 はあ、そうどすか。 洛 (でも記憶は限りなく薄い。五歳で町を離れたから。京都に住むことになるなんて思いもよらなかった。父があんなことをいい出さなければ)」 ――『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』より――
『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』全9話は、こんな風に始まった。京都人の密かな愉しみの続編になる。おそらく、これが最後になるだろう。上生菓子老舗、久楽屋春信の沢藤三八子(みやこ)がパリの菓子職人の三上驍(すぐる)に嫁いで久楽屋春信を継ぐ人間がいなくなったところで、『京都人の密かな愉しみ』が終わった。『京都人の密かな愉しみ Blue 修業中』は、三八子の腹違いの出家した弟と母・鶴子の和解や京都で修行する職人たちの話だった。そして、今度が久楽屋春信を、三上驍の前妻との間にできた娘・洛を京都の大学へ留学させ久楽屋春信を継がせようという話のようだ。パリの同じ家に、三八子(みやこ)と洛(みやこ)、同じ音の名前がある義理の母娘が同居しているのはややこしい。三八子は、洛をみやちゃんと呼び、洛は三八子を三八子さんと呼ぶ。そして、そういうややこしさが、おそらくこの物語になるのだろう。だから、冒頭が、京都に帰ってきたのに、お寺を訪ね京都人の付き合いの難しさをこういう形で表しているのだと思う。脚本・演出は、変わらず源孝志。京都を描かせたら一番だと思う。冒頭から引き込まれた。
トランプ大統領は、断固たる決意でベネズエラを武力攻撃してマドゥロ大統領夫妻を拘束しアメリカへ連れ出した。明らかな国際法違反である。力で思うようにしようとする、トランプ大統領の思惑通り事は進んだ。ロシアがウクライナに侵攻しようが、中国が台湾に侵攻しようがトランプ大統領には、全く関係のないこと。何故なら力=武力は、正義だからと思っているようだ。イスラエルがガザに侵攻するのは正当性があり、それによって人が死のうが、家財産がなくなろうが弱い者は泣けばいいという考えのようだ。こんな正義は、真っ当じゃない。気が狂っている。しかし、このおかしなことが、今の世界を支配している。
MLBに挑戦したビッグ3。村上宗隆は、2年連続100敗のホワイトソックス。今井達也は、ドジャースとのワールドシリーズで、不正をして制裁を受けたアストロズ。岡本和真は、ブルージェイズに決まった。高橋光成は、MLBのオファーを断って西武に戻ることになった。思ったような契約が得られなかったようでMLB移籍を断念したようだ。
1月9日(金) 晴
北海道から日本海側にかけて、寒波の影響で週末は大雪になる予報が出ている。札幌でも50センチ以上の降雪が記録された。東京も寒くなっている。成人の日は、雪になりそうだという。寒くなれば暖かいものが食べたくなる。うどんは病気の時に食べるもの。そばなら1000円以上出して食べたいと思うが、ラーメンはそんなに出してまで食べようとは思わない。そんなのだったら、インスタントラーメンを食べている方がましだ。美味しいチャーシューも良いが、鴨南の方が好きだ。競馬場へ行けば、ネギをしょっているいる人がいる。そっちのカモではないが、鴨には何故かネギが合う。
「洛 ごちそうさまでした。 三八子 いってらっしゃい。 洛 お父さん、昨日の話なんやけど。何代目になるわけ。あたしが久楽屋春信を継いだら。 驍 うん、九代目いうことになるか。 三八子 九代目はうちです。もしあんたが継ぐとしたら十代目や。 洛 京都の大学に留学することに決めました。下宿先は、三八子さんの実家でかまいませんか。まずはそこから。私には荷が重いかどうか、よう見ててください。 驍 へへへ。 三八子 何がおかしいんどすか。 驍 気が強い女やでぇ。誰に似たんやら。 三八子 さあ、亡くなられたおかあさんに似たんと違いますか。 驍 (笑いながら)いやあ、全く似てへんな。ごちそうさん。
洛 (あらから三ヶ月。私は全く未知の生まれた町に戻ってきた。この仏の名は、十一面千手千限観世音菩薩というらしい。十一の顔の他に千本の手と千個の眼を持っている。全く敵にはまわしたくない仏だ。しかも千一体もいる。千一体ということは、顔の数が一万一千十一。手と眼の数がそれぞれ百万と一千ずつ。さっき会った寺の住職は、十一面観音は、腹の中を容易に見せない京都人のようだといっていたが、実は手も千本、眼も千個あるとしたらさすがにお手上げだろう。) ううう。ヤバい。 (私は勢いで間違った決断をしてしまったのかもしれない。もう、遅いけど。)
鶴子 洛からのダイレクトメール。 れんげ?ああ、三十三間堂さんのことかいな。観光なんか、落ち着いてからしたらええのに。 三八子からの電話。 はい。 三八子 もう着いた? 鶴子 まだやねん。さっきから気っ揉みっぱなしやわ。 三八子 やあ道に迷ってるんやろか。 鶴子 お寺見物や。三十三間堂に、いてるんやて。 三八子 ふふふ。 鶴子 何がおかしいんや。 三八子 えらい、余裕やな思って。 鶴子 そっちはまだ、朝かいな。 三八子 朝の十時。みやちゃん一人抜けただけで、何や拍子抜けするほど静かやわ。 鶴子 大事な一人娘やからな。きちんと預からせてもらいますよって、安心しておき。 三八子 もう二十五歳の立派な大人どすがな。世話焼きすぎると、逆に嫌われますえ。 鶴子 そんなこというてあんた。孫と一緒に暮らせると思うともう、嬉しいて嬉しいて。 三八子 あかんな、これじゃ。 鶴子 えっ。 三八子 その後、変わりない。 鶴子 ない。ぴんぴんしてますがな。 三八子 そうどすか。それならよろしいわ。ほなまた。
パリの家。着物に着替えた三八子が、椅子に座っている。 驍 ただいま。珍しいなぁ。着物着るやなんて。 三八子 お座りやす。 驍 うん? 三八子 しばらく実家に帰らせてもらいます。 驍 うん。えっ! 三八子 よう考えてのことです。かんにん。 驍 ちょ、ちょ待ってくれ。あっ理由を聞かせてくれ。話し合おうやないか。 三八子 止めても無駄どすえ。みやちゃんには、教師が必要です。厳しい教師が。 (穏やかな笑顔を作る)」 ――『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』より――
と、いうことで来週は、京都で三八子と洛と鶴子の同居暮らしになる。京都の町と人、大学での教授からの京都人の考察を学び始めるようだ。それにしても、鶴子との電話でこれはあかんと思って京都へ行くことを決める。それを旦那にいうときに、わざわざ着物に着替えて待っているというのは、怖さを感じる。そして最後の笑顔がまた怖さを増幅する。
1月11日(日) 晴
東京は思ったほど寒くない。今日の昼前は、ダウンなど着なくても外で過ごせた。京都競馬場では、一時雪がちらついたが東京は14度くらいあった。歩いている人を見ても、薄着や前をはだけていたり半袖の人がいたのにはビックリした。
1月7日MLBは、背番号17にちなんで大谷翔平の日と名付けて1日中大谷翔平の特集番組を組んだ。50-50の日や、去年のポストシーズンの10奪三振3ホームランの日など映像や解説など。チームメイトやライバルなどのインタビューなどが放送されたようだ。そもそもアメリカ4大プロスポーツには、ひらめく様なスター選手がいっぱいいる。アメリカ人でもない、大谷翔平の特集を組んだのはなぜか?それは野球やスポーツの枠を超えて、世界中に名前が知られている大谷翔平というブランドになっているからだ。ハリウッドのスターがドジャースタジアムに通い、ホームランに熱狂する。その姿がテレビを通して、お茶の間に流れる。成績以外に、人間性も称賛される大谷の野球以外の年収入は、1億ドル(156億円)以上といわれている。日本以外の世界的なブランド企業との契約も複数含まれている。これだけの副収入を得ているのは、MLBでは大谷以外いない。2位のジャッジは、大谷の1/10もないという。
それでいて、大谷がフリーマンに5ドル借りたという話をフリーマンが笑いながら話したことがある。大谷が大金を寄付したという話は数多くある。遠征先で、チームメイトほぼ全員といったレストランの大金の支払いをやったという話もある。50-50の時のホームランボールが、オークションで6億円以上の値が付いたり、大谷のサイン入り野球カードが4億6700万円の値が付いたりMLBの過去最高を遥かに超える値段で取引されて話題になっている。それは、ユニフォームや折れたバットでさえ、他の有名選手の10倍の値段で売られている。大谷には、一銭も入らないのに大谷グッズは高騰を続けている。大谷翔平というだけで、価値は倍増するのだ。そしてこんなお金の話以上に、MLBのレジェンドたちが一般の大谷ファンのように大谷を語る。解説というよりファン目線といっていい話をする。現役選手の子供たちが、大谷の会いたがり、サインをねだる。アメリカの子どもたちは、大谷のように投手と野手の打撃の両方やりたがる。それは、大谷に憧れて野球をやっているからだ。老若男女問わず大谷翔平に関心があることが、1月7日を大谷翔平の日にして、MLBに特集番組を組ませたのだろう。今やアメリカより日本の方が大谷の評価が低いとまでいわれ出した。でも年末年始にかけて、大谷翔平の特集番組はBSや地上波でも5・6本放送された。それぞれ、違う切り口で語られていた。しかし、子どもたちの視点だけがなかったような気がする。
1月13日(火) 晴
夜中は、2・3度まで下がり寒いが、昼には14・5度まで上がって暖かくなる。昼は3月上旬くらいで夜は、冬である。それでもいつも行くお寺の門の前にある蝋梅が、黄色に咲き香りが漂っている。蝋梅の香りは自然の香水だ。一番好きな花の香り。朝食を取って書き物をしていた。動かないから腹が太くなってきた。今に始まったことではない。コロナ禍からこっち、散歩に出るのも嫌になり、一日の歩数が少なくなったのが原因だろう。以前は、ほぼ毎日、近くのお寺と神社に参拝に行って、買物や散歩をしていたが、今は買物しか行かないことが多くなった。
「洛がスマホをセットして照明をつけ動画撮影を始める。 9月1日月曜日。いま私は京都にいる。パリからこの町にやってきた表向きの理由は留学の為だが、名の知られた和菓子職人の父の意をくんで、父の再婚相手。つまり私の義理の母の実家であるこの古い和菓子屋・久楽屋春信の後継候補としてやってきた。この店はなんとフランス革命と同じ1789年に創業し236年も続いてきたという恐るべき老舗だが、後継者がおらず存続の瀬戸際にたっている。かつてこの店で和菓子職人としてスタートを切った父としては、恩義ある店の廃業を手をこまねいて見ていることができず、娘の私に継ぐ気はないかと無茶ぶりをしてきたという訳である。 鶴子 洛(らく)ちゃん。朝げの準備ができましたえぇ。 洛 私の名を呼ぶのは、この店の女将・沢藤鶴子。 鶴子 洛ちゃん。洛ちゃん。 洛 ちなみに私の名前はらくではない。洛陽の洛と書いてみやこと読むが、義理の母の名も三八子(みやこ)なので紛らわしいらしくらくと呼ばれている。まっ私的には、容認している。 鶴子 いやぁ、何してはるん。ご飯どすえ。 洛 これ終わらせたらすぐ行きます。 鶴子 そうどすか。おつゆ冷めんうちに。 洛 はあい。私にとって義理の祖母に当たる彼女は、久楽屋春信の八代目で、義理の母の三八子が九代目。もし私が継ぐとしたら十代目ということになるが。 鶴子 おつゆ冷めますえ。 洛 私の来日の理由をまだ彼女は知らない。カット。
食卓。ご飯をよそり洛にだす。 洛 これ御赤飯ですか。 鶴子 御赤飯とは違います。もち米やのうて、普通のご飯で炊いた、あずのご飯。 洛 あずのご飯? 鶴子 昔から京都の人間は、毎月朔日(ついたち)と十五日にあずのご飯を食べるんやわ。おわがりやす。 洛 いただきます。 鶴子 いただきます。 洛 セ・ボン(おいしい) 鶴子 お味噌汁もな。 洛 (この人も義理の母も、なぜこうも料理がうまいのか。京都の人間だからうまいのか。私が十歳のときに死んだ母の料理の味もうっすらと覚えているが、あずきご飯を炊いていたかどうか記憶は定かではない。) 鶴子 今日からまた、学生生活どすな。ソルボンヌいうたら国立どっしゃろう。同じ国立の京大にいかはる、思てたわ。 洛 洛志社大学を選んだのは、美学芸術いう面白そうな学科があったからです。そこの研究科に籍をおきます。 鶴子 どんな研究しはるん。 洛 簡単にいうと、美的感覚とは何かを問い、我々とは異なる時空に現れた美や芸術に内在する共通性やメカニズムを人文学的に追及することですかね。 鶴子は戸惑い下を向く。 はっ。そらあ、ご苦労はんどす。 洛はあずのご飯を食べながら微笑する。
洛志社大学へ向かう洛。 (久楽屋から大学までは、さほど離れていないが東西と南北の道が、ほぼ正確に交差するこの町の作りは土地勘のない私には助かる。 (といいながら、スマホでナビを使っている。ナビの音声はフランス語。) 久楽屋春信があるのは、京都御所の北西にある屋敷町で、鶴子さんの話によると昔から良い地下水が出るらしく、日本を代表する茶道の家元たちの家もこの付近に集まっている。茶道と和菓子は、切っても切れない関係。しかも上質な軟水が豊富に湧くこの一画が、菓子作りに適していたというのが初代がここに店を構えた理由らしい。京町屋と呼ばれる京都の家は、その間口に比べて驚くほど奥行きが長いが、上京にある久楽屋の場合。烏丸から室町までを貫いて、なんと奥行きが120mあるというバカバカしさ。大きな烏丸通に面して観光客向け店舗。裏側の室町通に面して昔からの地元客向けの本店があり、真ん中に和菓子工房と沢藤家の人々が住む母屋がある。ともあれ、私の京都生活がこの町で始まった。)」 ――『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』第二話 牙城 より――
第二話は、こうして始まった。第一話十一面観音は、6月30日に水無月を三八子がフランス産の豆で作っていた。いわゆる夏越の大祓いの日である。第二話牙城では、9月1日にあずのご飯を鶴子が作って食べる。水無月という菓子とあずのご飯で、その季節や日にちを見事に表している。上生菓子老舗。その娘とその老舗で修業した和菓子職人。道ならぬ恋に溺れ、三八子の父親が心配してパリに逃がした。そして前妻の死で、また火がついて結婚してパリで8年生活した。前妻の娘・洛との三人暮らし。義理の母娘が久楽屋春信の後継者になるかどうかと向き合う京都生活。久楽屋春信は、俵屋吉富がモデルで、洛志社大学は当然のように同志社大学で撮影されている。
1月14日(水) 晴
高市政権が、総選挙に打って出るという情報が流れてから株価が爆上がりしている。昨日は一時、1800円以上値上がりし、今日も800円以上上がっている。それと同時に、1ドル159円台の円安ドル高になり、対ユーロに対しても1ユーロ185円台の円安になり、長期金利は、2.18%を超え高い金利になっている。これでは物価は上がり続けるだろう。円安を受けて経団連の筒井会長が、為替介入があってもしかるべきと発言した。
「洛志社大学 大学院 美学芸術研究科の教室に洛が入る。 水上柊子 水上です。 洛 始めまして、三上洛です。 水上 M&Mですね。 洛 まっ、イニシャルはそうです。 水上 じゃなくて、私たち。 洛 えっ。 水上 水上&三上で、M&M。 洛 あっ。 水上 仲良くなれそうな気がする。 洛 よろしくお願いします。 水上 めっちゃ嬉しい。この研究室、女は私一人だけだったし、あっ、みやこちゃんって呼んでも良いですか。 洛 あっ、もちろん。えっと、あなたのお名前は。 水上 水上です。 洛 下の名前。 水上 あああ。しゅうこ、かな。 洛 かな? 水上 木偏に冬と書くひいらぎに子どもの子、正式にはひいらぎこと読むんだけど、誰もそう読まないし長ったるいし語呂悪すぎでしょう。柊子。だいたい名前つけた父親本人もめんどくさがって、音読みでしゅうこって呼んでます。だからしゅうこで、OK。 洛 なるほど。私と似てますね。洛陽の洛と書いて、みやこと読むんやけど、そう読める人は滅多にいてへんし、らくちゃんらくちゃんいわれてます。 水上 シンクロ率高すぎ。ああ、じゃらくちゃん。 洛 らくでいいです。地元の友達もそう呼んでたし。 水上 ふうんそうなんだ。 洛 フランス人的にはらくの方が呼びやすいみたいやから。 水上 ふうん。フランス。えっ地元が。 洛 うん。パリ。 水上 パッ。
生徒たち おはようございます。 東雲教授 はい、おはようさん。 水上 パリ。 東雲教授 えええ、三上、みやこさんと呼ぶのかな、これは。 洛 はい、おっしゃる通りです。 東雲教授 洒落た名前やね。フランス生まれやてきいてるけど。 洛 生まれは京都です。五歳までしかいませんでしたけど。 東雲教授 こりゃ失礼。担当教授の東雲朔太郎(しののめさくたろう)です。 洛 よろしくお願いします。 東雲教授 紹介しておきます。ソルボンヌの大学院からうちに転籍してきた三上洛君です。 水上 ソルボンヌ。 洛 三上です。らくって呼んで下さい。 東雲教授 わざわざうちの大学を留学に選んだ理由はなんや。 洛 そうですねぇ。京都という町、ソサエティに興味があるとでもいうか。 東雲教授 現代フランス哲学を専攻してたって話やけど。構造主義で京都の文化を解き明かすってとこかな。 洛 そんな大層なもんと違います。この町が持つ独特な文化とか、人の考え方の基を知りたいんです。 東雲教授 人間の思考や文化は、属する集団の深層構造によって形成される。構造主義のテーマそのものやないか。 洛 確かに。レヴィ=ストロースはそういってます。 東雲教授 クロード・レヴィ=ストロース曰く、人間の思考や行動は必ず何かに縛られている。この1200年も続く古い町を縛っているものの正体は何か?それを知りたいんやろ。 洛 まっ、簡単にいったらそういうことです。 水上 全然簡単じゃないし。 東雲教授 それにはまず。この町の煮ても焼いても食えへん住人。京都人を研究することやな。 洛 京都人。なんだか違う人種みたいですね。
東雲教授 私が敬愛する京都研究の先達。エロワード・ヒースロー教授はいみじくもこういった。日本には二種類の人間が存在する。日本人、そして京都人や。 水上 教授。 東雲教授 いっきゅうさん。 洛 いっきゅうさん? 水上 大変興味深いです。研究室の共同研究テーマにしてはどうでしょう。 東雲教授 個人研究の方もちゃんと進むんやったら、かまへんのやけどなぁ。ははは。京都と名の付くものだったら何でもかんでも首突っ込みとうなるのは君の悪いとこや。はは。京都人何者たるや。それを知りたいのやったら、彼らが密集して暮らすエリアをフィールワークするのが一番の近道やな。文化人類学のいろはの“い”や。 洛 京都市民はみんな京都人じゃないんですか。 東雲教授 広い意味ではそうやが、狭義的には京都文化の忠実な守り手をそう呼ぶべきやろうな。特定の地域に代々暮らすいわゆる町衆と呼ばれる人々やが、京都のど真ん中に巨大な堀をめぐらし時の権力者から自分たちの利益を守り通してきた。ゆうたら、京都人の牙城やな。 水上 はい。 東雲教授 なんやいっきゅう。 水上 京都市内にそんな巨大なお堀は存在しませんが。 東雲教授 ふっふ。君には見えんか。まっ、話はここまで。 水上 えええ。 東雲教授 趣味の研究会の方でなら深堀してもええかも知れんな。最高のサンプルもおるし。 洛 最高のサンプル。 水上 ひょっとして、あいつ。 東雲教授 はいでは座学に戻ろう。課題にしてた、ドナルド・キーンの論文やけど。」 ――『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』より――
京都人の密かな愉しみを観て、源孝志作品出演を熱望した渡辺謙。去年BSで放送された源孝志作品『TRUE COLORS』に出演。そしてついに念願かなって『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』に、東雲教授役で出演している。前作エドワード・ヒースローの文化人類学教授の代りになる。ヒースロー役の団時郎が死んだための代役的な役になるのだろう。
1月15日(木) 晴
夜明け前の最低気温は、2度くらいで冷え込んでいる。昼は11度。来週の21日くらいからは昼の最高気温が10度以下になるという。それが24日か25日くらいまで続くという。高市総理は、通常国会で衆議院を解散し総選挙をするようだ。大義なき解散。自民と維新は選挙区調整をしないという。国民民主党との連立拡大できず、内閣支持率が高いことを考えての解散のようだ。一方野党にも動きがある。どうやら立憲民主党と公明党が合流して新党を作るのではないかという。総選挙の日程や新党の話もそのうち分かるだろう。
「水上が出て行って、店に残った洛と三八子。隣り合った二つのテーブルの別々の席に、二人共壁を向いてっ座っている。壁側から二人を写すカメラ。 洛 突然過ぎません。ビックリしたわ。 三八子 かんにん。今朝着いたんやわ。 洛 何でまたこのタイミングで。 三八子 みやちゃんに便乗しただけ。 洛 そうは思わへんけど。 三八子 ただの里帰りや、ちょっと長なるるかもしれんけど。 洛 不安なんと違います。私のことが。
3ヶ月前のパリ。 三八子 うちは反対です。京都で200年以上続いてる老舗を継ぐいうのは、どういうことなのか。それをみやちゃんに継げいうのは酷です。彼女には荷が重すぎます。
三八子 女将さんにはまだ何も話してへんよね。 洛 はい。 三八子 そやったら、しばらくはゆわんといて欲しいんやわ。 洛 何でですか。 三八子 ぬか喜びさせとうないからや。あんたの性格やと期待されたら一生懸命こたえようとするやろし。その事に縛られてあんたの可能性を狭めとうないんやわ。まずは純粋に好きな学問に専念して欲しい。継ぐかどうかは時間をかけて考えてくれたら。 洛 私には久楽屋春信を継ぐだけの能力がない。そう思てはります。 三八子 ちょっと、歩こうか。
小川通りを歩き本法寺の門をお辞儀して通る。 三八子 懐かしい。京都を出た時以来やぁここ来たん。 洛 近くにこんな大きなお寺があったんやね。 三八子 ここだけやないよぉ。宝鏡寺さん妙顕寺さん報恩寺さんに妙覚寺さん。 洛 そんなに。 三八子 この辺りは、寺之内いうくらいやからな。でもうちは子供のころからこの本法寺さんの境内が一番好きやった。今歩いてこの石畳にもなぁ、近所の子らとチョークでお花畑描いて、おじゅっさんにえらい怒られて。泣きながら消したん覚えてるわ。久楽屋の跡目のこと気にかけてるみやちゃんにも驍さんにも、感謝してます。おおきに。 頭を下げる。 洛 やめて下さい。
三八子 でも、残りの人生をかける価値があるかどうか、ゆっくり考えて欲しい。それからでも、おそおない。 洛 片手間にできることやない、ゆうことですか。 三八子 簡単やないことは確かやな。 洛 あたしには荷が重い。 三八子 そうはゆうてません。 洛 お父さんには、そういってはりましたよね。 沈黙。 三八子 そやな。今のみやちゃんには荷が重いと思う。向き不向きもあるやろし。 洛 はぁ、三八子さんのあたしに対する評価って低いんですね。 三八子 あんたの能力は高い。それ以上に努力家やし意思も強い。うちが心配してるのは、覚悟です。 洛 覚悟くらいあります。 三八子 この町の人間になって、この町で死ぬ覚悟や。 洛の目が泳ぐ。 三八子が歩きだし みやちゃんの人生のほとんどはパリにある。あの町で生きて来た20年、思い出も友達も、そういう何もかも手放してこの町で生きていけるか。京都でなごう続いてきた商売を継ぐとゆうのは、そういう覚悟が必要なんやけど。あんたにはそこまでする義務はない。
洛 一つ聞いていい。 三八子 うん。 洛 みやこさんは、最初から久楽屋継ぐつもりやったん。 三八子 うちなぁ。ホンマは教師になりたかったんやわ。 洛 へぇ、初めてきいた。 三八子 もし弟がいたら小学校や中学校の先生やってたかもな。うちが高校二年のころやったかな。おかあはんがもう子ども望めへん年になって、婿養子を取って跡を継いでくれって両親から頼まれて。ああもう教師になる夢はあきらめなあかんねんなぁって思ったら、無性に悲しなってな。この多宝塔の裏で泣いたん覚えてるわ。泣いて泣いて、自分が生まれる何百年も前からこの町にある和菓子屋を継ぐ決心しました。
洛 ごめんなさい。変なこときいて。 三八子 みやちゃんにあんな思いさせとうないねん。せやし、よう考えて決めよし。最悪、店がなくなってもかましません。 洛 そんな。 三八子 八年前、あんたのお父さんについてパリに行こうって決めた時。うちは自分の人生の全部があるこの町も、家も、捨てる覚悟をしたんやわ。丁度そこの桜の木の下で、驍さんにその思いを告げました。 回想リーン。八年前。桜の木の下で驍との逢瀬の映像。 三八子 桜の花が散って、ひんやりした春の晩やった。奇麗で嬉しいて、でも泣きたいほど悲しかった。悩んで悩んで覚悟したことやけど、なんや自分の体が引き裂かれるみたいに辛かった。あんな思いは、あんたにさせとうない。
本法寺の桜の木の下に一人で立つ洛。風のざわめき。 かなわんな、あんなこといわれたら。逆に燃えてくるやないの。」 ――『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』より――
ほとんどお互いが向き合わない。カフェでも二人は壁を向いて座っての会話。外に出て本法寺の境内を歩きながらの会話。向かい合っての会話ではない。何かを思い出さないか?そうあの退屈な日常を描いた小津安二郎の映画だ。ほとんど内容のない会話を続ける。しかし、『京都人の密かな愉しみ Rouge‐継承』は、老舗和菓子屋の継承問題で、鶴子、三八子、洛の三人の女がそれそれの思いを胸に生活するさまを描いている。『京都人の密かな愉しみ Rouge‐継承』は、小津安二郎の映画をオマージュしているのだろう。決して、ローアングルでもないし、あくびが出るような退屈さもない。むしろ緊張感のある会話だが、映像が京都らしい落ち着きがある。回想シーンに出てくる満開の桜から絶え間なく散る桜の花びら。その中で三八子が驍に決意を伝える映像。一般的な言い方をすれば、これを美しいというのだろう。桜の木の下では、女が奇麗に見える。そして、がっちり京都を描いている。
1月16日(金) 晴
変電所の異変で、停電になり山手線などが運休になった。まだ復旧になっていない。13時に復旧予定だという。通勤時間に停電がおこったことで、地下鉄への入口など大混乱になったという。立憲民主党と公明党が衆議院で合流し、中道改革連合という名称にすることになった。自民党の穏健な保守や国民民主党へも合流の呼びかけを続けるという。おそらく時間がかかるだろう。総選挙で、結果が出れば少し早くなるかもしれない。結果が悪ければ、解党もあるだろう。少なくとも参政党のような、過激でバズルような言動をいった方が即効性があり注目を集めるだろうが、それとは真逆のことをやろうとしている。それはある意味、正しいことなのだろうが、非常に不透明な未来だ。多くの人が物価高に苦慮している。円安になっている高市政権を望むのか、ダメを出すのか。でも株高になって高市政権を押す人が多いのだろう。
ドジャースが、ストーブリーグの目玉のカイル・タッカーと合意したというニュースが入った。1番契約して欲しくなかった選手だ。4年総額1億4000万ドル。1年6000万ドル(約93億円)の高額で、2年目と3年目にオプトアウトが付くという。そこまでして取る選手ではないと思う。しかしドジャース連覇への大事なピースになることは確か。ただ怪我が多い。本当は、若手を起用して欲しかった。ともあれ、クローザーのディアスとタッカーを取ったのは、3連覇に向けて盤石の態勢が整ったことを意味する。そして、噂があった引退してカーショーがWBCアメリカ代表入りをした。故障でドジャースにいた時は、出場のための保険料が高額だったため出場が出来なかったが、引退で保険料がいらないため出場することにしたのだろう。
「扉が開き閉まる音。 三八子 ただいま。 台所で晩飯の支度している鶴子 どこ行ってたん。 三八子 ちょっとそこまで。 鶴子 そうどすか。帰って来てすぐに、落ち着かんことやな。 三八子 陽気の良い季節に帰って来たんは久しぶりやし、その辺をぶらっと。 鶴子 本法寺さんとか。お茶入れますよって、お座りやす。 三八子 小川町のカフェに寄って呼ばれたし、よろしわ。 鶴子 なあんや、母親とも積もる話があるやろに。 三八子 晩の支度でもしながらはなそか。 鶴子 落ち着かんこっちゃな。 三八子 (手を洗いふきんで手をふきながら) 紫ずきんやな。 鶴子 今朝、八百せいさんが持ってきてくれた、初もんや。 三八子 豆ご飯がええわ。みやちゃんも好きやし。 鶴子 そのつもりで頼みました。 三八子 すぐき菜もおすな。それは。 鶴子 もう旬はしまいやけど、伏見唐辛子があったんで、あんたの好きな肉味噌巻き作ったろ。 三八子 えええ、白ワインどすなぁ。 鶴子 紫ずきん、むこうか。 三八子 へえ。 二人で紫ずきんをむき始める。
豆腐屋のラッパが鳴る。 鶴子 えらい急な里帰りやな。 三八子 みやちゃんの留学で、里心がついたんかもな。 鶴子 あんた、相変わらず嘘が下手やな。 三八子 実家に帰りたい思って、何があきませんの。 鶴子 驍ちゃんと何かあったんか? 三八子 何かって、何どすの? 鶴子 きつい喧嘩したとか。別れ話がでたとか。 三八子 あほらし、そんなこと愛宕さんから火があがってもないわ。八年経っても、ラブラブどすがな。 鶴子 さようか。ごちそうさんどす。驍ちゃん、何かゆうてはったか。 三八子 何かって、何どすの? 鶴子 何もないならええわ。 三八子 おかあはん。 鶴子 なんえ。 三八子 相変わらず嘘が下手どすなぁ。 紫ずきんをむく。 鶴子 親子やからなぁ。 沈黙。紫ずきんを二人でむき続ける。
三八子 おおきに。 鶴子 何のことやら。 三八子 八年前、何もいわんとうちをパリに送り出してくれて。 鶴子 一人しかいてへん娘が、幸せになるのを止める母親、どこにいてますねん。 三八子 やっぱり久楽屋の看板を下ろさはんねんな。 鶴子 もう、とうの昔に決めたことですから。 三八子 うちに、できることおへんか。 鶴子 あらしません。 沈黙し紫ずきんをむく。 強いていうなら。 三八子 なに。 鶴子 しばらく京都におって欲しい。驍ちゃんには気の毒やけど。洛ちゃんと、女三人の暮らし。もう少し楽しみたい。 三八子 (涙をこらえながら)あほらしい。 鶴子 ほんま、あほみたいやな。 扉が閉まる音がして洛 あほって、誰のことですか。 三八子と鶴子 お帰りやす。 洛 ただいま。 鶴子 ご苦労はんどす、どうでした。登校初日は。 ここで外から夕焼け小焼けのメロディーが流れる。 洛 はい、面白うなりそうです。 鶴子 そらあ良かったわ。 洛 ほかにもいろいろありましたよ。 鶴子 いやあ、聞きたいわ。 手を洗う洛 詳しくは晩御飯の時に。さっあ、八代目はお茶でも飲んでてください。ここは、九代目と私で。 鶴子 そうですか。ほな、年寄りは楽させてもらいます。
外からゆっくりした夕焼け小焼けのメロディーが流れ続く。 三八子と洛が紫ずきんをむく。 三八子 うちは母親としてはまだまだやなぁ。忘れてたわ。 洛 何を。 三八子 あんたが頑固な女やゆうこと。 お互い顔を見合わせ微笑し、紫ずきんをむき続ける。」 ――『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承』より――
紫ずきんもすぐき菜も伏見唐辛子も京野菜。京都を強く意識させる。だがこの会話は、まるで小津安二郎の映画のようだ。お互いに、“嘘が下手やな”といいながら大事な親子の話をしている。はぐらかしながらお互いの気持ちを探り合っている。向かい合って話さない。二人は台所の水場に並んでいる。紫ずきんをむきながら視線は、ほぼ豆むきの手の方にある。それで大事な話をする。実に日本人的な情景だ。小津映画の釣りをして話をする親子。視線は、水面の浮きにある。それで大事な話をする。まるでというかそのまんま小津安二郎が描いた日本人の姿そのものだ。いわゆる京都人という人種として描いている。それが、とても面白い。京都文化を継承する、京都人を描くのにピッタリだ。鶴子役の銀粉蝶、三八子役の常盤貴子、洛役の穂志もえか。この女優陣も素晴らしい。そして、男ではなく、女の視線で描く。それが斬新だ。源孝志作品で、この第二話が最高傑作かも知れない。
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