−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年のスペイン滞在日記です。
5月30日(火) 晴れ 9204
今日見つかったパスポートを持って両替に行ってきた。それから買い物をして観戦記を仕上げて昼飯を食って昼寝をした。体がだるい。昨日はカリファに期待したのに牛がダメだった。今日は見習い闘牛だが、サンタ・コロマの血統。コリーダ・ドゥーラだ。どうなる事やら。この前の見習い闘牛の時、周りにはアレハンドロ・タラバンテのペーニャの人たちが2,30人いた。おそろいの赤い帽子をかぶっていた。それが欲しかったなぁ。騎馬闘牛の時は珍しく喧嘩があった。おばあさんが腕に血を付け、男が目尻を切っていた。警官が来てみんなで、「フエラ」コールをして客席から退場した。多分、アンディー・カルタヘナの耳要求に対して、プレシデンテが2枚目を出さなかったのに怒って喧嘩が始まったのだろう。僕には、あれだけの観客が2枚目を要求しているのが判らなかった。1枚で充分だと思ったからだ。観客が沸いたので気持ちが分からないわけではないけど・・・。
TVでは、ロシオ・フラドが緊急入院したしたことを流している。末期ガンで今度が最後になるのだろう。オルテガ・カノの兄弟がインタビューに応えている。
5月31日(水) 晴れ 7559
今日の闘牛は、面白い若牛が出たが、見習い闘牛士たちは出来なかった。感想としては、見習い闘牛士たちにサンタ・コロマの血統の若牛を相手させるのは酷なことだと思った。もっとやりやすい血統の牧場でやらせた方が闘牛界のためになるような気がした。パンプローナやトレドのカルテルが発表された。でも、書く時間がない。どうやら今年は、このままマドリードから出ずに帰国になりそうだ。セサルはあまり出場しないようだ。今年は、8回出場して未だ耳を切っていた。こんな事は今までなかったような気がする。観た闘牛では、全て牛が悪かった。こんな事もあるのかと思うくらい牛が悪い。非道いもんだ。
バダホスのカルテルは未だ決まっていないが、アレハンドロ・タラバンテが、フリとミゲル・アンヘル・ペレラと一緒に出場することだけが決まった。この日は、おそらくノー・アイ・ビジェテになるだろう。
30日の結果。 アランフェス。ポンセ、耳なし。モランテ、口笛。フリ、耳2枚、耳1枚。
6月1日(木) 晴れ 8807
朝遅く起きて、小便をして歯を磨いてネットを繋ぎ、TVをつけた。それで、ロシオ・フラドが朝方に死んだことを知った。ムンドトロ・コムには、Centro
Cultural de la Villa (Plaza de Colon) de Madrid のカピージャに遺体が運ばれ多くの人たちが、最後のお別れに来ている。迎えたのは、アルベルト・ルイス・ガジャルドン。オルテガ・カノはサングラスをかけていたが、顔を赤くして泣いているようだった。棺には、スペイン国旗とアンダルシアの旗が掛けれてた。弔問客は、コムニダ・デ・マドリードのエスペランサ・アギレ、闘牛士では、アパリシオ、ルギジャーノ、ペピン・リリア、元オルテガ・カノのアポデラードのビクトリアーノ・バレンシア、カナル・プルスで闘牛中継を担当するマノロ・モレス、ガナデロのビクトリーノ・マルティン、歌手では、ロサシオ・フロレス、マルタ・サンチェスなどの有名人が一杯駆け付けている。
何時間も棺の前に立って弔問客の対応に当たっているオルテガ・カノは、穏やかに落ち着いている。立派だ。長い間、牛を相手に命のやり取りをしてきて人間の落ち着きだ。娘のロシオ・カラスコは目を腫らして憔悴しているのとは、対照的だ。それでも、マノロ・モレスと挨拶しているときは、一緒に泣いていた。マノロ・モレスの泣き顔が忘れられない。TVで、昔の映像が流れている。95年にオルテガ・カノを結婚したとき、2人とも若かった。オルテガ・カノなんて細い。闘牛士の体だ。今は太った。
ロシオ・フラドの故郷チィピオナの自宅にも、花束や火を点けたロウソク、手紙などを置かれ多くの人が訪れている。その自宅には、タイルで、MI
ABUELA ROCIO と、書かれていた。
31日の結果。 マドリード。ラファエリジョ、耳なし。ラファエル・デ・フリア、口笛。ルイス・ビルチェス、耳なし。 ニーム(フランス)。デニス・ロレ、コヒーダ。右太腿に角傷を受ける。スワン・ソト、耳なし。フリエン・レスカレット、場内1周が2回。 エジン。エウヘニオ、耳2枚。アントン・コルテス、トマス・プレシアド、耳1枚が2回。
6月2日(金) 晴れ 3252
今日がサン・イシドロ最終日。ビクトリーノ・マルティンの牛でエル・シドが登場する。これでトゥリンファドールの行方が決まる。
1日の結果。 マドリード。パディージャ、ディビシオン。フェレーラ、場内1周。ロペス・チャベス、弱い耳要求。 ニーム(フランス)。イバン・ガルシア、耳なし。フェルナンド・クルス、耳なし。コヒーダされ左太腿に角傷を受ける。サルバドール・コルテス、耳なし。
6月3日(土) 晴れ
昨日はサン・イシドロ最終日で終わってからコロキオをした。バルに行く途中でWさんと24日のアレハンドロ・タラバンテの話をした。ホセ・トマスに似ていることなどを話した。そして、アポデラードのアントニオ・コルバチョと去年のアランフェスで隣の席で闘牛を観たことなどを話した。彼が言っていた闘牛は、体の近くを牛を通すパセは感動を呼ぶとと言っていたことなどを話した。三島由紀夫の信奉者で、サムライに憧れを抱いている。
コロキオは、M夫妻、Tさん、Yさん、番長、寿美さん。闘牛を観ていたとき、エル・シドの1頭目は耳2枚だと思ったが、Tさんは耳1枚だという。2頭目は、耳1枚だと思っていたが、Tさんは、耳じゃないという。Mさんは、僕と同じように感じていた。ちょっと違うのは、僕は、観客がそういう風に要求すると思って、それを込みでそう思ったのだ。寿美さんは、剣が悪かったから耳1枚と、言っていた。
番長とは、パディージャと、7の事を話した。フェレーラが闘牛を始めているのに、未だパディージャにヤジを飛ばしているのは、振られた女の悪口を言っているみたいで見苦しいと、言ったら、みんな笑っていた。番長は、7と言ったって、色んな人間がいるから、ヤジ飛ばしている人に罵声を浴びせている奴もいると、言っていた。それはそうだと思う。別に1つにまとまっているとは思わない。ただ、演技をしているときに7が邪魔をするようなことはおかしいとハッキリ言った。それは番長も判ったようだ。
そんなわけで、遅く帰ってきて観戦記は未だ書いていない。これからISOさんと昼食を取るので、昨日の観戦記はいつ書けるのか。それと闘牛の始まる前に、すずめさんと会って、サン・イシドロの闘牛中継のDVDを受け取った。帰って来て観戦記を書かずにそれを見ていた。アレハンドロ・タラバンテは、闘牛場で観たときと、DVDを観ているのとでは多少印象が違う。それでも、非常に質の高いファエナだった。
2日の結果。 マドリード。エスプラ、口笛。エンカボ、耳なし。エル・シド、耳1枚。 ニーム(フランス)。フリ、耳なし。カステージャ、耳1枚、耳2枚。
6月5日(月) 晴れ
今日は27日ぶりに闘牛がない日だ。26日間通ったラス・ベンタス闘牛場。サン・イシドロが24日、そのあと土日と闘牛があって今日が休みの日。やることが一杯あるのにダラダラ過ごしている。PCの調子も悪い。昨日から変だ。と言うかおかしい。自分のせいだけど、日記を書いたらくまさんの所に行くつもり。多分解決しないだろうけど、HPのアップには問題はないだろう。サン・イシドロの表彰が発表された。これもアップしないといけないけど・・・。
安田記念の結果には、驚いている。当然日本馬が勝つと思っていたのに・・・。
3日の結果。 マドリード。ハビエル・コンデ、罵声。ウセダ・レアル、耳1枚。アンドレス・パラシオス、耳なし。 ニーム(フランス)。ファン・バウティスタ、耳1枚、耳2枚。マティアス・テヘラ、口笛。マンサナレス、耳なし。 アロ。モランテ、罵声。フリ、耳1枚、耳2枚。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、場内1周。
4日の結果。 ニーム(フランス)。パディージャ、耳1枚。エンカボ、耳なし。セラフィン・マリン、口笛。セラフィン・マリンのバンデリジェーロ、フェルナンド・テジェスが臀部に10cmの角傷を受ける ニーム(フランス)。(昼)ミックス闘牛。闘牛士、ポンセ、耳1枚、耳2枚で場内2周。ハビエル・コンデ、耳1枚。モランテ、口笛。見習い闘牛士、耳なし。 Vic-Fezensac(フランス)。フェレーラ、耳1枚。ロペス・チャベス、場内1周。ルイス・ビルチェス、耳1枚。 ヘタッフェ。ヘスリン、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。コルドベス、耳なし。イバン・ガルシア、耳要求で場内1周。 サンティステバン・デル・プエルト。ヘスス・ミジャン、耳2枚が2回。セサル・ヒメネス、耳なし。カステージャ、耳2枚と尻尾1つ。 サン・クレメンテ。カリファ、耳1枚、耳2枚。アマドール、耳2枚、耳1枚。ファン・アンドレス・ゴンサレス、耳2枚、耳1枚ともう1枚要求。 ウエルカル・オベラ。ミウラ、耳1枚が2回。クーロ・ビバス、場内1周。マヌエル・エスクリバノ、耳1枚。 ミハス。フェスティバル闘牛。フランシスコ・ホセ・パラソン、耳1枚が2回。ダビ・ガ
ラン、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。
5日の結果。 ニーム(フランス)。(昼)ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。闘牛士、セサル・リンコン、耳なし。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳2枚。
6月6日(火) 晴れ
PCの問題解決の糸口が見えた。木曜日にMHに行ったときに解決できるかもしれない。2日ニームでアレハンドロ・タラバンテが闘牛をしたが、また剣がダメだったようだ。困ったもんだ。5日の昼に同じくニームでセサル・リンコンが闘牛をしたが、また耳を切れなかった。多分、明日もダメだろう。僕には希望が見えない。アレハンドロ・タラバンテの記事には、24日のラス・ベンタス闘牛場で耳4枚失ったと書いている。僕には、3枚のファエナに見えた。TV中継のマノロ・モレスも耳3枚と言っていた。多分、状況としては、彼の2頭目の牛で剣が決まってあのまま牛が倒れたら、観客の気分としては耳2枚出していたような気もする。そこを含めて耳4枚と書いているのかも・・・。
MHに行ったときに、くまさんから5月19日のDVDを貰った。帰ってきて観た。変な顔の自分が写っていた。ISOさんと一緒に夕食を取った。W杯の話や闘牛の話をした。4日の騎馬闘牛を観なかったのを悔やんでいた。
5日の結果。 ニーム(フランス)。フェレーラ、耳1枚。カステージャ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求で場内2周。セサル・ヒメネス、耳1枚。 Vic-Fezensac(フランス)。アベジャン、エル・シド、エドゥアルド・ガジョ、耳なし。
6月7日(水) 曇り
遅く起きてパンを摘んでウンコをしてから、フィルムを買ってきた。曇っているが蒸し暑い。今日は、ハンディージャが6頭出る予定だったが、3頭と、エル・プエルト・デ・サン・ロレンソが3頭になった。セサル・リンコンは、C型肝炎を抱えている。下山さんが言うには、闘牛の神さまがあまり活躍すると、出場機会が増えるので、わざと悪い牛ばかりを出して病気の再発をさせないようにしているのではないかと、言っていた。それならそれで良いのだ。でも、やっぱりセサルの笑っている顔が観たいと思うのは僕だけじゃないはずだ。
アントニオ・コルバチョに下山さんはおめでとうのメールを送ったそうだ。でも、忙しくなったようで、返信が来ないそうだ。それは、当然世界が変わったのだから・・・。アレハンドロ・タラバンテは、今後どういうスケジュールで闘牛場に立つのだろう?アントニオ・コルバチョの腕の見せ所だ。
「AP通信などによると、ビリー・プレストン氏(米シンガー・ソングライター兼キーボード奏者)が6日、米西部アリゾナ州の病院で死去、59歳。死因は明らかにされていないが、腎移植手術が失敗し昨年11月から意識不明の状態だった。」 ーーサンスポよりーー
ビートルズの、『レッツ・イッツ・ビー』に出演して5人目のビートルズと言われたビリー。去年日本で発売された、クラプトンの『SESSIONS
FOR ROBERT J』にも参加して年を取ったけど元気そうだったのに・・・。おそらく彼は、黒人音楽の中心モータウンのスタジオ・ミュージシャンとして出発したのだろう。残念だ。でも、ミュージシャンは音が残る。僕らはそれをいつまでも聴けるのだ。
6日の結果。 マドリード。ポンセ、耳なし。モランテ、耳1枚。セラフィン・マリン、耳なし。
6月9日(金) 曇り時々雨
昨日のアベジャンの耳を良かった。あれだけファエナの初めで徹底して膝を着いたパセを繰り返してから、20m以上離れて牛を3回呼んでタンダ・デ・ムレタッソをやっただけでも耳に値する。ピンチャッソ1回でも耳が出たのは、そういうことだろうと思う。セサル・リンコンがやった距離の魔術を再現しようとした意欲が現れていたファエナだった。
今から、ドイツ対コスタリカ戦が始まる。いよいよワールド・カップが開幕する。でも、これから闘牛を観に行く。僕にはそっちの方が大事なのだ。解説は、マラドーナがやるようだ。
7日の結果。 マドリード。セサル・リンコン、エル・シド、カステージャ、耳なし。
8日の結果。 マドリード。アベジャン、耳1枚。ファンディ、ペレラ、耳なし。
6月10日(土) 曇り
昨日の雨で涼しい。闘牛が終わったあと、番長がクアレンタ・デ・マジョって言うのは本当だなと言うから、丁度40日目ですねと同意した。それにしても75周年記念闘牛になってから牛が悪い!ベネフィセンシアの闘牛の『エル・パイス』のタイトルが、Una
autentica verguenza だった。金返せって感じの闘牛で2日続きの約3時間闘牛で本当に疲れた。昨日は、ビクトリーノの牛で1時間50分。それでも期待はずれの牛ばかりでガッカリ!今日の騎馬闘牛だって期待できない。耳は出るだろうけど、メンドーサのような手綱捌きなんて観れるわけがないモノなぁ。
今ワールド・カップは、イングランド対パラグアイが1−0でイングランドが勝っている。
アレハンドロ・タラバンテのトマール・デ・アルテルナティーバが行われ、耳3枚取ってプエルタ・グランデした。
9日の結果。 マドリード。エスプラ、エンカボ、フリ、耳なし。 セエヒン。モランテ、耳1枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。アレハンドロ・タラバンテ、耳2枚、耳1枚。
6月11日(日) 晴れ
暑い。今日は闘牛に行かずにTVでアルバセーテの闘牛を観て、ネットでサッカーの結果を観ることにする。昨日様な気分の悪いことがあると躊躇したのと、TVの方が面白い。
全仏オープンはラファエル・ナダルが1−6,6−1,6−4,7−6で優勝した。これで2連覇!
10日の結果。 カステジョン。マヌエル・アマドール、耳1枚。ロペス・チャベス、耳1枚、場内1周。パコ・ラモス、耳1枚。 プラセンシア。オルドニェス、耳要求。カステージャ、耳1枚ともう1枚要求で場内2周。セサル・ヒメネス、耳1枚。 ラ・ムエラ。フィニート、罵声。エル・シド、耳1枚。ファンディ、耳なし。 コジャダ・ビジャルバ。サンチェス・バラ、耳2枚、耳要求。イバン・ガルシア、耳2枚、耳1枚。フェルナンド・クルス、耳1枚が2回。 コスラダ。コルドベス、耳2枚と尻尾1つ。バレラ、耳2枚、場内1周。セルヒオ・マリン、耳2枚が2回。 ラ・フレチャ。ポンセ、耳1枚が2回。モランテ、耳なし。フリ、耳2枚。 エル・ボスケ。ビクトル・ハネイロ、耳2枚。ファン・コントレラス、耳1枚。オクタビオ・チャコン、耳2枚、耳1枚。 アルガサス。カリファ、耳2枚、耳1枚。エウヘニオ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。エミリオ・ラセルナ、耳1枚が2回。 ピント。フェレーラ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ラファエル・デ・フリア、耳2枚。トレス・ヘレス、耳なし。 ダガンソ。ファン・バウティスタ、耳1枚、耳2枚。ルイス・ビルチェス、耳
1枚。イバン・ファンディニョ、耳なし。 エル・ティエブロ。マリオ・コエロ、ゲリタ・チィコ、耳なし。マヌエル・カルボネル、耳1枚。
6月13日(火) 曇り
決戦の日、日本は後半終了間際に3失点して1−3の完敗。勝っているときに、ちゃんとボールを繋ぎ追加点を入れれなかったのが、ヒディンク・マジックを招いた。非常にガッカリしたが、相手の采配の方が上。交代選手が得点を取ったんだから。日本は坪井が痙攣で交代したのがつまずきの始まり。予定外の交代で、後手に回った。
昨日はバルにTVを観に隣のM君たちと一緒に行った。夜もイタリア対ガーナ戦を観た。イタリアファンが一杯いた。ガーナも惜しかった、0−1からのエリア内のファールはペナルティーだろうに・・・。
今日も夜にフランス対スイス、ブラジル対クロアチアを観にバルに行くだろう。
11日ベナベンテでセラフィン・マリンがファン・ペレス・タベルネロ牧場の“レキリド”という名の牛(NO49)を、また、パラクエジョス・デル・ハラマでセルヒオ・マリンがエル・セラノ牧場の“アバヘニョ”という名の牛(NO86)を、インドゥルトした。
11日の結果。 アルバセーテ。ポンセ、場内1周。カステージャ、耳1枚が2回。セサル・ヒメネス、耳2枚。 プラセンシア。フンディ、耳2枚。パディージャ、耳1枚が2回。ウセダ・レアル、耳なし。 マルベージャ。コルドベス、オルドニェス、耳2枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。 ベナベンテ。ビクトル・プエルト、耳2枚、耳1枚。バルベルデ、耳4枚。セラフィン・マリン、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。 パラクエジョス・デル・ハラマ。ヘスス・ロメロ、耳1枚が2回。セルヒオ・マリン、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。パキロ・チィコ耳2枚。 エル・テエンブロ。カリファ、耳1枚。ゴメス・エスコリアル、耳なし。イバン・ビセンテ、耳2枚。
12日の結果。 グラナダ。ペピン・リリア、フェレーラ、耳1枚が2回。セラフィン・マリン、耳なし。 サラマンカ。フェスティバル闘牛。闘牛士、アンドレス・サンチェス、ロペス・チャベス、ファン・ディエゴ、バルベルデ、ガジョ、耳1枚。見習い闘牛士、フランシスコ・ハビエル、耳なし。
6月14日(水) 曇り
スペインは今、熱い!ブラジルが、1−0。フランスが0−0。そんな中でスペインは、4−0で圧勝。どうしたんだろう。一躍優勝候補になりそうな勢いだ。3点取っても、攻めに気持ちを忘れない。ジーコ・ジャパンにも見習って欲しい!1−0で勝とうなんて甘い!もっと必死になってやらないと世界は遠い。ブラジルやフランスが苦戦しているのだってそういうこと。簡単ではないのだ。ラス・ベンタス闘牛場でプエルタ・グランデするくらいの気持ちでやらないと。
フィリッペ皇太子夫妻がスタンドで見守る中で、白昼夢のような圧勝。スペイン人が多分驚いているだろう。1番凄いと思ったのは、プジョールのカットからのゴール。ニーニョ・トーレスのゴールだが、殆どプジョールのゴールのようなモノ。守備だけじゃなく、ああいうカットから得点に繋げるのが素晴らしい!
今日はこれから、MHに行ってくまさんたちと合流する。寿司を食べる予定。
6月16日(金) 曇り時々晴れ
寝坊して、MHへ向かう。メトロの3番線は工事のために閉鎖されているので、代替のバスへ乗る。14時なので山手線の様な混みよう。王宮過ぎに若い女性が倒れる。どうやら気持ちが悪くなって倒れたようだ。そのゴタゴタなのでで5分くらいと待った。そしてようやく止まりそれでも混み方は変わらない。ようやく着いてMHでISOさんと会って食事した。終わってお金を払おうとしたらポケットに入っていたはずのお金がない。あの混みようじゃ判らないのかもしれない。おそらくスリにやられたのだろう。今まで気を付けていたのに、急いでいたのと、女性が倒れたのとが重なって判らなかったのだろう。大体あんなに混んでちゃ体がくっついているような感じで判らない。いわゆるあれが技術というモノだ。20か30ユーロ取られた。困ったもんだ。
マドリードは暑い。2人で折角サッカーを観ようと思っていたのにレストランでもバルでもやってなくて、MHでも観れなくて帰ってきた。アルゼンチンが6−0で圧勝した。オランダ戦が始まったばかりだがTVは観ない。夜は三木田さん夫婦と夕食を取る。
13日、カステージャに代わってグラナダに出場したアレハンドロ・タラバンテは、プエルタ・グランデした。
13日の結果。 グラナダ。ポンセ、耳なし。エル・シド、耳2枚。ファンディ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。
14日の結果。 グラナダ。フィニート、耳1枚。ペレラ、耳なし。アレハンドロ・タラバンテ、耳2枚。
15日の結果。 グラナダ。ハビエル・コンデ、口笛、耳1枚。モランテ、口笛。ファンディ、耳2枚、耳1枚ともう1枚要求でプレシデンテに罵声。
6月17日(土) 曇り一時雨
昨日の夜は三木田夫婦と一緒に中華を食べた。こんな所に美味しいところがあるのかとビックリした。ラーメン風の麺や最後の蒸した海鮮ご飯も美味しかった。初めて食べた中華風ピザも美味しかった。サン・イシドロの話をして、『ダビンチ・コード』の話を訊いた。この前、部屋の近くの広場で榎本さんとバッタリ会って闘牛の話を20分くらいした。その時に、毎年来ている人が来なくなると寂しいから、来年も来るように言われた。そして、昨日も三木田さんに同じ事を言われた。出来ればそうしたいと思っている。
夜になって、お土産を買ってきた。これから荷造りをして帰る準備をしようと思う。重量を量って大丈夫かどうか確かめておかないといけないから。
どうやら今日は、ネットが繋がらないので明日のアップになりそうだ。
16日の結果。 グラナダ。ヘスリン、耳2枚(牛、場内1周)。フリ、耳1枚が2回。サルバドール・コルテス、耳1枚、耳2枚。
6月18日(日) 晴れ
この前、番長が、闘牛が終わったあとに、「ピカソのラス・メニーナスって観たことある?」というので、ラス・メニーナスは、ベラスケスでしょうと思ったが、そうか、バルセロナのピカソ美術館にあるラス・メニーナスの模写を言っているんだと直ぐに気付いた。それが話題のピカソ展かと思ったのだ。それで三木田さんにあったときに、ピカソ展の話を訊いた。初めは凄く並んでいたけど、今は10分も並べば入れると言うことだったので、昨日はプラドに行ってきた。上からじゃないとピカソ展の切符をくれないと言うことだったのでちゃんと上の入口から入った。直ぐ目の前がピカソ展の入り口になっていた。まずそれを見た。
そこには、プラドに常設してある絵とピカソの絵が対比されるように置いてある。その代表が、『ラス・メニーナス』だ。扉が開かれて、常設展の『ラス・メニーナス』が向こうに見える。その反対側に、ピカソの白黒で描かれたラス・メニーナスが置かれている。それと90度違うところのピカソ展側にベラスケスが描いた、『マルガリータ』が置かれている。だから特別展のピカソ展側から観るとそれがハッキリ判るようになっている。勿論、ピカソの『マルガリータ』の出展されているし、白黒以外の『ラス・メニーナス』も展示されている。
その他には、ゴヤの『裸のマハ』と、ピカソの描く裸婦がと言う具合に、そういう対比の展示がされていて面白かった。勿論、ベラスケスとピカソの『ラス・メニーナス』をこういう風に対して展示できるのは非常に贅沢だし、これを出来るのは世界でただ1つプラドだけしか出来ない展示なのだ。久々にプラドに来たので常設展も観た。ゴヤにベラスケスは勿論ルーベンスやムリーリョ、リベラ、スルバランなど約3時間観た。非常に疲れて帰ってきたのだ。行きも帰りも歩きなので余計疲れた。そして、珊瑚のチャンスの今日は、レイナ・ソフィア美術館に行ってそっちのピカソ展を観てくる。そのあとは、ISOさんと、日本対クロアチア戦をバルで観る予定。
荷物は、今年は楽。ビデオ・テープがDVDに代わり、非常に軽くなった。それとフィルムもそんなに撮らなかったから多くないし、軽い!
6月19日(月)
昨日は朝1番にレイナ・ソフィアに行くつもりだったが、寝坊して11時半頃行った。観たいのはピカソ展。遅れたから長い列が出来ているかと想像していたが、直ぐに入れた。日曜日で無料なのに。さっさとピカソ展を観て帰ろうとピカソ展入り口に行ったが、切符を観た係員が、あなたは12時15分からの入場ですと言った。切符に書いてあるのだ。だから時間つぶしに何かを観ようと案内図を観たら、ダリがあるのでそれを観た。途中で、見覚えのある絵だと思って覗いたところがミロだった。スペインの現代巨匠3人はそれぞれ絵を見ただけで誰だと直ぐ判るような特徴がある。これは、闘牛を観ていてもそうだが、超1流闘牛士は、ビデオで顔が判らなくても誰だと直ぐ判る特徴があるのと似ている。
「ダリを観て1番興奮したのは5歳の息子だった」昔のCMにそんなのがあった。僕も小学校の時に、世界現代美術全集とか言う20冊くらいの本で1番興奮したのがダリだった。今でもダリが1番好きだ。絵が面白い。だまし絵的な部分や、性的なところ、訳の分からないところ、そして、何よりタイトルが面白いのが好きなのだ。じっくり鑑賞したがやっぱり面白い。日曜日と言うこともあったのか、館内には日本人ガイドが3,4人いたが、2人知っていた。番長もいた。でも、仕事中だったので声を掛けるのは遠慮した。
そして、目的のピカソ展。ここでもプラドでやったような展示方法がとられていた。その中心にあるのが、『ゲルニカ』。それの習作群が展示され、『ゲルニカ』の反対側に、ゴヤの『5月3日』の絵が展示されている。そして90度角度の違う両側には、マネの絵がある。これもゴヤの『5月3日』の絵のように民衆が両手を挙げて、それを銃を構えた兵隊が狙っている『La
ejecucion del Emperador Maximiliano』と言う絵。その反対側には、ピカソの朝鮮戦争当時のアメリカ兵の虐殺を題材にした、『Masacre
en Corea』が展示されている。
これもプラドを同じで非常に贅沢な展示だ。世界中でプラドとレイナ・ソフィア以外にこういう展示は出来ない。『ゲルニカ』だけだとよく判らない。その習作があって初めて絵の構成などに目が向いてくる。そして、この絵には歴史というモノが覆い被さっているのだ。そういうモノを含めて、今回の展示方法は非常に素晴らしいやり方だと思った。帰る前ギリギリだったが、観ることが出来て本当に良かった思った。今スペインに居てこれを観ない人は、どうかしている。それほど、素晴らしい展覧会だと思う。それと感慨深いのは、僕が初めてスペインに来て、『ゲルニカ』を観たときは、防弾ガラスの中に展示されていた。今はそんなことはしていない。時代が変わったのだ。それと『ゲルニカ』の習作の1つに、『suen~o
y mentira de FrancoT・U』がある。9つの場面に別れた2つの版画の前で、スペイン人たちは、声を出してそれを読んでいた。今はそういう時代なのだ。
今日は、昼食をMさんとWさん一緒に取った。その前にMさんと22日のフリとエル・シド、24日のアレハンドロ・タラバンテの闘牛を観た。フリを観ながらMさんは、やれば出来るじゃない。最も牛が良いだけかも知れないけどと、言っていた。エル・シドには、去年より落ち着いていると言っていた。アレハンドロ・タラバンテは、これも牛が良いから、違う牛で観ないと良く判らないと、言っていた。
これからすずめさんと会い、そのあと、アナスタシアさんと会って、部屋でスペイン戦を観る予定。荷物の確認などもして帰国の準備を完成しないといけない。そんなわけで、ビルバオのカルテルが発表になったがアップは帰国後にする。
17日の結果。 グラナダ。コルドベス、耳要求で場内1周、プレシデンテに罵声。オルドニェス、耳1枚。ファンディ、耳2枚、耳1枚。 トレド。ポンセ、耳1枚、耳2枚と尻尾要求。エウヘニオ、耳1枚が2回。フリ、耳1枚、耳2枚。 トロサ。サンチェス・バラ、イケル・ハビエル・ララ、耳なし。イバン・ファンディニョ、耳1枚。 アロジョモリノス。ビクトル・プエルト、耳1枚、耳2枚。カリファ、耳2枚。エル・カペア、耳1枚、耳2枚。 ラ・ブレデ。フリエン・レスカレット、耳1枚。フェルナンド・クルス、耳2枚。アンドレス・パラシオス、耳1枚。 トレホン・デ・アルドス。ウセダ・レアル、耳2枚。バルベルデ、セラフィン・マリン、雨で中止。 プエブラ・デ・ビカル。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ベントゥラ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。闘牛士、ペピン・リリア、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ホセ・オリベンシア、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。
18日の結果。 マドリード。フラスクエロ、イガレス、耳なし。フランシスコ・マルコ、強い耳要求で場内1周。 バルセロナ。エル・レンコ、強い耳要求で場内1周。フェルナンデス・ピネダ、場内1周。イケル・ハビエル・ララ、耳なし。 ビルバオ。ミックス闘牛。闘牛士、パディージャ、フリ、耳なし。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳要求で場内1周。 アリカンテ。セラフィン・マリン、場内1周。フランシスコ・ホセ・パラソン、耳なし。サルバドール・コルテス、耳1枚。 トレド。フィニート、オルドニェス、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。
カディス。コルドベス、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ハビエル・コンデ、耳2枚。カナレス・リベラ、耳2枚、耳1枚。 ラ・ムエラ。フンディ、耳なし。ラモス、耳1枚。ヘスス・ミジャン、耳2枚。 レデスマ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ガラン、耳1枚が2回。闘牛士、ロペス・チャベス、耳2枚。エル・カペア、耳1枚が2回。 イストゥレス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アンディー・カルタヘナ、耳1枚。闘牛士、デニス・ロレ、バウティスタ、耳1枚。 AIRE
SUR L’ADOUR (フランス)。ルイス・ビルチェス、耳1枚、場内1周。アレハンドロ・アマジャ、フリエン・レスカレット、耳なし。
フエンテス・デ・レオン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アグスティン・ソラノ、耳1枚。闘牛士、プンタ、耳4枚。ファン・マヌエル・ベニテス耳1枚。アンドレス・ルイス・ドラド、場内1周。 アルバレス。エル・カルペタノ、耳2枚、耳1枚。サンチェス・バラ、アンドレス・レブエルタ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 カナルス。カリファ、耳2枚。ホルヘ・イバニェス、耳1枚が2回。ファン・アビラ、耳2枚が2回。 セセニャ。フェスティバル闘牛。ビクトル・ハネイロ、耳2枚、耳1枚。ロブレニョ、耳2枚と尻尾1つ。
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