断腸亭日常日記 2018年 5月 スペイン旅行 その1

--バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  --バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

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 5月27日(日) 曇 7483

 これからセビージャへ向かう。昨日闘牛が終わって帰ってきて、テレビでチャンピオンズリーグ決勝を観た。門の前で、ゴールという声を聞いたので、1点入れてリードしたんだと思った。そのすぐあと、リバプールがゴールを決め1-1。そして、ベールが入ってスーパーゴール。ジダンの仕草がおかしかった。それから、キーパーのチョンボ気味のベールのゴールで3-1。試合はそのまま終わりレアルマドリードの三連覇達成。あっけない。こんなもんなんだなきっと。相手のリバプールはエースが試合中に怪我したり、つきにも見放された。

 闘牛の方は、見習い闘牛士。たいして良くもないのに耳が出た。最後の牛でも耳を要求して場内一周。どうかしている。耳1枚は良いとしても、プエルタ・グランデがかかる耳に対して観客は甘すぎる。普通に良いだけ。それ以外ない。

 大谷翔平は、2試合連続無安打。チームは大勝した。ニューヨークで厳しい洗礼を受けているようだ。

 5月28日(月) 曇 8741

 セビージャに着いたら、下山さんとTHさんがサンタ・フスタの駅前で待っていた。それから、朝食を食べてヌニェス・デル・クビジョ牧場へ向かった。牧場の牛たちを間近で観ることが出来た。牧場の中でテンタデロをするプラサがあって、その中にも入った。下山さんが真ん中で太陽を観て深呼吸していたので、そこへ行くと、プラサの真ん中で声を出すと周りから自分の出した声が八方から聞こえた。不思議な音響効果を知った。そこでTHさんがトレオ・デ・サロンのまねごとをやって、下山さんが動画を取り、僕が写真を撮った。

 プラサの周りには、色んなプレートが飾られてあったが、バルセロナでインドゥルトした、イディリコのものもあった。ビセンテ・アミーゴが曲を作ったイディリコ。アルバロがいなくなったので、入れないと言っていたが、結局入って中を観てきた。タラバンテとの出会いや、モソ・デ・エスパーダの話も訊いた。それからちょっと離れた牧場へも行った。そこは、2年前か3年前に大雨で水浸しになって牛が一杯死んだところだという。そういう影響は出ていない。来年か再来年くらいから出るのではないかという事だのようだ。

 近くの村に戻って、カリジャーダを食べた。美味しかった。鹿肉やウサギ肉と米料理など。値段も驚くほど安かった。それからセビージャへ戻り、チャックインして、闘牛場へ。車を停めて闘牛場へ向かって歩いていると、下山さんが声を掛けられた。モランテのモソ・デ・エスパーダ。闘牛場でも何人にも声を掛けれて挨拶をしていた。夕食で入ったバルでも。中には、アポデラードをしている人もいた。そこでは美味しいシャンピニオンなどを食べた。見習い闘牛は面白くなかった。やり方が雑だ。それでも、ファリアの有名闘牛士が出ていないカルテルよりも入っているくらい観客がいた。それにはビックリ。


 5月29日(火) 曇 7226

 今日の空は晴れそうだ。昨日のサン・イシドロは、雨で中止。田んぼの様になったアレナを見た闘牛士たちは、これでやるのは自殺行為というようなコメントしたようだ。どの日に代替開催さるのか、何も書いていない。あのカルテルだと人が入らないだろうと思う。払い戻しをした方が良いと思うのが大半だろう。

 昨日はマラガに行って寿司を食べた。日本で出来ることを、スペインでやろうと思ったら物凄い工夫と努力と手間が必要だ。それを寿司の世界でやっている日本人がいる。出すネタの手間の掛け方が半端じゃない。昆布締めにしたヒラメ、熟成させたカツオやレモンフィッシュ。レモンフィッシュが魚とは違う物を食べているような感覚だった。漬けにして出した、サーモンはサーモンぽくない。イクラに至っては、冷凍の物を、生の様に食べさせる技術には舌を巻いた。そこまでやるか!ここまでやれるから、色々な試練が降りかかっても、乗り切れるのだろうと思う。周りも助けてくれる。根本的に芯が強くないと、手間と時間をかけて仕事が出来ないのだろうと思う。感動した。

 ああいう人を見ていると、自分自身も省みてしまう。そして、襟を正さないといけないと思ってしまう。人生は、思うように行かない。それをどういう風に自分の気持ちと周りの環境や影響とバランスを取って、前に進んでいくか。くじけそうになったり、諦めそうになっても、そこで踏みとどまることが出来る人は、芯が強くないとダメなんだろうと思った。それと、技術を持っている人には、周りが大事な時にサポートしてくれる。そういう運も引いてくるんだろう。


 5月30日(水) 曇 17452

 昨日の午後、セビージャからマドリードへ戻ってきた。闘牛が終わって空を見上げたが、満月は見えなかった。28日セビージャ辺りで月を見たが、綺麗だった。昨日闘牛場に着いたら、今にも雨が降りそうだった。少し降ったが、あとは降らなかった。今日の予報は雨。どうなるんだろう。これからソルテオに行ってくる。

 昨日の闘牛は、トレエルベロス牧場の牛で、ダニエル・ルケ、ダビ・ガルバン、アルバロ・ロレンソ。アルバロ・ロレンソって、去年アルクルセンでやっている。その時は、アポデラードがロサノだったが、今年は変わっている。そして、今年のドミンゴ・デ・レスレクシオンで、耳3枚取ってプエルタ・グランデした。去年観たときは、何とも思わなかったが、昨日は落ち着いて闘牛をやっていた。去年よりもずっと印象が良い。工夫して闘牛をやっていた。

 ダニエル・ルケは生意気さが取れてきた印象だが、上手くなったかどうかは疑問。相変わらず自分第一主義な感じ。1頭目の牛で、ちょっと沸いていたが、剣を代えてから剣をアレナに刺して、尻の後ろで左右の手を持ち替えてナトゥラルを繋いだ。そういうのって、耳が取れる時にやった方が良い。それで興奮したお客さんもいたみたいだけど・・・。もっと牛の事を分かった方が良い。ダビ・ガルバンは、日曜日にセビージャで観た見習い闘牛の様でダメだった。牛が誘って来ないとドンドン牛に近づいていく。そうじゃなくて、深くクルサードしていかないと牛は動かない。それと、タンダの後に牛から7・8m離れて牛に息を入れさせないとダメなのに、取れが出来ない。それでは、牛は動かない。

 マドリードに帰ってきて電話したら、下山さんは元気そうだった。マラガの帰りはそんどそうだった。マドリードに帰ってくる日は元気そうだった。人前ではそうふるまっているいるのかもしれない。あの日は、THさんに教えられたというモランテの牧場へ行ってきた。こんな所にあるんだと思った。村の入口に、サルバドール・ダリを真似た闘牛場のポスターになったでかい写真が貼ってあった。


 5月31日(木) 曇 13563

 昨日の朝、結衣さんから連絡があってソルテオの切符の列が分からないという。どうやらラス・ベンタス・ツアーの人に嘘を教えられたようだ。それから直ぐに闘牛場へ向かった。約30分後闘牛場へ到着したら、結衣さんがタキージャ前にいた。そこで合流してソルテオに並んだ。ギリギリになってTHさんがやってきた。昨日のソルテオは、一頭目71番、二頭目104番、三頭目60番、四頭目125番、六頭目65番×。五頭目115番△。全体的に牛が小さく見えた。

 ソルテオが終わって、結衣さんが、隣のおじさんがいろいろ説明して、5頭目が良いと言っていたという。それは、僕の見解と一緒だった。THさんは、3頭目が良いと言っていた。5頭目は、角の形が左右で違っていると指摘した。そういうのは子供の木とか何かにぶつかった障害が出ているはずで、人間でも爪をぶつけらりすると、変形したりするの同じじゃないと言った。それから少し話をして、闘牛場で行われている牧場主、闘牛士、画家の話を訊きに行った。

 昨日の闘牛は、ガルシグランデ牧場の牛で、エンリケ・ポンセ、セバスティアン・カステージャ、ヘスス・エンリケ・コロンボ(コンフィルマシオン)。ポンセの始めの牛は、出てきてなかなか向かって来ない牛。逃げ回っていたが、マリアノ・デ・ラ・ビーニャがカポーテを振ると牛がそれについてきた。ポンセは、それをなぞるようにカポーテを振って牛を動かした。マリアノはポンセのバンデリジェーロを長くやっている。一時離れたが、戻ってきた。闘牛も牛も良く判っている。ポンセの下僕マリアノは、良いカポーテを見せた。

 ファエナは、膝を折ったデレチャッソから始めた。ムレタを外に振って牛に大きな動きをさせる。そうやって動きを教えるのはこの牛に対して非常に有効だ。こういう風にやったので、牛はポンセの思うままに動いた。観客は喜び「オーレ」の声が響いた。こういう風になったら剣が決まれば耳が出るんだろうなぁと思って観ていた。剣も決まった。観客はハンカチを振り続けたが、プレシデンテは耳を出さなかった。ポンセは観客の喝采に応えて挨拶したが、場内一周はしなかった。フィグラの証のようなへストだ。

 セバスティアン・カステージャは、この日5頭目の牛で耳2枚切った。ベロニカを繋いだ時に、左角が良いのが分かった。しかし、その左角でコヒーダされた。動画を観ると通る時に急に体の方に角を向けた。体をはじいて反転し、膝が角を支点して体を振り回した感じで、落下した後、しばらく動けなかった。理療中、ポンセがカポーテを振って牛を動かした。カステージャは、左足のこうの辺りを包帯のような物でぐるぐる巻きにしてファエナをやった。

 膝を着いたデレチャッソで始めた。それからナトゥラルを繋ぎデレチャッソ。立ってファエナを続けパセ・デ・ペチョで牛の前に立つを歓声が沸いた。パセは繋がり「オーレ」が鳴った。コヒーダで異様な感じで盛り上がった。左足をひきづりながらのファエナ。長いパセ・デ・ペチョが決まるとさらに盛り上がっていった。でも、耳2枚出るような感動は感じなかった。剣が決まれば確実に耳は取れる状況だった。

 背中を通すパセで驚かせて、スエルテ・ナトゥラルで剣を決めた。その時も牛に引っ掛けられた。観客は興奮して白いハンカチを振り続けた。口笛が鳴る。闘牛場が白く揺れていた。耳1枚が出たが、またハンカチは振られ続け口笛はさらに大きくなった。そして、2枚目のハンカチをプレシデンテが出した。この状況なら仕方ないかと思って観ていた。

 コロンボは、バンデリージャも自分で打つ。打つときに背中が反っているのが若さを感じる。最後の牛のキエブロは良かった。しかし、ファエナはさえなかった。去年のサン・イシドロの最優秀見習い闘牛士。他にいなかったからなったような感じだった。今年は、ポンセを子供の頃、見出したファン・ルイス・パロマレスがアポデラードになっている。ポンセと一緒のカルテルが増えるのだろう。

 結衣さんは、カステージャのプエルタ・グランデを喜んでいた。わざわざ日本からそのために見に来たのだから嬉しいだろうと思った。動画を観ると、普通の人間なら足の腱が切れていても不思議じゃないようなコヒーダだった。彼は体が柔らかいからそういう風にはならなかったが、明日もサン・イシドロ。出てくることを望む。

 「2番最強打者説。タイガースの2番として大谷を迎え撃つのはメジャー6年目のカステヤノスだ。昨季は自己ベストの26本塁打&101打点。10三塁打はリーグ最多だった。今季はチーム最高打率と最多打点の26歳は、実は相手投手のビデオは見ない派だ。「俺はオオタニの映像は一度も見たことがない」と断言する。「知っているのは彼がデカくて、99マイルの速球とスプリットを投げるということ。あとは左足をしっかり上げる。それぐらいだね。試合前には確認程度で映像は見るけど、大切なのは打席の中でどう感じるか。感じたままにスイングする。『考えるな、感じろ』。ブルース・リーの言葉は完璧なたとえだよ」(デイリースポーツ)

 大谷が先発した試合で彼は、3打数2安打。二塁打2本打った。彼の中ではブルース・リーの「考えるな。感じるんだ」という言葉が鳴り響いていたのだろう。試合は雨の為に2度の中断があり、大谷は5回で降板した。6回にかわった投手が打たれてエンジェルスは負けた。この日は、制球に苦しんだようだが、3安打、3四球、5奪三振、1失点だった。


 6月1日(金) 晴/曇 11721

 6月になった。残すところ1週間を切った。今日は服を替えてソルテオに出掛けた。終わって買い物に付き合ったり食事したりしたが、部屋に戻ろうと駅を降りて、鍵がないことに気づいた。それですったもんだして時間が無くなった。だから中途半端な日記の書き方になる。もう直ぐ日がかわる。だから、そんな感じになる。

 昨日のソルテオは、二頭目114番、三頭目102番、五頭目59番、六頭目59番×。四頭目△。一頭目38番?という見立だった。エル・ピラール牧場の牛で、6か国6人の闘牛士が1頭ずつ相手にする闘牛。ファン・バウティスタ、ルイス・ボリバル、ファン・デル・アラモ、ホアキン・ガルドス、ルイス・ダビ・アダメ、ヘスス・エンリケ・コロンボ。ボリバルのバンデリジェーロに、セサルの処に付いていたアドルフォが付いていた。久々にあの顔を見た。

 時間がないので、今日はここまで。


 6月2日(土) 晴 16518

 朝、競馬をやっていると結衣さんから連絡があった。これから出発するという。競馬が終わって、また寝た。それから起きてメルカドへ買い出しに行った。帰ってきたら同居人が起きていた。仕事はと訊くと、いつもより遅い出勤だという。一緒にコーヒーを飲んでだべって、それからくまさんの処へ向かった。駅について階段を登って行くと地上に待っていた。時間ピッタリ。それから今日はレストランへ行った。タコのサラダとステーキ。佐々木さんにも会った。

 色々話したが、最後にイベリアで来ると滞在中の証明書が必要で、何処に泊まるかを確認されるのだという。他の国によって入国した方がそういう検査がないので楽だという。それと、パスポートを盗まれた人がいて再発行の手続きが面倒くさいことを訊いた。戸籍抄本の原本を持ってきていると再発行の手続きがスムーズだから今度来るときは用意しておいた方が良いという。それで、間に合わないと航空券を買い直したりお金もかかるらしい。多分ガイドブックに載っているだろうけど…。

 土日はソルテオには行かない。昨日のソルテオの見立て。一頭目92番、二頭目74番、三頭目159番、六頭目×。四頭目43番、五頭目80番微妙。闘牛は、ビクトリアーノ・デル・リオ牧場の牛で、セバスティアン・カステージャ、ホセ・マリア・マンサナレス、カジェタノ。カステージャは、2頭目の牛の剣刺しで耳が消えた。やっぱりこの牛がこの日1番良い牛(この日の四頭目の牛)だった。この前のプエルタ・グランデしたファエナの方が良かったが、怪我をして足をひきづりながら耳1枚の価値のあるファエナをしたのは良いことだ。フランス人では、1番のフィグラで、ファン・バウティスタに比べると格が違う。カステージャが大関なら、バウティスタは幕内クラス。

 マンサナレスは剣だけの印象しか残らない。それと落ち着き。それも才能のだ。それがなくて、ファエナをちゃんと出来ない若い闘牛士が一杯いる。カジェタノは始めの牛で耳1枚を切った。耳の価値はないと思う。でも、多くの観客がハンカチを振ったので出た感じだ。そして最後の牛が、物凄く盛り上がった。トリルの前で門を開けると係員が合図をするとまったをして、それからカポーテを持って歩き出した。プルタガジョーラ。トリル前で膝を着いて十字を切って牛を待ち、ラルガ・カンビアール。ベロニカでも沸き、馬の前に持っていくキーテもチクエリナでも「オーレ」が続いた。ピカ後のキーテはファロール。膝を着かないラルガ・カンビアールのようなパセ。観客が喜んでいる。カジェタノが喜ばせている感じだ。

 このままファエナも盛り上がるかと思ったら、牛がソルテオで観た通り悪かった。動かないのだ。クルサードしないで牛を誘おうとすると口笛などが鳴り、カジェタノはその度にクルサードし直していた。そう、そうすれば良いパセが出来る。でも、牛が悪いので長いパセが出ない。途中で牛が止まったり、動きが悪いのだ。それで、プエルタ・グランデ出来なかった。というか、その前の耳1枚が気に食わない。頑張ったけど。


 6月3日(日) 晴 8067

 昨日闘牛に向かうメトロの中で電話が鳴った。THさんから。闘牛やりますか?メトロの中だから判らいなというと、言うと、こっちは土砂降りの雨だという。斎藤さんの処って入口でチャックします?一応切符見るけど。そうですか。取り合えず闘牛場へ行きます。と、切れた。闘牛場について席に着くと、アレナに敷いてあったシートははがされていた。所々雨のシミが出来ていた。開始前に15分アレナの整理の為に遅れるとアナウンスがあると、観客は拍手した。

 それから直ぐに、THさんがやってきた。友達を探しに来たと言って入ってきたという。アミーゴの国スペインらしい。雨が降るかもしれないから、テンディドではなく、僕がいる天井があるグラダにやってきたのだ。そこで、話をしながら騎馬闘牛を観た。ニーニョ・デ・ラ・カペアが持っている牧場の牛で、パブロ・エルモーソ・デ・メンドーサ、セルヒオ・ガラン、レア・ビセンス。メンドーサの馬の扱いは、相変わらず素晴らしい。角度を替えたり、尻を振ったりして牛に狙いを定めさせないので、余裕の騎乗。安心して観ていられる。剣刺しがダメで、耳が消えたが素晴らしかった。

 セルヒオ・ガランは、どうしても馬のスピードで牛を交わそうとするので、メンドーサのたずな捌きに比べるとかなり落ちる。それで、自分演技をアピールする人で、観客を盛り上げて、耳1枚を切った。3頭目のレア・ビセンスの時あたりから雨が降り出す。土砂降りに近い状態になる。THさんにこういう風になるとテンディドのお客さんは席立つでしょう。そうするとグラダとかアンダナーダの屋根があって雨が当たらない観客が、当てつけに「オーレ」の声を出して騒ぐことを伝えた。雨の日は、屋根付きの席の方が絶対良い。2年ぐらいはあまり雨が降らなかったが、サン・イシドロに通って、雨に泣かされた思いが強いから、グラダはそういう意味で良いのだ。

 THさんは、この雨の中でテンディドで観ている自分想像していたと思う。そして、土砂ぶりの中でグラダで雨に濡れずに見ている今の自分に幸福を感じてたと思う。初めのうちは雨のシミで馬が滑らないか心配していたが、ちゃんと調教しているので、レアの馬も土砂降りの中で、危なげなく動いている。メンドーサの馬はもっと凄い。馬が騎乗者とのバランスを常に判っている。足場が悪いぬかるんだアレナでも、何の心配もない。安定しいる。メンドーサは、馬で人生を語る人だ。だから、ベントゥラやレオナルド・エルナンデスの様に、自分と馬の演技をアピールしない。観客に自分が語る人生を見せるだけで、観客の処にそれは届く。正しい人生の見せ方だ。

 THさんとメンドーサを観ていて、昔の騎馬闘牛はこういう技術を見せる人がいなかったから、騎馬闘牛が観たいと思わなかった事を伝えた。今は引退した名馬カガンチョとメンドーサを観て、その考えが変わった。あの蹄の上の、球節の繋ぎの柔らかさは、競走馬のトウカイテーオーと同じだ。あんな馬はこの2頭しか知らない。動きを観ているだけでうっとりする感じだった。THさんは、カガンチョを見たことがないようだけど、知っていた。サラブレッドでは、騎馬闘牛は出来ない。怖がりだからだ。おそらく騎馬闘牛の起源は、戦争の騎馬戦の戦闘で使った技術が基になっているのだろう。今度は剣が決まり耳1枚。ここの処、サン・イシドロでは剣が決まらず耳が取れない年が続いたが、やっぱり騎馬技術は天下一品。無双だ。

 最後の牛でレアも耳1枚切って、三人の騎馬闘牛士が耳1枚ずつで終わった。そのまま約束していたので、近くで夕食を食べた。美味しいソロミージョ。セビージャで、下山さんに教えてもらったソロミージョ。マドリードでも何度も食べたが、この前、結衣さんと三人で行った時食べた、ソロミージョが物凄く柔らかくて美味しかった。THさんが一口食べて、これ全部一人で食べられると、言ったくらい美味しい。それを頼んで食べた。闘牛終了直後だったので、物凄く人であふれかえっていたが、狭い店内。小さなテーブルの端を貸してもらって食べだした。こういう処がスペインらしいところ。日本じゃ、嫌な顔をされる。それから椅子など譲られたり、席も空いて夕食した。

 それから、場所を替えてお茶しながら話をした。土砂降りの闘牛は何度も見たことがあるが、騎馬闘牛は記憶にない。非常に珍しい。おそらく、サン・イシドロじゃなきゃ成立しないと思う。他だったら中止になっているのだと思う。眠そうだったので、戻ってきた。あれだけ動き回っていたら、なかなか寝ても疲れが取れないと言っていたが、ゆっくりする時間も必要だ。サン・イシドロの間は疲れが取れないだろう。バルセロナに戻ってゆっくりすれば良いともう。部屋に戻って、THさんから連絡があった。話を訊いて、たぶんタキージャで話をすれば解決すると思った。

 今日は同居人が仕事が休みで、昼食を作って貰っている。ご飯を炊いて豚肉を食べる。メンドーサも良かったし、ソロミージョも美味しかった。今日は豚肉を美味しく食べて闘牛場へ向かおう。


 6月4日(月) 晴/曇 9166

 朝の6時過ぎまで飲んでいて眠い。寒いので窓を閉めたが、10時に起きたらやっぱり寒い。それで長袖の厚いものを中に来てソルテオに出掛けた。闘牛場に着いたのは、11時半ごろ。インド人が30人くらいいた。頭にターバンを巻いて手に、100ユーロや200ユーロ札を持っている。ビックリした。こっちは1ユーロでソルテオの切符を買ってパテオ・デ・クアドリージャへ向かった。門の外まで人が並んでいた。ちょっとするとTHさんがやってきた。

 インド人の話をすると、200ユーロ札なんて見たことがないという。黄色いお札。初めてのスペインで初めて闘牛で楽しみにしているんだろうなぁと思った。ジダンは、チャンピオンズリーグ3連覇をした5日後、突然監督を辞任した。そして、PPのラホイ首相は不信任案が可決され最大野党の社会党の連立政権になる。くまさんが言うには、サンチェスがカタルーニャ問題を解決できるとは思わないと言っていた。むしろ、悪くなるんじゃないかとという予想している。次の選挙までの政権だろうと言っていた。

 昨日のソルテオは、日曜日なので観ていない。ミウラ牧場の牛で、ラファエリージョ、ペペ・モラル、ロマン。牛の事を言えば、2頭目の牛と6頭目の牛が面白かった。2頭目の牛は、遠目から呼べる牛。ファエナの前半ペペ・モラルは良い感じでやっていた。「オーレ」も出て良さそうだったが、後半になると、牛を誘う場所が、牛に近づきすぎてきた。牛の力強さも足りなかったのかもしれないが、良いパセを引き出せない状態になった印象だ。それでも剣が決まっていれば、観客は耳を要求していただろう。THさんは、トカールが良かったと言っていたが、僕にはそんなに印象的ではなかった。

 ロマンは、3頭目の牛で恥をかきそうになった。でもなぁ、最後の6頭目の牛はもっと出来たと思う。ペペ・モラルはタンダの後、牛から離れて牛に息を入れさせていた印象だが、ロマンは牛から離れないので、牛に息が入らない。いつも同じような距離でトレアールしていては、牛がドンドン動かなくなるのは当たり前のことだ。トレアールのやり方が違うと思う。コルバチョは、そういう処も見て、彼のアポデラードにはならなかったのだろうと思う。血を流せば観客は応援してくれる。でも、そうじゃないと、今日のようになる。もっと体で覚えることが必要だ。

 ラファエリージョは、THさんが言うように、ほとんどの観客は、やる気なし。と、感じたと思う。僕は彼が相手にした牛とそのトレアールの仕方を観ながら違う事を考えていた。コリーダ・ドゥーラって切ないなぁ。背中で人生を語れない時、フィグラがやりたがらない牧場の牛ばかりを相手にさせられて、何もできないと、罵声を浴びる。こういう役目を与えられた悲しさみたいなものを感じた。誰だって、ファン・ペドロ・ドメク系や、カルロス・ヌニェス系の牛を相手に闘牛しただろう。でも、それが出来ない悲哀。そういう闘牛士人生を送る人に、そういう物を感じたのだ。コヒーダされてアレナに落下して、牛の角が首の近くを通過した。そん事さえ、多くの観客からは他人事として情報処理させる。

 ラファエリージョの良い闘牛もサン・イシドロで見たことがある。その時の感想はむしろ過激で、その闘牛を否定する感想だった。簡単に言えば、嫌いな闘牛士だ。それでも、こうしてアレナに立ち続けることの意味を、自分なりに考えるととうして、闘牛士としての、悲哀を感じてしまうのだ。こういうのは長く観ているせいなのか、年を取ったせいなのか?でもそういう処にも、闘牛って何かといういう物が潜んでいるのだと思う。ミウラ牧場の牛の闘牛に関しては、おそらく意見が分かれるのだろう。良い牛だったという人と、全然面白くなかったという人と。それで良いのだと思う。そういう感覚の積み重ねが、闘牛に対する深さを味わえるようになって行くことだと思う。

 今日のソルテオは、2018年6月4日ソルテオの見立て。一頭目4番、微妙。二頭目57番、三頭目60番、四頭目31番、五頭目9番、六頭目7番×。どうなるか。昼寝して、脳細胞が回復した。これから闘牛場へ向かう。


 6月5日(火) 晴/曇 11054

 今日も寒い。今日もソルテオに行ってきた。ソルテオの見立て。ホセ エスコラル牧場の牛。一頭目43番、二頭目30番、三頭目25番、五頭目42番×。六頭目10番△。四頭目27番微妙。ルイス・ボリバルは良いファエナを見せることが出来るのだろうか?

 昨日は、闘牛が終わって、待ち合わせ。TD君と同居人と、隣の駅近くのバルで1杯飲んで、ゴヤ近くの中華で鍋をつついた。バル近くにスポーツ・センターがあって、そこが昔闘牛場だったところだという。ゴヤ通りに面した処だ。そのバルに昔の闘牛場の写真が飾ってあったので撮ってきた。写真を撮っているとセニョーラがこっちにもあるよと教えてくれた。それは大きな通りから闘牛場のプエルタ・グランデを撮ったもので、片側4車線くらいある大きな通りだった。路面電車も写っている。

 TD君が昔、この近くに住んでいた時に、スペイン人の婆さんが、私の母は闘牛が好きで、良く昔の闘牛場へ通っていたという話を訊いたのだという。それが、スポーツ・センターのすぐ近くにあるバルに、写真で残っている。初めて訊いた話だったのでビックリした。ラス・ベンタス闘牛場の前の闘牛場。そういう事も遠い過去になっている。

 昨日の闘牛は、ソルテオの見立通り1番良いと思って観ていた、1頭目の牛が場内一周。ファエナも良かった。でも、プレシデンテは、観客の耳要求に対して許可は出さず、牛の場内一周を意味する青いハンカチを出した。観客は口笛や罵声を浴びせた。正直な気持ちを言おう。耳でも良かったと思う。もしその基準に達していなと考えるなら、それは、左角がブスカンドする牛で、ナトゥラルがちょっと少なかった。ナトゥラルをあと2・3回通し、「オーレ」の声が鳴っていれば、完璧に耳だったと思う。そこだけが、少し引っかかる点だ。突っ込んでこない牛を、カポーテで慣らし、ピカの見せ場をたっぷり作り、ファエナも良かった。牛は場内一周。しかし、観客が望んだ耳は与えられなかった。オクタビオ・チャコンは、場内一周だった。

 エサウ・フェルナンデスは、ちっとも良くなかった。ほぼ何もできずに終わった。コルバチョが一時アポデラードしていたが、良い処が見当たらなかった。下山さんにそれを言うと、彼の父親とコルバチョが親しくて、セビージャでプエルタ・デル・プリンシペしそうになったことがあって、それで引き受けたのではないかと言っていた。なるほどと思った。

 セバスティアン・リッテルは、見所がある闘牛士に見えた。ブスカンドする牛を相手に、ファエナを見せた。ブスカンドする角の側でパセしても、体が逃げずに、体の線がちゃんと決まっている。あれは観客が文句のつけようがない。最後の牛は右角がブスカンドする危ない牛。左角がブスカンドするかは確認できなかった。隣の爺さんが、imposible(不可能な)と言って立ち上がった。そして、コンプリカド。エサウ以外は拍手で退場していった。

 下山さんの話を書いておく。セバスティアン・リッテルは、タラバンテの頃に、エスパルタレスやフェルミン・ボオルケスの牧場へ行って、パセの後に帰ってくる牛がムレタではなく闘牛士の体の方に向かうのを、我慢してそこに立っている練習をコルバチョと良くやっていたという。そういう物が昨日のファエナにも出ていたんだと思った。コルバチョは、雌牛ではなく、雄牛を相手にテンダデロをやらせ、自分の闘牛士に教えていたという。牧場主からタダで雄牛を提供されていた。凄いことである。コルバチョが、そうやって教えた闘牛士に、ホセ・トマスが、アレハンドロ・タラバンテがいるのである。


 6月6日(水) 晴/曇 13676

 朝起きると寒い。12度。冬に近い。4日、5日と寒い日が続き、闘牛観戦は寒い。特に昨日は、震えそうな寒さだった。寒いだけでなく風が冷たかったからだ。ソルテオに行ってきた。今日は切符が売れているはずなので早めに闘牛場について、THさんに電話。来るというので切符を買って待つ。立って待っていたら、右の下腹が痛くなってきた。2日前くらいから、たぶん腸だと思うが、ぼこっと膨らんだりしておかしいなと思っていた。痛いなと思いながら待っていた。THさんが来て、おかしい事を話。タバコのせいじゃないですか?というから、それは違うと否定した。昨日、一昨日の闘牛の話や、テンダデロに行った話を訊く。ソルテオの見立て。二頭目92番、四頭目135番、×。三頭目157番△。一頭目71番、五頭目95番、六頭目80番?。

 それから、カフェに行ってコーラを飲みながら話をして、近くのバルで、ソロミージョを食べた。何度食べても美味しい。ここのはとても良い。闘牛の話をして、カナル・プルスの闘牛中継のビデオを撮ると言っていたので、部屋に戻ってきた。それで、熊さんに盲腸じゃないかと相談。最悪医者に行くならそれ専門の通訳を紹介するという。取り合えずネットで調べてその症状に当てはまるかみたらと言われて、調べたら、場所も痛さも違っていた。このまま、今日は昼寝して闘牛場へ向かう事にした。そして、明日、帰国する。

 昨日の闘牛は、ホセ・エスコラル牧場の牛で、ラファエリジョ、フェルナンド・ロブレニョ、ルイス・ボリバル。ラファエリジョは、良い牛なのに何もできなかった。1頭目のまあまあだったが、4頭目の牛のカポーテは何やっているの思った。あれはタブラに背を向けて普通にベロニカをすればちゃんと動く牛。それをチマチマ横にカポーテを振って、アレナ中央へ牛をもっていった。あれをやると動く牛が、動かなくなってしまう。それをやっちゃなぁ!

 フェルナンド・ロブレニョは、2頭目の牛で観客を沸かせた。が、そんなに良いとは思わなかった。牛をパセしているだけの印象で、別に大したことをやったわけでない。カポーテでは左角が良かったので、良いナトゥラルが観れると期待したが、デレチャッソで左右に牛を振って始めたが、右角ばかりで、左角をやった時は、もう終わっていた。考えていないんだなと思った。感覚だけで闘牛をしないで、牛をちゃんと見て考えてやって欲しい。そういう処が、いつまでたっても分からないようだ。

 ルイス・ボリバルは、6頭目最後の牛で耳を切り損ねた。ベロニカから左角が良いのは明らかだった。カポーテで沸かせ、ピカでも牛を遠目に置いて沸かせた。ファエナも直ぐにナトゥラルを始めた。良いパセが出る。そのまま徹底してナトゥラルを繋げば良いのに、デレチャッソを始めた。もう、それやらなくていいよと思って観ていた。次にナトゥラルをやった時にはパセが短くなっていた。これで耳が消えたと思っていたら、剣刺しが見事だった。体を牛に預けるような剣刺しで良い処に剣が決まりコヒーダされた。これで一気に観客は耳を出そうとする気持ちになった。だが、デスカベジョを2回失敗して耳が消えた。終わった後も、挨拶にも出てこなかった。テンディド7の人たちがそれを要求した。これは非常に珍しいことだ。それなのに出てこなかったと、THさんが言っていた。テンディド7の人が、馬鹿野郎、拍手してんだから出てきて挨拶しろと怒鳴っていたという。

 この6頭目は、非常に印象的だった。カポーテも良く、ピカも見せ場があり盛り上がった。そして、バンデリージャも上手く、カポーテを振ったアドルフォのカポーテ捌きに、「ビエン」の声が出た。そして、ファエナも良かった。トータル的に、この前のオクタビオ・チャコンの1頭目と、ルイス・ボリバルの6頭目はほぼ全部のテルシオが良かった。こういうのが観れるのもサン・イシドロ。

 THさんがバルタサール・イバン牧場の牛の動きを動画で見せながらこの、テケテケテケって動き方が特徴で、という。今日それをスペイン語で何ていうのと、訊いたら、スペインでは分からないと笑っていた。こういう日本語独特のオノマトペって他の言語にはあまりないのだ。ちょっと寝て厚着して闘牛場へ向かおう。今回最後の闘牛。


 6月7日(木) 曇 15596

 今日も朝が寒い。マドリードの天気は、どうなっているのか。昨日の闘牛場は日が差して暖かかった。でも、メトロとかは冬服を着ている人がいる。昨日の闘牛は、フェレーラが耳を取れず、ヒネス・マリンが耳1枚を切った。時間がないので結果だけ。終わってからTD君と夕食を取って、それから2人と合流して飲んで帰ってきた。それから荷造り。荷物を入れるだけなので簡単だ。

「第89回都市対抗野球大会の東北予選決勝が6日、盛岡市の県営球場で行われ、トヨタ自動車東日本が日本製紙石巻に4―2で勝利。創部7年目で初の都市対抗出場を決めた。 --中略--

「7年やってきて、やっと全国の舞台に立てる。これがスタート。まずは全国で1勝したい」と龍太外野手。弟と都市対抗の話はしていないといい「勝ってからしようかなと。帰ってLINEを見てみます。ここまで飛び抜けちゃうと、もはや一ファン。悔しい気持ちもなくなっちゃいましたよ」と苦笑いで話した。」(東京スポーツ)

 大谷のお兄さんは、初めて全国大会出場を決めた。そして、大谷翔平は、指にマメが出来て緊急降板。そうそう上手くいかないのだ。これからバラッハスヘ向かう。あとは、日本に帰ってからにする。


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