−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年のスペイン滞在日記です。
6月8日(火) 晴 10124 マドリードにて
腕時計の時間がずれるのでおかしいと思っていたが、時間が過ぎているのにいつまでたっても同じ時間。おかしいと思ってよく見ると秒針が取れて引っかかっている。それで時間が刻まれなくなっていた。こんな事ってあるの。セビージャにこれから向かうが、AVEが動いているのかどうか?スペインでは今日ゼネストをやるという。もし動いていなければ行けない。間引いていれば何とか行けるだろう。どうなるのか判らない。また、今日予約を入れているホテルはネットが使えないのでHPのアップも出来ない。今日からマドリードは雨予報。セビージャは明日から雨予報。
6月9日(水) 雨 6360 セビージャのホテルにて
ゼネストの関係で、AVEの出発が15分遅れ、セビージャに到着したのが21分遅れ。サンタ・フスタに下山さんが車で迎えに来てくれていた。AVEでセビージャ到着前にTELがあり遅れていることを伝えた。サンタ・フスタに到着して車を停めている方に向かって急いでいて、ふと振り向くと下山さんがいた。横にいるのに気付かなかったそうだ。去年の9月のバルセロナから約8ヶ月ぶりの再会。元気そうだ。それからホテル・コロン付近のオルタルに向かった。途中まゆみさんからTELがあり、トレモリーノス(マラガ)の肉屋に行くか、に行くか美味しいワインを飲むかと訊かれ、アルゼンチンの肉が食えるところに行きたいと言った。まさかマラガの方だとは知らなかった。オルタルにチェック・インしてとあるホテルの寿司バーで昼食のメニューを取り、家でまゆみさんと合流。
それから高速でマラガ方面に向かった。トレモリーノスに着いたのが19時半頃。海岸などで時間をつぶして20時半にグスタボに到着。そこでMさんと合流。5人でアルゼンチンの焼き肉を食べた。Mさんは入院前よりもやせて若くなっていた。麻痺が残っているというと言うが、そういうのは外見からは解らない。脳腫瘍を摘出したとは思えないほどだった。性格がのんびりしているから余計なことをくよくよ考えないのだろう。それが回復にも役立っているのだろうと思う。今もうガイドの仕事を始めているという。下山さんの子供も大きくなっていて1人で歩けるようになっていた。髪の毛も長くなって女の子らしくなっている。
ワイン2本と前菜と肉は6人前を食べてお腹一杯になって帰路についたのは22時半頃。セビージャに着いたのは2時近くになっていた。遠くまで行って肉を御馳走になった。本当にありがたいことで感謝している。それには理由があるのだが、それは書かない。余計なことを書かないことにする。まゆみさんからはお叱りの言葉我を貰った。闘牛の会のことをグダグダ書かない方が良いと言われた。それはそうだと思った。先日、三木田さんにTELした時に言われたこともあるがそういうこともいまさら書かない。終わったこと。
今日の朝は、リッキー・リー・ジョーンズの、『恋するチャック』から始まった。掲示板にネット炎上寸前のどうのこうのとあるが、時間があるときにこのHPの掲示板にだけ書き込みをすることにする。
6月10日(木) 曇 3120 セビージャのホテルにて
昨日は、下山さんの家に行ってDVDに録画していたサン・イシドロを観た。モランテとのキーテ合戦や、フリ、フリオ・アパリシオのコヒーダ、エル・シドの耳など。雨が降っていたので牧場へは行かずにセビージャで過ごす。夜はアルカラ・デ・グアダイラに行って子供を遊ばせて中華を食べた。それからセビージャに戻りまゆみさんを会った。殆ど歩いていない。車があると歩かないのだ。今回2回目くらいの昼寝をする。
エル・シドの父親が死んだ。去年の4月頃から深刻な病状だったようだ。だから今年のセビージャで総スカンを食らったときは非常にがっかりして落ち込んでいたのかもしれない。だからマドリードで耳を切ったときは泣くほど嬉しかったのだろう。リベラ・オルドニェスが9月のアルバセーテのカルテルから、パキーリに名前を代えるという。祖父さんがヘミングウェイの本にも出てくるアントニオ・オルドニェスで、父親がフランシスコ・リベラ・パキーリ。今まではリベラ・オルドニェスと名乗っていたが、確か本名がフランシスコ・リベラ・パキーリ・オルドニェス。要するに父親と同じ名前で名字だけが違うのだ。それを父親の通称と同じくするという。名前を代えたからと言って闘牛が代わるとは思えないが、気分が変わるだろう。その程度だと思う。名前負けすると思うのだが…。
人はそれぞれの文化母体を持っている。それによって物事を見る視点が変わってくるし、解釈も変わってくる。それなのに、自分の解釈だけを押しつけるアングロサクソンの考え方に染まって馬鹿な考え方を広げようとする人がいることは同じ日本人として悲しいというか、自分の文化母体を侮辱していることだと思う。それで良いのか?と、その人間自身が考え直さないと人生が文化母体のない状態で過ごすことになるだろう。それは基準がない人生と同じだ。基準がない人生は非常に危ういフラフラした人生と言うことになるのだと思う。
6月11日(金) 曇 9375 マドリードにて
9日に雨が降ったあたりから寒くなった。新聞にもクアレンタ・デ・マジョという見出しが出ている。5月40日。それまでは冬服をしまうなという、格言があるが、その通りで昨日マドリードに戻ったら、殆どの人が冬服を着ている。中にはマフラーのようなものを巻いている人もいる。半袖Tシャツを着ている人もいるが、それは若者。老人や殆どの人が冬服だ。あの暑かったスペインじゃなくなった。今日が曇で、最高気温20度、最低気温9度、降水確率20%。明日が曇で、最高気温22度、最低気温9度、降水確率30%。
昨日は19時前にマドリードに戻って、TD氏と夕食を取った。レストランの中は冷房もなく半袖で良かったが、食事後に外に出ると、フリーズを羽織っても寒い。それから飲みに行き終わって外に出ると震えるくらい寒かった。ダウンジャケットを持ってきたが、明日の闘牛では使うかもしれない。とても窓を開けて寝る状況じゃない。窓の外は冬服の人が行き交っている。昨日何時まで飲んでいたのか覚えていない。多分2時くらいまで飲んでいただろう。帰ってきてバタンキューで寝た。目が覚めたのが8時過ぎ。これから荷物を整理して引っ越しを始める。最低限のものだけを残してY君の所に移動。おみやげも買わなきゃ。明日闘牛が終わったら下山さんと夕食を取ってY君の所に行き日曜日に日本に帰国。
昨日レストランやその後のバルで山田風太郎の小説の話をしたら、TD氏が読んでみたいとその気になった。音楽、映画、サッカー、ホセ・トマスの話をして盛り上がった。何なんだろうあの盛り上がりは?こんな話が出来るとは思わなかった。風太郎の小説読んだ後ならもっと盛り上がるだろう。
6月12日(土) 曇 6537 マドリードにて
寒いマドリード。いつ雨が降ってもおかしくない雲が出ている。昨日は大体の荷物を移動させてY君と昼食を取った。その後は彼の所でくつろいで、くまさんの所にって話をした。バルに行ってビールも飲んだが飯らしい飯を食べずにビールを飲んでいた。お腹が一杯になったので食べなかった。帰ってきたら、眠くなって寝た。今洗濯中で、買い物をしておみやげを探す。部屋の掃除などをしてホテルに向かう。それからラス・ベンタス闘牛場へ。今年最後の闘牛。マノロ・サンチェス、エル・フリ、アレハンドロ・タラバンテ。牛は、エル・ベントリジョ牧場。ホセ・トマスが出ないが良い闘牛が観たい。今日もTV中継はない。ホセ・トマスが出場予定だったので中継されないのだ。カステージャも3日のホセ・トマス出場予定の日に良い闘牛をしたので、フリとタラバンテに期待したい。
予定は闘牛後は、夕食を取って下山さんと別れてY君に会い鍵を借りて、カジャオの荷物を持ってY君の所に行き待機する。今、コルテに買い物に行ってきた。この重い荷物は昨日のうちに運んでいた方が良かったと思った。でも、ギリギリにならないとやらないのが俺だからしょうがない。それにしても、出かけるちょっと前から雨が降り続いていた。もう1時間以上降っている。どうなるか?
6月13日(日) 曇 16560 マドリードにて
昨日の闘牛は面白かった。フリは、耳が貰えるものだと勘違いしていた。あれで耳なら問題だ。タラバンテは明らかに耳だった。剣も決まり誰もが耳だと思ったが、デスカベジョが4,5回目くらいにようやく決まり耳が消えた。ファエナは素晴らしかった。終わった後は、M夫妻とYさん、万希ちゃんと会った。みんなタラバンテを賞賛していた。それには納得。フリにはあれで耳ならおかしいと口々に言っている。これも納得。納得していないのは、耳を要求した観客とフリだけ。それからM夫妻に飲みに行こうと誘われたけど、下山さんがいるので断って、万希ちゃんと3人で韓国料理を食べに行った。土曜日だから込んでいて、注文するまで40分ぐらいかかり食べ終わったのも思いの外遅くなり、どん底に着いたのが、0時半過ぎで、Y君と話をして部屋に戻ったが1時頃。それから掃除と荷物をまとめて、Y君の部屋に行った。ジャック・ダニエルを飲んで7時半起床。
シャワーを浴び、朝食を取りこれから空港へ向かうところ。今週は競馬はしない。来週の宝塚記念まで取っておく。ありがとう、闘牛。ありがとう、スペイン。そして、ありがとう、スペインの友人たち。また、来年会いましょう。
6月14日(月) 雨 7685 東京にて
無事東京に戻ってきた。おみやげを買ってもスーツケースには余裕があったのでカメラと望遠レンズを持ってこれた。忘れ物は、ホセ・トマスと、風呂で体を洗うタオルを忘れてきた。空港行きのタクシーの中でY君からTEL。俺の荷物を忘れないようにといっていたのに、自分がプラドのセキュリティー・カードを忘れて家に走って戻ったという。一緒にタクシーに乗ってプラドに行った後だから時間的には出勤時間には間に合っただろう。空港から下山さんにTEL。お世話になったお礼をした。まゆみさんにもお礼を言ったら助言を貰う。最後は子供にさよならを言う。また、来年。来年こそはラス・ベンタス闘牛場で、ホセ・トマスが観たい!
成田に到着。仕事関係と弟にメール。空港で寿司をつまむ。イカとマグロのづけ。最後が納豆巻き。昼食はつけ麺。夜は地鶏の親子丼。これからワールド・カップで日本対カメルーン戦。思いの外日本を来している感じだ。世界的に見れば全く期待されていない。この差異には違和感を感じる。
6月15日(火) 晴のち雨 5789
昨日のワールド・カップ、日本対カメルーンは、松井、大久保の活躍と、本田のゴールで1−0で勝った。期待していなかったが、試合が進むにつれて気持ちが盛り上がり、本田の得点後はもしかしたら勝てるのではという期待に変わり、最後は祈るような気持ちで観ていた。勝ったときは本当に嬉しかった。ディフェンスで日本は素晴らしい動きをした。相手を2人で囲んでボールを取る。朝のNHKの解説者は、これをサンドイッチといい、3人で囲んで取るのを、ミックスサンドといっていた。ディフェンスも良かったが、ドリブルで勝負できる大久保、本田、松井と3人もいるのも良かった。パスだけで相手を崩す事は難しいが、ドリブルだとその後にスペースが出来るので攻撃に幅が出来る。特に松井が素晴らしかった。
今日は部屋の整理をしたり洗濯したりしたが、帰りの飛行機の中で観たビデオが忘れられなくて、ネットで検索して探した。それでちゃんと見つけてAmazonで注文した。飛行機の中で2時間か3時間同じビデオを何度も聴いていた。『Glee』 というアメリカのTVドラマの中でシーンだった。歌は、『Don't
Stop Believing』(You TubeではGlee Castと書かれている)。この曲は、Journeyの歌だったが、リード・ボーカルの2人の内、女性ボーカルは飛び抜けて抜群の声の持ち主で、この声がCDやDVDで記録されてあることが、殆ど奇跡に近い凄いことだ。とてつもないインパクトで僕の中に入ってきた。名前は、Lea
Michele。舞台でミュージカルなどに出演して経歴を持っているようだ。23歳。去年発表されているので21か22歳の録音だが、少女の声の部分を感じさせる不思議な透明感を持っている。アメリカの偉大さは、無名でも偉大なボーカリストが各時代にいること。Lea
Micheleも間違いなくその中にはいる。
こういう発見は、良い闘牛士に出会ったときのように嬉しい!本当に気になって仕方がなかった事が解って、しかもこれからいつでも観れる状態になったというのは非常に嬉しいことだ。明日から仕事か。これからサッカー観て寝よう。
6月17日(木) 晴 27974/2
時差ボケのせいで夕方から夜にかけて非常に眠くなる。昨日のスペイン戦は、寝てから観ようとしたら、起きれなくて最後の10分くらいしか観れなかった。何が起こっているのか解らず、そして、信じられない状況だった。負けると言うことを想像できなかったが、負けてしまった。24本のシュート打って、ボール支配率でも圧倒しても勝てないのがサッカー。何回か前のポルトガル対アメリカの試合を思い出した。圧倒的にボールを支配していたポルトガルは、アメリカに1−3くらいで完敗した。カウンターの恐怖が威力を発揮した試合だった。あれに近いスペインの敗戦。
今日は、アルゼンチンが韓国を4−1で圧倒・完勝した。アルゼンチンの攻撃力はやはり凄い。先発からはずれたアグエロが後半途中でピッチに立ちいきなり良い仕事をした。メッシも活躍して、イグアインがハットトリック。スペイン・リーグで活躍する選手たちは威力を発揮した。
6月18日(金) 曇 23291
『Glee』のDVDとCDが到着。早速『Don't Stop Believing』を探したら第1話の最後の部分に入っていた。昔『フェーム』という映画あったがそれに似ている。字幕がないが十分楽しめる内容だ。スペインで撮ってきた闘牛のビデオはまだ観ていない。DVDで予約していた『ゲゲゲの女房』がようやく追いついた状態。来週中にはDVDのHDDに録画できるだろう。これを基に闘牛のビデオ上映会を開こうと思っている。今準備中。準備が出来たらHPで募集する。
6月19日(土) 雨のち曇 37953
日本対オランダの試合が終わった。惜しい試合だった。川島は良いプレーもしたが得点シーンは明らかにミス。ガッカリ。それと交代で入った中村俊輔にはもっとガッカリした。意欲も闘志も感じられなかった。連動もなし。バックパスをするために出てきたんならいらない。闘莉王の闘志や意欲に比べれば、今日は本田も良いプレーが出来なかった。松井と大久保は今日も良かった。日本に足りないものは何か?俊輔のように上手い選手より、松井や大久保、闘莉王のようにチームのために必死になれる選手が必要だ。俊輔は好きだが今日の出来は最悪だ。
今日の視聴率は前回と同じくらいあるだろう。盛り上がったが善戦では、何も得るものがないのだ。ぼろ負けするかと思ってみていたので、良い試合だったと思う。でも、それでも悔しさの方が大きい。それが今の気持ちだ。今日は競馬をやる気にはなれない日だった。
6月20日(日) 曇 4068
カメルーンは負けた。この結果最終戦で日本はデンマークに勝つか引き分けで決勝トーナメントに進出できることになった。中国は為替相場の弾力的な運用に移行させる模様だ。週明けの為替相場に注目。時差ボケだけじゃなくて、なんか寝不足が続きそうだ。
6月21日(月) 曇 42632
ポルトガルは、北朝鮮に7−0と圧勝した。クリスティアーノ・ロナウドはアシストと得点を入れた。これでこのグループはブラジルとポルトガルが有利になった。チリとスイスは前半を終わって0−0だが、スイスは退場者を出した。こういう風にサッカーばかり観ていると闘牛のビデオをHDDに録画できない。サッカーをどこかではしょって六羽を進めなければならない。
6月22日(火) 曇 4049
スペインがホンジュラスに、2−0でようやく勝った。得点を入れたのは初戦で不調だった、、ビジャ。先発でフェルナンド・トーレス出場した。3戦目は2戦2勝のチリ。決勝トーナメントに進んで欲しい。
内閣支持率が下がった。これは消費税10%をめあす上げるといったことが影響していると言われている。でも、もうこういう増税の話をそろそろした方が良い時期に来ていると思う。ギリシャの財政危機を端と発したユーロと経済危機を目の当たりにしたわけだから…。ヨーロッパでは20%の消費税は当たり前になっているのだから。
20日の結果。 アリカンテ。エスプラ、耳1枚、強い耳要求。モランテ、耳1枚。アレハンドロ・エスプラ、耳1枚が2回。 バダホス。アンベル・ポサダ、耳なし。イスラエル・ランチョ、耳1枚が2回。フイロ・パレホ、耳なし。 アルヘシラス。ポンセ、耳2枚。ファンディ、ダニエル・ルケ、耳1枚。 トレホン・デ・アルドス。エル・シド、耳1枚。タラバンテ、イスマエル・ロペス、耳なし。 Istres(フランス)。アントニオ・バレラ、コヒーダされて怪我。アルベルト・アギラール、耳1枚。メディ・サバジ、耳1枚が2回。
21日の結果。 アリカンテ。エル・シド、マティアス・テヘラ、耳なし。アルトゥロ・マシアス、耳1枚。
6月24日(木) 曇 50846/2
イングランドとアメリカが予選通過。アメリカは、ロスタイムでドノバンがこぼれ球を入れて1位通過。本当に劇的である。ドイツも苦しんで予選通過。さて、日本はどうなるか?完勝して欲しいけど。
ビデオ上映会の準備をする。録画してきたアニベルサリオの闘牛をDVDレコーダーのHDDに起こした。後は編集をするだけ。ざっと観て1番盛り上がっているのはやはりセバスティアン・カステージャのファエナだ。観客の心を鷲掴みにし、惹き付ける闘牛はホセ・トマスの様だ。だからといって観客の受けを狙ってやっているわけではない。牛としっかりと対峙してただ真剣勝負をしているだけなのだ。そういう風に闘牛に入っていってやっているところもホセ・トマスの様だ。
今日参議院選挙公示日である。消費税の問題などあって支持率が落ちた菅内閣。民主党が過半数を取れるかどうか。
22日の結果。 バダホス。モランテ、耳1枚ともう1枚要求。ファンディ、耳1枚。マンサナレス、、耳1枚ともう1枚要求。 アリカンテ。オルドニェス(パキーリ)、耳なし。カステージャ、耳1枚が2回。カジェタノ・オルドニェス、耳なし。
23日の結果。 バダホス。フリ、耳1枚、耳2枚。ペレラ、耳2枚。タラバンテ、耳1枚、耳要求。 ポンセ、場内1周。マンサナレス、耳なし。ダニエル・ルケ、耳1枚、耳要求。
6月26日(土) 曇 42133/2
日本がデンマークに勝って決勝トーナメントに進んだ。朝3時半からの試合にもかかわらず視聴率が40%を超えたらしい。
「 日本サッカー、すげぇ!! 史上最弱どころか最強のサムライブルーだ。岡田ジャパンがついにW杯ベスト16入りを果たした。1次リーグ突破は日韓大会以来2度目、国外開催では初めて。本田の「悪魔の左足」と遠藤の「天使の右足」、名手2人の共演で、過去出場3回いずれも16強の強豪デンマークを沈めた。
勝った方が16強、負ければ敗退という大一番。デンマークの戦略は、岡田監督が「私が相手の監督でも日本とやる場合は高さで勝負する」と予想した通りだった。身長194センチのエースFWベントナーをポスト役に、得意の高さで主導権を握る。引き分けでも勝ち抜けながら、押され気味の日本は、そのこぼれ球を丁寧に拾い、素早く前戦まで運ぶ地上戦で対抗した。
試合が動いたのは前半17分。ゴール右60度の角度、約30メートルの位置でFKを得ると、ここまで2度キッカーを務めた遠藤に代わり、本田に見せ場が訪れた。 今大会はFKの名手泣かせ。標高1500メートルのここルステンブルクはじめ、高地による気圧の変化に加え、新公式球「ジャブラニ」は異常な軌道を描く。期待された本田もここまで2試合は、FKをふかすシーンが目立っていた。 だが、本田がこれまでより明らかに軽く蹴ったボールは、長身そろいのデンマークの高い壁を越え、無回転のままゴールに吸い込まれた。日本人がW杯で初めて直接FKを決めた瞬間だった。 この決戦を前に、本田はミックスゾーンを素通りするなど、口数を減らしていた。だが有言実行の男はFKに関しては、「調整はできています」と断言していた。 「決まるときは決まるという感じ。そういうもんです。まぁ、入ってよかった。キーパーが思ったとおりに動いてくれて、キレイに決まった」 やはりこの異端児は“持っている”。前半終了時には、確執も伝えられたMF中村俊輔が本田に右手を差し出し、「歴史的和解」も成立した。
脅威の適応力はFKにとどまらない。チームづくりが迷走する中、開幕直前に1トップに指名された急造FWは、この日も体を張ってボールをキープ。折を見た自力突破も効果的で、後半42分にはゴール前で相手DFを完全に翻弄してから、途中出場の岡崎にアシストを送った。 「言っていたんです。おれも(点を)取るから、オカ(岡崎)も取れって」。自分に代わって控えとなったチームメートを鼓舞し、男同士の約束を守った。 ビッグマウスの“予言”は気宇壮大だ。「うれしいけど、思っていたよりなぜか喜べない。目標ははるか先。満足できない。優勝と日本国民の前で公言したので、一歩一歩、不可能はないということを証明したい」。次は南米の雄、パラグアイ戦。勝てば日本にとっては初の8強進出となる。有言実行のアフリカ探検は、どこまで続くのか。
■デンマーク・オルセン監督(60)「スタートは良かったが、全体としてはひどかった。こういう結果になる必然性はなかったが、サッカーとはこういうものだ。セットプレー2つで流れが決まった」 」 ーー産経新聞よりーー
「 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で25日、日本がデンマークを3?1で破って決勝トーナメント進出を決めた「ニュース」が世界を駆け巡った。攻守にわたってデンマークを圧倒した日本。番狂わせととらえる向きもあるが、ほとんどのメディアは、サッカーの質の高さが日本の快進撃を支えていると「賞賛」を込めて報じている。(W杯取材班)
サッカーの本場である欧州でも、デンマークを圧倒した日本は大きな話題となった。実況中継した「BBC放送」は岡崎の駄目押し弾を「傑出したプレー」と絶賛。過去にイングランド代表の主将も務めたシアラー氏は試合後に日本の試合を分析する番組で「(日本のプレーは)感動的だった」と褒めちぎった。
国営イタリア放送は日本の決勝トーナメント進出を「驚き」と報じたが、フランスのスポーツ紙「レキップ」(電子版)が掲げた見出しは「日本、イッポン」。柔道の「一本勝ち」に例えて完勝とたたえ、「守備は堅固で、攻撃は魅力的だった。幸運に恵まれての勝利ではない。チームの活力は完全にデンマークを圧倒していた」と評価した。
また元ドイツ代表のゴールキーパー、カーン氏はドイツの公共放送「ZDF」で「日本のサッカーは急成長している。日本は強かった」と指摘。デンマークの民放テレビTV2は「日本からやってきた青いサムライの刀がデンマークの夢を切り裂いた」と報じた。
欧州以外でも取り上げられ、開催国、南アフリカの「国営南ア放送協会」(電子版)は岡崎のゴールを、「圧倒的勝利を決定付け、デンマークを1次リーグ敗退に追いやった」。ブラジルの民放テレビ局「グロボ」は「日本は大きな進化を遂げている。日本サッカーのルーツは元日本代表監督のジーコ氏にある」と母国の英雄が残した功績にも触れ、「日本の質の高さを示した」とまぐれではないことを強調した。
韓国紙「朝鮮日報」(電子版)は「接戦あるいはデンマークがやや優勢との予想を覆し、強力なプレッシャーと持ち味のパスワークを生かして攻略した」と分析し、日本の決勝トーナメント進出を速報した。」 ーー産経新聞よりーー
昨日は、朝からサッカーに浮かれた日本列島。しかし、ワールド・カップが始まる前は、殆どの人が期待していなかったし、岡田監督不支持が多かったが、今は、日本中でサッカーに期待しているし、岡田監督支持になっている。結果というのがいかに大事かを物語っている。しかし僕は相変わらず岡田不支持。それでも日本には勝って貰いたいと思っている。
24日の結果。 バダホス。ポンセ、耳1枚。カステージャ、弱い耳要求、耳2枚。カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。 レオン。ミックス闘牛。闘牛士、マノロ・サンチェス、耳1枚。マンサナレス、耳1枚が2回。ペレラ、耳1枚。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚。 アリカンテ。フィニート、罵声。ファンディ、耳1枚が2回。タラバンテ、耳なし。
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