断腸亭日常日記 2010年 その9

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日
2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日 5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日
6月12日〜6月22日 2002年4月16日から4月30日 5月1日〜5月15日 5月16〜5月31日
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3月31日〜4月10日 4月12日〜4月20日 4月21日〜5月3日

 5月4日(火) 晴 4344

 新しく買ったノート・パソコンに不具合があって何とかならないかと悩んでいた。それは、キーボードで日本語入力をすると、変なところに飛んでしまう。パットを停止にすれば治るだろうということだったが、それがコントロールパネルから停止しようとしてもそれが出来ない。それでパソコンに詳しい奴がいたのでノート・パソコンを持って行って観てもらった。15分くらいかかっただろうか、解決した。ノートはディスクトップと違ってキーボード操作でパットを停止できた。「Fn」+「F8」で停止できるのだ。嬉しかったので同じノート・パソコンを買ったMEGUさんにもTELして教えたら感謝された。

 「アメリカ南部のメキシコ湾の石油掘削施設が爆発・炎上して、海底油田から大量の原油が流出している問題で、現地では、悪天候で油の除去作業が難航しているうえ、油が広い範囲に拡散しつつあることがわかり、被害が拡大することが懸念されています。

メキシコ湾では先月20日、石油掘削施設が爆発・炎上した事故のあと、海底油田から原油の流出が続き、深刻な海洋汚染や漁業被害が懸念されることから、ルイジアナ州やアラバマ州など4つの州が非常事態を宣言しています。アメリカ海洋大気局によりますと、海底油田からは1日およそ80万リットルの原油が流れ出しています。原油は、3日までにルイジアナ州の沖合およそ15キロのところまで迫っているということですが、現地では、悪天候が続いて波も高いため、油の除去作業に当たる船は沖に出ることができないでいます。またアメリカの沿岸警備隊が用意した油を除去する特別な装置も、陸上で待機したままになっています。一方、油の動きを調査しているアメリカ海洋大気局の担当者は3日、「高い波によって、油が広い範囲にまだら状に拡散しつつある」と述べました。現場海域では、アメリカ政府が漁業を今月2日から少なくとも10日間制限する措置をとっています。油がさらに拡散すれば、除去がいっそう難しくなることが予想され、被害が拡大することが懸念されています。一方、爆発した石油掘削施設を管理していたイギリスの大手石油会社BPのヘイワード最高経営責任者は 3日、「流出した原油の除去について責任を負う」と述べて、除去にかかわる費用を全面的に負担することを明らかにしました。この問題で、現地を視察したアメリカのオバマ大統領は2日、「原油流出の責任はBPにある」と述べ、BP側が除去費用を負担すべきだという考えを示していました。」 ーーNHKニュースよりーー

 「航空業界世界4位のユナイテッド航空(UA)の持ち株会社UALと同5位のコンチネンタル航空は3日、合併することで合意したと発表した。両社は「年内には統合手続きを完了する」としており、独占禁止当局の承認を得て合併が実現すれば、最大手のデルタ航空を抜き、世界最大の航空会社が誕生する。」 ーー毎日新聞よりーー


 5月5日(水) 晴 30898

 朝、東京に来ているHamaさんと会って、闘牛の会の経緯を話した。みんなそうだが怒っていた。その中で冷静な人間分析をしていたのには驚いた。人は自分が他人にどういう風に写っているか、よく判らない。他人がどういう風にその人を見ているのか、見えているのかは、自分が思っていることとのギャップが、どういう風に自分が他人伝わっているかの価値を決めている。人間的な付き合いが出来ず、自分の考えだけをドンドン押しつけていくやり方は、いつか破綻するだろう。辞めた2人も、残った1人も、いったい何をやりたくて幹事なったのか全く判らない。結果だけを観れば、僕を辞めさせるために幹事になったのだ。その当初の目標は達成できた。おめでとうといってあげたい。

 僕もこれで自由になったと前向きにとらえてこれから進んでいくつもりだ。Hamaさんの人間分析に驚いて、話をしていたら、僕が闘牛の会を辞めたのと、ホセ・トマスのコヒーダがほぼ同時になったのは今回のことを象徴しているという発言もあった。本当にそういうことも感じた。そして死ななくて本当によかった。すぐ出てこなくても、ちゃんと治ってから出てきて欲しい。人間のコミュニケーション能力が重要なのに、その取り方ややり方が判らない人が、幹事になって舵を取ろうとしても、それはバラバラになっていく。闘牛の会ではなく、スペイン文化の会として今度活動していくのだろう。

 本来決定権がないことを勝手に決定して押しつけてきたのが今回のゴタゴタの始まり。正義はこちらにあり新監事側には正義はない。そして、強力に辞めることとを強要してきた。15年以上闘牛の会の中心でやってきたのは何だったんだろう?非道い仕打ちである。それで嫌になって、会を辞めることにした。世の中はこういう風に、正義が正義じゃなくなるのが最近の傾向だ。嘘から始まる闘牛の会には関わりたくない。こういう色々なジレンマが人にはあるが、僕が持っているそういうものと、Hamaさんが持っているものが同質のものであることも知った。そういうことも含めて今日会って話が出来たことは有意義だった。今日の東京は27度になり暑い日だった。関東では30度を超える夏日になったところもあった。コルドバは、ホセ・トマスの代替闘牛士を探し始めた。マドリードはまだ考えていないという。


 5月6日(木) 曇 9537

 ギリシャ発で経済が混乱している。ユーロは、円、ドルに対して暴落している。これを受けて株価も暴落している。ギリシャ発の金融危機さえ叫ばれている。これで、ポルトガル、スペインまで財政危機が本格化すると大変なことになる。1ユーロ=119円台。1ユーロ=1.27ドル台の値を付けている。急激すぎる暴落。ギリシャは、労働組合が抗議デモを繰り返して死者まで出ている。今日か明日に、またデモをするように呼びかけているという。


 5月7日(金) 雨 21306

 ユーロが暴落している。1ユーロ=114円台。1ユーロ=1.26ドル台である。株価も暴落。凄い状況になってきた。

 6日ホセ・トマスは、プライベートの飛行機でスペインに戻ってきた。そして、今日からマドリードではサン・イシドロが始まる。


 5月8日(土) 曇 22736

 闘牛の会が始まって、日本にいるのに行かないのは初めてである。今年になって行くのが嫌で嫌でしかなかった。それが行かないとなると、非常に気分が良い。もう嫌なこととは付き合わなくてすむからだ。そういう意味で気分が良い。

 6日の結果。 マドリード。クーロ・ディアス、耳1枚。バウティスタ、ガジョ、耳なし。 ヘレス。フリ、耳2枚。ファンディ、耳1枚、耳1枚と強いもう1枚要求。カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。

 7日の結果。 マドリード。レアンドロ、耳なし。モレニート・デ・アランダ、場内1周。コヒーダされ頭部挫傷、太腿にプンタッソ。イバン・ファンディニョ、耳なし。 ヘレス。パディージャ、耳2枚。モランテ、耳1枚。ペレラ、耳2枚。


 5月9日(日) 晴/曇 41041

 今週も東京競馬場へ行ってきた。今日はNHKマイル・カップ。3歳マイル王決定戦。と、いっても今年は牝馬が1頭しか出ていない。実質牡馬マイル王決定戦にして、ダービートライアル的なレース。直前までダンノシャンティ、とサンライズプリンスが単勝1,2番人気が入れ替わりを繰り返す。パドックでは、ダノンは舌を縛って泡を吹いている。チャカついている。トモからは白い汗が流れている。こういう馬なんだろうか?共同通信杯の時はそういう印象を持っていなかった。ただマイルならこういう感じでも大丈夫だろう。一方サンライズも、チャカついているし、トモの間は白く汗が出ている。

 3番人気のリルダヴァルはツルっ首でチャカついている。気が入っている。ダイワバーバリアンは引き手との呼吸が合っている。エイシンアポロンは鼻を鳴らしたり首を振ったりして落ち着かない。エイシンの返し馬は引っかかっている。岩田はテン乗りでダメそう。サンライズの返し馬は非常によかった。落ち着いて馬を操っている横山典弘。誘導馬の後ろで馬を落ち着かせてからキャンターにおろした。リルダヴァルもダイワもダノンもそれぞれちゃんとキャンターにおろした。

 レースは、予想以上のハイペースだった。僕が予想したのは3F34秒台、1000mで58秒前後。しかし、実際には3F33.4秒、1000m56.3秒の超が2つか3つくらいつきそうなハイペース。その中でサンライズは、好位3番手、ダイワは相続集団の前で、その後方にリルダヴァル。ダノンは、後方3番手。こういう超ハイペースは後方待機組の方が有利だ。直線坂下からサンライズが先頭に立ちこのまま行けば俺の馬券だった。しかし、超ハイペースでは、坂上からゴールまでの間に後方の馬がどっと押し寄せてくる。案の定、ダイワ、リルダヴァル、ダノンがやってきて抜き去った。上がり3F最速の33.5秒出かけ抜けたダノンシャンティが優勝。2着ダイワバーバリアン、3着リルダヴァル、4着にサンライズプリンス。

 あまりの超ハイペースにサンライズプリンスは、ダノンシャンティの優勝タイムは、コースレコードの1分31.4秒。これが日本レコードになった。それだけ凄いタイムだ。それから4馬身差の完敗だった。展開に泣いたサンライズプリンス。展開に笑ったダノンシャンティ。ダノンはダービーへ行く。「流れは速いと思った。前と離れていた時は少し不安だったが、並んだ時は大丈夫だと思った。この馬は不利さえなければ脚を使ってくれると思った。完成度が高いし、ダービーにも胸を張って挑戦出来ます。2400mは気掛かりな面もあるが、今日のようなレースが出来れば大丈夫。頑張ります」安藤勝己騎手。「タメて切れるタイプでもないし、前へ行っての時計勝負はこの馬にはもってこいかと思っていました。ただ、外から他の馬に来られたのは少し痛かった。でも、これが競馬ですから…。スタートもうまく出たし、頑張ったと思う」横山典弘騎手。

 もし3F34秒台で1000m通過が57秒か58秒ならサンライズプリンスが勝っていたと思う。残念だ。最終12R。こういうときは典ちゃんがちゃんと帳尻あわせをしてくるのを知っている。典ちゃんの馬から3点馬連と馬単を流した。携帯の銀行口座に入っていた金はNHKマイルでスカラカン。この勝負に勝って来週のお金を作らなければならない。典ちゃんで負け分は、典ちゃんに返してもらわなければならない。それが俺の流儀だ。そしてこの勝負は俺の勝ち!直線で前が詰まっていたが開くまで待って、抜けてきた。惚れ惚れするような騎乗だ。しっかり典ちゃんは1着でゴールした。これで来週のヴィクトリア・マイルの資金が出来た。ブエナビスタを観に来週も東京競馬場へ行くぞ!

 そういえば今日のプレゼンターは、『ゲゲゲの女房』の松下奈緒だった。毎日に観ている。最近面白くなってきて視聴率もグンと上がったらしい。ドラマの役と同じで背が高い。安藤勝己が小さく見える。これも、男の仕事。しっかり結果を出すのはレースの流れを読んで後方から行った安勝の競馬になった。

 8日の結果。 マドリード。ウセダ・レアル、耳なし。カペア、口笛。ハビエル・コルテス、耳なし。コヒーダされる。 バレンシア。クーロ・ディアス、耳1枚。アントニオ・バレラ、セルヒオ・アギラール、耳なし。 ヘレス。フィニート、耳なし。ホセ・トマスに代わって、モランテ、耳2枚と尻尾要求。エル・シド、耳なし。 パラバス。ポンセ、耳2枚と尻尾1つ。フリ、耳2枚、耳1枚。コルドベス・イホ、耳なし。


 5月10日(月) 曇 8321

 ギリシャ財政危機問題で、EUは緊急会議を開き今後団結して対応することを決めた。今日の東京市場が注目されている。為替、株式の市場がどう動くのか、世界経済に与える影響は大きいだろう。

 9日の結果。 マドリード。ラファエリジョ、場内1周、耳1枚。フェルナンド・クルス、耳なし。ホセリージョ、コヒーダされ20cmの角傷を受ける重傷。 ヘレス。ヘスリン、耳1枚。オルドニェス、耳なし。コルドベス、耳なし。


 5月11日(火) 雨 28378

 雨の中、歯医者に行ってきた。麻酔を打って歯を削り型を取って次回その型をはめる。スペインに行く前に歯医者は終了する。今年はさぼって行かないつもりでいたが、歯が悲鳴を上げて歯医者に行ったら、治療することになった。やっぱり、毎年やっていることはちゃんとやらないとダメだなぁと、実感した。

 アメリカ主導でEUの緊急会議で、ギリシャ財政危機問題で一致団結して対応していくことを決めたことにより、株価は高値を付け為替はユーロが対ドル、対円に対して上がった。しかし、危機が去ったわけではなく、今後もユーロが安定することに対して疑問を持っているエコノミストが多いようで、またユーロは値下がりした。

 ホセ・トマスのコヒーダについて詳しく最新情報に載せようと思っているが、時間がなくて載せていない。23日ビルバオはホセ・トマスに代わって、ペレラとメンドーサの出場が決まった。26日のコルドバはまだ決まっていない。サン・イシドロは毎日コヒーダされている。天気の方も今週は雨模様。寒いだろうなぁマドリードは。

 10日の結果。 バルデモロ(マドリード)。オルドニェス、エル・シド、耳なし。ファンディ、耳2枚が2回。


 5月13日(木) 曇 48564/2

 もう2週間くらいでスペインに行くのに準備が出来ていない。今日は銀行に両替に行ってきた。TCにしようと思ったら、手数料が2%になり現金に換えた方が良いというようなことをいわれた。具体的に現金の両替レートとTCと2%の手数料を提示された。殆ど変わりない。どうせスペインでも手数料を取られるのだろうからというのと、空港で両替するのが1番良いのでそういう手間を考えると、絶対現金の方が良いと思った。それで、今回は現金にした。受け取ったユーロ紙幣を観たら、全部ピン札だったのにはビックリした。

 アトレティコ・デ・マドリードがヨーロッパ・リーグ初代チャンピオンになった!「ヨーロッパリーグ(EL)は12日、ドイツのハンブルクで決勝が行われ、アトレティコ・マドリーがフラムを延長の末に2−1で下し、欧州のカップ戦では1961−62シーズンのカップウィナーズカップ以来となる優勝を飾った。

 序盤から試合を優位に進めたアトレティコは32分、アグエロが放った当たり損ねのシュートをゴール前のフォルランが押し込んで先制する。一方、この失点を機にようやく攻撃に転じ始めたフラムはワンチャンスをものにする。37分、相手の甘くなったクリアをデイビスがボレーでたたき込み、フラムはあっさり同点に追い付いて前半を終了する。

 迎えた後半は、前半とは反対にフラムが主導権を握るが、デイビスの決定的なシュートは相手GKデ・ヘアの鋭い反応に防がれる。ピンチを逃れたアトレティコはその後持ち直し、両チーム共にチャンスが遠い一進一退の状況を迎える。そして後半はゴールが生まれることなく、同点のまま試合はついに延長戦に突入する。

 延長戦は失点を恐れた両チームによる消極的な展開となり、時間だけが刻々と進んでいく。だがPK戦に突入かと思われた延長後半11分、アグエロのパスに鋭く反応したフォルランのヒールキックのシュートが、相手DFの股間を抜けてゴール右隅に吸い込まれる。結局、今大会を通じて勝負強さを見せつけてきたフォルランのこのゴールが決勝点となり、アトレティコはUEFAカップから名称が変わった同大会の初代王者に輝いた。」 ーースポーツナビよりーー

 マドリードは凄い騒ぎになっているのだろう。アトレティコファンは久しぶりに歓喜に浸っているだろう。カップウィナーズカップ以来48年ぶりのヨーロッパ・チャンピオン。アトレティコ・ファンの聖地ネプチューン広場には、4万人が集まったという。ホセ・トマスも当然喜んでいるだろうなぁ。タウロデルタは、ホセ・トマスに代わってモランテとフリの出場を決めたようだ。そして7月15日までは闘牛が出来ない状態で18日のバルセロナは出場するとディヒタル・プルスの闘牛アナウンサー、マヌエル・モレスの情報として出ている。

 今日フランスのニームでセバスティアン・カステージャがウニコをやる。結果が気になるが、怪我をしなければいいがと心配している。今回ホセ・トマスが観れないというのは目的の90%がなくなったようなもので、これでセバスティアン・カステージャが観れなくなったら目的の99%がなくなったようなものになるからだ。なお、5月20日ニームはホセ・トマスに代わって、タラバンテ。26日コルドバは、セバスティアン・カステージャが出場する。

 11日の結果。 マドリード。アベジャン、セサル・ヒメネス、アルトゥロ・マシアス、耳なし。


 5月14日(金) 曇 8321

 昨日眼鏡屋に行って度数を合わせたレンズが出来たので取りに行ってきた。やはりよく見えるようになっているが、背が高くなったような感じがする。そして夜中、ネットでテレマドリードのマドリード・ディレクトでアトレティコ・デ・マドリードの凱旋中継を観る。優勝した当日も、レアル・マドリードのファンのように警官隊と衝突したりしていなかったのには驚いた。アトレティコ・ファンの方が過激なので、当然騒ぎを起こすだろうと思っていたが、そうではなかった。

 ホセ・トマスは正式に、7月18日バルセロナでの復帰を発表した。45日間感染症や合併症の様子を見てそれから復帰するという。6月25日が45日目に当たり、6月24日レオンまでのカルテルを失うことになる。

 13日の結果。 マドリード。ディエゴ・ウルディアレス、マティアス・テヘラ、ホセ・マヌエル・マス、耳なし。 ニーム(フランス)。カステージャ、耳2枚、耳1枚。


 5月16日(日) 晴 39321/2

 昨日は疲れて帰ってきて、横になったら寝ていた。今日は東京競馬場へ行ってくる。床屋へも行かなければならない。Yさんからメールが来た。「「観れるうちにできるだけ観ておかなくては!」というのは、怪我が多い、またいつ闘牛界から姿を消してしまうかわからない、ということを何度も体験しているからです。決して「いつ死ぬかわからないもんね〜」だからではありません。私はJTは闘牛場で死ぬなんて考えていません。またそういう不吉なことは言わないで欲しいと思っています。」

 「観れるうちにできるだけ観ておかなくては!」の意味についての抗議の内容だった。多分、僕の聞き間違いか、思い違いだったのだろう。いつ死ぬか判らないから今のうちに観ておかなくてはと、いうのは、正直に言えば、僕の心情を表現したものだ。セサル・リンコンを観ているときから思っていた言葉だ。それについて、セサルに対して失礼だと思ったことがない。男が命懸けの仕事をしているのを観て、そう思うのは、褒め言葉であると思うからだ。だが、そういう風に思うファン心理というのもあるのだと思う。これから競馬場へ行くので返信は帰ってきてからにする。掲示板(エストレージャさん)とメール(Yさん)でお詫びをしようと思う。

 ユーロの今週の終値は、114.21〜25円。1.2364〜1.2366ドル。

 6月6日グラナダは、ホセ・トマスに代わり、セバスティアン・カステージャが出場する。

 15日ロス・バリオスでエル・ファンディとサルバドール・ベガが、ガビラ牧場の牛をインドゥルトした。

 14日の結果。 マドリード。ウセダ・レアル、耳なし。エル・シド、口笛。ミゲル・テンデロ、耳なし。

 15日の結果。 マドリード。フリ、カステージャ、ダニエル・ルケ、耳なし。 オスナ。モランテ、カジェタノ・オルドニェス、アンヘル・ルイス・カモナ、耳1枚、耳2枚。 エル・モラル。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ガラン、耳2枚。闘牛士、バウティスタ、耳2枚が2回。チェチュ、耳2枚。 ロス・バリオス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ディエゴ・ベントゥラ、耳2枚。闘牛士、ファンディ、サルバドール・ベガ、耳2枚とシンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。 バレンシア・デ・アルカンタラ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ペドロ・サルバドール、耳2枚。闘牛士、パディージャ、耳1枚、耳2枚。サンチェス・バラ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 カサス・デ・ベニテス。ビクトル・プエルト、耳2枚が2回。ホセ・カルボ、耳なし。コヒーダされて左足刺され半月板損傷の大怪我を負う。6ヶ月の重傷。おそらく今シーズン闘牛が出来ない状態。セサル・ヒメネス、耳1枚。


 5月17日(月) 晴 5501

 昨日東京競馬場へ行ってきた。パドックでの状態も申し分なかったブエナビスタ。ただレースはヒヤヒヤだった。

「女王の底力に横山典感嘆「ブエナビスタは本当に凄い」=ヴィクトリアマイル
 ブエナビスタvs.レッドディザイア4度目の女傑対決で注目を集めた春の女王決定戦・第5回GIヴィクトリアマイルが16日、東京競馬場1600メートル芝で開催され、横山典弘騎乗の1番人気ブエナビスタ(牝4=松田博厩舎、父スペシャルウィーク)が優勝。後方6番手追走から直線は馬場の外を豪快に伸び、先に抜け出した内田博騎乗の8番人気ヒカルアマランサス(牝4=池江郎厩舎)をゴール前でクビ差とらえ女王の底力を見せつけた。良馬場の勝ちタイムは1分32秒4。

 ブエナビスタは2008年GI阪神ジュベナイルフィリーズ、09年GI桜花賞、同GIオークスに続き、GIレースは通算4勝目。ライバル・レッドディザイアとの対戦成績も通算3勝1敗とし、女王の座を磐石のものとした。 なお、次走は上半期の総決算グランプリGI宝塚記念(6月27日、阪神競馬場2200メートル芝)を予定している。 一方、四位洋文騎乗の2番人気レッドディザイア(牝4=松永幹厩舎)は、直線の追い比べで遅れをとり、ブエナビスタから0秒1差の4着に敗れた。また、2着ヒカルアマランサスから3/4馬身差の3着には北村宏司騎乗の11番人気ニシノブルームーンが入っている。

 「本当にすごい馬ですよね」
 2000勝ジョッキー・横山典弘も感嘆の底力だった。中東の地・ドバイで世界クラスの強豪と国際GIドバイシーマクラシックで互角の2着激闘後、国内初戦。“凱旋レース”といえば聞こえはいいかもしれないが、ブエナビスタの出来自体は決して万全ではなかった。横山典がレース後に語った。 「パドックでおとなしいのはいつもどおりだったんですが、返し馬では歩様が硬かったし、出来はあんまり良くないなと思ったんです。ドバイから帰った直後のレースですし、追い切りもビデオで見ていて、どれくらい良くなっているかなと思っていたんですけど、乗った感覚ではあんまりいい感じではなかったですから」 ドバイから空輸で帰国し、輸入検疫、着地検疫を経て、栗東に帰厩したのが4月29日。名伯楽・松田博資調教師も「今までよりは色々と苦労したところがありました」と、調整の難しさを明かしている。それでも勝つところが、女王の女王たるゆえん。

 レースは特に出負けすることもなかったが、後方5、6番手のポジション。「あそこのポジションくらいしかなかったというか、馬もあそこから行くんだという感じで(笑)、馬のリズムで行きました」と横山典。3走前のGI有馬記念、2走前のGII京都記念と、横山典手綱のもとでは先行策にチェンジしていたが、もとはといえば馬群の後方は指定席だ。 とはいえ、今の東京は超がつく高速馬場で前が止まらない。その上、完調とは言えなかったこの日のブエナビスタ。横山典が決して楽ではなかった直線の攻防を振り返った。 「目の前にレッドディザイアがいて、芦毛の2頭(逃げたベストロケーション、2番手追走のブラボーデイジー)とずいぶん離れちゃったな、と。それにブエナビスタ自身の反応もいつもどおりではなかったですね」
 伸びてはいるのだが、弾けそうで弾けきれない脚。そうこうするうちに残り100メートルを切り、横一線となった馬場の真ん中から伏兵ヒカルアマランサスが一完歩前に出る。豪腕を振るった内田博も内心「勝ったかと思った」――。

 しかし、金星をそう易々と渡さなかったのは女王のプライド、そして底力。 「最後は苦労しましたけど、そこで差し切るんですから、やっぱりこの馬は違いますね。普通の出来で出られれば単勝1倍台で当然の馬ですけど、具合がいいのと悪いのとでは全然違いますから。今日は底力を感じました」 万事休すから一転、最後の最後、グイッとひと伸びしてクビ差かわしたところがゴール。昨年5月オークス以来となる約1年ぶりのGI4勝目は、楽勝・快勝とはいかなかったが、むしろ、この不利な状況をまさしく“力”で跳ね返しての勝利は、ブエナビスタの持つ圧倒的な器を再確認させる勝利でもあった。

 「次は宝塚に行きますよ」 こうキッパリと明言したのは松田博調教師。レッドディザイアとの対戦成績を3勝1敗とし、『牝馬2強』から『1強』を完全にアピールした今、今度は初の古馬混合GI制覇で、日本最強の称号を手に入れるだけ。GII京都記念で春秋GP馬ドリームジャーニーに有馬記念の借りを返し、後の春の天皇賞馬ジャガーメイルも2着に負かしてはいるが、やはり名実ともにナンバーワンをうたうにはビッグタイトルを手にしたい。 そして横山典はこんな冗談を交えつつ、再びの牡馬との戦いへと気持ちを新たにした。 「距離はオールマイティーの馬です。もう何も望むことはないですね。順調に行ってくれればそれでいいです。……あ! ひとつ望むことがありました。最後まで自分が乗せてもらえるように、ですね(笑)」

 ダイワスカーレット、ウオッカから続く“牝馬の時代”はまだまだ終わらない。四冠女王ブエナビスタがさらにその治世を磐石のものとすべく、牡馬討ちへと矛を向ける。」 ーースポーツナビよりーー

 4コーナーから外に出して追い出しにかかるブエナビスタが中々のびてこない。ゴール前で内田博幸がムチを連打。カメラアングルでは内のヒカルアマランサスが有利に見えた。スロー再生で観るとブエナビスタが明らかに有利だった。それにしてもゴール前内田は横を見てブエナを確認しているが、横山典弘は前を見たままのゴールだった。それだけ自信があったということなのか?向正面馬を止めてターフビジョンを観て勝利を確認しての場内1周。何度もガッツポーズをしていた。口取り写真を撮り、その後馬上でデットーリがやるようにジャンプして降りたが、尻餅ついたのはご愛敬。来週再来週の、オークス、ダービーで連勝を狙う。松永幹夫修行が足りない!でも調教師になってレッドディザイアのような馬に巡り会えたのは素晴らしいことだ。典ちゃんと同期。頑張れよ!

 ダービーの穴馬として考えていたサンライズプリンスは、右前浅屈腱炎を発症して休養に入った。NHKマイルの激闘の疲れが出たのだろう。ダノンシャンティも危ないぞ!復帰は不明。また、ダービー復帰を目指していた武豊は復帰を断念。6月の復帰を目指すことになった。そうなると、ヴィクトワールピサには誰が乗る?

 なお、19日のサン・イシドロはマンサナレスが怪我欠のため、タウロデルタはタラバンテはペレラのマノ・ア・マノを望んでいるという。

 16日の結果。 マドリード。ガブリエル・ピカソ、耳なし。エミリオ・デ・フスト、口笛。イスラエル・ランチョ、耳なし。 バルセロナ。エウヘニオ、耳なし。アントニオ・バレラ、セラフィン・マリン、耳1枚が2回。 バジャドリード。レアンドロ、タラバンテ、耳なし。カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。 タラベラ・デ・ラ・レイナ。ファンディ、耳1枚、耳2枚。カステージャ、耳なし。ペレラ、耳2枚、耳1枚。 ALES(フランス)。ロブレニョ、耳なし。サンチェス・バラ、イバン・ファンディニョ、耳1枚。 カサス・デ・ベニテス。セラノ、耳1枚。アンドレス・パラシオス、耳1枚、耳2枚。ホセリート・アダメ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。


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