断腸亭日常日記 2010年 その3

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日
2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日 5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日
6月12日〜6月22日 2002年4月16日から4月30日 5月1日〜5月15日 5月16〜5月31日
6月1日〜6月13日 2003年4月16日〜5月24日 5月25日〜6月10日 6月12日〜6月26日
2004年4月14日〜5月7日 5月8日〜5月31日 6月1日〜6月17日 2005年3月31日〜4月24日
4月25日〜5月22日 5月23日〜6月16日 2006年4月13日〜5月6日 5月7日〜5月29日
5月30日〜6月19日 2007年4月20日〜5月19日 5月20日〜6月16日 2008年5月13日〜6月16日
2009年5月25日〜6月6日 6月7日〜6月12日 6月13日〜6月22日 6月23日〜7月3日
7月4日〜7月21日 2010年1月1日〜1月18日 1月19日〜2月3日 2月4日〜2月17日

 2月18日(木) 雪 28295

 昨日の夜、荻内先生と会う。マドリードから来たバルの店主夫婦と大橋君。街を歩き回り店を探したが休みだった。それから遅くなったが、寿司を食べた。そしてラーメン。スペイン人がいたので、詳しい話は出来なかったが、少しだけ話をした。明けて外は雪で白くなっている。昨日の夜に歩いていたときにちらついていた雪が積もったものだ。

 17日メキシコのアウトゥラン・デ・ラ・グラナでアントニオ・バレラが、マルコス・ガルフィアス牧場の“ノス・バモス”という名の牛をインドゥルトした。

 16日の結果。 メリダ(ベネズエラ)。エスプラ、ハビエル・コンデ、フリ、ラファエル・オレジャナ、耳1枚。

 17日の結果。 アウトゥラン・デ・ラ・グラナ(メキシコ)。フェデリコ・ピサロ、耳1枚。フェルナンド・オチョア、耳なし。アントニオ・バレラ、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。カペア、耳なし。


 2月19日(金) 曇 37688

 ポンセはサン・イシドロに出ないかも知れない。そういう情報がネット上で流れた。興行主のタウロデルタが条件を提示して、それをポンセ側が検討しているという。マドリードのラス・ベンタス闘牛場のカルテルは、第1にホセ・トマスをどうするかで始まり、第2に、フィグラと去年活躍したグループ(セバスティアン・カステージャ、ミゲル・アンヘル・ペレラ、アレハンドロ・タラバンテ、ダニエル・ルケなど)をどうするかという事に着手する。ほぼ同時にフリ、ポンセ、などの高額出場料を必要とする闘牛士に着手する。

 つまり今ポンセなどの高額フィグラの段階にカルテル状況があるという事なのだ。もめているのは想像だが、牧場だろうと思う。自分が出場したい牧場ではないからポンセは困っているのだろう。特に観たいとは思わないからどうでも良いが、他の闘牛士に影響が出るだろうから、それが気になるのだ。しかし、アルテルナティーバ20周年記念の年にポンセが出場しないというのもおかしな話ではある。

 オリンピックのフィギュア男子で高橋大輔が銅メダルを取った。失敗しても4回転に挑んだ事は意義のあることだ。


 2月20日(土) 曇のち晴 5209

 「バンクーバー五輪のフィギュアスケートは18日(日本時間19日)、男子フリーが行われ、SP4位の織田信成(関大)は演技中に着氷が乱れ、靴ひもが切れるアクシデント。フリーで153.69点と得点が伸びず、合計238.54点で7位に終わった。織田は「(靴ひもは)演技の前から切れていました。試合前で感覚が狂うのが、嫌だったので切れたところをくくってやっていました」と大粒の涙を流しながら話した。 織田は号泣しながら「ショックすぎて言葉になりません。(靴ひもが切れ)最後まで行けると思ったのですが、全部ほどけてしまいました。悔いが残る大会になってしまいました」とさらに「4回転は朝の練習で調子が悪かったので自分でやめる事を決めました。前の選手の歓声を聞いて足がすくんでしまいました」とコメントした。」 ーーサンスポよりーー

 松岡修造がレポートした高橋大輔秘話。TV朝日の中で、織田信成が演技中に靴のヒモが切れて中断して新しいヒモを結んで中断したところから演技を再開した。その話が話題になったとき、高橋大輔が、実は僕のヒモも切れそうになっていたんです。でも、切れたらそれも運命と思って滑りましたというと、横で訊いていた長光歌子コーチが、「実は昨日ヒモを替えておきました」と言ったそうだ。松岡修造は、それを訊いて、ヒモ1本までコーチが選手のことを解っていて、2人の結びつきが、ヒモのように繋がっているのだと感極まったと言っていた。

 素晴らしい話だ。高橋はヒモが切れたらそれも運命と思って滑りましたという感覚は、織田の感覚が狂うのがいやだったのでそのままで本番を迎えたのと同じ選手の感覚だ。コーチはそれを見越して、何も言わずにヒモを替える。本当に素敵な話だ。

 京都競馬場で行われる京都記念でブエナビスタが勝てるだろうか?勝てなければドバイへの遠征はしないだろう。日曜日のフェブラリー・ステークスは、エスポワールシチーが勝だろう。サクセスブロッケン、レッドスパーダ、グロリアスノアなどが注目馬。ヘスリンがビスタレグレでの復帰戦にドクター・ストップのため出場しないことになった。


 2月21日(日) 晴のち曇 24097

 今日は競馬場へ行って今年初めてのGTフェブラリー・ステークスを観て、夜は銀座で夕食会に出る予定だった。すべてキャンセルして家にいる。腰痛になった為におとなしくしていようと思ったのだ。昨日の京都記念のブエナビスタの単勝と、今日のフェブラリー・ステークスのエスポワールシチーの単勝が当たったが馬連、3連単は外した。

 これでブエナビスタとエスポワールシチーはドバイに行くだろう。今の競馬が出来れば世界の1流相手にも、良い競馬が出来ると思いたい。それが日本競馬ファンの願いでもあるのだ。

 『ウェルかめ』で連理の枝という話が出てくる。酢橘(すだち)の木を育てている老婆に取材に行ったときにその話が出てくる。「別々の御木を持った2つの木が、長年一緒におって、で、枝を並べてそれがいつの間にか、まるで1本の木みたいに寄り添うとう姿のことやって、お爺さんがようゆうとった。学校で習ったんやって(笑う)。まあ、酢橘みたいな低い木にはないけんどね。ほやけんどうちは、その1番古い1ちゃん最初に育てた木が、お爺さんとうちの、ほの連理の枝や思いよんよ。人生の色ーんな事。苦しいことや、悲しいことや、嬉しいことや、一緒に乗り越える人間の枝は一緒に寄り添うよねぇ。あっ、もしかするとほれは夫婦だけと違うかもしれんよね。知らん間に出会って、おんなし夢を見て、そこに一緒にいることが当たり前みたいになった人がおったら、それはみんな枝を重ねて寄り添いおんとちゃうかねぇ。そうやって絆が出来る。」

 オリーブの木は1本の木では実がつかない。荻内先生の話だと種にはオスとメスがあってそれを掛け合わせないと実がならないのだという。だから若い木を見ると3・4本の枝が根元から生えている。それが長年一緒に寄り添って1本の連理の枝になるのだ。スペインからオリーブを送られた小豆島の人たちは、いくら種を植えても芽が出ないことを不思議がっていたという。上記の理屈が解っていないからだった。

 人というのは、それぞれがお互いに支え合って生きている。それが出来なくなったら、それから外れなければならない。俺から離れるのではない。向こうが離れていったのだ。それならそれで仕方がない。連理の枝というのが判らない人がいるのだ。寂しいし悲しいけど仕方ない。今俺の心にはボブ・ディランの『我が道を行く』が高らかに響き渡っているのだ。

 20日の結果。 ビスタレグレ(マドリード)。コルドベス、弱い耳要求、耳要求。オルドニェス、耳なし。レアンドロ、耳1枚。


 2月22日(月) 曇 4097

 海外から2つの嬉しいニュースが届いた。2人の女性が世界で輝いている。

 「米女子ゴルフ今季開幕戦ホンダLPGA最終日(21日、タイ・チョンブリ、サイアムCC、6469ヤード、パー72)3位タイスタートの宮里藍は1イーグル8バーディー1ボギーの63で回り、通算21アンダーで優勝、賞金19万5000ドル(約1800万円)を手にした。宮里は昨年7月のエビアンマスターズ以来の米女子ツアー通算2勝目。 首位と6打差でスタートした宮里は2番でボギーを叩いたものの、3番ですぐにバーディーを取り返す。6番でバーディー、7番ロングではイーグルを奪う。その後も勢いは衰えず、9番からの3連続バーディーで首位のペテルセンをとらえるとその後も3バーディーを奪い鮮やかに逆転した。 宮里は表彰式でのインタビューで「一日中良いゴルフをしようと心がけた。スコアのことは考えず、目の前の1打に集中した。オフの練習の成果が結果として出た」と語った。」 ーーサンスポよりーー

 「米女子ゴルフ今季開幕戦ホンダLPGA最終日(21日、タイ・チョンブリ、サイアムCC、6469ヤード、パー72)挙げたばかりのツアー2勝目を振り返る宮里藍の表情に自信がにじんだ。
 ――きょうのポイントは
 「18番のチップイン。バーディーを取らなければならないと思っていたので、あれが決まった瞬間は、これでプレーオフに持ち込めたと思った。オフにこういう状況をイメージしながら小技の練習をした成果が出た」
 ――優勝への意識は
 「最後まで本当に勝てるとは思わず、目の前の一打一打に集中していた。それが結果的によかった」
 ――1勝目と2勝目の違いは
 「エビアンのときは本当に緊張した。その経験で自分をコントロールできるようになった。今回は地に足がついていたし、自分の手でつかんだという実感がある」
 ――この優勝の意味は
 「以前は気後れしていたバーディー合戦でも、今はいけると証明できた。今季は最優秀選手という高い目標を自分に課して練習したのが実を結んだ」 」 ーーサンスポよりーー

 宮里藍は吹っ切れたようにいきなり2勝目を上げた。これからドンドン活躍できそうな予感を感じる。

 「世界3大映画祭の一つ、第60回ベルリン国際映画祭の授賞式が20日(日本時間21日未明)に行われ、コンペティション部門に出品された日本映画「キャタピラー」で主演した寺島しのぶさん(37)に最優秀女優賞(銀熊賞)が贈られた。日本の俳優の同賞受賞は1964年の左幸子さん(対象作「にっぽん昆虫記」「彼女と彼」)、75年の田中絹代さん(対象作「サンダカン八番娼館 望郷」)に次いで35年ぶり3人目。
 ◇日本人35年ぶり3人目
 「キャタピラー」の監督は社会派作品を手掛けてきた若松孝二さん(73)。第二次大戦中に四肢と聴覚、声を失って帰郷した男性と彼の妻の苦闘を描いている。日本では8月15日に公開される予定。寺島さんは、体は不自由でも食欲や性欲を失わない夫を献身的に支える妻を好演した。 父は歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(67)、母は女優の富司純子(ふじ・すみこ)さん(64)。03年の映画「赤目四十八瀧心中未遂」で毎日映画コンクール女優主演賞などを受賞。演技力には定評があり、映画やテレビ、舞台作品に数多く出演している。
 寺島さんは21日、大阪市内で記者会見し、「全員でいい作品を作ったから、ご褒美がいただけたと思います」と喜びを語った。」 ーー毎日新聞よりーー

 「 「一睡もできなかった。ようやく、じわじわ(実感が)きています」――。
 ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を獲得した寺島(てらじま)しのぶさん(37)は21日、舞台出演のために滞在中の大阪市内で記者会見した。
 世界3大映画祭の俳優部門での日本人の受賞は、ベルリン以外では、ベネチア国際映画祭で男優賞を2回(1961、65年)取った三船敏郎さん、2004年のカンヌ国際映画祭で男優賞の柳楽(やぎら)優弥さんがいる。世界の大舞台での快挙に、寺島さんは満面の笑みで受賞の喜びを語った。
 「映画全体が評価され、私が代表して賞をもらった。世界の人に良かったと言ってもらえてうれしい」と寺島さん。同日早朝、ホテルの部屋でネットを見て受賞を確認し、「キャーキャーと奇声を上げて喜んだ」。母で女優の富司純子さんからは「おめでとう。すごいことだわね」と電話で祝福されたという。

 受賞作「キャタピラー」について、一昨年、台本を受け取った際、「久しぶりに体に電気が走ったというか、これをやらなきゃいけない、という感覚があった」と振り返り、「若松(孝二)監督は取材に『もんぺが一番似合う女優だから選んだ』と話していたが、一番に思い浮かべてくれてうれしかった」とほほえんだ。
 撮影はわずか12日間で、リハーサルはほとんどなかった。「役者の集中力を高めて、ここぞというところで撮る監督のやり方が、私に合っていた。夫婦2人の密接な関係が、濃厚な12日間で表現できたと思う」 」 ーー讀賣新聞よりーー

 「 「自分の演技に満足はしないけれど、世界の人によかったと言われたのがうれしかった」 寺島さんは21日、舞台で滞在中の大阪市内で記者会見し、喜びを語った。 受賞発表は21日午前4時ごろ、滞在先のホテルで知った。「マネジャーと抱き合って奇声を上げました。何をしたかは覚えてません。家族や(フランス人の)夫の友人や世界中から祝福のメールが来て、この賞の大きさを実感しています」と顔を輝かせた。

 台本を読んだ瞬間、「電気が走った」と振り返る。感じたのは戦争世代である若松孝二監督(73)の「言い残す」ことへの執念だった。 「戦争のことは誰かが言わないといけない。人が憎み合い、殺し合う戦争を周りで支えている家族、家庭で起きている戦争を描きたかった。その共通している部分が世界で受け入れられたと思う」

 東京と大阪の舞台の合間を縫って2日間だけベルリンにも行った。「入賞しても最優秀にならないからダメではなく、祝福してくれる。映画への理解力が優れているから、海外でやってみたい気にさせてくれる。英語とフランス語を学んでコンディションを整えておきたいですね」と笑った。 この日は蜷川幸雄さん演出の舞台「血は立ったまま眠っている」の大阪公演初日。蜷川さんは「寺島は世界のトップランナーであることを証明した」とたたえた。受賞トロフィーは若松監督が持ち帰り、大阪で「授賞式」をする予定という。
 92年、文学座の研究生となり、「将来の看板女優候補」と言われた。 96年に文学座を退団した後も、舞台やテレビで活躍。00年には映画デビューした。 一躍、注目を集めたのは、03年の映画「赤目四十八瀧心中未遂」(荒戸源次郎監督)と「ヴァイブレータ」(廣木隆一監督)での熱演。ヌードになってのラブシーンもあり、母の富司さんらを驚かせたが、この2本で数々の映画賞を手にした。

コンペティション部門に出品された日本映画「キャタピラー」で主演した寺島しのぶさん(37)に最優秀女優賞(銀熊賞)が贈られた。寺島さんは大阪で舞台に出演するため、授賞式を欠席した。若松孝二監督(73)が代わりにトロフィーを受け取り、メールで届いた寺島さんのメッセージを披露。「生涯の宝物にします。いつかすべての国の戦争がなくなることを祈ります。殺し合いでは何も解決しないことが伝わればいいと思います」と読み上げると、会場から大きな拍手が送られた。

 映画祭期間中、「繊細に感情を表現し、極めて説得力があった」(スクリーン誌)などと、寺島さんは高く評価されていた。若松監督は授賞式後の会見で「プロとして精いっぱい真剣な演技をしてくれた」とたたえた。」 ーー毎日新聞よりーー

 若松孝二は、若いときにピンク映画で頭角を現して、ピンク映画の黒澤明というニックネームを貰った人。才能は才能を呼び、良い映画を作りたいという意志と結びついて、連理の枝を作ったのだ。大河ドラマで坂本龍馬の姉・乙女を演じている寺島しのぶ。『純情きらり』でも好演していた。何か印象に残る女優だよなぁ。映画を観たくなった。

 カーリングのロシア戦は後攻の日本が、3と4で、3点ずつ取られ0-6という致命的なリードを取られたが、終盤で同点に追いつき延長で逆転勝ちした。驚異的勝利のカー娘だ。


 2月23日(火) 晴 24485

 カーリングは精度の差が出てドイツ、スイスに連敗して決勝トーナメント進出が難しくなった。スキップの目黒に渡すまでのミスが試合を決めている。それにしても、カーリングは観れば観るほど面白い。日本人に合ったスポーツだ。カー娘が活躍すれば、競技人口が飛躍的に増えるだろう。

 違う世界に行こうとしている。ボブ・ディランの『ゴーイング・ゴーイング・ゴーン』がかかり始めている。『運命のひとひねり』は、ずっと流れ続けている。それにしても、体調不良。腰痛に肩こりも加わってやる気が起きない。区役所と税務署に行く。思うように物事が進まない。

 ホセ・トマスが1番好きな牧場であるヌニェス・デル・クビジョ牧場が12月からの雨で、カディスのヘレス・デ・ラ・フロンテーラにある牧場が、洪水になっている。このため28日ビスタレグレに出場のため出荷する予定だった牛は未だ牧場にいる。1万平方メートルあたりの1000リットル以上の降水量最高速度記録の末、牧場には、凄い広さの面積に水が溜まって湖の様な姿になっている。しかも牧場のあちこちで田んぼの様にドロドロになっている。牧草も良くない状態になっているようで、出荷のための体重を満たしていなかった。牛たちは長雨のために蹄が軟化している。他にも雨の影響が出るのではないかと牧場主のアルバロ・ヌニェス・ベンハメアは懸念している。

 この時期のこういう状態がテンポラーダ全体に影響を及ぼす物なのかよく判らない。下手をすれば、今年のヌニェス・デル・クビジョは、全部ダメかも知れないという懸念もある。嫌なニュースである。運動できない牛が、闘牛場で良い動きをするとは思えないからだ。今年のホセ・トマスはこんな状態で良い闘牛が出来るのだろうか?非常に心配なニュースだ。

 こういうニュースは、TVEでアンチタウリナ(闘牛反対)のマンガ放送が行われ、それに対抗してアフィショナードたち(闘牛ファン)が、ネットでTVE闘牛反対を非難するキャンペーンを張っているようだという事より、気になるニュースだ。地球は、異常気象でそれが牧場にも影響を及ぼして闘牛の質が落ちる懸念をはらんでいるからだ。

 21日の結果。 メキシコDF。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚。闘牛士、エル・サパタ、耳2枚。マリオ・アギラール、耳なし。 ボゴタ(コロンビア)。ペペ・マンリケ、耳1枚。ホセ・トマス、耳2枚。マンサナレス、耳2枚、耳1枚。 ビスタレグレ(マドリード)。ルベン・ピナル、耳なし。ミゲル・テンデロ、弱い耳要求。ハビエル・コルテス、場内1周。


 2月25日(木) 晴 39374/2

 円高である。ドル・ユーロに対して円は上昇している。1ユーロ120円台を推移している。

 「財政危機に見舞われているギリシャ全土で24日、政府の緊縮財政に抗議する主要労組による24時間ゼネストが行われ、交通機関や公共サービスに混乱が生じた。
 ただ、これによって政府の財政健全化計画が足踏み状態となる可能性は低いとみられている。 アテネでは数万人のスト参加者が増税や賃金カットに抗議してデモ行進。航空や鉄道などが欠航・運休となり、学校や公共機関も閉鎖されたが、アナリストは、より大規模な混乱が続かない限り、政府の財政赤字削減計画に影響が及ぶ可能性は低いとみている。 アテネのシンクタンクELIAMEPの副責任者セオドア・コルンビス氏は「世論調査によると、ギリシャ国民の大半は状況の深刻さを認識しており、痛みを伴う措置が必要だと感じている」と指摘した。

 こうした中、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は24日、ギリシャの成長率が予想を下回り、財政赤字削減の目標達成が困難になった場合、1カ月以内に同国の格付けを現在の「BBBプラス」から1ノッチ、もしくは2ノッチ引き下げる可能性があると表明した。 23日にはフィッチ・レーティングスがギリシャの銀行大手4行の格付けを引き下げた。緊縮財政によって景気やローン需要への圧迫が予想されるためとした。 24日のユーロ圏債券市場では、チェコのヤノタ財務相がギリシャの財政赤字について、約束した通りのペースで削減するのは無理との見方を示したことを受け、ギリシャ国債の利回りが上昇。市場の根強い警戒感を浮き彫りにした。 ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差(10年物)は約340ベーシスポイント(bp)に拡大した。」 ーーロイターよりーー

 ドイツを始めEUがギリシャ支援を表明したが、ドイツが協力に積極的に関わってその事により債券へに警戒感を生んでいる。ギリシャの国営放送は、放送を停止しているという。ロイターによると、次の問題は、スペインだと報道している。

 バンクーバー、オリンピックの女子フィギュアスケートの金妍児(キムヨナ)と浅田真央。日本と韓国だけではなく注目されている中で、2人ともノーミスでショート・プログラムを終えて、金妍児が世界最高得点で1位に付け、そのあとを浅田真央が追う展開になっている。19歳の乙女が、両国民の期待を一身に受けて明日決戦のフリーを迎える。ネット上では、金妍児の得点が高すぎるという書き込みが多数ある。こういう競技は、サッカーや野球と違って得点が誰でも解るようになっていない。だから、スポーツではないという人もいる。

 僕は、浅田真央に勝って欲しいと思うが、これだけ両国民の期待を浴びてオリンピックの舞台になっている2人には、それだけでも尊敬しなければならないと思う。ノーミスの浅田真央の高得点。この舞台で殆ど感動的だ。そのあと、世界最高得点を出す金妍児も相当凄い。フリーでも2人とも、他の選手もノーミスで練習してきたことを出して欲しい。それが出来れば、良い試合になるだろう。結果は、どうあれ、2人を誰も責められないだろう。

 トヨタの「豊田章男社長は米東部時間24日(日本時間25日)、米下院監督・政府改革委員会の公聴会に出席し、トヨタ車の安全性をめぐる問題について個人的な責任を感じると表明するとともに、顧客の苦情を一段と真剣に受け止めていく考えを示した」 ーーロイターよりーー

 こういう世界的不況の時期にリコール問題で販売不振になっているのは、かなり尾を引く事になるだろう。トヨタだけの問題だけでなく日本の製造業全体に波及するかも知れない問題だろう。


 2月27日(土) 雨 37105/2

 日本時間27日午後3時半過ぎ、チリのコンセプシオンでマグニチュード8.8の地震があった。阪神大震災で被災した人がサンティアゴにいて、その人の話だとそれと同等の揺れを感じたという。揺れは3分から5分間続いたという。被害状況は未だハッキリしていない。津波は1mあったというが海底の地形や海岸の形などによって色々あるのでハッキリしたことが判らないようだ。日本に津波が来るという話があって、それは明日の13時頃という。

 「トヨタ自動車 の豊田章男社長は24日(日本時間25日)の米下院公聴会に出席後、ワシントン市内で全米の販売店関係者や工場従業員の代表者らとの懇談会を開いた。議員の厳しい追及を受けた直後だったこともあってか、冒頭のあいさつで「公聴会で私は一人ではなかった。あなた方や世界中の同僚たちが共にいてくれた」と述べた後、声を詰まらせる場面もあった。」 ーー時事通信よりーー

 女子フィギュアは、金妍児(キムヨナ)世界最高得点で金メダル。浅田真央トリプル・アクセルを2回飛んだが23点以上も離されて銀メダルだった。韓国では熱狂が続いているという。日本では、浅田真央の涙に胸が詰まった人が多かったのだろう。「金妍児と比べてみれば、真央ちゃんに何が足りなかったのか、判るような気がする」と、言った奴がいた。また、「金妍児は色っぽさがある」と言った奴がいる。俺は嫌いだが、そういう意見も日本人の中にはあると言うこと。

 「世界3大映画祭の一つ、第60回ベルリン国際映画祭で、「キャタピラー」(8月14日公開)に主演し最優秀女優賞(銀熊賞)を受けた寺島しのぶさん(37)が27日、大阪市内で舞台終演後、ステージ上で若松孝二監督(73)からトロフィーを手渡された。舞台出演のためベルリンの授賞式を欠席、若松監督が代理で受け取っていた。満場の観客1000人から嵐のような拍手を浴びた寺島さんは「一生忘れない」と声を詰まらせた。

 映画で共演した大西信満さん(34)も駆けつけた。寺島さんは左手で高く掲げた後、トロフィーにキス。戦争の現実を描いた作品について「若い皆さんも見に来て」とあいさつした。その後、3人は劇場ロビーで会見。トロフィーを運んだ大西さんは「ベルリンの空港の手荷物検査で機械に通した瞬間、税関の人が気づいて大歓声と拍手をもらった」と喜んでいた。」 ーー毎日新聞よりーー

 NHK『君たちに明日はない』最終回も面白かった。


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