--バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 --バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年、2014年、2016年、2017年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行11月京都旅行、2014年5月6月、7月の京都旅行、2015年6月京都旅行、9月奈良・京都旅行、11月京都・滋賀旅行、2016年11月京都旅行、2017年9月京都旅行、11月の奈良・滋賀・京都旅行、高野山・京都旅行、滞在日記です。
4月1日(日) 晴 12284
すっかり春めいて冬服も仕舞った方が良いんじゃないかという陽気が続いている。新年度になった。昨日何とか勝った花巻東は、準々決勝で大阪桐蔭に、0-19と大敗した。高校野球ってこんなものだ。
「開幕から2戦連続スタメン出場した背番号51は、3回守備で44歳とは思えぬスーパーキャッチを見せた。 レフトフェンスを越えようとしていた先頭ラミレスの大飛球をフェンス際でジャンプ一発。完璧なタイミングでホームランを“強奪”した。これには指揮官も「完璧な嗅覚」と絶賛。さらに「彼には『監督、僕にとってはルーティンですよ』と言われたよ。44歳で現役でいることすら、私にはルーティンではない。彼はその才能で、他人の目を覚ますことができる」と称賛の言葉が尽きることはなかった。」(Full-Count編集部)
イチローはいくつになっても、イチローだ。打ったラミレスは、戻ってきながらイチローの方を観て茫然としていた。
セビージャでは、闘牛の開幕戦。ドミンゴ・デ・レスレクシオンである。その後、アメリカでは、大谷の初先発の試合がある。どうなるのか?どちらも楽しみだ。
4月2日(月) 晴 15291
昨日、ドミンゴ・デ・レスレクシオンで、セビージャの闘牛が開幕した。Facebookで、テレビ中継を観ていた。アントニオ・フェレーラの2頭目は、剣刺しが決まっていれば耳が出ていただろう。割と良いファエナだった。ロカ・レイの耳は、彼らしいファエナだった。驚いたのは、ラス・ベンタス闘牛場のアルバロ・ロレンソのプエルタ・グランデ。耳1枚、耳2枚で合計3枚でのプエルタ・グランデ。ラス・ベンタス闘牛場のHPのダイジェストを観たが、感想は圧倒的なものとう感じではなかった。でも、耳1枚が2回とちがい、耳2枚が入っていると意味合いが違ってくる。去年サン・イシドロで観たときは何も感じなかったアルバロ・ロレンソ。2頭目の牛は、場内一周をした。観客の入りは約1/3。アポデラードは、変わってなければロサノ。ロサノの眼には何かか見えていたのだろうと思う。サン・イシドロでそれをもう1度確かめようと思う。
そして、大谷翔平。初先発で6回6三振、3安打1本塁打、3失点。初勝利を挙げた。何よりも、彼が言うように、「野球を始めたときの様に楽しめた」というのには驚いた。ソーシア監督が、緊張しているようには見えなかった、と言っていた。周りにそう思わせるのもまた凄い!相手のメルビン監督は、「彼はどうやら本物のようだね」といったという。
4月3日(火) 晴 7667
大谷翔平初登板について記事をまとめておく。
4月1日の結果を速報したのが大リーグ公式サイト。
「大谷が歴史的6回デビューで勝利を挙げる」との見出し。大谷がマウンドに上がる約3時間前のクラブハウス内の様子として「マイク・トラウトが、この日本人のチームメートに向かい、迫る投球デビューへの興奮を『ショータイム(Sho Time)!』と表現していた」とレポートした。(THE PAGE)
地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙(電子版)は、大谷がキャンプからの実戦で結果を残せていなかったことを念頭に「大谷や球団が言っていたように、キャンプの成績には何の意味もなかった」との書き出し。「球団外からは、大谷がメジャーで投げられるか疑問視する声が上がっていたが、彼は6イニングで答えを出した」とつづった。
ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)はコラムで、「メジャー初先発での変貌を見れば、一番の選手になりたいという彼の野望はいつか達成されるように思える」とたたえた上で、「大谷は現代野球で最初の二刀流選手になる」とした。(時事通信社)
「大谷の登板を熱く期待したのはトラウトだけでなかった。日本メディアの総勢240人が日曜午後のコロシアムを埋め、日本では月曜午前5時5分の生中継で大勢がテレビをつけた。そして彼らはエンゼルスがアスレチックスに7-4で勝利し、大谷が大リーグ初勝利を挙げるのを目撃することになった」と日本の熱狂ぶりを伝えた。また「世界各地の観衆の前で画期的な努力を見せる23歳のルーキーは試合を支配した。不完全な部分もあったが、素晴らしいパフォーマンスを見せた。彼の二刀流の挑戦は、現代野球の未知の水域へ彼をねじ込んでいる。日曜日、彼は1919年ボストン・レッドソックスのベーブ・ルース以来初めて、開幕戦で投手以外で先発出場し、その後10試合以内で先発投手となった大リーグ選手となった」と、メジャーで99年ぶりに本物の二刀流選手が誕生した興奮を報じた。
チームの地元紙となるオレンジカウンティー・レジスター紙は、「大谷とエンゼルスが共に言ってきたように、春のキャンプは何の意味もなかった。荒れていた春のキャンプ(の成績)が大リーグでの日本のスーパースターの準備について多くの疑問を促してきたが、彼の大リーグ投手としての初登板は、球団外からの懸念を晴らすものだった」と、その実力を認めた。
記事は、大谷が立ち上がりにアスレチックス打線を三者凡退で抑えた場面を「大リーグで投げるだけの準備ができている投球内容を即座に見せた」とし、6回を投げて、3安打、1四球、6奪三振、3失点のうち、3安打と3失点が、すべて二回に許したもので、連打の後に、マット・チャップマンにスライダーを3ランにされた試合経過を報じ、「大谷のフォーシームは常時97マイル(約156キロ)から99マイル(約159キロ)を記録し、球速に関する懸念も和らげた。100マイル(約161キロ)にも数回達した」と、そのスピードを特筆した。
「今から考えれば、アリゾナの乾燥して薄い空気が問題だったかもしれない彼のスプリッターはさらに良かった。合計24球を投げ、打者は10度空振りした。大谷はエンゼルス打線とアスレチックスの守備のおかげで7点の援護を受け、大リーグ初勝利を挙げることができた」と続けた。
USAトゥデイ紙も「大谷の初の大リーグ先発は、短い登板(KO)となる可能性もあったが、エンゼルスの日本人ルーキーは二回のつまずきのあと立ち直った」と伝え、「右腕は最後に対戦した15人中14人を打ち取った。球速表示では100マイル(約161キロ)も記録。二回以降、アスレチックスは大谷に対しチャンスはほとんどなかった」と、二回を除き、その投球内容がほぼ完璧だったことを紹介した。
また、大谷が春季キャンプでは、85球以上を投げたことはなかったが、この日は、5回で、84球に達していたものの、エンゼルスが4-3とリードする中でマイク・ソーシア監督は、大谷を六回のマウンドに送ることに「ためらいはなかった」とも伝えた。
アスレチックスの地元紙であるサンフランシスコ・クロニクル紙は、アスレチックス側からの見方で記事を作った。「この春のキャンプでの大谷の限られた登板機会での乱れから、23歳の日本人の二刀流選手の実力は誇大宣伝だ、と取り上げられていた。しかし、彼の速球は99マイル(約159キロ)に達した。スプリットフィンガーは沈み、オークランドの打者のバットを潜り抜けた。チャップマンによる3ランは、大谷が無敵でないことを示したが、アスレチックスは、それ以外にほとんどできることはなかった」と、白旗を上げた。
アスレチックスのボブ・メルビン監督は、試合前に「(初対戦となる)アスレチックスの打者は、登板中に彼が何をするのかを理解しなければならず、大谷が最初は有利に立つ」との予測をしていたという。
だが、同紙は「打線が、大谷の武器を学び始めだったことを差し引いても、それを打つのは難しいということが証明された」と、絶賛し一回に先頭のマーカス・セミエンをはじめ、最初の4人中3人から三振を奪った投球内容を紹介した。
またチャップマンの逆転3ランの場面をクローズアップ。「それが大谷を揺るがせたのかもしれないが、彼は動揺したそぶりを見せなかった。23歳は次に対戦した15人に対しててマット・ジョイスへ与えた四球以外、14人を打ち取り、6回92球の投球で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた」とも報じた。
大谷は全米でスターダムにのぼりつめる階段の一歩をしっかりと踏み出した。(THE PAGE)
米「ヤフースポーツ」は「ショウヘイ・オオタニがエンゼルスデビューで力強い先発試合。序盤のホームランから立ち直った」と速報した。オープン戦では苦しんだ大谷について、記事では「ショウヘイ・オオタニのメジャー初先発での(投げ始めてから)束の間の瞬間においては、批評家が正しいかに見えた」と指摘。2回の3失点を不安視していたことに触れながら、「しかし、オオタニは崩れなかった。その代わりに、自分自身を取り戻した。メジャーリーグのピッチャーとしてのデビューでA’s(アスレチックス)を完璧にシャットダウンさせた」と称賛している。
そして、「この23歳は、今オフシーズンに全球団が争奪戦を展開した理由を初回に証明した」と、立ち上がりの3者凡退の投球をクローズアップ。主砲オルソンを空振り三振に仕留めた決め球について、「美しきスプリット」とまで絶賛した。
一方、米スポーツ専門誌「スポーティングニュース」電子版は「エンゼルスのショウヘイ・オオタニは堅実なMLB投手デビューで、序盤のミスを解決した」と速報した。記事では「ベーブ・ルース以来となる球界で最も高名な打者兼投手はMLBレギュラーシーズン初戦で複雑な結果を残した」と分析。初回に160キロの直球を投げ込んだ大谷について、2回にチャップマンに3ランを浴びたスライダーを「最大のミス」と指摘。3回以降は隙を見せず、最後の打者15人中14人を凡退に仕留めた無双ぶりを紹介した。
今季開幕をマイナーで迎えるべきという厳しい声も出ていたが、そんな地元メディアの懐疑的な見方を吹き飛ばすデビュー。メジャーの先発投手の基準の一つとされるクオリティースタート(6回以上を投げ、自責3以下)でスタートを切った。
【大谷翔平 アスレチックス戦の球種割合】
フォーシーム42.4%(39球)
スライダー 28.3%(26球)
スプリット 26.1%(24球)
カーブ 3.3%( 3球)
大谷が最も多く投じたのはフォーシーム。最速は100マイル(約160.9キロ)を計測した。フォーシーム全39球の平均球速は97.8マイル(157.4キロ)だったが、実は球数が70球を超えた5回以降から突如球速が低下していた。
【イニング別のフォーシーム平均球速】
1~4回 98.2マイル(158.0キロ)
5~6回 96.6マイル(155.4キロ)
「幸運なことに、初球にスライダーを投げてくれた。そして、次のスライダーが高めに浮いた。だから、反応できたんだよ」
1919年のベーブ・ルース以来となる開幕二刀流メジャーとなったスターから初本塁打を記録したチャップマンは、クラブハウスで黒山の報道陣に囲まれながら最高の感触を振り返った。この打席の初球でスライダーの球筋を見たことで、2球目の失投に素早く反応できたという。
2回に3失点を許した大谷だが、3回から見事に立ち直った。6回を投げ終えて降板するまで4イニング連続無安打無失点で、クオリティスタート(6回以上を投げて自責3以下)を達成した。
「彼は徐々に低めを攻めてきた。最初は高めのボールが多かったから、我々もストライゾーン高めを狙うことができた。だが、彼は後から落ち着きと冷静さを取り戻し、低めを攻め始めたんだ。(後半は)スプリットが速球をより効果的にしていたし、変化球も低めに決まってきた。低めに決まると攻略するのは難しい」
チャップマンも4回の第2打席はスプリットで空振り三振に仕留められていた。
メジャーの舞台で、ついにベールを脱いだピッチャー・大谷。実際に対戦したチャップマンの目には、同じく日本ハムからメジャー入りを果たした“先輩”の姿に重なって見えたという。
「おそらくダルビッシュ(に近い)だろうね。力強い速球に加えて、いい変化球やスプリットがある。あんな高速スプリッターを見たことがないよ。いいボールだよ。打つのが難しい」
強烈な速球に加え、変幻自在の変化球を操る姿は、メジャー屈指の右腕を彷彿とさせたようだ。
この日のスタジアムには日米合わせて200人近い報道陣が集結した。
「大谷の注目ぶり? 今日の投球からすれば相応しいものだろう」
99年ぶりの本格的二刀流から初めて放った本塁打。後世に語り継がれるかもしれない一撃を記録した若きスラッガーは、大谷のピッチングを褒め称える粋な計らいを見せていた。(Full-Count編集部)
1日(日本時間2日)に敵地でのアスレチックス戦で、エンゼルス大谷翔平投手はメジャー初先発初勝利を飾った。2回に被弾し3失点したが、6回を投げて3安打6奪三振1四球で3失点(自責3)とクオリティスタート(QS、6回以上を自責3以内)を記録。“二刀流”で注目を浴びる23歳右腕とバッターボックスで対峙したメジャーの強打者たちはその投球をどう見たのだろうか。
「すごく期待値が高い中でも、さすがプロだね。今日はいいボールが来ていた」
こう語ったのは、この日、アスレチックスの3番に入った若き主砲マット・オルソン内野手だった。1回の第1打席では、初球でこの日最速の100マイル(約160キロ)の速球を“体験”。見送ってストライクを奪われると、最後は切れ味抜群のスプリットで空振り三振。第2打席も空振り三振、第3打席は左飛で、この日は快音を響かせることはできなかった。
昨季わずか59試合で24本塁打を放ったスラッガーも、1歳年下の“二刀流”が投げるボールの凄まじさを認めるしかなかった。
一方、1番打者のマーカス・セミエン内野手もまた、第1打席で三振となった。
「3、4種類の持ち球に100マイルの速球が加われば、誰だって難しい。ストライク先行のピッチングをしていたね。ヒットを打ちたかったけれど、ボールがよかった」
無安打に終わったリードオフマンは、メジャー初登板の大谷と対峙した打席で得た情報を、ダグアウトで同僚に伝えたという。それでもアスレチックス打線は2回にチャップマンが3点弾を放ったものの、攻略し切れなかった。
「チャップマンは失投の1球を打ち返していた。彼はボールで色々なことができる。あのスピーディーな腕の振りでスプリットを投げ、しかも速球でストライクが取れるなら、その選手は(メジャーで)成功するよ」
同じ腕の振りで繰り出される最速160キロの速球と、時速145キロに達する高速スプリットを、アスレチック打線は見分けがつかなかった様子だ。
同地区ライバルに特大のインパクトを残した投手・大谷。そのメジャーでの成功に、対戦打者も太鼓判を押すしかない様子だった。(Full-Count編集部)
――マウンドへはどんな気持ちで上がったのか。
「やっぱり勝ちたいなって。ただそれだけで行きました。初登板とか関係なく、ただこの試合をしっかり勝って次のカードに行きたいなって思ってました。開幕の初カードを3勝1敗でいけるのはよかったんじゃないかと思います」
――メジャーのマウンドから見た景色は?
「すごい周りが近く感じましたし、雰囲気的には全然違うのかなって感じがしています。ただ、マルドナード選手に関しては、今日は低めのフォークにすごい反応よく、1球も逸らさずに丁寧に捕球してくれていたので、そこはすごく感謝したいですし、切り替えるきっかけにもなったのかなと思います」
――ウイニングボールは?
「もらいました。両親にあげると思います」
――メジャー二刀流がいよいよ始動。
「先程も言いましたけど、個人としてもチームとしてもいいスタートが切れたと思う。今日よかったからって次がいいか分からないので、しっかり反省するところは反省して、次回の投球に生かしたいなと思います。打席もまた次のカードが始まって相手が変わるので、しっかり確かめながら1打席1打席大事にいきたいなと思います」
――登板前は、フォークの精度がカギと言っていたが。
「全体的によかったのかなと思っていますし、本当にそこ次第かなっていう部分はあったので、先程も言いましたけど、低めのボールをしっかり止めてくれたキャッチャーのマルドナード選手はすごく投げやすかったんじゃないかなと思います」
――試合終了時にベンチにいなかったが。
「トレーニングしてケアをしました」
――イニング間を過ごす工夫は?
「いろいろ試しながら、自分に一番あったものを選択していければいいんじゃないかと思います。シーズン通して、もっと続いていくんじゃないかと思うので、1個1個確かめながらいきたいなと思います」
――2回の投球を振り返って。
「一言で言うともったいないなっていう。あれで負けていたら、悔いが残るんじゃないかなって」
――2回の投球内容は?
「よかったですね。追い込み方もよかったですし。強いて言うなら、追い込んだ後の決め球が甘く入ってっていう形が続いて、甘く入ったスライダーを打たれた感じなんで。全体的には悪くはなかったですけど、要所で長打のあるバッターに対して、ああいうところに投げてしまったというのは反省するところかなと」
――ここまで来た感慨は?
「ここまで来たんだな、というよりは、始まったんだなっていう感じの方が強くて。次回に向けてしっかり取り組みたいなと思います」
――オープン戦で苦戦が続く中で、開幕までに不安はなかったのか。
「抑えないよりは抑えた方が心地はいいのかなって思いますけど、何が原因なのかっていうのをしっかり消化しながらいければいいんじゃないかって思います。おそらく、この先のシーズンでも思うようなピッチングがいかない時ってあると思うので。その時に何が悪かったのかっていうのをしっかり自分で分かっていれば次につながるんじゃないかなと思います」
――スライドステップで投げる時は痛打される傾向にある。
「キャンプの時はピッチングコーチにスライドステップの方がいいんじゃないかって話をされて、全部それで投げたらどうかって感じで話されていたんですけど、今日に関しては体重が前に行きすぎてました。ホームランを打たれたスライダーに関しても、腕を振るポイントが少し遅れていたので、そこは工夫が
必要かなと。いきなりセット(ポジション)になった時、スライドステップになった時にしっかりアジャストできる準備を、イニング間でもしっかりやれることはあるんじゃないかなと」
――なかなか数をこなせない状況をどう克復していくか。
「感覚であったり、質で補っていくしかない。今日もブルペンよりも本番の方が傾斜が強かったので、1個1個感じながら。感じて変えるのと、そうでないのとでは違うと思うので。しっかり見ながら工夫したいと思います」(Full-Count編集部)
日本ハム栗山英樹監督(56)が2日、エンゼルス大谷翔平投手(23)の初白星に、童心に返って喜んだ。3日楽天戦(楽天生命)に向けて、札幌から仙台に移動した。現地時間1日にメジャー初登板初勝利を挙げた大谷の一戦を、早朝に起床しテレビ観戦。自チームの開幕カード3連敗から一夜明け、大谷の奮闘する姿に大興奮。「(勝利には)普通です」と話しながらも「こんな(悔しい)思いをしているのも全てを忘れて、一子供のように応援している自分がいた。ドキドキしました」と目尻いっぱいにしわを寄せ、記念すべき1日に感激していた。(日刊スポーツ)
データだけが、スポーツの価値や優越を決めるのではない。しかし、ペンタゴンのデータよりも凄いと言われる大リーグのデータは、そこにつぎ込まれるお金を動かす原動力になっている。データでは、フォーシームと出ているが、日本でいう直球である。その回転数だけが大リーグの平均を下回っている。滑りやすい大リーグのボール。日本では、1分間に2300回転を記録していたが、4月1日のアスレチックでは、2218回転だった。それを、大リーグのデータを観て云々するのも良いだろうが、大谷からホームランを打ったチャップマンが言った「あんな高速のスプリット見たことないよ」という言葉どこかで聞いたことがある。そうソフトバンクと日本シリーズ進出を決めたあの試合でリリーフして165キロを記録した時投げた151キロのフォークボールを観て、「こんなもの見たことも、聞いたこともない」といった観戦していた元大リーガー松井稼頭央の言葉だ。だってそうでしょ、直球で150キロを投げれないピッチャーだっているのに、フォークボールが151キロっていうんだから驚きだ。1番打者のマーカス・セミエン内野手もまた、「3、4種類の持ち球に100マイルの速球が加われば、誰だって難しい。」
さらにチャップマンは、「彼はボールで色々なことができる。あのスピーディーな腕の振りでスプリットを投げ、しかも速球でストライクが取れるなら、その選手は(メジャーで)成功するよ」これが大リーガーをもった素直な感想だろうと思う。大谷が言うように、ようやくここまで来たというより、これから始まるのだと思う。この計り知れない可能性を今はただただ、そのまま感じていたい気分だ。
4月4日(水) 晴 9677
『わろてんか』が終わり、新年度になって新しい朝ドラが始まった。その冒頭、主人公の鈴愛(すずめ)が学校から下校しようとすると雨が降っている。はい、と言って同じ病院で同じ日に生まれた幼馴染みの律がビニール傘を手渡し走っていく。ありがとうという。その傘を開くと、傘の骨を支える部分が1本取れていた。「例えばでもこの傘不格好と思うか、変な形で面白いかと思うかは、その人次第で、例えば私、左に耳が聞こえない。小学校三年生の時に、おたふく風邪で。だからこうして傘をさしても、左側に降る雨の音は聞こえなくて、右側にだけ雨が降っているみたい。でも、これを悲しいと思うか、面白いと思うかはその人次第。そして私なんかは、ちょっとこれ面白いなんて思うんだ。」
めっちゃ良い感じで始まった『半分、青い。』。タイトルバックに流れてきたのが星野源の『アイデア』。めっちゃがっかりした。なんで星野源なの?この声には付いていけない。例えば、ドリームカムツゥルー。吉田美和の声。声だけじゃない、あのブラックミュージックにメローサウンドは許しがたい。コモドアーズのライオネル・リッチーの様な甘さを感じてい嫌だ。ブラックミュージックならせめて、アース・ウィンド・アンド・ファイヤーなら良いけど、おかしいだろう。売れ線だけの音楽なんて聴きたくもない。そういうのを説明するのが面倒くさいから、「あの顔で聴けなでしょう」とぶっきら棒にいう。そうすると大概の人は、笑う。星野源の声はそれに近い。音楽にあの声が抜けていく感じ。合っていない。あれは歌を歌う声じゃないだろうといつも思う。この歌毎日聴くのかと思うとガッカリだ。星野源は問題だけど、でも、ドラマは面白そうだ。
大谷翔平がエンジェルス本拠地デビューは、8番DHで先発。2-2で1回裏2アウト満塁からパスボールで、3-2勝ち越しの後、右中間へ3ランホームラン。第2打席はセカンドのグラブをはじいてライト前ヒット。第3打席はインコースの際どい処を見逃し三振。第4打席は、センター前ヒット。合計、4打数3安打1ホームラン、3打点、2得点、1三振。凄すぎる!!!面白かったのは、ホームランの後、ダッグアウトに帰ってきたらみんなが無反応。祝福を一人の選手おねだりしていたら、あっという間にみんなが集まって手荒い祝福を始めた。それからファンの声援に応えてグランドに戻りヘルメットを取って挨拶した。注目が集まっている中で、これだけの活躍をするのが凄い。1時間もしないうちに、大谷が打ったホームランの大リーグの動画は、22万回以上のアクセスを記録していた。チームは13-2で大勝した。試合後のヒーローインタビューを受けていた。後ろからチームメイトに氷入りの水を掛けられる大リーグ流の祝福もあった。ホームランについて、「フェンスに当たるかなと思った。まさか超えるとは思わなかったのでうれしかった」と話し、ベンチに帰ってからの無反応については、「最初何があったのかと。あ、そういうことかな」と笑っていた。
4月5日(木) 曇/晴 9642
散歩に出かけても、眼に入る花が綺麗に見える。大谷のお蔭で気分が良い。アメリカのメディアは、掌を返した様にその成績を讃えている。そして、ベーブ・ルース以来の歴史的な記録と書き立てている。それよりもチームメイトや相手選手のコメントを読んでいると、どれだけ大谷が素晴らしいかが分かると思う。それは、彼が打ったホームランやそのスイングの鋭さを感じるからだし、投打の才能のレベルの凄さをそのまま語っているからだ。
3ランホームランを打った後、ソーシア監督に、「あれは風だ」と言われて、「その通りです」とこたえたことを試合後の会見で言っていたが、そういう風に素直に言えるところが、メンタルがしっかりしている証拠だ。ホームランボールはインディアンズファンの男性が取って、その後ろにいた9歳のマシュー君にプレゼントされた。大リーグを見に来て初めてのホームランボール。大谷が打席に入る時、一緒に来ていた父親に、「大谷はホームランを打つよ」と言っていたそうだ。そして、これは大事なボールだから大谷に返すことを自分で決めたという。試合後、マシュー君親子と、初めにホームランボールを取った男性に会い、ユニホームをプレゼントし、マシュー君には、その場でサインしてボールとバットをプレゼントした。「これからトラウトファンから、大谷ファンになる」と言ったそうだ。
そして、今日もホームランを打った。大リーグの最優秀投手に与えられるサイ・ヤング賞を2度取ったクルーバーからセンターへの2ランで同点にした。ダルビッシュ有は、ブログを更新して、「大谷がまたホームラン!しかも神様クルーバーから。俺なんかクルーバーの球一生当たらんのやろなぁ。。」と綴ったという。
さすがにエースとの対戦は厳しかった。初めは三振。それでも2打席目でセンターへの2ランホームラン。そして、クローザーからもセンタへのヒット。素晴らしい!!!みんなが口を揃える様にいうのは、大谷の適応力。そして、今日の様に去年のサイ・ヤング賞投手からのホームランは、相手ベンチの印象を大きく変えるものだろう。超の付く一流投手から結果を出したことは、脅威に映る。しかし楽しいじゃないか。バリバリの大リーガー達と大谷翔平が本気で戦う姿が観れることが。バッターボックスに入る時、ヘルメットに手をやって頭を下げる。そういう気持ちをいつまでも持っていれば、結果が出ない時でも、未来は明るいはずだ。なんだか岩手県の星から、日本の星、いや世界の星になって行くような輝きを強く発しているような気がする。
4月6日(金) 曇のち雨 7916
昨日散歩に出掛ける前にパソコンをシャットダウンして出たが、戻ってくると訳の分からない画面になっていた。強制終了しようとするも出来ない。どうしてこういう事になるのかさっぱり判らない。だから、そのままになっている。どうしたもんろろう。だから、違うパソコンを使ってる。
4月8日(日) 晴 27775/2
ようやく、パソコンが復活した。もうダメかと思っていた。電気屋に行くか、メーカーに電話するかとか、考えていた。ある画面のまま、固まってどうにもならない。それで、仕事場でその話をした。そうしたら、ダメもとで、ノートの充電池を取って電源抜いて切ってそれから起動すればという実にシンプルなやり方。それをやってみたら使えるようになりました。これで本当に良いのかどうかは、使っているうちに判るだろう。
大谷翔平が3試合連続のホームランを打って、0-6から1-6になり、それから大逆転で13-9で勝った。もう起爆剤になっている。まるで茂野吾郎状態。そして、明日2度目の先発投手で登板する。大谷は野球少年の様に、眼をキラキラさせながら楽しんでいる。それが素晴らしい。結果なんか考えていない感じで野球やっている。スイングがナチュラルスイングで力みがない。だから、結果がついてくるのだと思う。大谷は野球の神様に愛されている。セビージャのフェリアも本格的に始まる。
4月9日(月) 晴 14326
遠いアメリカ、ロスアンジェルスのアナハイムスタジアムでの大谷翔平が地元初先発は超満員になった。1回から三者三振、で始まった登板は、7回1アウトまで完全試合。一人のランナーも出さないパーフェクト。160キロのストレートとフォークボールで空振りの山。大谷先発で、超満員になった観客の盛り上がりは大変なものだった。
この試合で7回に初ヒットを打ったアスレチックスの2番打者マーカス・セミエンが、「自分としては高めの速球を狙っていて、最初の2打席では来なかった」「さらに速球は99マイル(約159キロ)あったから苦労した。ヒットした時はやっとゾーン高めの速球が来た。こういうアプローチだったけど、彼がミスをしないなら、ただあがくしかない」
アスレチックスを率いるボブ・メルビン監督も記事の中で「(大谷は)今日はもっと良くなったように見えた。意図的な配球をしていて、それが彼の速球をより良くさせていた。さらに彼は本当にいいスプリットを持っている。スプリットと速球の球速差やストライクゾーン低めにスプリットを制球されたら、打つのはかなり大変だ」とその投球を称賛し、「彼はいい選手だと我々は理解したよ。とてもいい打者でもある。期待に応えたと言えるね。それは特に序盤において難しいことだ」と投打でその実力を認めている。」(Full-Count編集部)
大谷は、「ヒットを打たれてないのは知ってましたけど、完全試合をしようという感じはなかった。むしろいつ出るか待っていた。出た時にどう気持ちを整理して次のバッターにしっかり向かっていけるかが大事。そういう意味では、打たれた後にフォアボールを出したのは今日よくなかったこと」
「米名物コラムニストのジョセフ・ディポリートは、「23歳でこんな発言をするアメリカ人のアスリートを私は知らない。前代未聞のメンタリティだよ。彼は常に先を見ているのだろう。世界最高の野球選手になるのだ、と。彼は常に最終的なゴールを常に見つめているから、こういう発言が出てくる。私はとにかく驚いた」
「彼の才能は間違いない。それは誰もが知っている。世界中には運動、学業、芸術の分野で様々な天才がいる。だが、その才能を際立たせ生かすのは、常に精神力だ。オオタニは自分の才能を理解している。そして、自分の才能を分析することができる。これは彼の2倍ある年齢の選手でも困難なことだと思う」
ディポリート氏はこう続けた。マイク・ソーシア監督は大谷の美徳について「恐ろしいほどの冷静さと高度な分析力」と表現していたが、「ソーシアの見立ては正しい」と名物コラムニストは語る。
「NPBという日本で最高のレベルで18歳から活躍できた。それが個人的には、オオタニという人間の持つ、高度な規律正しさを証明している。彼はすでに30代の経験深い名手のような精神的な成熟を兼ね備えていることも分かった。何かを定義するにはまだ時期尚早だが、野球に対する献身性、精神的な強さ、個人的にはこれがオオタニの序盤の成功の鍵になったと思う」 」(Full-Count編集部)
大谷のメンタルは、親の影響も大きい。ホームランを打った時のインタビューで、二塁打を打つ感覚で打席に立っているので、ホームランを狙う感覚がない。二塁打の延長線にホームランがあると言った。これは、少年野球をやっていた時に、父親徹が監督だったはずだ。社会人野球をやっていた。父の教えは、上記大谷が言った事と同じである。それから花巻東に進学して、佐々木洋監督から色々なことを学んだ。良く言われるのは、目標設定シート。自分が高校生のうちに達成しようとする目標をフォーマットに合わせて書いていくという物だ。それはいずれ書くとして、ディポリートはロスアンジェルス中心にアメリカのプロスポーツを取材するコラムニスト。彼から観ても、そのメンタルの強さが際立っていると見えるのはやはり凄いこと。
大谷は、試合後のインタビューで、「相手も僕の事をあまり理解していない状態で、今はこういう風に、良い方に転がってますけど、それが難しくなったときに、またその壁を破れるように、しっかり準備しながらやっていきたいなと思ってます」といった。アメリカのネットメディアに、「大谷翔平は明らかにこの惑星の者ではない」というタイトルの記事が載ったという。どこまで続くのか、大リーグの大谷フィーバー。これから23時に、「ワールドスポーツMLB」で小宮山の解説が聞きたい。
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