断腸亭日常日記 2012年 その24 12月京都旅行

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月の京都旅行の滞在日記です。

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 12月4日(火) 雨 9976 京都へ向かう新幹線から

 旅行の準備をしていなかったので、朝起きてからあわただしく準備をして電車を乗り継いで東京駅の到着。汗をかいてしまった。新幹線に乗ったは良いが、車両を間違えて、ウロウロして、ようやく品川過ぎに席に着く。それから、喉を潤し、薬を飲み、タバコを吸ってPCを開いた。昨日は、スパに行ってのんびりした。帰ってきて、京都新聞の紅葉情報を見た。今日行こうとしていた処が一つ、見頃になっていたのは、嬉しかった。春に行った処なので、良い写真が撮れそうだ。

 ISOさんからメールが来ていて時間と待ち合わせ場所が書いてあった。時間的に充分余裕がある。京都のホテルに付いたら荷物チャックをして出掛けよう。


 京都へ着き、ホテルに荷物を預け、ISOさんと合流。昼食を取り、大徳寺塔頭、高桐院へ行く。悲しきかな、紅葉は過ぎていた。だからあまり写真を撮らなかったが、やはり良いところだ。庭も良いし、味がある。細川ガラシャの墓を観ながらISOさんが詠んだ句。

人死んで違いは墓石ばかりなり  蹴球

なかなか良い句だ。それから、妙心寺塔頭、退蔵院へ行く。京都新聞の紅葉情報では見頃になっていたが、やはり盛りすぎの状態だった。残念な気持ちだった。でも、庭はやはり良い。琴水窟?は、良かった。耳をそばだてて聞いた。お茶を飲ませるところがあって、そこの向の紅葉が1番良かった。帰りに休憩所横の壁に紅葉真っ盛りの写真があった。それを観ながら、残念な気持ちにさせると、ISOさんが言ったら、通りがかりのおばさんたちが、ホントにね、と、笑っていた。

 さて、これからどうするか、考えていたら、ISOさんが、いっそのこと龍安寺へ行けばと言う提案を受けた。龍安寺はいつ行っても良いところだ。妙心寺から立命館大学に突き当たり、左の折れて行くと、角の石に、龍の文字が見えた。それを言って通り過ぎようとしたら、何とそこが、龍安寺の門だった。正式な参拝ルートがここだった事に始めて知る。

 もう15時半くらいだったが、1時間観れる。入って直ぐいつもと違うレートから観た。鏡容池から廻った。蓮の葉は枯れて池に浮かび紅葉というより、枯れ葉のような紅葉だった。残念な気持ちになった。春には、幹の処に可憐に桜の花が咲いていたが、今はその面影がない。それでも、石庭に入るとまた、気分が変わる。紅葉は残念だが、石庭は石庭。やはり良い。春の桜の時期に来たときは、龍安寺だけで、400枚以上写真を撮ったが、枯れ紅葉じゃそれほど撮る気にはならない。それでも、100枚以上撮っていた。でも、ISOさんは、今まで観た龍安寺の中で、1番良かったと、言っていた。それと、石庭観ても何も感じなくなってきた。悟ったからだ。とつぶやいていた。とても、俺にはそういう心境にまで行っていない。

枯れ紅葉 後悔の気持ちは 人生と 同じようなもので その繰り返し  風吟


 12月5日(水) 曇 18768 京都のホテルにて

 朝、下鴨へ行って糺の森の紅葉を観た。もうちょっと鮮やかな色かと思ったが、そうでもなかった。ここも駄目だったかと、ちょっとガッカリした。下鴨でやっている『方丈記』800年記念の『定家と長明展』スタジオジブリと『鴨長明『方丈記』と賀茂御祖神社式年遷宮資料展』を観た。ジブリの方は、宮崎駿ではなく、息子の吾郎がやっている絵コンテのようなモノだった。ちょっとなぁという感じのモノだった。

 それから京都駅に行って、ISOさんとMEGUさんと会って、昼食を取り、嵯峨野へ向かった。1番見せたかった祇王寺へ連れて行ったが、やっぱり盛りすぎの枯れ紅葉。それでも、MEGUさんは、来年のためのと、言ったので、MEGUさん祇王寺を気に入っている事を感じた。ISOさんは何にも言わなかったが、おとなしくしていたので、おそらく気に入ったんだと思う。

 それから、清涼寺隣の、宝筐院へ行った。入った瞬間に、「あった」という感じの紅葉だった。写真バチバチモードに入った。それでも、冷静に観れば、盛りを少し過ぎている感じの紅葉だった。枯山水の庭に見えたが、上流の方を観たら、どうやらこの庭は、昔池泉回遊式庭園のように見えた。どうも、水が流れていたいたような石組みだったからだ。奥には、足利義詮と楠木正行の墓が一緒に並んでいた。ここは、下山さんが持って行った写真を観たコルバチョが、牛の血の色だと言った、紅葉の赤が観れるところだ。

 最後は、宝厳院。ここは17時まで観れ、なおかつ、17時半からライトアップをやっているところ。ここには、庭に大きな石があったり、池泉回遊式庭園がある。ここも、まあ盛りを過ぎていたが、良い紅葉だった。もっと長くいたかったが、夕食の予約などがあり、後ろ髪を引かれながら後にした。京都駅に戻り、0番線の写真を撮り、MEGUさんはホテルへチェックインして、予約した日本料理店へ向かった。

 蛸薬師にあるその店は、カウンター9席と奥にグループが入れる部屋があるようだった。そっちは観ていないので判らない。膳にまず5品。シメジとほうれん草の、やめよう、美味しかったモノを書こう。海老真蒸(しんじょう)が抜群に上手かった。口の中でとろけるようで、それでいて、薄味だがしっかりと海老の味がして、何個でも食べれそうないとしさを感じた。ISOさんも美味いと言っていた。それと、あん肝をちょっと苦い葉野菜のようなモノと一緒にゼリー状にしたモノも、おおと、思った。

 西京焼きも抜群に美味しかった。食べていると、ジューシーで、しかも唾液がドンドン出てくるような、美味しさを感じた。こんなの食べたことがない。鯛のお造りはポン酢と白いモノがかかっていた。これが、ISOさん曰く白みそベースといい、MEGUさんは、生クリームが入っている様な感じだったと言う。美味しかったが、何なのか判らない。駄目押しのように、凄かったのが、堀川牛蒡を使った椀物。牛蒡の香りと味が口の中に広がり、どろっとした液体が心地よい。こんな椀なら毎日でも食べたいと切に願った。

 MEGUさん、この前日本料理店に女子会で行ったけど、この倍以上の値段だったけど、こっちの方が、ずっと美味しい!と、京都の日本料理の技量に驚いていた。どうやって作るのか?ジャガイモとかを堀川牛蒡と一緒にすり下ろしているんじゃないかと思う。でも、それだけじゃないだろう。どうやって作るのか。本当に美味しい椀だった。出された物全て平らげて満腹になって帰ってきた。ビールも美味しく飲めた。


 12月6日(木)  25753 京都のホテルにて

 今日は、金幅寺、詩仙堂、圓光寺、赤山禅院へ行く予定だった。しかし、朝食後向かったのと、八瀬の瑠璃光院。紅葉ややはり終わっていたが、本当に見事な処だった。中に飾っていた写真には素晴らしい紅葉の写真。庭は、植治こと小川治兵衛。祇王寺の様に苔の間を水が流れる作りだったり、得意の池も情緒も風情もある。こんな庭を観ながら子供時代を過ごしたら、人生が変わるだろうという感じがする。傾斜地を巧い具合に利用して落ち着いた雰囲気を出している。

建物も名工と言われた佐野藤右衛門。障子の格子木までも面を取っている丁寧な仕事。古い作りだが生活しやすい建物に出来ている。階段一つとってもそうである。使われているガラスも、鉛ガラスで、今は生産されている物で、ゆがみがある物。これも味がある。ここに住みたくなるような空間だ。MEGUさんは、ここに住みたくなるような空間だ。ここに紅葉があったらもう、と言って、言葉をのむようにした。次回以降の欲というのが出てくる。

 それから修学院へ行ってISOさんとシーラさんNさんと合流して、昼食を取った。入口から風情のある店だった。Nさんの一人舞台に近かった。楽しい話しをして食事した。Nさんは、本が売れて喜んでいた。フェイスブックの友だちには、闘牛関係が多かった。仕事があるので別れた。時間がなくなったので、タクシーで修学院離宮へ向かった。時間ちょっと前に到着。

 有名な霞棚を観たり色々あったが、見所は、ISOさんが言うようになんと言っても上離宮。ここからの眺めが最高。ここも紅葉がほぼなかったが、真っ盛りの紅葉が観れたら最高だろうと思う。ここから御水尾上皇が隣雲亭から浴龍池などを眺めたかと思うと、誠に贅沢な物だと思う。その後、赤山禅院。修学院離宮で、坂道を上り、赤山でも坂道を上ったので、足がつったような感じになったようだった。普段あまり歩いていないせいもあるのだろう。

 それから、ISOさんのアパートの前を通り、バスに乗り、地下鉄に乗り継いで京都駅に着いた。シーラさんの見送りだ。駅近くでISOさんと俺はアルコールと飲み、シーラさんとMEGUさんは、コーヒーを飲んだ。改札まで送り駅前で、筋の煮込みをつまみながらブールを飲んだ。煮込みが美味しかった。春に来たとき入れなかった店なので願いが叶って満足。

 歩いて四条近くまで行き、感で入ったイタリア料理店が美味しかった。前菜の8品。キノコも他の料理も美味しかった。この時点で正解だった感じた。野菜の揚げ物も美味しい。ムール貝とアサリの白ワイン蒸しのニンニク入り。も上出来。スペインの様にパンを頼んで皿の汁を付けて食べた。海老芋も美味しかったが、昨日の海老芋にはかなわない。もうお腹が一杯になって会計をしたが、スパゲッティやリゾットを食べたかったけど、お腹が一杯でと言うと、残念です。お勧めはスパゲッティやリゾットです。リゾットは、五穀米とか使っています。と言うので、やっぱり、また来たいなと思った。

 3人で美味しかった話しをし、また、来たら今度は是非スパゲッティやリゾットを食べようと話しをした。その流れでハイボールの美味しい店の話しをしたら、MEGUさんが行きたいというので、河原町付近の店に行った。MEGUさんが、一口飲んで美味しい!これならお酒飲める!と感激していた。一昨日の俺と同じ反応だった。


 12月7日(金) 曇 22476 東京にて

 今日も、ホテルで美味しい朝食をMEGUさんと取って、準備してから荷物はホテルに預けて、出掛けた。下鴨に行こうかと思っていたが、時間の関係で、京都御所へ行った。九条池辺りを観て時間をつぶした方が無難だと思ったからだ。拾翠亭が観れたのはラッキーだった。そこで落ち着いて建物や、池を観て気持ちもゆったりとした。厳島神社、九条池をも観ていたら、11時近くになって、大宮御所入口へ向かう。仙洞御所を観るためだ。

 仙洞御所は、人気のあるところで、第1希望ではなく第2希望が通った処。大勢の人数で約1時間の拝観だった。大宮御所の説明を聞いていたときに、実は6日まで皇室の方が泊まっていました。今はそうして京都へ来たときの宿泊所として実際に泊まっていますと言っていたのを訊いて、ISOさんが言っていたことを思いだした。それは、4日に行ったときに、何にもないのに、警察が多いんだよなぁ。何でだろう?と言うのが直ぐに頭に浮かんだからだ。理由がこれで判った。

 そこから、修学院御所と同じく注意説明をして、始まった。又新亭(ゆうしんてい)という茶室から北池、南池を廻り又新亭に戻るコースだ。池の縁を歩き石橋や丸橋を渡り歩くのだが、所々に綺麗な景色や鮮やかな紅葉があった。もみじ橋の先にはもう紅葉はなく落葉が敷き詰めたように落ちていた。藤棚がある橋を八ッ橋と言い、これがおそらく京菓子で有名な八ッ橋の命名の基になったのではないかと思った。

 この庭は、作事奉行だった小堀遠州の作った庭らしい。中島対岸の州浜には、丸石が敷かれて100m以上ある。そこに松と並んで真っ赤になった大きな楓があって目を楽しませてくれた。醒花亭からの州浜や楓も綺麗だった。池の裏を歩くと、紅と黄の混ざった楓がありみんな写真を撮っていた。州浜の大楓前でも同じ光景が繰り返された。八ッ橋前を通り又新亭前に戻る。その前の楓が1番鮮やかで、そこでもMEGUさんと交互に写真を撮り合った。そして、落葉した葉っぱを拾った。出来るだけ鮮やかな物を選んだ。そして、仙洞御所のパンフレットに挟んで持ってきた。綺麗な色合いの物が拾えて満足。子供の頃の事を思い出す葉っぱ拾いだった。

 仙洞御所前で、ISOさんと待ち合わせて、昼食を取りに、歩いた。京都市役所近くのそば屋に入り、うどんとかやくご飯のセットメニューを食べた。うどんは腰がない京都風の物で、讃岐うどんとは違う。勿論、出汁の味も違う。これが京都風とISOさんはいっていた。ここ正解だ、と昼食の味に納得していた。食事しながら、これからどうするか話し、ホテルへ行って荷物を受け取り京都駅のコインロッカーへ入れて、ISOさんとMEGUさんは水族館へ。俺は東福寺塔頭を廻ることにした。

 駅で別れ、JRで東福寺へ。東福寺駅から歩いていくとやたら高校生が多い。警備員の数も異様に多い。目的の第1は、霊雲院。ここで九山八海の庭(霊の庭)を観る。明らかに手が加えられていることが判る。そして、重森三玲である事も直ぐに判る。僕は、あまり良い印象を持っていなかった重森三玲だが、この庭は凄く気に入った。また、日露戦争時代、ロシア人捕虜が収容されていた遺品も観ることが出来る。

 歩いていくと臥雲橋があり、そこからの眺めが有名な東福寺の紅葉に使われる写真を撮った場所だと判った。少しだけ紅葉が残っていた。橋を渡り十字路を右に折れると、芬陀院(ぶんだいん)(雪舟寺)がある。有名画家である雪舟が作った庭が観たいと思い来たのだが、並の上くらいの出来だった。悪くはないが、印象に残るほどの物が薄い気がした。

 最後が、光明院。ここは、人がいない。竹が筒のようになって立ててありそこに拝観料を入れる事になっている。ここはテレビの酒のCMにも使われた処だと言うことを後で知ったが、作庭は、重森三玲。そして、東福寺の方丈庭園、八相庭が有名だが、ここを東福寺で始めて作庭した処だという。何故なら、当時の住職と親しくしていたので無償で作ったようだ。ただし材料費などは実費は支払われたようだ。

 今日観た東福寺の3つの塔頭の内で最も気に入ったところだ。紅葉も残っていて綺麗だったし、庭が良かった。重森三玲が素晴らしい作庭家であることが何となく判った気がした。のんびりしたくなるような庭。ぼーと眺めていたくなる庭だった。高低差もあるし建物との調和も良い。非常に気に入った。

 京都駅でISOさんとMEGUさんと合流。ISOさんには今回もお世話になった。ちゃんとお礼を言って、改札で別れた。今日はサッカーで太股を痛めていたのに、MEGUさんに付き合って水族館を観た。MEGUさんは、ホント申し訳なさそうだった。駅内で、おみやげを買い、新幹線に乗った。MEGUさんから今日撮ってきた写真を見せて貰った。オオサンショウウオを観たかったのだ。それから、俺の撮ってきた写真をPCに取り込んで、観た。上記の行った処が写ってある。MEGUさんと話しながら観て、初日のISOさんと2人で行った処が観たいというので、高桐院(大徳寺塔頭)、退蔵院(妙心寺塔頭)、龍安寺(妙心寺塔頭)を時々説明しながらを見せた。

 それから、携帯で阪神ジュベナイルフィリーズの枠順を観ていたら、2枠3番のサウンドリアーナが軸かな。後は7、9、10、13、16が良いって事になるけど……。と、簡単なこの予想についても説明をしたら、そんなんで来るのと言うので、JCDの予想をこうやってやったことを言うと、感心していた。ただあくまで、携帯を観ただけの予想なので、確定ではないのだが…。東京駅に着いて中央線に乗って新宿でMEGUさんと別れて部屋に帰った。京都駅で買ってきた九条ネギのしんじょうをつまみに酒を飲み始めたが、あの店で食べた、海老しんじょうとは比べるのも馬鹿らしくなる様な味だ。


 12月8日(土) 晴 20376

 京都から帰ってのんびりしている。ISOさんの足は、痛そうだった。太股に膝が入ったので、それは痛いだろう。筋から尻や腰の方までコリが行くかも知れないと、思った。毎回京都へ行って、ISOさんにお世話になっている。それは、俺だけじゃなくて、MEGUさんやシーラさんの面倒も見て貰っているので本当にありがたい。

 今回の京都旅行の収穫は、ISOさん、MEGUさん、シーラさん、Nさんを再会できたこと。そして、修学院離宮、仙洞御所という宮内庁管轄の処を観れたこと。祇王寺と龍安寺がやっぱり良かったこと。高桐院も良かったことと、始めていった、瑠璃光院の落ち着いた雰囲気が非常に気に入った事と、霊雲院、光明院と重森三玲の庭がこんなに良いのかと驚いた事である。


 12月9日(日) 晴 16660

 ISOさんやMEGUさん、シーラさんとメールのやり取りをした。京都旅行は、みんなのおかげで楽しく過ごせた。こういう旅行は、面白い。観るお寺は、あらかじめ大体決まっているが、食事どころは行き当たりばったりでったが、非常に良い店に当たって、非常に美味しかった。

 競馬の方は、こんな事があるんだという結果になった。反省の材料が増えた。まっ来週がある。


 12月10日(月) 晴 11021

 歩いていると東京でも木々の葉が、黄色になり、落ち葉も沢山ある。仙洞御所で拾って来た落ち葉は、押し花のようにしていなかったので、カサカサに乾燥してしまった。それでも色は未だ落ちていない。落ち葉をよく観ると、拾いたいような落ち葉もある。京都より東京の方が暖かいが、昨日今日と寒い。

 昨日の競馬の反省から競馬週刊誌を買ってきて、想定を観て印を付けた。阪神ジュベナイルフィリーズは、直前でデムーロが乗るサウンドリアーナから行く予定だったが、7レースから人気なのに3着にも来ない事態になっていたので、切ることにして、選んだのが、ローブディサージュだった。そこから、最近やり続けている方法で、馬券を買っていれば、2着3着に来た馬を買えたが、それが出来なかった。

 そういう風に、瞬時に機転を効かせられないのは、想定が頭に入ってないからではないかという反省点が上がってきた。それで、想定を頭に入れるべく枠順発表まで、それを観ることにした。とはいえ、全部が入るわけではないだろう。今週の最重要レース、朝日杯は、ダービー候補のコディーノが、おそらく勝だろう。そこから何を買うかというのが問題のだ。


 12月11日(火) 晴 4567

 塩味を付けると美味しく感じる人が多い。味を濃くすると余計そう思う人がいる。そういう意味では、そういう食生活を送っていたのが、今の現状である。逆の言い方をすれば、薄味で減塩食を取る人は、美味しいという概念を捨てていると言われても、仕方がないのかも知れない。しかし、今回の京都旅行で食べた、日本料理でそういう概念で食べているのでないことが、明白になった。

 薄味という概念だが、これは、ご飯と一緒に食べない方法においては、当たり前の考え方だ。ご飯と一緒におかずを食べようとすると、塩分が必要以上に欲しくなる。一緒に食べなければ丁度良い塩分量ですむのだ。日本料理の食べ方は、ご飯が最後。こういう食べ方をすれば薄味の料理で良いし、それでも、味にこだわって料理が出来る。これを基本的な考え方として、料理をすれば、塩分を濃くする必要はなくなる。そういうことを、京都旅行で考えされられた。


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