−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年のスペイン滞在日記です。太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月京都旅行の滞在日記です。
4月23日(月) 雨 7815
スペイン闘牛ビデオ上映会の開催確認をみんなに告知した。新しく参加する人もいて楽しみだ。未だビデオの編集はやっていないが、大体流そうと思っているファエナは決まっている。あとはそれを繋げて編集して時間を合わせれば良いだけになっている。今週は雨の日が多くなっているが土曜日は雨の予報にはなっていない。
セビージャのフェリア・デ・アブリルも始まって闘牛シーズン到来である。これから5月のサン・イシドロに向けて闘牛士たちも本気モードに突入する。良いシーズンを送りたいのであれば、今頑張らないと今年を良い形で送れないことになる。ファンの期待も、そして、厳しい目もある。頑張って欲しい。
4月25日(水) 曇時々雨 33830/2
やはり西洋医学の処方箋の薬は即効性がある。血圧は正常値に戻った。こういう薬を毎日飲まなければならないのというが、体が異常な証拠だ。何も飲まなくても日常を送れるのが健康で、そうじゃないのが異常という意味で。ともあれそういう数値になったのは喜ばしいことだ。
最近話題のアデルをビデオ屋から借りてきてデータを取り込んで聴いている。『21』の初めの曲、『ローリング・イン・ザ・ディープ』は、『GLEE』シリーズ2でジェシーとレイチェルが歌った歌だった。今年のグラミー賞の主要部門を独占したアデル。声が良いとか、綺麗とかという評判を聞いて、是非聴いてみたいと思っていた。実際聴いてみて確かに良い声である。
しかし、好みを言わせて貰えば、タイプじゃない。アデルは白人女性だが、声質が黒人ぽい。これはOKだが、年の割に、老けている声がどうも入って行けない感がある。どちらかというと透明感がある声かと思っていたが、全然そうじゃない。男性ボーカルならだみ声大いに結構。大歓迎だが、女性については、透明感がある人が好きだ。エミルー・ハリス、クリスタル・ゲイル、エンヤにしても、『GLRR』のレイチェルもそうだ。勿論ダイアナ・クラールのような例外もいる。
声的には、アデルよりも、アヴリル・ラヴィーンの方が好きだ。音的には、アデルの方が聴きやすいが・・・。
4月26日(木) 曇のち雨 5399
予定は狂ったが、内容はクリアした。夜になって編集が完了してダビング中だ。時間が限られている中での作成になるので、どうしても無理がある。サン・イシドロは、1999年以降毎年闘牛の会で、2時間のビデオを作成して流してきた。つまり10年以上やって来たわけで、その中から2時間を限定して選ぶとなると、何かテーマなり何かを決めないと2時間のビデオなど作れない。
それは、土曜日のお楽しみということで、ここには書かない。ダビングしながら観ているのは、『GLEE』のDVD。ダルビッシュがヤンキース相手にあわや完封かという投球で絶賛されているが、サッカーは、バルセロナもレアル・マドリードもチャンピオン・リーグ準決勝で負けた。バルサは完敗で、レアルはPK戦で負けたのだからしょうがない部分が大きいだろう。
4月27日(金) 雨 6992
確かISOさんだと思った。『恋におちたシェイクスピア』に主演してアカデミー主演女優賞を取った、グウィネス・バルトーを絶賛していたのは。京都に行ったときに、宇治で食事をしていたとき、そんなことをいっていたと思う。『GLEE』にそのグウィネス・バルトーがゲスト出演している回が2回ある。評判が良かったから2回も出演したんだろうと思う。そして、『GLEE』の映画にも唯一グリーのメンバー以外で出演して歌を歌っている。
その2回共が非常に印象深い。歌も踊りも、台詞も演技も素晴らしいのだ。最もミュージカルらしく歌って踊る、『Singin' In The Rain/Umbrella』は、スティーヴィー・ニックスも言うように印象に残る。
4月28日(土) 曇 25678
今日の夕方、スペイン闘牛ビデオ上映会を開催した。新しく来るといっていた人を待っていたが、時間になっても現れなかったので、開催場所に移動して開催した。残念だが仕方ない。連絡が来るかと思っていたが、なかった。ファエナは、1部、2部に分けてDVDを流し、初めと休憩時間と、最後に音楽を流した。非常に良い気分で終えて、飲みに行った。そこで2時間弱飲んで話して帰ってきたのが、今。酒飲んで寝る状態になっている。
4月29日(日) 曇 8340
穏やかな日曜日を迎える。昨日のスペイン闘牛ビデオ上映会の余韻を心地よく引きずりながら、天皇賞の予想をしなければならない。はたして大外に入ったオルフェーヴルは、1番人気に応えられるのだろうか?前走のように3角逸走が再び起こるのか?起こらないのか?
逸走がなければ、普通の予想ではオルフェーヴルは優勝するだろう。最近スポーツ新聞をちゃんと読んでいない。まともな予想が出来る状態じゃないが今日は少額でも買うつもりでいる。
昨日のスペイン闘牛ビデオ上映会の厳選ファエナは、自分でも良いものを選んだと思っている。新しく来る予定だった人からはPCにメールが来ていて、急に仕事が入ったので、初参加なのに途中からでは失礼なので次回の参加にしたいと書いてあった。会でかけた選曲も良かったと思う。
4月30日(月) 曇 20352
昨日関越自動車道であった高速バスの事故は、居眠り運転が原因。防音壁にほぼ正面から突き刺さるような状態で激突した。時速92キロでの衝突だったという。バスの左側にいた人たちが、7人死亡し3人が意識不明の重体、36人が重軽傷を負った。4月12日京都の祇園で起きた交通事故?というより事件から以降、非道い話だと思う自動車での事故が続いているが、一体どうなっているのか。
トヨタはテレビCMで、車が売れるようにするCMのキャッチコピーではなく、自動車免許を取ろうという、ドラえもんが登場するキャッチコピーを流しているという。それだけ若者が免許を取らなくなっている現状らしいのだが、運転している人間たちが、こういう風に不参が事故ばかり起こしていると、自動車に対する一般人の意識も変化してくる様な気がする様な事故ばかりだと気づく。
もう大分暑くなってきた。日中は25度くらいまで上がるようになって来たが、日が暮れてからと、朝方は未だ肌寒く感じる。土曜日の新宿を歩く人たちの中には薄着の人もいたが、たいていの人は冬服の様な温かくなるような服装だった。ゴールデン・ウィーク最初の日の交通事故が起きても、世間的には、連休で遊びに出掛けてウキウキ気分だろう。こういうニュースでも判るように、日本は不況の真っ直中であえいでいる状態だ。今という現状を表現しているニュースになっている。
5月1日(火) 曇一時雨 20352
今日は、メーデー。労働者の日だ。マドリードならソルの辺りでデモが行われるのが恒例だ。小雨の中、スーパーに行ったらフキがあったので勝ってきた。ちょっと前より150円も安かったので喜んでいたら、板ずりして茹でて皮をむいていたら何故安いか気づいた。フキの真ん中に空洞が空いているのが多く、しかも香りはガタ落ち。これでは、皮もちゃんとむけない状態で、食べてもあの心地よい香りが感じられない。もう時期が過ぎたからフキがフキらしくなくなっているのだ。残念だが、来年まで待った方が美味しいモノが食べられるということだ。どうしても食べたかったら、水煮にしているフキを買って食べるしかない。
フキを料理していると時間がかかるので、『GLEE』のDVDをかけながらやっていた。家にいるときは寝るとき以外は『GLEE』をかけている。その方が気分が良いからだ。
5月2日(水) 雨 5451
天皇賞はオルフェーヴルが11着の完敗し、2番手で折り合って直線抜け出したビートブラックが優勝。石橋修がGT初制覇した。大波乱はやはり定石通り、逃げ馬だった。競馬ファンはみんな、この事を判っているがこういう馬券は買えないモノだ。だからこそ超高額配当が出たわけだ。
セビージャのフェリアが終わり、ホセ・マリア・マンサナレスが、トゥリウンファドールとメホール・ファエナを受賞した。メホール・レホネアドールは、ディエゴ・ベントゥラ。4月30日アグアスカリエンテ(メキシコ)では、セバスティアン・カステージャがインドゥルト(サン・ミゲル・デ・ミミアエアパン牧場の、アモール・ミオという名の牛(No.73、525キロ)インドゥルトした)、マンサナレスが耳4枚だった。
5月3日(木) 雨のち曇 18236
昨日出勤するときに、携帯にメールが来ていた。また、楽天とかそういうところからからのメールだと思ったが、観たらMからのメールだった。そう職場の仲の良い奴で、『GLEE』のシリーズ1をほぼPCで観れるDVDにコピーしてくれた彼だ。そのM
が、「ペンシルベニアのスクラクプトン大学教授によるとじゃがいもに血圧抑制効果があるそうです。ゴルフボール大のじゃがいもを6〜8個被験者に一ヶ月与えた処、大幅に血圧が改善したらしいです。マッシュポテトなどシンプルな調理らしいですがね。試してみてはいかがですか!?」という文面を送ってきた。
それで早速、ネットでレシピを調べたら、5分で出来るマッシュポテトが載っていたので、それを実行した。洗ったジャガイモを、ラップにくるんでレンジで3分40秒チンして、コップの底でつぶして、皮をむき、白胡椒とオレガノとシュガーシナモンを入れ、牛乳がないので、塩との代用で、塩麹を入れて、マッシュポテトの完成。食事はこれから食べたが美味しかった。ご飯を食べるときは、おかずから食べると同じ量食べても痩せるとということが、『ためしてガッテン』でやっていたが、それを実行するのにも丁度良い。
これで血圧が下がれば言うことなし。今は薬を飲んでいるが、ゆくゆくはこういう食事療法で血圧やコレステロール値を改善できれば良いと思っている。M、ありがとう。これを続けてみようと思う。簡単にできるし安いのが良い。これなら続けられそうだ。明日の弁当はカレーだ。これもジャガイモが入っているぜ。
京都で撮ってきた写真の整理が進まない。他の事に夢中になっている写真の事を忘れていたりして、どうもちぐはぐな感じになっている。修正しないといけない。
5月4日(金) 曇 5565
昨日は寝るときにちゃんとして寝なかったので、朝起きたらメガネがどこか判らない。しょうがないので予備のメガネを掛けて出掛ける準備をして、朝食を食べていたら発見した。朝から変な感じだ。食生活を変えたからといって、急に何かが変わるわけではないだろうが、こういう風になるのは嫌なこと。
以前から食物繊維が多い根菜類などを取っているので便通は良くなっているし、ガスは良く出る。健康な証拠だ。贅沢をいったら体重があと3・4キロ落としたいとかという願望があるが、それは徐々にそうなっていきたい。
5月5日(土) 雨のち曇 22492
こどもの日。ついに『神話の力』をDVDにダビングするときが来た。取り合えずビデオをかけてみたら、かなり画像が落ちていた。仕方がないが、これをダビングするしかない。
5月6日(日) 曇一時雨 13713
今日は東京競馬場へ行こうと思っていたが、疲れて寝ていた。寝ている間にダビングしていた『神話の力』も終わる頃になっていた。そして、起きたらレースが始まったので馬券が買えなかった。結果は、1番人気のカレンブラックヒルが逃げて3馬身の圧勝。2着が朝日杯の優勝馬、アルフレード。3着クラレント。6番手で入線した2番人気のマウントシャスタの岩田は、シゲルスダチを妨害し後藤騎手を落馬させたため失格処分になった。
予想は馬単の3点。カレンブラックヒルから、アルフレード、典ちゃんのセイクレットレーヴ、マウントシャスタだったが、こういうときに限って馬券を買っていない。買っていないから損はしていない、損した気分だ。どれくらい損したか、『GLEE』のシリーズ1と2のボックス分ないし、京都への往復の新幹線分位という事になる。
『神話の力 ジョーゼフ・キャンベルとの対話 』は、ジャーナリストのビル・モイヤーズが聞き役になって、テレビ用に、映画監督のジョージ・ルーカス邸で、死ぬ2年前から行われた収録である。これを死んだ翌年の1988年に放送され、それを本にした『神話の力』はベストセラーになった。この番組を昔NHKで放送してそれを録画したビデオをDVDにダビングしたのだ。
5月7日(月) 曇 4215
ユングは興味深いことを言いました。「宗教は、宗教的体験を妨げるものである」 ーー『神話の力』ジョーゼフ・キャンベルよりーー
これは、おそらく、闘牛についても言えることのような気がする。本や知識、イメージだけで闘牛を捉えている人は、闘牛体験をしたわけではない。そういう知識やイメージを持っていない人でも、闘牛を体験すればそれが何かかを、感じ、理解する事が出来るだろう。教義には真実はない。体験にこそ真実がある。ジョーゼフ・キャンベルは、そういう根本的な事を神話から語っているのだと思うのだ。
だからこそ、世界中の芸術家などが、興味を持ち、読まれ、語り継がれているのだと思うのだ。ジョーゼフ・キャンベルは、7ヶ月京都に滞在して、素晴らしい体験をしたという。もし、コルバチョが京都に来て、色々なモノを体験できるなら、彼には今よりもっと明確なモノが見えてくると思う。それは、人生においても、闘牛においても・・・。
垣間見える本質。それを体験することが重要だ。
5月8日(火) 晴/曇 19496
フランス大統領選挙が行われて、現職のサルコジ大統領が負け、ミッテラン以来の社会党政権が誕生することになった。オランド氏が勝利宣言をし、サルコジは敗北を認めた。ギリシャでは、現連合政権が敗れ、緊縮財政に対して民意は、「ノー」を突きつけた形になった。これによって、ヨーロッパの財政危機が再燃した。ユーロは下落して、円が値上がりして、1ユーロ=103円台になり、ドルに対しても80円を切った。ニューヨーク株式市場は4日間続落し、東京の株価も下がった。
小沢一郎が無罪になり、民主党は党員に復帰する手続きを始めた。日本の政治も経済も、出口が見えない閉塞状況になっている。選挙があっても何処の党に入れたらいいのか判らない。自民党にはウンザリだし、民主党には失望した。入れようと思う党がないので、気分としては棄権という感じになっている。それは良くないが気分としてはそうだ。
塩麹が少なくなってきたので、買ってきた。セロリ1株を安く売っていたので買ってきた。これを炒め物にするモノと、塩麹漬け用のモノとに分けて使用中。明日の弁当には肉と一緒にセロリの炒め物が入る。体重を量ったら2キロくらい減っていた。これって塩麹効果?
5月9日(水) 曇 8239
病院に行って検査結果を訊いてきた。数値は正常値に戻りつつある。薬はこのままのモノを使うことになった。毎日飲むことが大事だ。
思い立って断捨離することにした。気候も暑くもなく寒くもなく丁度良い。
5月10日(木) 曇一時雷 27657
ツツジと皐月の違いが判らない。ネットで調べても、それが判然としないのだ。外国では、ツツジ科の植物をツツジというらしいが、日本では、ツツジと皐月、石楠花(しゃくなげ)を区別して名前を付けたという。違いについて高齢の人に訊いたら、判らないという。例えばいずれがアヤメかカキツバタというように見分けの付きにくい花の代表が、菖蒲(アヤメ)と燕子花(カキツバタ)だが、これは花を見れば判る。外花被片に網目模様が有り、外側の花びらに黄色い模様があるのがアヤメで、外花被片に網目模様がなく黄色い模様がないのがカキツバタ。咲く場所も違う。
ツツジと皐月の違いが判らない。花を見ても判らないという。一つ判ったのが、咲く時期が皐月の方が1ヶ月遅いという。それくらいである。困ったことに。日本人はこういう風に春の花、あるいは花について名称を色々付けて愛でることを昔からやって来たのだろうと思う。
5月11日(金) 晴風あり 5336
今日は朝から鎌倉に行こうと思っていたが、起きてから気が変わって断捨離を決行した。主に服を、冬用と夏用に分けて、捨てるモノはキッパリと廃棄した。その間、洗濯2回実施。これ以上やると干す場所がないので今日の洗濯はここまで。昨日は冬のように寒かったが、今日は陽も出て片付けをしていると汗が出るくらいの気候だ。断捨離には丁度良い季節だ。
断捨離中、グロリア・エステファンと『GLEE』を聴いていた。
5月14日(月) 晴/曇 61397/3
この前のNHKマイルは、予想はバッチリだったが、馬券を買っていなかった。ヴィクトリア・マイルは、当初買うつもりがなかった。アパパネは嫌いな馬。それが猛調教で1番人気になるだろうと思ったら、嫌な気分だった。それが変わったのは、マルセリーナの調教が良かったことと、ホエールキャプチャに横山典弘が乗るのが判った時だ。希望が見え、予想をする気分になった。上り馬のオールザットジャズ、とここ2週くらい重賞で馬券に絡んでいる、ウィリアムスが乗るドナウブルーに注目した。
心情としては、典ちゃんのホエールキャプチャからだが、あえて上記4頭のボックスにした。馬連と3連複を買った。
「第7回ヴィクトリアマイル(13日、東京11R、GI、4歳上牝馬オープン国際(指)、定量、芝1600メートル、1着本賞金9000万円=出走18頭)横山典弘騎乗の4番人気、ホエールキャプチャが3番手から抜け出して初戴冠。GIでは惜敗が続いていたが、得意のマイルで念願の女王の座についた。2着は7番人気のドナウブルー、昨年の覇者で1番人気のアパパネは直線で伸び切れず5着に敗れた。ホエールキャプチャはこのあと、安田記念(6月3日、東京、GI、芝1600メートル)が有力だが、宝塚記念(6月24日、阪神、GI、芝2200メートル)に参戦する可能性もある。
ようやくビッグタイトルをつかんだ。GIであと一歩届かなかったホエールキャプチャが6度目のチャレンジで初戴冠。ゴールの瞬間、横山典弘騎手は右手を高々と掲げた。
「使ってすごくよくなっていた。ペースは上がらないだろうし、前に行った方が有利と思ったが狙い通り。関東馬で勝てたのが一番うれしい」
笑顔で検量室前に引き揚げてきたノリはホエール応援団の前で“デットーリ・ジャンプ”。完ぺきなエスコートで、2010年オークス(サンテミリオン)以来、約2年ぶり21度目のJRA・GI制覇を決めた。
好スタートから3番手のインをキープ。直線に入ると前が開けていたが、冷静な鞍上は「1頭になるとフワフワするのでゆっくりいった」と追い出しを待った。外のドナウブルーに並びかけ、残り300メートルから追い出すと、ゴールではきっちり半馬身退けた。「力を信じていた。いつも一生懸命で頭が下がる」とパートナーをたたえる。
「こういう(前残り傾向の)馬場だったし、後ろからでは届かない。スタートで8割決まったと思った。いいリズムで走っていたし、(直線も)弾けると思った」
満足そうにうなずく田中清隆調教師は01年オークス(レディパステル)以来、約11年ぶり4度目のJRA・GI勝利。2歳から牝馬のトップクラスで戦ってきたが、阪神JF2着、桜花賞2着、オークス3着、秋華賞3着、エリザベス女王杯4着。悔しさを味わったトレーナーは「力があるのはわかっていたし、いつかは獲れると思っていた」と愛馬を信じてきた。始動戦の中山牝馬S5着から一変。「体は増減なしだったが、前回と違って締まっていた。追い切りも抜群によかった」と究極の仕上げでVをもぎ取った。
これでマイルは5戦3勝2着2回、連対率100%。今後について田中調教師は「オーナーと相談して春にもう1回くらい使いたい」とした上で「体はマイラーっぽくなってきた。そういうところかなと思う」と安田記念参戦も示唆した。同年のヴィクトリアマイル→安田記念を連覇したのは09年のウオッカ1頭だけ。府中のターフで輝いた芦毛のクイーンは名牝への階段を上り続ける。」 ーーサンスポよりーー
2着ドナウブルーのウィリアムスは、最後の直線で、馬が右によれていたことについて、苦しかったから右によれたのだろう。1回でも、左回りを経験していたら結果は違っていたかも。まっすぐ走っていたらこちらが半馬身勝っていたと、悔しがったという。マルセリーナは、上がり3F最速で駆けたが後方からでは、今の東京では届かない。
久々の万馬券。サンテミリオンとアパパネが同着のオークス以来だ。あの時も、典ちゃんからの馬券だった。先週のNHKマイルを勝っていれば、もっと金額を投入できたが、それはそれとして、良い競馬だった。武豊の父親で調教師で、元名ジョッキーだった武邦彦は、このレースについて、力のある馬に良い騎手が乗って、レースの流れを読んで好位に付け落ち着いて追い出したら、安心して観ていられる。と、横山典弘を誉めていた。当然だ。今息子の武豊は落ち目の三度笠。パドックでヤジも飛ばない騎手になってしまった。
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