−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行の滞在日記です。
11月25日(月) 曇 7774
いよいよ明日から京都へ行く。晩秋の京都を紅葉が彩る。準備は整いつつある。荷物を詰めて出掛ける。洛北、洛中、洛西。計画はしっかり立てたつもりだ。コルバチョが観れなかった京都の紅葉。春の桜を観たがっていたが、紅葉の話をして、下山さんが宝筺院の写真を見せたら、そこに映っていた紅葉の赤を観て、「これは牛の血だ」と言って驚いたという。
その紅葉を観に行くのだ。京都ではISOさんが待っている。MEGUさんと合流して京都を廻る。今週は京都旅行。紅葉盛りの京都。非常に楽しみだ。
11月27日(水) 晴のち雨 42396/2 京都のホテルにて
昨日京都へやって来た。ISOさんと合流して一乗寺で落ち合って、金幅寺、詩仙堂、圓光寺ははぶいて、曼殊院、赤山禅院、鷺森神社を観た。京都は今、紅葉が真っ盛り。そして晩秋で寒くなってきた。午後から雨の予報。だから今日は着込んで出掛ける。昼食は、一乗寺でトンカツを食べた。これが、美味しかった。その店独自のソースがかかっていて、カレー粉で炒めたもやしとポテトがこっちはちょっとマヨネーズが入っている物で美味しかった。そして、豚汁。久々に塩分気にせず飲み干した。山椒の味が微妙に良い味を出している豚汁。京都は美味い。
夕食は予定を変更して、お好み焼きを食べながらビールを飲んだ。その後、変わったワンタン専門店へ行きワンタンを食べる。そして、ホテルに戻りばたんきゅう。そして目覚ましもかけずに起きて朝を迎えた。今日も京都を楽しもう。
11月28日(木) 曇 21789 京都のホテルにて
昨日は、起きて風呂に入り朝食を食べて、バスに乗り四条へ。そこでホテルに荷物を預けて、地下鉄に乗って国際会館へ行き、バスで実相院へ向かった。北の方にあるのでどうかと思ったが、紅葉真っ盛り。池のある庭は、ちょっとだけ盛りが過ぎたような感じだったが、それでも色合いが良かった。バスの時間まで未だあったので、岩倉具視の幽閉の屋敷を観た。
実相院(携帯の写真)
それからバスと地下鉄で四条へ戻り、MEGUさんとISOさんと合流。昼食を去年食べた和食屋で取った。昼でも美味しい。それから、大徳寺へ向かった。ISOさんが観たいという信長の墓がある、総見院で、重要文化財になった信長木像を観る。出来上がった像を観て秀吉が、「よし」と言ったというくらい似ているらしい。それから墓を観た。ガイドが言っていたが、大徳寺三門の利休像が原因で利休切腹の折、大徳寺も責任があるとして、制裁が加えられようとしたとき、当時の大徳寺の和尚が懐剣を持参して説得に当たり、おとがめなしになり、以降も栄えたという。
だって、ここは信長の家臣や秀吉の家臣たちが作った塔頭が多くあり、墓も多い。総見院は秀吉が信長のために作った菩提寺である。それから、前田家の菩提寺、芳春院へ行った。入口の通りから紅葉が素晴らしい。枯山水の庭は、あの足立美術館の庭を造った人だという。そして、池があり呑湖閣と、池奥の水が流れる石組みの見事なもの。こっちの作庭は、小堀遠州だという。見事だ。ISOさんも言っていたが、ゆっくりしたくなる庭だし、空間だった。
芳春院は、秋の特別公開で観られたが、普段は公開されていない。今回初めて観ることが出来た。芳春院(前田まつ)とは名前の通り、まつが作らせた塔頭である。京都四閣の一つ。四閣とは、金閣、銀閣、飛雲閣(西本願寺)、そしてこの呑湖閣。それから、高桐院へ行った。中には入らずあの石畳の通路の所と、門の前当たりで写真を撮った。その後、源光庵へ行く迷ったが、ISOさんのアドバイスは、雨が降って16時も過ぎているので、綺麗な写真は撮れないだろうと言うことで、行くのを止めて北大路まで歩くことにして、トイレとタバコを吸うために喫茶店に入った。
喫茶店は、昔風の所で、東京に出て来た当時何処にでもあった様な所だが、今は東京にはこういう喫茶店は殆どなくなった。値段もコーヒー1杯350円と安かった。それから予約を入れたフランス料理を食べに行った。色々食べたが、美味いと思ったのは、鹿肉と、短角牛のステーキ。これほど美味い鹿肉と短角牛のステーキは食べた事がなかった。肉の味を上手く引き出している。赤身なのに柔らかく、それでいて食べた気になる。そして、驚く食感。この店の良さは、肉料理にあるような気がした。しかし、ISOさんが言うように、海鮮は、火の入れ方が雑だった。
朝食を食べて準備をして今日の予定に入る。
11月29日(金) 晴 24443 京都のホテルにて
昨日は、朝食を食べた後、蹴上で待ち合わせ。MEGUさんの遅れ、ISOさんも遅れてきた。それから日向大神宮へ行った。ここは山登りだった。15分ぐらい坂道を登り、駐車場へ。鳥居付近の紅葉が素晴らしい。階段を登り外宮、内宮などを観る。ここは、伊勢神宮の京都版である。ちょっと上の方には、天の岩戸もある。ここを通ると厄よけになると言う。白木の社屋が伊勢神宮と同じような作りになっている。中には、猿田彦神社まである。
それから、伊勢神宮を逢拝所に登っていく。急勾配の所を階段や坂を登る。1人じゃ止めるような坂道で、MEGUさんがめげそうになっていた。それでも最後まで登った。MEGUさん曰く、あんなお婆さんが登っているのに、疲れたとか言えなくなった。と、言う。ISOさんまで、俺は平地は良く歩くけど坂道は得意じゃない。だから疲れたと言うわけである。俺が1番何ともなかったって事らしい。結局鳥居付近の紅葉が1番綺麗だった。
それから琵琶湖疎水の水路を歩いて南禅寺へ行く。写真を一杯撮って永観堂へ向かったが、ISOさんが朝イチで登山したら腹減ったから飯食おうと言い出したので、昼食を取ることにした。幸い永観堂前に食堂があったのでそこに入った。カレー、オムライス、ナポリタンを食べた。普通に美味しかった。京都の良い所ってこう言うところだ。昨日の喫茶店もそうだし、その辺にある店が良い雰囲気や美味しい物を提供している。
それから、紅葉の王道、永観堂へ入った。MEGUさんは切符売り場前から綺麗、綺麗を連発して写真を撮りまくっていた。ISOさんは呆れモード。何処までも赤い色が続く永観堂。それでも、シーラさんと来たときは、紅葉がもっと良かった。それでも赤一杯。池の廻りも多宝塔の本堂周辺も、何処も赤。黒谷へは、ISOさんの勘を頼りに、近道を見つけ辿り着くことが出来た。さらっと通って、真如堂へ。
真如堂は、永観堂よりも盛りを過ぎている感じだった。永観堂の楓は、大きめで赤いが、真如堂の楓は、小さめで赤が控え目だった。でも、真如堂の良いところは、圧倒的に楓の枝振りが素晴らしい。ここにこうあったらと、思うところにすーっと枝があり、それが建物との関係性を引き立てる。そして、ここにいると、永観堂では感じない物がある。それは、何か落ち着くし、ホッとする感じがある。金を取らないという信念も感じる。
それから歩き疲れたので、バスで四条河原町に戻り、錦市場でMEGUさんと買い物。一旦ISOさんとは別れた。買い物をして戻ったのは、17時頃。それからちょっと寝て、それから18時25分に待ち合わせて、祇園で夕食を取った。ミシュランにも乗っている店らしい。美味しかったのは、椀物。肴のつみれと揚げ豆腐、小さな葉が付いた大根、薄切りの人参が入った物で、出汁が効いていて日本料理の王道。つみれも魚の骨を感じられるモノ。おばあちゃんが作ったつみれを思い出した。それと4つの皿に入って出て来た。川魚の塩焼き。苦さが美味しい。ISOさん絶賛の品。蟹と蟹味噌。うーん美味しいと素直に思える物で、蟹味噌も癖がない。あん肝ととろろ芋。あん肝の癖のなさが凄いと思った。これって京都風かと思った。他にも美味しい物が出て来たが、最後のデザートでは、江戸柿、ラフランス、レモンのシャーベットの上に柘榴の粒が散りばめられている。柿は美味しし、ラフランスも美味しい。シャーベットは、あれだが、柘榴が良いアクセントがついていると思った。
お腹一杯になって、れいのハイボールの店に行って明日の予定など決めて四条まで戻って解散した。ネットには、セビージャの興行主が、来年ホセ・トマスを呼びたい意向を話していた。どうなるのか。
夕方、東京へ戻ってきた。今日は、MEGUさんと2人で嵯峨野・嵐山を廻った。14時前に京都駅に戻り昼食のそばを食べた。それからEさんから連絡があり、喫茶店で会った。ISOさんも合流して、予定出発時間を1時間遅らせて16時台に伸ばし、4人でおしゃべりを楽しんだ。Eさんの来年の予定も訊いた。ホセ・トマスが出場するなら、同時期にスペインにいることになる。家族のちょっと込み入った話などや、闘牛の話もした。サッカーの話もした。
1時間ほどおしゃべりをして、Eさんと別れ、新幹線の改札を通った。おみやげを買っていたら、出発3分前と、ISOさんが言うので、あわてて飛び乗って、ISOさんと別れた。MEGUさんとは、京都の話し、ISOさんとEさんの話をしながら戻った。中央線に一緒に乗って、新宿で別れた。今日行った所は、明日書くことにする。
12月1日(日) 晴 26542 東京にて
東京に戻った。撮りためていた『ごちそうさん』を観た。家族中に理解という物が出来上がりつつある。これから、食べ物と家族の関係がどうなっていくか、興味深くなる。
京都駅で荷物をコインロッカーに預け、嵯峨野嵐山駅で降り、タクシーで祇王寺へ。ちょっと遅かった紅葉。苔の上は、落葉で覆われていた。ゆっくり観たかったが、時間の制約があるので、次の常寂光寺へ。思ったより境内は広かった。紅葉も綺麗だった。永観堂へ行かないなら、ここで充分紅葉が楽しめる。最後が、大河内山荘。よくもまあ、これだけ広い土地で、金をかけて庭を造ったものだ感心した。俺的には、あまりひかれなかった。それでも、日本的な空間を感じて、瞑想をしたのだろうと思う。MEGUさんは体調があまり良くなかったので、出来るだけ坂道や長い距離を歩かないようにした。
ISOさんと2人だけで京都を廻ると、今回のようにレストランや、日本料理を食べに行かないだろう。MEGUさんがいるから色々な所に、行って楽しめるのだと思う。そんなことも感じた。それと、ISOさんが京都に住んでいるから、こうやって出掛けようと思うのだろう。色々ありがたい。ISOさんに感謝しないといけない。
12月2日(月) 晴 12752
日曜日は、朝からWINSで待ち合わせ。駅を降りて地上へ登って歩いていくと、エスカレーターを昇ってきたMさんとバッタリあった。それから中山1Rから阪神12Rまで、馬券の検討、購入を続けた。昨日も軸は、大体合っていたし、コンセプトは正しかった。ビビったのは、阪神6Rである。前日の予想では、5番のチョウアコガレと決めたいた。が、当日単勝が万馬券。それで7番の岩田からと思っていたが、買わなかった。
そうしたら、2番人気の8番ボワレット福永が1着。7番クインズラッシュ岩田が2着。5番のチョウアコガレ、ギュイヨンが3着。8番の単勝が1000円。複勝が、340円。7番の複勝が、540円。5番の複勝が、5370円。馬連が3750円。ワイドは、7−8が、1100円。5−8が14410円。5−7が、18260円。と万馬券。3連複が、187970円。3連単が、823680円という、超万馬券だった。
メイクデビュー、つまり新馬戦だったので、人気はトラックマンが打つ印に左右される。だから、前日思った通りの軸で行っていれば間違いなく取れた馬券だった。5の日なので5から行くのは王道である。しかも根拠のある5番だった。人気に惑わされた自分が情けなかった。来るモノは来る。それが、このアルゴリズムである。
京都の思い出を胸に、写真を観ていると、廻った寺社と、MEGUさん、ISOさんを思い出す。ホセ・トマスがメキシコでテンタデロを始めたというニュースがあった。足の具合は良いという。来年はアレナに戻ってくるだろう。
12月3日(火) 晴 8888
今年の流行語大賞は、4つ選ばれた。おもてなし。じぇじぇじぇ。今でしょう。倍返し。オリンピック誘致の最終プレゼンで滝川クリステルが言った、「お・も・て・な・し」。今更だが、この人がこの時言ったタイミングが賞受賞になった。NHK朝ドラ『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」。予備校講師がテレビで、「いつやるの?今でしょう」と言って一世を風靡した。そして、TBSのドラマ『半沢直樹』の「倍返し」である。4つも選ばれるとは、思っていなかったが、この4つが、確かに流行語であると思う。
12月6日(金) 晴 48509/3
歳時記で言えば、小雪から大雪に暦が明日替わる。小雪は、11月22日から12月6日まで。この時期の京都の紅葉が、最も鮮やかに彩り華やかになる。その京都から東京へ戻り、日常の生活が続いている。夜中色々あって寝不足だ。
さっきNHKで、『キッチンが走る』を観た。宮古の鮭、アワビ、放牧牛乳の食材を使った料理だった。三陸、特に岩手県の三陸は、大津波に何度もあった土地柄。そこで逞しく生きる人たちの話だった。『ごちそうさま』を観ても落涙し、『キッチンが走る』を観ても落涙した。人が工夫して生きている姿は、美しいと思った。
阪神ジュベナイルフィリーズの枠順が決まった。あきこと言う名前の知り合いに、ホウライアキコを買うかどうか、メールで訊いた。そうしたら、当然というように、買うと言う返事が来た。ハープスターが1番人気。アキコは、2番人気。俺の予想は、3連複で、あと何を買うかという風になりそうだ。
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