断腸亭日常日記 2024年 4月

--バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

por 斎藤祐司


 2024年4月26日(金) 曇 26921/3

 日銀総裁の会見で金利据え置きを受けて、円安がさらに進んだ。1ドル156円台に入った。エコノミストの見通しは、市場介入はないのではないかという。ゴールデンウイーク前にこの為替レートはきついだろうなと思う。こんな状況なので、海外旅行はやめて国内旅行をする人も多いようだ。それもしかしそれも、ホテルなどの宿泊料金も高いしどこへ行っても混んでいる。それでもコロナ渦で抑えていた気持ちを解放しようと旅行へ行くのだろう。こっちは仕事をしていないので、そういう時期は避けて旅行へ行く。出来るだけ人がいない時期時刻に行きたいと思っている。ゴールデンウイークはどこへも行かず、近所で買物や散歩をしようと思う。

 オリビエ・ペリエ騎手がフランスで引退した。怪我で休養しているルメール騎手が、引退レースを観ていたという話を聞くとペリエは涙を流したという。有馬記念3連覇など、短期免許で来日する騎手のはしり的な騎手で大成功を収めた。今ルメールやデムーロがJRA所属騎手になれたのも、ペリエがいたからだと思う。藤沢和雄調教師と組んで偉大な記録を打ち立てた。藤沢調教師も引退して、最近は全然日本に来ていなかったが、スペインのテレビで、レアルマドリードのサッカー選手が馬主の馬が出走したレースにペリエが出ていて、懐かしいと思ったことがあったが、あれもだいぶ前のことだった気がする。日本で輝いていた頃は、まさにオッズを変える男だった。

 新型コロナウイルス感染状況。4月1日から7日。1医療機関あたり全国4.26人。東京都2.74人。沖縄は、4・58人。岩手県は、8.95人。4月8日から14日。全国3.71(前週4.26人)、東京都2.42(前週2.74人)、沖縄は、5.40人(前週4.58人)、岩手県は、7.75人(前週8.45人)。


 5月29日(水) 晴 207637/33

 今年のダービーは、皐月賞馬ジャスティンミラノが1番人気だった。ハイペースの皐月賞で、上がり3Fのタイムが遅いことなど懸念材料がささやかれていた。勝たなくても3着までには来るだろうと予想した。3連複で流したが、5番に横山典弘騎乗のダノンデサイルが入っていた。皐月賞スタート直前に、跛行で出走取消した。そんな馬が、馬券に絡むかは常識的に考えて切である。しかし俺の馬券術では、5番に入った横山典弘は買いである。だからワイドで1点買っておいた。レースは逃げ馬不在でスローペース必至の中、ベテラン騎手たちが好位に付けた。岩田、武豊、横山典弘など。出遅れた戸崎は押してその中に入ったが、デムーロやルメールは後方に位置した。1000m62.2秒の超スロー。折り合いをかいてひっかかる馬も出てくるが、典ちゃんのダノンデサイルは、岩田の馬を壁にしてひっかかっていない。直線に入って、武豊がスパートをかけ岩田がそれに馬体を合わせるようにして空いた内を典ちゃんが鞭を入れてついて抜け出し、戸崎も武の外から追い出した。スローなので、4コーナーで上位6頭の争いになる。典ちゃんのダノンデサイルが優勝。2着が戸崎のジャスティンミラノ、3着がシンエンペラーが入った。横山典弘が3度目のダービー制覇。史上最年長56歳3ケ月3日で、GⅠ騎手、ダービー騎手になった。安田翔伍調教師は、ダービー初出走で史上最年少ダービー調教師になった。単勝9番人気馬の優勝は、47年ぶりだった。

 勝利騎手インタビューで典ちゃんは、皐月賞レース直前で回避した判断を1番に上げ、自分の決断は間違っていなかっただな。馬は大事にしていれば応えてくれると話した。そのあと厩舎が細心に注意をはらって馬を仕上げたことをたたえた。安田翔伍調教師は、安田隆行調教師の息子で、隆行は騎手時代トイカイテイオーでダービーを勝っているので、変則のダービー親子制覇になった。8歳の時、父とトイカイテイオーのダービーを観た少年は、33年後調教師としてダービーを勝った。10年前、横山典弘が2度目のダービーを勝った後、馬主と調教師にお願いして家族で祝勝会を開いた。騎手になって4年目の和生と競馬学校入学した武史と競馬談義をしたという。息子2人がGⅠ騎手になれたのは、その時の祝勝会があったからのようだ。

 鬼才横山典弘は、天才だ。田原成貴も天才だった。世間一般では、武豊が天才という。YouTubeで、横山典弘と検索すると「ポツン」が出てくる。ポツンは、他の馬から離れて、ポツンといる状態をいう。有名なのは、2004年天皇賞春のイングランディーレ。4歳4強が単勝10倍以下で、リンカーン、ネオユニヴァース、ザッツザプレンティ、ゼンノロブロイ。その中を典ちゃん騎乗の10番人気イングランディーレが逃げを打つ。ノーマーク。向正面で、20馬身以上を離して大逃げ。最後の直線でも追い付けず、7馬身差で圧勝した。前に行ってポツンもあれば、後ろからのポツンもある。それに初めて気づいたのは、1992年アルゼンチン共和国杯のヤマニングローバルだった。スタートしてラチがある内側に他の馬が寄る中で、真っ直ぐ馬群から離れて進んで、コーナーも大外の馬がいないところを通って最後の直線でごぼう抜きして優勝をした。何故こういう乗り方をするのか、不思議だった。調べたらそれは、全ては馬の為だった。馬が気分よく走れるようにするために、馬の個性に合わせて乗り方を変える。気性が悪い馬は、馬群を嫌がったする。その為の、前ポツン、後ポツンという他の騎手がやらない戦法をあみだした。

 日曜日のダービーは、前走出走取消もあって単勝46.6倍の9番人気。ほとんどの人が馬券を買わない人気だ。それでも優勝してしまうのが、競馬の恐ろしさ。勝つためには、根拠がある。努力がある。常識外れ優勝は、それでも綿密な計画を立てて騎手と調教師厩舎の打ち合わせのもとで実行された。


 7月6日(土) 晴のち雷雨 

 2度、目が覚めて、水を飲んで寝た。3度目で起きることにした。蒸していて寝苦しい。日中は、熱中症で病院へ運ばれる人が増えてきた。土日の日中は今季1番の気温になる予報。起きて、『円朝芝居噺 夫婦幽霊』辻原登著を読んだ。6時過ぎに、外へ出た。コンビニへ行くか、ファミレスへ行くか考えながら歩いていたが、駅前にマックがあった。そこで久々にマックでハンバーガーを買うことにした。メガマフィンを買って帰った。朝食はそれにして、コーヒーを飲みながらまた本を読んだ。時間が来て、ドジャース戦を観た。大谷翔平は、昨日から6打席連続三振。現地時間で誕生日なのに、こんな時に限ってこういうものだ。しかしドジャースは、スミスの3本のソロホームランなどで追い付いて、8回裏に満塁からフリーマンのヒットとテオスカー・ヘルナンデスの2塁打で3点勝ち越して勝った。

 『円朝芝居噺 夫婦幽霊』は、面白い話の作りだ。円朝の落語が文章になったのは、やまと新聞からで、高座の話を速記で書いて、それを文章化する作業をして文章に起こした。それが新聞や雑誌に載り、やがて、本になって出版された。速記で書かれた物を発見して、速記を読み書きできる人を探して、それを文章に起こして、円朝の落語を楽しむ。これが筋だが、南町奉行所の与力、佐久間長敬が出てくる。明治になって足利裁判所長や東京裁判所などに勤めた。また、安政大地震をまとめた『安政大地震実験談』を書いた。この佐久間長敬の実弟が与力、原胤昭だという。山田風太郎の『地の果ての獄』や『明治十手架』の主人公で銀座十字屋の創業者である。明治になり、小林清親などの浮世絵などを出版した。日本初のキリスト教女学校、原女学校を創設した。新聞紙条例違反で石川島監獄に収監され出獄後、教戒師になり釧路集治監に勤めたのち、東京出獄人保護所を創立し囚人保護の社会事業に尽力して、1万3千人を超える出獄人を保護した。風太郎は、釧路集治監のことを、『地の果ての獄』に書き、東京出獄人保護所のことを『明治十手架』に書いている。そして、円朝と佐久間長敬が幼馴染で遊び仲間だったという設定である。これには、驚いた。


 7月12日(金) 雨 26243/6

 昨日アメリカの市場物価指数が発表され市場予想を下回ったことにより、1ドル161円台まで円安になっていた為替相場が、一気に4円近く円高に振れて1ドル157円台の値を付けた。ドルにつられてユーロも円高になった。FRBが9月に利下げするだろうという思惑からである。同時に3日連続史上最高値4万2千円台を付けた日経平均が先物で300円前後下落した。明けた今日、日銀と政府関係者が為替の市場介入をしたという情報が出た。日経平均は、下落して引け値も1000円以上下落した。大谷翔平は、5試合ぶりに無安打に終わった。不可解な球審のストライク判定もあり不発。そして、ドジャーズは4連敗ナ・リーグ東地区首位のフィリーズにスイープされた。それだけではない。グラスノーが怪我で離脱。昨日先発したミラーが降格した。つまり先発がいなくなった。故障者続出での4連敗だ。

 昨日の夜、『欲望の資本主義 2024夏特別編 実感なき株高の謎』を観た。欲望が欲望を生む資本主義。市場は、現実を反映しているのか?今年のなって、新NISAブーム。それもあってか、史上最高値を更新する株式市場。強気の市場予測をするドイツ出身の経済アナリストは、来年5万5千円になるという。銀行へ預けてもタンス預金をしてもお金は増えない。株を買えば確実に増えるという。PER(株価収益率)は、アメリカが27倍。日本は、17倍。この数値だけを観れば日本の方が割安だということになる。しかしこれは、今の経済の実態を映し出しているのか?アメリカの金融ジャーナリスト、スコット・パタースンは、80年代日本の株式市場の時価総額は、世界のおよそ40%を占めていましたが、今では6~7%程度に縮小してしまいました。あの頃は、日本中の誰もが株式市場に群がり夢中になっていたと思いますが、いまはそんな感じではありません。

 イギリスの経済学者ダイアン・コイルは、株式市場は景気と同じ方向に動きますが、変動が激しいため実体経済より過熱する可能性が高いです。ただバブルの状態にいつ突入するか、正確に見極めるのは困難を極めます。今投資価値のあるエキサイティングな新技術がたくさんありますし、市場がどこまで過熱していくのかも分かりません。 株式市場に投資するなら、株価が上がるだけでなく下がることも覚悟しなければなりません。不確定要素は多い。しかし長期的な視野に立てば、株式投資こそが最良の資産形成法であり、良いリターンを得る方法です。株式市場は、個人が投資できるほかのどの方法より長期にわたって、はるかに高いリターンをもたらします。

 サッチャーとレーガンが行った規制緩和。新たな金融の扉が開いた。コイルは、株式市場の変化は70年代末から80年代前半に起こりました。私が大学生だった1979年サッチャーが首相となり、規制緩和、金融市場の自由化へと動き始めます。その結果、デリバティブ(金融派生商品)が大幅に拡大しました。先物取引などのデリバティブは、もともとアメリカの農家が収入の変動に備えるための商品です。農作物が不作のとき、先物取引で収入を安定させました。本質的に悪いものではありません。しかし、農作物や通貨の取引など経済活動から引き離され、純粋に投機的なものとなった結果、経済全体のリスクが大幅に拡大してしまったのです。

 ノーベル賞経済学者ロバート・シラーは、1990年日本は、どんなものでも値段が高すぎると言われ始めました。こんな有名なエピソードがありましたよね。東京の皇居の地価は、カルフォルニア州全体よりも高い。でもあの小さな土地にカルフォルニア州以上の価値があるわけはありません。そこで人々は市場を疑いはじめたのです。

 バブル崩壊。コロナ渦で落ち込んだ消費は、インバウンドがあっても10年前よりも悪くなっている。実感なき株高。コイルは、このようなことは過去に何度もありました。指標が人々の幸福度を左右することは、まずありません。私は、株式市場が経済の強さを示す最良の指標だと思っていません。長期的に経済を強くするのは生産性の高い企業、人を引き付ける製品やサービス、革新的な技術です。いま人々は株式市場に熱狂していますが、ちょっとした気晴らしに過ぎないと思いますよ。

 日米株価指数の推移は、1990年からアメリカは、14倍近く跳ね上がったが、日本はほとんど上昇していない。アベノミクスなどの大胆な金融緩和。日銀の株式市場への介入。2010年からのETFの買い入れ。日本の株式指数に連動する上場投資信託を一気に増額した。投資家ジム・ロジャーズは、日銀は、日々無制限に紙幣を発行していますが、そのお金で株式、債券、ETF(上場投資信託)を買っています。だから私は、日本のETFを買うのです。私よりお金を持っている日銀が買うから、私も買う。日銀が買い続けることで、ETFの価格が上がっていますからね。

 日銀は従来の金利政策にとどまらず投資家のように株の売買に参加する。これは果たして株式市場のあるべき姿なのだろうか? スコット・パタースンは、私には、日銀が市場を支えなければならないような危機的状況だったとは思えません。これは、資本主義の市場のあり方を、根幹から揺るがす行動だと言えるでしょう。中央銀行が株価を押し上げたとしても、結局は圧倒的な市場の力に飲み込まれてしまいます。つまり日本国民の財産が、損失リスクにさらされているのです。 2024年3月日銀は、金融正常化の一歩としてETF買い入れ終了を決める。この莫大なリスク資産をどう売却し、市場に再びゆだねてゆくのか大きな課題が残っている。

 コイルは、これは日本だけが直面する問題ではありません。多くの中央銀行が、金融危機、あるいはパンデミック以降、何年にもわたり台量の資産を購入し、金融緩和を行ってきました。どの中央銀行も、どのように金融緩和を解除するかが課題です。この状況を簡単に打開できる方法はないでしょう。将来、経済的な不安要素になるかもしれません。 資本主義をリードしてきた西側の先進諸国が突き当たった壁。そこにさらなる難題が降りかかって来た。今世界の株式市場では、モンスターがうごめき始めている。

 コンピューターで100分の1秒単位で取引が出来るようになった。コイルは、経済学者は、いまの金融市場のリスクを、果たして理解できるのでしょうか。金融危機の後、市場の監視を強化しようとしたものの、高速取引のスピードが速すぎて、手を出せませんでした。 『歯車とモンスター』(自身の著書)の歯車とは、経済の中で動く“歯車”=私たち個人を指しています。人はみな個人の幸福と利益のために生きるという、古典的な経済学者の見方から来ています。そして“モンスター”とは、デジタル時代の新しい経済、無形でありデータによって動く経済。奇妙な力学が働いています。中世の人が理解を超えた怪奇現象に出会うと「モンスターのしわざだ」と言っていたものと同じですね。

 投資の神様といわれるウォーレン・バフェットは、長期的な視野で投資して巨万の富を得た。経済学者ケインズは株式投資もしたが、やはり長期的な視野の投資だった。「投機家たちが、企業の堅実な流れに浮かぶ“泡”である限りは害を及ぼさない。だが逆に、企業が投機の渦巻きの“泡”となれば、事態は深刻である」(ケインズ)

 今は、デイトレードを1日3時間だけやって、1000万ドルを得た個人投資家が出るようになった。番組の最後の方で、彼の言葉が印象的だ。 私の母の祖父、早くに亡くなった両親代りに母を育てた人ですが、彼は、1929年の大暴落の時、証券取引所で働いていて、すべてを失いました。祖父は1ペニーの節約は儲けと同じという精神で母を育て、それを母が私に教えてくれました。だから私は、常に働く必要性を感じてきました。経済的な安定に近づくためにね。でも実感がないのです。1000万ドル(約16億円)以上、稼げるトレーダーになっても、その実感は、いつも手の届かないところにあるようです。


 7月25日(木) 晴 72136/13

 アメリカ大統領選挙のテレビ討論番組で、共和党のトランプ元大統領が民主党のバイデン大統領を圧倒したという調査が出て、バイデン下ろし始まった。そして、野外集会でトランプ元大統領暗殺未遂事件が起きると、トランプ支持者は、奇跡的な右耳の銃弾貫通で終わったことを、彼は神の生まれ変わりといって、熱狂している。信者とはそういうものなのだが…。各支持率調査で、トランプがバイデンとの差を広げた。そんな折に、バイデン大統領がコロナに感染したことが発表され隔離された。どう考えても間が悪い。民主党の内部では、重鎮や有力献金者などからバイデン下ろしの圧力が強まり、ついに大統領選から下りる事をSNSで発表した。そして、ハリス副大統領を後任にすすめた。トランプ有利の状況は、一変してロイターの調査では、ハリスがトランプを逆転して2%上回ったという。

 日曜日『混迷の世紀 パラレル・アメリカ銃撃事件の衝撃 分断のゆくえは』の中で、白熱教室でおなじみのサンデル教授が、民主党は今まで労働者などの支持を受けていたが、地球温暖化を受けてエネルギー政策を転換して化石燃料をやめる政策を取ったことによって石油関連の労働者からそっぽを向かれ、トランプ元大統領がそれに付け込んで石油関連企業やその労働者の支持を得るように大統領になれば規制を撤廃するという。こういう主張は、石油関連に関わる人たちには受け入れられてトランプ支持に向かった。本来民主党の支持者である労働者が離れて、共和党へ流れた。共和党は今やトランプ党になってしまった。相手を批判し侮辱する下品なトランプは、分かりやすさから熱狂的支持者を持つ。法律違反をしても、それら全て政敵が悪いという。本来意見が違うことは、話し合いによってすり合わせるものだが、今そういうことが出来ない状況になっている。

 人は生活するために、労働し生活の為のお金を得る。石油関連で働く労働者は、トランプの主張で自分の労働が守られると思うからトランプ支持者になる。暗殺未遂事件で死ななかったことを、彼は神だからだと讃える。こういう狂信的な考えは非常に危険だ。しかし何故トランプ支持者になるのかを、サンデル教授は語っていた。その後、バイデンが下りハリスが民主党の大統領候補になろうとしている。そしてロイターなどの支持率調査などでは、ハリスの支持者がトランプを上回っている報道がされている。一時もしトラから確トラといわれていたが、どうなるか分からなくなってきた。

 パリオリンピックが始まり、男子サッカーは、日本がパラグアイに、5-0と圧勝した。前半に退場者出たとはいえ、南米1位に圧勝したは凄いこと。大岩監督の戦略とキャプテンの藤田譲瑠チマ、GK小久保玲央ブライアンなどキーになる選手がしっかりしているのが凄い。二人共ナイジェリア人の父をもつ。こういうハーフの選手が多くなってきた。八村塁もそうだし、日本が国際結婚が多くなったという事なのだと思う。ドジャースは、オールスター明け5連勝したが今日負けた。故障していた投手が復帰して明るいが、今日は内野手のテーラー怪我をした。大谷翔平は、4打数無安打3三振。こういう日もある。コロナで夏になって何年も感染者が増えているが、今年も10週連続増え続けている。8月中にピークをむかえる予想になっている。


 9月6日(金) 晴

 昨日セサル・リンコンの誕生日だった。サッカーのワールドカップ最終予選が始まり、中国に7-0で圧勝した。週刊誌で、女性問題が報じられて以降召集されていなかった伊東純也が途中出場してゴールとアシストを記録した。有名になると、やっていないことで報道されるとこういうことになる。短い選手生活の中で、無駄な時間を過ごしたことになる。大谷翔平も、元通訳の水原一平の違法ギャンブルの事件に巻き込まれそうになったが、やっていないものはやっていないのだ。大谷の年俸は、100億円以上で、それと同等のスポンサー収入があるといわれる。ギャンブルやるよりも、本業の野球をやっている方が楽しいしお金が稼げる。何より自分が1番やりたい野球をやることが本望なのだから…。

 ウクライナがロシア領内に侵攻して、終戦条件を良いようにしようとしているといわれている。もしトランプが再び大統領になったら、ウクライナを支援しないで終戦させようとするだろう。ハリスが大統領になればまだ続くかもしれない。株価が史上最大の下げ幅を記録したり乱高下している。FRBが利下げするだろうといわれる9月。エヌビディアの株が暴落して、1日に2789億ドル(4兆円以上)が吹っ飛んだ。AI関連や大手テクノロジー関連株も大幅に下落した。日本でもその波を受ける形で株価が下落した。3万6千円台になっている。アメリカも連日史上最高値を記録していたが、4万ドル台になった。

 岸田首相が、自民党総裁選へ不出馬を表明し派閥解散後の総裁選が始まった。10人近い候補者が出るのではないかといわれている。安倍派などがやった裏金事件が解決したとは思えない。国民の不満は、現政権維持よりも、非自民の政権交代を望む世論調査が出ている。立憲民主党の党首選も同時に始まった。自民も立民の党首選も顔ぶれを観てパッとしない。おそらく自民党は、このまま没落していくだろう。だからといって、立民中心の政権ができるとは思わない。維新の兵庫県知事の、パワハラおねだりの内部告発があってそれをもみ消すような動きの中で、二人の人間が死んだ。兵庫県知事は、パラハラを認めていないが、百条委員会が開かれテレビ中継もされた。県議会では、自民党が知事辞任の申し入れを行うという。維新や公明に呼び掛けているという。それは正しいことだ。しかし戦後自民党はじめとする政治家がやってきたことが、正しかったとはいえないだろう。その答えがこれから出るだろう。


 9月13日(金) 晴

 相変わらず暑い日が続いている。松岡正剛が死んだことを最近知った。8月25日に死んだという。この人がいう「日本」に強い影響を受けた。法政大学で行われた、田中優子との「日本問答」を聞きにも行った。本も何冊読んだか分からない。外国人が語る日本も面白い。小泉八雲も面白い。オギュスタン・ベルグの『空間の日本文化』という本を読んだときに、ピリッと来た。外国人が感じるそれを、松岡正剛は、言葉として編集して語っている。川端康成の「美しい日本」を、薄ぺらに解釈した自民党の保守などが語る「日本」にはうんざりするが、松岡正剛が語る「日本」には、独特で独自の文化を感じる。今日からEテレで、『世界サブカルチャー史 欲望の系譜4 21世紀の地政学 ジャポニズム編』が始まる。そこで語られる松岡正剛の「日本」に、耳を傾けたい。

 ドジャースは、地区優勝マジックが11になった。大谷翔平がいう「ヒリヒリした9月」は、地区優勝に向かって走っている。個人記録もホームラン47本、盗塁48、打点104でいずれも自己最多である。大谷はインタビューで再三いうように、記録はチームが勝つための1つの手段である。MLBでは、毎日のように大谷のホームラン50本、盗塁50の、50-50のMLB史上初の記録がいつ達成できるかを報道している。それは日本でも毎日報道している。明日から地区優勝をかけてブレーブスと4連戦。大谷もヒリヒリしているだろうが、こっちも初めて優勝とPSへ向けて夢が膨らんでいる。


 9月24日(火) 晴 

 今日は、みどりの窓口の日だという。先週月曜日16日に、盛岡へ帰省した。3連休最終日。両親が死んで、だいぶたつが片づけをするというので手伝いに行った。18、19日業者が来て家の中が片付いた。テレビで、YouTubeが観れるようになっていたので、ずっと音楽をかけていた。業者の人が最後に、「今日は滅茶苦茶良い音楽が聴けました」といっていた。20日は5時半に起きて、MLB中継を観た。大谷翔平が6打数6安打(右2、右安、中2、右中本、左本、右中本)。2二塁打、3ホームラン、5長打、10打点。そして、50-50を超えて、51-51を達成した。歴史的な1日になった。7時半過ぎに起きて来た弟も興奮していた。試合が終わってもテレビでは、大谷の話題が続いていた。12時のNHKニュースの冒頭も大谷翔平だった。それを観て、駅に向かった。カフェで弟と話をして改札を通ったが携帯が鳴り、駅前で配っていた岩手日報の大谷翔平の51-51の号外をもらったので届けるというので、再び改札へ行って受け取った。やはり、地元だから号外を出すのである。

 今日は大谷が試合がないので、駅に行って10月の旅行用の切符を買ってきた。実は、盛岡駅で買おうかと思っていたが新幹線の分離事故があったためか、みどりの窓口が混んでいたのでやめた。10月の旅行は、予定より長く行くことにした。それもドジャースがPSに出場しても影響がないように日程を組んだからだ。それまでに負けているかもしてないが、勝つことを前提にしての予定にしてある。『世界サブカルチャー史 欲望の系譜4 21世紀の地政学 ジャポニズム編』の中で、松岡正剛が「日本という方法」について語っている。方法日本ではなく。日本という方法ですといっていた。『日本という方法』という著書は、「おとずれるもの」「おもかげとおもむき」「うつしてうつろう」の3つのテーマで日本独特の方法を語っている。それが、アニメやゲームにも現れているというのが、松岡正剛である。その現れ方が「日本という方法」の編集なのだと…。

 盛岡の帰った18日に、窓を開けて寝たら寒くて途中で起きて窓を閉めた。東京へ戻っても朝夕はもちろん、昼でもだいぶ秋を感じるようになってきた。暑さ寒さも彼岸までというが、地球温暖化の異常気象でこれは過去の言葉になりつつある。最新の長期予報では、10月は暖かくなるという。


 10月2日(水) 晴 

 今日、大きなニュースがあった。大阪中之島美術館が、都内で報道陣へ公開したのは、伊藤若冲と円山応挙が合作したと思われる二曲一双の金屛風。金地に水墨で描かれている。金箔の貼り方なども同じだという。明治学院大学の山下裕二教授が発表し、東京大学の辻惟雄名誉教授が発表に立ち会った。若冲が鶏と竹。鶏は観るからに若冲だし、竹には若冲の特徴である病葉が描かれている。応挙は梅と鯉。応挙の鯉は登鯉図のように特徴がある。梅の木の構図も素晴らしい。絵の発注者が、若冲と応挙に別々に発注したもののようだ。しかし当然、発注した時に、お互いにもう一つの絵の画家について話しているはずだと思う。ひょっとしたら、若冲と応挙の二人の前で発注したのかもしれない。来年の6月21日から8月31日まで、中之島美術館の『未来の国宝を探せ!』で公開されるという。絶対観に行こうと思う。

 MLBはペナントレースが終わり、今日からPSが始まった。ナ・リーグは、パドレスとメッツが、ア・リーグは、タイガースとロイヤルズが先勝した。ワイルドカードは2勝先勝で決まる。だから先勝したチームが有利だ。ドジャースは、パドレスの対戦が濃厚になったということ。大谷翔平は、2週連続で11度目の週間MVPを受賞した。今シーズン4度目。また、9月の月間MVPも受賞も決まった。ドジャース移籍後、初で5度目の受賞。ホームラン王と打点王のタイトルを取った。他にも塁打数、出塁率、長打数、長打率、OPS、得点などの数値も1位である。チームでは、15冠。ホームラン54、盗塁59で、50-50達成。打率3割、ホームラン30、盗塁30のいわゆる、トリプルスリーも日本人選手で初めて達成した。ほとんどの成績が自己最高の記録ずくめで、歴史的なシーズンを送った。盗塁の成功率は、93.65%。異常に高い成功率だ。残念ながら打率で4厘差で首位打者のタイトルは取れなかったが、そもそも個人記録にはあまり興味を示していないようだ。チームが勝つことが、野球をやる上で最も重要なことと思っているのだ。それを徹底しているというのは、本当に頭が下がる思いだ。

 素晴らしい成績を残したにもかかわらず、PSではこれらはすべて「もうこっから先は、シーズン中に積み上げた成績とか、数字っていうのは意味のないので、気持ちを切らさずにその間の日を過ごしていきたいです」 「これからポストシーズンがあるので、良い思い出がこの先来るように努力したいなと思ってます」 今年MLBに挑戦して、15勝を上げた今永は大谷について、「打った日もそうでない日も自分のルーティンを変わらずやっているのを見て、メジャーで戦うには彼ほどの実力をもってしても、強い精神力が必要だと感じた」 Q,客観的に同じ日本人としてどう思う。という日本メディアの質問に、「同じ日本人としては見てないです。彼は「大谷人」という新しい人種ですよ。僕はそう思っている」といった。投げる哲学者といわれる今永の言葉は面白い。


 10月18日(金) 雨/曇 

 先週の土曜日から京都へ行った。早朝に家を出て予定より早く品川に着いた。買ってある指定席の切符を早い新幹線に換えようと、みどりの窓口に並んだが連休初日で満席の為かえられず、改札前の駅員に話を聞いたら、東京駅から乗れば自由席に座れるという。そんなことをするくらいなら時間通り乗ることにして、ホームに行った。1号車から3号車が自由席。とりあえず並んだが、自由席も乗っている人と、並んでいる人が多かった。あきらめかけたが、その次の並んだら空いていて座れた。おかげで9時前に京都へ到着。四条大宮のネットカフェに行き手続きをして入店。DAZNで、MLB中継が観れるだろうと入った放送が観れない。しょうがないので、Youtubeを調べていたらなんと放送をキャッチできた。ディビジョン・シリーズ第5戦ドジャーズ対パドレス。山本由伸対ダルビッシュ有の投げ合い。アメリカではテレビで、750万人が観たというが、日本ではNHK総合で放送したのでアメリカより多い1250万人が観たという。

 ダルビッシュ有は、変化球で翻弄して大谷翔平は3打数無安打2三振。好投したが、2回伏兵のキケ・ヘルナンデスにソロホームランを打たれ先制された。山本は、奪三振が少なかった5回無失点の好投。ダルビッシュは、7回も投げたが、テオスカー・ヘルナンデスにソロホームランを打たれ降板した。2球とも失投だった。パドレスは、ドジャース投手陣に沈黙。ダルビッシュを見殺しにした。2-0でドジャースが勝ちナ・リーグ優勝決定戦進出を決めた。好調だったタティス・ジュニアもマチャードも沈黙で2安打じゃ勝てない。ダルビッシュだけが、パドレスの期待を一身に背負いすぎた。野球においてこういう投手戦が1番好きだ。そして、勝ち投手よりも負け投手の方に心惹かれる。そして、悲しい美しさを感じる。

 それから電車を乗り継いで、東山にある細見美術館で『美しい春画』展を観た。北斎・歌麿など。やまと絵の春画もあった。月岡雪鼎の絵のリアルさに驚いた。天明や安政の時代の絵にこういう物があったのかと。武士が戦に行く前に鎧をまとい刀を横に置き妻と交わるという絵もあった。長崎で描かれた遊女と異人の春画も面白かった。国芳の『逢見八景』の中に女性器そのものをそのまま描いているものも。そして、傑作の誉れがある国貞の『正写相生源氏』は、当時のいろいろな版画技術を使っているが、残念なのはたとえば空摺など細部の分からない展示になっていた。それから大津に行って、大津祭宵宮を観た。駅前など混んでたが、ぐるっと周って山やからくり人形を観て駅に戻り近江チャンポン屋で、肉そばを食べた。急遽ホテルを取ったので、土曜日ということもあり取れたのは草津のホテルだった。翌日は、大津祭本祭。山が街を練り歩き西行桜狸山を追いかけた。祭囃子が大津の街に鳴り響いた。


 11月11日(月) 雨のち晴

 東京では、7日冬至に木枯らし1号が吹いた。そして、最低気温が12度とか9度とか一気に寒くなった。嘘と金で、総選挙は与党自民党と公明党が過半数を切り、立憲民主党、国民民主党、れいわが議席を増やし、維新、共産党も減らした。民意は健全な反応で、投票し結果に反映した。安倍政権から続いたもやもやは、安倍派の裏金事件で完全に失望した。当たり前の選挙結果だと思う。アメリカ大統領選挙は、トランプがハリスを圧倒して大統領に返り咲いた。どれだけ下品で、そして犯罪者であっても、アメリカの民意はトランプを支持した。それにしても、トランプ支持者のあの熱狂は何なんだろう? 全米ヒットチャートで1位になったYOASOBIの『アイドル』という歌の歌詞が思い浮かぶ。♪無敵の笑顔で荒らすメディア 知りたいその秘密ミステリアス 抜けてることさえ彼女のエリア 完璧で嘘つきな君は 天才的なアイドル様♪  

 大谷翔平が在籍するドジャースが、ワールドシリーズでヤンキース勝ち優勝した。移籍1年目で念願のワールドシリーズ制覇。編成部長のフリードマンは、シャンパンファイト後に、大谷があと9度ワールドシリーズ制覇できるといったと、メディアに語った。水原元通訳事件から始まったシーズン。開幕韓国で、チームは大谷を守るとこで団結したという。ベッツがデッドボールで骨折離脱。投手陣は、多くの故障者が出て、フリーマンは三男の難病で一時離脱。9月下旬には、右足首の捻挫。地区シリーズでは、肋骨骨折。それでもフリーマンは打席に立って、ワールドシリーズ新記録になる6試合連続ホームランを打ってMVPになった。特に初戦10回裏1点負けていたところ出た逆転満塁ホームランで、一気にドジャースが運を引き寄せた。8日にタモリステーションは、大谷翔平特集。10日テレビ東京でも、大谷翔平特集。NHKでも特集番組を放送した。


 11月18日(月) 雨のち曇

 今日から寒気団が、北日本に張り出してきて今週は寒くなる。昨日は25度の夏日で、今日は最高気温が、15度あるかないか。着るものがとかいっているが、今週はダウンジャケットを出すようにすすめている。9月とか10月のから12月の気温に1日で一気に変わる。着るものではなく、体がついていけずに風邪をひく人が増えるだろう。この前、病院へ行ったときに医者が、最近は検査やってもインフルエンザとかコロナとかに罹っている人は少なくなったといっていたが、これからが冬本番。スペインのバレンシアで、大雨の洪水被害がありサンチェス首相と国王夫妻が被災地に入ったが、被災者から強い抗議を受けた。!asesino! !asesino!のコールが鳴り渡りいろんな物が投げつけられた。サンチェス首相は逃げたようだが、国王夫妻は投げつけられた泥を浴びながらも被災者の言葉に耳を傾け、抱きしめたりしていた。周りにいたシークレットサービスは、頭から血を流している人もいた。避難警報を出すのが遅かったとか、洪水被害後に、救済対応が遅いことに怒っているのだ。DANA(強力な寒冷低気圧)の影響はまだ続き、カタルーニャそれから、アンダルシア地方にも大雨の洪水被害が出た。


 11月25日(月) 晴

 東京は、毎日最低気温が10度を切る冬の季節になった。11月になって、近所の道路で工事をやっている。朝から床が揺れる。昼でも椅子に座っていると、机や椅子が縦揺れしたりする。なんか落ち着かない気分だ。兵庫県知事選は、辞職勧告された斎藤元彦が当選した。SMSで、支持が広がり圧勝した。その後、広告会社の社長が、選挙活動の広報全般を任されていたことや、監修者としてコンテンツ企画などを責任をもって行ったとSMSで書き込み下という。これは、公職選挙法違反になるのではと、新たな疑惑が持ち上がった。事実がどうなのか、さっぱりわからない。おかしな選挙結果と、おかしな民意なのか?どうも判らない。

 日本時間の金曜日大谷翔平は、ナ・リーグMVPを満票で受賞した。これで3度目で、史上初。去年のア・リーグに続き今年ナ・リーグの受賞で、2年連続両リーグでの受賞も史上初。不思議なことにとてつもないことなのに、MVPは当たり前の受賞だとみんな思っている。そしてさらに、来年は二刀流復帰である。MVP争いは、無敵状態になるだろう。ワールドシリーズでの左肩脱臼の後、手術ををした。右肘のリハビリ中でもある。来シーズン開幕に、間に合うかどうかは判らない状態のようだ。それでも、来シーズンも非常に楽しみだ。

 『世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン4 ポップス編』を観た。イギリスでは、ビートルズ。アメリカでは、ボブ・ディラン。階級社会が色濃く残っていたイギリスに、労働者階級から出たビートルズに、若い女性たちが熱狂した。ビートルズは、モータウンのガールズバンドに影響を受けた。シュレルズ、ロレッツ、シュープリームなど。初期の頃、カバーしている。階級社会が薄れる時に、当時の首相は、実力主義という言葉で時代の雰囲気を表したという。ディランはフォークソングを歌っていたが、ビートルズなどの影響で、エレキギターを持ってフォーク・ロックに転向する。公民権運動の旗手から、ポップソングの世界に向かった。それに反対した当時のファンが多かったようだが…。多くのロックバンドが活躍した70年代の象徴は、宇宙をテーマにしたデビッド・ボウイ。衣装を担当したのは、山本寛斎。ロックスターが中性的なルックスで登場した。

 日本は、岡林信康のバックバンドをやっていた、はっぴいえんどが日本語でロックを歌い始める。内田裕也は、ロックは英語で歌ってこそだと主張した。四畳半フォークやユーミンの登場でニューミュージックが流行る。洋楽を聴いて憧れていた世代がドンドン登場する。フォークソングやポップスなどの洋楽を、日本語の歌詞に載せて唄う。その頃1番売れていたのは、『また逢う日まで』を作曲した筒美京平。洋楽の構造を、歌謡曲に変換して成功した。ビートルズやディランなどが楽譜を読めなかったが、音楽理論をしっかり知っていた日本人がそれを編集したのだ。郷ひろみの『よろしく哀愁』、太田裕美の『木綿のハンカチーフ』(歌詞は、はっぴいえんどの松本隆。のちに松田聖子の作詞などで売れっ子作詞家になる)、ジュディー・オングの『魅せられて』など。その後に登場するのが、サザンオールスターズ。ボーカルの桑田佳祐の唄い方は、日本語を英語風に歌った。その頃に視聴者の要望を具現化したザ・ベストテンが始まる。視覚的な要素を強調した沢田研二の『TOKIO』が出る。YMO『テクノポリス』(ベースギターは、はっぴいえんどの細野晴臣)が流行る。日本では、ベストヒットUSAが始まり、世界的には、『MTV』が始まった。音楽と映像でマーケットを席巻した。マドンナやマイケル・ジャクソンなどと、非常に見応えある物だった。日本は、98年くらいまでアメリカに次いで2位のCDの売り上げあった。今は、ネットでダウンロードして、聴くスタイルになった。また、Youtubeなどで配信して、ヒットすることも増えてきた。音楽の聴き方が、大勢で1曲を聴く時代から、個々人がそれぞれの1曲を聴く時代になっている。


 12月3日(火) 晴

 どうやら先週で、工事が終わったようだ。今週は週末にかけて寒くなるという。近所の寺の楓は赤く紅葉している。

 今凄く面白いドラマがやっている。『宙(そら)わたる教室』というドラマ。同名の原作小説の設定を、大阪府の定時制高校を新宿の定時制高校に変えている。「そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない不良の柳田岳人(小林虎之介)。授業についていくことを諦めかけた、フィリピン人の母と日本人の父を持つ越川アンジェラ(ガウ)。起立性調節障害を抱え、保健室登校を続ける名取佳純(伊東蒼)。青年時代、高校に通えず働くしかなかった長嶺省造(イッセー尾形)。年齢もバックグラウンドもバラバラな彼らの元に、謎めいた理科教師の藤竹(窪田正孝)が赴任してくる。藤竹の導きにより、彼らは教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、自身が抱える障害、家庭内の問題、断ち切れない人間関係など様々な困難が立ちはだかり・・・」と、HPにあらすじが載っているが、いろいろな人生が出会う定時制高校で、科学部で研究発表する過程を描いている。不良少年だった岳人が、数学の試験を簡単に解く。しかし文章が読めないので、文章が書かれた設問へは回答しない。それを観た藤竹が、ディスレクシアという字が読めず書けない学習障害ではないかと指摘する。悩んでいた岳人は、検査を受けてディスレクシアだと判明する。それが切欠で、生徒たちの好奇心をくすぐり続ける。

 岳人と科学部を立ち上げアンジェラ、佳澄、長峰が加わる。科学とは無縁の生徒たちだ。バラバラの人生を歩んできた定時制高校の生徒たち。科学部に入った生徒もそうだ。好奇心で集まったが、様々な障害や妨害を受ける。岳人の不良仲間が実験装置を壊して、科学部は分解寸前。藤竹は大学の准教授だったが、高専の生徒の実験結果を論文に載せなかったことに腹を立て教授に抗議するが、高専生徒の名前を載せると格が下がる拒否する。そして、大学を辞めてアメリカの大学の研究室に入る。アメリカでは、何者でもない若者と研究者が対等に話し合い研究をしていた。日本でも同じことが出来ないかと日本で証明するために定時制高校の教師になった。それが科学部でやりたかったこと。全10話で、9話まで来た。最終話は、学会での発表らしい。


 12月9日(月) 晴

 今日の最低気温は2度だった。いよいよ冬が本格的に始まった。先週ポスト投函があり、工事が今週も行われる工程表が入っていた。師走になって掃除を始めた。暇なときに、少しずつでもいいから続けようと思う。FAになったヤンキースのファン・ソトが、メッツの契約した。15年7億6500万ドル。総額が大谷翔平の7億ドルを上回るスポーツ選手史上最高額での契約になった。ヤンキースファンは、同じニューヨークのチームへの移籍に裏切り者というレッテルを貼っているという。また、何故ジャッジが外へ連絡してヤンキースにとどまる様に訴えなかったのかと、ジャッジを批判しているという。もうこういうのはどうでもいいことで呆れるばかりだ。報道ではヤンキースが展示した契約は、16年7億6000万ドルだという。どうでもいいこと。ドジャーズに来なくて良かった。打者としては超一流でも守備は並みである。大谷のように二刀流でもない。四球が特に多いので、出塁率が高いが、ホームランや長打率は、大谷やジャッジ以下。コロナ禍で60試合に短縮された2020年に打率のタイトルを取っただけだ。26歳という若さだけで、剛腕代理人ボラスが膨大な資料と口から出まかせで勝ち取った契約だ。

 こうやって見ると、契約とはおかしなもんだ。タイトルホルダーのジャッジや大谷よりも高額の契約を、代理人の力とタイミングで勝ち取った。勿論単年での契約では、大谷の方が上回っている。そして球団としてのビジネス価値からいっても大谷の方がずっとずっと価値がある。いずれその事は、明確に分かるだろう。


 12月18日(水) 晴

 東京も連日寒いが、青森から島根にかけての日本海側では大雪が降っている。北海道も雪。真冬日になっている。15日は満月だった。太陰暦のように、十五夜。これは珍しいこと。大河ドラマ『光る君へ』の道長の満月の歌は、学校では高慢で頂点を極めた権力者の歌だと教わったが、最近では違う解釈をしているようだ。そういう風に、時代によって解釈が変わってくるのが歴史というものだろう。学者や研究者などが、古文書やいろいろな資料を調べて、今まで教科書で教わったことすら今は違う教え方をしているという。時代は変わるのである。

 『宙わたる教室』は、朝ドラ『虎と翼』と同じくらいに夢中になって観た。最終回の学会での発表。実験装置で、火星を作るというもの。火星と同じ重力を箱を落下させる間に作り、そのタイミングで鉄球を発射して、火星と同じ水と二酸化炭素の氷点下の火星に見立てたところに着弾させてその波紋を作る。つまりクレーターを作る。その事を発表した。藤竹は、僕の中では最優秀賞ですというが、優秀賞だった。藤竹が発表前に大学時代の同級生のJAXAの研究者に来ると面白いよと声をかけていた。終了後にその研究者に、岳人と佳純の発表に感激してJAXAで一緒に研究に協力して貰えないかという。生徒たちは、喜んで参加するという。1年前までは、岳人や佳純、アンジェラ、長嶺などには考えられないことが起きた。

 夕方前に、タバコを買いに行った。タバコ屋の婆さんが、これ貰いものだからといって食べ物をくれた。家に帰って観ると、カキご飯とカキフライ、魚の煮つけ、ヌタ、ポテトサラダ、玉子焼きなどが入っていた。この婆さん、なんか知らないがたまにこういう食事できるものをくれる。普段は、飲み物などくれるのだが。ありがたいことだ。


 12月23日(月) 晴

 土曜日午前中に、外を歩いていたら風が吹いてよけい寒かった。今日は朝食後、散歩へ出た。今日は穏やかな日差しで、寒いのだが風が吹いていないので暖かく感じた。先週も歯医者に行った。そこはだいぶ早くから電子カルテやデジタルで、レントゲン写真のデータ化をしているところだ。1番長い歯科衛生士と話をしていたら、初めて診察したのが86年だという。つまり38年通っているのだ。だからいまだにまともな歯でいられるのだ。2年に1回更新されるアメリカの歯科医の証明書もあるところだ。治療はもちろん、早くからブラッシングを患者に教えている。その重要性は、この歯医者に通って認識させられた。毎年スペインに行く前に行って、検査などをして旅行に備えていた。だから38年間も通っているのだ。

 昨日の有馬記念。横山典弘のダノンデサイルから行った。1番人気が予想されるドウデュースが、右前肢破行で出走回避し、土曜日になって騎乗予定だった武豊も病気で騎乗を取りやめた。典ちゃんの長男・和生のべラジオオペラが逃げるのでは思われたが、鼻を切ったのは父親の典ちゃん方だった。スローペースで2週目の4コーナーまで隊列は進み最後の直線をむかえる。大外から勢い良く上がって来たシャフリヤール。好位から馬群を割って来たレガレイラ。併せ馬のように追ってきて、べラジオオペラを抜いて、坂を上ってくる。この勢いでは、ダノンデサイルも交わされるのが判る。そして鼻ずら合わせてゴール版を過ぎた。典ちゃんは何とか3着に残って馬券に絡んだ。鼻差の写真判定で優勝したのは3歳牝馬レガレイラだった。64年ぶりの快挙だ。去年の暮れの中山で行われたGⅠポープフル・ステークスで、牡馬を相手に優勝した馬。実力があるのは競馬ファンなら誰でも知っているが、今年の成績が期待を裏切り続けたので、5番人気まで人気を落としていた。大外8枠16番に入っていたシャフリヤールも10番人気。3連複で、2万円。3連単で、19万6千。3歳馬が馬券に2頭絡んだ。やっぱり今年の3歳馬は強いのだ。典ちゃんも良く3着に残したと思う。コロナ前なら年末の東京大賞典の馬券を買ったりしたが、コロナ以降は競馬場やWINSなどには出かけていない。人がいるところには行きたくない。だから今年も28日のポープフル・ステークスの中央競馬が最後になる。


 12月28日(土) 晴/雨

 散歩で、近所のお寺や神社に行って参拝をする。日課である。コロナ前はほぼ毎日そうだったが、コロナ禍以降は、外に出るのも嫌になって散歩に出かけてもお寺や神社に毎日行かなくなった。食糧確保のために買物に行くが、参拝に行くことが減った。最近はようやく毎日参拝に行く気になってきたようだ。それでもここ2・3日は、人出が増えた。正月が近づいて、初詣の練習なのか普段参拝などしない人が来ているように思う。三が日は特に神社が混んで、境内からはみ出て鳥居の外の道路まで並んでいる。だからいつも、三が日過ぎて6日くらいにお参り出来ようになる。たぶん正月はいつも通りになるだろうから、他の小さな神社やお寺に行くことになると思う。

 ドジャースが最優先といっていたFAになったテオ(テオスカー・ヘルナンデス)が、ついにドジャースと合意した。3年契約で1年のオプション付き。つまり上手く行けば4年間ドジャースでプレーできる。その頃には、フリーマンとの契約期間は過ぎている。一塁手が空くので、いろいろな補強の構想ができだろう。JRA今年の最後のGⅠホープフル・ステークスが行われ、1番人気のクロワデュノールが優勝した。騎乗した北村友一騎手は、優勝後のインタビューで感極まって号泣した。19年GⅠ、3勝。20年にクロノジェネシスで、宝塚記念、有馬記念のドリームレースを制覇した。しかし、21年5月落馬事故で背骨の分節である推骨8本と、肩甲骨の骨折という大怪我をした。復帰めで1年以上かかった。そして、今日のGⅠ優勝である。

 「また、G1を勝つことができました。本当にたくさんの方々に助けていただいて、応援していただいて、ここに導かれたんだと思います。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。来年は大きなところで勝ちたいと思います」 また、GⅠを勝つことができましたの処で、こらえ切れず号泣した。もらい泣きをしてしまった。クロワデュノールが勝ち方を観ると、来年の牡馬3冠も夢じゃないと思える。北村友一、来年羽ばたけ!


 2025年1月14日(火) 晴

 大晦日は何ともなかったのに、明けた正月に体調不良になった。咳が出て、熱っぽく体の節々というか、全身が痛い。動くのが嫌だ。その日は、部屋から一歩も出ずに過ごした。2日になってどうしても、喉が渇き、ポカリスウェットを買いにスーパーに行った。弁当や食材も買ってきた。ポカリをがぶがぶ呑んだ。生き返るような思い。子どもの頃、風邪をひくとおばあちゃんが作ってくれた鍋焼きうどんを思い出した。うどんは、病人食で健康な時に食べるものではないと思う。5日くらいから体の痛みが少しずつ取れていった。7日になってようやく外へ散歩に出れるようになった。久々に重い風邪になった。それでもまだ咳が出るし痰が絡む。完全には治っていないのだ。

 そんな中、9日にうらわ美術館へ、新版画・渡辺庄三郎の挑戦を観に行った。大正から昭和の時代に浮世絵の復興を目指して、おもに鏑木清方の弟子たちに描かせた絵から、版木を彫って色を付けるチームを作り上げて売り出して大成功した。川瀬巴水、伊東深水、橋口五葉など。特に売れたのは、川瀬巴水だった。日本の田舎の風景を好んで描いた。それが日本でも海外でも受けた。スティーブ・ジョブズは、子どもの頃友人の家に飾ってあった巴水の新版画を観て、とても気に入っていた。これが彼の日本への憧れを抱く入り口だった。SONYの製品に心酔した。盛田昭夫に新製品を貰った帰りの飛行機で、同席したCEOにそれをくれないかといって、2つの新製品を分解してSONYの製品の良さは表に出ないところまで気を使って作られていることに気付いたという。アップルがコンピューターを売り出すプレゼンで、橋口五葉の髪梳ける女を使ったのは、日本の美意識から得た彼の美意識だったといわれている。五葉は兄が熊本で夏目漱石から学んだ関係で、吾輩は猫であるから本の装幀を担当した。谷崎潤一郎や泉鏡花など多くの作家の本の装幀を担当した。

 五葉の髪梳ける女の画像をコンピューターに取り込んで、髪を梳いている動画を作り、それを発売発表のプレゼンで使った。それで爆発的に売れた。ジョブズが日本への憧れから感じだ美意識が生かされた。渡辺版画店は、今でも活動を続けているようだ。だから、最近、川瀬巴水展や今回の展覧会が開かれているのだろう。木版画という技術の継承にもなっているようだ。


 1月17日(金) 晴

 あれから30年。綾小路きみまろの言葉なら笑いが続くが、阪神淡路大震災から30年経った。昨日30年前に優勝したオリックスの主力だった、イチローがNLBの野球殿堂入りが決まった。その時も、大震災のことを語っていた。3月には、オウムのサリン事件が起き95年は飛んでもない年だった。2011年には東日本大震災あった。その後も、熊本、能登の地震もあった。日本はこういう自然災害が多い国だ。今北海道から北陸にかけて大雪が降って大変なことになっている。日本海の海面水温が高いので、水蒸気が出て雪になる。だから大雪になっているといわれている。特に青森に豪雪が降っている。

 今日名古屋で火事があって、東海道新幹線が一時運休した。明日から旅行へ行く。楽しみだが、最近は観光というより美術館巡りばかりである。観光だと人が多いが、美術館巡りは、人が少ないのでそれが良い。それと基本的に、好きなものを観に行くので楽しい。


 1月24日(金) 晴

 土曜日新幹線に乗っていたら、佐々木朗希のドジャース入団が発表された。大阪に着き、地下鉄で、中之島美術館へ行った。歌川国芳展・前期。土曜日で非常に混んでいて、入館までに20分くらい待った。第1章、武者絵・説話―躍動する奇傑。国芳が初めに売れた、通俗水滸伝豪傑百八人のシリーズなどの武者絵。第2章、役者絵―名優奇優を描く。第3章、美人画―粋と奇麗。第4章、風景―新奇の構図。第5章、摺物と動物画―こだわりの奇品。戯画―奇想天外なユーモア。風俗・情報・資料―広がる奇想。特別展示 肉筆―奇才の筆。約200点。それから谷町六丁目へ行き洋食屋でランチを取った。凄く混んでいたが、一人なので待たずに入れた。15人くらい待っていた。ハンバーグは、思ったよりずっと柔らかかった。大阪の家族経営の店。婆さんがいい味出している。最近は、食べログなどで評判が良いと混んでいるところがある。

 それから地下鉄の松屋町で下り長堀橋、心斎橋、四ツ橋を歩いて通り中央図書館へ行った。鰻谷からは約30分。そこで、宝暦の頃の地図を観た。たとえば、地下鉄長堀鶴見緑地線は、だいたい長堀川の上を通っていた。これは、道頓堀川と平行に北を流れる川。そこに架かっている橋が、心斎橋や四ツ橋だ。四ツ橋は、長堀川と十字に交差する堀のあるところに、架かる四つ橋があったところ。心斎橋筋は、心斎橋を南北に通る道で、南に行けば、道頓堀川に当たる。その東側が江戸時代からにぎわった芝居町がある。図書館の係員に頼んで、地図など出して調べてもらった。この図書館の一角に、木村兼葭堂の居住地があった。1日目の目的はほぼ達成した。体力があれば、寄って話したい人がいたが連絡もしていないのと、疲れて京都に行くことにした。京都のホテルは朝夕食付きの安ホテル。でも、それは助かる。後は、次にしよう。


 1月25日(土) 晴

 日曜日の朝は、ホテルで朝食。細見美術館へ行って、抱一に捧ぐ 花ひらく雨華庵の絵師たちを観る。姫路藩主の弟酒井抱一は、江戸新吉原で遊んだ。兄が死んだとき、西本願寺で出家した。自分は藩主にはならないという意思表示なのだろう。その後、下谷根岸に住み遊女香川通称おちかを身請けした。根岸が新吉原に近かったためのようだ。根岸の家がのちの雨華庵になる。尾形光琳に私淑し、光琳百年忌などを開催し、光琳百図を出版した。俵屋宗達が描きその影響を受けて光琳が描いた風神雷神図を所有していた一橋徳川家。どういう経緯か分からないが、その裏に、夏秋草図屏風描いた。風神雷神の裏だから風と雨がテーマ。しかし、風も雨も描かずに夏秋草図を描いた。傑作の一つだ。抱一の弟子や養子に入った息子などの絵があったが、一番弟子の鈴木其一の絵が1つだけだった。江戸琳派といわれた酒井抱一と鈴木其一。その多くが、根岸の雨華庵から生まれたのだろう。平安神宮にも寄らず、烏丸御池へ行った。

 ランチしようと思っていたところは、20人ぐらい並んでいたのでやめて、四条方面へ下った。そこの洋食店へ入った。2度目だが、今回もハンバーグが売り切れていた。前回来たときは、開店食後だったのにハンバーグがなかったことをいったら、謝られコーヒーの無料券をもらった。京都の人か聞かれたので、違いますと。電話してくれはったら取っておきますからと名前を聞かれた。何があるか聞いたら、ポークジンジャーがあるというのでそれを頼んだ。美味しいんだけどハンバーグが食べたかった。食べ終わって、コーヒーを飲んでいたらテーブルの上に、グレースの履歴の写真があるのに気付いた。それを手に持って観ていると、おばさんが、それうちで撮影したんですという。このドラマ好きで観てたんです。全部じゃなくて滋賀の辺りからというと、その後一緒にレストラン行くでしょう。あれがここ。ああ芸人の料理人のレストラン。そうです。そうなんだ。林遣都さんとか木村祐一さんとか、一日ここで撮影してずっと話してたんですよ。源孝志って好きなんですよ。京都人の密かな愉しみとか。源さん、そうですか。今、TRUE COLORSをやってるんですよ。そうか、なんかそんな匂いがした。やっぱり源孝志だったんだ思った。思わぬことで話が盛り上がった。

 四条烏丸の店に歩いて行った。コーヒーを頼んでタバコを吸った。最近京都へ行くと、必ず寄るところ。足を引きずりながら働く爺さんと、料理を作る婆さん。時間が遅かったので、婆さんと話が出来た。細見美術館にいってきたといったら、前はあたしも細見にいっていたのよ。酒井抱一が好きでというので、今日細見で抱一を観てきたことをいうと、そうなんだと嬉しそうにしていた。今、夜はやってないけど休日なしでは疲れるでしょう。休み仕事好きだから。お客さんと話するの好きだから休みない方がいいのよ。でも思ったがいわなかった。爺さん相当くたびれて、しんどそうだけどなぁ。帰りに、ロピアで買物してホテルに戻った。後は、次にしよう。


 1月27日(月) 曇

 月曜日の朝もホテルで朝食を取った。サバ焼きや肉団子、納豆などでタンパク質を取った。それから準備して、地下鉄で蹴上に向かった。對龍山荘に着いたのは、10分ほど前。門の扉はみんな一枚板で出来ている。相当大きな木がないとこんな扉は出来ない。今ならこの木を見つけるのは至難の業だろう。建物は、明治の京都の一流の大工が造ったのだろう。庭は、七代目小川治兵衛。特に南禅寺界隈の琵琶湖疎水を使った作庭で名を残す。對龍山荘は、去年の10月から一般公開され、今年の1月15日から建物の方も一般公開された。だから、直後の訪問ということになる。入場料は、西芳寺(苔寺)、瑠璃光院と同じ3000円と京都でも最上位になる。建物の中に入ると、ガラス窓のガラスの歪みが目に入る。明治時代のガラスだ。今のガラスと違い少し横から観ると、外の風景が歪んで見えるのだ。なぜかバルセロナにあるガウディが造った、グエル邸などにもこういう歪んだガラスがあるのを思い出した。一本の木から彫られた凄い龍の彫り物があった。貯蔵されている絵には、伊藤若冲もあった。また、象牙の1mくらいの五重塔が二つと、象牙に彫られた龍が一つ飾られていた。今じゃこんなもの作れない。そもそも象牙の売買が禁止されている。それと、それを彫る職人もいないだろう。

 庭は、植治こと小川治兵衛作庭の名勝。いろんな草木が植えられている。黒松の大小。苔でおおわれている庭。奥には藤棚もある。5月には奇麗な花を咲かせるだろう。庭師がいたので聞いた。ここはあまり苔がはげているところがないですが。場所によっては、苔の種類が変わったりはしています。気候に対応できる苔が増えているようだ。苔もそうだけど、夏の暑いときは、草木が弱っているのが判ります。気候変動の影響が京都の名勝にも影響が及んでいるようだ。そのうち、京都の庭は、苔だけじゃなく、草木も枯れてくるのかもしれないと感じた。ぐるっと廻って建物の下に来た。層状チャートの守山石が使われている。これも琵琶湖疎水が出来たことによって、運搬が容易になった。琵琶湖畔から船で京都に持ってこれるようになったのだ。疎水の京都の到着点が南禅寺付近なわけだから。建物の下にも流水があり、遠くに見える滝の音の補助をしているという。これは、ブラタモリを観て学習している。結構守山石を使っているが、建物下の飛び石に木の年輪が観えるような化石風の石があった。これも守山石なのだろうか?やっぱり小川治兵衛の庭は魅力がある。タバコを吸いたくなる風景だ。

 それから四条烏丸の店に行ってランチ。焼肉定食。京都や大阪の上方で肉といえば、牛肉に決まっている。だから牛焼肉定食なのだ。牛肉と同じ皿にトマトとレタスなどのサラダ。他には沢庵と、手羽先と里芋人参昆布竹の子などの煮物、インゲンの胡麻和えと、もやしなどが入った味噌汁。婆さんが作ったいい感じの料理だ。これで1000円しないのだから四条烏丸では安い。忙しい時間帯なので、食べ終わって話をせずに大阪に向かった。烏丸から阪急に乗って梅田まで。地下鉄に乗り換えて天王寺に向かった。あべのハルカス美術館で、YUMEJI(竹久夢二)展―大正浪漫と新しい世界―を観た。今回の売りは、ポスターにもなっている新しく発見されたアマリリスと、西海岸の裸婦だろう。夢二の世界が観れた。かなり若い頃から売れていたことを知る。女性関係もいろいろあったようだ。離婚した元妻に自身がデザインした絵や、帯など売る店で商売させて生計に役立たせていたようだ。面白いと思ったのが絵のタイトルが、逢状というのがあった。その絵に、LOVE LETTERという字が書いてあった。なるほどと思ったのだ。

 四天王寺にも行きたかったが、地下鉄で日本橋に行った。外に出たら方向が判らなくなって、黒門市場入口が観えたので久々に行ってみた。前来たときは年末で人が大勢いたがそれほどでもない。戻って日本橋を目指す。日本橋を渡ったところに石碑あった。道頓堀川を造った安井道頓のもの。おそらく道頓堀川がなかったら、江戸時代の芝居町の繁栄も、今の賑わいもない。南は、なんばに千日前。北には心斎橋などの賑わいがある。日本橋から戎橋まで歩いてみたかった。凄い人混み。戎橋には、外人が多い。グリコのランナーも観える。橋を渡って南に行くと松竹の歌舞伎劇場があった。仁左衛門と玉三郎が出ているようだ。なんばから梅田に行き、ホテルに入った。ホテル近くは飲み屋街で、夜のおねえちゃんが呼び込みをやっている。当然冬なのにスカートが短い。大阪は元気だ。ホテルで一服していたが、遅い夕食に出た。大阪名物?トンテキを食べた。去年の大津で食べたトンテキの方が美味しかった。それでも梅田で、1000円ちょっとじゃ安いだろう。帰りにコンビニで、朝食などを買って戻った。

 今日は寒い。夜、雨か雪になるかもしれないという。


 1月31日(金) 晴

 火曜日の朝は部屋で、玉子サンドとコーヒーなどで取った。それから西梅田の地下鉄まで歩き肥後橋へ。そこから歩いて中之島美術館へ行った。歌川国芳展後期初日である。そしたらまた並んでいた。ちょっとがっかりした。平日なのに何で混んでるか。それは初日だからのようだ。混んでいるのは嫌だが、国芳の人気があるのは嬉しいこと。前期と比べ後期は、展示作品が90%入れ替えている。展示作品は約200点あるので、180点の入れ替えということだろう。観ていてだいぶ変わった印象だ。観ていて感じたのは国芳は、売れてから遠近法を勉強したのだと思った。情報が、他の絵師や版元などから入ってきて、取り入れていかざるを得なかったのだろう。国芳が売れた後の流れは、北斎の富嶽三十六景や広重の東海道五十三次などの風景が爆発的に売れた。当然遠近法が採用されている。この影響が、大きかったのではないかと思う。

 それから地下鉄で梅田に戻ってランチにしようと、目指す店に向かったが、時間が時間だけに10人くらい並んでいたのでやめた。ブラブラしながら歩いていたら、カレー屋があった。この日は21日。カレーの日にちなんで、カツカレーが割り引きになっていたので注文した。大阪ぽい店だなと思った。お腹も気持ちもほっとして、新大阪に向かった。喫煙室でタバコを一服して東京へ戻った。京都は、町名よりも通りをいえばどこか判る。たとえば、四条烏丸といえば、四条通と烏丸通が交差する場所だから、あそこだとすぐ判る。スペインのカジェ文化と同じだ。大阪も御堂筋とか心斎橋筋とかつまりこちらも京都スペインと同じカジェ文化。江戸時代から続いている。東京は、町名でないと判りづらいので、カジェ文化ではない。面白いなと思った。

 今年も、闘牛のフェリアのカルテルが発表されている。バレンシアのファジャス、カステジョンのマグダレナを最新情報に載せ、セビージャのフェリア・デ・アブリルの日程や、マドリードのサン・イシドロの情報も載せた。2月中には、オフィシャルのカルテルも発表になるだろう。イチローのMLB野球殿堂入りが決定した。満票に1票足りなかった。これについて、MLBの関係記者が激怒しているという記事などを観た。1票足りすに野球殿堂入りしたジーターも投票しなかった記者に理由をいうように非難している。非常に残念な結果だ。王貞治は、日本の野球殿堂で、満票にならなかったことについて、どこにでもへそ曲がりいるといった。

 24日は原宿の太田美術館で、江戸メシを観た。しかしホームページに混んでると書いてあったが、今までで1番混んでいた。外人もいる。ここは浮世絵専門の美術館。清長歌麿や北斎もあったが、圧倒的に歌川派の絵が多かった。豊国、国貞、国芳、広重。いろんな季節のいろんな食べ物が描かれている。今週の火曜日は、寒かった。久々に耳が痛くなる寒さだった。


 2月3日(月) 曇

 今週は、今季最強寒波がやってくるという。2月1日からトランプ大統領が、メキシコ、カナダに25%、中国に10%の追加関税を課した。明けた日経平均は、一時1100以上大幅に下落した。メキシコ・カナダに、サプライチェーンを作っている自動車メーカーの株価が軒並み下落し、全銘柄の9割が下落している。中国のAI企業Deep Seek が低コストのオープンAIを開発して、関連の株価が下落していた。その騒ぎの後に、トランプ・ショックである。ニューヨークダウは、それを織り込んだのか先週金曜日に、300ドル以上下落している。先物は、さらに600ドル以上下落している。おそらくインフレ圧力が強まったと、市場が判断しているのだろう。メキシコ・カナダ・中国は、報復関税をするだろう。土曜日散歩でお寺に行ったら、節分の豆まき会の直前らしく人がいっぱいいた。パスして隣の神社に行った。昨日カーリング女子日本選手権が始まった。初戦ロコソラーレが北海道銀行に負けた。オリンピックは、やはり日本のレベルが上がり激戦になるようだ。

 30日三の丸尚蔵館に、伊藤若冲の『旭日鳳凰図』を観にいった。北詰橋門から入る。実は、江戸城の本丸跡などに入るのは初めてだ。坂を下り、警備のための番所の建物などを過ぎて到着した。予約を入れてないことを告げたが、幸い予約がなくても入れるという。空いていたのだろう。東京都美術館で観て以来だから8年ぶりの対面だ。『旭日鳳凰図』の説明書きに、「九苞彩羽(きゅうほうさいう)」の文字があった。ちょっと嬉しかった。そして、写真も撮れるのが嬉しい。鳳凰の構図は、昔の中国の画家が描いたものと同じ。たしか『百鳥図』とかいういった。鳳凰は人間が想像した架空の鳥。実在しない。平等院鳳凰堂の屋根の上の鳳凰も、中国の何かを真似て作っているはずだ。だから、鳳凰の目が細長く変な感じがするのはそのせいだ。『若冲』の図録で、穴の開くほど観ているが、本物は違う。そして、写真で観たいところを拡大して観ると違った発見がある。この細密さにはいつも驚かされる。白の使い方がおそらく白眉。胡粉を使っているのだろう。これがあるから、羽の一部が金色を使っていないにも関わらず金色に観えるのだ。元々は、西本願寺にあった。明治22年に明治天皇へ献上されたので、ここにある。『動植綵絵』と同じなのだろう。


 2月7日(金) 晴

 5日カーリング女子日本選手権予選最終戦、ロコソラーレ対中部電力を観ていた。ロコソラーレは、再三のピンチを、スキップの藤沢五月がドローショットで得点したが、中部電力も粘り強く同点で最終エンドの最後の一投までもつれた。この日ドローショットが絶好調の藤沢は、ここしかないというところに決めて勝った。こんなに上手かったかな、というのもあるが、この日は神がかっていた。昨日のフォルティウス戦はテレビ中継がなかった。序盤から劣勢で、3エンドは、5点スチールの大ピンチ。ラストショットは、石2つ分ないところを通す難しいものを決めて1点を取った。5エンドも4点スチールのピンチ。ラストのドローショットを決めこちらも1点。7エンドもスチールを回避するショットを決めた。これだけしのげば相手もミスする。8エンドはスチール、9エンドは1点でしのぎ2点差を追う最終10エンド。フォルティウスのスキップ吉村紗也香が最後のショットをガードの石に当てて、藤沢のラストショットを待たずに3点スチールして大逆転勝ちした。勝利の瞬間4人が、飛びながら喜んでいた。サードの吉田知那実は、歓喜のあまり涙が止まらなくなった。「泣いちゃいました。カーリング人生で忘れられない一つになった。さっちゃんが凄すぎた。サツキ・フジサワって感じ。今日はサツキ1000%でした。誰よりも強いカーリング選手。ついていきます(笑)」。セカンドの鈴木夕湖は、ベストショットに3エンドの藤沢のラストショットあげ「マジ天才でしょう。当たっちゃうんじゃかと。本当無理かと思った。さっちゃんがやるっていうから自信あるのかなと思って。本当に凄いなと思った」とこちらも絶賛した。神がかっている藤沢五月。これで3位以上が決まり、日本チームで世界ランキング最上位のため、9月に行われるオリンピック出場決定戦進出が決まった。

 ホンダと日産の統合が破談になるようだ。両社の持ち株会社を設立して統合する計画が、日産の業績不振と、日産側が持ち株会社の話以降、工場閉鎖リストラなどの改革のスピード感がガクンと落ちたという。業を煮やしたホンダが、日産を子会社化を提案したことに日産側が拒否したためのようだ。ホンダの株価は値上がりし、日産の株価は一時取引停止になる暴落になった。企業風土の違いがあるようだが、このままでは日産は生き残れないだろう。トランプがEV自動車推進と反対の政策を出して石油をドンドン掘るといっているが、将来的にはEV自動車の方にシフトしていくのは明らかだ。どうやって開発していくのか?EV自動車開発と自動運転などのソフト開発などの大きな資金が必要だ。トヨタは25年3月期の業績予想を上方修正し売上高1兆円多い47兆円、営業利益は4千億多い4兆7千億円、純利益は9500億円多い、4兆5200億円を見込むようだ。ホンダは同期純利益を、9500億円と見込み、日産は業績不振のため同期純利益の見込み非公開にした。日産よりホンダの方が業績は良いが、両社とも1社では生き残れない状況のようだ。

 毎日コツコツ細雪。 


 2月11日(火) 晴

 遅い昼食を取りに外に出たら、風が強かった。今日は毛糸の帽子をかぶっていたので、耳も出ている処だけが寒かった。それでも鼻水が出てくるのはしかたない。ラーメン、餃子、チャーハンのセットを食べて、図書館へ行った。本当は競馬の記事を読みたかったが、見つからず、大谷翔平のインタビュー記事を読んだ。打撃タイトル二冠で、ワールドシリーズを優勝しても謙虚だ。野球のために、ゴミを拾っているのかという質問に、そういうことではなく、引退して人としてどうあるべきかということを考えてやっているという。初めて会って挨拶する人と、挨拶しない人では、僕は挨拶する人と付き合いたいと思います。人としてちゃんとした人生を送るために、ゴミを拾っているだけで、それが野球に結びつくとは考えいませんという。大谷は、徹底的に自分の人生を考えている。野球の成績のためだけに生きてはいないのだ。大谷の人間性の凄さには頭が下がる。

 今では完全にドジャース野球になじんでいる。生産性のあるアウトなら「グッジョブ」とベンチで声が出るという。そういう積み重ねが得点能力が上がっていくことになる。守備でも同じことだろう。特集番組を見ていても、チームメイトたちは、大谷は自分の成績を気にしていないと口をそろえる。最終戦で、三冠王の目もあったのに、自分の打率がいくらあるのかさえ判っていなかった。チームが勝つために、チームメイトとどの共闘していることが判る。だから、ワールドシリーズで優勝したのだ。記事を読み終わったあと帰宅した。夜、知恵泉の三遊亭円朝を観た。ちょっと誤解していたところがあった。ちゃんと調べないと駄目だなと改めて感じた。


 2月17日(月) 晴一時雨

 強風が吹く日が続いていた、先週の火水がひどかった。あんなに風が吹くと外に出るのが嫌になる。今日も強風が吹いた。寒気団が列島をおおったからだ。これから1週間は、寒くなるという。日本海側は、またドカ雪が降るという。金曜日は病院へ行き、健康診断をしてきた。血糖値など検査もあったので、朝食抜き。もっと腹が減るかと思ったがそうでもなかった。ドジャース対カブスのMLB開幕戦の最後の販売が昨日行われ、ネット販売直後に29万人待ちになったという。ネットの転売価格は、200万とか300万とかだという。こっちは初めからテレビで観るつもりなので関係ない。ロバーツ監督は、開幕戦は山本由伸で、2戦目は佐々木朗希を予定しているという。ドジャース狂想曲は、あと1ヶ月続きそうだ。

 8日だったかに、サン・イシドロのオフィシャルのカルテル発表になった。下山さんからの連絡で、ネットでサン・イシドロが観れることを知った。調べたらその通りだった。重要なのは、闘牛中継が無料でネットで観れることになったこと。有料ネットで観れるはずだったのに問題が起きて、テレマドリードで全闘牛中継をすることが急遽決まったので観れることになった。これは、ネットが観れる環境があるところは全世界で観れるということ。バレンシアやセビージャはどうなるのか知らないが、サン・イシドロが観れるのは大きい。スペインへ行かなくても以前はSNSで観れていたが、コロナ以降は観れなくなった。それがコロナ以降初めて観れるようになった。メジャーリーグ中継との兼ね合いもあるが、カルテルを見比べて観ようと思っている。おそらく15日は、観ると思う。どうなるか分からないが、そうなるのなら観戦記を書くかもしれない。6年ぶりに観戦ノートを作らないといけないだろう。


 2月20日(木) 晴

 今日も寒い。日本海側は、大雪が降っている。ドジャースが日本でファンクラブを立ち上げた。大谷、山本由伸、佐々木朗希3人がいる。そして、7万5千円の価格の最高のファンクラブ会員になると、3月18日19日の東京ドーム観戦チケットが入手できるかもしれない特典がついていた。受付3分で、定員1200人分が終了した。これだけで、総額9千万円である。物凄いことだ。キャンプが始まって、今日は山本に続いて佐々木朗希がBPに登板した。まだそれほど球速は出ていないが、打者9人で2三振1安打と順調に進んでいるようだ。明日は、山本がオープン戦に登板するという。休日なのに大谷はわざわざBPを観に来た。監督コーチ選手の他に、フリードマン編成部長など大勢が見つめる中だったが、佐々木は、人の数にビックリしたが、緊張はしなかったといっていた。

 今年の大河ドラマ『べらぼう 蔦重栄華之夢噺』が放送されているが、中央大学国文学教授鈴木俊幸という研究者が時代考証をやっている。脚本は、森下佳子。『世界の中心で愛を叫ぶ』『JIN―仁』などで、綾瀬はるかのデビュー時から脚本を書いていて、今回も語り及び九郎助稲荷で出演している。去年からいろいろ調べていたら、鈴木俊之が蔦屋重三郎が出版した本の年表を書いている。それを読んでいて鱗形屋と蔦重の関係がよくわからなかった。ところが、ドラマでは良く判る作りになっている。これには感心した。流石時代考証をやった成果が出ているのだと。『吉原細見』の序を平賀源内が書いのも、これを仕掛けたのが蔦重だということになっている点も合点がいく。読んでいてそう思ったからだ。こういうのは、楽しくなる。いろいろ調べていくことは、時間がかかるが新しい発見があるのが嬉しい。ドラマも楽しく観ている。


過去の、断腸亭日常日記。  --バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

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