断腸亭日常日記 2020年 6月 その1

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


 6月17日(水) 晴 10733

 目覚まし前に起きて、ゆっくり準備して散歩に出かけた。ゆっくり目だったが、早めに行くよりも人が少なかった。早めだと、老人たちが散歩している。その後の、出勤時間に近いので、人が少ないのだろう。お寺も神社もすいている。遠目のお寺の池には、今日は鴨がいた。鯉も何匹も観えた。透明度の非常に少ない池で、泥のような色をしている。酸素が少ないからか、水面に鯉が顔を出したり、波が立つので鯉と判るのだ。

 嫌な話だが、北朝鮮が韓国との綿密な連絡の場所を爆破した。そして、韓国批判を強めている。朝鮮半島の緊張が強まった。同じ民族なのに、第二次世界大戦後、南北に別れた。それは、戦勝国が、共産主義と資本主義の国に別けた結果だが、昔から、同じ民族で、3つの国に別れて対立した歴史があった。それが、アヘン戦争以降、海外列強と日本の侵略を許した歴史がある。自業自得の部分も多いと思う。が、核兵器や大陸間弾道弾を保有する北朝鮮が、国連の制裁で経済的に苦しんで、1番友好的な韓国を非難することによって、国内の経済的苦境を逸らす狙いがあると、多くの識者がいっている。この民族は、オリンピックの判定に、執拗以上に抗議したり、思うように行かないと、ふててやけくそになる。日韓関係でも同じことがいえるだろう。アメリカ、中国、ロシアは朝鮮半島の緊張を懸念している。韓国は、非常に無礼と北朝鮮を非難した。

 そういう状況で、大陸弾道弾を迎撃する、イージスアショアの配備計画停止を、河野防衛大臣が発表した。与野党から批判が相次いだが、与党自民党の元防衛大臣経験者複数が、一斉に批判した。ずさんというかなんというか…。システム自体が、北朝鮮のロケット開発の速さに、追いついていないのかもしれない。本当に厄介な隣人たちだ。そして、防衛計画自体もトランプ大統領からのゴリ押しで買った、イージスアショアなのだろう。

 新型コロナウイルスの問題など色々あるのに、今日で国会を閉幕する。コロナ対応をどうするのか?安倍政権の支持率が落ちて来て、批判が強くなったが、それをかわすために閉幕する印象を受ける。明日、東京都知事選が告示される。19日からほとんどが解除される。スペインだと非常事態宣言が出されたままの状態で、レベル0からレベル3へと段階的に移行しているが、日本の場合は、緊急事態宣言が解除されてから、ステップ0からステップ3へと移行している。どっちのやり方が正しいのかは判らないが、スペインの方に、違和感は感じない。日本の方が、たぶん、おかしいのだと思う。

 世界では、817万4千人の感染者が出、44万3千人が死亡。アメリカは、217万7千人の感染者、11万8千人が死亡。スペインでは、244328人の感染者、27136人の死者(死者数が全然増えない。どうも載っている数字がおかしい。各自治体から上がってくる死者数の加算を停止しているようだ。)。ここ3日は、26、25、25人の死者。東京では、ここ3日、47、48、27人の感染者(16日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5619人。316人の死亡になった。全国では、昨日の時点で44人増え、17645人の感染者、934人の死者。東京の速報は、16人の感染者が確認された。


 6月18日(木) 曇 11199

 夜明け頃、目覚めた。炭酸水を飲んでタバコ。涼しい早朝、散歩に出かけた。神社の庭も良いが、お寺の庭の方が落ち着く空間だ。伊勢神宮に行った時、五十鈴川の手を洗う処で、金色のトカゲを観たことがある。玉砂利を歩いて行くと昔は、鶏が放し飼いにされ一杯いた。あそこの鶏は、美味しそうな雰囲気がある。伊勢神宮の末社で、電車で行く処で、蛇を観たことがある。カサカサと音が鳴って蛇が横切った。それを思い出したのは、この間、遠目のお寺の池の前に立っていたら、ふと足下を観たら、30cmくらいの蛇が白い腹をみせていた。始めは、脱皮した皮だと思ったが、良く観ると、蛇の死骸だった。神社仏閣で、蛇を観たのが2回目だ。伊勢神宮末社の蛇は、生きて動いていた。ある意味、神々しかった。池の処で観た蛇の死骸は、なんだか無常を感じた。コロナ禍では、特にそんな気がした。

 朝食は、他人丼風衣笠丼。マドリードの友人は、夕食を取っていた。トンカツ定食かと思ったら、鶏カツだった。全然バルとかには行っていないという。自室で、自炊生活。非常事態宣言でも、太っていないようだ。多分今でも、腕立て100回、腹筋100回を欠かしていないのだろう。こっちも最近は、腹筋など始めた。昼食は、久々にカップの焼そば。納豆入り。

 午後は、買い物に出かけた。防水の靴と5本指靴下。会社から電話があって、催促が入ったのは昨日。でも、電車に乗りたくない。仕事もしたくない。労働意欲がわかない。コロナが怖いのもある。また、それだけでもない。買い物の帰りには、小雨が降ってきた。国会が閉幕して、早速、河井前法相夫妻が、昨夏参院選の買収容疑で逮捕された。夜は、雨になる予報だ。

 世界では、826万1千人の感染者が出、44万5千人が死亡。アメリカは、220万6千人の感染者、11万9千人が死亡。スペインでは、244683人の感染者、27136人の死者(死者数が全然増えない。どうも載っている数字がおかしい。各自治体から上がってくる死者数の加算を停止しているようだ。)。ここ3日は、25、25、30人の死者。東京では、ここ3日、48、27、16人の感染者(17日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5633人。317人の死亡になった。全国では、昨日の時点で42人増え、17689人の感染者、935人の死者。東京の速報は、41人の感染者が確認された。


 6月19日(金) 雨 13180

 今日は遅めに起きたが、それでも、目覚まし前に起きた。昨日の夜から降っている雨は、音を立てて降り続いている。炭酸水を飲んでタバコを吸いながら、BSで録画した『人生は旅だ 料理も旅だU 三ツ星シェフ日本の米に挑む』を観ながら、サラダとカレー、味噌汁を食す。雨が弱くなって、散歩に出かけた。梅雨の雨に濡れた、花や葉は輝いている。命の水を得て、嬉しそうにもみえる。雨が降っているからか、アゲハ蝶が茎に止まって休んでいる。

 今日から県またぎの移動などが、全面解除される。沖縄行きの飛行機は、間引かれる席がない状態で、残りわずかだという。おそらく、新幹線や長距離バスなども乗客が増えていくだろう。だからといって、さあ、旅行へ行こうとは思わない。電車にも乗っていないし、美術館や図書館へも行っていない。旅行へ行きたい人は、行けばいいと思う。今日から政府は、感染拡大防止アプリを使うようだ。ダウンロードするように呼び掛けている。

 考えてみれば、解雇されたり、生活に困窮している人は、旅行どころではないのだ。旅行出来る人は、余裕がある人たち。感染したくないが、リスクを背負って働かざるを得ない人も多くいる。一時、あるスーパーでは、求人情報で、3割増しの時給を提示していた処があった。そういうのを観ると、このスーパーで買い物をしようという気持ちになった。

 17日ドイツの食肉処理場で、650人以上の新型コロナウイルス感染者が確認され、数千人が隔離され検査待ちだという。マドリード州、バルセロナ、カスティージャ・イ・レオンなど感染者が少し増えている。それにも関わらず、第3段階に入ったばかりのカタルーニャ州などは、今日から非常事態宣言解除するようだ。ヨーロッパ諸国の壮大な実験は、スペインでも加速的に行われているようだ。東京都の昨日の感染者は、夜の街の集団検査が含まれていないのに、41人出た。8割が、新宿エリアだという。バルセロナは、23人。マドリード州は、65人。外国人観光客が入る前に、感染者数が増えているスペインは、21日から非常事態宣言が解除される。感染が拡大しなければ良いのだが、感染者が増えていくのは明らかだろう。

 世界では、845万3千人の感染者が出、45万2千人が死亡。アメリカは、223万4千人の感染者、12万人が死亡。スペインでは、245268人の感染者、27136人の死者(死者数が全然増えない。各自治体から上がってくる死者数の加算を停止しているようだ。)。ここ3日は、25、30、52人の死者。東京では、ここ3日、27、16、41人の感染者(18日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5674人。317人の死亡になった。全国では、昨日の時点で70人増え、17759人の感染者、937人の死者。東京の速報は、35人の感染者が確認された。


 6月20日(土) 晴 7513

 目覚ましで起きて、朝ドラ観ながら炭酸水。『チコちゃんに叱られる』を観ながら他人丼風衣笠丼。それから用意して自転車で出かけた。途中ででかい鳥居を観る。少し行くとまた、でかい鳥居があった。敷地も広いし鳥居もでかい。こんな処にこんなでかい鳥居があるのは凄いことだ。平安神宮のようにでかい。そこを曲がって降りて行くと公園があった。善福寺公園の池を観たら、歩きたくなった。池の周りを1周して、アジサイなどの花を観る。土の上を歩くのって良いなぁと思った。幼い子供が親と一緒に遊んでいる。井の頭公園みたいに人が一杯いないのが良い。親も安心して幼子を遊ばせることが出来るのだろう。

 トンボや蝶も飛んでいるようで、虫取り用の網を持っている子もいる。あと半月もしないうちに、土の中からノコノコが出て来て、うるさいと思うくらい蝉の鳴き声がするだろうと思った。池の真ん中に杭で囲んでいる処があって、そこに白い鳥が1羽いた。ボートを漕いでいる人たちもいる。水があるので、夏でも風が通って涼しいんじゃかいかと思う。道路の反対側にも行った。池から流れる小川があって、親子で水遊びをしていた。こういう処で、遊べるのは良いなぁ。海老やザリガニ、魚がいれば、嬉しいだろう。石をひっくり返している子がいた。奥の池には、蓮があった。赤い花白い花が咲いていた。その近くから善福寺川が流れていた。落ち着ける公園だ。それから、でかい鳥居の井草八幡宮でお参りして、吉祥寺へ。

 電気屋の駐輪場は満車で、西友の駐輪場へ行くと、買い物するか訊かれ、電気屋へ行くというと、市の駐輪場は無料だからそっちに行くように案内されたので、そっちに停めて、電気屋で、BL−REを買った。それと、DVカメラのカセットテープを探したらあったので、それも買ってきた。帰りの自転車は、尻が痛かった。帰ってシャワーを浴びて昼食はスパゲッティを食べた。競馬は、横山典弘騎手が史上3人目の2800勝を7レースで達成した。馬券も取れて嬉しかった。

 アジサイにしろ、蓮の花にしろ、若冲が写生とはちょっと違う方法で、しかし、彩色の濃淡などで、鮮やかに描いた。若冲にとって花鳥画というのは、一体何だったんだろうか?暑くなれば、暑くなるほど、蓮の花が満開になる。仏教的な絵でもあるし、禅の心もあるのだろう。

 世界では、854万6千人の感染者が出、45万6千人が死亡。アメリカは、226万3千人の感染者、12万人が死亡。スペインでは、245575人の感染者、28315人の死者。ここ3日は、30、52、40人の死者。東京では、ここ3日、16、41、35人の感染者(19日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5709人。320人の死亡になった。全国では、昨日の時点で57人増え、17816人の感染者、954人の死者。東京の速報は、39人の感染者が確認された。


 6月21日(日) 曇 14328

 目覚まし前に起きたが、うつらうつらして目覚ましで起きた。炭酸水を飲んでタバコ。今日は夏至で、日食が重なるのは、372年ぶりだという。しかも新月。スライスの牛肉を使ったバカのアホ炒め。野菜入りで朝食。『日曜美術館』を観ようとチャンネルを合わせていると、その前の料理番組で、ザ・バンドの『ウェイト』が流れて、余計気分が良くなった。

♪I pulled into Nazareth, was feeling 'bout half past dead
ナザレにたどり着いたとき、俺は死人のように疲れ切っていて
I just need some place where I can lay my head
ちょっとばかり休む場所が欲しかった
Hey, mister, can you tell me, where a man might find a bed?
「なあ、どこか横になれる場所はないかな」と、聞いてみると
He just grinned and shook my hand, "No" was all he said.
彼は笑顔で俺の手を握りながら「そんなものねえよ」と言い放ったのさ

Take a load off Fanny, take a load for free
気楽に行こうぜ、ファニー。自由を手に入れるんだ
Take a load off Fanny, and you put the load right on me
気楽に行こう。俺が手を貸すからさ♪ 〜The Weight〜

 この曲は、映画『イージー・ライダー』の挿入歌でもあり、作詞作曲はリーダーのロビー・ロバートソン。スペインの映画監督、ルイス・ブニュエルの作品に影響を受けて書かれた楽曲で、「ブニュエルは聖人であることの不可能性を多くの映画で表した。『ビリディアナ』や『ナサリン』に描かれているように、人々はみな良き人であろうと望むが結局は自分のやりたいことしかやらない。『ザ・ウェイト』も同じことさ」とロバートソンはいっている。歌っていたレボン・ヘルムは、歌詞の意味が、全然判らなかったといっていた。しかし、それでも名曲である。

 この歌詞の難解さは、ボブ・ディランに通じる処がある。ザ・バンドという名前だって、フォークからエレキギターに持ち替えたディランに、大批判が起こる中で、彼らだけが、コンサートのバックバンドとして残ったことに由来する。実は、ロビー・ロバートソンとディランの歌詞の難解さという共通点よりも、アメリカ音楽、特に南部のゴスペル、ブルース、カントリーなどのごちゃ混ぜに混ざった音楽性がマッチした。ディランと・ザ・バンドのアルバム、『偉大なる復活』の『ザ・ウェイト』のロビー・ロバートソンのイントロのギターは、最高にしびれる音を出している。ディランなくして、ザ・バンドは存在しなかっただろうが、ロビー・ロバートソンなくして、ザ・バンドもまた、存在しなかったのだと思う。

 世界では、854万6千人の感染者が出、45万6千人が死亡。アメリカは、229万5千人の感染者、12万1千人が死亡。スペインでは、245938人の感染者、28322人の死者。ここ3日は、52、40、36人の死者。東京では、ここ3日、41、35、39人の感染者(20日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5748人。320人の死亡になった。全国では、昨日の時点で64人増え、17881人の感染者、954人の死者。東京の速報は、35人の感染者が確認された。


 6月22日(月) 雨 9387

 目覚ましでようやく起きて、炭酸水を飲んでタバコ。散歩に行こうかと思っていたが、すでに雨が降り出していた。朝食は、他人丼風衣笠丼。BSのワールドニュースを見ていたら、フランスでは1mという距離について、飲食店から見直すように強い要求が出ているようで、解除するようだ。それでも、フランスでは、100件のクラスターが発生しているという。スペインでも観光客受け入れのニュースをTVEで、マドリード、バルセロナ、マジョルカの空港からの中継をやっていた。それから、雨が上がったので、銀行へ行って買い物をした。キノコ類と、牛肉をスライスとブロックで買ってきた。カレーを作るか違うものにするか。取りあえず、間引かれたような小さなキュウリを買ってきたので、それを漬物にした。夕方には食べれるだろう。

♪NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one

花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね この中で誰が一番だなんて 争う事もしないで バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる? 一人一人違うのにその中で 一番になりたがる? 

そうさ 僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かさせることだけに 一生懸命になればいい♪ 『世界に一つだけの花』

 「学生たちは、世界に一つだけの花とかいうんだけど、じゃ、同じ花があるなら持って来いよっていうだよね」と、養老先生はいう。そう、同じ花はない。それは科学的に正しい。今の時期ならアジサイの花も、同じ根から出た物でも、一つとして同じ花はない。だが、この歌は、同じ花がないことを強調することによって、オンリーワンの自分を肯定しようしているだけだ。それはそれとして、若冲の『動植綵絵』の『紅葉小禽図』に描かれた、600枚近い楓の紅葉した葉は、1枚として同じ形、同じ色で描かれていない。1枚1枚が全て違う。それを意識的に描いている。そこが凄い。若冲は何故、そういう事にこだわったのか?

 洋画では、光の魔術師といわれるフェルメールのように、ある1点からの視点で絵が描かれるからこそ、陰陽で光が何処から来ているかが分かり、遠近法も際立つのだと思う。日本画には、陰陽がない。遠近法もほぼない状態で、描かれている。遠近法がないということは、絵に描かれている全てに、焦点が当たっているという事でもある。葉や木の枝や小鳥それぞれに焦点を当てながら、細部を丁寧に描いている。だから、遠近法ではない。光の光源が何処にも存在しない。日本画と洋画の描き方、考え方が全然違うのだ。そして、日本画の特徴でもあるが、若冲は特に、絵の中に、主役も脇役もない。どれに対しても、花鳥の全てに同じように情熱とエネルギーを注いで描いている。

 日本画は独特である。その中でも若冲は、特異中の特異だ。細密な描き方で、間違いのない筆使い。そして、色彩が凄いことだ。高価な絹に、高価な絵具を使って、それらを描いた。コストという意識がない。仏画として描いたからだろうが、職業絵師は必ずコストを考えて絵を描く。建築家が発注主の注文に応えるが、コストを考えなかったら、建物は完成しない。そしてほとんど、輪郭線がない絵を描く。若冲のテレビ番組や、資料を読んでいる。もう一度、骨格をハッキリさせないといけない。そして、細部にもこだわって行きたい。

 世界では、896万3千人の感染者が出、46万8千人が死亡。アメリカは、232万1千人の感染者、12万1千人が死亡。スペインでは、246272人の感染者、28323人の死者(また、1人しか増えていない)。ここ3日は、40、36、29人の死者。東京では、ここ3日、35、39、35人の感染者(21日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5783人。320人の死亡になった。全国では、昨日の時点で56人増え、17937人の感染者、955人の死者。東京の速報は、29人の感染者が確認された。


 6月23日(火) 雨のち晴 8455

 目覚ましで起きて散歩へ行こうと思ったが、バカのアホ炒めで朝食を取った。外は雨が上がったようだ。それから部屋でダラダラしていた。録画してある番組の整理などをやっていたら、時間が過ぎた。昨日一昨日と寒かったが、今日は過ごしやすい。

 「 「おれは豆腐屋だ。がんもどきや油揚げは作るが、西洋料理は作らないよ」と、いって、ひとすじに純日本映画を作り続けて来た小津安二郎」(山田風太郎『人間臨終図巻』)。40歳くらいの笠智衆を老人役に抜擢して、原節子を主役に据えて、独特の日常の時間が流れる。言葉も、あれとかこれとかそれとか、意味が良く判らない言葉を使いながら、家族を描いた。それを小津は、豆腐屋といったのだろう。溝口健二や黒澤明とは、全く違った映画の撮り方だった。二人に比べると確かに、日本料理でも、精進料理なのかもしれない。豆腐屋というのも、そういう意味が含まれるのか?

 藤井七段と、永瀬二冠が、王位戦の挑戦権をかけて対局している。二人は、棋聖戦挑戦権ををかけて今月初めに対局して、藤井七段が勝った。今日藤井七段が勝てば、2つのタイトル戦に挑むことになる。永瀬二冠が勝てば、初めての王位戦挑戦になる。マドリードは、東京と変わりない人数の感染者を出している。21日からEUから観光客が入ってきている。くすぶっている感染者が、増えていくだろう。東京だって、新宿だけじゃなくて、これから増えていくだろう。世界では900万人を超える感染者が確認された。これからも増え続けるだろう。

 世界では、905万7千人の感染者が出、47万人が死亡。アメリカは、230万6千人の感染者、12万人が死亡。(WHOのデータが最近おかしいので、ジョーンズ・ホプキンス大のデータに代えた)スペインでは、246504人の感染者、28324人の死者(また、1人しか増えていない)。ここ3日は、40、36、29人の死者。東京では、ここ3日、39、35、29人の感染者(22日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5812人。321人の死亡になった。全国では、昨日の時点で45人増え、17982人の感染者、955人の死者。東京の速報は、31人の感染者が確認された。


 6月24日(水) 曇 3771

 目覚ましに起こされて、うつらうつら。朝ドラが始まって、起きた。それから朝食を作った。今日は、牛肉入りのそうめんのつゆを作り、それを食べた。具がいっぱいあった方が良いので、キャベツ、玉ネギ、人参、エリンギ、しめじ、シイタケも入れた。季節柄そうめんにしたが、こういうは、そばの方が美味いなと思った。昼食は、牛肉でカレーを作って食べた。玉ねぎ、シイタケ、エリンギ、シメジ、ブロッコリー、カリフラワーが入っている。ジャガイモを入れないのは、直ぐにダメになるからで、特に今の時期は、食中毒予防でもある。

 昨日王位戦挑戦者決定戦が行われ、藤井聡太七段が永瀬二冠を破って、王位への挑戦が決まった。じりじりする様な熱戦。終盤は、藤井七段優勢だった。才能ではなく、努力だけが必要という永瀬二冠と、天才藤井七段。対照的だ。棋聖戦挑戦者決定戦でも、永瀬二冠は藤井七段に負けている。普段は、プライベートでネット対戦をしている仲だというが、圧倒した。終わった後、佐藤天彦元名人が初手からの棋譜の解説をしてした。それが非常に分かり易かった。ある場面で、3つの攻めを防御していることをいっていたが、そういうことまで考えて打っているいることが分かった。藤井七段は、そういう処で時間を使って、将棋を組み立てているのだろう。持ち時間が残り3分になってからの終盤は、詰め将棋の名人らしく、間違えることなくさしていた。そして、時間も3分のままだった。永瀬二冠は、1時間以上藤井七段よりあった持ち時間が、終盤あっという間になくなって、持ち時間なしになり、1分将棋を強いられた。これで、棋聖戦と王位戦の2つのタイトル戦に挑むことになった。期待が膨らむ。

 資料として残っている、若冲と当時の絵師が、交わったとされるものは多くない。宝暦十年頃、大典顕常と池大雅と共に梅を観ている記録が、大典顕常が書いた、『小雲棲稿』に記されている。また、天明八年一月二十八日に皆川棋園が、応挙と呉春らと石峯寺石像群を訪ねている。しかし、若冲はその時、出掛けていて会っていない。棋園は、若冲の筋目書きを、目の辺りにして、絶賛の書を残している人。晦日から二月一日に、市中を焼き尽くす天明大火が起こる。この時すでに、池大雅も与謝蕪村も没している。

 筆濯ぐ応挙が鉢に氷哉 与謝蕪村

 シモン・カサスが9月の18日19日20日に、ニームで闘牛の開催することを発表した。最新情報にも書いたが、収容人数の上限は5000人らしい。状況により変わるだろう。春と秋の2回出場契約のあった、ホセ・トマスは、こういう状況では、出場しないという。ニームは2万2・3千人収容出来るので、ホセ・トマス出場なら、出場するその日だけでなく、アボノが売り切れになるだろう。コロナ禍では、それでも困るだろう。想像できるものは、こういう状態だと、コリーダ・ドゥーラ系の牧場の牛で、コリーダ・ドゥーラ系の闘牛士の組み合わせが多くなるような気がする。客を呼べる有名闘牛士も、呼べる状況ではないのかもしれない。高い出場料に見合う、興行収入が入らないからだと思う。各地で闘牛ファンがデモをしている。見習い闘牛の開催や、地方の闘牛の開催を発表している処も出だした。徐々に、戻って行くだろうが、大きなフェリアは今後どうなるかは、感染者次第だと思う。また、感染拡大が起これば、それどころではなくなるだろう。

 世界では、926万3千人の感染者が出、47万7千人が死亡。アメリカは、234万7千人の感染者、12万1千人が死亡。(WHOのデータが最近おかしいので、ジョーンズ・ホプキンス大のデータに代えた)スペインでは、246752人の感染者、28325人の死者(また、1人しか増えていない)。ここ3日は、36、29、14人の死者。東京では、ここ3日、35、29、31人の感染者(23日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5840人。323人の死亡になった。全国では、昨日の時点で57人増え、18034人の感染者、965人の死者。東京の速報は、55人の感染者が確認された。都知事は今日、職場内集団感染が起きたことや、新宿の10人などがあり、かなりの数になるといっていた。50人を超えたのは、5月5日以来である。


 6月25日(木) 雨のち曇 6558

 遅めに起きて、炭酸水を飲んでタバコ。テレビはつけずに、パソコンを開き、ディランの『廃墟の街』を聴く。朝食の準備をして、メカブ、キュウリの漬物、味噌汁、カレーを食べる。曲は、『ライク・ア・ローリング・ストーン』に変わっている。それから音楽聴きながら、資料などを読む。

 「与謝蕪村が俳諧の肝要と説いたのは、俗を離れて俗を用いるという離俗の法であった。若冲や大雅の実践を絵画における離俗の法を呼んでは濫用にすぎるだろうか。<俗>、つまり日本の現実を表すのに、そのまま描写するのでななく、それを伝統的な文化、<雅>の枠組みの中に置きなおしてとらえるところに、彼らの絵画の特色はあり、その特色は俳諧に上達するには漢詩を学べといった蕪村の考えと呼応する。」 −中略− 「構成は技法については若冲の拓版画「乗興舟」から直接の示唆(しさ)を想定することもできる。そして、またしても若冲の「乗興舟」が黄檗宗に由来する版画技法と大典の漢詩によって、現実の淀川の眺めを風雅な景観に転じているように、蕪村の「夜色楼台図」も中国かと思えば京都、現実かと思えばいずこかの都市を描く絵画といったぐあいに、雅俗の思いがけない転換のありさまを体験するところに魅力が宿る」 −中略− 「京都市民若冲が京都の名刹を末長く荘厳することを願った「動植綵絵」は、都市住民の不安を造形し、イメージにすることでそれを和らげる、そんな心理的補償の機能を果たしたのではないかと考える。」 −−『もっと知りたい伊藤若冲 −生涯と作品』の「伊藤若冲と江戸中期絵画の豊穣」佐藤康弘より−−

 ところで呉春は、蕪村の弟子だったが、蕪村死後、応挙と行動などを共にする。呉春は応挙に弟子になりたいと申し出るが、応挙は友人のままでいようと伝え聞く。「ただ共に学び、共に励むのみ」と、こたえたという。皆川淇園、応挙らと共に若冲がいた石峯寺を訪ねたあと、天明大火にあい、避難所だった五条の喜雲院で応挙と同居する。おそらく、応挙の弟子たちも一緒だったのだろう。その頃、応挙に「漢画を捨て、狩野派や写生画を描かねばダメだ」と助言されたという。大乗寺障壁画も応挙一門と共に参加した。その頃には画風も漢画から、写生画に変っていた。のちに、円山派の応挙と、四条派といわれる呉春。天明大火で焼き尽くされた京都の街に、絵の需要が出来れば、描く絵も増える。京狩野は、衰退していたはずで、発注は一杯あっただろう。それでも、池大雅や与謝蕪村の絵も捨てがたい。佐藤康弘がいうように、南画・文人画というスタイルが雅だ。そして、何といっても、若冲が好きだ。天明大火以降の若冲は、庶民的な絵を描いていると思う。それもまた、そういう需要が多かったのだと思う。

 世界では、940万5千人の感染者が出、48万2千人が死亡。アメリカは、238万人の感染者、12万1千人が死亡。(WHOのデータが最近おかしいので、ジョーンズ・ホプキンス大のデータに代えた)スペインでは、247086人の感染者、28326人の死者(また、1人しか増えていない)。ここ3日は、29、14、不明の死者。東京では、ここ3日、29、31、55人の感染者(24日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5895人。325人の死亡になった。全国では、昨日の時点で96人増え、18130人の感染者、969人の死者。東京の速報は、48人の感染者が確認された。


 6月26日(金) 雨のち曇 10317

 目覚ましで起きて、炭酸水を飲んでタバコ。涼しいうちに散歩に出かけた。昨日は久々に、川沿いを歩いて水源地の公園の池まで行った。緊急事態宣言の頃は、子供たちが沢山遊んでいたが、連れて来ている母親たちの数の少ないし、子供たちも少ない。学校が始まっているし、幼稚園も始まっている。今日は、お寺と神社へ行って、遠目のお寺に行くコース。出勤時間帯なので、人が少ない。それから、八百屋をのぞき、スーパーで買い物をした。日中31度まで上がった。

 昨日の夜に、前の朝ドラ、『スカーレット』を観ていた。最終週で、白血病になった息子が、昔母親の師匠が送っていたハガキの青い色に魅かれて、水の波紋や流れが感じられるような焼物を作る。もう末期で、同じ病室の子は、死んでしまった。死を目前にして、好きなことをやらせようと、両親は、いつもと同じような日常を送りながら、息子を励ます。人は、もう死ぬと思ったら、好きなことをやろうと思うだろう。それを、支える家族の話だ。

 もう死ぬと思わなくても、好きなことをやろうと思う。もともとこんな生活だし、こんな性格のなので、好きなようにやってきた。そして、これからも好きなようにやって行こうと思う。アメリカやブラジルは、歯止めがかからない状態になっている。トランプ大統領は、感染症には感心がない。11月の大統領選挙が最大の関心事。経済のことしか頭にない。ドイツは、クラスターが起こった食肉加工場がある州の外出制限をし、ポルトガルでも、首都などの罰金がある外出禁止措置が再び始まるようだ。ヨーロッパの経済活動再開で、解除された外出制限がまたがかかる。ドイツですらこういう状態なら、イタリア、フランス、スペイン、イギリスでも、そういう事は起こるだろう。そうなれば、経済はとんでもないことになるだろう。日本だって、あまりにも東京が突出して感染者が多く出ている。マドリードの街は、閉店の看板をかかげるバルやレストランが多いようだ。東京も店を開いても、客が来ない処も多いだろう。政府や、国際機関が発表している経済指数は、予想よりも実際は悪くなるだろう。

 世界では、960万9千人の感染者が出、48万9千人が死亡。アメリカは、242万2千人の感染者、12万4千人が死亡。スペインでは、247486人の感染者、28333人の死者。ここ3日は、14、10、11人の死者。東京では、ここ3日、31、55、48人の感染者(25日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5943人。325人の死亡になった。全国では、昨日の時点で82人増え、18212人の感染者、971人の死者。東京の速報は、54人の感染者が確認された。


 6月27日(土) 曇 11064

 今日は曇っているが30度くらいまで上がった。部屋にいても暑い。朝食は、カレー、昼食は、サッポロ一番塩ラーメン。ただし、麺を4分ゆでて、水でしめて、水で溶いたスープに入れ、具は昨日の夜作った、ズッキーニとキノコ、玉ネギ豚肉を炒めたもの。麺もしめているいるので、良い感じだし、冷たくていい。夏向きの昼食だ。THさん外出禁止令の間に、5キロ以上増えたようだ。部屋に閉じこもっていれば、そうなるのは必定。コロナにかかってないようだから、それは良い事。

 昨日、囲碁で史上最年少で三冠を取った。芝野虎丸(20)が村川十段に勝って、名人、王座、十段の三冠になった。史上最年少でもあり、史上最速でもあるという。7つあるタイトルを井山三冠と分け合っている。藤井聡太七段への殺人予告が、地元の瀬戸市役所に電話であったという。28日東京での棋聖戦第二局のための26日の移動では、愛知県警が新幹線車内の警戒にあたったという。ひどい話だ。

 アメリカは、1日の感染者が4万人を超えた。株価も感染拡大の不安で、730ドル下落した。もうほったらかし状態なのに、大リーグが開幕するという。おかしな国だ。フランスも感染拡大しているようだ。「新しい日常」などというのは、言葉だけで、何の意味もないような状態に見えてくる。日本でも、1日の感染者が、100人を超えた。東京が解除以降、半分以上の感染者がしめる。5月14日以来の100人越えになった。そして今日は、解除後最多の57人の感染者が東京で確認された。

 世界では、980万1千人の感染者が出、49万4千人が死亡。アメリカは、246万7千人の感染者、12万5千人が死亡。スペインでは、247905人の感染者、28338人の死者。ここ3日は、10、11、11人の死者。東京では、ここ3日、55、48、54人の感染者(26日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、5997人。325人の死亡になった。全国では、昨日の時点で105人増え、18317人の感染者、971人の死者。東京の速報は、57人の感染者が確認された。


 6月28日(日) 雨のち曇 10552

 目覚まし前に目覚めたが、ウトウトしながら起きたのは、日曜美術館の時間。炭酸水を飲んでタバコ。朝食は、カレーとサラダ。キュウリの漬物があると、夏は良い。祇園社の紋は、キュウリに似ているから、祭り期間はキュウリを食べないことになっているが、他の説では、キュウリではなく、瓜というものがある。季節も同じだから、そういう説があっても不思議ではないだろう。

 山田風太郎の小説は、その時代に住む人と人の、思わぬ出会いが描かれている。嘘なのだが、嘘を誠のように描くのが、風太郎の小説。そのことによって、誠よりもその人物などの真実を写し取っている。幼い漱石と一葉を登場させたりする。応挙が、四条富小路にいた頃、呉春の家は、四条堺町通りにあった。父は、金座の平役人だったというが、月収は百両あったという。そういう環境で、俳諧や南画を学んだのだろう。呉春が幼い頃、応挙が働く店を訪ね、会っていたとしても、不思議ではないだろう。そういう史実が、残っていないにしても・・・。

 昨日のBSでやっていた、BS1スペシャル『見えざる敵を観る ミクロの目で迫る新型コロナの正体』は、非常に面白かった。ネット上に公開されているコロナ情報と4人の最前線の医師からの情報から、東大医学部卒の医師で医療CGクリエーターの瀬尾拡史が、CGに可視化していく。感染や増殖、劇症化、治療薬のメカニズムが、目で見て判る科学ドキュメンタリーだった。コロナの昨日までで、東京は4日間で200人を超える感染者を確認した。

 世界では、998万5千人の感染者が出、49万8千人が死亡。アメリカは、251万人の感染者、12万5千人が死亡。スペインでは、248461人の感染者、28341人の死者。ここ3日は、11、11人、不明の死者。東京では、ここ3日、48、54、57人の感染者(27日連続10人以上)が出て、昨日までの累計で、6054人。325人の死亡になった。全国では、昨日の時点で92人増え、18409人の感染者、972人の死者。東京の速報は、60人の感染者が確認された。60人を超えるのは、5月4日以来である。


 6月29日(月) 曇 10108

 2日続けて、ダラダラ起きになった。炭酸水を飲んで、朝食はそうめんにしようとお湯を沸かす。タバコを吸いながら、昨日BSで録画した、イタリアの医療崩壊などの番組を観る。ニュースで新型コロナウイルス患者の入院が伝えられると、一気に病院へ患者が殺到する。3倍に病床を増やすも、対応の限界をはるかに上回る感染者が病院へ担ぎ込まれる。誰を治療し、誰を治療しないかのトリアージ(選別)をせざるを得なくなる。そのガイドラインを、感染症の専門家などが作成する。しかし、病院によって、そのガイドラインは違ったという。現場の医師や、救急隊員は、死が判っていても、そうせざるを得ない現実に悩まされる。疲れ切っていても、眠れない。眠っても、悪夢で目が覚める。

 どんな場合でも、死は辛い。ましてや、それを自分たちが選別するとなると、受け入れがたい感情が沸き起こる。都市封鎖の後に、病院へは、心理カウンセラーが送られて、医師や救急隊員などの悩みをきき、和らげるように対策された。日々が挫折と悔やむことの繰り返し。これで良いのだろうかという、不安。医師としての責任感や重圧。それでも現実は、倫理観を超えた感情を想起させる。死者の尊厳すらないように、家族にも会えず、火葬される。

 昨日の将棋棋聖戦第二局。挑戦者藤井聡太七段対渡辺三冠は、第一局と同じ矢倉という得意な戦法で、渡辺三冠が仕掛けたが、またしても、藤井聡太七段が、圧勝した形になった。2度とも得意の矢倉で負けた渡辺三冠。3勝すればタイトルが取れるので、もう後がない。次で決まりそうな勢いだ。もう羽生善治の時代ではない。渡辺三冠ですら、高校生の藤井聡太七段に敵わない状態になっている。気になるのは、殺人予告。それすら、どこ吹く風。凄いとしか、いいようのない強さだ。

 東京は、5日間で、260人以上の感染者が確認された。政府も、東京も、それでも、自粛要請はしない。もう経済への影響を与えるような、対策を出さないだろう。北海道では、昼カラでの集団感染が続いている。みんな人との繋がりが欲しいのだ。東京の感染者の多くが、20代30代で、北海道は、60代以上の老人たち。感染したくて、感染したわけではないだろう。しかし、3密の処に集まれば、リスクは高くなる。こっちは、約3か月電車に乗っていない。盛岡に住んでいた頃のような、生活が続いている。政府は突然、専門家会議を廃止を発表した。それも、日本記者クラブで、専門家会議のメンバーが会見を開いている時にである。これには、与野党から批判が出ている。邪魔だったんでしょう。感染者は、増えているが、K値は上昇を示していないようだ。

 ニームの闘牛開催を発表したシモン・カサスが、ラス・ベンタス闘牛場のフェリア・デ・オトーニョについて、9月の最終週から10月12日までの間の開催を、コムニダ・デ・マドリードなどと模索しているようだ。また、コルドバとグラナダが、9月に闘牛を開催するという。コルドバは、5月の祭りの代替で、グラナダは、コルプスの代替で開催される。具体的な日程はなどは、決まっていない。

 世界では、1014万6千人の感染者が出、50万1千人が死亡。アメリカは、254万8千人の感染者、12万5千人が死亡。スペインでは、248770人の感染者、28343人の死者。ここ3日は、11、13、13人の死者。東京では、ここ3日、54、57、60人の感染者(28日連続10人以上、5日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、6054人。325人の死亡になった。全国では、昨日の時点で113人増え、18522人の感染者、972人の死者。東京の速報は、58人の感染者が確認された。


 6月30日(火) 曇のち雨 10472

 夜中、BSでイタリアの『医療崩壊』の番組を観ていた。フランチェスカ医師が、肺に持病がある夫と、子供二人と暮らす。そこから病院へ治療に行く生活。母親との電話で、復活祭の話が出た後、先月からトリアージ(選別)するようになったと語っていた。つまり、4月の状況だ。そのあと、新型コロナウイルス感染から復帰した、同僚医師と抱きあって喜んでいる姿が映っていた。子供たちも、母親から父親へ感染したらという不安を抱えているいることも語っていた。夫とは、仕事のことは全部話す。良い事も、悪いことも全て。後半18歳の少年が重傷で入院。彼の母親は、優しく頭を撫でて欲しいと、看護師に頼む。そして、子供をもつ医療従事者たちは、頭を撫でていた。入院当初、うつ伏せで、酸素吸入されていたが、仰向けで話が出来るようになり、母親と動画で電話をしていた。

 中国では、北京近郊で、都市封鎖した。北京の市場で、集団感染が起き、そこで働いている2000人が住んでいる40万人の都市だという。中国は、強権で都市封鎖する。また、水害が起きて、1300万人が被災したという。踏んだり蹴ったりの状態だ。今感染拡大しているアメリカやブラジル、インドなどは、経済的な理由で、封鎖解除した。スペインでは、21日外出禁止令が解除されて、20時に起きていた、医療従事者への拍手はしなくなったという。

 大阪のワクチン開発で、第1段階の治験に入るという。しかしながら、DNAのワクチンは、今まで成功した例がない。世界的に見ても、DNAやRNAで、ワクチンを作ろうとしているが、成功しないような気がする。本庶佑がいうように、そういうワクチン開発には、?がつく。彼の考え方は、人間の体の免疫力を強くするというもの。そうすれば、病気や感染症にかかりにくくなる。ウガンダでは、都市封鎖などを厳しくして、死者ゼロになった。しかし、マラリアなどの治療などが全くできない状態になっているという。これから、その弊害が出るだろうと地元の医師が語っていた。

 THさんは、論文の推敲中。根詰めないでやって欲しい。こっちは、のんびりしすぎな気もするが、頭の中だけは、煮詰まってきた感じだ。散歩しながら考えたりもするが、どっちかというと、自然を感じようとしている。この間、お寺の塀の処を歩いていたら、雨が降ってきたのかと思う音が聞こえた。塀は蔦のようなものにおおわれている。葉を観ても濡れていない。門の角の所で、葉を観ていたらゴマ粒くらいの大きさの実のようなものが、葉っぱに当たって雨が降っているような音がしていた。下を観ると、その実のような粒がいっぱいたまっていた。ある夕方の話だ。今日は夏越の祓い。神社には茅の輪が用意されている。だいぶ前から設置されている。これは穢れを落とすために行う儀式だが、今年は、新型コロナウイルスを祓うためのような気がする。

 世界では、1030万2千人の感染者が出、50万5千人が死亡。アメリカは、259万人の感染者、12万6千人が死亡。スペインでは、248970人の感染者、28346人の死者。ここ3日は、13、13、12人の死者。東京では、ここ3日、57、60、58人の感染者(29日連続10人以上、6日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、6171人。325人の死亡になった。全国では、昨日の時点で110人増え、18631人の感染者、972人の死者。東京の速報は、54人の感染者が確認された。


 7月1日(水) 雨/曇 14070

 早目の設定にした目覚ましで起きて、炭酸水を飲んでタバコ。それから、雨が降っていないことを確認して、散歩に出かけた。お寺と神社に参拝して、遠目のお寺に向かった。時々強風が吹く。人は少ない。降っている処は、激しく雨が降り、すぐ隣では、雨が降っていない処がある。去年から京都嵐山に開館した福田美術館の学芸課長の岡田秀之が、滋賀のMIHO MUSEUM学芸員だった2009年『若冲ワンダーランド』展の図録に書いた、「ワンダーランドの共住者たち」を読んでいた。

 上田秋成の『胆大小心録』(文化五年1808)に、応挙が出て写生が流行になり、京中の絵が皆一手になった。狩野家の衆はみな下手故。と、理由が書かれている。妙法いんの宮が応挙の弟子になり、その推挙で、禁中の御用をつとめ、その死後、月渓が又応挙の真似をして・・・という記述を引用している。月渓とは、松村月渓。つまり、呉春の最初の雅号である。

 その妙法いんの宮とは、真仁法親王のことで、当時の光格天皇の兄で19歳で妙法院に入った。天明七年一月一日から八月十六にまでの日記『妙法院真仁法親王御直日記』の引用がある。四月二十六日には、若冲より鶏之画、十二枚入一覧也。とあり、翌二十七日には、廿七日、快晴。若冲へ新殿居間のから紙画申付、則得也、遺直物へく申候也。と、親王が若冲に新殿の襖絵を依頼したことが分かる。この若冲の襖絵は、従若冲申付ル所之唐紙出来、則立 と五月五日に記していることから、わずか八日間足らずで完成したことが分かる。六月十八日には、龍華蔵むしはらひ拝見、若冲弟子四人、主水方より拝見七人計願也。

 妙法院の襖絵は、今でも残っているのだろうか?おそらく翌年の天明大火で焼けたのだろう。主水とは、応挙のこと。若冲の弟子と応挙の弟子が虫干しのおりに、什宝を拝見したという。こういう処に、若冲と応挙の関係性なども見えてくる。

 3月の頃からマスクが薬局などから消えて、マスク需要が一気に高まった。6月になると、緊急事態宣言が解除されたこともあり、高いながらマスクが薬局などに置かれるようになり、今は普通に買える状態になった。そういう事もあり、第2波のために、マスクを備蓄することにした。薬局で、日本製のサージカルマスク30枚を手に入れた。今、60枚以上のマスクがある。使いながら、100枚以上の備蓄を目指す。それでも、N95はなかなか手に入れれないだろう。でも、あれをつけて歩けない。非常に息苦しいマスクだ。それと、アルコール消毒液を用意したい。

 東京は、今日も67人の感染者が確認された。これで、8日間で、453人である。感染者数だけ見ていると、どうなってんだ!と、思ってしまう。市中感染は、確実に広まっている。東京を抑えないと、ドンドン感染者数が増えていくだろう。この前、出勤時間帯と思われる時間に、散歩をしていたら、幹線道路に繋がる道路で、車の渋滞が起きていた。満員電車に、乗りたくないから自家用車を使っているのだろう。信号機から何百メートルも離れた処まで車が繋がり、その道路に繋がる小道にも、渋滞が起きていた。

 世界では、1045万人の感染者が出、51万人が死亡。アメリカは、263万4千人の感染者、12万7千人が死亡。スペインでは、249271人の感染者、28355人の死者。ここ3日は、13、12、20人の死者。東京では、ここ3日、60、58、54人の感染者(31日連続10人以上、7日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、6225人。325人の死亡になった。全国では、昨日の時点で138人増え、18769人の感染者、974人の死者。東京の速報は、67人の感染者が確認された。


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

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