−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
4月14日(火) 晴 1386
川に桜の花びらが流れていない。散歩で上流の公園まで歩いた。家の近くにの八重桜は、花が散り始め吹き溜まりにたまっている。良く観ると、一枚いちまい散っているものもあれば、八重桜の花そのものが落ちているものもある。上流にも八重桜が何本かあって、それも同じような散り方をしていた。公園では、密集度が低くなって、子供たちが遊んでいる。池の鳥の姿も少なくなっていた。
緊急事態宣言が出て、会社から全面的にテレワークになった人がいる。でも接客業などは、そんなことは出来ない。政府は、8割減らすようにといっているが、現実問題は、そこまで減らせていない。8割減らせば、1ヶ月で緊急事態宣言が終わるといっているが、どう考えても無理な話だ。今最優先されるのは、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐことだ。
日本で唯一感染者を出していない岩手。日本一田舎って証拠だ。などと自虐的にいっているようだ。弟と電話で話した。盛岡市内でもマスクが売っていないという。消毒用アルコールもまた、同じ。マスクはネットやYouTube
を観て作れると教えた。新聞では、大通りに人通りが消えたと書いてあったが、訊いたら、イオンモールも人がだいぶ少なくなったという。土日は、トイレさえ満員になっていたが、コロナの影響で日曜日でもすいているという。やっぱり外食は全然していないようだ。今は、当然だ。感染者ゼロといっても、いると考えた方がいいから、手洗いなどしっかりするように、また、元気でいるように伝えた。今は、とにかく、生き延びる時で、余計な外出はしないに限る。
世界では、192万人の感染者が出、11万9000人が死亡。アメリカは、58万7千人の感染者、2万4千人弱が死亡。スペインでは、170099人の感染者、17756人の死者。ここ3日は、510、619、517人の死者が出た。東京では、ここ3日、197、166、91人の感染者が出て、累計で、2158人になった。全国では、昨日の時点で、7691人の感染者。東京の速報では、160人以上の感染者が確認された。
「僕は専門家じゃないので、ただの71歳のおじいさんとして、このこんがらがった、ものすごくたくさん情報がくるし、感情の渦が巻いているし、こういうこんがらがった状況をどうやって、糸をほぐすようにほぐせるだろうか、ということを考えてみました。24時間起きている限りは、新型コロナウイルスの話をされます。そんな中で自分もちょっと知ったような気になって、あれがこうじゃないか、これがこうじゃないか、考えたり、人に話したりはあるんですけど、街にそれがサイレンの響きみたいに、鳴り渡っている状態は、相当自分にとっても他人にとっても、ストレスじゃないかと思いまして、待てよ。救急車のサイレンは、なんでなっているんだっけと考えました。救急車のサイレンは、急いでますから前を開けてください、というために鳴っているんです。大変だ大変だと言っているわけではない。大変だというサイレンの音を1回みんなが止めた方が良いと思ったのも、自分の気持ちを楽にしてくれました。
もう一つは、自分たちが家にいましょう。止まりましょうと言っている間も、止まってはいけないものがたくさんあります。水道だとか電気もそうですし、物を通信販売で届けてくれる人たちも、止まってはいけないわけですから、動いていてくれるわけです。何よりも、この大きな感染の渦の中にいながら、治療してくれる人たち、その人たちのことを、忘れないように、いつでも感謝していようと自分に約束しました。これは、お医者さんから聞いたんですけど、感謝する気持ちと、恐怖は、一緒には感じられないそうです、人間は。ですから感謝している時間は、恐怖を感じなくてすむ利点もあります。いつかは終わるんですね。で、終わった未来の側から、今の自分を見ることをやってみようと思いました。何か未来の自分から見て役に立つことを、知っておこうというのが、今の僕のやり方です。」 ――「コロナに思う」糸井重里 テレビ東京WBSより――
4月15日(水) 晴 12427
朝、厚生労働省クラスター対策班の北海道大学、西浦博教授(理論疫学)が、人と人との対策を取らないと、国内では約85万人の重篤な患者になり、その49%が死亡するという試算を出した。一人が2.5人と仮定した場合、重篤な患者数は、15歳から64歳が、20万1301人、65歳以上は、65万2066人。85万人強の重篤な患者出る。人と人との接触の減少が65%に留まれば、感染者が充分に減るまでは、70日かかる。
西浦教授のいわんとしていることは、通勤ラッシュで、電車に3密を作っていると、感染拡大になるということ。テレワークが出来ないのであれば、午前、午後に出勤を分けるのではなく、1時間ずつでも細かく、出勤を分けて電車での3密空間を作らないようにして欲しいというこのとようだ。緊急事態宣言が発出して1週間。ビックデータなので観る、減少率が80%を達成できていない焦りが、朝の説明になったものだろう。国内の人工呼吸器は、1万3千台といわれる。重篤患者85万人。対応できるのは、2%ないということになる。
だいぶ前に、トヨタが銀行に1兆円の融資を依頼した。トヨタだけでなく、他の大企業も融資を依頼しているようだ。もっと深刻なのは、中小零細企業。倒産する処が、沢山出るだろう。一世帯30万円給付と政府はいっている。昨日夕方、自民党の二階幹事長、所得制限を設けたうえで、一人一律10万円の給付案を政府に要望することいった。今朝、公明党の山口代表が、一人一律10万円を政府に訴えた。
最近、徳政令という言葉を聞くようになった。徳政令は鎌倉時代から時々行われた借金棒引きを幕府が命令するもので、今までの借金全て、無くすというもの。嘉吉の徳政令は、6代将軍義教が6月三好に暗殺され、8月に近江で六角が徳政令を出し、9月一揆が京都を封鎖し、東寺、北野天満宮、清水寺などを占拠した。こういう混乱の中で、徳政令が出た。これが応仁の乱に繋がり、室町幕府崩壊に繋がって行く。
週刊朝日に載った記事のタイトルは、亀井静香氏 「晋三よ、令和の徳政令を出せ。青天井で貸し出したらいい」である。徳政令とタイトルがつけられているが、中身は、リーマンショックの時に政府が出した、中小企業金融円滑化法の枠組みの事実上の復活。これは、亀井が金融担当相の時に作ったという。給付も50万とか100万とか出せばいい。困っている企業には、無利子・無担保で、10兆でも20兆でも青天井で貸し出したらいい。というもの。徳政令とは違うが、徳政令という言葉に、何とかしなければという意味が込められているというもののようだ。
東京都で、協力金を休業要請に応えた企業に出すことにした。神奈川も、埼玉も、大阪もと続いている。中小零細企業が、80%を占める日本。これを救えなくてどうするの?それと、今最も重要なことは、西浦教授がいう8割人の接触を減らすこと。そして、保健所の仕事量を減らすこと、医療関係の防護用具を拡充すること。発熱外来、ドライブスルー方式の検査体制を整えること。軽症者・無症状者の隔離施設を増やすこと。やることはいっぱいある。少しずつだが、動き始めている。
世界では、200万人の感染者が出、13万人が死亡。アメリカは、61万4千人の感染者、3万人弱が死亡。スペインでは、174060人の感染者、18255人の死者。ここ3日は、619、517、567人の死者が出た。東京では、ここ3日、166、91、161人の感染者が出て、累計で、2319人になった。全国では、昨日の時点で、8173人の感染者。東京の速報では、127人の感染者が確認された。
4月16日(木) 晴 10612
昨日日本医師会、日本救急医学会が、「N95マスクやフルフェイスシールド不足のため、感染患者に対応できない施設が増えている。医療従事者が感染することで、医療崩壊が起きるかのせいが強い」 「救急医療体制の崩壊を実感している」と訴えた。
ハーバード大学研究チームが、科学雑誌『サイエンス』に論文を掲載して、外出自粛は、2022年まで必要だという見解を発表した。「新しい治療法とワクチンがなければ外出規制の期間と厳しさを軽減できる」としている。しかし、制圧に成功したように見えても、24年までは再び感染が広がる可能性があり監視を続ける必要だがあるという。(朝日新聞)
「<中国の復旦大学の研究チームは、軽度の新型コロナウイルス感染症から回復した175名を分析し、被験者の約30%は抗体レベルが極めて低いことがわかった......>
獲得免疫とは、病原体固有の免疫的な記憶を獲得することで生体を防御する働きであり、病原体に対抗するためのタンパク質、すなわち「抗体」が重要な役割を担う。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した人はその原因ウイルスである新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の免疫を獲得していると推定されるが、感染後、どのように免疫を獲得するのか、どれくらいの期間、免疫が持続するのかなど、解明されていないことも多い。
被験者の約30%は抗体レベルが極めて低かった
中国の復旦大学の研究チームは、2020年2月26時点で軽度の新型コロナウイルス感染症から回復し、上海公衆衛生臨床センターから退院した175名の血漿を採取。新型コロナウイルスに対する中和抗体(NAb:ウイルス感染阻止能を有する抗体)のレベルなどを分析し、4月6日、その結果をまとめた未査読の研究論文を医学分野の査読前論文プラットフォーム「メドアーカイブ」で公開した。
これによると、新型コロナウイルス感染症の発症後、10日から15日経過すると、新型コロナウイルスに固有の中和抗体が認められ、これが持続する。
しかしながら、被験者の約30%は抗体レベルが極めて低く、そのうち10名はその抗体力価が検出可能な最低レベルを下回っていた。また、高齢であるほど抗体レベルが高い傾向があり、60歳から85歳の被験者は、15歳から39歳までの被験者よりも、抗体力価が3倍高かった。
回復した人が再び陽性となる症例が複数確認されている
新型コロナウイルス感染症から回復した人が再び陽性となる症例が、すでにいくつも確認されている。韓国疾病予防管理局(KCDC)では、4月10日、新型コロナウイルス感染症から回復して退院した91名が検査で陽性を示したことについて調査をすすめていることを明らかにした。同様の症例は、日本でも、大阪府や北海道で確認されている。
研究論文では、一連の分析結果をふまえ、「抗体レベルの低い人が新型コロナウイルスに再感染するリスクがあるのかどうか、今後、さらに解明していく必要がある」と指摘している。」(ニューズウィーク日本版)
山中伸弥教授は、長い戦い。最低1年間我慢覚悟しょう。と、いったが、ハーバード大学研究チームの論文では、22年まで外出規制が必要だという。場合によってはもっとかかる。復旦大学研究チームの報告では、感染から回復した3割が抗体が極めて弱い。また、回復した人が再び陽性になる症例が多数ある。抗体が弱いから再び陽性になるのか、その辺のところが判っていないようだ。非常に厄介なウイルスである。
安倍首相は、一人一律10万円へ、予算案を変更するように指示した模様。それでも、約460億円の税金で、1世帯マスク2つを配るという。それを止めて、ワクチン開発のための予算に組み替えて欲しい。アベノマスクは、税金の無駄遣い。
世界では、207万人の感染者が出、13万7千人が死亡。アメリカは、64万4千人の感染者、2万8千人強が死亡。スペインでは、180659人の感染者、18812人の死者。ここ3日は、517、567、523人の死者が出た。東京では、ここ3日、91、161、127人の感染者が出て、昨日までの累計で、2446人になった。全国では、昨日の時点で、8722人の感染者。東京の速報では、149人の感染者が確認された。政府はこれから緊急事態宣言を7都府県から全国に広げることを決めた模様。国会の承認を得て実施する方針。
4月17日(金) 曇 10139
朝食は、インスタントのチキンラーメンと納豆ご飯。昼食は、カレー。スーパーでの買い物は、これはあそこより、良いものだからとか、これはあそこより安からとか、考えて何処へ行こうかと出掛けるが、今は、ここは混んでいるから、あっちに行こうと、多少高くてもすいている方へ行くようになっている。時間帯も関係してくるが、出来るだけすいている時間を見計らって行くようになる。予定がなくなったからと、よんどころなき方のご奥方のように、突然大分まで行くことはない。これから、夜から明日の夕方にかけて、大雨になる予報が出ている。
新型コロナウイルスに、気を取られていたらいつの間にか、4月になっていた。もう1カ月以上外食や、美術館、喫茶店にも行っていない。東京の喫茶店は、4月からほとんどの処が禁煙になって、もう行ける処が個人経営の店しかなくなった。今は、3密になるので行くべき処ではない。喫煙禁止キャンペーンは、健康という名の病気に近い。住みにくい世の中になったものだ。喫煙者は、禁煙者に比べて、高額納税者な訳で本来優遇されるべき立場にあるはずなのに、肩身の狭い思いを強いられている。高額納税者は、嫉妬の目で見られるので、虐げられるのだ。一杯稼いでいる訳でないのに、わざわざ国のために納税しようという思いを、無下にする。悲しいものだ。
もっと悲しいのは、医療従事者への充分な防護用具がないこと。院内感染が各地で多発しているのに、それを用意できないのは、どういうことか!普段から、非常に厳しい勤務状態で働いていて、負荷がかかっているのに、これじゃ、医療崩壊どころじゃ済まない状態になってしまうんじゃないかと、強い危惧を感じる。昔、ある病院で、女医が用事で22時頃やって来て、話をしていていたら、「あっ、そういえばあたし、昼ご飯食べてなかった」といっていたのにビックリして「大丈夫ですか」と訊いたら、「大丈夫です。いつもですから」とニッコリ笑った。それって、大丈夫じゃないと思った事があった。平時からの労務管理が劣悪な環境なのだ。それと、いわゆる無給医が、大学などに、3000人いるといわれる。「感染しても、労災にならない」といわれているという。あまりにも、理不尽。この無給医にも、正当な労働の対価として金額を払うべきだ。お医者さんは大変なのだ!
保健所もバンク状態で、ようやく動き出した、仮設検査所が都内で、47カ所出来るという。それが、機能すれば少しは良くなると、思いたい。そもそも、医者の平均年収が、国会議員の半分以下というのは、国家としておかしくないか?桜見たり、コロナ騒動の中で、歌舞伎町の風俗で遊んでいるような議員は、おかしくないか?と思うのは、当たり前の感覚だろう。少なくても、医療従事者に特別ボーナスを出したり、残業手当を50%にするとか政府がやるべきだと思う。そして、コロナの騒動が終わったら、国の在り方を考え直した方が良いと思う。医療の在り方とか、教育の問題、経済活動の在り方など、根本的に考え直す必要がある。
世界では、215万人の感染者が出、14万5千人が死亡。アメリカは、67万6千人の感染者、3万4千人強が死亡。スペインでは、186726人の感染者、19575人の死者。ここ3日は、567、523、551人の死者が出た。東京では、ここ3日、161、127、149人の感染者が出て、昨日までの累計で、2595人になった。全国では、昨日の時点で、9296人の感染者。東京の速報では、初めての200人越え、201人の感染者が確認された。
4月18日(土) 雨/曇 12490
昨日から降っている雨が、昼頃に風を伴って降り続いた。それが、15時過ぎにやんだ。それで、後ろ髪を引かれるように気持ちで、散歩に出た。何故なら、『JIN−仁− レジェンド』の放送をやってたからだ。現代から江戸時代の文久年間にタイムスリップした、医者、南方仁。江戸の街に、コレラが流行する。西洋から持ち込まれた感染症コレラ菌を相手に、奮闘するところが描かれている。脱水症状に苦しむ患者に、点滴などをして救助活動にあたる。緒形洪庵、坂本龍馬、勝海舟などが、その活動を支援する。江戸の街から人が消えた。医者たちと、庶民が一緒になって、コレラに立ち向かう。「神は乗り越えられる試練しか与えない」。池江璃花子が白血病になった時、自分に言い聞かせた言葉でもある。今だから、余計に沁みて来る言葉だ。幕府は何もできない。それを、江戸では、医者と庶民だけでコレラを克服する。
ニュースステーションのアナウンサーが発熱があるのに、出演し続けて感染が確認された。その後、スタッフなどへの感染も確認された。コロナ報道しているにも関わらず、休まなかったことによって、感染拡大していった。本人は、替えが利かないからと出演し続けたらしいが、おおよそ、組織において、替えが利かないなどという事はないのだ。カルロス・ゴーンが、いなくなっても日産の社長がいなくなるわけではないのと同じだ。そういうのを、間違った責任感という。テレビ朝日は、本社ビルを閉鎖して消毒を実施したようだ。社員でも入れない状態になった。スポーツ選手だけではなく、テレビに出ているタレントなども感染者が発見されている。ドラマなどの撮影も中止されている。NHKも再放送が多くなっている。おかげで、京都関連の番組が観れるのは嬉しいことだ。
何でもない、味付け油揚げと、刻んだ九条ネギをタレで煮て、卵でとじた衣笠丼。それが、美味しく見えて、自分で作った。ご飯の上にそれらが乗っている。美味い。何故、衣笠という名前なのかは、知らないが、こういうそば屋とか、うどん屋で出てくるような丼物は、ご飯があるから嬉しい。肉だけじゃなく、こういう大豆や、卵でたんぱく質を取るのは良い事だ。そして、1日1回納豆を食べるようにしている。出来れば、週に3回くらいは、魚も食べたい。
コロナ騒動最中だが、毎日コロナ関連のテレビが放送されているが、土日はそれが少なくなるのが良い。競馬を観ていれば、少しは気もまぎれる。こうやって、東日本大震災の時のように、自粛せず政府が税金を集めるのは良い事だ。今は、GTシーズンなので、毎週毎週何百億というお金が動くのも良い。どんな時でも、税金は必要だ。やっぱり、タバコや酒もそうだが、競馬でも税金を納めている。当たっても、外れても、税金は徴収されている。やっぱり俺は、高額納税者だ。と、いっても、誰もホメてはくれないのだが…。
セビージャもそうだが、アルルやニームも、9月開催を模索している。コロナ騒動がそれまでにおさまっていれば良いが、そうなるかは、誰にも分からない。6月のアルヘシラスは中止になった。もう軒並み、フェリアは中止になっている。しかし、9月というのには、意味がある。リーガ・エスパニョーラが始まる時期だ。今季も、どうなるか決まっていない状態だが、人も金も大きく動くサッカーが、どうなるかは、スペイン人だけじゃなく、4大リーグの国々の人は、特に関心を持っているはずだ。サッカーはやるだろうから、闘牛もという思惑を感じる。だがすべて、コロナ次第だ。下手をすれば、ハーバード大学研究チームの予想通り、2022年まで続くようだと、来年だって危ない。そうなれば、オリンピックも中止だ。
世界では、225万人の感染者が出、15万4千人が死亡。アメリカは、71万2千人の感染者、3万4千人強が死亡。スペインでは、191202人の感染者、20019人の死者。ここ3日は、523、551、585人の死者が出た。東京では、ここ3日、127、149、201人の感染者が出て、昨日までの累計で、2595人になった。全国では、昨日の時点で、9296人の感染者。東京の速報では、181人の感染者が確認され、全国で1万人を超した。
4月19日(日) 晴 12150
『JIN−仁− レジェンド』は、3週間土日に渡って放送される。よって今日も、やっていた。南方仁は、現代に残して来た、恋人友永未来(みき)が、自身の手術の失敗で、廃人になる。江戸時代に、タイムスリップした仁が、坂本龍馬と一緒に行った吉原で出会った、花魁の野風は、未来とそっくりの顔立ち。あかんべーをして、去って行くが、栄養が足りないのと指摘する。そこの主人が脳に血が溜まって外科手術で助け、梅毒に苦しむ野風の先輩の元花魁の夕霧の治療をする。当時、なかったペニシリンを、青カビから培養して作り出す。人類史上初めての抗生物質ペニシリンは、フレミング博士が作り出す。スペインでは、闘牛場に銅像や、街の通り名を残す。多くの闘牛士がペニシリンによって救われたからだ。
梅毒も細菌による感染症。ペニシリンを作っている処を放火で失い、緒形洪庵が醤油屋のやまさに頼んで、職人などを集めて、ペニシリン精製所を作る。それに、タイムスリップした時に、仁が命を助けて貰った、橘恭太郎と妹・咲。坂本龍馬など。咲を演じる綾瀬はるかの出世作、『JIN−仁』。咲の一途な純愛も描かれる。舌足らずのゆっくりした台詞の言い回しは、咲の思いが伝わる。昨日今日で、コレラ菌、梅毒の菌との格闘を描いている。末期の梅毒だった夕霧は、泣いても一生、笑(わろ)うても一生。ならば今生、泣くまいぞ、といって死んでいく。
『JIN−仁− レジェンド』の放送を観ながら、競馬は、牡馬三冠レース第一弾皐月賞を観た。2000mのGTホープフルを勝ったコントレイル(1番人気)と、朝日杯を勝った、サリオス(3番人気)は強いので、一騎打ちが濃厚だと思っていた。レースは、サリオスが好位に付け、コントレイルは、後方の内側を進む。4コーナーでは、大外からコントレイルが上がって来て、直線の坂では、この2頭のデットヒートで、コントレイルが1/2馬身差をつけて優勝。福永祐一は、父・洋一との親子制覇。3着、ガロアクリーク。2着と3着の差は、3馬身1/2差と、2頭との差は、圧倒的だ。三連複を3点で的中。配当、91.5倍。三連単にすれば3万馬券だが、そうすれば良かったとも思うが、これで充分。思った通りの結果だった。
世界では、233万人の感染者が出、16万人が死亡。アメリカは、74万人の感染者、3万9千人が死亡。スペインでは、194416人の感染者、20639人の死者。ここ3日は、551、585、565人の死者が出た。東京では、ここ3日、149、201、181人の感染者が出て、昨日までの累計で、2975人になった。全国では、昨日の時点で、10433人の感染者。東京の速報は、107人。累計で、3000人を超えた。
4月20日(月) 雨のち曇 11790
夜中から降り続いた雨は、夕方近くになってあがったようだ。冷蔵庫などにあるもので、朝食、昼食を取った。カレーも食べ終わったので、また作ろうと思う。最近は、肉は、豚、鶏、羊が多い。牛は、アメリカ産は食べたくない。しかし、オーストラリア産を売っているスーパーが、混んでいるのであまり行かない。すいているスーパーで肉を買うのでこうなるのだ。
ブルゴスやバイヨンヌ(フランス)の、フェリアの中止が発表された。出来る状態にないのは明らかだ。他の発表されていない処も、同じ時期であれば、これに準ずることだろう。6月から7月初めのブルゴスの後、パンプローナや、8月のバスクなどのフェリアはどうなるのだろう?やめた方が良いと思う。9月は?10月は?今年はやめた方が良いと思う。来年の事も判らない。そして、非常に深刻な不況は目の前にある。今は、ネット犯罪が多いようだが、人が街に出始めれば、犯罪者だけでなく、失業者も犯罪に手を染めだすだろう。
イギリスでは、老人保健施設などで、死亡した4000人以上が、感染死者数に含まれていないといわれ、アメリカでも、自宅で死亡した人数が含まれていないなどという報道がある。政府は、混乱の中で、正確な感染者数や死亡者がつかめていないようだ。スペインでも、そういう話はある。初めに知ったのは、アンダルシア州で自宅での死亡者が含まれていないといい、政府は、正確さに欠けることを認めた。その後、マドリード州やカタルーニャ州でも、同様の事が指摘されている。保健相は、正しい数を出せていないことを認めている。いまだ、混乱の中だ。医療従事者の感染者率は、15.6%だという。凄い数字だ。2008年?にNHKで放送された、アメリカの感染症対策では、医療従事者の感染率を、30%に設定していた。そういうアメリカ、ニューヨークでも、今大混乱が起こっている。日本は、そういうシミュレーションをしていない。遅かった対応が少しずつ始まっている。これが混乱の序章なのだ。
世界では、240万人の感染者が出、16万5千人が死亡。アメリカは、77万人の感染者、4万1千人が死亡。スペインでは、198674人の感染者、21238人の死者。ここ3日は、585、565、410人の死者が出た。東京では、ここ3日、201、181、107人の感染者が出て、昨日までの累計で、3082人になった。全国では、昨日の時点で、10807人の感染者。東京の速報は、102人。
4月21日(火) 曇 10200
4月20日ニューヨーク原油先物市場で、受け渡しが最も短い5月限がマイナスを記録した。1バレルマイナス40.32ドル。終値は、マイナス37.63ドル。供給が需要を上回り、貯蔵施設に原油を置いておけない状況になり、投げ売り状態で、赤字覚悟の売りが重なって起きた現象なのか。前代未聞の相場になった。1914年第一次世界大戦の時に、世界の株式市場は、8月頃から年末まで閉鎖されたというが、そういう事が再び起こるのか?そういうことになったら、大混乱処の話じゃなくなる。アメリカの失業者は、この4週間で、2200万人を超えた。
東京の仮設検査所は、東京医師会が保健所などからの依頼で、行っているようだ。それは良い事だが、こういうのを観ると、医師会というのが、いまだに武見太郎の亡霊に支配されているのかとガッカリする。厚生労働省クラスター対策班にしても、そういう事かと思ってしまう。専門家会議の医者にしても、既得権益とか、利権絡みだ思ってしまう。素晴らしい人材が一杯いるんだろうが、ほぼその中に組み込まれているのかと思うと、先が思いやられる。そういう風にしてしか、動けない事に、最大の問題点があるだろう。
たぶん、海外留学した医者は、そういうものを肌で感じているのだろう。もちろん、武見太郎が死んで、大きく変わった事もあるだろうが、体質が全然変わっていないように感じるのは、俺だけだろうか?今は、政府に文句をいうのはやめようとか、批判はやめようとか言う人たちがいる。それは、ある意味で正しいことかもしれないが、文句や批判があったから、1世帯30万円から、一人一律10万円に変わったのだ。仮設検査所にしても、人々の声が強くかったから、出来たのだ。そういう声を黙らせようとするは、およそ民主主義とは、正反対のことだ。人々は文句を言うべきだし、声を上げるべきだ。それによって、これからも、政府の対策に対して、修正や変更をさせるのは、重要なことだ。
ねぶた祭りなど8月の東北の祭りが中止になっていたが、ついに京都祇園祭の山鉾巡行が中止になった。鉾建てはするかもしれないというが、神輿も中止なった。祇園祭は、疫病除けなどのために行われてきたが、新型コロナウイルスという疫病には勝てなかったことになる。古来日本人は、疫病を鬼に例えて絵に描いてきた。それを退治する神様も、鬼のように牙が生えていたり、鬼に近いように描かれた。そんなことを、美術館の閉館が続く中で、『日曜美術館』でやっていた。
仏教の仏像、神様などが、疫病や人々の不安を安らげるものとしてあった。「大前提として、疫病と戦うという発想が、現代人と比べると低かったのかもしれません。恐ろしいものとともに、共生する方法を、祭りや美術や音楽や和歌のような言葉、あるいは、祈りのような言葉で生み出してきたのが、過去の日本の営みだった。」(「疫病と死」をテーマに中世日本美術を研究する山本聡美早稲田大学教授)
「疫病に特定の姿を与え、ふるまいを理解することが、絵巻を見る鑑賞者の安心につながった。これは現代、電子顕微鏡で捉えたウイルスの姿がメディアで報道されると、こういうものか、まずは理解の第一歩につながる。そのことに非常に似ているのかもしれません。」(山本)
厳島神社に伝わる平家納経。疫病、災害、戦乱などが集中した十二世紀。平清盛が、一族の反映と世の平安を願って作った極めて豪華なお経。「不安や恐れが、別な方向性としては、過剰で豪華で美麗で、手の込んだ精緻な図画を求めていた時代でもあります。日本美術史の中で一つの黄金時代。美しいが極められた時代。その原動力を支えていたものが、疫病の流行、災害の頻発、内乱のような社会的な負の部分への対処という形だったのかもしれない。これらの平安時代の美術に感動するわけでありますが、美しさの背後にあるモチベーションというか、何が願われていたかを考えると、美しければ美しいほど、その願いの大きさ、願わなくてはならない、社会の不安の大きさが見えてくるわけです」(山本)
緊急事態宣言から2週間たった。どういう結果がこれから出るのだろうか?政府の対応の遅さを嘆いも仕方ないが、文句や声を上げることは、これからも大事だと思う。それぞれの立場で、それぞれの声を上げなければ、間違った方向を修正することは出来ない。外出禁止令ではなく、外出自粛でも日本人はおおむね、良くやっている。でも、まだこれでは足りないのだろう。
おそらく、セサル・リンコンは、ラス・ロサスの家ではなく、エストレマドゥーラのフィンカで、のんびり過ごしているだろう。ホセリートも、タラベラ・デ・ラ・レイナのフィンカで静かに過ごしているのだと思う。彼らは、フィンカの中で、新型コロナウイルスから離れ、自己隔離状態になっているはずだ。このコロナ騒動がおさまれば、何をすればいいか、何をしなければならないのかを、考えているはずだ。
世界では、247万8千人の感染者が出、17万人が死亡。アメリカは、79万9千人の感染者、4万2千人が死亡。スペインでは、200210人の感染者、21235人の死者。ここ3日は、565、410、399人の死者が出た。東京では、ここ3日、181、107、102人の感染者が出て、昨日までの累計で、3185人になった。全国では、昨日の時点で、10807人の感染者。東京の速報は、123人の感染者が確認された。
4月22日(水) 晴/曇 12012
衣笠丼の朝食を取り、昼前に散歩に出かけた。いつも行く、お寺と神社。なんだろう?別に、枯山水などの禅の庭園ではなくとも、お寺や神社には、心を穏やかくしてくれる風景がある。樹木とそこに咲く花。お墓に植えられている樹木は、花が咲き、新緑があり、そえられる花がある。こういう空間の中に身を置くと、作られているとはいえ、自然を感じる。様式の中にある自然だが、気分が良くなる。草花の生命力を感じる。世界中を覆いつくしているような、新型コロナウイルス。しかしここでは、自然の営みの方が、それよりも大きなエネルギーに感じられる。
パンプローナの牛追い祭りが中止になった。サン・フェルミンが中止になるのは、いつ以来なんだろう?内戦の時?判らない。
「いま歴史の変化が加速する時代に突入しようとしています。次の2か月3か月の間に私たちは世界を根底から変える壮大な社会的・政治的実験を行うことになるでしょう。」(ユヴァル・ノア・ハラリ)
「今、世界を襲っている危機を乗り越えることほど、緊急の課題はない。もし国家がこの悲劇をコントロールできないと証明されてしまったら、市場と民主主義という2つのメカニズムは崩壊してしまうだろう。」 「パンデミックという深刻な危機に直面した今こそ、「他者の為に生きる」という人間の本質に、立ちかえらねばならない。協力は競争よりも価値があり、人類は一つであることを理解すべきだ。利他主義という理想への転換こそが、人類のサバイバルの鍵である。」(ジャック・アタリ)
散歩から戻れば、手洗いをする。これは緊急事態で、国家に強制されて行っている行為ではない。監視カメラもなければ、罰則があるわけではない。こういう契約を個人と国家が結んでいるわけではない。では何故手を洗うか?新型コロナウイルスの感染防止のために、行っているだけだ。もし独裁的な強権国家が、監視カメラを設置して、国民に手洗いを強制し、罰則を設けても、やらない人はやらないだろう。動機付けや、意識づけで、コロナ感染防止には、有効であると医者や科学者がいうから、手を洗い顔を洗っている。政治家のいうことより、医者や科学者のいうことを人々は信用している。政治家より、医者や科学者を支持している。これが民主主義だ。強制ではなく、今やらなければならないことをやるという意識。
こういう混乱の時だから、商売人は、補償を求め、労働者は、給料補償を求める。閉店や倒産も多くなっている。店を閉めた人は、人件費と家賃が重く、それを補償して欲しいという。売り上げを補償して欲しいわけではないという。それなら、明確にいえば良いと思ったが、混乱していて、言葉に出るのが、売り上げが減ったことをいうから、訊いている方は、それはしょうがないと思うのだ。こういうズレが、そこかしこに起きているのだろう。ハッキリ言った方が、訊いている方は、理解できる。そういう補償は、政策で出来ることだと思う。
「自分たちの安全のために最善を尽くし、世界規模で経済を変革させていくことができれば、きっと勝てるでしょう。今の状況は私が「ポジティブ経済」と呼ぶものに向かう、とても良いチャンスだと思っています。ポジティブ経済とは、長期的な視野に立ち、私が“命の産業”と呼ぶものに重点をおく経済です。生きるために必要な、食料、医療、教育、文化、情報、研究、イノベーション、デジタルなどの産業です。生きることの本当に必要なものに集中することです」(ジャック・アタリ)
世界では、256万5千人の感染者が出、17万7千人が死亡。アメリカは、82万6千人の感染者、4万5千人が死亡。スペインでは、204178人の感染者、21282人の死者。ここ3日は、410、399、430人の死者が出た。東京では、ここ3日、107、102、123人の感染者が出て、昨日までの累計で、3307人になった。全国では、昨日の時点で、11543人の感染者。東京の速報は、132人の感染者が確認された。
4月23日(木) 曇一時雨 10787
昨日から、ぽん酢で鍋が食べたいと思っていた。朝から鶏鍋を作った。ぽん酢がさわやかだ。安いむね肉でも、美味しい。それは、もも肉の方が美味いだろうけど、あるものを使って作るのだから。岡江久美子が新型コロナウイルスで死亡した。
全日空とJARは、中国からの旅客便の客席に、マスクを置いて輸入を始めた。乗客がいないので、飛行機にマスクを入れている。こうすると、荷物のスペースのよりも、多い数のマスクが入るのだという。マスク不足を少しでも、改善できるように、また、乗客の大幅減で収益を少しでも支えることが出来ればと、マスク便を飛ばしているという。日本の既存のマスクメーカー以外にも、色々な処がマスクの制作を始めている。人工呼吸器、防護服、防護用具なども、色々な処で作り始めている。
マスクって、不織布マスクが普通に思い浮かぶものだろう。こういうのって、1日使い切りタイプだ。このマスク不足で、1日使ったからといって、直ぐに次の物に変える人はいないだろう。何日も使ってから、変えるのだと思う。直ぐ変える人は、よっぽどマスクに余裕がある人だ。医療現場でも、イタリアや、ニューヨークの医者でさえ、洗ったり、そのまま、何度も使い続けていることが、ネットなどで流れていた。花粉症でもないので、外ではマスクせず、スーパーなど人がいる処でマスクするようにしている。
この前夜中に地震があった。こんな時期に、と思ってしまうが、昼過ぎに長野で地震があった。短い時間に、4回起こった。大きな被害は出ていないようだが、今避難所に行きたいと思う人は、少ないだろう。避難所で3密になって、感染したら嫌だからだ。日本人は、災害と隣り合わせに暮らしている。いつも、そういうものだと思っている。新型コロナウイルスも、そういうものだと感じている人もいると思う。問題は、人との接触で感染するため、経済活動ができなくなっていること。経済的な不安を感じさせる。
地震のあと、散歩に出る。ポツポツと落ちて来はじめ、コンビニにて傘を所望す。店を出し時、外は大粒の雨になりぬ。所望せし傘をさし散歩を続けると、川沿いを歩けし時、川面に無数の波紋を見る。穏やかな川の流れに、落ちる雨粒が輪をなして波紋を作る。輪が二重になって広がり輪同士がぶつかって消えていく。それに無数の雨粒がまた落ちる。中には、雨粒が落ちた反発で、上に立つ波もある。それがいくつのも場所で、無数に繰り返される。当たり前だが、いと面白きことなり。
慶応病院で、入院予定患者に今月の13日から19日の間に、67人に検査をしていたら4人、つまり6%が無症状で陽性だったという。これは、市中感染したものと考えているようだ。東京1000万人の6%と考えると、60万人になる。恐ろしい数字だ。市中感染が進んでいるというデータは、アメリカのカルフォルニア州で行った、抗体検査で、発表されている感染者の55倍から80倍の感染者がいるという数値が出たという。俗説の10倍どころじゃないデータだ。カルフォルニア州だけじゃなく、日本でもそういう数値が出ても、おかしくないと思った方が良いだろう。
世界では、263万9千人の感染者が出、18万3千人が死亡。アメリカは、85万5千人の感染者、4万7千人が死亡。スペインでは、213024人の感染者、22157人の死者。ここ3日は、399、430、435人の死者が出た。東京では、ここ3日、102、123、132人の感染者が出て、昨日までの累計で、3438人になった。全国では、昨日の時点で、452人増え、11994人の感染者。東京の速報は、134人の感染者が確認された。
4月24日(金) 晴 15140
朝食後、直ぐに銀行へ行きそれからスーパーで買い物。いつも月曜日に銀行へ行くが、来週の月曜日だと混むと思って、今日行った。月末の家賃もあるので、それも対応した。スーパーでは野菜と肉を買ってきた。土日に出掛けなくても済むだろう。午後の散歩は、昨日に続き、藤の花を観に行った。畑のような処で、植木屋の物なのか農家なのか、ツツジなど他の花も咲いている。自然の植物が作り出す造形や色彩を愛でることは、若冲の心に繋がる。空が青いのも気分が良くなる。
JRAは昨日、5月も無観客で競馬を続けることを発表した。史上初めての、ダービー無観客開催になる。6月からどうするかは、また発表されるようだ。競馬においては、無観客開催でも出来る。他のスポーツだと、難しいかもしれない。野球などベンチに密集して選手が集まる。競馬も騎手が待機する場所も、密集になるのかどうか、良く判らない。
アメリカは、この1か月で、2600万人の失業者を出した。ニューヨークの抗体検査の結果から、現在確認されている感染者の10倍の感染者が、推定されるという。3000人の14%くらいで、これはドイツの抗体検査、500人の15%なので、ほぼ同じくらいののようだ。東京に当てはめると、140万人から150万人という事になるのだろうか?恐ろしい数字だ。検査件数が極端に少ない。そういう事なら、そこかしこに、感染者がいるということになる。検査の陽性率も東京はダントツで、34%とかいう数字が出ているようだ。
世界では、270万9千人の感染者が出、19万人が死亡。アメリカは、89万人の感染者、5万人が死亡。スペインでは、213024人の感染者、22157人の死者。ここ3日は、430、435、440人の死者が出た。東京では、ここ3日、123、132、134人の感染者が出て、昨日までの累計で、3572人、死者87人になった。全国では、昨日の時点で、452人増え、11994人の感染者、328人の死者。東京の速報は、161人の感染者が確認された。
4月25日(土) 晴 11979
静かな日常だ。何もないような静けさだ。空には、日が浮かび、優しい風吹く。家から出て、何かをしようとはあまり思わない。それでも土曜日なので、競馬をする。それでもたぶん、散歩には行くだろう。
東京などほとんどの処で休校になっているが、岩手では新学期が始まっている。新入生の小学1年生は、春探しで桜やつくしなどを校庭で探したようだ。世界では、15億人以上が休校になって、学校へ行けない状態だという。岩手では多分、中学や高校ではクラブ活動もやっているだろう。恵まれた環境であるということを、どう思って過ごしているのだろう。まっ、肩ひじ張らずいつものように過ごせばいいのだ。でもいまだに、感染者がゼロなら、それだけ、東日本大震災の復興は進むと思うのだが、そっちはどうなんだろう。東北の子供たちが、笑っていれるように暮らして欲しい。鶏を飼い、畑を耕し、苗を植える。そういう営みが、日本の食料を支える。
一人台所で、涙を流す。『JIN−仁− レジェンド』を観て泣いているのではない。玉ねぎが目にしみて、涙が流れるのだ。挽肉を炒め、その玉ねぎと人参、ピーマンを入れ、火が入ったら、それを2つに分ける。残った方に、完熟トマトのピューレを入れて、塩で味を付ける。それを器に移し、沸いたお湯で、スパゲッティを茹でて、フライパンで器に入れたそれと混ぜる。ミートソースのようなものを作って食べた。残ったものは、カレーにしようと思う。
24日、マドリードのサン・イシドロの中止が公式に発表された。コムニダが決めたが、マドリード市は、その前に、10月まで全てのフィエスタの中止を決めていた。遅すぎる発表だ。もう、外出禁止令が出た時点で、中止は明白だった。しかし、フィエスタって表現は、なんだろう?これに、リーガ・エスパニョーラが含まれるのかどうか?そして、11月から晩秋である。ワクチンが開発されていないと、仮に一旦おさまっても、また、コロナの活動が活発化するだろう。
世界では、279万人の感染者が出、19万5千人が死亡。アメリカは、92万4千人の感染者、5万2千人が死亡。スペインでは、219764人の感染者、22524人の死者。ここ3日は、435、440、367人の死者が出た。東京では、ここ3日、132、134、161人の感染者が出て、昨日までの累計で、3733人、死者93人になった。全国では、昨日の時点で、434人増え、12863人の感染者、345人の死者。東京の速報は、103人の感染が確認された。これで12日間連続100人以上の感染者が出た。
4月26日(日) 晴 10202
朝、カレーを作り、お寺へ行く。昼、スパゲッティを食べる。お寺はいつものように人がほぼいないが、神社には、参拝に来る人が必ずといっていいほど、人が2人以上いる。寺=墓地、神社=参拝ということなのだろうか?京都へ行くから、寺=墓地という頭があまりない。寺は庭などを観に行くものという感覚の方が大きい。落ち着いた空間に行くような気分だ。
闘牛技で、大切なことは、距離だということを、セサル・リンコンやホセ・トマスなどの闘牛士に教えて貰った。今いわれているソーシャル・ディスタンシングは、2m。闘牛で、闘牛士が牛を誘う時の距離は、離れていた方が凄さを感じる20m30mあれば感動する。4m前後が基本だと思うがそれよりも近ければ、別な意志や考え方が、必要だ。また、牛をパセするときの距離は、牛と闘牛士が近ければ近いほど危険だが、緊張感のある興奮を呼び起こす。闘牛においてのソーシャル・ディスタンシングは2mではなく、状況において変わる。いつも同じじゃない。
闘牛情報で初めて、マドリードが10月まで、フィエスタが禁止されていることを知った。非常に重要なことだ。オランダでは、プロ・サッカーリーグが中止になり、1部と2部の入れ替えをしないことを決めたが、そのことを怒っている2部上位の監督がいる。FIFAは、加盟国に対して、お金を配分することを急遽決めた。スペインでもリーガ・エスパニョーラが、このまま中止になることが想像される。その方が良いと思う。チャンピオンズリーグなども中止になるだろう。新型コロナウイルスの影響で、それどころじゃないだろう。22万人以上が感染して、2万人以上の死者が出ている。
日本では、6月から、無観客開催を模索しているサッカー、野球。5月6日までの緊急事態宣言は、多くの人が延長されるだろうと思っているはずだ。三菱東京UFJは、2000人増の6000人のリストラを発表した。メガバンクがこれなら、他の処は、もっと凄いことになって行くだろう。中小零細企業の倒産や、金に困って首を吊ったりする経営者が増えるだろう。それを出来るだけ少なくするために、本来政治がある。政府の対応は遅い。そういう不満の声を、みんなが上げれば、変わることもあるだろうし、助かる人も出てくるだろう。
世界では、289万7千人の感染者が出、20万2千人が死亡。アメリカは、95万8千人の感染者、5万4千人が死亡。スペインでは、223759人の感染者、22902人の死者。ここ3日は、440、367、378人の死者が出た。東京では、ここ3日、134、161、103人の感染者が出て、昨日までの累計で、3836人、なった。全国では、昨日の時点で、368人増え、13231人の感染者、360人の死者。東京の速報は、72人の感染が確認された。13日ぶりに100人を切った。劇的に減っているということにはなっていない。そして、連休中なので、病院が休みだったりして、感染者数は、検査数が少ないことが予想されるので、感染者数も減るだろうが、それは仮のもので、本当の感染者数が反映されているものと、考えない方が良いだろう。
4月27日(月) 曇のち雨 10138
遅く寝てしまって、起きるのが昼過ぎくらいになった。そして、異様なほど今日は、排便が多かった。食べる前から始まり、食事後も5回くらいトイレに行った。下痢とかじゃない。たまーに、排便が多い時があるのだ。今日はそういう日だったということ。腹がおさまったら、雨が降り出していた。その中を傘をさして散歩にでかけた。
昔、江戸わずらいというものがあった。参勤交代で江戸に出た武士たちが、罹った病気だ。白米が最大の御馳走。そういう時代に、白米ばかり食べていると、江戸わずらいになった。それが、参勤交代で、江戸から藩に戻ると治ってしまう病。現代では、脚気といわれる。ビタミンB不足から死に至る病だった。森鴎外はドイツに留学して、日本に戻り、軍医になる。勅令によって、白米6合が奨励された陸軍で、25万人の脚気患者が発生して2万7千人が死亡した。鴎外は、麦飯を推奨する者に反対を唱えた。当時ドイツでは、脚気とビタミンについて、証明されていなったので白米を推奨した。その結果多くの患者と死亡者を出したといわれる。森鴎外最大の失敗として、今に伝えられている。
山田風太郎は、鴎外が訳した『即興詩人』を名著と明言している。森鴎外は、『舞姫』にしろ『高瀬舟』にしろ面白い本を残している。風太郎は、同じ医者としての、シンパシーもたぶん感じていたと思う。『JIN−仁− レジェンド』では、脚気の特効薬として、道名津(ドーナツ)を南方仁が考案する。それが江戸で評判になり、和宮に献上することになるのだが・・・。
『COOL JAPAN』は、定食だった。外国人にとって定食は、肉か魚と、野菜3つとみそ汁が付く。一汁三菜。これが安価で美味しという。大概のみそ汁は、ワカメと豆腐が入っている物。勿論、出汁が取られている物。定食は、あくまでご飯が主役。しかし、それを外国人は判らない。パンとかいっている。日本は、昔から国力を石高で表してきた。それは、米の生産高によって表してきた。しかし、定食の良さは判っているようだ。ご飯に合うハンバーグ。焼肉、焼き魚。こんなの観てたら、食堂で定食が食べたくなった。今は、コロナで行けない。自分で作るしかない。ご飯に合う美味しい定食を作って食べたいと、強く思った。もう生姜焼き定食でも何でも良い。観たものでは、挽肉に水分を切った豆腐を混ぜて作ったハンバーグ。美味そうだった。いや、JIN−仁のように、揚げ出し豆腐を食べるのもまた、良いかもしれない。南方仁のために橘咲の作る揚げ出し豆腐のように、純愛のような素敵な味が、心にしみるかもしれない。
世界では、297万1千人の感染者が出、20万6千人が死亡。アメリカは、98万5千人の感染者、5万5千人が死亡。スペインでは、219764人の感染者(前日の発表に戻っている)、23190人の死者。ここ3日は、367、378、288人の死者が出た。東京では、ここ3日、161、103、72人の感染者が出て、昨日までの累計で、3908人、なった。全国では、昨日の時点で、210人増え、13441人の感染者、370人の死者。東京の速報は、39人の感染が確認された。
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年、2014年、2016年、2017年、2018年、2019年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行11月京都旅行、2014年5月6月、7月の京都旅行、2015年6月京都旅行、9月奈良・京都旅行、11月京都・滋賀旅行、2016年11月京都旅行、2017年9月京都旅行、11月の奈良・滋賀・京都旅行、高野山・京都旅行、2019年2月、8月京都旅行、2020年1月、2月京都旅行、滞在日記です。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tougyuu/以下のHPの著作権は、斎藤祐司のものです。勝手に転載、または使用することを禁止する。