−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
10月26日(月) 晴 10372
銀行から戻って、朝食は紙焼きパン。トマトジュース、牛乳、コーヒー。ネットなどを観るとアメリカ、ヨーロッパは、新型コロナウイルス感染者が急増している。昨日東京では、累計3万人の感染者が出た。アメリカは2日連続で8万人の感染者が出、フランスは5万2千人、イタリアは初めて2万人以上の感染者が出た。冬前に歯止めがかからない状態になっている。スペインのサンチェス首相は、非常事態宣言を出した。前回の非常事態宣言と違う処は、各州が非常事態宣言という法的根拠を基に、独自の対策を打ち出すこと。それでも、夜間外出禁止がスペイン全土で行われるようだ。時間は州によって異なる。そして、非常事態宣言は、国会で15日ごとに延長を採決するが、来年5月までをめどに、非常事態宣言を継続したいといっていること。ようやく事の重大さに気づいたようだ。これは、サッカーなどのスポーツや、コンサートなど勿論、闘牛も無観客になることを意味するのだろうと思う。おそらく、スポーツは無観客でも今でも開催されるが、イベント、コンサート、祭り、闘牛は、開催されない方向になるだろうと思う。
核兵器を全面禁止する核兵器禁止条約を批准した国や地域が50になり、来年の1月22日に発効することになった。「国連のグテレス事務総長は声明で、発効は多くの被爆者や核実験の被害者に敬意を示すものだ」と強調。「核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道的被害について、注意を喚起しようとする世界的な運動の集大成でもある」と歓迎した。」(毎日新聞) 核保有国や、核の傘にある国は、批准していない。そして、唯一の被爆国である日本は、アメリカの核の傘の下にある為、批准していない。何故、国家として批准しないのか理解できない。
シエスタ後、図書館から借りてきた、『若冲の花』辻惟雄編を読む。若冲晩年、深草の石峯寺門前に住んでいたが、石峯寺の天井に描かれた花卉図が、現在、信行寺と義仲寺の2カ所に分かれてある。詳しい経緯は判らない。そこに描かれた花の話を書いている。植物学者の分析で、描かれた花の名前が判ってきた。他にも、辻惟雄、岡田秀之などの美術の専門家も書いている。絵の写真も載っているが、木の板に描かれているため、劣化が激しい。明治時代に、京都の出版社で、これを画集にして出しているが、それを観たいな。まだ、その出版社には版木が残っている。そういうのを再販して欲しいものだ。国会図書館とかに、あるのだろうか?それとも、京都の図書館とか?
世界では、4300万9千人の感染者が出、115万3千人が死亡。アメリカは、863万6千人の感染者、22万4千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。1046132人の感染者、34752人の死者。ここ3日は、155、231人、不明の死者。東京では、ここ3日、186、203、124人の感染者(121日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、30033人。447人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、495人増え、97220人の感染者、1720人の死者。東京の速報は、102人の感染者が確認された。
10月27日(火) 曇 12625
ゴミ出しに合わせて起きて、朝食は、納豆おろしと味噌汁、サラダ。漬物を切らしているのでサラダだった。それから、『花鳥・山水画を読み解く』を読んでいた。面白い処もあるが、退屈なものもある。でもこういう基本的な処を抑えていないとダメだろうと思って読んでいる。司馬遼太郎が、「中国の北ものは、ほとんど受け付けないが、南からものは、日本の中に馴染んでいく」というような事をいっていたが、その通りだと思う。真言密教、禅などもそうだし、南画もそうだ。中国文化は日本では、中国の南の文化が日本に浸透していった。白話小説も、狂歌や落語などに形を変えて日本に浸透した。勿論、『南総里見八犬伝』や『雨月物語』もそうだ。そういうものを絵の方から観たいと思って読んでいるのだ。
ヨーロッパは昨日から冬時間になった。新型コロナウイルス感染症のフランス政府に助言する科学評議会の議長が、公式発表の倍にあたる10万人の感染者が出ていると指摘しているとロイターが報じた。スペインの週明けの感染者数は、52188人。たぶんフランスと同じようなことだろうと思う。バルは、廃業したところ、ずっと閉まっている処、非常事態宣言で、シャッターを下ろした処など様々のようだ。そして、スペイン政府が出す身分証明証(労働許可証)は、3月から6月までの非常事態宣言で、更新できず、期限切れになっている人が大勢出ているいるらしい。それにも関わらず更新手続きが一向に進んでいないようだ。コロナ禍で、窓口縮小などをしているのかもしれない。ただでさえ長蛇の列になる更新手続き。再び非常事態宣言されて、ネットでも全くアクセスできない状況が続いているようだ。失業などしている人も多いだろうし、スペインに住む外国人労働者の多くが身分証明証の期限切れという状態になっているのだろう。そしておそらくこういう状態は、スペインだけのものではなく、ヨーロッパやアメリカでも起きていることではないかと思われる。家庭内暴力や泥棒などの犯罪も増えることだろう。お金がないのに、どうやって生きていけばいいんだ、という声が世界中に上がってくるだろう。
世界では、4350万4千人の感染者が出、115万9千人が死亡。アメリカは、870万4千人の感染者、22万4千人が死亡。スペインは、1098320人の感染者、35031人の死者。ここ3日は、不明、不明、279人の死者。東京では、ここ3日、203、124、102人の感染者(122日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、30127人。450人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、410人増え、97619人の感染者、1728人の死者。東京の速報は、158人の感染者が確認された。
10月28日(水) 曇 10724
朝食は、若鳥のもも肉の鍋。白菜、ネギ、キノコ類を入れて作った。昼過ぎに散歩に出かけた。夕方だと、夕食を作っている匂いがある。これは、シチュー。カレーなどと、漂う匂いを嗅ぐと食欲がわく。子供の頃、学校の帰りに嗅いだ記憶がよみがえる。今日の夕食は何だろう?美味しいものだと、嬉しかった。そうでなくても、夕食は楽しみの1つだった。散歩で気づいたが、ホトトギスは、蕾が3つに割れるとそれが花びらになるが、その内側からその3つの間から、3つの花びらが出てくる。それがハッキリ判る物と、判りずらい物があることに気づいた。6枚の花びらが、3つと3つハッキリ違う物と、良く見ないと判らない物がある。その違いは何なんだろう?
「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。」(『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』谷崎潤一郎)
伊藤若冲が、金色を使わず、金色を表現出来たのは、まさに、明暗を使ったからだ。高価な絹地は、縦と横の糸で細かく織り上げられている。表に白の胡粉で鳳凰の羽を描き、裏からは黄色の黄土で色を塗る。裏に貼る肌裏は、白ではなく、黒い肌裏紙を貼る。すると、絵を観たときに、白い羽の裏に塗った黄土が、金色に観えるようになる。光は、白と黄色を反射して観える絵を、絹目の隙間から観える黒と混ざって、人の目の視覚では、金色に観えるという色覚の錯覚を生んでいる。これは現代科学の色覚センサーを使っても、ほぼ、金色と同じ色彩をカバーしていることが証明されている。若冲の色は、色を混ぜることによって成立していない。単色の独立した色を、合わせることによって、違う色を成立させて、成り立っている。若冲の色の明暗は、これをよりどころとしているように思う。
ANAは、5100億円の赤字を出して、銀行団から融資を受けた。飛行機の売却や、400人の出向など来年度黒字を目指すという。JALも2500億円の赤字になるという。また、ヨーロッパの200カ所近くの空港が、破産に直面しているという。こうした空港では、27万7千人の雇用があり124億ユーロ相当の経済活動に貢献している。ヨーロッパ上位20の空港の債務は、コロナによって160億ユーロの債務を抱え例年の60%の売り上げにとどまっている。アメリカの有名な投資家は、コロナ禍になって、持っていた航空会社の株を全て売却したという。当然だろうと思う。JR東海は、2000億とも1000億ともいわれる赤字になる見通しだという。観光業・公共交通機関など厳しい状況だ。
世界では、4397万9千人の感染者が出、116万7千人が死亡。アメリカは、877万9千人の感染者、22万6千人が死亡。スペインは、1116738人の感染者、35298人の死者。ここ3日は、不明、279、267人の死者。東京では、ここ3日、124、102、158人の感染者(123日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、30285人。451人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、644人増え、98262人の感染者、1733人の死者。東京の速報は、171人の感染者が確認された。
10月29日(木) 晴 12085
目覚ましをかけずに寝たが、早めに目が覚めた。朝食は、昨日つまみをおかずにして、食べた。納豆おろしも加えた。本を読んで過ごす。昼食は、牛肉の野菜炒め。スマホが、全く動かなくなった。食いかけのリンゴのマークが出たのまま、何時間も経っている。どうなるのか?たぶん、電池がなくなるまでこのままのような気がする。栗名月の写真は、撮れないかもしれない。天皇賞の枠順が発表になった。アーモンドアイが勝つだろう。
スペインは、毎日2万人くらいの感染者が出ている。連休前に、ムルシア州が封鎖を決め、それに続いて、アラゴン、アストゥリアス、バスク、ラ・リオハ、ナバラ、セルタの全7州が封鎖を決めた。マドリードは、まだ決めていない。マドリードやカターニャが封鎖しなければバレンシアは封鎖しない模様だ。下院で、来年5月9日まで非常事態宣言が延長されることが、賛成多数で可決された。フランスは、30日0時から1か月のロックダウンを実施することをマクロン大統領が発表した。ICUが11月中にひっ迫するための感染防止策である。ドイツは、11月2日から飲食店や文化施設を閉鎖する。観光目的の宿泊も禁止した軽度のロックダウンに踏み切った。大統領選挙中のアメリカは、ほぼ野放し状態で、感染拡大に嫌気をさして株価は、943ドル安。4日連続下落した。下げ幅は、4日間で1800ドル。大統領が変わらなければ、この状態は、変わらないだろう。コロナ禍、コロナ後の大不況が待っているだろう。たぶん、日本でも大変なことになるだろう。
世界では、4448万3千人の感染者が出、117万4千人が死亡。アメリカは、885万7千人の感染者、22万7千人が死亡。スペインは、1136503人の感染者、35466人の死者。ここ3日は、279、267、188人の死者。東京では、ここ3日、102、158、171人の感染者(124日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、30456人。451人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、731人増え、98995人の感染者、1738人の死者。東京の速報は、221人の感染者が確認された。
10月30日(金) 曇 10804
ゆっくり起きて、炭酸水にタバコ。湯を沸かしながら、ネットを観ていた。ザ・バンドのドキュメンタリー映画、『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』(製作総指揮:マーティン・スコセッシ。監督:ダニエル・ロアー。出演:ザ・バンド、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、バン・モリソン、ブルース・スプリンスティーン、など。もちろん、『ラスト・ワルツ』を作ったマーティン・スコセッシも出てくる。)を観たくなった。それを、Facebook に書き込みしたら、知人の書き込みがあった。30年間映画を見ていなかった友人がこの映画は絶対見るといったという。そんな書き込みがあると、映画は観ないと決めていても、やっぱり、観たくなる。5日までなので、平日に出かけようかと考えた。ロビー・ロバートソンの自伝を基にラストコンサートの映画『ラスト・ワルツ』まで。全編ザ・バンドの音楽が流れるという。
朝食の、キノコスパゲッティを食べた後、『十八世紀京都画壇』を確かめた。これで良かったのかと・・・。昨日BSプレミアムで、『帽子』をやっていた。主演が緒形拳。遺作といって良い作品。癌に侵されながら淡々と帽子職人を演じている。NHK広島放送局80周年記念番組として作られている。胎内被爆にあった「セツ」は、妹のように育った。体が弱かったセツを中学までおんぶして下校した。下校の階段の坂道で、「セツ、おまえは、のほほんと生きていたらいいじゃ。のほほんと」とつぶやく。高校になり体が強くなって、卒業で広島に就職。見送りに行くといっていた船に、急な仕事が入って行けなかった。
帽子屋を営む主人公。息子の嫁が心配だからと警備会社を頼んでいる。異常があって到着した警備員と仲良くなる。それが、セツが医者と結婚して生んだ子供だという事が判ってくる。病院の医院長をする父親から経理の仕事をするように頼まれるが、母親のセツが何故、自分を捨て行ったか問い詰める。「儂の母が、お前を置いて行けといった」という。そして、離婚の原因は、胎内被曝者と親戚などにひどい仕打ちを受けていたことを後から知った事を告げられる。主人公が、東京の息子夫婦を訪ねるので、セツの息子の警備員に一緒に東京に行ってほしいと頼んで、新幹線に乗る。車中で、セツに会いに行くことを告げられる。どうする?罵倒してやるという。
東京に着いて、別れることになるが、やっぱり、儂はついていくと、セツに会いに行く。駆け落ちしたセツは、クリーニング屋で働いていた。息子とははぐれ、配達で出かけようしたセツと会う。そこで、就職で船に乗った時の事を話す。配達後、公園で待つ主人公の処に、箱を持って現れるセツ。中には、海軍の帽子の試作品が入っていた。卒業前に作ったものだ。何かあると、この帽子に励まされたという。あの時、船に間に合わなかったのは、急な仕事が入ったから。10分で終わらせて走って港に行くつもりだった。やっぱり、兄さんは兄さんよ。そこへ、夫に連れられて警備員の息子が来る。二人で川端を歩きながら話をする。穏やかだった。戻った主人公には、2つの学校からの帽子の注文が入る。忙しい日々をおくっていたが、3か月後にセツは死亡する。被爆後遺症によるものなのだろう。セツを演じた田中裕子が良かった。息子役の玉山鉄二も良かったが、緒形拳の淡々とした演技が沁みる。放送2か月後に死亡するが、樹木希林にしろ、緒形拳にしろ、役者を全うするために、手術や抗がん剤投与などの治療は受けなかった。枯れた感じで、肩に力も入っていない。凄いもんだと、感心する。人間もここまでくると、悟りの境地になるのだろうかと、感嘆する。俺は人間が出来ていないから…こんな風にはとても出来そうもない。
世界では、4502万9千人の感染者が出、118万1千人が死亡。アメリカは、894万6千人の感染者、22万8千人が死亡。スペインは、1160083人の感染者、35639人の死者。ここ3日は、267、188、173人の死者。東京では、ここ3日、158、171、221人の感染者(125日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、30677人。453人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、809人増え、99804人の感染者、1748人の死者。東京の速報は、204人の感染者が確認された。
10月31日(土) 晴 10094
今日は満月。十三夜の栗名月は、雲がかかって観れなかった。中秋の名月と合わせて観るのがいいといわれているが、片見月になったのは残念だった。今日はたぶん、夜空に満月が観れるだろう。『よみがえる天才1 伊藤若冲』辻惟雄著を読み始めた。やっぱり、面白い。競馬が終わったので、夜も楽しもうと思う。
アルバセーテなどの興行主のパブロ・ロサノが死んだ。カサ・デ・ロサノの中心人物だ。闘牛を観始めた頃、マドリード、ラス・ベンタス闘牛場の興行主をやっていた。そして、俺のイドロのセサル・リンコンをスペインに迎え支援をした。セサルが1991年出場機会4回連続プエルタ・グランデした時も、パブロ・ロサノはセサルに支援を続けた。アポデラードは、当時独立系のルイス・アルバレスだった。それでも、世話を続けたセサル・リンコンを支援した。10年後くらいにラス・ベンタス闘牛場の興行主は、ロサノから替わった。サン・イシドロで、批判が多かったからだ。あの頃は、パブロ・ロサノって、あるいは、カサ・デ・ロサノって闘牛界からいなくなればいいと思っていた。それで、サン・イシドロが良くなったかといえば、そうでもない。
セサルのアポデラードは、代わりルイス・マヌエル・ロサノになった。そうパブロ・ロサノの家系の人間だ。彼とは闘牛場などでも何度も会ったが、気さくな人だった。威厳があり過ぎるパブロ・ロサノとは、全然違った。パブロ・ロサノの死亡記事などに、彼を囲んで、マヌエル・カバジェール、エル・コルドベス、エスパルタコ、エウヘニオ・デ・モラが写っていた。あの頃、NO1闘牛士は、エスパルタコだった。大嫌いな闘牛士だったが、一般的なスペイン人はそれを固く信じていた。一般人には、闘牛の内容などどうでも良くて、ネーム・バリューが1番の価値だ。そんなものは、関係なかった。闘牛の内容が1番重要だった。
それでも、ここに写っている写真にエル・コルドベスと、エスパルタコと一緒にセサル・リンコンが写っている。しかも真ん中にセサルがいる。糞みたいなエスパルタコでも、本になったエル・コルドベスでもなく、セサルが真ん中に写っているのを観ると、感慨が深い。あの時、長距離電車に乗っていた、エスパルタコといったスペイン人に言ってやりたい気がするが、今は昔の話だ。セサルは、昔の恩義を感謝するコメント残している。それが、仁義というものだ。今は、パブロ・ロサノの気持ちに感謝している。あのおっさんが、何を思い何を考えていたかは判らない。でも、セサル・リンコンを見い出したことに、ただただ感謝する。何故なら、もしセサル・リンコンの闘牛に出会えなかったなら、闘牛にのめり込むことはなかっただろうから・・・。
世界では、56万人以上が、アメリカでは、9万4千人以上が1日に感染した。大丈夫なんだろうか。
世界では、4559万7千人の感染者が出、118万8千人が死亡。アメリカは、904万7千人の感染者、22万9千人が死亡。スペインは、1185678人の感染者、35878人の死者。ここ3日は、188、173、239人の死者。東京では、ここ3日、171、221、204人の感染者(126日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、30881人。455人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、776人増え、100577人の感染者、1756人の死者。東京の速報は、215人の感染者が確認された。
11月1日(日) 曇 11295
寝るのが遅くなり、ゆっくり起きた。朝食は昨日と同じインスタントの塩ラーメン。今日は牛肉を入れた。昨日のBSプレミアムで、『みやこびと極上の遊び 夏から秋へ』をやっていた。町衆の中でも商売で財を成した人たちの贅沢な遊びをやっていた。おそらく、江戸時代の元禄の頃から、京都の町衆が贅の限りを尽くして、ペルシャ絨毯などで祇園祭の山鉾を飾ったりしたことの名残がここにある。1m4、5万円する昆布を4枚も使ってだしをとり、その椀を食す。料理も、それに負けない物が出される。茶会を開くにしても、借りている場所がまた凄い。しかし、思うのだ。蘭書の輸入が解禁されて、本草学などが発達していく江戸中期、若冲の時代。そして、京都は伝統産業も残っているが、あと20年も経てば衰退していくだろう。今の京都は、学問の都市になってきていると思う。未来を見据えた、人材を育てることに、お金を使うべきだろう。
曇り空の東京競馬場。第162回天皇賞秋が行われた。単勝1番人気のアーモンドアイは、1.4倍。スタートは、ダノンプレミアムが決めて鼻を切る。2番手は、ダイワギャグニー。そして、ここ2走出遅れていたが、武豊に戻ったキセキが3番手。その外につけたアーモンドアイ。1000m通過が、60秒5のスローペース。直線に入り、馬なりで2番手につけたアーモンドアイ。あとは追い出すだけ。ルメールが追い出すと先頭に立ち、それを、クロノジェネシスとフィエールマンが外から追いかける。その2頭をせいしてアーモンドアイが優勝した。2着がフィエールマン、3着クロノジェネシス。戻ってきたルメールは、指を8本だして、中央競馬史上初の8冠馬の偉業を讃えた。何度も抱きつき、降りてからはキスをしていた。勝利ジョッキーインタビューでは、涙を流して、あまり喋れないという第一声だった。最後詰め寄られたが、半馬身差しのいだ苦しいレース。それでも、勝ち切る処が名馬たるゆえんだ。上位3頭のレースだと思っていた。1着が判っているので、3連単も買ったのは正解だった。3週連続の大記録。コロナ禍での大記録の連発は驚きだ。でも、東日本大震災の時も、ドバイワールドカップを勝った競馬が明るいニュース第1号だった。さあ、次走はどこになる?ジャパン・カップなら、デアリングタクト、コントレイルと世代を超えた3強の対決になる。競馬ファンは、それを望むだろう。
スペイン政府の発表はないが、州発表では、アンダルシアは、2日連続5000人以上、ナバラでは、初めて1500人以上の感染者が出たという。イギリスも2日からロックダウンになるようだ。
世界では、4608万5千人の感染者が出、119万5千人が死亡。アメリカは、912万6千人の感染者、23万人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。1185678人の感染者、35878人の死者。ここ3日は、173、239人、不明の死者。東京では、ここ3日、221、204、215人の感染者(127日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、31096人。455人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、877人増え、101454人の感染者、1770人の死者。東京の速報は、116人の感染者が確認された。
11月2日(月) 曇一時雨 11343
起きて、炭酸水にタバコ。新聞を買っていないが、今日のスポーツ新聞の1面は、アーモンドアイが飾っただろう。競馬の日も新聞を買わなくなった。コロナ禍というのもあるが、ネットでニュースが観れるようになったことが大きい。昔は通勤の時に、スポーツ新聞や日経新聞などを読んでいる人がいたが、そんなのは、ほぼ皆無になった。競馬場へ行く時の、電車の中なら競馬新聞やスポーツ新聞を観て予想をしている人はいるだろうが・・・。
夕方近く散歩に出たが、歩いていると意外と暑い。それでも朝晩は東京でも10度を切るようになってきた。盛岡は3度とかだし、もう直ぐ立冬だ。木々も段々色づいてきている。楓が紅葉するのはいつ頃か。2週間か20日くらい経ったら綺麗になるだろう。ニュースは、コロナとアメリカ大統領選挙ばかり。大阪の住民投票は、大阪市を残すことで決着した。最近、詐欺のようなメールが届く。銀行やネット販売のもので、ダマしてパスワードを登録させて、それでいろんな物を買ったり、口座から現金を取ろうとするもののようだ。巣ごもりなどで、こういうメールが来て、ダマされる人も多いのだろう。嫌な世の中になった。今日は、北海道が96人で、東京の87人より多くなった。
世界では、4651万9千人の感染者が出、120万人が死亡。アメリカは、920万7千人の感染者、23万人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。1185678人の感染者、35878人の死者。ここ3日は、239人、不明、不明の死者。東京では、ここ3日、204、215、116人の感染者(128日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、31212人。455人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、614人増え、102068人の感染者、1776人の死者。東京の速報は、87人の感染者が確認された。
11月3日(火) 雨のち曇 11496
夜中から降り続いていた雨は、朝には上がった。ゆっくり起きて、朝食は、豚肉の野菜炒め。最近は、ご飯と、麺などかパンと夜の晩酌用のあてという形になっている。映像詩『飛鳥』を流しながら、朝食を作って食べた。外には出ず、『よみがえる天才1 伊藤若冲』辻惟雄著を読んでいた。とける雪の事について書かれていた。『江戸百夢』田中優子著の「溶解する花鳥」を思い出す。
「 「あまりのうつくしさに恐ろしくなりて」と、泉鏡花は書いた。この言葉は『龍潭譚(りゅうたんだん)』の中で、主人公が見渡す限り躑躅(つつじ)の咲く山を歩くくだりに書かれている。あまりの美しさは幻想感覚を引き起こし、自分がこの世ではないどこか見知らぬ所を歩いているような錯覚に陥る。あるいは、夢の中にいるような気持ちになるものだ。 ・・・
私は若冲の絵を見ると、時々そのような幻想感に入り込み、恐ろしくなる。『動植綵絵』にはそのような絵が何枚もあるが、その最たるものは、『雪中錦鶏図』だろう。雪は降っていて、同時に溶けてゆく。まるで積もった雪に隠さていた錦鶏が、雪が解けることで目の前に突然現れたかのようだ。」(『江戸百夢』田中優子著)
円山応挙の国宝『雪松図屏風』の雪は、白い紙をいかし塗り残すことによって白い雪を描いている。明らかに違う描き方である。若冲の雪は、粘度を感じる雪になっている。どちらが素晴らしいかという問題ではない。どちらも京都を感じる絵だが、応挙の絵は中世を感じ、若冲の絵には現代に繋がる物を感じる。それは、色によって明暗を表しているからだろうと思う。出版社から連絡があり、明日か明後日、編集から連絡するという。
アストゥリアスは、州封鎖ではなく、自宅からの外出禁止にしたいと、スペイン政府に申し出たようだが、却下された。今回の非常事態宣言には、その内容が含まれていなかったからのようだ。あらためてその内容を含む非常事態宣言を発動する必要があるようだ。
世界では、4687万1千人の感染者が出、120万6千人が死亡。アメリカは、929万1千人の感染者、23万1千人が死亡。スペインは、55619人増え、1240607人の感染者、36257人の死者。ここ3日は、不明、不明、379人の死者。東京では、ここ3日、215、116、87人の感染者(129日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、31293人。459人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、489人増え、102548人の感染者、1788人の死者。東京の速報は、209人の感染者が確認された。
11月4日(水) 晴 11299
朝早くに目が覚めた。何か変な感じだ。今日はずっとアメリカ大統領選挙の中継をやっている。バイデン有利の世論調査が出ていたが、実際は大接戦になっている。というか、トランプ有利に観える。ダウは、バイデン有利で、株は値上がりしたが、どうなるか分からない。理屈ではない、勢いではトランプ。そういう魔力がある。アメリカの有権者は、一筋縄ではいかない。非常に内向きだし、色々な人種が混在するアメリカ人を、引き付けるものを持っているのがトランプのようだ。バイデン有利は、消極的な選択からのもので、トランプ支持者の熱狂とは、温度差が違う。結果はまだ出ていないが、混乱状態で郵便投票の結果を待たなければならないことになった。
昨日から夜中にかけて、ボブ・ディランドキュメント映画『ノー・ディレクション・ホーム』監督:マーティン・スコセッシを観ていた。前編114分、後編96分。インタビューが多い映画だが、明らかに答えたくないというコメントが多い。人気者になったディランを質問攻め。30以上の人間を信じるなと、いう言葉が当時あった。公民権運動、学生運動、フラワームーブメント。20代のディランも、そんな中で、フォークから、エレキギターに持ち替えて、大音響でコンサートをやった。それを批判する人たちが大勢いた。そんな中で、バイク事故を起こして活動をやめた。あんなに注目されたら、いやになるよなぁと思う。
30代になってコンサート活動を再開する。30以上の人間を信じるなと、いっていた世代も30以上になった。宇崎竜童が30になった時に、今までと違いことになるかもしれない。そういうような事をいった記憶がある。そもそもそういうそんなものは、どうでもいいレッテル貼りだ。何やるかとか、どう生きるかって、根本は違わないと思う。出来ることは、自分の中では限られている。その中で、精一杯やるしかない。ディランは、8年間離れたことで、コンサートも良かったし、レコードも良いアルバムを出し続けた。復活した後の頃のレコードが1番好きな物がある。でも、あの『ブリッキング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』の頃も、神がかっている処は確かにある。そしてこの映画は、その頃のドキュメンタリーだ。
世界では、4742万2千人の感染者が出、121万3千人が死亡。アメリカは、938万3千人の感染者、23万2千人が死亡。スペインは、1259333人の感染者、36493人の死者。ここ3日は、不明、379、236人の死者。東京では、ここ3日、116、87、209人の感染者(130日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、31502人。459人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、866人増え、103414人の感染者、1795人の死者。東京の速報は、122人の感染者が確認された。
11月5日(木) 晴 10104
昼頃、連絡があった。担当者と30分ぐらい話をした。感じのいい人だったが、京都弁の話は出来なさそうだ。色々話をしたが、1ヵ月くらい作業して、それから、先に話しが進むようだ。ともあれ、1か月間は、違うこともやれる。次を見据えて、やるべきことを絞って行きたい。キノコスパゲッティを作って食べたが、アメリカ大統領選挙の開票は少ししか進んでいなかった。ウィスコンシン州とミシガン州の結果が出て、バイデンが勝った。寝る前に観たときは、逆転していたバイデンが、そのまま郵便投票などで勝利した。一方、ネバダ州は、結果が出るまで(日本時間6日2時)途中経過は発表しないと発表して、トランプ支持者が詰めかけ、混乱しているようだ。ペンシルベニア州、ノースカロライナ州、ジョージア州は開票が行われているが結果はまだ出ていない。トランプは、ミシガンやペンシルベニアなど訴訟するようだ。こういう混乱を招くやり方は、エゴイストたるゆえんだ。イエスマンに囲まれた、裸の王様のようだ。この対応に、身内の共和党からもトランプへの批判が出ているようだ。ほぼバイデンが大統領になるだろう。この情勢で、東京の株価は値上がりしている。
夕方前に、散歩に出た。散歩は、考える時間でもある。頭に浮かぶことなど、整理する時間でもある。歩き慣れた道の草木を観ながら、風景が流れていった。寺を歩いていたら、ドングリや枯れ葉が落ちている。沢山落ちているドングリを踏むと、ガリッという音がする。枯れ葉を踏むと、乾いた音が聞こえる。季節は確実に変わりつつある。
雪が降った北海道は、過去最多の119人の感染者がでた。昨日、道知事と札幌市長が対策について話し合った。東京も寒くなったからか、先週に比べて、増加傾向になっている。スペインの死者は、一気に、1625人増えた。これは新型コロナウイルス死者の統計システムを変更したことによるもののようだ。イギリスは、イングランドで今日からロックダウンになるという。アメリカは、1日で10万人の感染者がでた。
世界では、4810万7千人の感染者が出、122万5千人が死亡。アメリカは、948万6千人の感染者、23万3千人が死亡。スペインは、1284408人の感染者、38118人の死者。ここ3日は、379、236、1625人の死者。東京では、ここ3日、87、209、122人の感染者(131日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、31624人。459人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、624人増え、104036人の感染者、1799人の死者。東京の速報は、269人の感染者が確認された。
11月6日(金) 曇 10243
ゆっくり起きて朝食は、インスタントの塩ラーメン。野菜とキノコ、豚肉入り。テレビは、アメリカ大統領選挙をやっている。まだ決まらない。散歩に出かけた。お寺や神社で、最近は、ホトトギスをジッと観ている。それが何か楽しいのだ。鳥居の近くにあった紫式部が目に入った。その紫の実の色が、以前に比べて濃くなっている。しかし、はえないのだ。何故なのか?緑の葉の色との対比で、薄い紫がはえていたのに、今は、葉の色が黄緑色に、紅葉しかけていたり、枯れて茶色になっている部分もある。こうなると、実の色が濃くなっても、はえなくなるようだ。たぶん、若冲はこういう事を良く判っていたのだと思う。洋画のように、あるいは、写真のように、ピントを合わせて絵を描いていない。どの部分も丁寧に詳細に描いている。その時期の草花を、はえるように描き、この木とこの花。ここに、この鳥を入れてと、画面構成をしていたのだろう。そのバランスの良さが、『動植綵絵』などに描かれている。若冲にとって、物を観るというのはそういう事なのだと思う。
昔、小学校から帰ってくると、おばあちゃんが栗をむいていた。皮をむき、渋を包丁で切ったり削ったりしていた。直ぐに今日は、栗ご飯だと判った。一時は、ご飯で1番美味しいのは栗ご飯だと思っていた。かまどで炊いた、栗ご飯が美味しかった。判っているから、小学校から帰ると、栗をむくのを手伝ったり、渋をむくのを手伝ったりした。だから、余計栗ご飯が美味しく感じたのかもしれない。コロナがなかったら、今頃、スペインでサン・イシドロが終わって帰ったら、京都で暮らしていただろう。誰にもいっていなかったが、そういう計画を立てていた。そうすれば、いろいろ創作が出来たと思っている。しかし、コロナ禍では動けずにいる。コロナが終わらないと、京都へは行けいない。四季の京都で感じたい。四季の草花を、感じて散策したいと思っていた。京都で毎日、ボブ・ディランが流れる喫茶店で過ごしたい。つぶれていなければ。谷崎潤一郎が羨ましく思うこの頃だ。コロナが終わるまでは、京都へは行けないだろう。
ちょっとビックリしたが、年明けの1月2日に、NHKが源孝志の、『ライジング若冲 天才かく覚醒せり』を放送するという。非常に楽しみだ。やっぱり、京都だと、若冲に行きつくのかと思った。これ絶対録画するし、観る。応挙、池大雅、玉蘭。そしてもちろん、大典顕常、売茶翁が出る。見ている人は、見ているということ。『動植綵絵』を描く若冲と、それを取り巻く時代と、人々を描いているのだろう。源孝志が、『京都人の密かな愉しみ』から、若冲に行くのが、素晴らしい。これこそ、望んでいたこと。しかも、今出そうとしている物とは、時期が違う処もまた、良い。実をいえば、源孝志に撮って貰いたいと思って書いていた。若冲に強い興味を持っていることは、大いなる救いであり、希望である。
大統領選挙中のアメリカは、過去最多1日12万人以上の感染者が出たという。日本でも、8月21日以来、1日1000人以上の感染者がでた。
世界では、4869万2千人の感染者が出、123万3千人が死亡。アメリカは、960万9千人の感染者、23万4千人が死亡。スペインは、1305316人の感染者、38486人の死者。ここ3日は、236、1625、368人の死者。東京では、ここ3日、209、122、269人の感染者(132日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、31893人。461人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、1048人増え、105082人の感染者、1808人の死者。東京の速報は、242人の感染者が確認された。
11月7日(土) 曇 11987
目覚ましより早めに目が覚めたが、二度寝した。朝食は、キノコスパゲッティ。それから散歩に出て、お寺と神社に参拝した。ホトトギスも、そろそろ枯れて来ている花が多くなってきた。禅寺には、何故か花が似合う。いつも行く寺は、必ず職人なのか、寺の人なのか、作業着を着て草木の世話をしている。ついこの間まで、咲いていた彼岸花も、枯れかかると切り取って見栄えを良くしていた。そういう手入れを1年中やっている。そうやって、草花が育つ環境を整えているのだろう。
昨日は、京都人に連絡した。結衣さんとは、電話で話をした。京都弁について話をした。非常に参考になる意見が訊けた。京都弁について、モヤモヤしていたことが解消された気がする。もう一人も、京都生まれの京都育ち。こっちには、京都に住む人と話もしたが、住みにくさについていっていた。それはもう、与謝蕪村が江戸時代にすでに、京都人とはつき合いにくいことは語っている。それを、理解したうえで、京都で四季を感じながら、散策したいのと、創作活動をやってみたいと思っているのだ。コロナが収まれば、来年の今頃は京都に住むことが出来るかもしれない。先の事など、判らないのだが・・・。
北海道は、187人の感染者がでて、警戒ステージを2から3に引き上げた。冬になるともっと、感染者が増えるだろう。全国では、2日連続で、1000人以上の感染者が出た。アメリカは、12万7千人以上の感染者が出た。ポルトガルは、非常事態宣言を出し、ヨーロッパでは、30万人の死者が出た。
世界では、4932万3千人の感染者が出、124万2千人が死亡。アメリカは、973万4千人の感染者、23万6千人が死亡。スペインは、1328832人の感染者、38833人の死者。ここ3日は、1625、368、347人の死者。東京では、ここ3日、122、269、242人の感染者(133日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、32135人。461人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、1145人増え、106226人の感染者、1812人の死者。東京の速報は、294人の感染者が確認された。
11月8日(日) 晴 5247
今日も、早めに目が覚めた。ペンシルベニア州に続いて、ネバダ州もバイデンが勝ち、大統領選挙はバイデンが勝った。朝食は、牛肉の野菜炒め。牛肉が美味しい。10時からの勝利宣言を行ったが、素晴らしいスピーチだった。「分断ではなく結束を」とか「再び世界で尊敬される国に」というのは、トランプ後の世界を、見据えたものだ。ごねている人がいるけど、選挙結果はすでに出た。各国から祝福の言葉が送られている。トランプ大統領は、敗北宣言を拒否して法廷闘争を起こすようだ。が、長女のイバンカ大統領補佐官は、SNSで、「法的に決定されたすべての投票はカウントされるべきだ」と投稿したという。「これは党派的な声明ではない」「自由で公正な選挙は私たちの民主主義の基盤だ」と記したようだ。
散歩に出かけた。お寺の池には、大きな波紋が描かれたので、観ると、ネギはしょっていなかったが、鴨がいた。2羽だった。色が同じなのでメスだと思う。姉妹?仲良く嘴を池の水に入れて、何かをこしているのか、食べているのか。平和な風景だ。こういう、のどかで穏やかな水辺のさまは、気分が良い。
今日の競馬は、GTはなくて、東京は、アルゼンチン共和国杯。またルメールが勝った。青葉賞で勝ったあと、骨折が判明してダービーに出れなかったオーソリティが、久々の骨折明けで快勝した。やっぱりこの馬、強い。インタビューで、あと1勝で、1300勝ときくと、最終レース頑張ります。それで、ルメールから行って、当てた。阪神の最終は、スエーニョブランコ(スペイン語の白い夢)から行って、3連複47.9倍的中だった。ネギしょった鴨は、ここにいた。
世界では、53万人近くの感染者が出た。アメリカは、また12万人以上の感染者が出た。日本は、3日連続1000人以上の感染者が出た。
世界では、4985万1千人の感染者が出、125万人が死亡。アメリカは、986万1千人の感染者、23万7千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。1328832人の感染者、38833人の死者。ここ3日は、368、347人、不明の死者。東京では、ここ3日、269、242、294人の感染者(134日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、32429人。461人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、1331人増え、107557人の感染者、1817人の死者。東京の速報は、189人の感染者が確認された。
11月9日(月) 晴 12507
目覚まし前に起きて、朝食は、牛肉そば。野菜とキノコ、九条ネギを入れた。それから本を読んで、2016年パリなどで行われたジャポニズム展の中の『若冲展』の番組を2つ見た。どちらもBSの物で、TBSとテレビ東京?。TBSは、若冲展の事や、『動植綵絵』について、辻惟雄、小林忠など美術史家の解説がある物。テレ東は、『動植綵絵』のパリへの搬送や、到着後の絵の手入れなども密着でやっていた。総責任者の、宮内庁三の丸尚蔵館の太田彩のインタビューなど。フランス人も、若冲の絵に驚いていた。それは、そうだろう。
それから、書いた物を再度読み直していた。夕方前に、散歩に出た。寺に、南天なのか千両なのか、それとも違うものなのか、朱色の実がなっている木がある。朱がくすんでいて、若冲の絵の南天とは、明らかに違う。散歩道には、鮮やかな色の南天などがある。こういう色の南天が、若冲の絵だ。京都の寺を歩けば、いくつも観れる。でも、東京でも観れることを、最近はそれで良しとしている。動けないのだから仕方ない。今ある物を楽しもう。
北海道は、ついにというかやっぱり、過去最多の200人を超えた。この間、札幌だけで141人出た。今日は、東京を上回る158人出たという。盛岡は、初雪を観測した。明日は、北海道、東北では多い処で、30cmの降雪があるという。もう北は冬だ。そして、ますますコロナが活発化する。世界では、5000万人を超えた。
世界では、5044万6千人の感染者が出、125万6千人が死亡。アメリカは、997万2千人の感染者、23万7千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。1328832人の感染者、38833人の死者。ここ3日は、347人、不明、不明の死者。東京では、ここ3日、242、294、189人の感染者(135日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、32618人。461人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、946人増え、108503人の感染者、1824人の死者。東京の速報は、157人の感染者が確認された。
11月10日(火) 晴 12663
だんだんと寒くなってきた東京。今週は寒い。昨日の残りで朝食を取り、本を読んでいた。辻惟雄は、若冲の鳳凰の羽の先にあるハートマークについて書いていたが、トランプカードの赤いハートから取ったと思って調べたが、それに当てはまる資料が見つからないといっている。猪目は、どちらかというと、くり抜いたデザインなので、違うだろうという推察をしていた。
『麒麟がくる』で、信長は、天皇の勅命で、妙覚寺から朝倉を打ちに出陣する。光秀の見張りからの連絡で、浅井が裏切り挟み撃ちになる。光秀が本陣撤退の殿(しんがり)をつとめる。藤吉郎は、光秀に頭を下げ殿に加わる。信長は京へ逃げ帰り、ふさぎ込む。天皇へ何といえば良いか悩む。光秀は、生き帰ったから次がある。と、勇気づける。処で、妙覚寺は、斎藤道三の父親が修行したところ。道三の菩提寺も同じ法華宗。そしてのちに、道三の四男、日饒が十九世になる。信長が京に20回以上滞在したが、妙覚寺は、18回、本能寺は3回だという。鉄砲との繋がり、堺との事などもあり、法華宗の寺が選ばれたのだろうと思う。
その後、『新型コロナ 全論文解析〜AIで迫る 今知りたいこと〜』をやっていた。分科会の尾身会長の話を訊くより、こっちを見た方がすっと為になる。交差免疫における重症化なども面白かったし、後遺症に、脳幹炎症などがあるという報告もある。また、後遺症に苦しむのは、80%が女性で、平均年齢が44歳。湿度は、40〜60%が有効。紫外線も、222nmの波長ものが良いとか、ビタミンDが良いとかいろいろあった。アメリカは、ついに、1000万人を超えた。
世界では、5091万3千人の感染者が出、126万3千人が死亡。アメリカは、1011万人の感染者、23万8千人が死亡。スペインは、1381218人の感染者、39545人の死者。ここ3日は、不明、不明、512の死者。東京では、ここ3日、294、189、157人の感染者(136日連続45人以上、7日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、32767人。462人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、782人増え、109283人の感染者、1836人の死者。東京の速報は、293人の感染者が確認された。
11月11日(水) 晴 10781
今日も寒い。晴れているから、放射冷却状態になって寒くなっている。朝食は、牛肉の野菜炒め。それから読書。午後になり、図書館へ行く。返却と、予約していた物を受け取った。これがでかい。重さも3キロくらいある。これを持って帰るのに一苦労。DVDが付いていたので、それを観ているが、字幕なしの英語。動画だけを観る感じになっている。こんな重いもの貸し出すなよと思いながらも、こんなの買ったら大変なことになると思った。そういう意味では、図書館はありがたい。
東京は、先週に比べ、1.6倍増加している。北海道は、2週続けて、2倍以上増加している。道知事は、政府と話し合いの場を持った。大坂、神奈川、愛知も増加傾向を示している。10月の自殺者は、2153人で、前年比で、39.9%増で、女性の自殺率は、80%増だという。飲食業、サービス業などで失業したりしているのが、リーマンショックと決定的な違いになって、女性たちを苦しめている。ハローワークの調べでは、7万人が失業したようだが、これ以上に、失業した人がいるのは想像に容易い。選挙の関係もあるのだろうが、アメリカは毎日、10万人以上の感染者を出しているが、ワクチン開発が進んでいることを受けて、ダウも、日経平均も株価は、驚異的に値上がりしている。そんな簡単じゃないのに・・・。楽天的過ぎる、不思議でおかしな、風潮である。危険だ。
北海道は、今日も多い。197人。東京は、317人。アメリカは、20万人、過去最多。大阪府知事が昨日、第3波といったが、この波が今まで1番大きな波になるだろう。晩秋から冬になる。もう立冬は過ぎた。これから、ドンドン増えるだろう。今までと同じ対策をしていても、これからは感染が防げない状態になる。気温が低くなり、湿度も下がる。ウイルスが、長い間生きていれる環境が整ってきた訳だから。東京は、3週間後か4週間後には、1日600人を超す感染者がでると、医者がいっていた。たぶん、そうなるだろう。
世界では、5148万人の感染者が出、127万2千人が死亡。アメリカは、1025万7千人の感染者、23万9千人が死亡。スペインは、1398613人の感染者、39756人の死者。ここ3日は、不明、512、411の死者。東京では、ここ3日、189、157、293人の感染者(137日連続45人以上、8日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、33060人。465人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、1287人増え、110624人の感染者、1851人の死者。東京の速報は、317人の感染者が確認された。
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