−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
9月3日(木) 曇/雨 13654
目覚ましで起き、散歩へは行かず朝食は、牛肉の野菜炒め。そのまま源内研究書を読む。あたりをつけていたが、やっぱり、源内が大坂にいた時の師匠・戸田旭山に絡む人間関係は、その後の源内に大きな影響を及ぼしていることが判る。江戸の師匠になる田村元雄も、旭山と同じで、津田如蘭の弟子で同門。木村蒹葭堂もそうだし、京都の直海元周もそうらしい。旭山が大坂で開いた薬品会にも参加している。如蘭繋がりで、大坂から江戸へ出る時に、旭山からの紹介で元雄の処に行っている。
BSプレミアムで『国宝へようこそ 洛中洛外図屏風 上杉本』やっていた。狩野永徳が描き、信長が謙信に送った物だ。だから当然、絵の発注は、信長だと思っていた。しかし事実は違った。『麒麟がくる』の13代将軍足利義輝が発注したと考えられている。しかし、暗殺された。が、永徳は筆を止めずに描き続け完成させた。そののち、信長に接近した永徳から信長が手に入れて、謙信へ送った。もともと義輝は、この絵を、謙信上洛を促す為に描かせたようだ。絵には、祇園祭も描かれてある。現存するものを山鉾町の協力で探したと処、長刀鉾の長刀と、大船鉾の祭神・神巧皇后のお面。長刀は、一時天分法華の乱のときに略奪され不明になったが、何とか見つけだし買い取ったという。やっぱり、祇園祭は、法華宗との関わりが深いようだ。永徳は、非常に細かい処まで描いているようで、大船鉾が禁門の変で焼けた後、ずっと再興せずにいたが、2012年に142年ぶりに再興した時に、参考にしたのが永徳の『洛中洛外図屏風 上杉本』だったという。永徳23歳の作。
やはり、サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスの闘牛は中止になった。
世界では、2603万7千人の感染者が出、86万3千人が死亡。アメリカは、611万4千人の感染者、18万5千人が死亡。スペインは、479554人の感染者、29194人の死者。ここ3日は、83、53、42人の死者。東京では、ここ3日、100、170、141人の感染者(68日連続45人以上、9日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、21128人。364人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、592人増え、69743人の感染者、1327人の死者。東京の速報は、211人の感染者が確認された。
9月4日(金) 晴 7693
目覚ましに起こされたが、グズグズして起きた。炭酸水にタバコ。朝食は、牛肉と茄子炒め。少しして、買い物へ出かける。豚肉などを買ってきた。台風9号が沖縄九州を通り、朝鮮半島から日本海に抜け、南で発生した台風10号が、史上最大の台風に発達して沖縄九州へ向かっている。気象庁などは、今日中に台風に備えるようにいっている。最大風速80メートルともいわれる強風予報が出ている。日曜から月曜にかけて通過する予報。
香港の林鄭月娥行政長官は、「香港は三権分立ではない」と明言した。完全に中国政府の言いなりになった事を、こういう形で表したのか?こうゆうエリートはエリートで、自分が盾になって、香港市民を守っているという心情をもっているのだろうかとも思う。『江戸の想像力』の中に、白話小説の事が書かれている。源内研究書にも、出ている。この頃、上田秋成だけではなく、源内もまた、強い影響を受けていることが書かれている。田中優子は、この白話小説が上方で、人が他の人に語る笑い話になり、江戸から出張でいった幕臣などが、それを江戸に持ち帰り、やがて、落語になって行くという事を書いている。狂歌と絡んでいるようだ。その過程に、源内の時代がある。
今更のようなニュースで、アコルーニャ州は、独裁者フランコ総統の遺族に対して、同州にあるフランコから相続した邸宅の国への返却を裁判所が命じたという。もう50年ぐらい経っているのに、今頃である。遺族はフランコの私有財産であると主張しているが、譲渡の経緯は、国家元首への譲渡であって、フランコ個人への譲渡ではないので、返却せよというもの。遺族は、20日以内に上訴できる。サンチェス首相は、「流血の内戦を経て強権支配を敷いた人物であって、賛美すべきではない」と、いった。昨年10月にフランコ総統の遺体が壮麗な国の慰霊施設から掘り起こされて、質素な墓地に移されたという。昨日、アランフェスで予定されていたダニエル・ルケのウニコの闘牛は中止になった。599人の観客の条件が課せられた。ダニエル・ルケは、「私たちは、良い闘牛を提供する事が目的だったので、誰もお金の話はしなかった」と語っている。しかしマドリード州は、4日に行われる予定だったアランフェスの闘牛の許可を出さなかった。
世界では、2631万人の感染者が出、86万8千人が死亡。アメリカは、615万人の感染者、18万6千人が死亡。スペインは、488513人の感染者、29234人の死者。ここ3日は、53、42、40人の死者。東京では、ここ3日、170、141、211人の感染者(69日連続45人以上、10日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、21339人。365人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、659人増え、70406人の感染者、1334人の死者。東京の速報は、136人の感染者が確認された。
9月5日(土) 晴 3326
目覚ましで起き、炭酸水にタバコ。準備して散歩に出かけた。だいぶ、暑さはやわらいできた感じだ。朝の散歩は、まだ蝉の声が聞こえるが、夜歩くと、蝉の声よりも、多く大きく聞こえるのは、虫の音。この音の変化で季節の変わり目を感じさせる。台風は沖縄に近づいている。史上最大の台風。沖縄九州は、風速80メートルを超える強風にさらされそうだ。洪水被害の片づけが、まだ終わっていない熊本などは大変なことになるのかもしれない。政局などの関心よりも、台風被害におびえているだろう。
昨日の夜中に、『SONGS』で高橋真梨子をやっていた。ペドロ&カプリシャス2代目ポーカリスト。『ジョニィへの伝言』『五番街のマリーへ』。作詞、阿久悠、作曲、都倉俊一のコンビ。♪ジョニィが来たなら伝えてよ 二時間待っていたと♪とか♪遠い昔に暮らし、悲しい思いをさせた、それだけが気がかり♪阿久悠の歌詞が思い浮かぶ。醜男の阿久悠の詩はなかなか良い。ジョニー・ミッチェルもそうだが、決して良い顔をじゃない人の歌詞は沁みるものがある。『ジョニィへの伝言』は、女心を、『五番街のマリー』は、男心を歌っている。そしてどちらも今自分が、陽気に前を向いて暮らしていることを歌っている。それを歌いこなした若き日の高橋真梨子。
高橋真梨子の声は、素晴らしい。71歳になったというが、劣化をほとんど感じさせない。踊るわけでもなく、ただマイクの前で歌う歌声に聴き惚れる。松崎しげるも若い頃は、良い声だったし声量もあったが、さすがに劣化が凄い。こういう声は、他にいるだろうかと考えた。赤い鳥やハイファイセットの山本潤子も素晴らしい声だ。『翼をください』の透明感は素晴らしい。あともう一人と考えた。トワ・エ・モワの白鳥英美子。それとも『なごり雪』を歌ったイルカ?いまだに歌っているという事を考えると、森山良子か、などと考えた。みんな戦後5年以内に生まれた女性歌手ばかりだ。
世界では、2662万3千人の感染者が出、87万4千人が死亡。アメリカは、620万2千人の感染者、18万7千人が死亡。スペインは、498989人の感染者、29418人の死者。ここ3日は、42、40、184人の死者。東京では、ここ3日、141、211、136人の感染者(70日連続45人以上、11日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、21475人。369人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、588人増え、70994人の感染者、1352人の死者。東京の速報は、181人の感染者が確認された。
9月6日(日) 曇/雨 10966
目覚ましで起き、炭酸水にタバコ。準備して散歩に出かけた。秋の気配が濃くなってきた。雨上がりだが、蝉はないている。池には、鳥はいなかった。台風情報のため、『麒麟がくる』は放送されず、『半沢直樹』も撮影が終わっていない様で、出演者のトーク番組に変った。心配された、小倉競馬場の開催された。午後から雨が降り重馬場になったが、まだ風もなく予定通り消化された。コロナ禍で、美術館の企画展が延期になったりしているのが多いが、それでも、観に行きたくなる美術展も多い。残念だが、観には行かないことにしている。
「大英博物館は3日、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎(1760〜1849年)の未公開の素描(デッサン)100点以上がフランスで見つかり、これを収蔵したと発表した。 来年にも展示する計画で、ウェブサイトでは既に公開を始めた。世界の芸術にも影響を与えた日本を代表する画家の「失われた作品」が、再び鑑賞できるようになった。
大英博物館によると、見つかったのは1829年に「万物絵本大全図」という本の挿絵として制作されたが、未出版となった作品計103点。もともとは日本美術の収集家として知られたフランスの宝石商アンリ・ヴェヴェールが所有していたが、1948年にパリで競売に掛けられた後はフランスの個人収集家が所有していたとみられるという。 昨年再発見され、美術ファンドの支援を受けた大英博物館が購入した。フィッシャー館長は「収蔵品に加えられるのは本当に素晴らしく、画期的だ」と述べた。
これらの作品が制作されたのは、北斎が代表作「富嶽三十六景」(1831〜33年ごろ制作)を手掛ける直前、脳卒中や2番目の妻の死去などで比較的創作が少なかったと見られていた時期と重なる。今回の発見を契機に、北斎の生涯に関する従来の見方が見直される可能性もありそうだ。」(時事通信)
金曜日マドリッド州は、感染者2859人。死亡者数は23人。集中治療室に入っているのは235人。日本全体で、重症者が、210人。スペインの感染状況は、ひどい状態だ。それは、国民性の違いもあるだろうが、日本の湿度が70%前後あるのに対して、20%前後のスペインではおのずと感染しやすい環境にある。日本もこれから、秋冬にかけて湿度が下がってくるので、スペインのように感染しやすい環境に変わってくる。
世界では、2689万2千人の感染者が出、87万9千人が死亡。アメリカは、624万5千人の感染者、18万8千人が死亡。スペインは、週末のためデータの更新はない。498989人の感染者、29418人の死者。ここ3日は、40、184人、不明の死者。東京では、ここ3日、211、136、181人の感染者(71日連続45人以上、12日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、21656人。369人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、599人増え、71588人の感染者、1361人の死者。東京の速報は、116人の感染者が確認された。
9月7日(月) 曇/雨 9105
目覚ましで起き、いつものルーティン。台風の影響で、雨が降っているので、散歩には出かけず、読書をした。幕府財政逼迫し、薬などの輸入品を見直すなどして、本草学などが発達したのが吉宗の時代。江戸に、麻布・大塚に薬園を作った。のちに、統廃合で、小石川薬園に移る。京都には、鷹峯薬園、薬園町の二つができ、長崎にも薬園が作られた。甘藷(サツマイモ)研究栽培をしていた青木昆陽に、長崎屋へ通い、オランダ語の習得を命じた。甘藷やオランダ語の本を書いた昆陽の弟子に、『解体新書』を訳した前野良沢がいる。
本草学の本場、京の稲生若水門下の松岡恕庵が、本草学の薬物より名物学、食物などの物産学として研究講義を行い、博物学や物産学が盛んになったという。門下に、津島如蘭、小野蘭山がいる。津島如蘭門下に、戸田旭山、田村元雄、木村蒹葭堂、木内石亭などが出た。こうやってみると、源内に関わる人間の名前が多数ある。武士の世から、物産が流通する商業の時代へと、変わってきていることが判る。
うんこを集めている人間がいる。スカトロ趣味でも、変人でもない。サッカー元日本代表、鈴木啓太だ。知人や、知人のつてなどで700人のうんこを集めた。プロスポーツ選手や、オリンピック選手。金メダリストもいる。集めたうんこを、大学の研究室で調べている。母親が栄養士で、子供の頃から、健康はうんこに現れるといわれ育ったという。自身の健康管理も、うんこを観て管理していたという。そして現役引退後に、うんこで、今でいう腸内フローラの研究を始めた。会社を作り、酸にも強いビフィズス菌を発見したという。そのうち、ヨーグルトなどでの発売を考えているそうだ。酸にも強いから、胃の中で死滅しないで、腸まで届くビフィズス菌なのだという。発売が待ち遠しい。
世界では、2711万4千人の感染者が出、88万3千人が死亡。アメリカは、627万6千人の感染者、18万8千人が死亡。スペインは、週末のためデータの更新はない。498989人の感染者、29418人の死者。ここ3日は、184人、不明、不明の死者。東京では、ここ3日、136、181、116人の感染者(72日連続45人以上、13日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、21772人。369人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、451人増え、72039人の感染者、1369人の死者。東京の速報は、77人の感染者が確認された。
9月8日(火) 晴一時雨 7413
起きて口にしたのは水。散歩へは行かず、サラダ。それから紙焼きパンとカレーパン。野菜ジュースと牛乳。紙焼きパンのやわらかさが好きだ。それからスペインから連絡があった。台風一過で暑い。昨日の夜の月を観たら、上弦の月に近づいていた。明治になって、太陰暦から太陽暦に変って、月を意識することが少なった。月を忘れると、季節感、歳時記も忘れそうだ。日本近海の海水温は、いまだに高いままで、これから発生する台風は本州直撃のコースをたどる可能性が高いという。
調査研究員が、騒いでいた金閣寺。北山大塔(七重塔)の基壇である、いや、違うともめている。その基壇の盛り土を削って、観光客用の通路を作った。文化庁、京都府、京都市と協議しながら進めてきた、工事は問題ない。と、金閣寺を所有する相国寺はいっているが、専門家が文化庁へ申し立たことを受け、京都市が調査に入った。三代将軍足利義満が、明との貿易をする為に、金閣寺がいわば迎賓館の役割を果たし、隣接する建物が接見する場所になり、明でもなかなか揃わないような陶器などを飾って迎えたという。その奥に七重塔があって、権力と威厳を見せつけた。盛り土は、七重塔の基壇ではなく、隣接する建物か倉庫のものなのかもしれない。しかし、そういうものを発掘して調査研究することが、義満の文化戦略が明確になる手掛かりになるはずだ。観光客何か、どうでも良い事だと思う。南北朝を統一して、明との貿易で莫大な利益を上げ、財政的に裕福になり、天皇や貴族への立場が、優位になった。武士階級が本当の意味で、国を治める方法を、義満が見つけたことが、徳川幕府の方向性を明確にしたのだと思う。
世界では、2734万3千人の感染者が出、89万2千人が死亡。アメリカは、630万1千人の感染者、18万9千人が死亡。スペインは、525549人の感染者、29516人の死者。ここ3日は、不明、不明、98の死者。東京では、ここ3日、181、116、77人の感染者(73日連続45人以上、14日ぶり100人以下、7月8日以来2カ月ぶりに80人以下)が出て、昨日までの累計で、21849人。372人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、451人増え、72039人の感染者、1369人の死者。東京の速報は、170人の感染者が確認された。
9月9日(火) 晴 9706
昨日の夕方、銀行へ行ったあと、薬局へ向かって歩いていたら、帽子をかぶったばあさんが声をかけてきた。そんな知り合いいないと、思っていたら、良く観たらタバコ屋のばあさんだった。7月の末で店を閉めて、全然知らなくて9月に行ったら、シャッターに閉店の知らせが貼ってあった。10月からの値上げで、いつも買っていたので寄ったのだが・・・。そのばあさんが、店は閉めたが在庫があるので、タバコを買ってくれとという。願ってもない申し出を、二つ返事で受けた。自分の吸っている銘柄を全部引き取ることにした。1カートンと5箱。お金は後でも良いというが、銀行で下ろした金には、タバコ代も含まれている。タバコを受け取り、薬局まで話しながら歩いた。薬局では、「KISS
YOU」という歯ブラシが欲しかったが売り切れていた。駅向うの薬局にあったので、消毒薬と一緒に買った。
田中優子『江戸の想像力』の中に、明の李時珍の『本草綱目』と、それをもとに日本仕様に書かれた、貝塚益軒の『大和本草』の事が出てくる。生物学・博物学史家の上野益三の近世博物学、4つの時期の引用には、1、『本草綱目』輸入以前の時代(1607年以前) 2、前『大和本草』時代(1607年〜1708年) 3、後『大和本草』時代(1708年〜1823年) 4、シーボルト渡来以後の時代(1823年以後) と分けている。源内の時代は、3である。しかし、源内が東都薬品会をまとめた『物類品隲』の分類は、『本草綱目』にそって行われている。日本仕様に書かれた貝塚益軒の『大和本草』ではない。机の上での学問から行動本草学へ変わって行った時代だ。だから、物産や薬の栽培などが盛んになって行く。
英製薬大手アストラゼネカは、オックスフォード大学と開発している新型コロナウイルスのワクチンの最終段階に入っていた臨床試験を中断したことを明らかにした。臨床試験参加者が、原因不明の病気を発症したことから中止したという。
世界では、2758万3千人の感染者が出、89万7千人が死亡。アメリカは、632万8千人の感染者、18万9千人が死亡。スペインは、534513人の感染者、29594人の死者。ここ3日は、不明、98、78人の死者。東京では、ここ3日、116、77、170人の感染者(74日連続45人以上、)が出て、昨日までの累計で、22019人。378人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、513人増え、72833人の感染者、1397人の死者。東京の速報は、149人の感染者が確認された。
9月10日(木) 曇 7874
ゆっくり起きて、冷やしインスタント塩ラーメンを食べる。ダルビッシュが登板していたのでBSを観た。初回に3ランを浴びたが、その後は抑えていた。しかし、この3点は重く、相手投手の好投で久々の負けが付いた。昨日からおかしい自転車。後輪の空気が抜ける。それで自転車屋へ行った。どうやら、パンクのようで、タイヤも摩耗しているといわれ、交換することにした。それから、歩いて商店街へ行って、本屋を探す。今1番読みたいのは、源内研究書以外では、『Number』の藤井聡太特集。スポーツ誌が、なにゆえ将棋指しの高校生を特集したのか?それを、探してうろつく。古本屋の向いに本屋があった。そして、直ぐに見つけた。発売1週間経ってようやく買いに出かけたが、まさか1発で見つかるとは…。
自転車は、チューブの側面が摩耗して、細かな傷があった。そこから空気が漏れていたようだ。帰りにスーパーで買物。紙焼きパンなどと、羊肉を買ってきた。それから、源内本を読む。昨日の夜に、『歴史秘話ヒストリア』で、小津安二郎をやっていた。戦前に撮った映画のシーンもあった。助監督時代、撮影所の食堂で、ライスカレーを注文。あとから来た監督に先に出したことを、食堂の人に文句を言って喧嘩になる。そのあと、会社の上司に呼び出される。キツイお叱りを受けると思っていたら、映画を1本撮れといわれる。それだけ強い個性があるなら面白いだろうと、思ったという。コミカルなお笑いや、カメラワークがユニークだ。スキーをやっている人を後ろから撮り、転ぶとカメラも一緒に転ぶという具合で破天荒。だが、徴兵され戦地へ行く。映画など考えられない状況。が、後輩監督の山中貞雄に会う。40分の間、映画の話ばかり。東京で会おうと別れるが、山中は戦死する。日本に戻って映画を撮る。戦意高揚の映画ばかりの中、『戸田家の兄妹』(1941年)を撮る。検閲に通って上映。ある人から借りてDVDで観た映画だ。
戦中軍の命令で、シンガポールへ行ったが、そこで終戦。同地で検査の名目で、アメリカ映画のフィルムが100本以上保管されていた。『嵐が丘』『レベッカ』『わが谷は緑なりき』『風と共に去りぬ』『市民ケーン』。それを観た小津は、とんでもない国と戦争したものだ。と思ったという。戦後は、ひたすら日常を描いた。家族や夫婦の日常。小津独特のローアングルのカメラは、畳に正座やあぐらをかいた視線を、映画の中で再現したかったからだという。ほとんど意味のないような、家族の会話は、戦争中の体験から、家族の心地よさや、穏やかな日常を描きたいと思ったからのようだ。脚本家の野田高梧と妻・娘の家族が大きな影響を与えたのだという。初めて原節子を主演に迎えた『晩春』から遺作『秋刀魚の味』まで小津・野田の共同脚本だった。
カスティージャ・イ・レオン州の保健省は、新型コロナウイルス封じ込めのために、闘牛場の制限50人までの期限を、今日から1週間延長することを発表した。これにより、サラマンカ、バジャドリードの闘牛祭開催は、経済的に不可能な状況になった。また、アラゴン州保健省は、12月31日までのコミュニティ全ての守護聖人の祭典の停止を発表した。これにより、10月12日を中心に行われるサラゴサのフェリア・デ・ピラールの中止と、それに合わせた闘牛祭も実質中止になる模様。
世界では、2786万9千人の感染者が出、90万3千人が死亡。アメリカは、636万2千人の感染者、19万人が死亡。スペインは、543379人の感染者、29628人の死者。ここ3日は、98、78、34人の死者。東京では、ここ3日、77、170、149人の感染者(75日連続45人以上、)が出て、昨日までの累計で、22168人。379人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、508人増え、73337人の感染者、1412人の死者。東京の速報は、276人の感染者が確認された。
9月11日(金) 晴/曇 10749
目覚ましかけずに起きて、昨日と同じ冷やし塩インスタントラーメン。今日は昨日に比べ、残暑が厳しいようだ。朝八百屋に、買い出しに行かなくなってだいぶたつ。それというのも、コロナが始まって「三密」がいわれだして、六畳くらいのスペースに多い時など10人近くの買物客がひしめいているからだった。列を作っても30pあるかないか状態では、さすがに嫌気がさした。それでもスーパーも混んでいた時期があったが、最近は、1.5メートルや2メートル距離を取って並ぶのが当たり前に状況になった。
スペインは、ヨーロッパ最悪の感染状況になっているが、隣のフランスも似たような状況になってきた。スペイン政府は、非常事態宣言を出さないと明言しているが、フランスでは、ロックダウンがささやかれているという。イギリスは両国からの入国者を、自国民を含め2週間の隔離などの措置を発表しているが、それは続いているのかニュースで確認できていないが、初秋をむかえ、事態はさらに悪化するだろう。スペインやフランスでもそうだが、日本でも政府は、何の手も打とうとしない。国民の努力だけを、頼りにしているような雰囲気が続いている。ほとんど、江戸時代のコレラ対策と同じだ。打つ手がないのである。これでは、いつ感染してもおかしくない状況は続くだろう。自民党の総裁選、野党の統合と代表選。政策ではなく、政治力学だけで、政治は動いている。こういう処からは、正しい政策は生まれてこないだろう。政府は、ようやく予備費から、1.6兆円の医療支援予算を閣議で決定するようだが、遅すぎる。
夜中、渡辺貞夫のドキュメントをやっていた。2003年のもので、高校を卒業した18歳のドラマーが、アドリブや突然練習していない曲の演奏し始めると、全然ついていけない。それをナベサダが、さとすように、導いていく。が、なかなか上手くいかない。歌えという。ドラマーに対して。ある日ライブで、突然歌いながらドラムを叩き出す。楽しかったという。京都のライブ前、ナベサダと二人で食事。ステージの上には、「初心、忘るべからず」と書かれてある。その日、はじけるようにドラムをたたいた。自分を良く見せようと、固くなっていたものが、解き放されたように、音楽を感じ、感覚で演奏し始めた。ジャズって楽譜を読めない人たちが、音を楽しんで、即興で演奏した。チャーリー・パーカーも、コルトレーンも、サッチモも、マイルス・デイヴィスも。古くは、ベニー・グッドマンのカーネギーホールの演奏もそうだ。その高校生だった、横山和明は、35歳になり、演奏を続け、学校で生徒たちにも教えるようになっているという。音の楽しさを、理論だけでなく、自分で感じて演奏することをナベサダから学んだのだから、そういう事を教えているんだろうと思った。
世界では、2817万6千人の感染者が出、90万9千人が死亡。アメリカは、639万7千人の感染者、19万1千人が死亡。スペインは、554143人の感染者、29699人の死者。ここ3日は、78、34、71人の死者。東京では、ここ3日、170、149、276人の感染者(76日連続45人以上、3日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、22444人。379人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、711人増え、74043人の感染者、1419人の死者。東京の速報は、187人の感染者が確認された。
9月12日(土) 曇/雨 4567
目覚ましで起き、炭酸水にタバコ。準備して雨が降らないうちにと思い、傘を持って散歩に出かけた。途中雨が降って来たり、上がったり。池に行くと木の枝に、鳥がとまっていた。2羽いた。玉砂利を踏む音は、雨粒が葉っぱにぶつかる音に消されて、鳥には気づかれない。場所を変えて観たら、もう1羽枝にとまっていた。全部で3羽いることに気づいた。新しい発見だ。それから、牛乳とカレーを買って帰ってきた。朝食は、久々にコンビニに買ってきたカレー。今日は土曜になのに女子高生がいた。散歩でも、小学生が登校していたので、コロナで休んで授業できなかったものが、こうやって調整されているのだろう。
源内研究書を読んでいて、去年の4月に新幹線に乗って福島まで、『伊藤若冲展』を観に行っていた良かったと思った。図録に面白いことが書かれてあるからだ。1年おきに、長崎出島の管理をしていた鍋島藩の資料が載っている。こういう資料は、京都国立博物館や東京都美術館の若冲展には、載っていないし、他の若冲関連の本にも載っていない物だった。これがあったから、色々な発想が浮かんだのだ。図録を監修した狩野博幸と、編集した福島県立美術館に、感謝したい気持ちが強い。
マドリード州政府は、どうやら闘牛牧場へ総額450万ユーロの支援を決めたようだ。母牛1頭に、1500ユーロなど。直接間接で、12000人の雇用がある為、コロナ禍での支援に踏み切った模様。
世界では、2848万2千人の感染者が出、91万5千人が死亡。アメリカは、644万4千人の感染者、19万3千人が死亡。スペインは、566326人の感染者、29747人の死者。ここ3日は、34、71、48人の死者。東京では、ここ3日、170、149、276人の感染者(77日連続45人以上、4日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、22631人。380人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、645人増え、74688人の感染者、1428人の死者。東京の速報は、226人の感染者が確認された。
9月13日(日) 曇 10108
目覚ましで起きれず、遅くなった。BSで『ウルトラセブン』の4Kリマスター版を作っているというのをやっていた。それというのも、BS4Kで、全48話を放送するからのようだ。子供の頃夢中で観ていた、『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ひょっこりひょうたん島』。ウルトラマンに変身する隊員の記憶って、『京都人の密かな愉しみ』に出ている団時朗だったが、彼は、『帰ってきたウルトラマン』だった。セブンをやるなら、Qやウルトラマンもやっているのだろうか?と思った。そういうのを、ちゃんと観れるようにしておいて欲しいと思った。TBSでつくられたウルトラシリーズ。それをNHKが4Kリマスター版を作る。良い事だ。こういう土壌があるから、『半沢直樹』などの現在のTBSドラマが、高視聴率を上げる素養があるのかもしれないなどと、余計なことを思ってしまった。
朝食は、豚肉とナス炒め。ナスが美味い。『日曜美術館』の広重が描いた「木曽街道六十九次」を観る。始めは、渓斎英泉が描いていた物を引き継いだという。英泉は、北斎の弟子。どういう経緯でそうなったのか?広重は、北斎に絵を見てもらったが、色よい返事を貰っていなかったと記憶する。北斎の絵などを観て描いたと思われる絵なども多いようだが、実際に行ってスケッチしたと思われるものも、大英博物館の広重資料として残っているのだという。そういえば、昨日スペインから帰国した人から、東京都美術館の浮世絵展を観に行こうと誘われた。調べたら22日まで。PCR検査は陰性だったいうが、2週間の自主隔離期間があるために、観に行けないことが判った。でも、こうやって日曜美術館などで、楽しむことが出来る。
なにげに、先週よりも今週の方が、新型コロナウイルス感染者が増えている。サッカーやプロ野球の観客を増やすことが、方向として打ち出されたが、大丈夫なのかと思う。大坂なおみが、全米オープンを勝った。第1セットを落としての優勝は、スペインのアランチャ・サンチェス以来26年ぶりだった。1試合ごとにマスクを代え、黒人差別を訴え続けたことも話題になった。
世界では、2876万3千人の感染者が出、92万人が死亡。アメリカは、648万6千人の感染者、19万3千人が死亡。スペインは、週末のためデータの更新がない。566326人の感染者、29747人の死者。ここ3日は、71、48人、不明の死者。東京では、ここ3日、149、276、187人の感染者(78日連続45人以上、5日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、22857人。382人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、648人増え、75334人の感染者、1441人の死者。東京の速報は、146人の感染者が確認された。
9月14日(月) 曇/雨 9777
目覚ましで起き、炭酸水を飲みながらワールド・ニュースを観た。フランスは、熱波でスペイン国境付近は、34度で、パリで28度くらいあるという。今年の夏は、暑かったがそれが続いているという。この暑さは今週続くという。フランスも感染者が増えているが、スペインは、毎日1万2千人前後の感染者が増えている。フランスより4千人くらい多い状態で、セビージャの学校が12校閉鎖して、マドリードは12校に感染者が出て、2校閉鎖しているという。テレビ以外での情報では、バスクで30校で、感染者が出て、4校閉鎖。マドリード州が新学期前に、教員や学校関係者に抗体検査を実施し、7万2千人の内、6万6千人が受け、2000〜2500人に陽性が出たという。PCR検査でも陽性が多数出た場合、臨時教員を雇って対応するという。マドリードでは、7日から規制が厳しくなり、公共での10人以上の会合禁止から、一般家庭やプライベートのスペースでもこの規制が適用されるようになった。興行も、闘牛は禁止状態になり、他の興行でも厳格化される。結婚式でのダンス禁止、葬儀場での入場制限され、21日まで2週間継続され、状況によってその後、緩和もしくは、さらなる延長や規制強化がされるという。WHOのヨーロッパ地域事務局長は、10月11月のヨーロッパの死者数が、より多くなるだろうという見解を述べた。それは、ヨーロッパだけのことではなく、日本にもいえることだと思う。勿論、アメリカ、インド、ブラジル、ロシアもそうだろうと思う。世界での感染者は、2900万人を超えた。1日の感染者数も過去最多の30万7930人確認された。
遅めに散歩に出たので、登校の生徒は少なかった。もうすっかり蝉の声はやみ、朝でも虫の音が聞こえてくる。雨上がりの濡れた道路。荷風にしても風太郎にしても、日記に、余はという一人称で書いている。それを真似しようと思うがそういう風には出てこないのである。もし真似するのならスペイン語の、YOが良いだろうなどと思った事があった。まぁもともと、一人称が少ない日記だ。使う事もないだろう。昨日観た、『美の壺』は、本の装丁についてだったが、その中に、夏目漱石の『吾輩は猫である』の英訳のタイトルが、I
am a Cat. であることを知る。いわれてみれば、そうなのだが、何とも味気ないものだと思った。ちなみに、漱石の I lave you. の日本語訳は、綺麗な月ですねぇ、だという。何とも味わい深い日本語だ。ただし、何をいっているのか、分からないかもしれないが・・・。
戻っての朝食は、紙焼きパンなど。牛乳、野菜ジュース、コーヒー。源内研究書をめくり、買い物をすませ、昼食は、豚肉とナス、ピーマン炒め。ネギとキャベツ、生姜とニンニクを先に入れそれからナスを入れ蓋をして水分が出るようにし、しなってきたら豚肉を入れると肉が柔らかくなる。最後にピーマン。歯ごたえがあるピーマンになる。初秋のナス。半袖で散歩をしていても、だいぶ涼しくなったことが判る。
世界では、2900万6千人の感染者が出、92万4千人が死亡。アメリカは、651万9千人の感染者、19万4千人が死亡。スペインは、週末のためデータの更新がない。566326人の感染者、29747人の死者。ここ3日は、48人、不明、不明の死者。東京では、ここ3日、276、187、146人の感染者(79日連続45人以上、6日連続100人以上)が出て、昨日までの累計で、23003人。382人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、440人増え、75774人の感染者、1447人の死者。東京の速報は、80人の感染者が確認された。
9月15日(火) 曇 12022
昨日の夜、シーラさんから連絡があった。そして、LINEで話した。藤井二冠、半沢直樹などの話。コロナの話。会社では、半分出勤、半分リモートが続いているという。昼食を社食で取るときも、食べる時は無言で、前後はマスク着用が、会社で決まっているのだという。最寄駅からの社員用のバスの中も、マスク着用義務付けされ、違反すると始末書の提出になっているという。それでも、何人かの感染者が出たというが、最近は体調不良の時は、出勤停止になっているようだ。半分の出勤で、部屋も2つに分かれているので、人が少ないという。事務方はそうだが、工場はそうでないようだし、上司は、何かあった時のために、毎日出勤しているという。
そんな中だから、上司からテニススクールに通う事などやめた方がいいといわれ、やめているという。車で通勤しているので、電車にはずっと乗っていないという。それにしても、半沢直樹。どんでん返しが繰り返し行われるが、黒崎が箕部幹事長に嫌われて、金融庁を追い出される処で終わる。「あんたのことなんか大嫌い!だから最後まで、私の大嫌いなあなたでいてちょうだい、半沢次長」と、黒崎がいう。半沢は深く一礼して終わった。これには、香港紙「りんご日報」の台湾版が、「ネットは悲観に暮れる」と驚いているという。台湾では日系テレビで放送されているのだという。「りんご日報」は、民主の女神・周庭と同日逮捕された黎智英が創業した、自由主義を訴える日刊新聞社である。ネットでは異動先は国税庁という話もある。それならまた、最終話に、大どんでん返しの登場もあり得るのだが・・・。最後に黒崎は、半沢にヒントを残していく。「いいわ。検査官でなくなった私から、最後に一つ教えてあげる。伊勢志摩ステートを、調べなさい」 半沢「伊勢志摩ステート」 黒崎「今私がいえるのはここまで。金融庁はもうこの件から手を引くは、これ以上箕部を追う事は出来ない。あたしも焼が回ったかしら。でももう、あなたしかいないのよ」といい、前出の「だから最後まで・・・私の大嫌いなあなたでいてちょうだい、半沢次長」に、繋がるのだ。
「杉田玄白は『蘭学事始』のなかで源内と語り合ったことについて次のように述べている。
オランダの「実測究理」つまり科学については驚くばかりで、同国の書物を翻訳すれば格別の利益を得られるであろう。しかし翻訳しようとする志をもった人がいないのは残念であり、何とかこれをはじめる道はないであろうか。江戸にいても無理であるから、長崎のオランダ通詞に翻訳をさせたい、一書できれば大きな国益になるだろうと源内は言う。しかしそれもできないとして、ただ空しく慨嘆するのみであったというのである。」(『本草学者 平賀源内』土井康弘著)
明和七年秋に、幕府から「阿蘭陀本草」翻訳御用を、源内が命ぜられ長崎に向けて旅立つ。その資金捻出のため、『神霊矢口渡』『源氏大草紙』『弓勢智勇湊』三本の浄瑠璃本を書き上げたといわれている。この年の夏、源内と関係が深かった浮世絵師の鈴木春信が死んでいる。翌年、小塚原刑場で腑分けに立ち会った前野良沢、玄白、中川淳庵らが、『解体新書』の翻訳を始め、三年後の安永三年に刊行される。面白い話だ。
世界では、2927万9千人の感染者が出、92万8千人が死亡。アメリカは、655万4千人の感染者、19万4千人が死亡。スペインは、593730人の感染者、29848人の死者。ここ3日は、不明、不明、101人の死者。東京では、ここ3日、187、146、80人の感染者(80日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、23083人。384人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、264人増え、76042人の感染者、1455人の死者。東京の速報は、191人の感染者が確認された。
9月16日(水) 曇 12503
目覚ましで起きれなくて、ゆっくり起きた。そうめんの季節からそばの季節に変った。江戸時代江戸のはやり病に、江戸わずらい(脚気)があった。北斎は罹らなかった。何故なら、夕食には必ずそばを食べたいたからという記録が残っているという。そばやそうめんを食べていれば、江戸わずらいには、罹らなかったようだ。ビタミンB1不足にならないからだろう。朝食は、牛肉そば。源内本を読む。
初めて万歩計を作った人は、時計職人だったという。原理が似ているので、作れたという。これを日本で初めて作ったのが源内。長崎に遊学した時に、何かで知ったのだろう。高松藩家老に、万歩計と方位磁石を作って送っている。彼の科学への知識欲は旺盛で、本草学の範疇を越えて、博物学・物産学へと向かっていった。その為に、高松藩から飛び出して、江戸に向かう。が、やはり、ふるさと志度では、迷っていたのか、心境を詠っている。
井の中をはなれ蒹たる蛙かな 白石季山(平賀源内)
東京の感染者は、先週増加に転じ、今週も増え続けている。スペインは、政府発表で感染者が60万人を超え、死者が3万人を超えた。どこまで信憑性があるの分からない数字だ。少なくても、この倍はいるだろう。
世界では、2958万4千人の感染者が出、93万5千人が死亡。アメリカは、660万6千人の感染者、19万5千人が死亡。スペインは、603067人の感染者、30004人の死者。ここ3日は、不明、101、156人の死者。東京では、ここ3日、146、80、163人の感染者(81日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、23274人。386人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、532人増え、76572人の感染者、1468人の死者。東京の速報は、163人の感染者が確認された。
9月17日(木) 曇 10567
今日も目覚ましで起きれず。朝食は、ナポリタン風スパゲッティ。昨日の夜、MEGUさんと話した。ここんところ忙しいらしい。コロナ禍で、吉祥寺の店も閉める処が多いようだ。飲食店、ラーメン屋や居酒屋が多く、衣料品店も閉店が多いという。吉祥寺の商店街は、人でにぎわっているとかいってるけど、あちこちで、店が閉まっているのが現状で、売上も少なく、閉店を考えている処も多いようだ。そういう状態だからか、空いた店舗などを借りる人もいるのだろう。
まあ、この辺の近所でも、コンビニが閉店したり、いつの間にか、持ち帰り専門の弁当屋がオープンして流行ったりしている。こういう風にして、街は景色を変えていくのだろう。新宿などにしても、だいぶ変わったんだろうが、3月から行っていないので判らない。お金を廻すために、人が動かなきゃダメだ。15日まで22時までの営業制限を東京都がいっていたが、それが解除されても急には人は動かないだろう。18日からなのか、GO
TOトラベル・キャンペーンや、GO TO EATキャンペーンに東京都が含まれるようで、北海道への帰省するか迷っているという。GO TOを利用すれば、かなり安くなるという。京都行かないのと訊かれたが、取りあえず調べるものを調べたので、後は、今読んでいる本を読めば、いいので行く必要がない事を伝えた。それよりも、書き上げることの方が優先される。
とはいえ、京都のホテルなどをたまに見たりするが、確かに安くなっていることが判る。それでも、紅葉を観に行こうとは思わない。やることをやって、仕上げたい。仕上げたら、次に進みたい。そういう気持ちの方が強い。食事会する気になったら誘ってといわれた。いつになるか。コロナはいつまで続くのかといわれた。少なくても来年の5月までは続くだろう。それまでに、何が出来るか。どれだけ出来るか。それにしても、MEGUさん後半は炭酸水の話ばかり。旦那も、どうして炭酸水ばかり飲むのと訊くという。スペイン行ってると、ほら、アグア・コン・ガスになれてるから炭酸水なのよね。それは同じだ。強炭酸が好きだといっていた。それと、良いものが出来るように、本当に思っているんだからね。といっていた。ありがたいことだ。朝食後は、源内本を読む。
世界では、2987万人の感染者が出、94万人が死亡。アメリカは、663万人の感染者、19万6千人が死亡。スペインは、614360人の感染者、30243人の死者。ここ3日は、101、156、239人の死者。東京では、ここ3日、146、80、163人の感染者(82日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、23437人。389人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、551人増え、77122人の感染者、1481人の死者。東京の速報は、171人の感染者が確認された。
9月18日(金) 曇 12259
昨日の夜、買物に出かけ夜空を仰いだが新月である。10月からタバコが値上がりするため、買いだめしてしているが、その話をMEGUさんしたら、うちの旦那も一杯買って来ているといっていた。やっぱり、同じことを考えるんだなと思った。タバコ屋のばあさんに、1カートンと2箱といったら、2カートン持ってきて1カートンを切ろうしていたので、2カートン買うことにした。ばあさん、悪いねといって、ライターをおまけで1個追加してくれた。タバコが増えるに越したことはない。
今日も目覚ましで起きれず。ゆっくり起きて炭酸水にタバコ。紙焼きパンなどで朝食。野菜ジュース、牛乳とコーヒーなど。源内本を読む。誰でもいう事だろうけど、源内って器用貧乏なのだ。ある程度、何でも出来る。出来るからあっちこっちに、手を出してしまう。本当は、本草学者として生きていくべきなのに、そうならなくなる。秩父へ行って、金鉱や鉄鉱脈を探し出す。それも、失敗に終わる。金鉱は掘れなくなり、鉄は、当時の日本は砂鉄が主流で、鉄鉱石から鉄を取り出す技術がなかった。砂鉄で使われていた、たたら炉では温度が上がらない。反射炉が必要でも、その考え方は、源内が生きていた時代にイギリスで発明されている。そしてそれが、日本で出来るのは約100年後の佐賀藩まで待たなければならない。
この反射炉に、直接関わったかどうか分からないが、佐賀藩で初めて蒸気機関が作られるが、カラクリ儀衛門こと田中久重の技術がものを言った。京都の時計職人から転じて、幕末の佐賀藩で活躍する。そして、東芝を創業する。その京都の師匠にあたるのが戸田東三郎。源内が万歩計を作った。万歩計は、時計職人が初めて作った。何処までも面白い。戸田東三郎が作った測量機器を使って、伊能忠敬が日本地図を作っている。
感染拡大の中、マドリード州政府は、見本市会場内に仮説病院を再開させる事を検討している。医療施設許容量の16%、集中治療室の40%が新型コロナウイルス患者に使用されているためだという。入院患者の平均年齢は、63歳で、感染者の平均年齢は、39歳だという。これまでやってきた対策では効果がないため、規制強化する模様。また、バルセロナ県での感染拡大は止まらず、8月末から行っている規制強化を2週間延長を発表した。ログローニョの闘牛の中止も発表された。
世界では、3018万1千人の感染者が出、94万6千人が死亡。アメリカは、667万5千人の感染者、19万7千人が死亡。スペインは、625651人の感染者、30405人の死者。ここ3日は、156、239、162人の死者。東京では、ここ3日、80、163、171人の感染者(83日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、23608人。389人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、491人増え、77610人の感染者、1490人の死者。東京の速報は、220人の感染者が確認された。
9月19日(土) 曇 10243
ほぼ目覚ましで起き、準備して散歩に出かけた。帰って来てそのまま洗濯。そして、図書館へ行った。借りていた源内本3冊を返し、帰りにスーパーに寄って買物。買ってきたサンドイッチで朝食。牛乳、野菜ジュース、コーヒー。源内本は、2冊を読んで、1冊は半分くらいしか読めなくて、あとは、コピーした。それから、『Number』の藤井聡太特集を読む。単に、天才少年という言葉ではおさまらない部分を感じる。それは、現役・引退棋士もが、彼の凄さを語り、そして、将棋を全然知らない人までをも引き込んで、将棋に向かわせる力をもっている。佐藤天彦元名人は、モーツァルトといい、中村太地元王座は、ピカソという。スポーツ誌の『Number』で、畑違いの将棋を取り上げること自体、異例中の異例。それで、雑誌が売れるのが凄いことだ。明らかに、将棋をエンターテイメント化しようとするマスコミの企みだ。今日から世の中は、4連休。競馬も3日続く。息抜きして、進めよう。
歩き疲れては 夜空と陸との
隙間にもぐり込んで
草に埋もれては寝たのです
所かまわず 寝たのです
歩き疲れては 草に埋もれて 寝たのです
歩き疲れ 寝たのですが 眠れないのです
近ごろは眠れない 陸をひいては眠れない
夜空の下では 眠れない
ゆり起こされては 眠れない
歩き疲れては 草に埋もれて 寝たのです
歩き疲れ 寝たのですが 眠れないのです
そんなぼくの 生活の柄が
夏向きなのでしょうか
寝たかと思うと 寝たかと思うと
またも冷気に からかわれて
秋は 秋からは浮浪者のままでは眠れない
秋は 秋からは浮浪者のままでは眠れない
歩き疲れては 夜空と陸との
隙間にもぐり込んで
草に埋もれては寝たのです
所かまわず 寝たのです
歩き疲れては 草に埋もれて 寝たのです
歩き疲れ 寝たのですが 眠れないのです 詩:山之口獏
高田渡が曲をつけて歌った詩人・山之口獏の『生活の柄』。今読むと、曲に乗って言葉が出てくるし加川良の声まで聴こえるが、コロナ禍で職も家も失くした人たちの詩にも読めなくもない。沖縄から出て来て、貧乏な人生の中から詩を詠んだ山之口獏。啄木の詩は、彼の心に響いただろう。しかしこの詩には、あまり暗さがない。誰かを恨んだり、世の中を恨んだりするものがない。ただ事実を書いているだけだ。何故これを思い出したかというと、NHKドラマ『天使にリクエストを』のCMで、江口洋介が車を運転しながら歌っていたのだ。それを聴いている車椅子のばあさん。どこかで観たことがある誰だろうと、調べたらなんと梶芽衣子だった。凄い年の取り方だと、思った次第だ。ちょっとすごい。思わずドラマの録画予約を入れた。『半沢直樹』の前に観ようじゃないか。
マドリード州は、ロックダウンはしていないが、感染拡大阻止のために、地域に規制を始めた。ゆるいもののようだ。知人からの情報だと、病院への予約を入れれない状態になっているという。救急以外は難しい状態になっているようで、医療崩壊に近い状態のようだ。
世界では、3052万4千人の感染者が出、95万2千人が死亡。アメリカは、672万5千人の感染者、19万8千人が死亡。スペインは、640040人の感染者、30495人の死者。ここ3日は、239、162、90人の死者。東京では、ここ3日、163、171、220人の感染者(84日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、23828人。390人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、572人増え、78182人の感染者、1500人の死者。東京の速報は、218人の感染者が確認された。
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
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