--バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--
por 斎藤祐司
10月16日(金) 曇 10753
目覚ましをかけたことさえ、覚えていなくて起きた。朝食は、豚肉と野菜炒めと、鶏肉と野菜を煮たもの。昼過ぎに、出版社に電話して相談する。午後、買物に出かけた。気温は低いが、風が心地よい。流れて行く風景も風も秋を感じさせる。帰りにセブンイレブンで、評判のシュー・ア・ラ・クレームを買ってきた。このカスタードクリームが美味い。これで税込み140円は安い。
ドイツのメルケル首相は、コロナ対策のため、全州首相に召集をかけた。今までのテレビ会議ではなく、鶴の一声で、ベルリンに招集し、14時からの会議は延々続き、記者会見は22時過ぎに始まった。現在1日4000人前後の感染者(14日は、6600人を超えた)が出た。ドイツの人口は、8000万人。1週間の検査数は、110万件。コロナ専用集中治療ベッドは、12000床確保されているが、13日時点で使用されているのは、601床。人工呼吸器が使用されている重症者半分。最近は死者は一桁だったが、13日は、13人、14日は、43人だった。秋休み期間になり、旅行シーズンになっている。外国旅行ではなく、国内旅行が推奨されていたが、危険地区からの旅行者に対して、宿泊禁止令が出される。問題になったのは、これだ。これには、反発や無意味という意見もある。48時間以内のPCR検査の陰性証明があれば、宿泊できる。が、州によって対応が分かれた。
10万人あたり50人の感染者がある地区では、バーやレストランの23時以降の営業禁止やアルコール販売制限、レストランや自宅での集まりも人数制限をかける。1部の州で行われていたことを全国一律で実施される。10万人あたり35人の感染者がある地区は、屋外でも人ごみではマスク着用。宿泊禁止令では、物別れに終わったが、バイエルン州首相は、「今我慢しなければ、あとでもっと酷い状況がおとずれる」「ベットが余っているからといって安心してはいけにない。介護人が不足しているから、医療破綻は直ぐ起こる」「春よりも今の方が条件は悪い。当時は夏がもの前にあったが、今は冬が到来する」「そのうち、3~4月にイタリアで起こったトリアージが起こる」と危機感を訴えたようだ。
フランスは、15日過去最多の3万人の感染者が出たと発表した。これで、80万人を超えた。警察は、保健相の自宅など捜査に入った。3月のマスク不足によるマスク隠し疑惑によるものだという。パリでは、医療従事者のデモが行われた。看護師を対象としたアンケートでは、燃え尽き症候群が6割、転職したいが4割いるという。デモ参加者は、病院はもう使命を果たせません。患者が危険な状態です。政府は現場が求めていることを理解できていませんと語ったという。スペインは、12日のスペインの日にマドリードのプエルタ・デル・ソルで、医療従事者のデモが行われた。パリのデモと同じようなものだ。フランスは、データが分からないが、スペインは、10万人あたり700人以上の感染者が出ている地区が複数ある。ドイツの危険地区の14倍以上である。ドイツのコロナ専用集中治療ベット数は、信じられないほど多い。東京都は、2640床で、重症者用が、150床。ドイツの検査数は、1週間で110万件。東京との検査数は、6000前後。1万2千件出来るといっているが、冬の感染者増加に対応できるかは疑問だ。
気を抜くと、あっという間に広まるのが新型コロナウイルス。マスクをしないと罰金を取らなくとも、不思議と日本人はマスクを着用する。マドリードでは、外出時、2m以内での喫煙禁止などの条項がある。タバコの煙が、コロナウイルス拡散しているとみられるからだ。俺も、外ではタバコを吸わなくなった。理由は、手についているかもしれないウイルスが、タバコを吸うことによって手を口に近づけることが嫌だからだ。もっぱら部屋で、スモーキングブギである。
「WHOのハンス・クルーゲ欧州地区事務局長は、欧州で新型コロナウイルス感染拡大抑制に向け厳しい措置が直ちに導入されれば、来年2月までに最大28万1000人の命が救われると述べ、感染拡大第2波の収束に向け各国政府に迅速に行動するよう呼び掛けた。
クルーゲ氏はオンライン形式の記者会見で「欧州が秋から冬に向かう中、感染が拡大している」とし、「今が一段と踏み込んだ措置を導入する時期だ。第1波の時のような痛みを伴う措置の再導入を避けるために、比較的小規模な措置にとどめるべきではない」と述べた。
その上で、疫学上のモデルに基づくと、緩和的な感染拡大抑制策が長期にわたり導入された場合、1日当たりの死者は来年1月までに今年4月時点の4─5倍に膨れ上がると指摘。
現時点でマスク着用や集会の規制などの抑制策が強化されれば、WHOが欧州地域と見なす53カ国で来年2月までに最大28万1000人の命が救われると述べた。」(ロイター)
世界では、3893万人の感染者が出、109万8千人が死亡。アメリカは、798万人の感染者、21万7千人が死亡。スペインは、921374人の感染者、33553人の死者。ここ3日は、80、209、140人の死者。東京では、ここ3日、166、177、284人の感染者(111日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、28420人。427人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、708人増え、91526人の感染者、1650人の死者。東京の速報は、184人の感染者が確認された。
10月17日(土) 雨 11507
朝から雨が降っている。早めにセットした、目覚ましよりも早く目が覚めた。今週の競馬は、一の日と九の日が続く、狙い時。ガツンと当たるか、ガツンとやられるかの、どっちかだ。そういう日になっている。炭酸水にタバコを吸って、傘を差して散歩に出かけた。お寺の石畳は、濡れていると滑るが、雨ですっかり濡れていると、それ用の靴を履いているので滑らない。神社にもお参りして、ベーコンを買おうとしたが、なかった。コンビニで今日も、シュー・ア・ラ・クレームを買って、スーパーでベーコンを買って、コンビニで新聞を買ってきた。
今日の競馬は、新潟、京都、東京の順番でレースがある。新潟1レースで、いきなり万馬券。久々の万馬券だった。どうやってもこれで、今日も負けはない。京都のメインレースで2着に入った、ビックリシタナモーで大波乱。名前の通りビックリシタナモー。京都も雨が降って不良馬場。明日の秋華賞はどうなるんだろう。無敗の牝馬三冠馬が誕生なるのか。それとも、この馬場で、負けることがあるのか。たぶん勝つと思う。というか、勝って欲しい。来週は菊花賞。こっちも無敗の牡馬三冠馬が誕生するかというのもある。間違いなく勝つと思う。
アメリカの感染者数は、800万人を超えた。アメリカの株式相場は、トランプ大統領で、買いに動いていたが、新型コロナウイルス感染拡大で、バイデン有利になると、それはそれで、買いという風に動いている。それでも、この感染者数増加で、経済が活性化しないだろうから、業績悪化になるのは目に見えている。ヨーロッパの感染状況も、目立って悪化している。2日後か3日後には、4000万人の感染者になるだろう。
世界では、3933万7千人の感染者が出、110万4千人が死亡。アメリカは、805万人の感染者、21万8千人が死亡。スペインは、936560人の感染者、33775人の死者。ここ3日は、209、140、222人の死者。東京では、ここ3日、177、284、184人の感染者(112日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、28604人。431人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、708人増え、92167人の感染者、1665人の死者。東京の速報は、235人の感染者が確認された。
10月18日(日) 曇 4723
競馬前に起きて、塩ラーメンを食べる。京都競馬場で行われた秋華賞。圧倒的1番人気のデアリングタクト。パドックや馬場に出ても落ち着きがなかったが、返し馬に入って落ち着きを取り戻した。今年は、コロナ禍で、桜花賞も、オークスも無観客で開催されたためだろう、観客が入ってパドックや馬場でも、ザワザワした音が聞こえて馬が神経質になっていたのだろう。それでも、レースでは、中段後方の外目に付けて、3コーナーから馬なりで上がって行った。直線に入っても馬なりで先頭に並びかけ、全く危なげなく無敗の三冠馬になった。けがれなき牝馬三冠馬の誕生に、場内から拍手が沸いた。5戦5勝。あとは牡馬や古馬を相手にどれだけの戦績を上げられるかだ。ジャパンカップか有馬記念に出てくるのか、エリザベス女王杯に駒を進めるのか?史上初の無敗の牝馬三冠馬という大記録を、コロナ禍の中で達成。明るいニュースを提供した。おめでとう!
昨日の夜中、BSで筒美京平特集を、『The Covers』でやっていた。尾崎紀世彦が歌った『また逢う日まで』を、クレージー・ケン・バンドが歌っていたが悪くなかった。本当は尾崎紀世彦で聴きたかったが、番組の趣旨は分かっている。歌詞って阿久悠だったんだと思った。いしだあゆみの『ブルー・ライト・ヨコハマ』、平山美紀の『真夏の出来事』、堺正章の『さらば恋人』、麻丘めぐみの『私の彼は左きき』、郷ひろみ『男の子女の子』、浅田美代子の『赤い風船』、岩崎宏美の『ロマンス』、ジュディー・オングの『魅せられて』太田裕美『木綿のハンカチーフ』などなど数え上げたらきりがない。先日死んだので、再放送している。『また逢う日まで』と尾崎紀世彦の事は以前書いたのでここには書かない。郷ひろみのシングルは、ほとんど筒美京平だ。南沙織もそうだ。それにしても、あの太い太腿で短いミニスカートって、沖縄って暑いんだなぁと当時思った。それと『純潔』って、ノリのいい曲だが、これってバン・モリソンの『Wild
Night』のパクリなのは明らか。昭和という時代は、それが通用した時代でもある。
面白いものを書くのは、当たり前だが、売れなければなんにもならない気もする。MEGUさんから金曜日連絡があって、前回よりも面白くなっていたといっていた。気になった部分も何点か指摘があった。売れて欲しいといっていたが、どうなるかは、全く判らない。いまだ本になるのかも判らない。いろんな人に読んで貰った方がいいともいっていた。そうしようと思う。16日ヨーロッパの感染者数は、15万3千人。凄い数になってきた。WHOが警鐘を鳴らすように、この冬の死者は、急増するだろう。
世界では、3967万1千人の感染者が出、110万9千人が死亡。アメリカは、810万6千人の感染者、21万9千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。936560人の感染者、33775人の死者。ここ3日は、140、222人、不明の死者。東京では、ここ3日、284、184、235人の感染者(113日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、28839人。434人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、624人増え、92788人の感染者、1671人の死者。東京の速報は、132人の感染者が確認された。
10月19日(月) 雲のち雨 11025
目覚ましで起きて、炭酸水にタバコ。朝食は、キノコスパゲッティ。長ネギとベーコンを炒め、シイタケ、しめじ、エリンギを入れる。水を入れ沸いたら、味噌を入れ、塩で味を整える。スパゲッティをゆで、それに入れて1分くらいしたら完成。味噌味のキノコスパゲッティ。最近キノコスパゲッティが美味しい。見直しをしてプリントアウト。準備して出かけた。4月以降、3回目の電車。
昼過ぎ、道に迷ったが出版社へ行った。原稿を見てもらい話をした。色々話したが、感触は悪くない。こちらの思いも、向こうの意向も合っているように思う。今日明日に、メールが来ることになった。それを読んで、考えよう。出来れば、早く次の物、つまり、闘牛を書きたいと思っている。行き帰りの道で、街の風景が目に入る。飲食店は開いている。ラーメン屋のカウンターには、一席ごとに仕切があって3密を回避するようになっている処もある。東京は、先週は、先々週に比べ微増だった。電車は、ホームから荷物を落としたという事で、探していて遅れた。行も電車が遅れたが、こういう日なのだろう。小雨だが、昼前からずっと降り続いている。傘を差さず小走りする人もいる。部屋に戻り、また若冲の番組をかけながら、親子丼を作って食べた。
世界では、3996万7千人の感染者が出、111万3千人が死亡。アメリカは、815万4千人の感染者、21万9千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。936560人の感染者、33775人の死者。ここ3日は、222人、不明、不明の死者。東京では、ここ3日、184、235、132人の感染者(114日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、28971人。436人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、431人増え、93219人の感染者、1675人の死者。東京の速報は、78人の感染者が確認された。
10月20日(火) 晴 7217
目覚ましをかけずに寝たようだ。それでも昨日と同じ時間に目が覚めた。朝食は、鴨だしのまぜそば。宅配便が来た。出版社からのメール便。それを読んだ。偶然重なったが、会社の退職届を書いた。電話があり、話しをしたが、編集作業に入ることになった。これから長い時間かかるだろう。その間に、出来ることをやらなければならない。それと、ワードに貼り付けして、フリガナをふる作業をずっとやっていた。
先日、YouTubeで、吉田拓郎と沢田研二の対談を観た。どちらも嫁さんは女優。沢田研二は、昔拓郎の作った歌を歌ったことがある。それは、フジカラーのCMソング。そんなこともあった事を思い出した。ジュリーより拓郎の方が2つ年上で、フォークが流行っていた頃、ジュリーは拓郎のコンサートを観に行ったという。共立講堂なんて懐かしい名前が出てきた。そんなのを観たからか、『山口百恵は菩薩である』って本を思い出した。シングルのB面を聴くと、菩薩だということなのだが、昔、ジュリーのアルバムで、『B面コレクション』というのがった。好きだった曲があって、それが筒美京平だったか、加瀬邦彦だったか忘れてしまったが、YouTubeで調べたら、加瀬邦彦だった。のっている頃の歌手の歌って、A面だけじゃなく、B面も良いのだ。こういうB面コレクションを出せるのは、ジュリーの他には、百恵くらいしかいないのかもしれないと思った。
BSで『ヒューマンサイエンス』で「‶腸‶脳をさえも支配する?」の冒頭にかかっている曲は、キング・クリムゾンの『二十一世紀の精神異常者』だった。こんな曲を、冒頭にかけて番組を進めるというのは、プログレッシブ・ロックが流行っていた頃は考えられない事だ。ビックリしてしまう。使うなら、ピンク・フロイドか、ELPの『展覧会の絵』だろうはずが、よりによって、『二十一世紀・・・』とは。インパクトはあるのだが・・・。
アメリカは、1日7万人の感染者で、48州で増加しているという。スペインは、週明け37889人の感染者が確認された。世界では、4000万人の感染者が確認された。これから冬に向けて増え続けるだろう。
世界では、4040万3千人の感染者が出、111万8千人が死亡。アメリカは、821万4千人の感染者、22万人が死亡。スペインは、974449人の感染者、33992人の死者。ここ3日は、不明、不明、217人の死者。東京では、ここ3日、235、132、78人の感染者(115日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、29046人。436人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、318人増え、93533人の感染者、1677人の死者。東京の速報は、139人の感染者が確認された。
10月21日(水) 晴/曇 11933
朝食のキノコスパゲッティを食べた。キノコが美味しい秋。子供の頃は、山で取ってきたという松茸を食べたこともある。香りが良いキノコで、高級料亭で出るとおばあちゃんがいっていたが、そこまでありがたいものだとは思わなかった。それより、シイタケやしめじの方が美味しいと思ったし、あみたけという地元の塩漬けしたキノコが1番美味しいと思っている。塩抜きして、大根おろしで食べるのが好きだった。今年は雨などの関係で、マツタケが豊作で、去年に比べてかなり安く出回っているというが、それが岩手産ときくとなるほど思った。山が多いからなぁ。
Facebookの京都のお寺などの写真に載っている薄紫色のホトトギスという花を、今日散歩で行ったお寺や神社で発見した。この花が咲いている頃、京都を歩くのが好きだが、今年はそれが出来ないのは残念だ。だから、ホトトギスを観ながら、京都を歩いている気分になる。いつまで咲いているのか判らないが、毎日観るのが楽しみだ。紫式部も紫の実が綺麗に並んでいた。彼岸花は、枯れて刈り取られたものが多いが、お墓などのわきに咲いているものは、刈り取られずに立ち枯れしたり、まだ茎が緑で、花の枯れた処のふくらみが少しずつ大きくなってきているような気がする。
何だか変だ。マドリード州は、中央政府に対して、非常事態宣言をすることを非難していたが、掌を返したように今度は、夜間外出禁止令を出しようにいいだした。マドリード州だけでなく、スペイン全土に出すようにいっている。これに対して中央政府は、正式に依頼書を提出するようにいっている。政治というものは、それぞれに面子や意地などもあるのだろうが、感染拡大防止に向けて、力を合わせていくべきなのに、政治家のやることは、訳が分からない。マドリードだけじゃなく、カタルーニャでも、医療崩壊の危機が迫っているようだ。スペインだけじゃなく、何処の国も迷走している。トランプ大統領は、全くこの感染症への対応を怠ったことによって、世界最大の感染者を出しているのに、経済と自身の大統領選挙にしか関心がないようだ。アメリカでは、科学者たちや、医者が強烈なダメだしをしている。トランプ大統領では、この感染症を抑え込めないとハッキリと反対意見を出している。犬笛といわれるトランプの演説。人の耳には聞こえない、犬にだけ聞こえる犬笛。出鱈目をやっても、犬笛が聞こえる人には響く。が、コロナ禍で多くの有権者がこれではダメだと思い直したようだ。このまま行けば、バイデンが大統領になるようだ。
世界では、4079万5千人の感染者が出、112万4千人が死亡。アメリカは、827万4千人の感染者、22万1千人が死亡。スペインは、988322人の感染者、34210人の死者。ここ3日は、不明、217、218人の死者。東京では、ここ3日、132、78、139人の感染者(116日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、29185人。437人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、483人増え、94015人の感染者、1680人の死者。東京の速報は、150人の感染者が確認された。
10月22日(木) 曇 9843
目覚ましをかけたが、昼前に起きた。この時間だからパンでもとも思ったが、冷蔵庫にある豚肉を使わないと思い直して、サッポロ1番塩ラーメンにした。野菜とキノコ煮て、麺を入れ豚肉を入れた。粉スープの素を器に入れ、出来上がった物を入れて混ぜて味を整えて、具を入れた。それにすりごまをかけて出来上がり。豚肉たっぷりの塩ラーメン。テレビでは、アメリカ大統領選の話題などをやっているが、録画している若冲物の番組を観る。三の丸尚蔵館の『動植綵絵』調査、修理を担当した太田彩などの解説。また、『遊戯神通 伊藤若冲』を書いた河治和香も後半登場して、若冲の絵を訪ね紹介している。
江戸中期京都の人々を紹介した『平安人物志』をいう本がある。これがネットで観れるのを知ったのは、つい最近だ。現存ずるのは5冊あるようだが、最初の明和五年発行の物には、書家の処と画家の処に、池無名 号 大雅堂 秋野秋平の文字がある。つまり、池大雅の事である。書家としても有名で、7歳で宇治の萬福寺で書を披露して神童と絶賛されているから、それも当然なのだろう。画家の処には、今の通り名で書くと、円山応挙、伊藤若冲、池大雅、与謝蕪村という名前が続く。普通の美術書で紹介されているのは、ここの部分だけで、書家の処に、池大雅の名前があることに触れられることは少ない。池大雅は、貧乏な暮らしをしていたが、金を稼ごうとしたら、書だけでなんぼでも金を稼げたはずだ。それをせずに、旅に出、絵を描いて人生を過ごした。弟子も多かっただろう。妻の玉蘭の名もここにはある。人の生き方は、いろいろだ。何に価値を置くかで、生き方がそれぞれに変わってくるということ。
若冲は『動植綵絵』三十幅を、相国寺に寄進するが、これが絵具や絹、表具などを、現在のお金に換算する1500万円かかっていると計算した人がいる。これが正しいとして、それだけのお金をかけて後世に、『動植綵絵』が残ることを願ってタダで相国寺にあげた。仏画三幅を添えて全三十三幅。今はそれが、『動植綵絵』三十幅が三の丸尚蔵館に保管され、仏画三幅は相国寺に保管されている。絵で金儲けしようと思っていないから、こうやって残ったのかもしれない。池大雅も同じように絵や書で金儲けしようとは思っていなかったのだろう。注文があれば、それに応じるという姿勢だったように思う。
スペインは、16973人の感染者が確認され、ヨーロッパで初めて100万人の感染者が確認された国になった。北部のナバラなど2州で出入り制限をする。イタリアも1日の感染者数が過去最多になった。また、チェコは全土で都市封鎖をすることを発表した、期間は22日から11月3日まで。
世界では、4123万6千人の感染者が出、113万1千人が死亡。アメリカは、833万7千人の感染者、22万2千人が死亡。スペインは、1005295人の感染者、34366人の死者。ここ3日は、217、218、156人の死者。東京では、ここ3日、78、139、150人の感染者(117日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、29335人。439人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、621人増え、94634人の感染者、1687人の死者。東京の速報は、185人の感染者が確認された。
10月23日(金) 曇/雨 10759
起きたら録画が始まっていた。BSプレミアムで、『世界で踊る 100万人のフラメンコ巡礼』(2001年)を途中から観る。いわゆる、ロシオの巡礼である。セビージャ、ウエルバ、サンルカールの3ヵ所から100万人の巡礼者をむかえる。下山さんの車でアンダルシアを通ると、ロシオに向かう道路の横に、砂の道がある。巡礼者は、幌をつけた牛車で、通って行くのだと教えてくれた。馬車道だと思っていたが、テレビでは、牛が曳いていた。ドミンゴ・デ・レスレクシオンから7週目日曜日に、ロシオでマリアの神輿が巡礼者をむかえる。セビージャのトゥリアナで、バルを営む夫婦。サンルカールで、マンサニージャを作っている会社の跡継ぎの女性など。バルの夫婦は結婚1年を記念して結婚記念日をロシオで迎えるのだという。バルの経営だけでは、巡礼参加費用は難しく、夫は運転手蒹料理人になり、日当7000円で出かける。マンサニージャを作っている跡継ぎの女性は、子供の頃から乗馬をやっていたという。こっちは、金持ちだ。道中、休憩などでは、歌ギター手拍子踊り。フラメンコというより、セビジャーナスのような踊りだ。
下山さんに連れられて行ったロシオの街は、西部劇に出てくるような街だった。家の前に馬を繋ぐ、木が渡してある。白い家が続く。こういう家の殆どが、巡礼者が泊まるための家で、それ以外は、使っていないようだ。巡礼に行く街やグループなどのが持っているのだろう。セビージャのフェリア・デ・アブリル会場のように、年に一度の祭りのためだけに用意されている。スペイン、アンダルシアだよなと思った。幌馬車や馬に付けている馬具などは、アメリカの西部開拓時代のようなもの。スペイン文化って、そういうところに影響を与えていたことが判る。祭り当日のロシオのビルヘンの神輿に集まる人々。セマナ・サンタの神輿に、涙しながら触る老婆の姿などを思い出す。スペインのマリア信仰の原点が、セビージャのセマナ・サンタやロシオの巡礼なのだろう。今年は、コロナ禍で2つの祭りは中止になった。マドリードも、セビージャも、他の街も、コロナ禍でだいぶ変わっただろう。22日ヨーロッパでは、20万人の感染者が確認された。10日間で、2倍以上に急増しているという。フランスは、4万人の感染者が確認され、7割にあたる4600万人が夜間外出禁止になった。
雨の中、散歩へ出た。雨に濡れた、ホトトギスの花が観たかったからだ。雨が花について、水玉になっていて綺麗だった。柿の葉は、赤く、黄色く色づいて、柿の実もすっかり色づいている。奈良に行くと、柿の葉寿司というがある。柿の葉に包んだ寿司で、素朴なもの。葉は、渋柿を使うのだという。大きな葉だから使いやすいという。吉野などでは、秋になると紅葉した柿の葉に包んで作るようだ。赤黄茶緑と、色とりどりの柿の葉に包んだ寿司を近所に配って、みんなで作るのが楽しみだという。奈良で売っている柿の葉寿司は、みんな葉は緑。こんなに色とりどりだったら、子供は嬉しいだろうと思う。
世界では、4170万5千人の感染者が出、113万7千人が死亡。アメリカは、840万8千人の感染者、22万3千人が死亡。スペインは、1026281人の感染者、34521人の死者。ここ3日は、218、156、155人の死者。東京では、ここ3日、139、150、185人の感染者(118日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、29520人。442人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、617人増え、95248人の感染者、1698人の死者。東京の速報は、186人の感染者が確認された。
10月24日(土) 晴 9219
準備をして散歩に出かける。もう秋を過ぎ、晩秋を感じる。吹く風に、枯れ葉がカサカサ音を立てて動いている。楓も実をつけ、羽の部分が薄く赤味がかっている。葉も水分が少なくなってきたようで、もう直ぐ色づき始めるだろう。ホトトギスは、枯れ始めているものもあるが、蕾だったものが咲き始めたものもある。半袖では寒いが、長袖の薄手のジャンパーを着ていると汗が出てくる。スーパーで、紙焼きパンを買ってきて、トマトジュース、牛乳、コーヒーで朝食を取った。図書館に頼んでいた本が届いたので、競馬が終わってからか、明日取りに行こうと思う。明日の菊花賞の前売りオッズが出ているが、単勝1番人気は、もちろん大本命のコントレイルで、1.1倍。2週連続で三冠馬誕生になるだろう。何に流すか、頭をひねる処だ。
南半球から北半球へ秋冬の季節が変わって、ヨーロッパもアメリカも日本もコロナの感染者が増えてきた。WHOは、本格的な冬を前に、重大な局面に入ったと警告を出している。みんなそれは判っているだろう。それでも、急増している。スペインも増えているので、近いうちに夜間外出禁止になるだろう。スペインは毎日200人前後死んでいる。それでも、減る気配がない。フランスもスペインに続いて、100万人の感染者が確認された。
世界では、4221万2千人の感染者が出、114万4千人が死亡。アメリカは、849万3千人の感染者、22万3千人が死亡。スペインは、1046132人の感染者、34752人の死者。ここ3日は、156、155、231人の死者。東京では、ここ3日、150、185、186人の感染者(119日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、29706人。445人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、748人増え、95995人の感染者、1710人の死者。東京の速報は、203人の感染者が確認された。
10月25日(日) 晴 9433
起きたら『日曜美術館』をやっていた。今日はオルセー美術館。現地で撮影してきた8K映像で、細かい処まで観える。オルセーといえば、印象派。色を混ぜずに光を描く。影にも色があることを表現している。マネの『草上の昼食』、ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』など有名な絵の紹介。そして、ゴッホの『星降る夜』。光が水面に反射している処が印象に残る絵だ。肖像画も良いが、『糸杉』にしても、この絵にしても、非常に印象に残る風景画を描いている。広重を真似た絵もあるが、ゴッホって風景画が好きだ。全体的に、色を混ぜずに違う色を隣に塗っている。そうすることによって、絵が明るく見える。同じようなことを印象派の100年前にやったのが、伊藤若冲。ミレーの絵は、日本人が絶賛したことによって、フランスでも注目を浴びたのだという。多分日本人は、南画の風景画のイメージを、ミレーの『落ち穂拾い』などに感じたのだろう。ゴッホは、ミレーの『種まく人』を何枚か模写をしている。ああいうのにも、ゴッホを感じる。
ひこうき雲が見えたという京都競馬場。牡馬三冠最後のレース、菊花賞が京都競馬場で行われた。先週は、観客が入ったことに、落ち着きを失くしていたデアリングタクトだったが、コントレイルは、落ち着いてた。レースはスムーズに進んで、最後の直線で、馬なりで先頭に並びかけたが、徹底マークしていたルメール騎手のアリストテレスとのデッドヒートになった。そこで、並ばれても抜かせない。着差は、首差だったがしっかり勝ち切って、父ディープインパクトに続き無敗の牡馬三冠馬の栄光を掴んだ。思えば、ディープインパクトが三冠馬になった年の有馬記念で、初めて土をつけたのがルメールが乗った、ハーツクライだった。ルメールの勝負師たるところを感じた。コントレイルを無敗の三冠馬に導いた福永祐一。落馬で半身不随になった父、天才と呼ばれた福永洋一。その父も出来なかったことで、テレビを観て家で喜んでいることだろう。おめでとう!これから古馬に挑むことになる。アーモンドアイに勝って欲しい!
世界では、4262万4千人の感染者が出、114万9千人が死亡。アメリカは、857万3千人の感染者、22万4千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。1046132人の感染者、34752人の死者。ここ3日は、156、155、231人の死者。東京では、ここ3日、185、186、203人の感染者(120日連続45人以上)が出て、昨日までの累計で、29909人。445人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、731人増え、96726人の感染者、1714人の死者。東京の速報は、124人の感染者が確認された。
過去の、断腸亭日常日記。 --バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年、2014年、2016年、2017年、2018年、2019年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行11月京都旅行、2014年5月6月、7月の京都旅行、2015年6月京都旅行、9月奈良・京都旅行、11月京都・滋賀旅行、2016年11月京都旅行、2017年9月京都旅行、11月の奈良・滋賀・京都旅行、高野山・京都旅行、2019年2月、8月、9月、10月京都旅行、2020年1月、2月京都旅行、滞在日記です。
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