－－バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で－－
por 斎藤祐司
１０月５日（月） 曇 １１４１８
昨日寝るのが遅くなり、目覚ましかけずに起きたのが昼過ぎ。炭酸水にタバコ。朝食は、ペヤングソース焼きそばに、納豆、豚肉と野菜炒めと味噌汁。山口百恵の動画などや、『横須賀ストーリー』の制作秘話などを観た。ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンドの『涙のシークレット・ラブ』（これも今考えると、意味深だ）を何度も聴いていた百恵が、スタッフに阿木燿子・宇崎竜童に曲を作って貰いたいと申し出る。スタッフの多くが反対した。ツナギにサングラスの不良のロックのイメージとは結びつかないからだ。それでもプロデューサーが仲立ちをして、曲が作られる。アルバムが発売されるが何曲から採用されたが、『横須賀ストーリー』は、入っていなかった。ボツになったんだと、宇崎竜童は思った。それから１カ月後、シングルのデモ盤が届く。そこで『横須賀ストーリー』がシングルカットされたことが始めた分かったという。
「これっきり、これっきりもう、これっきりですか」宇崎は、歌詞を観たとき、歌詞に音符が書いているようにメロディーが浮かんだという。ものの１５分で書き上げたという。アイドル、そして、少女から大人の女へのイメージチェンジ。生まれた育った横須賀を舞台にした歌で、それを成し遂げた。絶大な人気を誇った山口百恵は、観る人たちが、意識するしないに関わらず、少女から女への変遷を生で観たこと大きかったように思う。『曼珠沙華』のＡ面『美・サイレント』のフラメンコ風に始まるイントロ。そして、サビの♪あなたの○○○○が欲しいんです 燃えてる××××が好きだから♪の伏字が、視聴者の興味を湧き立て、問い合わせが殺到する。歌いながら伏字を、口パクして、声を出さずマイクも離す。非常に衝撃的な歌だった。それが表現できる女になったという証拠だ。阿木燿子、凄い！ちなみに、ＴＢＳの歌番組で披露された伏字は、画面に、「情熱」「ときめき」「ひととき」と文字にして写された。これやっちゃ想像力が萎える。これは、確かに百恵がそういう風に口を動かしているように見えるが、阿木燿子はどういうつもりだったのだろうと、また、想像する。
今日は朝食後、ずっと細雪。目覚めの時に、良いアイディアが浮かんだので、それを実行した。たぶん、思いついたのは、夢の途中だったのだろう。
世界では、３５１６万５千人の感染者が出、１０３万７千人が死亡。アメリカは、７４１万８千人の感染者、２０万９千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新はない。７８９９３２人の感染者、３２０８６人の死者。ここ３日は、１１３人、不明、不明の死者。東京では、ここ３日、１９６、２０７、１０８人の感染者（１００日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２６４８４人。４１１人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、４０１人増え、８５８５１人の感染者、１６００人の死者。東京の速報は、６６人の感染者が確認された。
１０月６日（月） 晴／曇 １１６５１
目覚ましをかけていなかったが、朝ドラの頃に起きた。炭酸水にタバコ。朝食は、海老の天ぷらそば。それから作業を始め、昼食は、木の葉丼風豚肉の他人丼。そして、作業を続けた。今日は部屋にこもってずっと細雪。
マドリード州も封鎖中で、パリも感染拡大で封鎖措置に近いようだ。バルは閉店だが、レストランは営業が出来るという。デザイナーの高田賢三が、新型コロナウイルスに感染して死亡した。トランプ大統領は、退院したというが、まだ感染患者。選挙のことで、頭が一杯で病院にいたくないのだろう。
世界では、３５４８万５千人の感染者が出、１０４万４千人が死亡。アメリカは、７４５万８千人の感染者、２１万人が死亡。スペインは、８１３４１２人の感染者、３２２２５人の死者。ここ３日は、不明、不明、１３９人の死者。東京では、ここ３日、２０７、１０８、６６人の感染者（１０１日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２６５５０人。４１３人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、２８１人増え、８６１３５人の感染者、１６０４人の死者。東京の速報は、１７７人の感染者が確認された。
１０月７日（水） 曇／雨 ８０９２
目覚ましをかけずに起きて、炭酸水にタバコ。朝食は、昨日の残りの木の葉丼風他人丼。台風１４号が発生して沖縄に近づいている。連動して前線が日本列島にかかって関東から九州辺りまで雨の予報が出ている。東京は午後になれば、雨雲がかかるという。昼前に銀行へ行って、散歩して買物に出かけた。ＮＨＫで、新型コロナウイルス発生の武漢封鎖の事を書いた、武漢生まれの若い女性のブログの日記をだいぶ前にやっていた。その中で、マンションを出て、買物に行く。マンションの警備員にはとめらなかった。スーパーに行くと食材が減って来ていて、肉売場で、最後の肉を手に入れる。戻って来て、それを２週間分に分ける話があった。こういう時でも、肉が食べたいので、大きな肉の塊を１４個に分けて、冷蔵庫と冷凍庫に入れる。
あれを観ていて、人間ってやっぱり肉が喰いたいんだなぁと、思った。噂では封鎖間近で、食材が少なくなる状況で、まず肉。それから売り切れていない野菜。米とか麺とかいうのは、記憶にない。だから備蓄していたんだろうと思った。いつもスペイン行く前は、米や麺類を用意しておく習慣がある。だからだろう、武漢の様子を観ていて、食料の備蓄とか大事だと思った。これから日曜日まで雨が続く予報になっている。つまり４日間もつだけの肉が必要だ。出来れば野菜も。そう思って買物に出かけた帰りのスーパーでは、肉と野菜に目が行った。
「動きまわる源内の「動」に対して、秋成は「静」である。「これから」の都市・江戸を拠点にした源内に対して、秋成は衰退し、退廃してゆく都市・京都を選んだ。このころ、江戸はもっとも豊かな都市になり、京都は最も貧しい都市になった。源内がタルモメイトル（寒暖計）を作り、その宣伝パンフレットを書き、ヨンストンの博物書を手に入れた年に、秋成は『雨月物語』を書いて悔恨と廃墟と過去の時間へはいり込んでいった。源内が海の向こうを夢見ながら、大事業家たらんとしている時、秋成は幻の古代日本を夢想していた。源内がオランダの図鑑を食い入るように眺めている時、秋成は中国の新しい小説に心臓を射られていた。源内は外へ、前へと突き進み、おのれを過剰に宣伝してはばからなかった。秋成は内へ、後（うしろ）へ後（あと）ずさりして、人からその身を隠すかのようだった。源内は未知なるものに向かってゆく才能を愛し、多くの新人を育てた。みずからもそのようにして生きた。秋成は歴史の中で捨て去られて来たものとその廃墟とを愛し、物語のかたちで彼らに生命を、もうひとつ可能なる生を与えた。『雨月物語』も『春雨物語』も、忘れ去られた者たちの生命と、廃墟のきらめきとで満ちている。
当時、儒教・仏教の意味体系をつき崩そうとするふたつの対抗文化があった。国学と蘭学である。国学は日本の古代の文献に拠って日本の言語・歴史・文学を再評価し、また作った。蘭学は博物学と医学を核として、本草学者や漢医学者を吸収しつつあった。秋成は国学者として生き、源内は蘭学者として生きた。」（『江戸の想像力』田中優子）
江戸の想像力は、江戸という都市から観た江戸時代中期が書かれている。秋成は、木村蒹葭堂などに助けられながら医学を学ぶ。両目を失明するが、その後、『春雨物語』を出筆するが、本当に失明していたのだろうか？馬琴のように、失明しても義娘（息子の嫁）が口述筆記したように、似たことをしたのだろうか？謎である。
世界では、３５８１万４千人の感染者が出、１０４万９千人が死亡。アメリカは、７５０万１千人の感染者、２１万人が死亡。スペインは、８２５４１０人の感染者、３２４８６人の死者。ここ３日は、不明、１３９、２６９人の死者。東京では、ここ３日、１０８、６６、１７７人の感染者（１０２日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２６７２７人。４１４人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、５０２人増え、８６６３７人の感染者、１６１１人の死者。東京の速報は、１４２人の感染者が確認された。
１０月８日（木） 雨 １１１８６
今日も目覚ましをかけずに、昼頃起きた。気づいた時、ＢＳで大映映画の『眠狂四郎 必殺帖』が始まっていたのでを観ていた。市川雷蔵でシリーズ化される第１作目。相手役が、中村珠緒。のちの勝新太郎の妻である。さすがに１作目で、眠狂四郎の凄みがあまり感じられない。監督が田中徳三。監督は、三隅研次の方が面白い。のちに代表作のシリーズになる『眠狂四郎』も初めはこんなものかもしれない。朝食は、映画を観ながら、鴨風味のまぜそばを作った。具は、豚肉と野菜炒め、キュウリの刻んだもの。次は、せめて合鴨のスモークでも買ってきてそえたいと思った。
テレビをそのままつけていたら、『九寨溝（きゅうさいこう）神秘の青の世界へ』をやっていたので観た。世界遺産九寨溝。川、沼、湖、滝。青の世界が広がる。水深が深い沼などは、赤い色が消えることによって、青がより深い色になるといっていた。不思議の世界だ。この青は、北斎もうらやむような青い色。自然美しさは、遠い山奥にある。川がない大きな湖。長湖とかいったそれは、湖に流れる川もなければ、流れ出る川もない。ほとんど水位が変わらないようだ。しかし、その水が、他から湧き出て、川になり沼になり滝になって行く。標高３０００ｍにある大きな湖。ここが出発点になって、九寨溝が出来たようだ。チベット族の集落をめぐりながら、青の世界をめぐっていた。
それから、雨が小降りになったので、散歩へ出た。昨日、金木犀の花が咲いていたが、今日の雨で散り始めた。木下には、金木犀の花が一杯散っている。手を繋いだ母子が通り、子供が指を刺して、落ちている金木犀の花を観てお話をしていた。帰って来て、ディランの『好きにならずにいられない』と『ミスター・ボージャングル』を聴きながら書き物。やっぱり何かを書くときって、ディランが１番良い。『好きにならずに・・・』は、プレスリーが歌った名曲。だがこのディランのハーモニカで始まり方など、秋の気分を感じさせ、非常に気分が落ち着く。
世界では、３６１６万６千人の感染者が出、１０５万６千人が死亡。アメリカは、７５５万人の感染者、２１万１千人が死亡。スペインは、８３５９０１人の感染者、３２５６２人の死者。ここ３日は、１３９、２６９、７６人の死者。東京では、ここ３日、６６、１７７、１４２人の感染者（１０３日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２６８６９人。４１６人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、５０９人増え、８７１４５人の感染者、１６１６人の死者。東京の速報は、２４８人の感染者が確認された。
１０月９日（金） 雨 ９２２３
目覚ましで早く起きて、炭酸水にタバコ。それからまず、酒を買いに行った。それから散歩に出かけた。傘を差していても、靴から水が浸みて靴下が濡れる。昨日今日と、台風の影響で１５度くらいで寒い。今日はあまり汗はかかなかった。スーパーまで行って、なくなった鶏肉を買う。これは夜のつまみ用。帰って来てテレビをつけたら、ヤマザキマリが出ていた。あー初めから観たかった。もう本当に話が面白い。漫画の話、イタリアの話、昆虫の話。彼女北海道出身だった。だから、昆虫採集など子供の頃から野原を駆け回っていたようだ。そして、いつも元気で明るい。イタリアで苦労して子供を産んだからなのか、『テルマエ・ロマエ』のような作品が描けたのだろう。テレビ観ながら朝食は、ペヤングソース焼きそばと、肉豆腐とサラダ。
パソコン上でやっていた読み直しを、プリントアウトして切り替えた。これがまた時間がかかる。それずっと続けていた。ようやく、観えてきた。完成に近づいた感じだ。今日も台風の影響で雨が降り続き、１５度くらいと寒い。１１月上旬の気温だという。暖房をつけ始めた。ディラン聴きながら作業が続く。
「フランスは２日連続で１万８０００人以上の新規感染を確認。新型コロナ感染症による入院患者も３カ月ぶり水準の７６２４人で、８月末時点の約４５００人から大幅に増加している。
英国の新規感染数は１万７５４０人で、前日を３０００人超上回った。保健当局は「確実かつ持続的な」増加が見られると警告した。
イタリア当局は、過去２４時間の新規感染者が４４５８人に上ったと発表。４０００人を上回ったのは８月中旬以来。一方、死者は２２人と、３月や４月の水準に比べ大幅に減少している。ポルトガルの新規感染者は１２７８人で、４月以来の高水準を記録。政府は今後の試練に備える必要があると警鐘を鳴らした。
一方、スペインでは首都マドリード全域で中央政府が再導入したロックダウン（都市封鎖）措置について、マドリードの裁判所が８日、施行を認めない判断を下した。２日に始まった措置では、マドリード自治州と近隣９都市の住民は他州への往来が原則禁止になった。また、レストランやバーの営業は午後１１時までに制限されるほか、レストランやジム、商店での収容人数は５０％に制限することが義務付けられた。自治州政府はこの決定に反発し、中央政府に封鎖を行う権限はないと主張。裁判所は封鎖措置について、当局が法的根拠なく市民の基本的人権を侵害するものだと指摘した。」（ロイター）
スペインは混乱している。中央政府と、マドリード州の対立。土曜日から３連休になるスペイン。旅行行きたい人は、今の内にマドリードを出るだろう。それでも、中央政府は、マドリード州の封鎖を何が何でもやるのか？州の方としては、封鎖になれば、その補償をしなければならない。それをやりたくない。中央政府は、自分たちが補償をしたくないので、都市封鎖を州にやらせたい。そうすれば、お金を使わなくていい。こういうお金の問題もあるのだろうが、日本みたいに、外出自粛といった処で、ほぼ効果がないスペイン。どうするんだろう。このまま連休で、また感染拡大するのだろうか。
世界では、３６５２万７千人の感染者が出、１０６万２千人が死亡。アメリカは、７６０万７千人の感染者、２１万２千人が死亡。スペインは、８４８３２４人の感染者、３２６８８人の死者。ここ３日は、２６９、７６、１２６人の死者。東京では、ここ３日、１７７、１４２、２４８人の感染者（１０４日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２７１１７人。４１７人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、６１９人増え、８７７６３人の感染者、１６１９人の死者。東京の速報は、２０３人の感染者が確認された。
１０月１０日（土） 雨 ９６４５
昨日からの雨が降り続く。朝食は、スパゲッティ、ナポリタンと味噌汁。小豆に砂糖を加えて作る、あんこ。今はこれが普通だが、江戸時代の中頃までは、塩を入れていたようだ。砂糖が高価で、輸入品しかなかったからだ。１８００年代になって、ようやく国産品が出回って、甘い和菓子が出てくる。抹茶を飲むときの和菓子は、それまで、塩味のものを使っていたのだろうか？などと、考えてしまう。水飴や甘葛（あまづら）では、甘さが強調されない。砂糖があってはじめて今の和菓子の甘さが出る。瓦解後、仙台伊達家分家筋が、北海道の開拓で作った伊達市は、小豆とてんさいの栽培に成功したことによって、北海道開拓が軌道に乗った。それ以前の江戸時代の甘味というのが、気になる処だ。
最近ＮＨＫがおかしい。この前の『日本人のおなまえっ』の冒頭は、「お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません」のアナウンス。これってAV撮ってた村西とおるの有名なフレーズ。子供が観るような時間帯に、元々は、大人の世界の言葉が出てくるとは、言葉は時代によって変わるものだという、実感を感じた。ほとんど、ギャグ化しているのだが。昨日の『チコちゃんに叱られる』では、半沢直樹の挿入曲が流れていた。こういうやり方って、民放的だが、宮藤官九郎的でもある。ネタに、昔の小ネタを重ねて遊ぶやり方。『あまちゃん』でもそうだった。こういうのって、テレビ的なのだろうと思う。あるいは、芝居でも使えるのだろう。クドカンは、演劇をやっているので、そういう手法をテレビドラマの脚本に活かしたのだろう。芸能でいえば、落語や漫才などにも使えるのかもしれない。
今日から東京・京都・新潟の開催に替わった競馬。新潟は曇で、良馬場。朝の雨で不良馬場の京都と、ずっと雨が降り続いた東京も不良馬場。今日から、インターネット予約の指定券購入者だけで観客を入れ始めた。東京の２歳重賞で、横山典弘騎乗のステラヴェローチェが最後方から、直線外から一気に伸びて快勝した。この馬場で、能力の違いだけで勝ったと、典弘がいっていた。この馬、ひょっとすると、ひょっとするかもしれない。
スペイン政府は、９日にマドリード州に非常事態を宣言した。１０日から１５日間実施される。つまり連休直前になって決定された。政府は、警官７０００人を増強して制限順守の徹底を目指すという。州裁判所の判決を上回る伝家の宝刀、非常事態宣言をして、感染拡大防止の政策を打ち出した。以上がマドリード州のニュースのまとめだ。日本では、こういう裁判所の判決などが出るのだろうか？などと思ってしまう。そもそも裁判にならないだろう。国によっていろいろなことに、違いがあることが判る。
世界では、３６８８万６千人の感染者が出、１０６万８千人が死亡。アメリカは、７６６万４千人の感染者、２１万３千人が死亡。スペインは、８６１１１２人の感染者、３２９２９人の死者。ここ３日は、７６、１２６、１２８人の死者。東京では、ここ３日、１４２、２４８、２０３人の感染者（１０５日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２７３２０人。４２１人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、６０３人増え、８８３７４人の感染者、１６２５人の死者。東京の速報は、２４９人の感染者が確認された。
１０月１１日（日） 曇 ２３２８
遅く寝たので、遅く起きた。台風は太平洋へUターンして過ぎ去った。朝食は、衣笠丼風他人丼。昼過ぎに、散歩に出る。金木犀の花は、台風の雨で、すっかり散って、木下には散った花がいっぱい落ちている。そして、葉などに雨で散った花がくっついているところがある。下だけ見れば、花が散っているが、それが途中の葉についているのを観ると、雨水の通り道に、散った花がついて、それが乾いてそこにとどまっている。花が咲いている風情と違って、見えづらいのだが、自然がデザインした模様を楽しむもの、面白い。柿の実も青から橙色に、色づき始めた。秋も深くなってきた。
柿の実も 色づきたる 野分あと 風吟
智恵子は東京には空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ。画家になろうとした智恵子は、色覚が異常だったという。地元の親友だけに、私は色盲だといい、画学校の教師にも、高村光太郎にいわなかったという。色覚は、赤・緑・青の三色型色覚が普通だが、智恵子は、赤が見えない二色型色覚だったという。こういう二色型色覚は、男は、２０人に１人、女は、５００人に１人いるという。BS『偉人たちの健康診断』智恵子抄で、やっていた。画学校の授業で、絵にエメラルドグリーンを塗っていると、教師からその色は、塗らない方がいいと注意される。智恵子は、画家として弱点を抱え、それを東京では誰にもいえないというストレスを抱えていた。持病の結核の療養のため、福島、安達太良山の実家で３・４ヵ月過ごしたりしていたが、結婚後、実家が破産。こういう療養も出来なくなる。そして、いよいよ色覚異常のストレスが強くなり、自殺未遂。
『智恵子抄』のあどけない話の「ほんとの空が見たいろいふ」のあとには、「あたたらやまの山の上に、毎日出てゐる青い空が、智恵子のほんとの空だといふ。あどけない空の話である。」と終わる。しかし智恵子にとって空の話は、あどけない話なのではなく、色覚異常のストレスの危険信号だったという。統合失調症を発症し入院する。千代紙などを持って行くと、夢中で紙絵や切り絵の創作をする。が結核で死亡。戦中、光太郎は、宮沢賢治の弟の清六方に疎開。空襲で被災し、郊外に粗末な小屋を建て自炊生活に入る。７年住んだ。青森県から十和田湖畔に記念碑の製作依頼が入り、東京に戻り裸婦像を製作する。これが遺作になるが、向かい合う二人の女の裸婦。一体は、智恵子の外面、一体は、智恵子の内面を表しているという。高村光太郎にとっては非常に大事な作品なのだろう。しかし、何度か観たことがあるが・・・。風太郎の言葉を借りれば、父・光雲が作った上野の西郷隆盛像に比べれば、見劣りするのは否めない。
世界では、３７２１万５千人の感染者が出、１０７万２千人が死亡。アメリカは、７７１万８千人の感染者、２１万４千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。８６１１１２人の感染者、３２９２９人の死者。ここ３日は、１２６、１２８人、不明の死者。東京では、ここ３日、２４８、２０３、２４９人の感染者（１０６日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２７５６９人。４２１人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、６８１人増え、８９０５４人の感染者、１６２８人の死者。東京の速報は、１４６人の感染者が確認された。
１０月１２日（月） 曇 ７９１７
目覚ましかけずに、起きたのが昼頃。渋野日向子が、アメリカツアーを終えて、日本に帰ったら、お母さんの料理を食べたいのと、目覚ましかけずに起きたいといっていたが、目覚ましかけずに起きるのは、幸せなことだと思った。朝食は、キノコ入りの肉そば。昨日の夜は、スーパーへ合鴨のスモークを買いに出かけ、夕食は、鴨風味のまぜそばに合鴨のスモークを入れて食べた。大河ドラマ『麒麟がくる』を観ながら、美味しかった。
光秀が、信長の命受けて京で、朝廷や京の様子を探る。そこで、秀吉と会うのだが、伊呂波太夫や駒の導きで、堺の会合衆の今井宗久に会う。三好三人衆を支援しているが、駒がそれをただす。宗久は、三好よりこれからは信長の時代になると予見していることを伝える。前将軍の弟を担いで京に入るのであれば、京の街を焼かぬこと、堺の街を守ること、武具をつけずに京の入ることの約束を守るなら、協力するという。信長はその通り、六角を破って、京に入る。火縄銃が、種子島に伝来して以降、堺が火縄銃の取引の中心になり、鉄砲鍛冶なども堺にいた。そして、法華宗もそれに絡んでいる。莫大な利益を、堺の会合衆が握っている。それを、信長が狙っている。そんな戦国末期を、描いている。宗久は、豪商で、茶人の武野紹鷗の弟子。信長上洛時には、千利休よりも、力があったということ。
今日は、朝食後はずっと読み直しをしていた。これからチェックヵ所入力して、再度プリントアウトする。WBSでやっていたが、イタリアは、来年の１月か３月まで、非常事態宣言を続けるという。今日は、スペインの日。いつもなら、サラゴサのピラールでは、祭りの１番盛り上がる日だが、今年はサラゴサに限らずスペイン中静かに過ごすだろう。
世界では、３７４８万３千人の感染者が出、１０７万６千人が死亡。アメリカは、７７６万２千人の感染者、２１万４千人が死亡。スペインは、週末のためデータ更新がない。８６１１１２人の感染者、３２９２９人の死者。ここ３日は、１２８人、不明、不明の死者。東京では、ここ３日、２０３、２４９、１４６人の感染者（１０７日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２７７１５人。４２１人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、４３７人増え、８９４９１人の感染者、１６３０人の死者。東京の速報は、７８人の感染者が確認された。
１０月１３日（火） 曇 １０６３７
目覚ましかけずに起きたのが、１０時前。朝食は、鴨風味のまぜそば。昨日の夜、読み直しをしたものを打ち直し、プリントアウト。間違いヵ所を発見する。嫌になる。ガッカリする。何をやっているんだろうと、自問自答。弟に録画してもらった『若冲ミラクルワールド決定版 驚異の光の絵師』を見直す。本当に頭が下がる思いだ。若冲はやっぱり凄い。本当の事を書けていないんじゃないかと、これまた、ガッカリした。鼓膜の中で、cruzar
se という言葉が響く。ちゃんとクルサードしているのか？やっているつもりになっているだけじゃないのか？と、問うている。ホセ・トマスのように、あるいは、セサル・リンコンのように・・・。
会社の上司に電話。もうだいぶ前に、辞めることを伝えている。その手続きに入る。もろもろある。徐々に進めていくこととする。今日は２６度ある夏日。曇っているが、少し蒸している。郵便局へ行った後、散歩に出た。お寺や神社に咲いていた彼岸花は、ほとんどが枯れてきた。咲いていた花が、力なく垂れて枯れている。しかし、良く観ると、枯れた花の付け根の部分が、小さく膨らんでいるのが判る。受粉して実がつき始めているのだろう。それを観たら、なんだか明るい気持ちになった。しおれて、枯れかけている花も、次の段階に歩を進めている。天明の大火で、焼け野原になった京都を観た若冲が、大坂で、金箔に描いた絵の裏側に、墨で池で枯れる蓮を描いている。実が垂れ枯れている。が、良く観ると、何故か小さな花が咲いている。京都の街の復興を願って描いたともいわれる。そんな心情をもって、もうひと踏ん張りしようと思う。
マドリード州看護師組合のゼネストは、７日から始まっているようだ。どうも、ニュースになっていないが、それ以前からマヒ状態になっている。だからニュースにもならないようだ。そして、スペイン医師連盟連合役員会は、２７日医師による全国規模のゼネストをすると発表した。看護師組合はそれに賛同してゼネストに参加するという。これは１日限定のゼネストのようだ。
世界では、３７８１万１千人の感染者が出、１０８万人が死亡。アメリカは、７８０万４千人の感染者、２１万５千人が死亡。スペインは、８８８９６８人の感染者、３３１２４人の死者。ここ３日は、不明、不明、１９５人の死者。東京では、ここ３日、２４９、１４６、７８人の感染者（１０８日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２７７９３人。４２１人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、２７８人増え、８９７６９人の感染者、１６３４人の死者。東京の速報は、１６６人の感染者が確認された。
１０月１４日（水） 曇 １１６１１
目覚ましをかけたが、その前に起きて、若冲の番組を観る。朝食は、衣笠丼風他人丼とサラダと味噌汁。『若冲 天才絵師の謎に迫る』『若冲ミラクルワールド 特別編 「嵐・大野智が体感！天才絵師』『若冲 いのちのミステリー』を続けて観ながら書き直しとプリントアウトをした。何か最後の処が、しっくりしない感じがする。今の頭では、これ以上出来ない気がする。
昼過ぎに、MEGUさんと待ち合わせ。４月以降２度目の電車。昼食は、ステーキ丼とサラダ。食事に、アイスティーを飲んだ。これが意外と良かった。ステーキ丼も食べやすい作りになっていた。ドリンクバーは、手をアルコール消毒して手袋をはめて、やるようにいわれた。コロナ禍では、それ以前とは、全然違うやり方に変わっている。従業員はもちろん、客もマスクをしている。今やこれが常識になっている。食事時は、マスクを取るがそれ以外は、基本マスク。文句をいう人はいない。多分日本中が、こんな感じになっているんだろう。MEGUさん、今金木犀の花の香りが凄いといっていたが、台風の影響で全部散ったので、香りなどしないのだ。出来た物を渡した。読後の、忌憚ない感想をお願いした。
政府は、ＧＯ ＴＯトラベルやイートの追加を発表した。予約サイトなどで、割引額が減ってきているのに対応した形で、経済を動かそうとしている。昼過ぎなので、人は少ない。本屋でテキストを買い、デパ地下で買物。夕方は、物凄く混んでいるとMEGUさんがいっていた。いつも人が少ない処を狙って、動いているので、一般的には、そんなこといっていられない状態なんだと思った。帰りの電車は、すいていた。当分、人と会う時はこんな感じになるのだろうと思う。
世界では、３８１３万８千人の感染者が出、１０８万６千人が死亡。アメリカは、７８５万８千人の感染者、２１万５千人が死亡。スペインは、８９６０８６人の感染者、３３２０４人の死者。ここ３日は、不明、１９５、８０人の死者。東京では、ここ３日、１４６、７８、１６６人の感染者（１０９日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２７９５９人。４２３人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、５０１人増え、９０２６９人の感染者、１６３８人の死者。東京の速報は、１７７人の感染者が確認された。
１０月１５日（木） 曇／雨 １１２１２
目覚ましをかけたが、昼頃起きた。朝食は、鴨だしのまぜそば。キノコに野菜もやしを炒め、鴨のスモークとゆで卵キュウリの刻んだもの。気づいた時には、BSで『眠狂四郎 勝負』をやっていた。円月殺法の剣が円を描いた後に、踏み込めば勝てる。そういっていたが・・・。眠狂四郎は無敵だ。原作の柴田錬三郎が、何故円月殺法と名付けたのか？赤毛の武士のが何故眠狂四郎なのか。その出生の秘密。講談を基に錬三郎が書いた、『真田十勇士』などにヒントがあるのだろう。監督は、三隅研次。
雨が上がった午後、散歩に出かける。雨に濡れた路面は、まだ乾ききっていない。歩いて行くと、栗のイガが落ちていた。この木が栗の木であった事を初めて意識した。帰りに婆さんが箒と塵取りをもっていた。これ、栗の木ですか？これ栗の木。珍しいですね。珍しいね。花はどんな花咲くんですか？観た記憶がないけど。花？分からない。という事だった。子供の頃、庭に栗の木があった。だが、記憶が定かではない。ただ、長靴の両足で栗のイガを踏んで、中から栗の実を取った記憶はある。それが家の庭だったか、違う場所だったかが、曖昧なのだ。
スペインでは９０万人の感染者になった。カタルーニャ州は、１５日から１５日間、バーやレストランは、テイクアウトのみになるという。その他の制限も加えられて実施する。フランスでは、パリなど９都市で夜間外出禁令を発布した。ドイツでも、感染リスクが高い地区で、バーやレストランの閉店時間が前倒しした。この前、WHOは、世界で新型コロナウイルス感染者は、発表されて数よりはるかに多い、世界人口の１割が感染しているといった。つまり、７億８千万人の感染者。ジョーンズ・ホプキンス大学が発表している数の２０倍以上にあたる。これからも感染拡大は続く。しかし、３密やマスクなど防止対策をすれば、ある程度抑えられる。他にはワクチンや治療法などが研究されている。長い新型コロナウイルスとの人類の葛藤は続く。
世界では、３８５２万人の感染者が出、１０９万２千人が死亡。アメリカは、７９１万６千人の感染者、２１万６千人が死亡。スペインは、９０８０５６人の感染者、３３４１３人の死者。ここ３日は、１９５、８０、２０９人の死者。東京では、ここ３日、７８、１６６、１７７人の感染者（１１０日連続４５人以上、）が出て、昨日までの累計で、２８１３６人。４２５人の死亡になった。全国では、昨日の時点で、５５１人増え、９０８１８人の感染者、１６４６人の死者。東京の速報は、２８４人の感染者が確認された。
過去の、断腸亭日常日記。 －－バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で－－
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