【無常式】ご近所散歩

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吉祥寺の“顔”井の頭公園の入口にある謎の旅館についてのレポートを発見したのだが、意外な方向に…


2016年7月12日



 吉祥寺って普通のホテルが少ないと思っていたら…
 青木無常でございますよう。

旅荘


 以前、私が長年住んでいる吉祥寺の、観光スポットの紹介記事をレビューしたことがあったのですが、そのなかで吉祥寺にはホテルが少ないと書きました。

 北口西側の吉祥寺通りのならびにある第一ホテル。
 南口東側、井の頭通りの東急REIホテル(旧東急イン)。

 このふたつくらいしか心あたりがなく、あとはラブホばかりだ、というようなことを書いたのですが。

 もしかしたら不正確な書きかたをしてしまったカモ、とは思っておりました。

 旅館のようなところが二、三軒、ございますので。

 もっとも、個人的にはどれもいわゆる「つれこみ」のたぐいとしてしか使われていないのではないかという印象が強かった(ていうか強い)ので、あくまで「不正確」という程度のひっかかりではあったのですが…

(しかもそれらのつれこみも近年消失傾向にあるらしいです…)

 なんと、そのうちの一軒に関する利用レポのような記事を見つけてしまったのでご紹介したいのでございますよ。

 古びた外観、値段設定や表示のしかた、場所柄、雰囲気…どれをとっても私にはここも「つれこみ」以外のなにものにも思われなかったのですが、なんと、事態は意外な方向に不気味にずれていき…(`▽´)


Excite Bit コネタ 2016年2月18日 10時00分
吉祥寺にある“謎”の古びた「旅荘」の中はどうなっているのか
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1455703073058.html


公園のベンチ(素材)


 その施設の名は「旅荘 和歌水」。

 旅荘といえばきこえはいいカモだが、その外観は…いや、嫉妬と羨望の垢にうす汚れまくった私のフシ穴にはその実像が正しく焦点を結んでいるとはいえないのカモしれないので、判断はおまかせします。(^_^;)

 夜にひょろひょろっと出かけて写真てきとうに撮ってきてみたので、どうぞご存分にご確認いただきたい。

(夜中というわけではなかったんですけど、まあまあ真っ暗な時間帯ではあったので、もしかしたら何か写るはずのないモノが写りこんでいるカモしれん…(`▽´))

 とにかくかなり古い建物であることはまちがいなさげで、外観はあまりきれいとはいえないが、立地的につれこみに最適なので…だからかどうかは知らないが、今でもきちんと営業している。らしい。

 とにかく、旅荘という情緒ただよう名称からは若干イメージが離れている感は否めない。

 ただカップルの定番スポットといってもいい井の頭公園の、複数あるうちの入口のひとつに位置しているという、このあまりにも露骨な立地条件からしても、逆に「つれこみ」としてご利用するには私のような小心者には勇気を要する。

 もちろん住居のごく近くにある「旅荘」に一人で宿泊する気にもなれないしそんな余裕もないので、利用したことはなかったのですが、上の記事においてこのほどついにその謎のベールが開かれたわけで。



ご案内


 できてからどれくらいか、との記者の質問に仲居がこたえたところによると、現在の社長が80歳くらいだが先代もいたとのこと。

 さらにそれ以前の歴史があるかどうかは不明だが、すくなくとも昭和初期から存在する様子。

 廊下が暗いのに電気がついていないらしいのだが、そのことを質すと


「電気代節約に決まってるじゃない(笑)」(女性従業員)

 という、ある意味じつにわかりやすい答えが返ってきたらしく、昭和感いっぱいのある意味微笑ましいともいえなくもないあけっぴろげさ。



 記者も読者も外観の汚さや内部の暗さから連想する「ホラー」系統の不気味さをこの一言でぬぐわれてホッとひといき…

 …という感じなのだろうが、つぎの一文でそれは再度くつがえる。すなわち


「部屋の鍵は絶対に閉めてください」

 …とその女性従業員は

意味深な感じを出しながら

 告げて出ていったというのでございます。ひひひ。



公園から



 レポはさらにつづく。

 部屋は畳にふとん、窓に徳川家の紋(なんで?)、鏡には和風の掛け布(着物の端切れ、と書いてあるがそういうわけではないんじゃないか)と「旅荘」の呼称にふさわしい内装。

 で、記者はくつろぎながらネットでこの旅荘に関する情報をさらに集めていくのだが…ここでさきほどの仲居の最後のセリフが、ふたたび活きてくる。不気味に。


「誰かがノックしてくるから、絶対に開けてはダメ」

 ノックされたら、ふつうあけちゃうよねえ…



 ちなみに、あけたらどうなるのかはこの記事中には記載はない。

 実際にノックがあったわけでもなく、というよりそういう事象が起きることを怖れて記者は急いで帰り支度をととのえ部屋を飛び出した、という顛末。



覗くもの(素材)


 あまりにも気になったので「旅荘 和歌水 ノック」でググってみたら、それらしきサイトがヒットしたものの、


夜中に女のすすり声が聞こえてくる。

 と書いてあるほかは、ノックされてもあけるんじゃないよとあるだけ。

 あけたらどうなるかが知りたいんだがね。(`▽´)



 また「殺人もあった」との一文もあったのだがやはり詳細はいっさいない。やれやれ。

 いちおう「ノック」を「殺人」にかえてググってみたが、吉祥寺の別のホテルで殺人があったという記事は見つけたものの和歌水でそれらしいヒットはなし。この部分は完全にガセっぽいね。

 井の頭公園にかつて設置されていたゴミ箱にバラバラ死体の一部が捨てられていて、頭部はいまだに見つかっていないという有名なバラバラ殺人事件があるので、それと混同しているのカモしらんね。






 というわけで、和歌水に関するノックの情報求ム。(`▽´)

 いや、実際に宿泊して確認する気はござーませんよ! 金輪際! (`▽´)

 あとこのページに掲載した三枚の「和歌水」の写真、一応妙なモノが写っていないかどうかは私も確認済ですが、なにしろ老眼だし性格てきと~なので(^_^;)。

 …もし、私が見落としているような…何か「異常なモノ」とか発見なさった場合も、ぜひ! ご連絡をひひひ…



 上質のホラー短篇書けそうなネタではあるよね。(^-^)

 展開考えてくるので本日はこのへんで。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~




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