断腸亭日常日記 2009年 その1

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日
2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日 5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日
6月12日〜6月22日 2002年4月16日から4月30日 5月1日〜5月15日 5月16〜5月31日
6月1日〜6月13日 2003年4月16日〜5月24日 5月25日〜6月10日 6月12日〜6月26日
2004年4月14日〜5月7日 5月8日〜5月31日 6月1日〜6月17日 2005年1月1日〜1月28日
1月29日〜2月25日 2月26日〜3月30日 3月31日〜4月24日 4月25日〜5月22日
5月23日〜6月16日 6月19日〜7月28日 7月29〜8月13日 8月14日〜9月7日
9月8日〜10月7日 10月9日〜11月10日 11月11日〜12月31日 2006年1月2日〜2月9日
2月10日〜3月17日 3月18日〜4月12日 4月13日〜5月6日 5月7日〜5月29日
5月30日〜6月19日 6月22日〜7月22日 7月23日〜8月17日 8月20日〜9月12日
9月13日から10月9日 10月10日〜11月18日 11月19日〜12月30日 2007年1月1日〜2月25日
2月26日〜4月19日 4月20日〜5月19日 5月20日〜6月16日 6月20日〜7月31日
8月1日〜9月1日 9月3日〜9月18日 9月19日〜10月21日 10月23日〜11月16日
11月17日〜12月31日 2008年1月1日〜2月3日 2月4日〜3月21日 3月23日〜5月12日
5月13日〜6月16日 6月17日〜7月18日 7月19日〜8月11日 8月12日〜8月19日
8月21日〜8月31日 9月1日〜9月19日 9月20日〜10月15日 10月16日〜11月3日
11月4日〜11月20日 11月21日〜12月31日 2009年1月1日〜2月10日

 2月11日(水) 曇一時雨 38242/2

 サッカーのワールド・カップ最終予選オーストラリア戦は、0−0の引き分け。勝つ気がない試合ぶりで全くつまらなかった。こんなサッカーでワールド・カップ4位などといっている岡田監督は道化に見えてしまう。これじゃワールド・カップにさえ行けないんじゃないかと容易に想像できる。オシムに最後までやって欲しかったとつくづく思うが、オシムはもう日本にいない。未だ監督をやれるだけの体に戻っていないのだ。こんな愚痴を言いたくないが、何がやりたいのか分からないサッカー。攻める気持ちのないディフェンスのパス回し…。バックスでバックパスや横パスを繋いで何になる?

 共同通信杯が終わり今年の3歳クラシック戦線は、大分形が見えてきた。今週きさらぎ賞にもリーチザクラウンという有力候補が出走する。

関東馬

馬名 主な成績/重賞のクラス 厩舎/騎手
ロジユニヴァース ラジオNIKKEI2歳ステークス/GV
札幌2歳ステークス/GV
萩原清/横山典弘
ブレイクランアウト 共同通信杯/GV
朝日フューチュリティ3着/GI
東京スポーツ杯2歳S2着/GV
戸田博文/武豊
フィフスペトル 朝日フューチュリティ2着/GI
函館2歳ステークス/GV
加藤征弘/三浦皇成
ナカヤマフェスタ 東京スポーツ杯2歳S/GV
京成杯2着/GV
二ノ宮敬宇/蛯名正義

関西馬

馬名 主な成績/重賞のクラス 厩舎/騎手
セイウンワンダー 朝日フューチュリティ/GI
新潟2歳ステークス/GV
領家政蔵/岩田康誠
リーチザクラウン ラジオNIKKEI2歳ステークス2着/GV
千両賞/500万
橋口弘次郎/武豊
アーリーロブスト 京成杯/GV 本田優/福永祐一
トーセンジョーダン 共同通信杯2着/GV
ホープフル・ステークス/オープン
池江康寿/松岡正海
アンライバルド 若駒ステークス/オープン 友道康夫/岩田康誠

 以上が牡馬。牝馬は、ブエナビスタが飛び抜けている。今年は、関東馬に有力どころが揃って非常に楽しみだ。関東の大将格は3連勝の無敗馬、ネオユニヴァース産駒ロジユニヴァース。春の2冠ではかなり有力。ブレイクランアウトは、ダービーが最大目標。フィフスペトルとナカヤマフェスタはどちらかというと皐月賞向きだ。関西馬の大将格はセイウンワンダー。強烈な末脚を武器に勝ち上がってきた重賞2勝馬で唯一のGT馬でもある。そして晴雨兼用でもある。先に行く馬、好位付けの馬、差し追い込み馬といるのも面白い。これから、弥生賞、スプリング・ステークス、毎日杯などのレースでそれぞれ淘汰を重ねてさらにハッキリしてくる。これから皐月賞までが楽しみだ。


 2月12日(木) 曇 2905

 岡田監督は、「選手は素晴らしいサッカーをしてくれたが、引き分けという結果は残念。真摯に受け止める」 「貴重な勝ち点1だ。これで(最終)予選は半分終わったけど、確実にいい方向に来ている手応えはある。立ち上がりは硬かったが、それ以降はこういう相手でも十分通用すると感じた」と言った。どうかしている。これじゃ観客はどっちらけ!

 オーストラリアは、山火事の犠牲者に対して喪章を付けての試合。ピム・ファーベーク監督は狙い通りの引き分けに納得しているだろう。スペイン対イングランドは、ビジャのゴールで1−0で勝った。


 2月13日(金) 曇のち雨 37469

 呼ばれて盛岡に帰ってきた。駅に家族が迎えに来ていた。夕食を食べた。食べ終わって、トイレに行くと言って立った股間が濡れていた。肌や、喋り方、その他のアクションから年を取ったなぁと思った。医者からは、長いことないと言われたそうだ。足の動脈が5cm以上詰まっている個所が複数あるという。非常に重い症状のようだ。未だ本人は知らない。告知はしていないという。が、何かの時に長いことないと言うことを口にしていた。麻生政権の方が長いのか、それとも…。

 究極の幸福は4つある。と、日本理化学の社長は言う。愛されること、ほめられること、人の役に立つこと、人に必要とされること。チョークを作る会社で、知的障害者の雇用を初めて、50年。社員の7割が知的障害者だという。シェア30%の企業の有力商品が折れにくく、粉のでないチョーク。


 2月15日(日) 曇 17858/2

 盛岡から戻り闘牛の会に参加した。昨日は飲み過ぎた。闘牛の会は、参加者が少なかった。バレンタインのためにみんな来ないんだろうと誰かが言っていた。MEGUさん、エストレージャさん、カエルさん、石原さん。2002年のホセ・トマスを観て、それから、カステージャのファエナなどを観た。石原さんとMEGUさんが帰り、安田さんが参加して二次会。

 きさらぎ賞は、リーチザクラウンから行くことになるだろう。未だ頭も体もボーとしている。


 2月16日(月) 曇 43099

 去年の有馬記念を制して最強牝馬の称号を手にしたダイワスカーレットがドバイ・ワールドカップを目指して、フェブラリー・ステークスへの調教をしていたが先週故障を発症した。左前脚の浅屈腱炎。通常の場所ではない処だったのでどうなるか今後の事が注目されていたが、正式に引退が発表された。去年もフェブラリー・ステークスへの調教過程で故障を発症して春を棒に振って、今年は浅屈腱炎で引退。芝の馬がダートの世界最高峰を目指す事にファンは疑問を持っている人が多かったと思う。僕もその1人だ。

 しかし、馬が体調を崩してダートを走ることを拒否したのは非常に面白いことだ。先週の調教の時だったか、馬場入りを拒否して立ち往生。メジロマックイーンのような馬場入り拒否。名馬にはありがちな自己主張だ。しかしこういうのが起こると、馬が走らなくなるのも事実だ。

 「同馬を管理する松田国英調教師は「これだけの馬ですので、引退することになったのは非常に残念です。昨日、山元トレセンからの連絡で、球節は痛くない状態で、ウォーキングマシンの運動をはじめるという報告を受けています。痛くない状態で、繁殖として牧場に戻せることになってほっとしています。ダイワスカーレットの子供たちが楽しみです」と、繁殖に期待を込めたコメントを残した。

 オーナーの大城敬三氏は「引退という結果になって、大変残念に思います。今後は、スカーレットの2世がまたターフで活躍することを期待しています。現役の間、全国のファンの皆様から暖かい応援をいただきましたことと、競馬関係者に対しまして、深く感謝いたしております」と語った。

 社台ファームの吉田照哉代表は「今年一年は競走馬として、フェブラリーSをはじめ、海外へも挑戦させたいと考えていたので、大変残念です。牝馬として37年ぶりに有馬記念を勝ってくれたことに大変感謝しています。これだけの馬なので、繁殖牝馬として素晴らしい子供を出してくれることを期待しています」と引退を惜しんだ。

 また、注目が集まる初年度の交配相手は、今年から日本で種牡馬となるフランス馬チチカステナンゴに決定した。チチカステナンゴは現役時代、パリ大賞典(仏GI)、リュパン賞(仏GI)など通算14戦4勝。種牡馬として仏ダービー馬ヴィジョンデタなどを輩出し、08年度仏総合種牡馬ランキングでは4位に入った。」 ーーサンスポよりーー

 今日競馬の話をしているときに、日本は流行の種牡馬に種付けをする傾向が強い。パーソロンが流行ればパーソロンが良く付けられ、ノーザンテーストが流行ればノーザンテーストが良く付けられ、サンデーサイレンスが流行ればサンデーサイレンスが良く付けられてきた。アメリカでも過去にそういう風に血が濃くなっていったときに、その血が走らなくなってすたれてしまったという話を訊いた。市場原理では、流行の種牡馬の子どもの方が、売れやすいので血が濃くなっていってもそれが続けられるのだろう。ダイワスカーレットは、ノーザンテースト肌の牝馬にサンデーサイレンスの子アグネスタキオンが父である。だから初年度の交配相手がフランスの種牡馬というのは理にかなっていることになる。

 でも、もう一度、万全の状態のダイワスカーレットとウォッカの対決が観たかった!

 14日コロンビアの首都ボゴタで行われた闘牛で、マティアス・テヘラが、ラ・カロリナ牧場の“レポルテロ”という名の牛(#173、446キロ)をインドゥルトした。

 14日の結果。 メデジン(コロンビア)。ディナスティア、耳1枚ともう1枚要求。カステージャ、耳2枚。マティアス・テヘラ、シンボルとしての耳2枚(牛、インドゥルト)。 セラジャ(メキシコ)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚。闘牛士、フェルナンド・オチョア、耳なし。イグナシオ・ガリバイ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。

 15日の結果。 メキシコDF。フェルナンド・オチョア、場内1周。フェルミン・スピノラ、耳1枚。ペレラ、耳なし。 ボゴタ(コロンビア)。ディナスティア、耳なし。クルス・オルドニェス、罵声。クリストバル・パルド、耳なし。


 2月17日(火) 曇 5896

 昨日の昼は温かかったが、夜からは冬に逆戻り。冷たい風が吹いて寒い。

 「内閣府が16日発表した2008年10〜12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、物価の変動を除いた実質で前期比3・3%減(年率換算12・7%減)と、大幅なマイナス成長となった。第1次石油危機の影響を受けた1974年1〜3月期(年率換算13・1%減)以来、約35年ぶりの水準で戦後ワースト2位となった。 実質GDPのマイナスは、4〜6月期から3四半期連続だ。マイナス幅は、国内の不良債権問題により日本が金融危機に陥った98年1〜3月期(7・5%減)をはるかに上回る。

 08年10〜12月期は、米国が年率3・8%減、ユーロ圏も5・7%減とマイナス成長を記録している。米国発の金融危機をきっかけに、日米欧が同時不況に陥る中でも、日本のマイナス幅は際立って大きい。

 最大の要因は、輸出の大幅な落ち込みだ。自動車や半導体などを中心に、7〜9月期と比べて13・9%も減少した。昨年9月に米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻(はたん)した「リーマン・ショック」以降、欧米だけでなく新興国でも消費が急速に冷え込み、海外市場が縮小している。 輸出の減少に伴い、企業は生産活動を大幅に縮小するとともに、設備投資を前期と比べて5・3%減らした。さらに人件費を抑制する動きを強めたため、GDPの5割以上を占める個人消費も0・4%減となった。

 一方、物価の動きを反映し、企業や家計の実感に近い名目GDPは、前期比1・7%減(年率換算6・6%減)となり、4四半期連続のマイナス成長となった。 先行きの見通しも暗い。企業の生産活動は09年1〜3月期も大幅に鈍化することが予想されている。実質GDPが、史上初の4四半期連続マイナス成長となる可能性は濃厚だ。 08年度の経済成長率は過去最悪だった98年度のマイナス1・5%を大幅に下回り2%台半ばまで下落する見通しだ。民間研究機関のほとんどが09年度も含め2年連続のマイナス成長になると予想している。 また、08年(1〜12月)の実質GDPはマイナス0・7%と、9年ぶりにマイナスとなった。

 ◆外需に頼る日本経済の弱点直撃◆

 つるべ落としのような景気の悪化が止まらない。10〜12月期のGDPは実質、名目とも大幅なマイナス成長に陥った。これは日本のこれまでの景気回復が輸出に依存し続けてきた結果、世界経済が急減速するとその影響を大きく受けてしまうという「急所」をもろに突かれてしまったためだ。 10〜12月期の前期比マイナス幅である3・3%のうち、輸出から輸入を差し引いた「外需」の落ち込みによる影響がマイナス3%分にも達する。

 日本の輸出は米国ほか、欧州、中国向けも急減し、ほぼ全地域向けで減少している。輸出がGDPに占める割合は1996年度の10%から07年度には約18%に達しており、こうした経済構造の弱点が、世界不況で鮮明に表れた形だ。10〜12月期成長率の落ち込み幅が他の先進各国に比べてひときわ大きいことが、日本の深刻な状況を象徴している。

 企業や家計は投資や消費を急速に萎縮(いしゅく)させており、国民の不安心理は高まっている。景気がいつ底を打つのか先が見えない状況で企業の人員削減は今後本格化し、消費が一段と冷え込むのは必至だ。 政府・与党は今後、追加的な経済対策の検討に入る見通しだが、財政支出を含む政策を総動員して景気反転の糸口を探るスピード感のある対応が求められている。」 ーー讀賣新聞よりーー

 戦後最悪の経済状態が国民生活を直撃している。家電量販店が、米や食料品、洗剤など日用品を売り始め、100円ショップが出店を加速している。世界一貯蓄がある日本。今財布もヒモは固く結ばれている。そんな中、エリカ様は3ヶ月のスペイン留学。


 2月18日(水) 曇 42423

 どう見ても酔っぱらったとしか思えない中川財務相が引責辞任した。あれが薬のせいで、通常より多く服用してあんな風になるなら薬が売れなくなるだろう。追い打ちをかけるように、小泉元首相がモスクワで吠えた。「 「郵政民営化に反対した議員がいたが、誓約書まで書いて自民党に戻ってきた。そうやって(全議席の)3分の2を得た。与党の中には(現有勢力は)当然だという考えがあるが、よって立つ原点を考えてもらいたい」と述べた上で、参院と意見が異なった場合に衆院で再議決することに「若干、異論がある」と語った。 小泉氏は郵政民営化をめぐる麻生太郎首相の一連の発言を踏まえ、「総理や自民党執行部は、現在の与党の議席をどういう形で得られたか理解していないのではないか」「2兆円の税金を使うのなら、ほかにも違う方法があるのでは」などと述べ、首相をあらためて批判した。 」 ーー産経新聞よりーー

 「自民党内で18日、麻生太郎首相の退陣を求める声が噴出した。中川昭一前財務・金融相の辞任で求心力をさらに低下させた首相の下では、次期衆院選は戦えないとの危機感からだ。これに対し、首相は景気対策を盛り込んだ2009年度予算案の年度内成立に全力を挙げ、政権浮揚の糸口を探る考えだが、政権維持は厳しさを増しつつある。
 同日の津島派幹部会は「政権は崩壊過程だ。これでは選挙は戦えない」といった首相批判が続出。参院幹部は「違う人で衆院選を戦うのがベスト」と指摘、09年度予算案成立後の首相の退陣を暗に求めた。また、衆院当選3回の後藤田正純氏は党本部で記者団に「信頼に足る人を立てて最後の戦いをしないといけない」と早期退陣を要求。参院中堅の山本一太氏は民放の番組で「自分の周囲には、麻生首相で選挙を戦うという人は一人もいない」と指摘した。
 党内から首相の退陣を求める声が公然と上がったのは初めてで、「麻生離れ」が進んでいることを裏付けた。こうした動きについて、河村建夫官房長官は同日午後の記者会見で「今がどういう時か考えてもらいたい」と結束の必要性を強調。その上で「皆さんが元気が出るよう、政策実行に全力を挙げる」と景気回復に最優先で取り組む方針を重ねて示した。 」 ーー時事通信よりーー

 自民党は末期的な状態になってきた。それと今日の判決でおかしいと思ったのが、同じマンションに住んでいる女性を拉致して、自分の思い通りに出来る「奴隷」にしようとして殺害し、遺体を切り刻みトイレなどから流して捨てた犯人が死刑ではなく、無期懲役になったことだ。これだけのことをして死刑じゃないというのはどういう事なのか、理解できない思いが強い!


 2月19日(木) 晴 9797

 今日は寒い。明日の予報は雨。天気が悪いと気分が悪い。セビージャには、ホセ・トマス、ミゲル・アンヘル・ペレラが出場しないことになった。行く意味が半減する。カステージャとタラバンテがどうなるかだけか?

 17日有名な女性騎馬闘牛士コンチィータ・シントロンが86歳で死亡した。チリ生まれでスペインでも活躍した。1945年セビージャ、マドリードのラス・ベンタス闘牛場、バルセロナに出場している。おそらく、女性で騎馬闘牛士になってこの3つの闘牛場に出場したのは初めてなのだろう。1991年ニームでマリア・サラ(フランス人女性騎馬闘牛士)のトマール・デ・アルテルナティーバのパドリーノを務めている。女性闘牛士のクリスティーナ・サンチェスより遙か昔に、闘牛界で活躍した女性だった。


 2月20日(金) 雨のち晴 39914

 不況の中でレジャー産業は堅調だという。節約するのは、食費や飲み代、衣料費なのだろうが、文化的な物や遊ぶこと楽しむことにはお金を使うのだという。面白いデータだ。気分転換に、映画やコンサート、旅行などのレジャーに行く。人は、不況になってもそういう物を欲すると言うことなのだ。

 明日の競馬予想をして寝よう。


 2月21日(土) 曇 7327

 今日の天気は、大荒れの予報。北日本では、大雪が降りそうだし、風も強くなるらしい。そんな中で、クイーン・ステークスは、内から、パールシャドウ、ダノンベルベール、ディアジーナ、ミクロコスモスの4頭。京都記念は、アドマイヤオーラ、カワカミプリンセス、マンハッタンスカイ、アサクサキングス。明日の、フェブラリー・ステークスは、当初は、カネヒキリ、ヴァーミリアンの1点と思っていたが、ヴァーミリアンが右肩に不安が出て調教を1日ずらしたり、カネヒキリが内枠に入って状況が変わった。この2頭に加えて、カジノドライヴ、エスポワールシチー、フェラーリピサ、サクセスブロッケンも…。日曜日は競馬場へ行ってパドックを観て決めようと思っている。

 サン・セバスティアンのイジュンベ闘牛場が入札に入る。今年は入札が多いと感じる。年末にはラス・ベンタス闘牛場も入札に入る予定だ。ホセ・トマスに、フランスのバイヨンヌから8月7日の出場依頼が来ているという。


 2月23日(月) 雨 55262/2

 昨日は東京競馬場へ行って、フェブラリー・ステークスを観てきた。良いレースだった。久々にレースを観て声を出して叫んでいた。最近では滅多にないことだ。最後の直線での3頭の叩き合いは、見応えがあった。

 「JRAの2009年GIレース第1弾、ダートマイル王決定戦・第26回GIフェブラリーS(1600メートルダート)が22日、東京競馬場で開催され、内田博幸騎乗の6番人気サクセスブロッケン(牡4=藤原英厩舎)が、カネヒキリ、カジノドライヴらとの猛烈な叩き合いを制して優勝。JRA・GIは初勝利、地方交流GIを含めると08年7月のジャパンダートダービー以来となるGI2勝目を達成した。勝ちタイム1分34秒6は、05年メイショウボーラーの1分34秒7を0秒1更新するレコードタイム。

 一方、叩き合いに敗れたクビ差の2着には安藤勝己騎乗の3番人気カジノドライヴ(牡4=藤沢和厩舎)、さらにアタマ差の3着にはGI最多勝記録更新の期待がかかっていたGI7勝馬の1番人気カネヒキリ(牡7=角居厩舎)が入った。なお、同レース連覇を目指した武豊騎乗の2番人気ヴァーミリアン(牡7=石坂厩舎)は直線追い込みきれず6着に敗れた。

■対古馬4連敗で評価急落、6番人気に

ファンの大歓声に応えてウイニングラン【スポーツナビ】 「もう、うれしいのひと言ですね」
 殊勲のV騎乗を見せた内田博は開口一番、満面の笑顔で喜びを語った。昨年の有馬記念を完勝した女傑ダイワスカーレットが回避した以上、このレースはカネヒキリvs.ヴァーミリアンの7歳2強対決、という見方が一般的な下馬評。逆転があるとすれば“最強世代”の4歳馬、しかしそれはサクセスブロッケンではなく、米国生まれの超良血カジノドライヴへの期待だった。人気もそれを表すカネヒキリ1番人気、ヴァーミリアン2番人気、カジノドライヴ3番人気。サクセスブロッケンは昨年こそ“3歳最強”とうたわれていたが、対古馬4連敗で6番人気と評価を落としてた。

 同馬を管理する藤原英昭調教師ですら、「弱気というわけではないけど、あの7歳馬2頭に勝つには、まだちょっと時間がかかるかな」と、ここで必ず逆転できると思っていたわけではない。それほど、昨年のJBCクラシック、JCダート、東京大賞典、そして今年初戦の川崎記念でカネヒキリ、ヴァーミリアンにつけられた差は大きかった。

■敗戦の中で培った成長力、舞台もベストの府中マイル戦

 「パドックでまたがった時、ものすごく良くなっていると思いましたね。背中から伝わってくる柔らかさとか、だいぶ成長していると思いました」(内田博)
 この急激な成長を促した最大の要因こそが、古馬に後塵を浴びせられた敗戦の数々。内田博が振り返る。
 「東京大賞典や川崎記念でカネヒキリらに負けていましたが、そうしたキツイ競馬をしてきたことが、今回に生きたんじゃないかと思います」
 藤原英調教師も、深い砂にまみれた地方競馬場での敗戦が体力、精神面両方の成長につながったと語る。ただ負けていたわけではない。苦い敗戦を噛みしめながら、若い4歳馬は逆転の機会を虎視眈々と狙っていたのだ。

 その絶好の舞台こそが、この東京1600メートルダートコース。「今までは2000メートルとか、小回りの競馬場で窮屈だったけど、今回は1600メートルの外枠で、現状の条件ではベストだったから、内田君も乗りやすかったと思う」とトレーナー。手綱を託された内田博も「前走の川崎記念は折り合いを欠いて、能力が半減してしまった」と悔いの残る騎乗だっただけに、今回は「道中がすごくスムーズで、自分のリズムで行けたのが良かった。それが最後の直線に生きたと思いますね」と、広い東京のマイルコースで全能力を出し切らせたことを大きな勝因に挙げた。

■05年生まれ“最強世代”、ダート界の新時代幕開けか

05年生まれの現4歳世代がダート新時代を牽引する【スポーツナビ】 レースは思い描いたとおり、無理をさせずに道中3番手。最後の直線はすぐ前を行くカジノドライヴに「一瞬、離された」が、サクセスブロッケン自身も坂を上がりきったところでエンジン再点火。そして、残り50メートルで同い年のライバルを競り落とし、どうしても勝てなかった王者カネヒキリの猛追も今度はしのぎきってみせた。
 上位3頭はタイム差なしのクビ、アタマ差の大激戦。「ここまで来たら勝ってくれ!」と願う内田博に応える、サクセスブロッケン渾身のV撃だった。

 「僕以上に、『あの7歳馬2頭に勝ってやるんだ』と厩舎スタッフが信じて馬を仕上げてくれた」
 こう笑顔を浮かべた藤原英調教師。ここを今年の1つの大目標としていたため、「秋に向けて休養します」とこの後はしばしのリフレッシュ休暇。そして、「もっと成長すれば、1800、2000メートルもクリアできるのでは」と、借りの残る秋のJCダート、年末の東京大賞典でのリベンジに思いをはせる。

 05年生まれの現4歳世代は、このサクセスブロッケンを筆頭にキラ星のごとく才能あふれるダートホースが続々と登場し「ダート最強世代」と呼ばれた。そして、このフェブラリーSは4歳馬のワンツー決着と、ついに実力で示した先輩超え。長く席巻していた02年生まれ7歳馬の時代が終わり、ダート界は05年生まれ4歳世代へと、新たな時代が幕を開けたか。

■7歳2強まだ終わらない……秋に巻き返しへ

 復活なった奇跡の王者カネヒキリは、メンバー最速の上がり脚でゴール前猛追したものの、若い4歳馬2頭にクビ+アタマ差届かず3着惜敗。復活のGI3連勝すべてで手綱を握り、当然この日も背中にまたがったクリストフ・ルメールは「前走に比べると、ちょっと疲れがあったのかな。カジノドライヴに併せにいったんだけど切れなかった」と、敗因を分析する。
 2度に渡って屈腱炎を患い、2年4カ月もの休養を経ての復帰。昨年11月のカムバック初戦から約3カ月半で、これが5戦目だった。目に見えないわずかな疲れが、最後の足かせになったのかもしれない。
 とはいえ、タイム差なしの3着。ルメールも「負けたけど、どこが悪いとかはなかった。良く走っているし、今日もいいレースだった」と相棒を称えている。
 今後については「しばらく厩舎に置いて様子を見ます」と角居調教師は語った。

 一方、昨年の王者ヴァーミリアンは、カネヒキリ、サクセスブロッケンらを前に見る形で、中団よりやや前の位置取り。最後の直線では外から一気の差し切り態勢に入ったが、伸びひと息のまま6着に敗れた。
 「この条件を得意にしている馬が揃った中、ヴァーミリアンはマイルがベストという馬でもないし、1分35秒台だったら勝負になると思っていたけど、この時計だと……」と武豊。木曜から金曜の雨で馬場が締まり、レコードを更新する高速決着に対応できなかった。

 今回は4歳馬2頭のワンツー決着を許した7歳2強だが、王座まで明け渡したつもりはないだろう。来たる決着戦へ、まだまだ若い奴らには負けられない。夏、そして秋のGI戦線で再びベテランの底力を見せつける。」 ーースポーツナビよりーー

 馬券の方もゲットして、ラス・ベンタス闘牛場でホセ・トマスが出るときのダフ屋値段2回分くらい儲けた。前日と当日はあまり当たっていなかったのと、先週分の負け分と合わせると実質ダフ屋値段1日分なのだが…。勝てば勝ったでもっと買っておけば良かったと思うのが勝負事の常である。兎に角、良い競馬だった。


 2月24日(火) 曇 39749

 昨日、アカデミー賞の発表があって、最優秀外国映画賞に、『おくりびと』。最優秀短編アニメ賞に、『つみきのいえ』が受賞。日本映画が2本同時受賞するのは初めてだ。嬉しいにニュースに、一般誌各紙は1面にカラー入りで伝えた。映画館には、『おくりびと』を観るために観客が殺到して満員になっているという。日本アカデミー賞を総なめした『おくりびと』。未だ観ていないので、観に行きたいが、混んでいる。

 ホセ・トマスがセビージャに不出場になったことについて、ホセ・トマスのアポデラード、サルバドール・ボウ(Salvador Boix)がセビージャの興行主はネガティブだとと批判した。ドミンゴ・デ・レスレクシオン出場が駄目になって、他の日の話が持ち上がり、コルプス出場についても話になったが、ヌニェス・デル・クビジョ牧場の牛ではなく、ヘラルド・オルテガ牧場で出場する様に話になった。当然それでは出場できない。興行主は、金を払うつもりがないから、のめない条件提示を続けている。

 一方、興行主パヘスのエドゥアルド・カノレアは、他の闘牛場に出場するのにセビージャには出場しないのだと怒っている。沢山の何故があると主張。ドミンゴ・デ・レスレクシオン出場は遅かった。それならとコルプス出場でヘラルド・オルテガ牧場で出場依頼をしたが拒否したのは何故だ。他には出場するのにセビージャに出ないのは何故だ。他の闘牛士は出場するのに、向は俺の言葉が足りないというのは何故だ。それは、ぶしつけだからだ。と言っている。

 この両者の言い分を訊いて、エドゥアルド・カノレアは、ホセ・トマスに対してレスペト(尊敬)がないと思った。これは、ミゲル・アンヘル・ペレラの不出場という結果にも出ているが、闘牛士を馬鹿にしている節がある。俺の言うことを聞けと言う傲慢さを感じる。大体ヘラルド・オルテガ牧場はフィグラがやる牛でない。そんなことを解っていながら、ワザとヌニェス・デル・クビジョ牧場を出場させないカノレアのやり方にはサルバドール・ボウでなくても怒りを感じる。

 今年セビージャの闘牛場は改装されてグラダは席が広くなった。それで入場者数が減って入場料を上げるのかどうか知らないが、気分一新新しい闘牛が観れるかと思ったらそうはいかない。闘牛を知らない、闘牛を分からない人が興行主をするから本当のフィグラがでなくなるのだと思う。世襲で興行主をしているから何の努力もしない。それでなくてもセビージャは取り残されてきているが、これが大きな差になって年々非道くなっていくだろう。これでモランテ・デ・ラ・プエブラやエル・シドというラス・ベンタス闘牛場でも観客を呼ぶことが出来る闘牛士がいなくなったらラス・ベンタス闘牛場の次ぐカテゴリーがある闘牛場からは遠く離れていくだろう。セビージャの観客が可哀想だ。


 2月25日(水) 雨 3463

 麻生首相がアメリカへ飛んでオバマ大統領と会談した。人気低迷で支持率11%、不支持80%という数字は、オバマ大統領とは逆の数字だ。そんな中で内閣改造の話が出た。与党内からも批判の声が出たが、民主党の小沢代表は、そういうレベルの話ではない。早く選挙をしろという国民の声だ。と、批判した。会談を終えた麻生首相が、内閣は改造しないことを明言した。株価がバブル崩壊後最安値を付け、日本経済への悲観論から円安ドル高になっている。円ユーロも円安ユーロ高に振れている。ドルは96円台、ユーロは124円台になっている。


 2月26日(木) 曇時々小雨のち雨 38973

 メールやTELで何人かに連絡した。その中で荻内先生へのTELは面白かった。普段は10回ならして20回ならして出ないのに何故か3,4回で出た。あれっおかしいなぁと思いながら話したら電話が遠い。そうしたら携帯にかけた物が転送されてマドリードに繋がったのだ。だから目的の飲み会の誘いは断念せざるを得なかった。原稿を書くためにこもっているのだという。芝居のプロデューサーと連絡が取れ、バジャドリードか何処かに今頃行っているのだろう。元気そうだった。

 やっぱり集中してこもって原稿を書いた方が進むようだ。先生からはスペインに来たら闘牛士を追いかけないで原稿書くように助言された。そういうこともありだなぁと思った。


 2月27日(金) 雨 7174

 寒い1日になりそうだ。スキー複合で11年ぶりに優勝した。クロスカントリーで逆転したのは非常に驚いた。チャンピンズ・リーグでレアル・マドリードはリバプールに0−1で負けた。

 GMが3兆円を超える赤字の決算になる見込みなった。前年が4兆円を超える赤字で4年連続の赤字になるという。これで企業といえるのだろうか?とっくに倒産していなければおかしい。それでもオバマ大統領はGMを救済するのだろうか?経営責任はどうなるのか?このまま救済を続けるのであれば国民の批判は大きくなるだろう。そうなれば不満はいつ爆発してもおかしくない状況になるだろう。 


 3月1日(日) 雨 48188/2

 昨日は恵比寿に集まって飲んだ。4軒も店を変えたのは凄いことだ。色々声を掛けたが用事があったり、仕事で急遽欠席が出たり、他の飲み会参加が決まっていたりで、4人だけで始まった。ダンジョー到着は、道に迷って遅れた。Kadoyanだけがいた。直ぐに堀池さんが、その後TAKEさんが到着。MEGUさんは、仕事で契約中で時間が掛かりそうとメールが来た。TAKEさんは、3月まで名古屋で、4月からは東京に戻ってくる。

 不況のさなかで、広告業界の大リストラの話や、Kadoyanの海外拠点の日本人に帰国命令が出て、名目は鳥インフルエンザ対策のためで、その後の、リストラや閉鎖時に現地で日本人が取り囲まれないための引き上げだという。実際、中国ではある企業の日本人が取り囲まれたという。スペインの話だけじゃなくそんな話や、猥談の様な話までした。4軒目でカエルさんが合流。シンデレラのように0時に参会した。最終に乗って帰ってきて寝た。楽しい飲み会だった。

 追記:はしごしたのは4軒ではなく5軒だった。カエルさんが合流したのはだから5軒目ということになる。


 3月2日(月) 曇 45096

 土日の競馬は、雨などの影響で外しまくった。勝負できないと思って少額の掛け金で最小限のリスクで済んだ。今度の土日は勝負の週。クラシックの重要なトライアル・レースがあるからだ。土曜日が牝馬のチューリップ賞。大本命ブエナビスタ。そして、牡馬は本番の皐月賞を思わせる豪華メンバーが出走予定している弥生賞。ロジユニヴァース、セイウンワンダー、ナカヤマフェスタ、フィフスペトル、アントニオバローズ、アーリーロブストなど2月11日の日記に書いた東西の横綱と有力馬が集結する。それでも、本番前の1戦で8分の出来での出走だろう。そういう中での勝負になるし今週の天気は良くないのでその辺も考慮しなければならないだろう。

 取りあえず3月1日の結果。 ビスタレグレ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ディエゴ・ベントゥラ、耳2枚。闘牛士、ホセリート、フンディ、耳2枚。ポンセ、耳1枚。モランテ、フリ、耳2枚。見習い闘牛士、クリスティアン・エスクリバノ、耳1枚。


 3月3日(火) 曇のち雪 10535

 AIGが10月−12月でで6兆円、1年で9兆円の史上最大の赤字を計上するということでアメリカの株価は7000ドルを大きく割り込んだ。金融不安の再燃である。不良債権がどれだけあるか市場が不安を持っている。政府は金融機関を救済するために公的資金を注入している。注入するお金は国債でまかなわれている。買っているのは日本と中国が4割。中国はあまり買いたくないと言っている。日本は買える状態にない。赤字が大きくなるとドル暴落を招きかねない状態になっている。

 サラゴサの興行権は、ラス・ベンタス闘牛場と同じタウロデルタが落札した。これで、サラゴサのフェリア・デ・ピラールが観たいカルテルになるのか注目される。


 3月4日(水) 曇のち雨 41778

 新宿の金券ショップに行って、『おくりびと』の切符を買おうとしたが、何処も売り切れで売ってなかった。それからピカデリーに行ったが初回が満席で入れず、ジョイシネマへ行った。ここは始まるのは少し遅いのと、客席数が多いので切符が買えて観ることが出来た。また、ピカデリーは、全館禁煙で気分が悪い。映画を観るのにタバコを吸えないというのはどういう事か?しかし、こういう事は今の時代では珍しい。ピカデリーの様な新しい劇場は特に全館禁煙ばかりのようだ。始まる30分以上前に入ったのでタバコを3,4本吸って映画を観れた。これは嬉しかった。

 映画館は8分から9分くらいの入りで前の方が空いていた。映画が始まると笑い声とすすり泣く声が交互に繰り返された。美しい風景とチェロの音楽が映画にあっていた。脇を固める山崎努、余貴美子、笹野高史が味がある。それぞれの人生の経験を、物語の大事なところで語り訴える。良いんだなぁそれが…。その影響を受けて本木雅弘が演じる小林大悟が納棺師を続ける。納棺師は「穢らわしい」と言って、妻が家を出て行き悩む日々に、子ども時代に父親から買って貰った子供用のチェロを弾く。その時に映る酒田の風景が綺麗だ。

 職業としてのチェリストは辞めても、生きるためにチェロを弾くことは辞めない。音楽は、人生の色々な場面で重要な役割を果たす。気分が滅入っているときに、気分を落ち着かせる。高揚させ、冷静にもなれる。淡々とした日々を穏やかな気持ちで過ごす手助けをしてくれる。田舎の家に帰った。そこは母親がやっていたスナック。元々は父親がやっていた喫茶店。そこに父親が収集したレコードが大事に保管されていた。それを観た妻美香は、お母さんはお父さんのこと好きだったのよ。そうじゃないとレコード大事に取っていないもの、という。

 妊娠が分かって家に妻が戻ってくる。勿論納棺師を辞めることが条件。そこに子どもの頃から通っていた銭湯の女将で同級生の母親の死を伝えられる。納棺依頼だ。そこで初めて妻は納棺師の仕事を観る。その神聖さに感動する。河原で石を捜す。そして、幼い頃、1度だけ父に教わった、「石文(いしぶみ)」を妻に教える。良い話ね誰から教わったの?親父。毎年やろうと行っていたのに女連れて出ていった。と、いう。

 そして、ラストに流れ込む。最後の部分で山崎努と余貴美子の役が凄く良かった。映画館から出て来たら次の回を観るために大勢の人が並んでいた。目を腫らしてそこを通り過ぎるのが照れくさかった。


 3月5日(木) 晴 7566

 民主党の小沢一郎代表の第1秘書が逮捕された。記者会見を開いて話をしたが、今ひとつ納得できるものではなかったと思う。総選挙に向けて民主党は大きな痛手だ。これで収まるのか、収まらないのかは、捜査の進展に関わっている。

 バレンシアのフェリア・デ・ファジャス(火祭り)の切符が売り出されて24時間で、15日16日の切符が売り切れになった。15日は、ホセ・トマスが出場するからで、他にはハビエル・コンデとセバスティアン・カステージャが出場する。16日は、カジェタノ・オルドニェスが出場するからで、他には、地元のエンリケ・ポンセとホセ・マリア・マンサナレスが出場する。


 3月6日(金) 雨 33911

 昨日から降り続く雨が夜になって上がった。天気予報は明日は晴で日曜日は曇夜雨。馬場がどれだけの状態になるのか。稍重か良で芝のレースが出来そうな状態だ。チューリップ賞は20頭が登録したが、出走は13頭。当初は厩舎関係者は8頭出走できるかどうかと言っていたらしい。それというのも、大本命ブエナビスタが出走するからだ。本命、ブエナビスタ、対抗、ブロードストリート、単穴、ジェルミナル、白三角カウアイレーン。馬単で行こうと思う。ブエナビスタの単勝はおそらく150円を切るだろう。

 日曜日の中山競馬場の弥生賞は、調教を終えてフィフスペトルとナカヤマフェスタが回避を発表した。フィフスペトルの加藤征調教師は、「13オール(1ハロン13秒ペース)の指示なのに時計が遅すぎた。納得できる状態でないと使いたくないので回避します」と言った。調教に乗ったのは三浦皇成。指示通り乗れなかった新人騎手には厳しい裁定が下された。下手をすればレースに乗れなくなるかも知れないチョンボだ。こうやって騎手は勉強し精進して良い騎手に行くと思う。

 ナカヤマフェスタは、調教で併せをした馬に遅れた。先週もピリッとせず、本調子にないと判断が下されたが、これには納得できる。わざわざ負けるために出走する必要がないからだ。両馬ともスプリング・ステークスに向かうようだ。馬場が気になるが、ロジユニヴァース、セイウンワンダー、アントニオバローズ、アーリーロブストの4頭の争いだろうが、美浦の坂路で47.9秒という驚異的な調教タイムを叩き出したロジユニヴァースが最有力だ。そこから3頭に馬単で流そうかと思うが、当日は競馬場のパドックで確認して馬券を買いたい。


 3月7日(土) 曇 9607

 シティーバンクとAIGの株が上場廃止になる可能性があるという。「シティーバンクが1・02ドル、AIGが0・35ドル。ニューヨーク証券取引所は、株式上場を維持する条件として、30日間の終値の平均値が1ドルを下回らないよう定めている。同証取は株価対策として、この基準を6月末まで凍結しているが、低迷が続けば、上場廃止の可能性も出てきそうだ。」 ーー讀賣新聞よりーー

 「米労働省が発表した2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が65万1000人減と市場予想に近い数字となった。 市場予想は64万8000人減。 失業率は8.1%と予想の7.9%以上に悪化。1983年12月(8.3%)以来25年ぶりの高水準を記録した。」 ーーロイターよりーー

 「経営難の米ゼネラル・モーターズ(GM)の社内で、米連邦破産法11章の適用申請で経営破綻することについて、容認論が広がってきたことがわかった。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)が5日、報じた。 ウォール紙によると、GMは、外部の経営アドバイザーとの検討の結果、破産法11章の適用を受ければ、難航している負債の整理や、販売店網の再編が容易になり、経営再建がむしろ短期間に達成できるとの見方を強めているという。政府による資金繰り支援などを事前に定めた上で行う「プレパッケージ(事前調整)型」で検討している。破綻後も現経営体制のままで事業を継続することができる。 GMはウォール紙に対して「破綻は望まないという考えに変更はない」とコメントしている。 ただ、GMが5日に米証券取引委員会(SEC)に提出した2008年の年次報告書で、「事業を継続する能力に重大な疑念がある」と経営リスクを説明したことで、GMの経営に対する疑念が改めて市場に広がっている。オバマ米政権は今月末までにGMとクライスラーに対する追加支援の是非を決める見込みで、GMが破産法11章の申請に傾けば、オバマ政権の判断にも影響 を与えそうだ。 」 ーー讀賣新聞よりーー

 先々週辺りからドル、ユーロが値上がりしていたが、金曜日辺りから円が値上がりしている。その後上下を繰り返している。アメリカで再び金融不安が生じていること、ヨーロッパでは公定歩合の引き下げと不況が長期化することが要因になっているようだ。宝くじも買ったし、BIGも買った。totoも予想したし、競馬の予想もした。後は結果を待つだけか。


 3月8日(日) 曇 37657

 昨日は中山競馬場へ行って弥生賞を観てきた。小雨模様でパドックはそれほど混んでいなかった。ロジユニヴァースは、他の馬とは違っていた。他の馬が子どもに見えた。何処が良いというそういうものは感じられなかった。馬体に惚れると言うこともなかった。でも、でもである。前脚の捌き方は好きだ。柔らかく鳥足気味に捌いている。右後脚は、何というかそこ全体で地面を捉える感じじゃなくて、前の方だけで蹴るような感じだった。相当の力強さを感じた。そして、全体の雰囲気から負ける気がしなかった。セイウンワンダーは、2ヶ月ぶりでプラス12キロ。ロジは2ヶ月ぶりだが今回は絞れていた。セイウンは、うるさくうっすらと発汗している。期待感は裏切られた。もう一つアーリーロブストも子ども。もうちょっと体も良いかと思ったけど気性も幼く2人引きでうるさい。ケイアイライジンも2人引きでチャカついている。ミッキーペトラは1番うるさかった。チャカついて気合いが入った鼻息をならしていた。

 馬券を買ったが、観るレースだった。ロジユニヴァースは、逃げ切って大楽勝。横山典弘は見せムチだけで最後の50メートルくらいは流してゴールイン。2馬身1/2差2着は、重賞勝ち馬ではなく1勝馬で6ヶ月の休み明けのミッキーペトラ。3着がモエレエキスパート。アーリーロブストは6着で、GT馬のセイウンワンダーは何と8着。レース後引き上げてきたセイウンの岩田騎手に、「岩田!馬鹿野郎!」とヤジが飛んでいた。だらしなさ過ぎる完敗だ。調教師は負けるわけがないと豪語していたが、距離が長いと観たが、レース後調教師は太かったと調整の失敗をあげた。ほんまかいな?

 土曜日のチューリップ賞は、ブエナビスタが完勝。こちらもムチを振ることなく最後方からごぼう抜きして圧倒的な強さを見せつけた。安藤勝己騎手からはレース後、桜花賞宣言まで出た。これで皐月賞は、ロジユニヴァースの相手探し。負ける気がしない。このままダービーまで行って欲しい!ブエナビスタも桜花賞は間違いないだろう。これも相手探しだ。


 3月9日(月) 曇 11136

 闘牛がマドリードで開幕し、バレンシアのフェリア・デ・ファジャスも開幕した。そんな中でホセ・トマスがバルセロナでウニコ・エスパーダをするニュースが入ってきた。競馬は難しい。本命が来ても2着が予想できなければ当たらないからだ。強さを見せつけたブエナビスタとロジユニヴァース。強ければ強いほど2着がずれるという困った現象がこれから続きそうな雰囲気だ。

 8日の結果。 バレンシア。アンヘル・デ・ラ・ロサ。耳1枚。トマス・サンチェス、セラニト、耳なし。 オリベンサ。(昼)エスパルタコ、耳1枚。マンサナレス、耳1枚が2回。カジェタノ、耳2枚。 オリベンサ。ポンセ、フェレーラ、耳1枚、耳2枚。ペレラ、耳2枚、耳1枚。


 3月11日(水) 晴 40644/2

 ノートパソコンのバッテリーが切れた。HPをアップできないかと思って色々やった。古いノートを出して試したりしたが、これもバッテリー切れ。それと、原因不明の日本語が変換して打てなくなっていた。サッパリ判らない。試しにと思いバッテリーを抜いて試したら、普通に使えるじゃないか。それで今HPを更新している。土曜日の闘牛の会用のDVDの編集作業が進まない。困ったもんだ。

 ホセ・トマスがバルセロナで、ウニコをやるのが7月5日。6月14日には、トレドに出るという。その前に、サン・イシドロとアニベルサリオがある。今年の予定だが、このままだとセビージャのフェリアには行けそうもない。サン・イシドロだって危ない。どうなるのか判らない。状況次第だ。それでもアニベルサリオ前後に行けば、ホセ・トマスをグラナダ、アリカンテ、トレド、バルセロナ、と、マドリードと、上手くいくとコルドバも観れるかも知れない。 


 3月12日(木) 曇 40812

 闘牛の会用のDVDを編集中。録画していたNHKスペシャルの再放送、「100年の難問はなぜ解けたのか 〜天才数学者 失踪の謎〜」を観る。初回に放送されたのは、2007年10月22日。数学の難問7題の内の一つ、ポアンカレ予想を証明したロシアの数学者、グリゴリ・ペレリマン。数学のノーベル賞とも言われる最高の栄誉、フィールズ賞の受賞が決まったが、彼は受賞を拒否し、数学の表舞台から消え去ってしまった。2006年8月22日スペインのマドリードで開かれた国際数学者会議の開会式においてペレルマンに対しフィールズ賞受賞が発表されたが、拒否されたことが同時に発表された。

 ペレリマンが何故4年に1度しか受賞発表されないノーベル賞以上とも言われる数学の最高賞を拒否し、表舞台から消え去ったのかは、謎のままだ。部屋にこもり研究に没頭して精神を病んで人も会わなくなってしまったようなのだ。誰も解けない難問を解いてみたいと、思って興味を持ったポアンカレ予想。人生を狂わせた数学者はペレリマンだけでない。

 TVドキュメント「ポアンカレ予想」 Part 1/6TVドキュメント「ポアンカレ予想」 Part 6/6(YouTubeより)を観ればこの事が判るのだが、この番組を観て思ったのは、何故かホセ・トマスの事である。誰も踏み出した事のない世界で闘牛をやっているホセ・トマスがペレリマンと重なったのだ。今でも部屋に閉じこもって研究をしているのなら…と思うと切なくなる。明るく笑顔が絶えなかったという若い頃のペレリマン。彼をマドリードに呼んで、ホセ・トマスの闘牛を見せて、何故彼が史上最高の闘牛士なのか、“神”と呼ばれる闘牛士なのかを数学的に証明して貰いたいものだと思ってしまったのだ。

 ペレリマンをマドリードに呼ぶために、『ホセ・トマスとペレリマン』という歌を作ってその気にさせる必要があるのじゃないかと空想した。僕に証明できることは、闘牛=素数3という事だけだ。


 3月13日(金) 曇 6918

 ネットの最新情報では、どうやら、6月4日にマドリード、ラス・ベンタス闘牛場のアニベルサリオにホセ・トマスがセバスティアン・カステージャと一緒に出場するという情報が複数かぶっているので、そういう方向で決まるのだろうと思う。牛は、ビクトリアーノ・デル・リオ牧場。ということは、それ以前にスペインに行っていないと観れないことになる。


 3月16日(月) 晴 78361/3

 うららかな春の日差しがまぶしい。また、『おくりびと』を観てきた。2回目たが、また泣けた。この映画は、台詞で泣ける映画ではない。所作で泣ける。日本人は、葬式の中で、ああいう風に静かにおごそかになっていく。すると自然にこぼれ落ちるのだ。そういう感覚を感じた。この感覚というのは非常に重要なことだと思った。この部分がおそらく、日本人だけではなく世界の人にも伝わった感覚なのだろう。

 土曜日の闘牛の会は、92年ラス・ベンタス闘牛場で行われたフリオ・ロブレスの為のオメナッヘの慈善闘牛を流した。今回も少なかった。パロモ・リナレス、オルテガ・カノ、エスパルタコ、アルミジータ・チィコ、エル・ソロ、ホセリートを観た。車椅子に乗ったフリオ・ロブレスに闘牛士全員が牛を捧げるシーンや、アルミジータ・チィコの耳2枚のファエナ、エル・ソロのバンデリージャ打ち、ホセリートの飾りのないシンプルな闘牛は素晴らしかった。10代のハビエル・コンデも映っている。

 Kadoyan、MEGUさん、TAMAさん、万希ちゃんと終わった後にの観に行った。渡西予定を話したりした。ホセ・トマス中心に闘牛が観たいというのはみんなの願望だ。一番大変なのは、切符を取ることだ。みんなどうするつもりなんだろう?

 土日の競馬は、大荒れだった。特に日曜日の東西のメインレースは、どうやったら取れるのか?あんな馬券は取れない。戸田厩舎のキストゥヘヴンが引退レースを飾った。気性が悪かった桜花賞馬が2年半近く勝てなかったが、美浦にポリトラックが出来て、馬が一変して、去年の秋の中山で勝って、そして、引退レースも横山典弘の手綱で勝つことが出来た。典弘は、これで騎乗機会4回連続重賞制覇を達成した。

 14日ウブリケでエル・シドがフエンテ・インブロ牧場の“ラブラドル“という名の牛(No207)をインドゥルトした。15日バレンシアでホセ・トマスはプエルタ・グランデした。彼の2頭目の牛は、パコ・カミノに捧げられた。

 14日の結果。 バレンシア。フィニート、耳なし。フリ、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚。 ウブリケ。オルドニェス、エル・シド、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)、耳1枚。ペレラ、耳1枚が2回。

 15日の結果。 バレンシア。ハビエル・コンデ、耳なし。ホセ・トマス、耳1枚が2回。カステージャ、耳要求、耳1枚ともう1枚要求。 カステジョン。パコ・ラモス、ビセンテ・プラデス、アレハンドロ・ロドリゲス、耳なし。


 3月17日(火) 晴 6241

 WBCでキューバに6−0で大勝した日本は、また韓国と対戦する。これに勝てば決勝トーナメントに進出する。大事なところで松坂が素晴らしかった。原監督は、どんなチームが来ても勝てるという自信がつきましたと語った。次は韓国。嫌な相手だ。

 16日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。マンサナレス、耳なし。カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。コヒーダされる。 カステジョン。マティアス・テヘラ、耳1枚。タラバンテ、耳なし。アベル・バジュス、耳2枚。


 3月19日(木) 晴 47132/2

 昨日WBCで韓国に1−4で完敗した。ダルビッシュが立ち上がりで失敗した。スコアリング・ポジションにランナーがいても貧打だった。悲しい気分になるような試合だった。負けるときはこんなものだが、韓国のと気迫の違いは明らかだった。日本はみんな固くなっていた。韓国は死にものぐるいでやっていた。その違いが結果に出た。試合の流れが全て悪い方に行った。

 『おくりびと』のDVDが届いた。試合が終わってからまた観た。付録に、メイキングの映像が30分以上入っていた。ナレーションは余貴美子。ラスト・シーンの所作の完全版が入っていた。それから映画を観た。

 「18日午後のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)終了後、最大3000億ドルの長期国債の購入を決定したと発表したことから、円買い・ドル売りが加速して急伸、約3週間ぶりに1ドル=95円台に突入、一時95円66銭をつけた。」 ーー時事通信よりーー   ユーロは129円台に上がった。

 17日の結果。 バレンシア。コルドベス、耳1枚。オルドニェス、耳1枚ともう1枚要求。セサル・ヒメネス、耳1枚。

 18日の結果。 バレンシア。アパリシオ、耳1枚。タラバンテ、ダニエル・ルケ、耳なし。


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