断腸亭日常日記 2008年その1

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日
2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日 5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日
6月12日〜6月22日 2002年4月16日から4月30日 5月1日〜5月15日 5月16〜5月31日
6月1日〜6月13日 2003年4月16日〜5月24日 5月25日〜6月10日 6月12日〜6月26日
2004年4月14日〜5月7日 5月8日〜5月31日 6月1日〜6月17日 2005年1月1日〜1月28日
1月29日〜2月25日 2月26日〜3月30日 3月31日〜4月24日 4月25日〜5月22日
5月23日〜6月16日 6月19日〜7月28日 7月29〜8月13日 8月14日〜9月7日
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2月26日〜4月19日 4月20日〜5月19日 5月20日〜6月16日 6月20日〜7月31日
8月1日〜9月1日 9月3日〜9月18日 9月19日〜10月21日 10月23日〜11月16日
11月17日〜12月31日 2008年1月1日〜2月3日

 2月4日(月) 曇 26421

 『ヒストリー・オブ・ロックンロールVol.4』の、「ギター・ヒローズ」「華麗なる70年代」を観る。色んなロックが出て来て、その後にビージーズのサタデーナイト・フィーバーでディスコ・ブーム。吐き気がするようなディスコ・ブームだった。ロックをやっていた人間たちの証言はみんなやっぱり、大嫌いだったと言っていた。そんな中で、フリードウッド・マックのLP『噂』が大ブレーク。1100万枚売れる。大好きだった。特に、クリスティー・マクビーが歌った、『ソングバード』が。スティビー・ニックスも良かったけど・・・。それより売れたのが、全然したかなかったピーター・フランプトン。あまり良さが分からなかった歌手だ。1600万枚売れたLP。多分にまでも記録のままだろう。音楽産業で巨額のお金が動き出した時代だ。コンサートも野球場やフットボール・スタジアムで5、6万人を集めるコンサートが全盛になる。

 コロンビアの闘牛サイトを観ていたら、2月24日セサル・リンコン引退の闘牛に、ピカドールのアンデルソン・ムリージョと、バンデリジェーロのモナキージョ・デ・コンロンビアが出場するという。泣けるようなニュースだ。あの栄光の1991年のセサル・リンコンに付いていたコロンビア人の2人が最後の日に戻ってくると言う。モナキージョとはケンカ別れして、セサルは彼とはもうやらないと、僕に断言していたが・・・。観たいなぁ、最後の闘牛。それとサン・イシドロでエスプラのピカドールで出ていたアンデルソン・ムリージョがピカだけで場内1周したあの時は、プエルタ・デ・クアドリージャまで行って抱き合ったことを思い出す。伝説のピカだった。

 1月27日の結果。 ボゴタ(コロンビア)。セサル・リンコン、オルドニェス、耳なし。カステージャ、耳2枚が2回。 サン・クリストバル(ベネズエラ)。ウセダ・レアル、場内1周。ルベン・ダリオ、耳なし。オマル・ビジャセニョル、耳1枚。

 1月29日の結果。 バレロ・デ・ラ・シエラ。フェスティバル闘牛。セサル・ヒメネス、耳2枚が2回。

 2月2日コロンビアのメデジンで、マティアス・テヘラが、ラ・カロリナ牧場の“ディブハンテ“という名の牛(No129、470キロ)をインドゥルトした。

 2日の結果。 メデジン(コロンビア)。ファン・バウティスタ、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳1枚、シンボルとしての耳2枚(牛、インドゥルト)。アンドレス・デ・ロス・リオス、罵声。 レオン(メキシコ)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳1枚。闘牛士、イグナシオ・ガリバイ、耳1枚。イスマエル・ロドリゲス、耳なし。 アウトゥラン・デ・ラ・グラン(メキシコ)。エル・サパタ、耳2枚。アルフレド・グティエレス、モランテ、耳なし。

 シウダ・ロドリゴ。フェスティバル闘牛。エンカボ、耳なし。ハビエル・カスターニョ、耳2枚。ラファエル・デ・フリア、耳なし。イバン・ビセンテ、耳1枚。

 2月3日に、メキシコのアウトゥラン・デ・ラ・グランで、エル・コンデが、セロ・ビエホ牧場の“エラード”という名の牛(No231、448キロ)をインドゥルトした。また、ベネズエラのバジェ・デ・パスクアでエリック・コルテスがロス・アランゲス牧場の牛をインドゥルトした。

 2月3日の結果。 メキシコ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ガストン・サントス、場内1周。闘牛士、ウンベルト・フロレス、耳2枚。レオポルド・カサソラ、耳なし。ハビエル・オカンポ、口笛が2回。 レオン(メキシコ)。ソトルコ、耳なし。モランテ、場内1周。ビクトル・モラ、耳1枚。 ハロストティトゥラン(メキシコ)。ホセ・トマス、耳1枚。フェルナンド・オチョア、耳1枚、耳2枚が2回。 アウトゥラン・デ・ラ・グラン(メキシコ)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ホルヘ・エルナンデス、耳2枚。闘牛士、エル・コンデ、耳1枚、シンボルとしての耳2枚(牛、インドゥルト)。 メリダ(ベネズエラ)。ベルナルド・バレンシア、イグナシオ・ガリバイ、耳1枚。マヌエル・エスクリバノ、耳1枚が2回。 バジェ・デ・パスクア(ベネズエラ)。エリック・コルテス、シンボルとしての耳2枚(牛、インドゥルト)。リマ・デ・エステポナ、耳2枚。セルヒオ・マリン、耳要求で場内1周、耳1枚。

 カトラル。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、エル・カルタヘネロ、耳1枚。闘牛士、ペピン・リリア、耳2枚。フランシスコ・ホセ・パラソン、耳1枚が2回。 イジェスカス。イバン・ファンディニョ、耳1枚。ダビ・モラ、耳なし。マルティン・デ・ビダレス、耳1枚。 


 2月5日(火) 曇 9001

 『ヒストリー・オブ・ロックンロールVol.5』は、「パンク」 「MTVが生んだスターたち」。音楽産業が本格的に巨大化していく過程だ。パンクも、セックス・ピストルズ以前にアメリカで前衛的なバンドが活躍していた。アンダーグランドだったけど。

 『ヒストリー・オブ・ロックンロールVol.3』を再度観た。ディランのフォーク・ロック転向について、作家のAl Arondwitz は、ビートルズの慈善公演の時さ。“ジョン・レノンとボブ・ディランは会うべきだ”と思った。ディランは舞台の袖から見てた。聞こえるのは歓声だけだったよ。翌日、彼は楽器店からエレキをレンタルしてきて私の家でイジくり始めたんだ。それ以降エレキさ」と、言っていた。貴重な証言だ。初めて知った事だった。

 ブラニアン・イーノは、「ジミー・ヘンドリックスは初の“電子作曲家”だった。自分の音を最初に理解した」 アル・クーパーは、「ジミー・ヘンドリックスは覆いをはぎ取った。音楽の境界線に、強烈なケリを見舞ったんだ。彼は近所に住んでて、真夜中によくジャムったよ」 ママス・アンド・パパスのジョン・ピリップスは、「ジミー・ヘンドリックスのジミー・ジェームス・アンド・ブルー・フライムスもビレッジで活動してたけどレコード契約できなかった」 あるイギリスのミュージシャンは、「アメリカでは、黒人が不利だった。移るしかなかったのさ。イギリスではギター人気が高かったからね」 ミック・フリードウッドは、「彼がロンドンのクラブで初めて演った時は、全員集合さ」そして、ビートルズやローリング・ストーンズのメンバーなどの映像が流れる。

 ピート・タウンゼントは、「初めて見たときは激痛が入った。痛みを感じたは、彼と彼の音楽を前にして、自分の小ささに気づいたからだ。エリック・クラプトンも苦しんでいた。俺はたちは、“何が起こったんだ?”と怯えた。ジミーという名の竜巻さ」 あるイギリスのミュージシャンは、「ジミー・ヘンドリックスを見て思ったよ。“引退しよう”とね」

 『ヒストリー・オブ・ロックンロールVol.1〜5』は、兎に角面白いDVDだった。音楽に狂っていた頃を思い出す。黒人音楽(ブルース、ジャズ、ゴスペル)からリズム・アンド・ブルースを経て、ロックンロールへの道はとても刺激的で、音楽その物が興奮と感動が伝わってくる。東京に出て来て、『モンタレーポップ・フェスティバル』の映画で初めてジャニス・ジョップリンを観たときの興奮を今でも忘れない。東京に出て来て良かったと本当に思った。こんなものは盛岡じゃ観れなかった。今じゃDVDで観れるようになっているけど。

 4日の結果。 メキシコ。エル・サパタ、耳なし。モランテ、口笛、罵声。カステージャ、場内1周、耳1枚。アレハンドロ・アマジャ、口笛、凄い罵声。 メリダ(ベネズエラ)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、フランシスコ・ハビエル、耳1枚。闘牛士、オルドニェス、耳1枚。オットー・ロドリゲス、耳なし。ペレラ、耳2枚、耳1枚。


 2月6日(水) 雪 4690

 今日アメリカでは、大統領選挙予備選のスーパーチューズデー。新聞を読むと、今回では態勢は決まらないという。民主党はクリントンとオバマが接戦をしている。初の女性大統領か、初の黒人大統領か、経験か、変革かが問われているという。昨日NHKのTVを観ていたが、オバマ候補を学生たちが応援してボランティアで、選挙運動をしているという。こういう風に若者が選挙に関わることは素晴らしいことだ。しかし、学生の話は南米の選挙と変わらないような、内容のなさを感じたのは残念だ。政策ではなく、変革という耳障りの良い言葉に踊らされている様な印象を受けた。


 2月8日(金) 晴 58439/2

 闘牛の会用のビデオを編集ダビングした。明日は午後から雨か雪が降るという。勿論、雪でも闘牛の会は決行する。多分、雪だと来る人が少ないだろうけど、それはしょうがない。こんな時でも来る人が、楽しんで帰れるように闘牛の会をやれば良いだけなのだ。

 ラス・ベンタス闘牛場の5月2日のカルテルはコロコロ情報が変わって困る。ホセ・トマスが出ないが、出るに変わり、また、出ないことに変わった。一体いつ出てくるのか?TV中継の事が絡んでいるので、ややこしくなっているのだ。5月の予定が立てれないで困っている。


 2月10日(日) 雨/雪 17549/2

 昨日は雪の中で闘牛の会をやった。雪の割には人数が集まった。奴隷としてアフリカから連れてこられた黒人が生み出したゴスペルを2曲聴いて、闘牛初級講座をやった。ファエナは、セバスティアン・カステージャ、ホセ・トマス、セサル・リンコン、ミゲル・アベジャンの4つ。闘牛士の技術も説明したが、要は自分の感性で観ることが大事なのことを言った。久々に、中村さんが来て、えむさんが、マンガを持ってきた。終わった後の飲み会も盛り上がった。

 パブロ・エルモソ・デ・メンドーサは、怪我のためにメキシコと南米のテンポラーダを切ることになった。

 5日の結果。 メキシコ。ウンベルト・フロレス、ホセ・トマス、イグナシオ・ガリバイ、耳なし。

 8日の結果。 バルデモリージョ。クーロ・ディアス、セサル・ヒメネス、耳1枚。サルバドール・コルテス、耳なし。


 2月12日(火) 曇のち雨 44467/2

 夜中、NHKで、『プロフェッショナル 仕事の流儀』岸田周三を観る。終わったら『SONGS』で忌野清志郎をやっていた。

 昨日起きた、沖縄での米兵による中学生強姦事件、と、足立区で起きた殺人事件。米兵の事件は、沖縄での軍事基地反対運動を再燃させるだろう。足立区の殺人事件は、父親による無理心中らしいが、次男が両手首を切断され生き残っているというのは、非常に残酷な事実だ。長男は外出中で無事だったが、相当のショックを受けたことだろう。悲しく受け入れがたい現実は、深刻な影響を人生に及ぼすだろう。

 8日の結果。 エル・トレオン(メキシコ)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳1枚、耳2枚。闘牛士、ソトルコ、イグナシオ・ガリバイ、耳2枚。

 9日の結果。 メデジン(コロンビア)。セサル・リンコン、耳1枚が2回。ペペ・マンリケ、耳なし。カステージャ、耳2枚が2回。 エル・トレオン(メキシコ)。エロイ・カバソス、耳2枚。モランテ、耳なし。ホセリート・アダメ、耳1枚、場内1周。 バルデモリージョ(マドリード)。イバン・ビセンテ、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳なし。ダニエル・ルケ、耳2枚。 ウエスカル。フェスティバル闘牛。オルドニェス、耳2枚。ペピン・リリア、耳2枚と尻尾1つ。クーロ・ディアス、耳2枚。ファン・バウティスタ、ファンディ、耳2枚と尻尾1つ。ジージョ、耳2枚。

 10日の結果。 ボゴタ(コロンビア)。 フィニート、罵声。ホセ・トマス、ランセス、耳1枚。 ペレイラ(コロンビア)。セサル・リンコン、カステージャ、ルイス・ボリバル、耳1枚。 グアダラハラ(メキシコ)。エル・パナ、口笛、罵声。モランテ、耳なし。ホセリート・アダメ、耳1枚。 フエンヒオラ(マラガ)。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ホアオ・テジェス・イホ、耳1枚。闘牛士、ポンセ、耳2枚。コルドベス、耳2枚と尻尾1つ。エル・シド、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳2枚と尻尾1つ。ダビ・ガラン、耳1枚。見習い闘牛士、ファン・カルロス・カベジョ、耳1枚。


 2月13日(水) 晴 27031

 NHK『SONGS』は、森山直太朗だった。また、宮城県第三女子高等学校音楽部との競演で『さくら』を歌った。少女たちの歌声は美しかった。東北の乙女の訛りもまた、聞いていて嬉しい。ゴスペルとは違う、日本の学校の合唱隊もまた良い物だ。昔を思い出す。直太朗も言っていたが、デビュー当時の気持ちを思う出すと。自分の中の純粋な部分を思う出させる歌声だった。

 録画していた、『プロフェッショナル 仕事の流儀』武部聡志を観る。音楽プロデューサーとして多くのアーティスト手掛けている。一青窈とのレコーディングを中心に撮っていたが、彼の信念は、「それは流行におもねるのではなく、“アーティストの血を形にする”ことだ。アーティストの生い立ち、どんな音楽に影響されてきたか、何に興味を持っているか。その内なるものを見つめることから、武部の仕事は始まる。「前に出るアーティストの人たちの血にないものはやりたくないんです。その人の内側から出るものじゃないと、人の心は動かせない。それをいかに聞く人に届きやすい形にするかが僕の仕事なんです」 「実はウィークポイントこそが、そのアーティストの魅力だったりすることが結構あるんです」 ーーNHKのHPよりーー

 こういう真摯な態度は心を打つアルバム作りに役立っているのだろう。流行に流されず、アーティストの血を形にする。そのやり方で、自分を信じて仕事をする事は良い結果を生むと言うこと。良い気分になった。


 2月14日(木) 小雨 4678

 DVDを観ていた時期にそのことだけを書いていたが、実は、本も読んでいた。山田風太郎『魔界転生』読了。何度目の再読だったのか忘れたが、俺は今まで何を読んでいたのだろうか?と、思ってしまった。風太郎はやっぱり凄い!

 昨日、市川崑が死亡した。何といっても、『東京オリンピック』の映像が強烈なインパクトがある。今のスポーツ中継の原点とも言える映像だ。それと、「あっしには、関わりのないこってござんす」の台詞で有名な『木枯らし紋次郎』。『ビルマの竪琴』。ヘビー・スモーカーでタバコを唇の真ん中で噛みながら喋る映像が忘れられない。死因は肺炎だという。


 2月16日(土) 晴 56527/2

 やはりというニュースが発表された。

 「高画質のハイビジョン映像を長時間記録できる次世代DVDをめぐっては、▽ソニーや松下電器、日立などが推し進める「ブルーレイディスク」と、▽東芝やマイクロソフトなどの「HDDVD」の2つの方式が激しい主導権争いを繰り広げてきました。しかし、去年の後半から本格化した再生機と録画機の販売競争の結果、日本国内ではブルーレイ陣営が90%以上のシェアを握るなど攻勢を強めています。また、映画などのソフトの供給でも、ことしに入ってからハリウッドの大手映画会社「ワーナー・ブラザース」がブルーレイに一本化すると発表するなど、HDDVD陣営は劣勢に立たされていました。関係者によりますと、こうした状況を受けて、「HDDVD」を主導する「東芝」は、現在、青森県内の工場で進めている機器の生産を全面的に停止し、事業から撤退する方針を固めました。店頭での機器の販売は当面続けるとしていますが、新たな開発も取りやめる方針で、事業の撤退に伴う東芝の損失は数百億円に上るものと見込まれます。これにより、かつてのビデオの規格をめぐる「VHS・ベータ戦争」のようにメーカーどうしが繰り広げた次世代DVDの規格争いは、ブルーレイによ って事実上統一される見通しになりました」 ーーNHKニュースよりーー

 東芝は今後、どういう戦略で対処していくのだろう?そもそも規格統一に失敗した時点で、こういう結果は予想できていた事のように思う。


 2月17日(日) 晴 5795

 山田風太郎は、絶望から始まる。『魔界転生』も、『伊賀忍法帖』も、『警視庁草紙』も、『明治十手架』にしても、誰かの状況が絶望である。そこが物語の出発点になっているのだ。絶望から新たに起こる。そして、絶望の数々を乗り越えて物語りは進む。絶望を乗り越えたからといって、そこに希望があるわけでもない。『魔界転生』の柳生十兵衛はラストで娘達に背を向けて消えていく。『警視庁草紙』の最後も、恨みの転化が奇妙な形で現れる。非常に冷たいというか、冷徹なまでに終始絶望的な状況をいかに作りそれを直接的ではなく、屈折した形でくぐり抜けていくのかのハラハラ感が読者を引き付け虜にしているのだと思う。

♪恋はみじかい 夢のようなものだけど
 女心は 夢をみるのが好きなの
 夢のくちずけ 夢の涙
 喜びも悲しみも みんな夢の中

 やさしい言葉で 夢がはじまったのね
 いとしい人を 夢でつかまえたのね
 身も心も あげてしまったけど
 なんで惜しかろ どうせ夢だもの

 冷たい言葉で 暗くなった夢の中
 みえない姿を 追いかけてゆく私
 泣かないで なげかないで
 消えて言った面影も みんな夢の中♪ ーー『みんな夢の中』 昭和44(1969)年 作詞作曲: 浜口庫之助 歌: 高田恭子よりーー

 鶴田 真由を初めて見たのはCMでこの歌を歌っていたのを観たときだ。綺麗だと思った。高田恭子のこの歌と歌声には、あの頃の学生運動や色んな事が、現実じゃなく夢なのかという思いも重なったのかも知れない。それと当時流行った歌と重なり、「フランシーヌの場合はあまりにお馬鹿さん」と思っていたのかも知れない。その9年前。

♪アカシアの 雨にうたれて
 このまま 死んでしまいたい
 夜が明ける 日がのぼる
 朝の光の その中で
 冷たくなった わたしを見つけて
 あの人は
 涙を流して くれるでしょうか

 アカシアの 雨に泣いてる
 切ない胸は わかるまい
 思い出の ペンダント
 白い真珠の この肌で
 淋しく今日も 暖めてるのに
 あの人は
 冷たい瞳(め)をして 何処(どこ)かへ消えた

 アカシアの 雨が止む時
 青空さして 鳩がとぶ
 むらさきの 羽の色
 それはベンチの 片隅で
 冷たくなった 私のぬけがら
 あの人を
 さがして遥(はる)かに 飛び立つ影よ♪ ーー『アカシアの雨がやむとき』 昭和35(1960)年 水木かおる作詞・藤原秀行作曲 歌:西田佐知子よりーー

 おそらく記憶を辿れば、歌を聴いて初めて衝撃を受けたのが、西田佐知子が歌った、『アカシアの雨がやむとき』だったと思う。アカシアの 雨にうたれて このまま 死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光の その中で 冷たくなった わたしを見つけて あの人は 涙を流して くれるでしょうかと、いう歌を聴いたとき体がしびれる思いをした。西田佐知子の顔の印象と、子供心に、死に対するイメージが重なり、覚悟を感じたからだと思う。それは、一種の絶望だった。その後、歌を聴いて震えたのは、藤圭子の、『圭子の夢は夜ひらく』だった。

♪赤く咲くのは けしの花
 白く咲くのは 百合の花
 どう咲きゃいいのさ この私
 夢は夜ひらく

 十五 十六 十七と
 私の人生 暗かった
 過去はどんなに 暗くとも
 夢は夜ひらく

 昨日マー坊 今日トミー
 明日はジョージか ケン坊か
 恋ははかなく 過ぎて行き
 夢は夜ひらく

 夜咲くネオンは 嘘(うそ)の花
 夜飛ぶ蝶々も 嘘の花
 嘘を肴(さかな)に 酒をくみゃ
 夢は夜ひらく

 前を見るよな 柄じゃない
 うしろ向くよな 柄じゃない
 よそ見してたら 泣きを見た
 夢は夜ひらく

 一から十まで 馬鹿でした
 馬鹿にゃ未練は ないけれど
 忘れられない 奴ばかり
 夢は夜ひらく 夢は夜ひらく♪ ーー『圭子の夢は夜ひらく』 昭和45(1970)年 作詞:石坂まさを 作曲:曽根幸明 歌:藤圭子よりーー

 この歌をTVで初めて聴いたときに、震えたのは、藤圭子の顔と声とその歌詞のせいだ。これも絶望だった。こう思えば、僕も絶望から始まっているのかも知れないと思った。こういう歌を聴いて絶望を感じたからといって、前に進めなかったかといえば、そうではない。むしろ力になったといった方が良いだろう。風太郎の主人公の様にそれでも生きている。そんな中で技術も身に付けたと思っている。子供の頃、夕暮れが怖かった。それを紛らわしてくれたのは、「ぴょこりぴょうたん島」などがあったからだ。今は闘牛がある。そこには、生と死が背中合わせの世界と、感動と絶望の世界が、同時に存在するのが強く惹かれる所なのだろう。


 2月18日(月) 晴 2011

 サン・イシドロのカルテルが動き出した。エリセの息子の方がABCのインタビューに応えて概要を話した。ホセ・トマスは6月の出る。6月5日と日曜日の2回。これだと、記念闘牛とその後の日曜日になるという事になるのだろう。それに合わせて行ければ良いなぁと思っている。

 16日の結果。 メデジン(コロンビア)。ディナスティア、耳要求が2回。セサル・ヒメネス、耳なし。ペレラ、耳1枚。 

 17日の結果。 ハティバ。エル・ソロの為の慈善フェスティバル闘牛。闘牛士、アパリシオ、耳1枚。オルドニェス、耳2枚。カリファ、アベジャン、耳1枚。バウティスタ、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。セラフィン・マリン、イバン・ガルシア、耳1枚。見習い闘牛士、ルイス・ミゲル・カサレス、耳1枚。 マンサニージャ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ディエゴ・ベントゥラ、耳2枚と尻尾1つ。闘牛士、オルテガ・カノ、フィニート、コルドベス、耳2枚。ハビエル・コンデ、ダニエル・ルケ、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、マルティン・ヌニェス、耳2枚。 サンタ・マリア・ラ・レアル・デ・ニエバ。フェスティバル闘牛。闘牛士、フンディ、エンカボ、耳2枚。ウセダ・レアル、フェレーラ、耳1枚。見習い闘牛士、ヘスス・ロペス、耳1枚。


 2月20日(水) 晴 51743/2

 昨日は研修へいってきた。帰ってきてTVのニュースは、イージス艦と漁船の衝突事故のことをやっていた。軍事国家アメリカなら、軍部からの情報が直ぐに伝達されるが、日本ではそうはならなかった。それにしても、このニュースを観ていて、防衛省は、改めて隠匿体質だと思った。認識なり事実を隠している。明らかにしようとしない。行方不明になった漁協は怒りをあらわにしている。

 東芝は正式に、HDDVD事業からの撤退を発表した。そして、最近当たらない競馬は、人気になるだろうダイワスカーレットが、フェブラリーSを回避することを発表した。目の負傷で、ドバイのワールド・カップなど今後のスケジュールは白紙に戻された。実は、お客さんだったかも知れない。ラス・ベンタス闘牛場関連の情報では、エル・シドは、ビクトリーノ・マルティン牧場の牛で、ウニコに意欲を示している。うーん、最初で最後のベンタスでのウニコ。観てみたい。

 17日の結果。 ボゴタ(コロンビア)。フリ、ペレラ、耳1枚。ルイス・ボリバル、耳2枚。 グアダラハラ(メキシコ)。セサル・リンコン、耳2枚。ソトルコ、耳1枚。ホセリート・アダメ、耳2枚。 イジェスカス。アニバル・ルイス、耳1枚が2回。サンチェス・バラ、耳1枚ともう一枚要求、耳要求で場内1周。ルフィンチィ、耳1枚が2回。


 2月23日(土) 晴 55755/3

 マドリードのカルテルが見えてきた。最新の情報では、ホセ・トマスは、6月4日と15日に出場するようだ。それに合わせた準備を始めようかと思っている。ただ、今年は、その2つを観ることは出来ないような気がする。そうなると当然、4日に合わせてアニベルサリオと観れれば、サン・イシドロの終わる頃に顔を出すような日程になるだろう。

 色々と諸問題もある。自分ではどう仕様のない部分と、どうにかできる部分がある。そういうところを整理してベクトルを1つの方向に向けるべく努力をするだけだ。


 2月24日(日) 晴 38764

 昨日今日と強風が吹いた。昨日は、JRなどの電車が止まった。今日も風が強かった。そんな中で東京競馬場では今年初めてのGTフェブラリーSが行われた。検討の結果、ばっさり切ったヴァーミアン武豊が圧勝。2着も、切ったブルーコンコルド。本命にした馬がようやく3着に来たが、対抗馬が競争中止じゃ話にならない。京都は降雪で芝レースが全てダートに変更になって開催された。

 セサル・リンコンは、最後の闘牛を迎えようとしている。24日、日本時間で言えば25日に最後の闘牛を生まれ故郷のボゴタのサンタ・マリア闘牛場で行われる。メデジンではポンセとオンブロスをしたようだ。

 23日の結果。 メデジン(コロンビア)。セサル・リンコン、耳1枚、強い耳要求で場内1周。ポンセ、耳1枚、耳2枚。リカルド・リベラ、場内1周。


 2月25日(月) 晴 8809

 セサル・リンコンの最後の結果は未だネットには載っていない。ポンセとのマノ・ア・マノが最後というのも何かの因縁だろう。それというのも、90年セサル・リンコンがスペインに本格的に参戦したとき、アポデラードは、同じルイス・アルバレスだった。当時2人は無名でドサマワリで地方を一緒に回っていた。91年セサル・リンコンが大爆発し、92年ポンセがはじけた。去年のセビージャで、セサルがコヒーダされ血を流してフラフラしていたときに、ポンセは最後までセサルを止めていた。昔からの苦労を共にした仲だからこそ、セサルの体を気遣ったのだろう。

 24日の結果。 カステジョン。コルドベス、耳1枚。オルドニェス、口笛、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。 イジェスカス。エウヘニオ、アニバル・ルイス、セラニト、耳1枚。


 2月26日(火) 曇のち雨 40355

 夕方、高田馬場の安田スタジオに行ってきた。3月の闘牛の会の打ち合わせ。

 24日のセサル・リンコン最後の闘牛の結果が判った。こんな結果になるとは想像していなかった。セサルは初めの牛で、耳1枚。ポンセは初めの牛で、インドゥルト。セサルの2頭目はこれまたインドゥルト。ポンセは耳1枚。セサルはオバシオン。ポンセがシレンシオ。最後にこの日7頭目の牛がセサルの為に登場して、耳2枚。インドゥルトなんて想像外。せめてプエルタ・グランデはして欲しいと思っていたが・・・。スペイン最後の闘牛が第1級闘牛場のバルセロナで耳3枚のプエルタ・グランデ。そして本当に最後の闘牛が、地元ボゴタでインドゥルトで、しかもガナデロとしても、2頭の牛をインドゥルトの牛を出すという快挙。こんな闘牛士がいただろうか?記録は判らないが、おそらく史上初ではないだろうか?

 ガナデロとしてコロンビアでは、ラス・ベンタス・デル・エスピリトゥ・サント牧場、スペインでは、エル・トレオン牧場を所有して、経営に当たる。前途を予感させるような吉兆である。ラス・ベンタス・デル・エスピリトゥ・サント牧場は、血統はマルケス・デ・ドメク。91年にラス・ベンタス闘牛場で大活躍してコロンビアに開いた牧場で、こう言う名前を付けた。セサルらしい。エル・トレオンは、血統がファン・ペドロ・ドメクとハンディージャ。どちらも、闘牛士がやりやすい、そしてフィグラが相手にする血統だ。

 闘牛場には、「セサル、セサル、セサル」の叫び声が響いた。ルイス・ボリバルがセサルを肩車して場内1周。初めの牛がクアドリージャに捧げられ、2頭目が父親に捧げられた。ノー・アイ・ビジェテの満員の闘牛場は熱狂に包まれた。世界一幸せな闘牛士だ。この熱狂の中に身を置きたかったという思いが強い。しかし、この中に身を置いていたら気が狂っていたかも知れない。あー終わった。これからは気楽に闘牛が観れるのかも知れない。セサル・リンコンは、僕の中では、永遠にイドロのままだ。

 24日、コロンビアのボコタで行われた闘牛でラス・ベンタス・デル・エスピリトゥ・サント牧場(セサル・リンコン)の牛が2頭、インドゥルトされた。エンリケ・ポンセが相手にした牛は“デサパレシド”というの牛(No314、447キロ)。セサル・リンコンが相手にした牛は“プレベジョ”という名の牛(No328、440キロ)。

 24日の結果。 ボゴタ(コロンビア)。セサル・リンコン、耳1枚、シンボルとしての耳2枚(牛、インドゥルト)、耳2枚。ポンセ、シンボルとしての耳2枚(牛、インドゥルト)、耳1枚。


 2月27日(水) 曇 10172

 23日過ぎから強風が吹いている。昼に温かくて、夜は寒いなんて日があるから鼻水が出る。勿論花粉が飛び出したようなのでその影響で鼻水が出ているのかも知れない。闘牛のカルテルも動いている。マドリードも交渉中だし、バルセロナの開幕も決まった。そして、旅行会社には航空券を頼んだ。後は、休みがちゃんと取れれば行けるようになる。


 2月29日(金) 晴 48814/2

 この前、芳林堂で買った『ディランを語ろう』浦沢直樹X和久井光司 を読んでいたら無性にディランを聴きたくなった。部屋に帰ってきて早速ディランばかり聴いた。『プラネット・ウェイブ』の「ヘイゼル」のイントロの短いハーモニカを聴くと胸が苦しくなるような感じで涙が出そうになる。『偉大なる復活』のディランのボーカルの力強さも感動的だし、あの中のロビー・ロバートソンのギターが凄い!ディランはやっぱり凄い!!!

 28日エシハで行われた闘牛で、エル・シドがファン・ペドロ・ドメク牧場の“ビリオソ”という名の牛(No145)をインドゥルトした。

 27日の結果。 カステジョン。ペピン・リリア、耳要求、耳1枚。ファン・バウティスタ、耳要求。セサル・ヒメネス、耳なし。

 28日の結果。 カステジョン。エスプラ、耳要求。ホセ・トマス、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳1枚。 トレモリノス。ハビエル・コンデ、耳なし。ファンディ、耳1枚が2回。ペレラ、耳1枚、耳2枚。 エシハ。エル・シド、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ。タラバンテ、耳なし。カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。 アタルフェ。ポンセ、耳2枚、耳1枚。マンサナレス、ファン・ラモン・ロメロ、耳1枚、耳2枚。


 3月1日(土) 晴 6882

 98年6月8日のビデオをDVDに落とした。以前DVDにしていた部分では足りないので新たにダビングし直したのだ。みんな若いよなぁと思った。ホセ・トマスの顔だってそうだし、ホセリートもセサル・リンコンもそうだ。特集で面白い映像もあった。それも闘牛の会で使うかも知れない。

 29日の結果。 カステジョン。フリ、マンサナレス、耳なし。ペレラ、耳1枚、耳2枚。 ビスタレグレ。エル・パナ、口笛。モランテ、耳1枚ともう1枚要求。


 3月3日(月) 晴 62172/2

 半分ヤケになっているというか、テンパッているというか・・・。目の前の現実が大きいものに感じるれば感じるほど、そういう風になるものなのだと思った。あれだけ弁も立つし、冷静でしかも説明も上手く、指導力もある人なのに、と。会社なんて何もやってくれない。それに関わる部署の人たちなど他人事だ。今置かれている状況は、俺だってあまり変わりがないだろう。

 『ディランを語ろう』浦沢直樹X和久井光司 読了。面白かった。楽しかった。こういう風にディランを聴いていたら幸せだ!!!

 3月1日の結果。 カステジョン。エル・シド、耳1枚。アレハンドロ・タラバンテ、カジェタノ・オルドニェス、耳なし。 オリベンサ。ポンセ、耳2枚。フェレーラ、耳1枚が2回。カステージャ、耳なし。 モセホン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ホセ・ミゲル・カジェホン、耳なし。闘牛士、ハビエル・ロドリゲス、耳2枚。セラフィン・マリン、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。


 3月4日(火) 曇 7696

 昨日、風呂に行ったら銭湯の女将が、女湯がガラガラだという。ひな祭りだからなのか?と、首を傾げていた。男湯の方は、一杯入っているのにと。セサル・リンコンのビデオをDVDにダビングしている。91年の4回連続のプエルタ・グランデだ。観客の熱狂は今のラス・ベンタス闘牛場にはない。アレナに興奮した観客があれほど下りてきて、セサルの服のマッチョを取り合いしている。


 3月5日(水) 晴 41332

 ディランのCDを買いに新宿に行った。欲しいものはあったが値段との折り合いで躊躇して、他のを観ていたら、それが欲しくなった。CD3枚で800円。何故人間はこういう風に値段に吊られて興味を惹かれるのだろう?それで9枚も買ってしまった。『DYLAN COVERED』(ディランの曲を色んなアーティストが歌ったもの) 『ザ・コンポリート・ピクチャー/デボラ・ハリー&ブロンディ』 『BESSIE GRIFFIN & GOSPEL PEARLS』 『BUDDY GUY/BUDDY'S BLUES』 『THE GOLDEN AGE CHICAGO BLUES』(これはチェス・レーベルから出たシカゴ・ブルースでマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフなどのチェスのアーティストたちの寄せ集め) 『THAT'S ALL RIGHT/BLIND SNOOKS EAGLIN』 『LUCILLE BOGAN & WALTER ROLAND(1927-1935)』 『SOUTHERN BLUES/TRUE TEXAS BLUES/FUNNY PAPA SMITH WITH WILLIE LANE』 『SOUTHERN BLUES/BACK ON MY FEET AGAIN 1932-1944/ST.LOUIS JIMMY ODEN』

 その中で、『DYLAN COVERED』も面白いが、『BESSIE GRIFFIN & GOSPEL PEARLS』素晴らしい。未だ、デボラ・ハリー&ブロディの3枚しか聴いていないが、なかなか良い買い物が出来たと思った。

 そういえば、昨日の夜にシーラさんからTELがあった。TVEで、『テンディド・セロ』を録画したけど、セサル・リンコンの引退はやっていなかったと言って、ガッカリしていた。2月24日以降初めて番組で放送しないと言うことは、どういう事なのだろう?ちゃんとした特集にするために、来週放送するのだろうか?それと日本では、TVEは3月で放送を終了するのだという。値段が昔に比べて倍くらいになっていて契約者が少ないかららしい。

 2日の結果。 カステジョン。フェレーラ、耳1枚が2回。ロペス・チャベス、耳なし。ルイス・ボリバル、耳要求で場内1周。 オリベンサ。(昼)ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚。闘牛士、アレハンドロ・タラバンテ、カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。 オリベンサ。フリ、マンサナレス、耳1枚、耳2枚。ペレラ、耳2枚と尻尾1つ。 カラオラ。ディエゴ・ウルディアレス、耳1枚が2回。セサル・ヒメネス、サルバドール・ベガ、耳なし。 コルドバ。フェスティバル闘牛。フィニート、コルドベス、オルドニェス、耳1枚。エル・シド、耳なし。ファンディ、耳2枚。ダニエル・ルケ、耳なし。イグナシオ・ゴンサレス、耳2枚。 ロケタス・デ・マル。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、フェルミン・ボオルケス、耳1枚。闘牛士、ポンセ、ハビエル・コンデ、耳2枚。ルイス・マヌエル、耳1枚。アベジャン、耳2枚。ビクトル・ハネイロ、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、ラファエル・カステジャノス、耳2枚と尻尾1つ。 ブエナビスタ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ガラン、耳2枚。闘牛士、ニーニョ・デ・ラ・カペア、耳2枚。マティアス・ テヘラ、耳1枚。カペア、耳2枚。フリオ・ベニテス、耳2枚と尻尾1つ。アントニオ・ナサレ、耳2枚。


 3月6日(木) 晴 8334

 闘牛の会用のビデオ編集は明日する事にした。録画はすでに終わっているので、会には、間に合うだろう。サン・イシドロのカルテルは、去年と同じなら今月中に正式決定するだろう。カルテルとは、フィグラから決まり、細かい詰めをして決定される。マスコミには、出ていなくても興行主のタウロデルタは動いているはずだ。

 状況は今日変化するはずだ。どういう風な状況決定がなされるのかは、話し合い次第だ。こっちはこっちで整理を始めようと思う。

 バレンシアのフェリアの切符は、ビセンテ・バレラ、ホセ・トマスが出る13日と、リベラ・オルドニェス、エル・フリ、エル・ファンディが出る15日と、最終日、ポンセが出る19日は売り切れになったという。


 3月7日(金) 晴のち雨 35723

 原油高で、物価が上昇している。それに加えて、中国産冷凍餃子事件など野菜なども上昇。中国産野菜が消費者に敬遠され、中国では検疫強化というのもあいまって、輸入量が激減しているという。

 夜中変なTELがあった。この前、職場で辞めた女性が、TにTELをかけてきて、ずーと泣きながら、御免ね、御免ねと言っていたという話を聞いていたが、その女性からだった。待ち合わせ場所に人が来ないと行って何で俺にTELをかけてくるのか?意味不明。本当に頭がおかしくなったのか、それとも薬をやっているのか?あまり関わり合いたくない人間になってしまった。

 ビデオの編集を未だやっていない。これからやろうと思っている。床屋にも行こうと思っていたのに・・・。明日行こう。


 3月9日(日) 晴 16628/2

 大本命。それは誰が言うともなく、勝つだろうと思われる人、または馬のことを言う。名古屋国際女子マラソンの大本命は、高橋尚子。みんなの期待が、9km過ぎに裏切られる。レースは、序盤からスローで流れ、先頭集団は大集団になっていた。その中で高橋尚子がそうそうに脱落。後半ペースが上がって、坂本が先頭へ。その後、堀江がペースを上げ、坂本、原が脱落し、31km過ぎに中村友梨香が独走して優勝を決めた。先頭から19分近く遅れて27位でゴールした高橋尚子は、「 「これが今の実力かな。去年の8月に右ひざの半月板の手術をした。今回はスピード練習をしていなかった。それで速さに対応できなかったかな。結果は受け止めないといけない」と、レースを振り返った。北京五輪出場は絶望となったが、注目の去就については「まだまだ陸上生活を続けたい」と引退を否定した。 」 ーー日刊スポーツよりーー と、言ったそうだ。

 競馬の本命は順当に勝った。本当は久々に中山競馬場へ行こうと思っていたが、マラソンを観たので行かなかった。馬券も買わなかった。期待していた、フサイチアソートは全く良いところなく12着の惨敗。そして、ホープフルS、京成杯と中山の2000mを連勝していたマイネルチャールズが正攻法のレース運びで楽勝した。これならダービーはともかく、皐月賞は最有力候補になったと言っていいだろう。松岡騎手の初クラシック制覇の夢が見えてきた。

 土曜日の闘牛の会の話を書いておこう思う。1998年6月8日の闘牛中継から、始まりの音楽と映像。セサル・リンコンのインタビュー。特集から、「TOROS」では、1976年ラス・ベンタス闘牛場で初めてビクトリーノ・マルティン牧場牛を相手にした、ミゲル・マルケス、フリオ・ロブレス、ロベルト・ドミンゲス。と、中継放送をするスタッフの様子の映像。そして、先月のリクエストに応えて、ホセリートの耳1枚の闘牛。キーテ合戦はホセ・トマス。最後が、1991年マドリード、ラス・ベンタス闘牛場出場機会4回連続プエルタ・グランデの大記録のセサル・リンコンの闘牛を観た。牧ちゃんは、セサルを楽しみにてしていたようだ。それはラス・ベンタス闘牛場で生のセサルを観ているからだ。中村さんがつまみになるものを持ってきて、MEGUさんが、泡盛の古酒を持ってきてくれた。みんなこうやって好意を表して貰うのは、非常に嬉しい。

 終わってから飲み会。会場に移るときに、先月やった、「闘牛初級講座」よりも今回の方が闘牛が判ったという意見を貰った。送り手と、受け手の差異を感じたが、そういう意見は素直に受け取ろうと思う。飲み会では、セサル・リンコンやホセ・トマス、ホセリートなどの闘牛の話と、マンガの原作の構想を少し話した。中村さんは、片目の闘牛士の話を書くと言っていた。挿絵は、エムさんを使うと言っていた。それと、サン・イシドロに行くかどうか、MEGUさんとカエルさんと話をした。どうやら僕に合わせて行くつもりらしい。

 8日の結果。 バレンシア。ロペス・チャベス、パコ・ラモス、耳なし。オスカル・サンス、場内1周。入場行進の後、ETAのテロで暗殺された市議会議員のために1分間の黙祷が捧げられた。 ウブリケ。ポンセ、耳1枚。エル・シド、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。カジェタノ・オルドニェス、耳なし。 アンドゥハル。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳なし。闘牛士、フリ、耳1枚。アレハンドロ・タラバンテ耳なし。 イジェスカス。サンチェス・バラ、耳1枚、耳2枚。セラニト、耳1枚が2回。アンドレス・パラシオス、耳1枚、耳2枚。

 エスパルティナス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ディエゴ・ベントゥラ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。闘牛士、コルドベス、耳1枚が2回。ファンディ、耳1枚、耳2枚。 カスティブランコ。フェスティバル闘牛。オルテガ・カノ、場内1周。ニーニョ・デ・ラ・カペア、フィニート、耳2枚。オルドニェス、耳なし。カペア、耳2枚。フランシスコ・ハビエル・コルパス、耳2枚と尻尾1つ。アグスティン・デ・エスパルティナス、耳1枚。


 3月10日(月) 曇 4218

 昨日の夜中、ビデオを探していると山田風太郎の物が3つ出て来た。1つは、「徹子の部屋」に出演した物。もう1つは、NHKでやった、昭和20年の色々な人たちの書いた日記を繋ぎ合わせて番組を作った戦争特集で、その日記の中心に風太郎の、『戦中派不戦日記』が置かれ、風太郎の語りが頻繁に出てくる、『日本の一番長い年』。もう一つは、死後に作られた、「知ってるつもり」の風太郎特集で、啓子夫人が出てくる。

 前の2つをDVDに起こす。TAKEさんに観て貰いたいと思った。希望があれば、他の人にも貸し出しても良い。ただし、3倍モードで録画しているのと、昔のビデオなので画像は良くないが。NHKの、『日本の一番長い年』で東京の町をロケしているシーンや、NHKのロビーを歩くシーンがあるが、風太郎の歩き方はすでにパーキンソン病を患っている事が判る。これは僕の記憶が確かならば、戦後50年の記念番組として放送されたと記憶している。

 ラス・ベンタス闘牛場へのホセ・トマスの出場日が判った。6月4日と、15日になる模様。


 3月11日(火) 晴 29310

 TVを観ていたら、盲目の歌手が清水博正が出ていた。盲学校を卒業したばかりらしい。NHK「のど自慢 平成18年度チャンピオン大会」でグランドチャンピオンを受賞。MTVからビジュアル化された歌の世界に、黒いサングラスもせずに、歌う姿は、ある意味で時代錯誤。しかし、その歌声は、感じる物があった。こう言う人が良い歌に出会ってヒット曲を飛ばせればいいなぁと、思った。彼のように闇の世界で、何を観て、あれだけ明るく振る舞えるのだろう?それぞれに与えられた人生を精一杯生きることが、肉体的なハンディを克服するための、光明になるのだろう。

 裕一君が、レコーディングをするらしい。去年マドリードの部屋で良く聴いた歌などの自作の歌を録音するのだろう。夜中まで良く話をした物だ。夢を語るのを聞くのは良い気分だ。

 仕事でミスをした人間がいた。ミスは誰にでもつきものの事だ。しかし、困った状況の中で、どっちを選択するかという迷いの中で、どちらを選ぶかは、日々の仕事から基本知識と、業務の中にあるのだ。それを冷静に選択できる気持ちを持っている必要がある。そういう準備をしているか、していないか、また、そういうことを考えて仕事をしているかという、事で判断を的確に出来るようになっていくのだ。つまり、日々の仕事をどういう意識でこなしているかが、問われているのだ。判断ミスをすると言うことは、そういう意識が希薄だからだ。ミスすれば自分だけが責任を負えばいいと言う、一人称単数の考え方では、責任逃れの言い訳になる。簡単な判断が、非常に難しい判断になってしまう。その人間の心の中までは判らない。だから、日々の業務の中に、そういう答えが転がっていることに気づいて欲しいと言うしかないのだ。


 3月12日(水) 曇 6542

 「人生には、3つの坂がある。上り坂と、下り坂と、まさか。」と、言ったのは小泉純一郎だ。上手いことを言う物だ。これは、大連立の頃、言われたのか・・・。

 昨日の夜中、『爆笑問題のニッポンの教養』を観た。その中で、水槽に生き物を入れると、強い物だけが残る。これはハッキリしている。でも、池の中では、プランクトンだけで、100種類以上いる。色んな物がいると、色んな物がそれぞれ強くなるんです。こう言うことを言っていたのを聞いて、軽い感動を覚えた。多様性とは、多様な生き物を、それぞれに生きて居場所を与えることに繋がっているのだと思った。

 11日の結果。 バレンシア。ハビエル・ロドリゲス、耳なし。ウセダ・レアル、場内1周。セラフィン・マリン、耳なし。


 3月14日(金) 雨 61582/2

 ここ1ヶ月くらい、私生活についてのことを書く気分にない。元々、そんな物はあまり書いたりしていないとは思うが・・・。あまりに、理不尽で、根拠ない、言い掛かりを言われているので、こんな事を書いていたら愚痴と言うより、罵倒になってしまうからだ。言ったって判らない奴には、行動でもって判らせていくしかないと思っている。

 最近は、競馬に行かずに、totoのBIGを買っている。どうせ当たらないのなら、6億円当たる可能性があるBIGの方が良いのかと思って買っているのだ。来週になったら、ラス・ベンタス闘牛場のカルテルが動き出すだろう。月末には、カルテルが正式に発表されるだろう。

 12日の結果。 バレンシア。クーロ・ディアス、耳なし。アベジャン、場内1周。アントン・コルテス、耳なし。

 13日の結果。 バレンシア。バレラ、ホセ・トマス、耳1枚。トマス・サンチェス、場内1周。


 3月15日(土) 曇 6640

 今朝、ニューヨーク市場では、1ドルが、99円くらいで値が動いている。急激な円高で、ユーロに対しても多少高くなってきている。日本では、3月の外貨預金が2月の3番にも新規申し込みが増えたという。

 MEGUさんから貰った、歯磨き粉で歯を磨いた。薬用で泡が出ない。苦いというか、薬を感じさせる味というか、香だ。これをしばらく使ってみようと思う。

 14日の結果。 バレンシア。ペピン・リリア、耳1枚。ファン・バウティスタ、マティアス・テヘラ、耳なし。


 3月16日(日) 晴 33254

 馬券を買わずに競馬をTVで観た。今年は、本命不在の大混戦。3歳クラシックは、牡馬も牝馬も、何が勝つか解らない!トライアルは、来週のスプリングSが最後。これが終わっても混戦は避けられないだろう。

 鹿島が勝ち、BIG1000は、3つ外れたが4等が当たった。買った金額の1/3くらいの金額しか戻ってこないが、初めて当たった。6億円なんて当たるはずがないが、買わないことには当たらない。キャリー・オーバーがある限り、買うことにする。

 15日の結果。 バレンシア。オルドニェス、強い耳要求で場内1周。フリ、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚。 ロケタス・デ・マル。フィニート、耳1枚。ペピン・リリア、耳2枚。ペレラ、耳1枚。 ラグナ・デ・ドゥエロ。マノロ・サンチェス、耳2枚。ハビエル・コンデ、耳なし。サルバドール・ベガ、耳1枚が2回。 モロン・デ・フロンテラ。エル・シド、耳1枚。マンサナレス、耳1枚が2回。カジェタノ・オルドニェス、耳2枚。 フィテロ。アパリシオ、耳なし。サンチェス・バラ、耳1枚が2回。ガジョ、耳1枚。 カラモンテ。パディージャ、耳1枚、耳2枚。エンカボ、耳1枚が2回。エル・カルトゥハノ、耳2枚と尻尾1つ。


 3月17日(月) 曇 12487

 最近一気に温かくなってきた。春を感じさせる陽気だ。

 福田首相は、武藤日銀総裁案を撤回したようだ。チベットで起きた暴動で、ダライ・ラマが中国政府を「大虐殺」と非難した。政府は死者10人と発表しているが、80人以上死亡したと人権団体などが言っているそうだ。アメリカも非難している。

 16日の結果。 マドリード。ウセダ・レアル、アベジャン、ファン・バウティスタ、耳なし。 バレンシア。カリファ、エル・シド、ペレラ、耳なし。 ハエン。オルドニェス、耳なし。クーロ・ディアス、ファンディ、耳1枚。 モノバル。ペピン・リリア、フリ、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳2枚が2回。 カラバカ・デ・ラ・クルス。コルドベス、耳1枚、耳2枚。カジェタノ・オルドニェス、耳2枚、耳1枚。カロ・ヒル、耳1枚、耳2枚。 アサアガ。ハビエル・コンデ、耳1枚が2回。フェルナンデス・ピネダ、耳2枚が2回。コルドベス・イホ、耳2枚、耳1枚。


 3月18日(火) 晴 34572

 円高が加速して一時95円台をつけたが、その後97円台で引けた。日銀総裁人事はもめていて空位になるのは決定的になった。福田内閣の不支持率は、初めて50%を超えた。サブプライムローン問題で、世界の経済状態は、不安を抱えている中で、自民党内をも掌握していないようで、民主党とのやり取りでも、合意に達する見込みがない。非道い状態になっている。ユーロも、153円を挟んで揺れている。

 ホセ・トマスの出場日について、アポデラードのサルバドール・ボイクスと、タウロデルタは、未だ合意に達していない。6月に2回出場するが、5日と15日の可能性が高くなったようだが、色々問題があって、決定していない。

 17日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳1枚。エル・シド、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。


 3月19日(水) 曇 6149

 春休みだから電車がすいている。FRBが、0.75%の利下げを実施した。ドルは値を上げ、株価も大幅に値上がりした。一時的には、ドル高になったが、貸し渋り状態は続くだろうとアナリストは予測している。

 茂木健一郎の『生きて死ぬ私』を読んでいる。刺激的な本だ。

 18日の結果。 バレンシア。カペア、耳要求。タラバンテ、耳なし。カジェタノ・オルドニェス、耳2枚。


 3月21日(金) 雨のち曇 63320/2

 昨日より強風が吹いている。歩いていても、前に進まなくなるくらいの強風だ。自転車をこいでいても前に進みづらいので疲れる。郵便局、区役所とコンビニなどを何度も行き来して、郵便物を3つ出した。録音したCDと、いよいよJRAのA-PATを申し込んだのだ。つまり、携帯やパソコンで馬券が買える態勢になるのだ。馬券と言えば、競馬場。または、WINS。これが今までの定番。そういう環境にないときなどは、知り合いに頼んで、携帯かWINSで買って貰う事をしていた。これからは、パソコンでも買えるようになるので、スペインからでも馬券が買えるようになるのだろう。ただ、未確認。Amazonは、海外への郵送を基本的にやっていない。だから、A-PATで、スペインから買えるかどうかは分からないが、やってみようと思う。出来れば、今年のダービーを買いたいものだ。

 「20日付の米紙ロサンゼルス・タイムズは、榊原英資元財務官(早大教授)とのインタビュー記事を掲載した。この中で榊原氏は、急騰している円相場について「1ドル=90円まで急速に上昇して年末には90円を突破する可能性もあり、70円を予想する向きもある」と述べ、米経済の不振を背景に今後さらに急激な円高が進むとの見通しを示した。」 ーー時事通信よりーー

 榊原氏の見解がその通りになると限らないが、ミスター・円と言われた人の言葉だけに、インパクトがある。

 「榊原英資・早稲田大学教授は17日、ロイターのインタビューで、円相場は実質実効レートでみると依然、かなり低水準にあるとして、ドル/円相場が70円といった水準に下がるまで日本の金融当局が円高阻止の介入を実施することはない、との見方を示した。 榊原氏は「日米当局次第で、彼らが何をするか正確に予想することはできない。だが、85円台では介入を予想しない」と述べた。 17日の東京外為市場でも引き続きドル安が進行した。市場では日米欧当局による協調介入観測もでているが、榊原氏は否定的な見方。 「実質レートを考えると米国は介入を認めないだろうし、日本も介入することはないだろう。もちろん、動きは少し速過ぎる」という。 ドル/円は13日、1995年以来初めて100円を割り込んだ。しかし実質実効レートで見た場合、2月時点の円相場は1995年終盤の水準を約25%下回っている。 「90円や85円でも、10年前の110円だ。実質ベースで円は非常に過小評価されており、わたしはこれを円安バブルと呼んでいる。現在起きているのは、そのバブルの崩壊だ」としたうえで、1ドル=70円、あるいは60円といった水準になれば、介入 の可能性がでてくる、との見方を示した。」 ーーロイターよりーー

 果たしてどうなるか?そして、ユーロはどうなるのか?

 19日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳1枚が2回。マンサナレス、ダビ・エステベ、耳なし。


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