断腸亭日常日記 2006年 その3

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日
2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日 5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日
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2月10日〜3月17日 3月18日〜4月12日 4月13日〜5月6日 5月7日〜5月29日
5月30日〜6月19日

 6月22日(木) 曇り

 無事に日本に帰ってきた。納豆とお新香とご飯にみそ汁を食べて、久しぶりに風呂に入ったら日本に帰ってきたんだという実感を感じだ。成田から送った荷物も当日着いた。部屋に帰ってきてDVDに録画していた番組をを整理している。競馬やその他の番組を。ロシオ・フラドのDVDをPCで観ながら、すずめさんの言ったことを思い出した。2005年?にTVEでやったロシオ・フラドの特集歌番組。確かにちょっとつらい声だなぁ思うことがある。病気で出ないのだ。それでも、色んな歌手と競演している。若いのから同年代の人と・・・。

 帰ってきてから、録画していたNHKの朝ドラ『純情 きらり』をずっと観ている。録画しておいて良かったと思う作品だ。これから朝が毎日楽しみだ。


 6月24日(土) 曇り

 久々の仕事だったがちゃんと覚えているもんだ。体に染み込んでいるのかもしれない。みんなの元気な顔を観ていると安心する。細かい所などで変わったところもあるけど、それは情報を入力すれば良いこと。いない間の仕事の話や、競馬の話をした。部屋に帰ってきてサン・イシドロの編集をしている。日本がブラジルに1-4で負けたことは、実力通りの結果だ。全ての面で、レベルが違う。技術、プロとしての心得、気持ち、戦術など。

 明日の宝塚記念の予想は、本命、ディープインパクト、対抗、リンカーン、単穴、コスモバルク。馬券を買うかどうかは未だ決めていない。

 19日の結果。 アリカンテ。エル・インクルセロ、耳なし。ロペス・チャベス、耳1枚。ルイス・ビルチェス、耳なし。 グリニョン。ラモス、耳1枚。サンチェス・バラ、耳1枚、耳2枚。イバン・ガルシア、耳なし。

 21日の結果。 アリカンテ。オルドニェス、耳なし。ファンディ、耳1枚ともう1枚要求。カステージャ、耳1枚と強い耳要求、耳1枚。

 22日の結果。 アリカンテ。ポンセ、マンサナレス、ペレラ、耳1枚。 アルヘシラス。オルドニェス、耳要求で場内1周。カステージャ、耳1枚が2回。サルバドール・コルテス、耳なし。

 23日の結果。 バダホス。フリ、耳要求、耳2枚。ペレラ、耳なし。アレハンドロ・タラバンテ、耳2枚。 アリカンテ。フィニート、耳なし。モランテ、耳1枚。マンサナレス、耳1枚ともう1枚要求、耳2枚。 レオン。ポンセ、エル・シド、耳1枚が2回。カステージャ、耳1枚。


 6月25日(日) 曇り

 サン・イシドロ報告のためのDVDのダビングは完了した。あとはこれを時間に合わせて編集すれば終わりだ。でもこれが、時間がかかるのだ。削らなければならないモノが当然出てくるが、出来るだけ面白くしないといけない。当然、耳が全部はいるわけではない。

 ドイツとアルゼンチンが勝ったが、アルゼンチンは苦戦した。これじゃなぁ。

 セサル・リンコンがようやく今年初めてスペインで耳を切った。これだけ切れなかったのは珍しいことだったのでホッとした。

 24日の結果。 アルヘシラス。セサル・リンコン、耳1枚。フリ、罵声、耳要求。ファンディ、耳1枚。 バダホス。ポンセ、耳1枚。モランテ、口笛。ペレラ、耳1枚、耳要求。 アリカンテ。エスプラ、口笛、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳1枚。 レオン。フィニート、耳1枚。オルドニェス、耳1枚と抗議、耳1枚。カスターニョ、耳2枚が2回。 ラ・オジャ・デ・ロルカ。ヘスリン、耳1枚。ペピン・リリア、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。アルフォンソ・ロメロ、耳1枚、耳2枚。


 6月26日(月) 雨のち曇り

 サン・イシドロのDVD編集は、今チャプターを打っているところ。計画では、カットするモノなどは決めたが、一応は全てチャプターを打って時間がある限り流そうと思っている。でも、限られた時間では限界がある。

 宝塚記念のディープインパクトは強かった。あの馬場でああいうレースが出来て楽勝してしまうのが凄い!凱旋門賞も良いところ行きそうな感じだ。勝って欲しい。現時点で、海外の伝統的なGTを勝つことが出来る日本馬は、ディープインパクトとハーツクライだけだろう。

 25日の結果。 バルセロナ。マノロ・サンチェス、場内1周。ファン・ディエゴ、耳1枚。ラウル・クアドラド、耳なし。 アルヘシラス。ポンセ、耳なし。モランテ、耳1枚。エル・シド、耳2枚。 アリカンテ。ペピン・リリア、耳1枚で場内2周。パディージャ、耳1枚。エンカボ、耳1枚が2回。 レオン。アベジャン、耳1枚が2回。セサル・ヒメネス、耳1枚。ペレラ、場内1周、耳1枚。 トロサ。セサル・リンコン、耳なし。ハビエル・コンデ、強い罵声。カステージャ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。 サリア。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ホセ・ミゲル・カジェホン、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。闘牛士、カナレス・リベラ、耳2枚と尻尾1つ。ビクトル・ハネイロ、耳2枚。 メディナ・デ・リオセコ。サンチェス・バラ、耳2枚。バルベルデ、セサル・マンリケ、耳1枚が2回。 ジェペス。エウヘニオ、耳1枚が2回。右太腿に角傷を受ける。重傷ではない。ルイス・ビルチェス、耳1枚、耳2枚。エル・カペア、耳1枚が2回。


 6月28日(水) 曇り時々晴れ

 止められていたガスを復旧してそばを作った。長芋をすろうとしたら道具が見あたらなかったので、刻んでそばに入れた。スペインに2ヶ月居たから日本で食べれるモノが食いたくなる。ラーメンやつけ麺、寿司、丼モノなども食いたい。鰻丼が食いたいが高いからそれは馬券が当たる秋まで待とう。それまで宝塚も終わったので競馬は休むだろう。

 サン・イシドロのDVD編集は終わった。時間の制約があるので、同じ闘牛士は2回までと考えていたが、2回は1人だけになったが、それも時間があれば流すことにする。それで、DVD-Rにダビングして観たが、ダビングしたレコーダーではなく、PCや他のプレーヤーで観たら、データが破損しているところがあった。原因は不明だが、おそらく書き込みをする部分が汚れているのだろう。

 ワールド・カップはブラジルがガーナに3−0で、フランスがスペインに、3−1で勝った。

 26日の結果。 バダホス。オルドニェス、ファンディ、耳なし。カステージャ、耳1枚。エドゥアルド・ガジョ、耳なし。 ブルゴス。サルバドール・ベガ、耳なし。マティアス・テヘラ、耳1枚。モレニート・デ・アランダ、耳なし。

 27日の結果。 ブルゴス。フィニート、口笛。セサル・ヒメネス、耳1枚。エドゥアルド・ガジョ、耳なし。


 6月30日(金) 曇り

 昨日は、梅雨の間の暑い日だった。DVDのダビングについては、発想を変えて、DVD-Rへのダビングではなく、DVD-RWへのダビングではどうなるかと言うことを実施してみた。結果は未だ全部観たわけではないが観た範囲で言うと大丈夫そうだ。今後は、確認作業が必要だ。

 2ヶ月半ぶりに仕事をしていて、半分は細かいところまでちゃんと覚えているが、半分は細かいところが変更になったりして詰める必要がある。それでも仕事は待ってくれないので、色々な職務を任せられるのは、立場上仕方ないのかもしれないが、もうちょっと時間が欲しいなぁと思ってしまう。

 スペインにいるときと、日本にいるときでは、時間が違う。スペインの方がのんびりしている。日本では、1日が早い。充実度で言ったらスペインにいる時の方が充実している。対人関係や、職場のコミュニケーションは、自分を必要としているのだと思うし、刺激になり面白いが、スペインにいるときの方が自分らしい生活だと思う。

 一昨日、録画で後半だけだが、フランス対スペイン戦を観た。フランスは優勝するかもしれないと思った。予選リーグはあまり良くなかったが、スペイン戦では中盤からの守備も攻撃も機能していた。だめ押しのジダンの3点目は物凄いゴールだった。あんな切り返しと、ファーじゃなく、ニア蹴っている。超1流のゴールだ。カシージャスが完全に振られて逆に飛んでいる。後半の後半にジダンは守備に攻撃によく走っていた。あんな姿を観ると未だレアル・マドリードで2,3年出来るのにと思ってしまった。次がブラジルとの対戦。決勝で観たい対戦だ。非常に楽しみ。スペインは残念ながら実力が足りなかった。

 28日の結果。 ブルゴス。ポンセ、耳なし。ファンディ、耳要求、耳2枚。カステージャ、耳2枚と尻尾1つ。 ソリア。ペピン・リリア、ロペス・チャベス、フェルナンド・クルス、耳なし。

 29日の結果。 ブルゴス。ラモス、耳1枚が2回。パディージャ、ミウラ、耳1枚。 サモラ。フェレーラ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求で場内2周。バルベルデ、セラフィン・マリン、耳1枚。 セゴビア。アベジャン、カステージャ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。


 7月1日(土) 曇り時々雨

 「ジダンの夏は未だ終わりません」「フランスの太陽は輝いています」。フランスがスペインに勝った試合でNHKのアナウンサーが言った言葉だ。感動的だった。負ければその時が、ジダンのサッカーが終わるときだ。日本では、日が変わり明日になるが、ブラジルとの準々決勝がある。良い試合が観たい。

 残業で疲れた体をどうやって休めてサッカーを観るか考えているが、寝るのが1番かもしれない。気が付けば、1年の半分が過ぎた。違う考え方をすれば、1年の始まりの日。1年の終わりは、スペインで終わる。来年の4月くらいまで働いて、それからまた2ヶ月くらいスペインに行ければ、また闘牛が観れる。何かが始まる日と考えればいいのだ。

 30日の結果。 ブルゴス。ヘスリン、耳なし。コルドベス、耳1枚。エル・シド、耳なし。


 7月2日(日) 曇り時々雨

 ワールド・カップ準々決勝フランス対ブラジルを観た。嬉しかった。後半にジダンのフリー・キックをアンリが決めて勝てるかもしれないと思った。それまでフリー・キックの時にアンリと2人でボールの前に立っていた。それが、ゴールしたときは、全くのフリーでシュートできた複線になっているのだろう。そして、ブラジルがカカに代えてロビーニョを出した時点でフランスの勝利を確信した。よくあんな選手交代をしたもんだ。あの監督は、どうすれば負けるかと言うことを知っている。「ジダンの夏は未だ終わりません」「フランスの太陽は輝いています」決勝トーナメントになってフランスはチームが生き返ったように機能している。素晴らしい!

 サッカー日本代表監督にオシムが内定した。非常に良いことだ。ジーコは、監督としてワールド・カップに連れて行ってくれた。そして、今の日本に足りないところを明確に提示して問題点をさらけ出してくれた。そういう意味でも、ジーコが監督をやったことは良いことだった。そして、オシム。どんな風に変わってくれるか非常に楽しみだ。

 「人を褒めよ 人は乳に生まれ 百合に生きる バイオリンの音 空虚なる乳に響く 花びらを褒めよ もろい思考の肉体 迷いを褒めよ 小さな波を 聖なる海を褒めよ 書いている私を 死んでる私を 再び死ぬ私を褒めよ」 ーージャック・ケルアックーー

 「敬虔な言葉が歌う 無垢が私の最後の黒い息を甘くする 慎みが彼女の翼の中の 私の太腿を隠す そして数々のやりきれない美徳が 私の死を侵す」 ーーディラン・トーマスーー

 どちらも、マーティン・スコセッシが監督編集したボブ・ディランの、『ノー・ディレクション・ホーム』の映画の中に出てくる詩の一節だ。何故こんな事を書くかと言えば、スペインに居たときにAmazonで注文したDVDが日本に帰ってきてから届いて観たいと思っていたのにサン・イシドロの編集で観れないでいた。そして編集が終わってようやく観ているのだ。本来なら毎日みたい映画だ。他にやらなければならないことがあるのでこうなった。

 「今この場所から敵と味方に伝えよう。灯火はアメリカの新しい世代に引き継がれた。国があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが国に何ができるか問おう」 ーーJ・F・ケネディーーー

 「アメリカ 私はすべてを与えた アメリカ 2ドル27セント 1956年1月17日 私は自分が我慢ならない アメリカ いつ戦いをやめるのか 原爆と共にくたばれ 精神が立ち直るまで 私はもう詩を書かない」 ーーアレン・ギンズバーグーー

 「アメリカよ おまえは いつ服を脱ぐのか いつ墓に入るのか いつトロツキー主義者になるのか なぜ図書館に涙があふれているのか いつ卵をインドに送るのか おまえの欲には吐き気がする いつ笑顔で買い物できるのか」 ーーアレン・ギンズバーグーー

 ディランがニューヨークへやってきた時代が詩を読んでも判る。

 1日の結果。 ブルゴス。セサル・リンコン、耳1枚。モランテ、罵声。エル・カペア、耳1枚。 ソリア。ヘスリン、耳1枚が2回。コルドベス、耳なし。サルバドール・コルテス、耳1枚が2回。 アロ。パディージャ、耳なし。エンカボ、耳1枚が2回。ロペス・チャベス、耳1枚。 トゥールーズ(フランス)。バウティスタ、耳なし。ファンディ、耳1枚。カステージャ、耳1枚、耳2枚。


 7月3日(月) 曇り

 突然とは、こう言うときに使う言葉だと今思う。中田英寿が、HPで引退を宣言した。そのコメントを観ようとHPにアクセスしたが開かないのだ。おそらく、物凄い数のアクセスが殺到して開かないのだろう。今回の日本代表は、中田のチームだった。最高に頼りになる選手だった。覚悟は始まる前に決まっていたのかもしれない。コメントが浮かばない。絶句に近い!

 「半年ほど前からこのドイツW杯を最後に約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた。最後のゲームになったブラジル戦の後、サッカーを愛してやまない自分がいることが分かった。最後の芝生の感触を心に刻みつつ、込み上げてきた気持ちを落ち着かせたのだが、最後にスタンドのサポーターへあいさつをした時もう一度、その感情が噴き上がってきた。新しい旅はこれから始まる。みんなの声を胸に、誇りを失わずに生きていく。みんなに心の底から一言を。ありがとう。」 ーー中田英寿選手の引退発表文要旨(公式HPから)サンスポの記事よりーー

 2日の結果。 バルセロナ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳なし。闘牛士、マンサナレス、耳要求で場内1周。見習い闘牛士。カジェタノ・オルドニェス、耳2枚。マンサナレスのバンデリジェーロ、エル・マンギが左太腿に12cmの角傷を受ける重傷。 ソリア。エル・シド、ファンディ、カステージャ、耳1枚。 テルエル。ペピン・リリア、耳なし。フェレーラ、場内1周。セラフィン・マリン、耳なし。 ウベダ。オルドニェス、ミウラ、耳なし。ルイス・ピサロ、耳2枚。 エル・エヒド。コルドベス、耳2枚が2回。ビクトル・プエルト、耳1枚、耳2枚。ホセ・オリベンシア、耳なし。 ビナロス。ヘスリン、耳1枚が2回。ハビエル・コンデ、場内1周。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。 トゥールーズ(フランス)。エスプラ、耳1枚。パディージャ、耳1枚ともう1枚要求。フリエン・ミレット、耳1枚。 EAUZE(フランス)。フリエン・レスカレット、サルバドール・コルテス、ガジョ、耳1枚。 VILAFRANCA DE XIRA(ポルトガル)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アントニオ・テジェス、M・テジェス・バストス、耳なし。闘牛士、ホセ・ルイス・ゴンサルベス、バルベルデ、場内1周。 サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス。フェスティバル闘牛。闘牛士、フンディ、耳2枚。モランテ、耳1枚。フリ、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳1枚。ペレラ、耳2枚。アレハンドロ・タラバンテ、耳1枚。見習い闘牛士、ガブリエル・ピカソ、耳なし。


 7月4日(火) 曇り

 言葉がない。今日は新聞を読みたい。それを受け止めて、それを感じたい。あまり考えるのではなく、ただそれを感じたいのだ。一般紙の1面も中田引退の記事が載っているそうだ。

 「電撃引退を表明した中田の今後は、どうなるのか。29歳という若さでプロ生活に終止符を打った中田の所属事務所関係者は3日、「今は海外でゆっくりしています。日本にいつ戻ってくるかは決まっていません。(引退後に)何をやるかは前々から話していましたが、詳しいことは決まっていません」と話し、現段階では未定だという。

 第1に考えられるのは、20年間身を投じてきたサッカー界への貢献。2000年には経営危機にあった古巣の湘南を支援するため約6000万円を拠出し、ユニホームスポンサーに。今季はJ1に昇格した地元の甲府にはスポンサーを紹介。女子サッカーリーグの新スポンサー、飲食業やブライダル関連企業の株式会社モックとの橋渡しをしたのも中田だった。

 しかし過去に「サッカーしか知らない人間にはなりたくない」と話していた中田はサッカー以外の分野でも幅広い才能を発揮している。時に特徴的なファッションで人前に姿を見せる中田は、服飾ブランドとのコラボレーションなどで新製品を続々と世に送り出し、ファッションリーダーとしての地位も確立している。イタリア語、英語と語学も堪能。商才にも長けており、都内でカフェを経営するなど、新たなビジネスの場での活躍も大いに考えられる。

 また、2003年7月には菓子メーカー、東ハトの執行役員に就任。経営再生中の同社は、3日に製パン最大手の山崎製パンに買収されることが決定したが、山崎製パン側は今後も継続して起用する方針だ。サッカー映画「GOAL!」(ダニー・キャノン監督)で銀幕デビューも果たすなど、中田の新たなステージには無限の可能性がある。」 ーー報知新聞よりーー

 「〜1985年12月1日―2006年6月22日〜
 俺(おれ)が「サッカー」という旅に出てからおよそ20年の月日が経った。8歳の冬、寒空のもと山梨のとある小学校の校庭の片隅からその旅は始まった。
 あの頃(ころ)はボールを蹴ることに夢中になり、必死でゴールを決めることだけを目指した。そして、ひたすらゲームを楽しんだ。サッカーボールは常に傍(かたわ)らにあった。
 この旅がこんなに長くなるとは俺自身思いも寄らなかった。山梨の県選抜から関東選抜、U―15、U―17、ユース、そしてJリーグの一員へ。その後、自分のサッカー人生の大半を占める欧州へ渡った。
 五輪代表、日本代表へも招聘(へい)され世界中のあらゆる場所でいくつものゲームを戦った。
サッカーはどんなときも俺の心の中心にあった。サッカーは本当に多くのものを授けてくれた。喜び、悲しみ、友、そして試練を与えてくれた。
 もちろん平穏で楽しいことだけだったわけではない。それ故に、与えられたことすべてが俺にとって素晴らしい“経験”となり、“糧”となり、自分を成長させてくれた。
 半年ほど前からこのドイツワールドカップを最後に約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた。
 何か特別な出来事があったからではない。その理由もひとつではない。今言えることは、プロサッカーという旅から卒業し“新たな自分”探しの旅に出たい。そう思ったからだった。
 サッカーは世界で最大のスポーツ。それだけに、多くのファンがいて、また多くのジャーナリストがいる。選手は多くの期待や注目を集め、そして勝利の為(ため)の責任を負う。時には、自分には何でも出来ると錯覚するほどの賞賛を浴び、時には、自分の存在価値を全て否定させられるような批判に苛(さいな)まれる。
 プロになって以来、「サッカー、好きですか?」と問われても「好きだよ」とは素直に言えない自分がいた。責任を負って戦うことの尊さに、大きな感動を覚えながらも子供のころに持っていたボールに対する瑞々(みずみず)しい感情は失われていった。
 けれど、プロとして最後のゲームになった6月22日のブラジル戦の後、サッカーを愛して止まない自分が確かにいることが分かった。自分でも予想していなかったほどに、心の底からこみ上げてきた大きな感情。
 それは、傷つけないようにと胸の奥に押し込めてきたサッカーへの思い。厚い壁を築くようにして守ってきた気持ちだった。
 これまでは、周りのいろんな状況からそれを守る為、ある時はまるで感情が無いかのように無機的に、またある時には敢えて無愛想に振る舞った。しかし最後の最後、俺の心に存在した壁は崩れすべてが一気に溢(あふ)れ出した。
 ブラジル戦の後、最後の芝生の感触を心に刻みつつ込み上げてきた気持ちを落ち着かせたのだが、最後にスタンドのサポーターへ挨拶(あいさつ)をした時、もう一度その感情が噴き上がってきた。
 そして、思った。
 どこの国のどんなスタジアムにもやってきて声を嗄(か)らし全身全霊で応援してくれたファン――。世界各国のどのピッチにいても聞こえてきた「NAKATA」の声援――。本当にみんながいたからこそ、10年もの長い旅を続けてこられたんだ、と……。
 サッカーという旅のなかでも「日本代表」は、俺にとって特別な場所だった。
 最後となるドイツでの戦いの中では、選手たち、スタッフ、そしてファンのみんなに「俺は一体何を伝えられることが出来るのだろうか」、それだけを考えてプレーしてきた。
 俺は今大会、日本代表の可能性はかなり大きいものと感じていた。今の日本代表選手個人の技術レベルは本当に高く、その上スピードもある。ただひとつ残念だったのは、自分たちの実力を100%出す術(すべ)を知らなかったこと。それにどうにか気づいてもらおうと俺なりに4年間やってきた。時には励まし、時には怒鳴り、時には相手を怒らせてしまったこともあった。だが、メンバーには最後まで上手に伝えることは出来なかった。
 ワールドカップがこのような結果に終わってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。俺がこれまでサッカーを通じてみんなに何を見せられたのか、何を感じさせられたのか、この大会の後にいろいろと考えた。正直、俺が少しでも何かを伝えることが出来たのか……ちょっと自信がなかった。
 けれどみんなからのmail(メール)をすべて読んで、俺が伝えたかった何か、日本代表に必要だと思った何か、それをたくさんの人が理解してくれたんだと知った。それが分かった今、プロになってからの俺の“姿勢”は間違っていなかったと自信を持って言える。
 何も伝えられないまま代表そしてサッカーから離れる、というのはとても辛いことだと感じていた。しかし、俺の気持ちを分かってくれている“みんな”がきっと次の代表、Jリーグ、そして日本サッカーの将来を支えてくれると信じている。
 だから今、俺は、安心して旅立つことができる。
 最後にこれだけは伝えたい。
 これまで抱き続けてきた“誇り”は、これからも俺の人生の基盤になるだろうし、自信になると思う。でもこれは、みんなからの“声”があったからこそ守ることが出来たものだと思う。
 みんなの声を胸に、誇りを失わずに生きていく。
 そう思えればこそ、この先の新たな旅でどんな困難なことがあろうと乗り越えていけると信じられる。
 新しい旅はこれから始まる。
 今後、プロの選手としてピッチに立つことはないけれどサッカーをやめることは絶対にないだろう。旅先の路地で、草むらで、小さなグラウンドで、誰かと言葉を交わす代わりにボールを蹴るだろう。子供の頃の瑞々しい気持ちを持って――。
 これまで一緒にプレーしてきたすべての選手、関わってきてくれたすべての人々、そして最後まで信じ応援し続けてきてくれたみんなに、心の底から一言を。
“ありがとう”
          ひで   (ホームページから原文のまま) 」 ーー毎日新聞よりーー


 7月5日(水) 雨

 苦い恋より、甘い恋。(ゴクッ)苦い濃いより、甘い濃い 松嶋菜々子が、生茶のCMでつぶやくフレーズだ。ふざけて職場で言っていたら、「甘い恋」の方が良いと、女性が言った。CMの話をしたら、そうなんだぁと言っていた。サッカー好きの少年が、「プロになって以来、「サッカー、好きですか?」と問われても「好きだよ」とは素直に言えない自分がいた。」と語り、「プロサッカーという旅から卒業し“新たな自分”探しの旅に出たい。」と言う。スポーツ界だけでなく、各界から引退を惜しむコメントが寄せられている。ジーコも、トルシエもそうだ。オシムも引退を惜しむコメントを言った。

 でもなぁ、中田自身が決めたことだから、それは尊重されるべきだし、周りがどうこう言うことではないと思う。が、今までの中田のイメージからすると、実に日本人的な「卒業」と言う言葉を使っていることに僕は違和感を感じてしまうのだ。僕が読んだ新聞の中のコメントで1番気になったのは、やくみつるの「まだ「億」の金が稼げる人間が、それに見切りをつけてまでやりたいこととは何なのか。唐突な引退表明に少し現実的でない感じを受けた。衝撃的な決断ではないと思うが、彼自身、どこまで自分を冷静に分析できているのか。『自分探し』という彼らしくない青くさい表現に、そう思った。同時に『孤高ぶっているけど、こんなに千々に乱れる心を持っていたのか』と、人間的な部分が最後に垣間見えたことにほっとした気もする」と、いうモノだった。

 この記事を読んで、もやもやしながらも、やはり同じような思いをしている人がいるのだというのが判ったことと、全体像が見えたような気がした。人間の行動を決定するのは、感情である。情熱である。中田は、新たな情熱を燃やすために違う道を歩き始める。

 今日未明から7発のミサイルが北朝鮮から発射された。日本、アメリカを初め、韓国などは非難をしている。ロシアも懸念を表明し、中国も同様だ。国連も非難決議などを可決するだろう。人間が恐怖を感じるのは、相手の実態が掴めないときだ。北朝鮮は、何を考えているのか判らなく不気味なので恐怖を感じるのだ。理にそぐわない。極東における緊張が国際情勢にどういう影響や変化を起こすのかは知らないが、面白いことになってきた。


 7月6日(木) 曇り

 フランスはフランスらしいサッカーでポルトガルに1−0で勝って決勝進出を決めた。デコを徹底マークして仕事をさせなかった。フランスの守備は素晴らしい。微妙な穴もあるような気がするが、破綻せずに持ち堪えている。決勝はイタリアと対戦する。守備が固いチーム同士の戦いだが、攻撃もフランスは、ジタンやアンリだけではないし、イタリアも、トッティやトニ、デルピエロだけじゃない。フランスは、安定した試合運びだが、イタリアは、どんな突発的なことが起こっても対応できるようなしたたかさと劇的な試合をしてきた。「ジダンの夏は未だ終わりません」「フランスの太陽は輝いています」決勝が楽しみだ。

 雨が続いて各地に被害が出ている。梅雨が明けると暑い夏が待っている。日本の外交政策は甘い。世界の2流国のような自信のなさを感じる。


 7月7日(金) 曇り時々晴れ

 今日は七夕。1年に1度の逢瀬の日。曇り空じゃ2人は会えなかったのかも知れない。明日の準備をしながらDVDの整理などをしている。記念闘牛を抜粋して観た。モランテ、アベジャン、馬のコヒーダ・シーン。スペインでも、馬の内臓が出ている画像は、出来るだけ見せないようにして放送していた。気が付いたら、金曜日。明日が闘牛の会で、原稿を送っていないことに気付いた。どうしよう。


 7月9日(日) 曇り

 土曜日も日曜日も競馬やらない。台風は東京には来なかった。土曜日の闘牛の会。満席の状態で、サン・イシドロの報告が出来た。終わったあと、MEGUさんに、ビデオを観ても感動したと、言われた。荻内先生には、訊きながらこの男(俺のこと)は言葉の使い方が上手くなった。無駄なことははぶいて必要なことを話せるようになった、と思ったよと言われた。

 3位決定戦は、ドイツが3−1でポルトガルを破った。決勝は、明日。嫌な話が耳に入った。イタリアは、優勝したら、ユベントスなどの事件を不問にするという噂があるという。そんなのでイタリアが優勝したらとんでもないことになる。そんなことにならないためにも、また、好みから言ってもフランスに是非勝って貰いたい。

 7日の結果。 パンプローナ。セラフィン・マリン、マンサナレス、耳なし。ガジョ、耳1枚。 テルエル。ポンセ、耳2枚。ハビエル・コンデ、罵声、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。

 8日の結果。 パンプローナ。ウセダ・レアル、場内1周。ミウラ、耳なし。ロブレニョ、耳なし。 テルエル。セサル・リンコン、エル・シド、パウリタ、耳なし。 フエンテサウコ。バルベルデ、耳1枚。ガジョ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。アルバロ・フスト、耳1枚。 エステポナ。コルドベス、ファンディ、耳2枚、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳2枚が2回。 アルゴルファ。ヘスリン、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。ペピン・リリア、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。アントン・コルテス、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。 チャテアルレナルド。ファン・バウティスタ、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳1枚。イバン・ガルシア、耳なし。


 7月10日(月) 曇り時々晴れ

 ハッキリ言って失望した。勝てる試合だった。しかし、ジダンがイライラからか切れて、頭突きで退場して、勝てる試合を落としたのだ。延長になってからもフランスは攻め続けて、イタリアは攻め手を欠いた。シュートすら打てない。フランスは、ジダンを中心にゲームを支配していた。

 「 「レッドカードが出された瞬間に、試合は死んだ」とフランスのドメネク監督は言った。イタリアのリッピ監督はユベントス監督時代、ジダンが所属選手だったこともあり、「ジダンのことは常に誇りに思っていた。彼のことは良く知っているし、レッドカードについては彼のキャリアがここで終わることを思うと残念だ」 また、ドメネク監督は、「すごく残念だ。でも内容ではフランスが勝っていた。イタリアは得点できず、彼らが唯一ゴールできるチャンスはPK戦だった。ジズー(ジダン)がこういう形で辞める形になってしまったのがすごく悲しい。W杯ではいいプレーをしていた。彼がやったことを弁護するつもりはないが、理解する気持ちはある。やはり最後の10分、ジダンをすごく必要とした。彼の存在が試合の流れを決める。」 」 ーー東スポよりーー

 ジダンは非常に偉大なサッカー選手だ。そのジダンの引退試合になるW杯決勝という最高の舞台での暴行による退場。イタリアだけでなくおそらくフランスでも、汚点としてマスコミが報道していることだろう。それでも僕は思う。ジダンの様な非常に偉大な選手でも神ではない。人間なのだ。こういう状況においても間違いを犯す人間なのだ。それも含めて僕はジダンが好きだ。大好きだ。

 この大会のMVPが発表されてジダンが選出された。優勝できなかったことは悲しいことだが、フランスは、ジダンを中心に良い試合をした。観客をワクワクさせた。それでもグランドで歓喜したのは、PK戦で勝ったイタリアだった。しかし、あの喜び様を観るのは気分が悪かった。喜ぶ人がいれば、悲しむ人がいる。それがスポーツなのだ。

 新しい情報では、NHKが、退場の真相について、ジダンの親戚からの情報として「出身について侮辱された」と伝えた。

 9日の結果。 パンプローナ。フンディ、場内1周。パディージャ、耳なし。ルイス・ビルチェス、場内1周。


 7月11日(火) 曇り

 「だれも責める者はいなかった。1―1で突入した延長後半5分。しつこくマークしたイタリアDFマテラッツィと口論になり、相手の暴言に反応したのか、突如、振り向きざまに相手の胸にガツンと頭突きを食らわせた。ボールがないところでの出来事だったため、主審と副審は見逃していた。相手GKブッフォンの猛抗議で第4の審判に主審が確認し、レッドカードで一発退場となった。

 10日付英紙ガーディアンは、「マテラッツィがジダンを(イスラム系の)テロリスト呼ばわりしたことが発端だ」と報じた。また、フランスのテレビ局の報道によれば、出生に関する侮辱的な発言だったという。ドメネク監督(54)は、「マテラッツィに何を言われたのかは分からない」と話したが、ビデオ映像を判断の根拠としたと見られる点について、「だれかがいきなりビデオ判定という、ルールにないことをやってしまった」と批判。FWアンリは「ビデオを特定のケースだけで使うべきではない。使うならマテラッツィ(が何を言ったか)も調べるべきだ」と不満をぶつけた。」 ーー報知新聞よりーー

 フランスの新聞も、イタリアの新聞もジダン退場の真相に触れたがっていないようだが、イギリスの新聞には、マテラッツィに頭突きをした理由について、マテラッツィがジダンに、「アルジェリアのテロリスト」と言ったと伝えているそうだ。アルジェリア移民の子供としてマルセイユに生まれたジダン。もし、マテラッツィが本当に「アルジェリアのテロリスト」と言ったのなら、人種差別発言として問題になるだろう。

 その他には、病気の母親を侮辱されたとか、姉を侮辱されたと言う憶測なのか、事実なのか判らない記事がヨーロッパで報道されているそうだ。なお、凱旋帰国したフランス・チーム。ジダンが登場すると歓声と喝采がなったそうだ。退場の真相について、代理人が、イギリスBBCに言ったところによると、イタリアの選手から侮辱された。と、語った。2,3日中に本人が話すだろうともコメントした。

「優勝トロフィーの脇を通って最後のピッチを後にした背番号10は、表彰式も欠席し、沈黙を貫いた。フランス協会のセスカレッテ会長は控室のジダンを見て「ジダンの行為は決勝の結果に関係ない。裁いたり、責めたりできない。ただ、悲しく不幸な男がそこにいた」と同情。そして、シラク大統領はチームへの貢献を称賛した。

 貧しいアルジェリア系移民の子として育ち、「移民国家フランス」では人種を超えた国民的英雄。02年大統領選で移民排斥を訴えた極右、国民戦線のルペン党首が決選投票に進み、同国社会を震撼(しんかん)させた時、「あれはフランスの価値に合わない」と、極右に投票しないよう呼びかけたこともあった。後の大統領有力候補との声も上がる。

 今後は家族と休暇を過ごし、マドリード(スペイン)で子供たちにサッカーを指導するプランを温めている。本人の希望さえあればレアル・マドリードや代表での引退試合が開催される準備があるという。

 「ジズー(ジダンの愛称)に言いたいのはありがとう、その一言だけ」とアンリ。DFサニョルも「彼が代表に戻ってくれなかったら決勝の地にいられなかった。感謝している」と話した。パリの凱旋門には「ジズー、愛してる」のイルミネーションが輝いた。」 ーー報知新聞よりーー

 「準優勝のフランス代表は10日、パリのエリゼ宮(大統領府)での昼食会に招かれた。そこでシラク大統領はMFジダンに対して「国民の称賛の声を伝えたい」とねぎらいの言葉を送った。またジダンに呼び掛ける形で「競技生活の中でおそらく最も厳しく、つらい瞬間だろうが、国民全体の称賛と愛情、尊敬の声を伝えたい」と述べた。」 ーーサンスポよりーー

 10日の結果。 パンプローナ。ロペス・チャベス、耳なし。フランシスコ・マルコ、耳1枚、耳要求で場内1周。フェルナンド・クルス、耳1枚、場内1周。


 7月12日(水) 曇り

「 「突如切れたジダンがマテラッツィの胸にロケット頭突きを喰らわせて退場してしまう」

「ジダンは最後の最後までジダンだった」

「これでフランスが優勝していたらそれですむ話やけどな」

「しかしなんでいきなり切れたのかね」

「なにか言われて一瞬で切れたことからして、人種差別発言か家族の悪口を言われたか、どっちかやろ」

「どうせならアゴに喰らわせてやればよかったのにな」

「おいおい」

「そういう発言をする人間が無罪で切れたら負けというのもおかしな話やろ」

「まあな」 」 ーーHP『蹴球計画〜スペインサッカー〜』ーー

 昨日上記のHPの記事を読んでいて、もやもやしていた気持ちがすーっとした。「どうせならアゴに喰らわせてやればよかったのにな」と言うところが実に良い。こんな事を書くマスコミはない。ネットが発達してHP上で自分の意見が書けるようになったからこういう記事が読めるのだ。書いたのISOさん。スペインに行くと連んでバルに飲みに行く気の合う人だ。スペインでサッカー協会の監督試験を受けて合格して子供たちにサッカーを教えている人だ。だからスペイン・サッカーには詳しいし、ヨーロッパの主要国のサッカー事情にも詳しい。それと、リーガ・エスパニョーラは、申請すればただで観れる権利を持っている。協会公認の監督だからだ。

 「どうせならアゴに喰らわせてやればよかったのにな」で、気分がすーっとして、こういう風に思う人がいることにホッとした。勿論そのあとの、「そういう発言をする人間が無罪で切れたら負けというのもおかしな話やろ」と言うのも実に納得できる!こういう感覚がISOさんと仲良くなっている理由なのだろう。気が合うのだ。僕がサン・イシドロで毎日観戦記を書き、彼がヨーロッパ選手権で毎日観戦記を書き、お互いに刺激しあって書いているのだ。だから今回のワールド・カップも、毎日全試合を観て観戦記を書いていた。今年の観戦記の形式を変えたのも彼のHPの影響が大きいのだ。

 「ジダンの頭突きの発端はシャツだった? ガゼッタ・デロ・スポルト紙によれば、マテラッツィは「ジダンのシャツをつかんだら、彼が横柄に『そんなにシャツが欲しいなら、後でやるよ』と言ったので、侮辱の言葉で答えた」と話しているという。これまでは、マテラッツィがジダンに対し暴言を吐いたとされていたが、侮辱の言葉を吐いたことを認めた上で反論した形だ。これは、同選手が帰国途中に話したもので「侮辱の言葉」の詳細については明らかにしなかった。

 マテラッツィの発言内容について、11日付の英国大衆紙「ザ・サン」は、読唇術の専門家の鑑定で「おまえはテロリストの売春婦の息子だ」と1面で展開。ブラジルのテレビも読唇術から「姉が売春婦」と分析。また、英大衆紙デーリー・ミラーは、イスラム教徒のジダンに対し「イスラム教徒がテロリストである」という趣旨の暴言を吐いたと報じている。

 しかし、マテラッツィは「テロリスト」と呼んだり、ジダンの母、家族を侮辱したのではないかという推測を完全否定。同選手は14歳のときに母親を亡くし、イタリアでは母思いとして有名で「僕にとって母は神聖なものと知ってるでしょ」とも話している。

 一方、今回の事件に関し、FIFAは11日、声明文を発表。「我々は今回の出来事をできるだけ正確に調査する。ジダンのあの行為に至るまでの経緯を徹底的に突き止める」とした。この日、ドイツから帰国したFIFA理事を務める日本サッカー協会の小倉純二副会長(67)はね一般論として「一部で言われているテロリストや売春婦などの言葉は、黒人選手などへの差別発言と同等の問題発言だ」と指摘。FIFAの「懲戒規約」では、無礼な発言などで人を侮辱した場合は最低2試合、宗教や出自を含む差別的な言動をすれば最低5試合の出場停止を科すとしている。

 全世界が注目した中で起きた退場劇の真相は今後、関係者などの聴取によって明らかになっていく。」 ーースポーツ報知よりーー

 しかし、「ジダンのシャツをつかんだら、彼が横柄に『そんなにシャツが欲しいなら、後でやるよ』と言ったので、侮辱の言葉で答えた」というのは、彼の言い分であって、侮辱の言葉を言うのは明らかにマテラッツィが悪いではないか。まっどちもラテンの血を感じさせる熱さがあるのだろうが・・・。

 「フランス国内では11日、ジダンを許そうという論調が勢いを増している。フランス・ソワール紙は「分かったよ、ジズー」と愛称で呼び掛ける見出しを掲げ、今回の暴力行為は母親に関する侮辱の言葉が引き金になったとの見方を紹介。「(ジダンの行為を)理解できなかった人がいるとしたら残念だ」と述べた。

 パリジャン紙は1面に「好きだよ、ジズー」との見出しを掲載。10日に実施した世論調査で「ジダンの行為を許すか」との設問に61%が許すと答え、許さないと答えた人は27%にとどまったと伝えた。

 非難の言葉を撤回したのは、スポーツ紙レキップ。同紙は10日付で、子供たちにどう説明したらいいのかと嘆き「あなただって、自分の子供に説明しなくてはならないと思ったはずだ」とジダンに問い掛けたが、11日付の紙面では一転して「言い過ぎたところがあった」とジダンに謝罪した。」 ーースポーツ報知よりーー

 世論というのは、物事の事実や正否などの正義と関係ないところで感情的に結論を出すときがある。それが、ジダン擁護になっているような気もする。僕はむしろ、ベンゲルの言うように、「ジダン? あれは自殺のようなものだ。キャリアの最終章で彼ほどの偉大な選手のあの行為は誰も理解できないだろう。私もあの時、彼に一体何が起きたのか、絶対に理解できない。彼には公の場で何があったのか説明する義務があると思う。」と言うまともな正論の方が理解しやすいのだ。ただし、ベンゲルは現役の監督で、支配下の選手に対してはおそらく同じ事を言うのだろう。でも、日本にいたときは、ストイコビッチの退場に何度も立ち会っている。その時、彼は何と言っていたのか調べたい気がするのだ。

 あの日、フランスサッカー協会の人が、「そこには悲しい不幸な男がいた」とジダンを言った。13日カナル・プルスでTVに出演するという。そこで、事の真相が話されるのではないかと言われている。

 11日の結果。 パンプローナ。ファンディ、耳なし。カステージャ、耳1枚と強いもう1枚要求。右太腿に角傷を受けル。傷は2つの軌道があり、20cmと、10cmで膝に傷先が到達していて、可能性として重傷。セサル・ヒメネス、耳なし。


 7月13日(木) 曇り

 雨の降らない梅雨。蒸し暑く汗がダラダラ流れる。闘牛の会はどうなのだろう?なるようにしかならないだろう。みんなが続ける意志があるのかどうかに、結論が導かれていくと思っている。

 「ジダンの母・マリカさんが抑えきれない怒りをマテラッツィへぶつけた。

 英デイリー・ミラー紙によれば「あの男の急所を切り取ってやりたい」と発言したという。1面には「I want that Italian’s b★lls」の見出し。禁止用語なのか、ballsのaの文字は星マークで隠されるほどの過激さだ。

 ジダンは退場前にマテラッツィから「お前はテロリストの売春婦の息子だ」「姉は売春婦」などと言われ、家族を侮辱されたとうわさされている。マリカさんは決勝戦当日に入院したとも言われており、母を気遣う気持ちがジダンを頭突き行為に走らせたとも考えられている。体調が回復したマリカさんは「あの子は私の名誉、家族の名誉を守っただけ。マテラッツィに対する嫌悪感だけが残る。彼が言ったことが本当なら、急所を切り取りたい」。たとえ相手が193センチ、全身入れ墨だらけの大男マテラッツィでも、ひるむことなく鉄拳制裁を予告した。

 父・イスマイルさんも息子を擁護した。イタリアのスポーツ紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によれば「人生は瞬間で変わる。イタリア人が何か言って息子も戦闘態勢に入った」と分析した。

 新たな暴言のうわさも出た。デイリー・ミラー紙はマテラッツィがマリカさんへの侮辱を完全否定した上で、こんなやりとりがあったことを暴露。接触プレーでシャツをつかんだ際、ジダンから「そんなにシャツが欲しいなら、試合の後でくれてやる」と言われ「お前のシャツより、お前のかみさんのシャツを脱がせたい」と言い返したという。」 ーースポーツ報知よりーー

 「サッカーのW杯決勝で退場処分を受けたフランスMFジダンは12日(日本時間13日)、フランスのテレビ、カナル・プリュスのインタビューに応じ、自分の母親と姉についてイタリアDFマテラッツィが「非常に激しい言葉で何度も」侮辱したのが暴力行為の原因だと述べた。

ジダンは、具体的に何を言われたのかについては「母と姉に関する非常に個人的なことだし、それに非常に激しい言葉だ」として、明言しなかった。

また、決勝をテレビなどで観戦していた子どもたちやファンに対して「おわびしたい」と述べる一方、「侮辱の激しさ」を理由に「(暴力行為を)後悔はしていない」と強調した。」 ーーサンスポよりーー

 「イタリア代表・マテラッツィと共演!ストーンズ、世界ツアー再開
手術前と全く変わらぬ姿を見せ、「脳に響くからエレキギターは無理」など様々な噂を吹き飛ばしたキース・リチャーズ(AP)
【ミラノ(イタリア)11日(日本時間12日)=サンケイスポーツ特電】世界最強ロックンロールバンド、ザ・ローリング・ストーンズの世界ツアーが、当地のサン・シーロ・スタジアムに6万5000人のファンを集めて再開された。

ミックは得意の“現地語MC”で、サッカーW杯優勝を祝福。さらにライブの最後には、イタリア代表のFWデルピエロと、“ジダンに頭突きを食らった男”として話題のDFマテラッツィをステージ上に招き入れた。

当地はマテラッツィが所属するインテルの本拠地とあって、渦中の男を大歓迎。ミックはイタリア語で「このステージには『頭』に問題のある奴が多いな」と毒舌を一発かまし、キースとマテラッツィを苦笑させた。」ーーサンスポよりーー

 ストーンズも商売人である。こういう逞しさがなければやっていけない厳しいショー・ビジネスの世界なのだろう。

 12日の結果。 パンプローナ。ポンセ、罵声。エル・シド、耳なし。サルバドール・コルテス、耳2枚。


 7月14日(金) 曇り

 昨日今年初めて蝉の声を聞いた。あの声を聞くとどうして暑いと思うのだろう。それは、暑いときにいつも聞いているからそう思うのか?TVで風鈴のことをやっていた。暑い夏の涼を演出する風鈴の音色。東京ではガラスの風鈴だが、僕が子供の頃からなじんできたのは南部鉄瓶の鉄で作った風鈴だ。あの音を聞くと、暑い夏の夜に母親にうちわで扇いで貰いながら、暑いのにお母さんは休むことなくうちわを扇いでいることに感謝したモノだ。

 ようやく荻内先生とTELが繋がった。月曜日に会って話をすることになった。

 13日の結果。 パンプローナ。フリ、耳要求。ペレラ、弱い耳要求。アンベル・ポサダ、耳なし。


 7月15日(土) 曇り一時雨

 体重計に乗ったら、約2キロ減っていた。暑いからだろう。京都では祇園祭が始まっている。雷蔵の命日は2日後だ。ミサイル発射で朝鮮学校の生徒への脅迫や暴力事件が起きているという。北朝鮮がやったことは非道いことだが、朝鮮学校の生徒たちには何の関係もないことだ。こう言うことは、日本人の恥と言うより、人間として恥ずべき行為だ。大馬鹿者がある行為だと知るべきだ。

 14日の結果。 パンプローナ。ペピン・リリア、エンカボ、耳なし。フェレーラ、耳要求、耳2枚と尻尾1つ。コヒーダされ左太腿に22cmと14cmの角傷を受ける。可能性として重傷。 リンコン・デ・ラ・ビクトリア。コルドベス、耳2枚。リカルド・オルティス、耳4枚。オルドニェス、耳1枚、耳2枚、耳1枚。


 7月18日(火) 雨

 降り続く雨。「はげしい雨が降ると何かが変わる」とディランは言った。

 時間が経ったが8日の闘牛の会について書いておく。遅めに着いたたが、もう10人以上が席について待っていた。受付では、みんなが僕のことを待っていると聞いた。急いで上に上がってまず、初めにマルーとアレハンドロ・サンスの『CRAZON PARTIO』のDVDをかけて、それからテレマドリードのシーラさんの結婚式を放送したマドリーディレクトを流した。みんな面白がって観ていた。久々に出席した井戸さんも笑顔で観ていた。それから取材の経緯などを簡単に説明して、今年のサン・イシドロ報告に入った。

 初めは今年のサン・イシドロ初めてのプエルタ・グランデ(以下PG)のセサル・ヒメネス。左右の角が悪い牛だったが落ち着いて丁寧にパセを繋いだファエナ。牛を扱う技術、危ないのにそんなに危ないと思わせない技術が素晴らしい。次がエドゥアルド・ガジョ。左角が危ない牛で手を替えるパセでコヒーダ。顔から牛の返り血を滴らせて熱演。次がアントニオ・フェレーラの印象的なバンデリージャ。後ろ向きで牛を迎える。この緊張感が良かった。キエブロの後タブラ前で牛を交わすと観客が総立ちになる。ファエナも観客を喜ばせ続けた。そして、エル・シドのPG。今ラス・ベンタス闘牛場で1番安定して非常に上質のファエナを出来るようになった。

 後半はPGを逃したファエナ。セバスティアン・カステージャのアレナ中央から始めた命賭けのファエナ。左角が悪いのにわざと左角でパセをしコヒーダされる。非常に感動的だった。覚悟をしたすごい顔だった。そして初めから最後までアレナ中央部分でのファエナ。ファンディとカステージャのキーテ合戦も素晴らしかった。フリのグラン・ファエナ。牛がメホール・トロに選ばれた良い牛。マティアス・テヘラは2番目に感動した。カステージャは緊張で肩がこるファエナだったがマティアスのは肩に力が入るファエナ。引き込まれ応援したくなるファエナだった。そして最後は、アレハンドロ・タラバンテ。ホセ・トマスを教えたアントニオ・コルバチョに教えを請い身に付けた技術。しかし、この落ち着きは技術ではなく彼の資質。非常に大きな可能性を感じさせる素材だ。有名闘牛士と一緒に出場しても引けを取らない力量だ。

 荻内先生と会って話をした。今後の闘牛の会のことについてだ。そこで、話し合ったことが闘牛の会の決定事項として進めることにしようと先生が言った。本来なら会員の合意を取り進めるべきなのだが、それでは、全く進まない。実際、定例会でもそうなのだ。だから、先生が言うように決定事項としてこれを進めるしかないと思う。

 1.東西文化センターでの定例会は今度の9月をもって終了とする。
 2.年内は随意の場所で定例会を開き、懇親会とし、特定の発表は前提としない。
 3.2007年から会費は集めない。経費は寄付でまかなう。
 4.会報、月報は休刊する。再刊の場合、その都度寄付を集める。
 5.会は、第2土曜日JR国分寺駅南口徒歩約2分の Aoyuzu (TEL 042−324−3535 国分寺市南町2−16−14 KSビル2F)に18時〜20時に集まる。

 大まかなことは、上に書いたことになる。

 15日の結果。 モン・ド・マルサン(フランス)。セサル・リンコン、耳1枚。ペレラ、アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。 ナバルカルネロ。ポンセ、耳なし。オルドニェス、耳1枚、耳2枚。エル・シド、耳なし。 シウダ・レアル。ヘスリン、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。エル・シド、耳1枚、耳2枚。 ロス・ガジャルドス。ミックス闘牛。闘牛士、カナレス・リベラ、耳1枚。ヘスス・アルメリア、耳4枚。見習い闘牛士、アレハンドロ・カルモナ、耳1枚、耳2枚。 トロックス。イバン・マグロ、耳2枚と尻尾1つが2回。パディージャ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 ラ・プエブラ・デ・モンタルバン。エンカボ、耳1枚が2回。ホセ・モンテス、耳1枚。アルバロ・フスト、耳4枚。 ビジャフランカ・デ・ロス・バリオス。コルドベス、耳1枚が2回。ルイス・ビルチェス、サルバドール・コルテス、耳2枚。

 16日の結果。 バルセロナ。エル・シド、耳なし。ファンディ、耳2枚。アレハンドロ・タラバンテ、場内1周。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。セサル・ヒメネス、サルバドール・ベガ、耳なし。マティアス・テヘラ、口笛。 マルベージャ。ミックス闘牛。闘牛士、オルドニェス、耳1枚が2回。マンサナレス、耳1枚。見習い闘牛士、パロモ・リナレス、耳なし。 モン・ド・マルサン(フランス)。パディージャ、エンカボ、ロペス・チャベス、耳なし。 ルセナ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳なし。闘牛士、ポンセ、耳1枚。フィニート、コルドベス、耳2枚、耳1枚。 ロルキ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、エル・カルタヘナ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。闘牛士、ヘスリン、ペピン・リリア、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 オンダラ。アンヘル・デ・ラ・ロサ、耳1枚が2回。ファン・デ・フェリック、耳1枚、耳2枚。

 17日の結果。 モン・ド・マルサン(フランス)。ポンセ、耳2枚、耳1枚。エル・シド、耳1枚。フリエン・レスカレット、耳なし。


 7月19日(水) 雨

 体重計に乗ったら、1.5キロ増えていた。ちょっと体を動かさないとこうなる。雨が降り続いて涼しい影響もある。今日本屋でジダン引退記念の雑誌を買ってきて読んだ。プラティニ、デシャン、マケレレ、デュガリー、リッピ、ジャケ、など文章はどれも面白い。嫁さんのヴェロニクの事を書いた文章も良かった。日本に帰ってくる前に、VIPSで売っていたジダンのDVDを買おうと思っていたのに、買うのを忘れてきたのが悔やまれる。9ユーロしなかったのに・・・。日本では、7140円で売っているらしい。

 18日の結果。 バレンシア。エスプラ、耳なし。バレラ、トマス・サンチェス、耳2枚。 モン・ド・マルサン(フランス)。フンディ、場内1周。デニス・ロレ、ルイス・ビルチェス、耳なし。


 7月21日(金) 雨

 榎本さんの話だと、セサル・リンコンはスペイン国籍を取ったという。闘牛関係者は政治家とも親しいのでセサルのような有名闘牛士なら簡単だという。サッカーでもそうらしいし、その話は納得できる。NHKでベネズエラのチャベス政権と、それに対抗してコロンビアのアメリカとの関係強化がどういう背景があるのかと言うことをやっていた。麻薬の国でもあるコロンビア。左翼政権に対抗してコロンビアにアメリカが軍を駐屯させて訓練をしているという。治安が悪く、仕事がないコロンビアは、問題を抱えながらあがいている。本当にセサルがスペイン国籍を取ったのであれば、それは非常に良いことだ。闘牛を辞めても、牧場主として充分やっていける。近年の闘牛士が開いた牧場の中では、1番良い牛を出しているのだから。

 ジーコ・ジャパンのワールド・カップでの戦いを振り返る番組をやっていた。日本のサッカーは、世界から観て弱いのだと言うことを、日本人はもっと受け入れて理解するべきだ。オシムが言うように、日本独自のサッカーを目指してこれから模索が始まる。弱いと言うことを認識するところから始めるべきなのだ。ジーコは良くやった。選手のレベルは韓国に比べてずっと上だ。技術的に言ってもそうだ。でも、勝とうという意欲や、ゴールしようとする意識が足りない。協会が如何に努力しようと、そこはなかなか手を付けられない問題点だ。観客も幼稚。サッカーを良く判っていない。だから、ドイツでも、とてつもない金額で切符を買ってみていたようだ。少なくても、野球のように、負けると怒る阪神ファンのような存在がサッカーにはない。野球で世界一になれても、サッカーでは遙か彼方の世界一。

 19日の結果。 バレンシア。ペピン・リリア、場内1周。ルイス・ビルチェス、セルヒオ・マルティネス、耳なし。 モン・ド・マルサン(フランス)。モランテ、口笛が2回。フリ、ガジョ、耳1枚。

 20日の結果。 マドリード。ルイス・マヌエル、耳なし。クーロ・ディアス、耳1枚。ルイス・ビルチェス、耳要求で場内1周。 バレンシア。ウセダ・レアル、耳なし。ミウラ、弱い耳要求。フリ、口笛。 ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオン。フィニート、耳2枚。パディージャ、耳2枚、耳1枚。ファンディ、耳1枚が2回。


 7月22日(土) 

 自分の中でも変わらなければならないことがある。変えなければならないことがある。日本に帰ってきて1ヶ月が過ぎた。このままではいけない。この1週間は、計画を立てようと思う。工程表のようなモノが作れれば良いと思っている。大雑把で良い。細かく作ってもどうせ出来やしない。そういうモノを基準にして事を進め、行動しようと思う。

 21日の結果。 バレンシア。ポンセ、耳1枚。トマス・サンチェス、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。 ロケタス・デ・マル。セサル・リンコン、モランテ、耳なし。ファンディ、耳2枚、耳1枚。 アタルフェ。フィニート、罵声、耳2枚。オルドニェス、耳1枚が2回。フリ、耳2枚、弱い耳要求。 メンヒバル。ビクトル・ハネイロ、ヘスス・ミジャン、耳1枚。マヌエル・エスクリバノ、耳4枚。


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