断腸亭日常日記 2006年 その4

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
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5月30日〜6月19日 6月22日〜7月22日

 7月23日(日) 曇りのち雨

 闘牛の会について、メールで意見をいくつか貰った。こっちで考えていないことなど面白い意見がある。ありがたいメールである。荻内先生にも報告しなければならないし、それとは別に、早めに感想を返信しなければと思っているのだけど・・・。

 玉三郎と鼓童の競演の舞台、『アマテラス』をNHK教育TVでやっている。演出や稽古の風景もちゃんと取材している。こう言うのを見せられると芝居が観たくなる。

 今日の気分は天気と同じで曇りのち雨。腹を立てながら電車で帰ってきたが、本を読んでいると落ち着く。もう少し本を読む時間が増えるような生活がしたい。

 21日の結果。 エスパルティナス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。闘牛士、エル・シド、耳1枚、耳2枚。見習い闘牛士、パロモ・リナレス、耳なし。

 22日の結果。 サンタンデール。フェルナンド・クルス、耳なし。サルバドール・コルテス、アレハンドロ・タラバンテ、耳1枚。 マンサナレス。ペピン・リリア、場内1周、耳2枚。ビクトル・プエルト、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳2枚。 アビラ。ミックス闘牛。闘牛士、ハビエル・コンデ、モランテ、耳なし。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。 ロケタス・デ・マル。フィニート、耳2枚。コルドベス、耳1枚と強いもう1枚要求が2回。オルドニェス、耳なし。 マルベージャ。エル・シド、耳2枚。ファンディ、耳4枚。サルバドール・ベガ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 コジャド・ビジャルバ。ロペス・チャベス、耳1枚。サンチェス・バラ、耳2枚、耳1枚。イバン・ガルシア、耳なし。 モンデハル。アブラアム・バラガン、耳1枚、耳2枚。パウリタ、耳1枚。イバン・ファンディニョ、耳1枚が2回。 ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオン。ヘスリン、耳1枚。クーロ・エスカルセナ、マンサナレス、耳なし。 アルマデン。パディージャ、耳1枚。エンカボ、ルイス・ビルチェス、耳2枚。 サルバレオン。アントニオ・バレラ、耳2枚、耳2枚と尻尾 1つ。ガジョ、耳4枚と尻尾2つ。ファン・ルイス・ピサロ、耳2枚、耳1枚。


 7月24日(月) 曇りのち雨

 健康グッズというのだろうか、座るときのクッション(椅子、座布団兼用)と、背筋岩盤浴クッションを買ってきて、使っている。背筋クッションを横になって使っていたら、右足の方に凝りがあるのが判った。姿勢が悪のにでこういうのを使って少し矯正した方が良いようだ。

 少し部屋の片付けをした。最近ウンコの出が悪い。食べてるときが幸せだという人がいるが、僕はどちらかというと、ウンコしているときに幸せを感じる。夜寝れないという人がいて、ネットとかゲームとかやっているんじゃないの、と言ったら、前はゲームとか面白かったのに、今は何をやっても面白くないですと、言う。こう言うことを平気で言うのを、素直と言えば、素直だけど驚いてしまう。

 23日の結果。 バルセロナ。オルドニェス、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。ポンセ、耳1枚。モランテ、耳2枚。ヘスリ・デ・トレセラ、耳1枚が2回。 マンサナレス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳2枚、場内1周。闘牛士、アベジャン、耳1枚、場内1周。ルイス・ミゲル・バスケス、耳1枚、耳2枚。 ロケタス・デ・マル。ヘスリン、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。サルバドール・ベガ、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳1枚。 トレモリノス。ミックス闘牛。闘牛士、ハビエル・コンデ、耳1枚。ファンディ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳2枚、耳1枚。 コジャド・ビジャルバ。エンカボ、耳1枚。ロブレニョ、場内1周。ルイス・ボリバル、耳1枚。 アルマデン。フィニート、耳2枚。エウヘニオ、耳2枚、耳1枚。エル・シド、耳2枚。 SAINT VINCENT DE TYROSSE(フランス)。フンディ、耳要求で場内1周。パディージャ、弱い耳要求。ルイス・ビルチェス、耳なし。 ORTHEZ(フランス)。デニス・ロレ、耳なし。サンチェス・バラ、耳2枚、耳1枚。サルバドール・コルテス、耳なし。


 7月26日(水) 晴れ

 背筋岩盤浴クッションを使って朝を迎えたら、出る出る快便が。姿勢を良くすれば腸も活発に動いて便を出す準備をするようだ。快便は心を和ます。日常で大事な出来事。

 久々に晴れて暑い。これでようやく蝉たちが鳴き始めるだろう。ウンザリする声を聞く日々が始まる。問題があって、そのことを問いつめて話を訊いたが、どうもよく解らない。説明の内容と事実の間に隔たりがあり、それが言葉で埋めることが出来ていないからだ。客観的に物を考えて、説明の道筋がハッキリしないのだ。つまり、筋が通っていないのだ。本人が言っていることをころころ変えるのも、その一つ。正直に話していると思えないのだ。だけど、それでも、言っていることを否定は出来ない。そうですかと言うしかないだろう。行動と言葉によって、彼自身の信用を失わせている。責任感や正義感って物を持っていないのだろうか?

 24日の結果。 サンタンデール。フリ、耳1枚。ファンディ、耳なし。ペレラ、場内1周。

 25日の結果。 サンタンデール。エル・シド、耳要求。カステージャ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳要求。 コジャド・ビジャルバ。コルドベス、オルドニェス、耳1枚。アベジャン、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 トゥデラ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳なし。闘牛士、モランテ、耳1枚ともう1枚要求。アントニオ・バレラ、場内1周。 サンティアゴ・デ・ラ・プエブラ。サンチェス・バラ、耳1枚が2回。セラニト、耳1枚。ファン・アンドレス・ゴンサレス、耳1枚、耳2枚。


 7月27日(木) 晴れ

 汗を流した後の風呂は気持ちが良い。♪涙の数だけ強くなれるの♪なんて言葉は嘘だ。こんな女々しい女のような考え方など出来筈がない。汗を流しただけ自信になる。と言う風に考えるのが自然だ。

 束芋という現代美術作家が、NHKの「トップランナー」に出ていた。興味深い話をいくつかしていた。イラストを描いて、それに色を塗るのに当初はフォト・ショップを使って色づけをしていたそうだが、どうも良い色が出ない。色々試して行き着いたのが、浮世絵の色からPCで貼り付けていくと言う手法を考え出したという。浮世絵の色は、絵の具を使って簡単に出せる色ではないし、PCで出せる色でもない色合いが作品に味を出すのだそうだ。面白いことを考えた物だと思った。

 ファッション関係の仕事をしているMさんの奥さんが、マドリードに行ったときに言っていたのは、日本の若い子は色の指定とか簡単だけど、スペイン人の若い子の方が色に対して色々なことを言う。どうも、若い日本人の色に対する感性は、弱い。と、嘆いていたことを思い出した。そういう意味でも、束芋女史の色彩感覚というのは、日本人の最も繊細で大胆な浮世絵に行き着いたというのは興味深かった。こういう感覚というのは重要だ。

 26日の結果。 サンタンデール。ポンセ、セラフィン・マリン、サルバドール・ベガ、耳なし。


 7月28日(金) 曇り

 夕方、帰国中の下山さんに会った。セビージャから飛行機に乗るマドリードまで向かうAVEがコルドバ過ぎでトラブルを起こして立ち往生。外が50度の気温の暑い車内に3時間以上閉じこめられて、倒れる人がいて救急車が来たり、大変だったという。飛行機に間に合わない時間だったが、飛行機もトラブルで遅れようやく間に合い、乗り継ぎの飛行機もマドリードからの便が遅れていたので、本来なら間に合わない時間だったが、その飛行機も何らかの理由で遅れて、その便も間に合って日本に着いたのだという。3回のトラブルと突然帰国することになって切符の手配なども合わせればまさに綱渡りの帰国だった。

 それでも、元気に日本で過ごしているようだ。明日も静岡に行き、暑い日本で動いているようだ。日本の夏ってこんなに暑かったでしたっけ?セビージャだってすごく暑いと思うけど、この湿気がそういうことを言わせていると思う。

 下山さんは、アレハンドロ・タラバンテとアントニオ・コルバチョのことを話していた。サン・イシドロ前は、検索エンジンでコルバチョを検索してもなかなか見つからなかったが、今は一杯出てくるという。アレハンドロ・タラバンテは、闘牛士に昇級しても変わらず良い闘牛をしているという。見習い闘牛士の時よりも良いくらいだと言っていた。サムライの魂を持った闘牛士のようなアレハンドロ・タラバンテが三島由紀夫の本に感化されているアントニオ・コルバチョが出会ってホセ・トマスの様な闘牛をしだしたのは不思議なことではないだろう。

 おそらく類は友を呼ぶと言う言葉があるように、そうなるべきしてそうなったのだと思う。ホセ・トマスの相手をしてトレオ・デ・サロンをやっていたというアレハンドロ・タラバンテ。想像するに、引退状態になってからそういうことをやっていたのだろう。そうじゃないと年齢的に合わないのだから。ホセ・トマスがムレタを持ってアレハンドロ・タラバンテが角を持ってトレオ・デ・サロンをやり、アレハンドロ・タラバンテがムレタを持って、ホセ・トマスが角を持ってトレオ・デ・サロンをやっていたという事を想像すると、面白いなぁと思ってしまう。

 27日の結果。 マドリード。アルバロ・デ・ラ・カジェ、耳なし。ハビエル・カスターニョ、耳1枚。イバン・ビセンテ、耳なし。 サンタンデール。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳1枚。闘牛士、モランテ、罵声。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳なし。


 7月29日(土) 曇り

 闘牛の会について、下山さんも誤解していたけれど、9月の定例会で闘牛の会が終わると思っていた。それは誤解であり、間違いだ。10月からは、国分寺で継続して行われるのだ。今年は、懇親会として行い、そこで今後どのように会をやるのか、こういう風にやって欲しいという意見を受け付けて、参考にして会の運営に反映していこうと考えているのだ。実際にこうして欲しいというような意見がメールでも届いている。そういう意見が当然反映されていく物だと思うし、反映されないのであれば、会は続かないだろう。その為の、3ヶ月間間を置くという考え方だ。

 実際、荻内先生も、ビデオ、DVDの上映を考えているし、準備にも入っていくことだと思っている。どうなるかは、どうしたいかという会員の意見によって決まるというのが、荻内先生との話し合いで確認したことだ。そういう意見が出ないのなら、会を続けられないだろう。今までは中心メンバーの意見を反映させた形で続いてきたが、これからは、会員の意見によって続いていく物になっていかなければならないのだ。その為にも、出来るだけ参加して欲しいし、メールでも良いので意見を言って欲しいと思っているのだ。

 下山さんと、昔の闘牛と今の闘牛の話をした。具体的には、去年のセサル・リンコンと、91年にサン・イシドロに登場してきた頃のセサル・リンコンや、他の闘牛士や闘牛のスタイルの違いについて、ラス・ベンタス闘牛場の観客を中心にした観客の質の変化などの話をした。それについてはまた機会があったら書こうと思う。

 そして、昨日は山田風太郎の命日だった。

 28日の結果。 サンタンデール。フンディ、エンカボ、耳1枚。フランシスコ・マルコ、耳1枚が2回。 ポルスナ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、イバン・マグロ、耳1枚、耳2枚。闘牛士、ヘスリン、耳2枚、耳1枚。ビクトル・プエルト、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。


 7月30日(日) 晴れ

 昨日から頭が痛い。部屋で横になっていても寒いと感じる。体温調整が上手くできていないのだろう。横になっていたので、「トップランナー」を観るのを忘れた。再放送があるだろうからその時観よう。イギリスに渡って、伝統のキングジョージVI&クイーンエリザベスS、でGTに挑戦したハーツクライは、ゴール前でハリケーンランに差されて1馬身差の3着に敗れた。2着はデットーリが乗ったエレクトロキューショニスト。どんなに素晴らしい馬でも、ヨーロッパの伝統レースを勝つのは難しい。

 29日の結果。 サンタンデール。パディージャ、ビクトル・プエルト、耳なし。ルイス・ボリバル、耳1枚が2回。 トゥデラ。コルドベス、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳1枚、耳2枚。ガジョ、耳なし。 カラスパラ。エウヘニオ、エル・シド、耳1枚。ファンディ、耳2枚、耳1枚。 エスピノサ・デ・エネレス。レイ・ベラ、耳なし。サンチェス・バラ、耳2枚と尻尾1つ。セラニト、耳2枚。 カバニジャス・デル・カンポ。ラファエリジョ、耳なし。ロペス・チャベス、耳1枚が2回。エル・レンコ、耳2枚。


 7月31日(月) 曇り

 また、ISOさんが、ワールド・カップの締めとして書いている文章がジダンのこと。

「 「今回は大会の話題をさらったジダンについて語っていこうと思うわけだ」

「うむ」

「彼は、この大会を最後に現役から退いた」

「実に見事な散り様だった」

「頭突きで終わったのがか?」

「あれは素晴らしかった」

「そうかね」

「ジダンといえば切れキャラで有名で、自爆気味に退場すること14回。特にチャンピオンズリーグでトフティングに見舞った頭突きは語り草になるほどのえげつなさだった」

「確かにあの頭突きは凄かった。頭をえぐり込むように叩きつけていたしな」

「あしたのジョーも真っ青というやつや」

「古くてよくわからんな」

「そんなジダンが、現役最後の試合、それもワールドカップの決勝で後先考えずに頭突きを見舞ったのは己を通した立派な最後ではなかったかと思うわけだ」

「それがアホやという話やけどな」

「いやいや。あれはアホではないよ。ジダンは最後までジダンで、自分に正直なことを是だとするならば見事な最後だと思うぞ」

「いや、そういう話ではないと思うが」

「わしは、あの頭突きで今までの10倍ジダンを好きになったけどな」

「お前もアホやな」

「それに、マテラッツィのアゴではなく、胸にヘディングしたのはジダンの優しさやと思うで」

「それはまた面妖な理論やな」

「あの時、ジダンの頭突きに対してマテラッツィはまったく反応してなかったやろ」

「そうやな」

「あれはジダンの初動が消えてるからなんやな」

「どういう意味や」

「あのシーンをスローで再生してみると、ジダンは立ったような状態からいきなりフルパワーで頭突きに移行しているわけだ」

「それがどうした」

「これは技術的に非常にレベルが高い。例えば、普通の人間は、強いパンチを撃とうと思うと無意識のうちに腕を後ろさげて反動をつけてしまう」

「それが普通やろ」

「ところが、その反動をつける動作は相手に”これから殴りますよ”ということを教えてしまう」

「それはそうやな」

「だから、ボクシングなどの格闘技では極限まで初動を消しながら、いかに強いパンチを放つかが非常に大きな課題になる」

「ふむ」

「ジダンはその問題をほぼ完璧にクリアしていて、頭突きの予備動作がほとんどない。リラックスした状態からいきなり打撃を加えている。だから、マテラッツィは喰らう直前まで避ける動作を始めることすらできなかった」

「そのレベルが高いとしても、サッカーはボクシングではないからな」

「確かにそうやけど、あれはサッカーの上手さとも関係している」

「ほんまかね」

「例えばドリブルというのは、動き出しさえ読まれなければ必ずといっていいほど成功する。ジダンとフィーゴがいい例で、歩いている状態から方向を変える時に、最初の動きがほとんど見えない。狭い範囲でのドリブルが上手い選手は必ずこの特徴をもっている」

「うむ」

「よってあの頭突きは非常に素晴らしい頭突きで、ジダンは下から上に突き上げれば無防備のマテラッツィのアゴを襲うことができた。それをしなかったのは彼の優しさやと思うわけやな」

「途中から理論がすりかわっているような気がするのは気のせいかね」

「気のせいやな」

「そうか」

「あの頭突きにはジダンがサッカーを上手い理由に加えて、彼の性格、歩んできた歴史までが凝縮されていたわけだ。その意味で名シーンやで」

「まあ、そいうことにしとくか」

「そうしておいてくれ」 」 ーーHP『蹴球計画〜スペインサッカー〜』ーー

 中田の引退も、柳沢のシュートも、イタリアの優勝までもぶっ飛んだジダンの頭突き。ワールド・カップ史上に残るシーンとして語り継がれるだろう事を、こういう風に書いているのは愉快だ。俺もあの頭突きで前よりも何倍もジダンが好きになった。

 中東には鳩が飛ばない。一応、ようやく48時間の空爆停止をイスラエルは合意したが、どうなるのか。

 サラマンカのカルテルが判ったが、オフィシャルではないので未だ載せない。バジャドリードも決まりそう。去年でなかったポンセが両方とも出場する。

 30日の結果。 バルセロナ。アンヘル・デ・ラ・ロサ、場内1周。ミゲル・アンヘル、耳なし。セラニト、耳要求で場内1周、場内1周。 サンタンデール。ロペス・チャベス、マティアス・テヘラ、耳2枚。ガジョ、耳1枚が2回。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。ヘスリン、耳なし。コルドベス、耳要求、耳要求で場内1周。セラフィン・マリン、耳なし。 アスペイティア。ルイス・ビルチェス、場内1周。セサル・ヒメネス、耳なし。サルバドール・コルテス、耳1枚が2回。 トレモリノス。フィニート、耳なし。オルドニェス、耳1枚。ファンディ、耳2枚。 カラスパラ。エスプラ、耳なし。ペピン・リリア、耳4枚。パディージャ、耳2枚。 ラ・ソラナ。ウセダ・レアル、耳1枚、耳2枚。マヌエル・アマドール、場内1周。アンドレス・レブエルタ、耳1枚。 トゥデラ。アベジャン、耳1枚。カステージャ、耳なし。ペレラ、耳2枚。 インカ。ハビエル・コンデ、耳1枚が2回。フェレーラ、耳4枚と尻尾1つ。マンサナレス、耳1枚が2回。 ピノソ。ルイス・ホセ・アマドール、耳1枚。バレラ、耳2枚が2回。ラファエリジョ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。


 8月1日(火) 曇り

 プールで吸水口に吸い込まれ死んだ小学生。嫌なニュースが続いている。もう8月になった。蝉は殆ど鳴いていない。長雨の影響で未だ土から出てきていないようだ。

 ラス・ベンタス闘牛場で行われた、見習い闘牛大会決勝で、ダニエル・ルケが耳1枚、耳2枚取ってプエルタ・グランデしてトゥリウンファドールになった。耳2枚取った牛は、場内1周をしてジェルバブエナ牧場の牧場主のオルテガ・カノは満面笑みをたたえていた。この日、三人の見習い闘牛士は、オルテガ・カノに牛を捧げたという。ロシオ・フラド死後、遺産問題で家族の中でゴタゴタが続いているらしいが、そんなことも、この活躍で一瞬でも忘れることが出来ただろう。また、ダニエル・ルケは、フェリア・デ・オトーニョへの出場権を手に入れた。

 イスラエルは、48時間の空爆停止に合意したが、空爆は続けられているという。彼らにとって、嘘は方便ではなく、嘘は当然であると思っている。「目には目を、歯には歯を」やられたら、やり返さなければならない。日本ではこういう心理を、子供の喧嘩のようだとも言うが、世界では、筋の通った論理として通用させようとしている。それも、武力という力をもってその論理で血を流し続けようとしている。国連など無力だ。イスラエルのやっていること、それを支持しているアメリカはイスラエルと共に国家としてテロを続ける事を世界に示しているのだ。

 31日の結果。 アスペイティア。ペピン・リリア、場内1周。パディージャ、耳なし。ロペス・チャベス、耳1枚。


 8月2日(水) 曇り

 朝野菜ジュースを飲むようにした。それからコーヒーを飲むのだが、スペインでメヒカノのコーヒーには及ばない。あんなコーヒーは日本では飲めないだろう。

 1日の結果。 アスペイティア。エル・シド、アビソ3回で口笛。サルバドール・ベガ、耳なし。ペレラ、耳1枚。


 8月3日(木) 晴れ

 昨日は肩がこった。物凄く固くなった。原因は、ボクシングの試合を観たからだ。「40年間ボクシングの世界にかかわってきたが、これほど失望させられたことはない。一体どういう見方をすれば亀田の勝ちになるのだろう。初回にダウンを奪われながらも最終まで持ちこたえた根性は、確かに立派だ。それ自体は練習の賜(たまもの)といえるだろう。では最後まで立ってさえいれば、世界チャンピオンになれるというのだろうか。」 ーースポーツ報知・ガッツ石松の記事よりーー

 試合が終わったとき、負けたと確信した。手数が違うし、最後の方は棒立ち状態だった亀田興毅。子供の頃から父親にピンポンを至近距離から投げられそれを避けてパンチを避ける練習をしていたのに、頭を振らないので好きなだけ打たれていた。「王座を奪ったが、経験不足は明らか。・・・採点は論議の割れるところもあるだろうが、亀田の防衛戦がその答えを出すはずだ。」 ーーサンスポ・矢尾板貞夫の記事よりーー

 矢尾板さんもまともだ。でも、ガッツ石松の方が正論のように思う。矢尾板さんは、未来に希望を持たせるように締めている。確かに、そう思いたいが・・・。破れたファン・ランダエタは、「判定の結果を聞いた瞬間は、おもちゃを取られた子供のような気持ちで悲しかった」と言い「(採点内容は)おかしいということは、みんながわかっている」 ーーサンスポよりーー と、不満を言った。

 「フアン・ランダエタ選手の母国、ベネズエラの国営通信は2日、「日本の観客たちも勝者はランダエタだと思った。審判たちの判断は非難されている」と指摘、判定を批判的に報じた。
同通信のホームページがスポーツニュースのトップ扱いで伝えた記事は、序盤からダウンを奪うなど「豊富な経験を持つランダエタ選手は終始攻撃的で、終盤では(亀田選手を)圧倒した」と高く評価。判定で敗北を告げられると、ランダエタ選手が不満を表明したと伝えた。
このほか同国の主要メディアの電子版は軒並み、東京発で「疑惑を呼ぶ判定」「物議を醸す勝利」などの見出しで試合を報じたAP通信などの記事を掲載した。」 ーーサンスポよりーー

 平均視聴率が、42.4%で瞬間最高が52.9%を記録したという。結果として新世界チャンピオンになったが、疑惑のチャンピオンと呼ばれても当然だ。最後は、「不細工な試合してスンマセン。親父のボクシングが世界に通用することを証明できて、よかった。親父、ありがとう」と、言って号泣した。父親と子供の親子愛が涙を誘ったが、こんなお涙頂戴はスッキリしないなぁ。


 8月4日(金) 曇り

 辛く苦しいときでも、音楽が人に勇気と希望を与える。『純情きらり』は、戦時下の強制的な供出でピアノ線を持って行かれる。供出前に最後に1曲弾かせてくださいと、お願いして、1曲弾く。すると誰からともなく、歌い出しそれが合唱になった。

 ♪うさぎ追いしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと  志を果たして いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 水は清きふるさと♪ーー『ふるさと』ーー

 ジーンと浸みる歌だ。小学唱歌を、ボケ老人になって歌い始めて、ボケがなおってきたり、元気になったりする人が多く、子供の頃口ずさんで、忘れることがない歌は、年老いた人にも生きる気力を静かに取り戻させるようだ。戦時下の『純情きらり』。女たちが生き生きとしている。こういう視点は新鮮で面白い。

 3日の結果。 アリカンテ。オルドニェス、サルバドール・ベガ、耳なし。ガジョ、耳1枚、耳要求で場内1周。 ウエルバ。ポンセ、耳2枚、耳要求で場内1周。エル・シド、耳2枚。ファンディ、耳要求、耳1枚。


 8月5日(土) 晴れ

 オシムが発表した13人の代表メンバーは鮮度の良い顔ぶれだ。こういう視点が今までの日本代表にはなかった。13人しか選ばなかったのは、大会や遠征で選ばなかった4チームの選手が含まれていなかったからだが、これは、協会に対する不満も含まれていると新聞は伝えている。尚、追加で5人のメンバーも今日加わり明日からの合宿参加する。

 イスラエル人女性ジャーナリストが立ち上げたブログに、周辺の人たちが敵味方別れて参加しているという。イスラエルがレバノン侵攻を開始してからは、感情的な書き込みが急激に増えているという。彼女は言う。それでも私たちは、人間性を失うことなく議論している人もいるのです、と。国民の82%がレバノン侵攻に賛成しているイスラエルでも、戦火を何とか止めようと願っている人たちもいるのだ。

♪ 戦争が終わって 僕等は生まれた
  戦争を知らずに 僕等は育った
  おとなになって 歩きはじめる
  平和の歌を くちずさみながら
  僕等の名前を 覚えてほしい
  戦争を知らない 子供たちさ♪ ーー『戦争知らない子供たち』 作詞:北山修ーー 

 風呂から上がってTVを点けたら映画『スイング・ガールズ』のラストだった。女子高生たちのジャズを聴きながら初めから観れば良かったなぁと思った。最後のシーンは、『ベニー・グッマン物語』のカーネギー・ホールの演奏シーンを思い出した。

 4日の結果。 ラ・コルーニャ。セサル・リンコン、耳なし。エル・シド、耳1枚。カステージャ、耳なし。コヒーダされプンタッソで軽傷の模様。 ウエルバ。ヘスリン、耳1枚。マンサナレス、アレハンドロ・タラバンテ、耳2枚。 セゴビア。ルギジャーノ、耳1枚が2回。アントン・コルテス、耳1枚。フェルナンド・クルス、耳1枚と強いもう1枚要求で場内2周。 ビジャヌエバ・デ・コルドバ。ビクトル・プエルト、耳1枚、耳2枚。モレノ、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚。 ガウシン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ダビ・バスケス、耳2枚。闘牛士、カナレス・リベラ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。ビクトル・ハネイロ、耳2枚と尻尾1つ。


 8月6日(日) 晴れ

 今日は広島原爆記念日。昭和20年8月6日8時15分に投下された原爆は人類に初めて放射能の恐怖とそれに対する警告を与えた。今年の3月くらいに、被爆桜の苗木が折られ枯れるのかと思っていたら、枯れたのは1本だけで、6本の内5本は成長を続け大きな葉を付けている。被爆桜はそろそろ寿命が来ているという。次代へ繋ぐためには苗木を植えてそれを育てなければ繋がらないのだそうだ。苗木が折られてから、苗木の世話をしたり、見回りに来る人が増えたという。広島の被爆体験を語り継ぐきっかけになる被爆桜。その桜も未来に向けて次代に繋がっていけそうだ。

 そして、今日から全国高校野球大会、つまり甲子園大会が始まる。

 5日の結果。 バレンシア。エル・メレナス、引退で場内1周。セラニト、耳1枚が2回。エル・シエント、場内1周。 ポンテベドラ。セサル・リンコン、耳要求。ポンセ、エル・シド、耳2枚。 ラ・コルーニャ。ヘスリン、耳なし。コルドベス、耳1枚が2回。オルドニェス、耳1枚。 ビトリア。ファンディ、カステージャ、セバスティアン・コルテス、耳1枚。 ウエルバ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ペドロ・カレロ、耳なし。闘牛士、モランテ、耳2枚。フリ、耳1枚。ペレラ、耳1枚、耳要求。

 エステジャ。マルコ、耳1枚。怪我。セラフィン・マリン、耳1枚。ガジョ、耳なし。 イスカル。パディージャ、耳1枚。ロペス・チャベス、口笛。バルベルデ、耳1枚。 ベハス。ペピン・リリア、耳2枚。ヘスス・ミジャン、耳2枚、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。 アギラール・デ・ラ・フロンテラ。ロモン・ルセロ、耳1枚。レイ・ベラ、耳なし。イケル・ハビエル・ララ、耳2枚。 マンサナレス・エル・レアル。エンカボ、耳なし。イバン・ビセンテ、耳2枚が2回。パウリタ、耳1枚。 ナバス・デ・サン・ファン。ファン・デ・フェリック、耳なし。カルニセリト・デ・ウベダ、耳1枚が2回。パコ・ラモス耳2枚、耳1枚。 ビジャヌエバ・デル・ロサリオ。イガレス、カペア、耳2枚。ダビ・ガラン、耳2枚が2回。 バルデペニャス。エスプラ、耳2枚。フェレーラ、サンチェス・バラ、耳2枚が2回。


 8月7日(月) 晴れ

 個人的にと言うか色々あった日曜日。ホンダがF1で久々に優勝した。創業者、本田宗一郎の命日の1日後だった。喜んだ日本人が多いだろう。

 忙しいと言うことで、下山さんとは帰国前に会えないことが判った。TELで闘牛の話をした。サラマンカ、バジャドリードのカルテルが発表された。アレハンドロ・タラバンテの出場が決まった。ポンセ、エル・シドとか、フィグラと一緒に出場する。彼の闘牛なら、フィグラは拒まない。むしろ一緒にやりたがるだろう。

 6日の結果。 バルセロナ。アルフォンソ・ロメロ、耳なし。サンチェス・バラ、耳要求で場内1周、耳1枚。レジェス・メンドーサ、耳なし。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。ポンセ、耳なし。モランテ、耳1枚。サルバドール・コルテス、耳なし。  ポンテベドラ。フリ、耳なし。ファンディ、耳1枚、場内1周。カステージャ、耳1枚。 ビトリア。フィニート、マティアス・テヘラ、マンサナレス、耳なし。 マルベージャ。エル・シド、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳2枚。 バイヨンヌ(フランス)。パディージャ、耳1枚。エンカボ、耳なし。フェレーラ、耳2枚。 Palavas(フランス)。デニス・ロレ、耳1枚、耳2枚。フリエン・ミレット、耳なし。

 ソト・デル・レアル。イバン・ビセンテ、バルベルデ、耳1枚。セルヒオ・マリン、耳なし。 オンダラ。アンヘル・デ・ラ・ロサ、耳1枚が2回。ファン・デ・フェリック、耳2枚、耳1枚。 バルデロブレス。ビクトル・ハネイロ、耳1枚。ヘスス・ミジャン、耳2枚。モレニート・デ・アランダ、耳1枚が2回。 バルモハド。ロブレニョ、耳2枚。イバン・ガルシア、耳要求、耳2枚。ラケル・サンチェス、場内1周。 モンテアグド。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ダビ・バスケス、耳1枚。闘牛士、ギジェルモ・アルバン、耳1枚、耳2枚。ホルヘ・イバニェス、耳1枚。見習い闘牛士、アントニオ・ソリアノ、耳2枚。 ビナロス。エル・レンコ、耳要求で場内1周。耳1枚ともう1枚要求。レイ・ベラ、耳なし。イケル・ハビエル・ララ、耳1枚。 エル・サウゴ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ホルヘ・エンリケ・ピラキベ、耳2枚。フリアン・ゲラ、耳2枚、耳1枚。ファン・アンドレス・ゴンサレス、耳2枚が2回。 サン・ミゲル・デ・サリナス。ペピン・リリア、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。ハビエル・コンデ、耳1枚。オルドニェス、、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。


 8月8日(火) 雨のち曇り

 朝、雷が鳴り土砂降りの雨が降る。台風の影響だろう。でも、涼しくなった。甲子園では、東北勢が複数校勝った。仙台育英は、良いところまで行く可能性があるチームだ。次も期待したい。

 昔は、夏が大嫌いだったが、最近は暑いときに汗を流すことが決して気分の悪いことでないと思えるようになった。食事ではなく、体を動かして痩せられるし、希望を感じられる季節だ。だからといって、サッカーをやる時期ではない。オシムが言うように、世界標準でJリーグ開催時期を見直すべきだと思う。そうしないと、世界から取り残されていくだろう。

 7日の結果。 ビトリア。オルドニェス、耳要求で場内1周。エル・シド、耳なし。サルバドール・コルテス、耳2枚。 イスカル。耳2枚。セサル・ヒメネス、耳1枚。マンサナレス、耳1枚が2回。 モンテ・ラ・エルミタ。フェスティバル闘牛。闘牛士、フラスクエロ、耳なし。ルギジャーノ、耳2枚と尻尾1つ。ラファエル・デ・フリア、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)見習い闘牛士、アルバロ・カシジャ、耳なし。


 8月9日(水) 雨

 今日も朝方、激しい雨だった。1日涼しい日だった。台風は紀伊半島に上陸せずに太平洋上を房総沖に過ぎていった。夜、国立競技場で大粒の雨が降った。そんな中でオシム・ジャパンが初戦を迎えた。良いサッカーだった。ワンタッチで繋ぐスピード感ある球回しで観客を沸かせた。あれが90分間出来たなら世界と対等に勝負できるだろう。希望が持てるサッカーだった。選手が有名どころじゃないだけ、監督の存在感が際だった。オシムに任せれば日本の進むべき将来のサッカーが見えてくるような気がした。

 人を動かすのは難しい。その気にさせているつもりでも、そうなってはいないことを知る。簡単ではないのだ。朝、そんなことを考えた。オシムのように、人の心に夢を持たせないと、思うようには動いてくれないのだ。それも、何かしらの技術や、特殊な能力を持っている人ではない、ごく一般的な人間については、特に難しい。やる気や希望が個々人によって違う方向を向いているからだ。それを、どういう風に探し、やる気や希望を引き出していくかと言うことが、こちらの能力が試されているのだと思う。偉そうにこんな事を書いているが、非常に難しい事でハッキリ言って出来る気がしない。人間少しずつしか変わらないのだ。

 8日の結果。 ビトリア。パディージャ、アントニオ・バレラ、フェルナンド・クルス、耳なし。 ソト・デル・レアル。イガレス、バレラ、耳なし。モレニート・デ・アランダ、強い耳要求で場内1周。


 8月11日(金) 晴れ

 セレンディピティ。偶然の幸福を掴む能力。今脳科学で注目されているキーワードがセレンディピティだと茂木健一郎はいう。ポイントの1つは、常に世界に対して質問を発していることが大事だという。僕は、セレンディピティを持っているとは思わないが、常に世界に対して質問を発しているつもりでいる。その核になっているのが、解らない疑問に対して、常に質問を発し続けようと思っていると言う事だ。それは、仕事についてもそうだが、闘牛について考えるときも常にそうだったと思う。

 イギリスでは、航空機テロを計画の段階で未然に防ぎ、その計画に加わったと思われる24人が逮捕されたという。世界各国の空港は混乱している。「ロンドン発のブリティッシュ・エアウェイズ機が約2時間遅れで到着。手荷物の機内持ち込みが禁止されているため、旅行客らはパスポートや薬など最低限の物だけ透明のビニール袋に入れていた。」 「液体は持ち込み禁止−。英国で液体爆発物を使った旅客機同時テロ計画が発覚した10日、米英の主要空港ではペットボトル飲料など液体類をはじめ、ほとんどの手荷物の機内持ち込みが禁止される厳しい規制措置が取られた。ロビーには最小限の手荷物を入れた透明のビニール袋を手にした乗客が長い列をつくった。」 「ニューヨークのケネディ国際空港では、手荷物検査の場所に「液体禁止」と書かれた紙が張られた。ペットボトル飲料のほかローションやひげそりクリーム、練り歯磨き、香水などが持ち込み禁止となり、例外は乳児用の飲食料などごくわずか。「液体」であれば、空港内の免税店で買った化粧品や香水なども機内に持ち込めない。検査所には大きなごみ箱。乗客がバッグからペットボトルを取り出し、次々と投げ入れていた。2 001年9月の米中枢同時テロ以降、米空港当局はナイフなどの機内持ち込みを禁止。同年12月には、英国人の男が靴の中に隠した爆発物を使って米国行きの旅客機を爆破しようとした事件があり、身体検査の際に靴を脱ぐことも必要になった。(共同)」

 下山さんは、大変なときに飛行機に乗って帰ることになった。行きも帰りも大変な旅になるようだ。

 どうでも良いけど、ダビラ・ミウラが10月12日で闘牛士を引退すると言う。

 9日の結果。 ビトリア。ファン・バウティスタ、耳1耳が2回。セラフィン・マリン、耳なし。ガジョ、耳1枚。

 10日の結果。 マラガ。エンカボ、耳なし。フェレーラ、耳要求で場内1周、耳1枚。イバン・ガルシア、耳なし。 サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル。モランテ、耳要求、口笛。セサル・ヒメネス、耳なし。アレハンドロ・タラバンテ、剣刺しの時にコヒーダされ右鼠径部に角傷を受ける。 パルマ・デ・マジョルカ。ヘスリン、耳1枚。コルドベス、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。カステージャ、耳2枚。 ウエスカ。ポンセ、耳なし。ビクトル・プエルト、耳1枚が2回。フリ、耳1枚ともう1枚要求。 サン・ロケ。エル・シド、耳2枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳2枚。 ソクエジャモス。フィニート、耳2枚、耳1枚。オルドニェス、耳2枚と強い尻尾要求、耳2枚。マノロ・アマドール、耳2枚。


 8月13日(日) 曇り

 新日曜美術館「柳宗悦の家〜初公開!美の思索の拠点〜」を観る。凄い!こういう人が居たんだという驚きと、その考え方の立派さに心を打たれた。民衆の生み出した美を深く考えた人だったようだ。『美の法門』 「無有好醜」という考え方。そういう美意識を、自宅に取り入れ集大成のような家を建てる。いわゆる柳邸。今年5月に、東京駒場にある旧柳宗悦邸が、柳の死後45年ぶりに生前の姿によみがえった。その柳邸の中や再建に関わった人たちの話など面白かった。

 彼は、現場に出向いては家に帰って著作に没頭したという。手にペンがくっついているように書き続けたという。柳宗悦の本も読みたくなった。

 下山さんが無事にセビージャの到着したそうだ。

 11日モトゥリルでセサル・リンコンがサルバドール・ドメク牧場の“ラストゥレロ”という名の牛をインドゥルトした。

 11日の結果。 マラガ。ガジョ、耳1枚が2回。サルバドール・コルテス、耳1枚。ダビ・ガラン、耳なし。 ヒホン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳1枚。闘牛士、ウセダ・レアル、耳2枚、耳1枚。アベジャン、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳なし。 ウエスカ。オルドニェス、ファンディ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。 バエサ。フィニート、耳2枚。エル・シド、耳なし。カステージャ、耳1枚。 モトゥリル。セサル・リンコン、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。ハビエル・コンデ、耳1枚。マンサナレス、耳1枚、場内1周。 ラ・グアルディア。ヘスリン、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ビクトル・プエルト、耳2枚、耳1枚。ヘスリ・デ・トレセラ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。

 12日の結果。 マラガ。コルドベス、耳なし。ファンディ、耳要求で場内1周、耳1枚。マンサナレス、耳1枚。 ダックス(フランス)。セサル・リンコン、耳1枚。エル・シド、サルバドール・ベガ、耳なし。 ベジエ(フランス)。フリ、耳2枚。バウティスタ、耳1枚。カステージャ、耳なし。 ウエスカ。パディージャ、耳1枚。トマス・ルナ、耳1枚、場内1周。セラフィン・マリン、耳1枚。 バエサ。ポンセ、耳2枚。オルドニェス、耳なし。セサル・ヒメネス、耳2枚。 ベナメヒ。フィニート、耳2枚。ファンディ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。アンドレス・ルイス・ドラド、耳2枚と尻尾1つ。 ヘルガル。ミックス闘牛。闘牛士、レジェス・メンドーサ、耳1枚、耳2枚。コヒーダされ右足に15〜20cmの角傷を負う。トレス・ヘレス、耳2枚と尻尾1つ。騎馬闘牛士、アグスティン・ソラノ、耳2枚と尻尾1つ。

 アルメンドラレホ。フンディ、耳1枚。イガレス、耳なし。ロペス・チャベス、耳2枚。 ビジャヌエバ・デ・セグラ。エル・レンコ、耳1枚が2回。イケル・ハビエル・ララ、耳1枚、耳2枚。セラニト、耳2枚と尻尾1つ。 カステジャル・デ・サンティエステバン。ミウラ、耳1枚。アンヘル・ロメロ、耳1枚が2回。カペア、耳2枚、耳1枚。 パストラナ。フラスクエロ、耳1枚。コヒーダされ右足に15cm、10cm、8cmの角傷を受ける。ホセ・マリア・ベハラノ、耳1枚が2回。ルイス・ミゲル・バスケス、耳2枚と尻尾1つが2回。 セエヒン。ラファエリジョ、耳2枚。アルフォンソ・ロメロ、耳1枚。エル・ルビオ、耳2枚。


 8月14日(月) 曇り

 早朝、東京は大停電になった。原因は、クレーン船が送電線に接触して電線を破損させ東京に電気が供給されなくなった為だった。「14日午前7時40分ごろ、千葉県浦安市と東京都江戸川区の間を流れる旧江戸川で、クレーン船が東京電力の高圧送電線に接触し損傷させた。このため、都内14区などの事業所を含む約139万1000戸が停電。東京メトロなどが運休し約31万人の乗客に影響が出た。停電は約3時間後の午前10時44分に全面復旧した。」 ーー毎日新聞よりーー

 その他にも、「停電の影響で不具合が生じていた携帯電話3社の屋内基地局が、午後4時30分までにすべて復旧した。ボーダフォンでは、最後まで不通となっていた5カ所の屋内基地局が午後4時30分に復旧。同社によると、午前9時時点で首都圏の110カ所の屋内基地局が不通となり、午後2時時点でも5カ所の屋内基地局で不具合が続いていた。NTTドコモ<9437.T>では停電の影響で181の屋内基地局が一時不通となったが、午前11時23分にはすべて復旧。KDDI<9433.T>では屋内基地局5カ所が不通になったが、午前9時23分にすべて復旧した。」 ーーロイターよりーー 「日経新聞社は14日午後、システム障害の影響で、日経平均株価は午後1時25分過ぎから算出が停止状態に陥ったことを発表した。今朝、都内で起こった大規模停電の影響でシステムに障害が発生したことが指数算出停止の原因。」 ーー日本経済新聞よりーー

 中東では、イスラエルとレバノンのヒズボラが、国連安全保障理事会の決議に基づき停戦状態に入った模様だ。アメリカのライス国務長官の外交調停については、アメリカ内外からも批判が強まっているようだ。ああいう片方にだけ有利にしたり、味方したりする外交姿勢はアメリカを初めとするアングロサクソンが得意にする物だが、ヒズボラをテロリストと呼び、イスラエルの侵攻と空爆を容認し続けた対処法は、国際的に観ても間違っている。何故1ヶ月間も血を流し続けなければならなかったのだろう。

 部屋にずっと居たらおかしくなってきたので、自転車で出掛けた。夏の暑さを感じながら町をさまようと、のんびりした気分になった。商店街の中にも、お盆休みをしているところもあった。

 13日Frejus(フランス)で、ファン・バウティスタがコルテス牧場の“コンドル”と言う名の牛(NO5)をインドゥルトした。。ポンテベドラでビクトリーノ・マルティン牧場の牛3頭が場内1周をした。

 13日の結果。 バルセロナ。ルイス・デ・パウロバ、耳なし。ビクトル・プエルト、場内1周。アンドレス・パラシオス、耳なし。 エル・プエルト・デ・サン・ロレンソ。フィニート、罵声。ペレラ、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。マンサナレス、耳1枚。 ポンテベドラ。ペピン・リリア、耳1枚、耳2枚。エンカボ、耳1枚。フェレーラ、耳1枚。 ヒホン。ヘスリン、フリ、耳1枚。モレニート・デ・アランダ、耳2枚。 ウエスカ。アベジャン、耳1枚。エル・シド、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳1枚、耳2枚。 マルベージャ。コルドベス、オルドニェス、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚が2回。 モトリル。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚、耳1枚。闘牛士、モランテ、耳2枚。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。 バエサ。クーロ・ディアス、耳なし。セラフィン・マリン、耳1枚。サルバドール・コルテス、耳なし。 ダックス。パディージャ、ルイス・ビルチェス、イバン・ガルシア、耳なし。 バイヨンヌ。ポンセ、耳1枚。フリエン・レスカレット、耳なし。ガジョ、耳1枚と強いもう1枚要求。 ベジエ。セサル・リンコン。耳なし 。カステージャ、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳なし。

 Frejus(フランス)。フンディ、耳1枚が2回。バウティスタ、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。フリエン・ミレット、耳1枚。 アルメンドラレホ。ウセダ・レアル、耳1枚が2回。フランシスコ・ハビエル・コルパス、耳1枚。アンベル・ポサダ、耳1枚。 ラ・バネサ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ペドロ・カレロ、耳2枚。闘牛士、ヘスス・ミジャン、耳1枚。マヌエル・エスクリバノ、耳2枚。 ロス・ベロネス。ミックス闘牛。エル・カルタヘネロ、耳2枚が2回。闘牛士、カナレス・リベラ、耳なし。アルフォンソ・ロメロ、耳2枚が2回。 ミラフロレス・デ・ラ・シエラ。イバン・ビセンテ、カペア、耳なし。アルベルト・アギラール、耳1枚、耳2枚。 エレラ・デル・ドゥケ。ミウラ、耳1枚が2回。サンチェス・バラ、耳2枚と尻尾1つ。マティアス・テヘラ耳1枚が2回。 カスティジョ・デ・ラス・グアルダス。エル・カルペタノ、フランシスコ・バロソ、耳1枚。ファン・コントレラス、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。


 8月15日(火) 

 敗戦記念日の今日、小泉純一郎内閣総理大臣は、靖国神社に参拝した。これにより、中国、韓国などのアジアの国からの強い反発が起こるだろう。A級戦犯を合祀した靖国神社に国家の最高責任者が敗戦記念日(通常は、終戦記念日という。何故なら、負けたのではなく終わったのだと言う考え方だからだろう)に参拝すると言うことは、帝国主義国家復活を印象づけるからと言う、外国からの思いがあるからだ。

 日本は、何故近隣諸国から誤解を受けるような外交政策を取ってきたのだろう。ドイツが戦後近隣諸国からのヒットラーがやった侵略戦争反省をアピールして良好な関係を築き、ヨーロッパ統一通貨ユーロ導入までこぎ着けているのは大違いである。小泉首相の後継をほぼ決まった安倍晋三は、A級戦犯容疑で巣鴨留置所に入所し、後にアメリカの政策転換によって不起訴釈放され、首相になり安保の国民的な反対デモの中、強行採決をして調印・批准した岸信介の孫である。今人気の政治家。とんでもない自民党政治だ。

 国家のために、戦争で死んでいった人は、全てが英霊ではない。非道い犯罪をした人だって居るのだ。勿論、それは戦争だからと言う理由も成り立つかも知れないが、そうとばかりも言えない部分もあるのだと思う。特攻隊で散っていった人たちの慰霊碑の前で小泉首相は涙を流した。それは美しいことだと思う。国のために純粋に死んでいったその気持ちは素晴らしいことだと、国民は思うべきだ。しかし、首相としてA級戦犯が合祀されている靖国神社に参拝することとは、全く別の意味を持ってくると言うことを真剣に考えるべきだ。

 「ドイツのノーベル文学賞受賞作家、ギュンター・グラス氏(78)が、第2次世界大戦中、悪名高いナチスの武装親衛隊に所属していたことを告白した。同氏は、12日付のドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネでこの驚くべき告白を行い、9月に発売予定の自伝に経緯を詳しく書いてあると語った。
 同氏の軍歴に関してはこれまで、ドイツの航空防衛隊に徴兵されていたことしか分かっていなかった。同氏は自伝で、15歳のときに潜水艦部隊に志願したが若すぎるとの理由で入れず、翌年に武装親衛隊に入ったことを明かしている。しかし同氏は、武装親衛隊に入ったのは徴兵されたためで、決して自ら望んだことではなかったとしている。
 グラス氏は同紙に、「私は再度、当時何が起きたのか、そしてとりわけ私自身に関して明らかにしたいと思った。この本は出さなければならなかった」と語った。同氏は、当時はナチスの武装親衛隊に全く嫌悪を感じることはなかったが、後になって、罪と恥ずかしさを感じたと述べている。
 グラス氏は代表作「ブリキの太鼓」(1959年)などで知られ、1999年にノーベル文学賞を受賞した。左派的思想の著名人として平和運動にもかかわっていた。」

 「第2次大戦末期、17歳でナチス・ドイツ武装親衛隊に入隊していたと告白したノーベル文学賞作家ギュンター・グラス氏に対し、内外から厳しい批判が相次いでいる。独与党の保守キリスト教民主同盟(CDU)の文化専門家ウォルフガング・ベルンゼン氏は14日付のビルト紙上で、グラス氏にノーベル文学賞の返還を要求。戦後の独社会に「過去の克服」を訴え続け、「ドイツの良心」と称賛された文豪は、その名声を失いかねない事態に直面している。」 ーー時事通信よりーー

 ギュンター・グラスが、戦中に親衛隊にいたことを告白したのには、驚いたが、それとノーベル賞を返還すべきだとか言う議論が結びつくことは納得がいかない。言い掛かり的な事だ。彼の文学や彼自身がそれによっておとしめられるのはおかしいことだと思う。セリーヌとは明らかに違うのだから。

 14日の結果。 サン・セバスティアン。ポンセ、耳なし。モランテ、口笛。マティアス・テヘラ、耳なし。ガジョ、耳1枚ともう1枚要求。 マラガ。ミックス闘牛。闘牛士、ハビエル・コンデ、耳なし。オルドニェス、耳1枚。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳1枚が2回。 ダックス。フリ、耳1枚が2回。カステージャ、耳2枚。ペレラ、耳なし。 ベジエ。エスプラ、パディージャ、耳暗視。フリエン・ミレット、場内1周、耳1枚。 ヒホン。コルドベス、耳なし。エル・シド、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚、耳1枚。 カラタジュ。フェレーラ、耳1枚。セラフィン・マリン、耳なし。イバン・ガルシア・ランガ、耳1枚。

 グエハル・シエラ。カナレス・リベラ、耳1枚。ビクトル・ハネイロ、耳2枚。エル・ゲハレニョ、耳1枚、耳2枚。 セニシエントス。エンカボ、耳1枚。ウセダ・レアル、エウヘニオ、耳なし。 SAINTES MARIES DE LA MER(フランス)。バレラ、耳1枚。バウティスタ、耳2枚が2回。アレハンドロ・アマジャ、耳なし。 セブレロス。アルバロ・デ・ラ・カジェ、耳2枚。ルイス・ゴンサレス、耳1枚。セラニト、耳なし。 セセニャ。ミウラ、耳1枚。アンドレス・レブエルタ、耳なし。カペア、耳1枚が2回。 ミラフロレス・デ・ラ・シエラ。フィニート、罵声、耳1枚。パウリタ、耳2枚。マンサナレス、耳1枚が2回。


 8月17日(木) 

 13日15日と、讀賣新聞で特集を組んだ昭和戦争(日中戦争から太平洋戦争、敗戦まで)を読んだ。13日分は実は時間なくて未だ読んでいない。NHKで15日に組んでいた番組の途中まで観た。議論がかみ合わない部分があるが、それは当然だ。ただ、日本人の意見でもとても容認できないような論旨を言う人が居るが、それは、中国人や韓国人が聞いたら猛烈な違和感を感じるだろうという想像が出来る。

 小泉首相が、公約を実行する為に、8月15日靖国神社参拝を実行した。記者会見で「いつ行ってもこういう騒ぎにしようという勢力があるんですから、8月15日に行っても適切じゃないかな」 「中国・韓国は不快感・反発しているからやめろ」と言う意見はどうですかね。靖国神社参拝を条件にして、参拝しなければ首脳会談を行う、するならば首脳会談を行わないというのは果たしていいこかどうか。私はこれはよろしくないと思っています」と小泉首相は言った。

 確かに中国・韓国の異常とも思える反発は、聞いていてウンザリする。いつまで経っても同じ事を言って、それを押しつけようとする姿勢に反発を感じるし腹も立つ。日本人は、広島にしろ、長崎にしろ、東京大空襲被害者にしろ、沖縄戦犠牲者にしろ、自分たちの主張はするが、押しつけ的ではないのだ。中国・韓国の被害者意識がああいう形で露出すると日本人感情を逆撫でするのは、当然だ。おそらく、中国・韓国はそういうことは全く理解していないのだろう。

 とはいえ、首相が今の靖国神社参拝をするのは、良くないことだと思う。そう思っていても、中国・韓国の反発を観るとふざけるなと言う思いがわいてくるのは、上記の日本人的な感覚があるからだと思う。NHKが番組の中で、小泉首相の靖国神社参拝賛成が60%以上と発表した。特に若い世代の賛成の割合が多かったのは、そういう感情の作用も大きいように感じた。物事などすぱっと割り切れない事の方が多いし、割り切れない物と考えた方が良いくらいだ。一人の人間の中にも全く反対の意見が同居し、その反対の意見を行ったり来たり揺れる物なのだ。

 NHK朝ドラ、『純情きらり』で出征する弟に、上の姉たちは、死なないで生きて帰って来なさい、あなたを帝大に入れるためにどれだけ家族犠牲を払ったか解っているのと、言う。弟は、こんな時勢にそんなこと言わないで欲しい。出征するからには、国のために命を捧げる覚悟は出来ていると応える。すると、東吾が、君は大学で何を学んで居るんだ。物理です。水滴の研究をしていますと、言うと、東吾が、水滴というのはガラスに付く水の粒のことか。そうです。君と俺がやっているのは、普通の人にはどうでも良いことをやっていると言う意味では同じ仲間だなと、言う。

 そして、岡崎に帰って物理のドイツ語で書いてある大事な本を読んでいたら、桜子が、その本持って行くのと訊くと、私物の本は没収されるから持っていかないと答えると、じゃこの本を書き写して持っていけば良いと言い出す。そんなのドイツ語だから無理だよと言うと、写経だって同じだからと仕事で疲れた体で書き写す。これはあなたの千人針だから。

 人は理屈で解っていることでも、感情的にそういう風に思わないときがある。弟は上の姉2人に、生きて返ってこいと言われて、国のために命を捧げると反発するが、東吾の言葉で、生きて帰ってきたいと理屈で思う。そして、桜子の行動で、生きて帰ろうと感情的に思うようなるのだ。そして、病床にある味噌屋の女将に出征した息子の話を感情的に話されてだめ押しされる。こういう身の回りの女の行動や言葉というのはジーンと来る物なのだ。あー理屈じゃないんだと思ってしまう瞬間なのだ。とても印象的なシーンだった。

 日本対イエメン戦は、退屈な試合だった。失望に近い感情を持った。あれはオシムの考えているサッカーではない。ワンタッチのパスも少なかったし、逆サイドが開いているのにそこにパセを出せない視野の狭さ。中田なら簡単に局面を打開するアイデアがあるが、このチームにはそれがない。だから後半から出場した羽生は、動き回って体で局面打開をした。彼は日本のマケレレになれるかも知れない。オシムはそれでも、「羽生はそんなに素晴らしいものでも、ひどいものでもない平凡な出来だった」と言った。ジェフで使って居た選手だから、よく解っているし、あくまで辛口だった。誰が中心選手になるのか、誰がゲームメイクをするのかというのが全く見えない。オシムが不満だが、こっちもガッカリした。

 8月15日は闘牛が1番多く開催される日だ。

 15日フランスのベジエ(フランス)でイバン・ガルシアがバルデフレスノ牧場の牛を、インドゥルトした。

 15日の結果。 マドリード。クーロ・ディアス、耳要求で場内1周。ゴメス・エスコリアル、耳なし。セルヒオ・マリン、場内1周。 セビージャ。ウセダ・レアル、耳要求で場内1周。アニバル・ルイス、場内1周。フェルナンド・クルス、耳なし。 サン・セバスティアン。アントニオ・バレラ、強い耳要求で場内1周が2回。ファンディ、ペレラ、耳なし。 マラガ。モランテ、口笛。フリ、耳なし。ホセリート・オルテガ、耳1枚が2回。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。ペピン・リリア、パディージャ、エンカボ、耳なし。 ヒホン。セサル・リンコン、耳1枚。ポンセ、耳2枚。モレニート・デ・アランダ、耳1枚。 ダックス。フンディ、場内1周、耳2枚。ファン・バウティスタ、耳2枚が2回。フリエン・レスカレット、耳1枚。 バイヨンヌ。エル・シド、耳1枚。カステージャ、耳2枚。サルバドール・コルテス、耳なし。 ベジエ。デニス・ロレ、耳1枚。フェレーラ、耳1枚、耳2枚。イバン・ガルシア、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。

 ビジャディエゴ。アルフォンソ・ロメロ、耳1枚。エル・レンコ、耳1枚。 エル・エスピナル。フィニート、口笛。マンサナレス、耳2枚。ガジョ、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。 ナバルカン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、フェルミン・ボオルケス、耳1枚。闘牛士、エウヘニオ、耳2枚。バルベルデ、耳2枚、耳1枚。 ブリビエスカ。ルギジャーノ、耳なし。サンチェス・バラ、耳2枚。トレス・ヘレス、耳1枚。 カラモチャ。ギジェルモ・アルバン、マリオ・コエロ、場内1周。カスターニョ、耳1枚、耳2枚。 タファジャ。アベジャン、場内1周。アントン・コルテス、耳1枚が2回。セラフィン・マリン、耳なし。

 カラタジュ。カリファ、ラモス、ヘスス・ミジャン、耳なし。 ロア・デ・ドゥエロ。イガレス、口笛。イバン・ビセンテ、耳なし。カペア、耳要求で場内1周、耳2枚。 キンタナル・デル・レイ。ホセ・マヌエル・プリエト、耳1枚、場内1周。ホルヘ・イバニェス、耳なし。アンドレス・パラシオス、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 トバラ。ファン・デ・フェリック、耳1枚が2回。マヌエル・アマドール、セルヒオ・マルティネス、耳2枚。 セニシエントス。ルイス・デ・パウロバ、罵声、口笛。ルイス・マヌエル、ファン・アビラ、耳なし。 エル・ブルゴ・デ・オスマ。ラファエリジョ、耳1枚。マリ・パス・ベガ、耳1枚。アルバロ・フスト、口笛。 プラドルエンゴ。マリオ・カンピジョ、イバン・ファンディニョ、耳2枚。 ビエンセルビダ。アンヘル・デ・ラ・ロサ、耳2枚が2回。フランシスコ・バロソ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。アンヘル・ロメロ、耳1枚、耳2枚。

 16日の結果。 サン・セバスティアン。ペピン・リリア、耳なし。ミウラ、口笛。ロペス・チャベス、耳1枚。 マラガ。ヘスリン、耳1枚。エル・シド、耳なし。ペレラ、耳1枚。 ダックス。ポンセ、セサル・ヒメネス、マンサナレス、耳なし。 ハティバ。コルドベス、耳2枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。サルバドール・コルテス、耳2枚、耳1枚。 ブリビエスカ。アントニオ・バレラ、耳1枚。カスターニョ、耳2枚、耳1枚。アントン・コルテス、、耳1枚。 ピエドララベス。サンチェス・バラ、耳2枚。ホルヘ・イバニェス、耳1枚。セラニト、耳4枚。 セニシエントス。カリファ、口笛が2回。ロブレニョ、セルヒオ・マルティネス、耳1枚。 エル・プロベンシオ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、エル・カルタネロ、耳2枚、耳1枚。闘牛士、ハビエル・ペレア、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。イバン・ファンディニョ、耳1枚、耳2枚。 ブルゴ・デ・オスマ。フィニート、耳1枚。バレラ、耳2枚。パディージャ、耳2枚、耳1枚。 アルファロ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ペドロ・ハビエル・シオルディア、耳1枚。闘牛士、カステージャ、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳 なし。見習い闘牛士、カジェタノ・オルドニェス、耳なし。


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