断腸亭日常日記 2006年 その8

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
5月1日〜5月14日 5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日
2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日 5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日
6月12日〜6月22日 2002年4月16日から4月30日 5月1日〜5月15日 5月16〜5月31日
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5月30日〜6月19日 6月22日〜7月22日 7月23日〜8月17日 8月20日〜9月12日
9月13日から10月9日 10月10日〜11月18日

 11月19日(日) 雨 23414/2

 今日のマイル・チャンピオン・シップは、雨の中で行われた。当初は、ダンスインザムードは来ないと思っていた。武豊に乗り替わることが第1点。調子落ちをしているのではないかというのが第2点。不安を感じていたが、雨なら対等に勝負できると踏んで本命にした。対抗は、ダイワメジャー。迷ったのは単穴。馬券を買う直前までは、シンボリグランを考えていた。1600でも距離は持つと思ってたし、京都も問題ないだろうと。しかし、データを観ると京都3勝、1600、7勝のハットトリックにしてしまった。

 結果は、優勝ダイワメジャー、2着ダンスインザムード、3着シンボリグランだった。ダンスは直線で良いところまで行ったがまた、ダイワメジャーに勝てなかった。でも久々に馬券を取った。これで来週のJCに弾みが付けば良いが・・・。


 11月21日(火) 曇り 26921/2

 今週はJCウィーク。ダートには、外国馬は参戦しない。JCにも2頭の牝馬が外国馬という状態。それでも、ランフランコ・デットーリが騎乗するBCフィリーズ&メアターフ優勝馬ウィジャボードが人気になりそうだが、やはり1番人気は薬物不正使用のディープインパクトだろう。ファンからすれば是非出て欲しいと思うが、薬物不正使用で凱旋門賞を失格になった馬が何故出走できるのかという疑問の方が大きい。本当は出しちゃダメだ。

 「北海道・知床半島にある斜里町ウトロの海岸で、大量のサンマが打ち上げられているのが見つかった。
 数万匹はいるとみられる。ウトロ港から幌別川河口にかけての2キロで確認され、場所によっては、幅5メートルにわたり海岸を埋め尽くした。
 18日夜、地元の住民が見つけた。様子を見ていた遠藤しのぶさん(31)は「サンマは生きたまま陸に上がって跳ねていた。こんなにたくさんの魚が打ち上げられたのは初めて」と驚いていた。
 同町環境保全課は「温かい海面近くにいた群れが、何らかの原因で冷たい水の中に入り、仮死状態になって打ち上げられたのでは」と推測。
 北海道立釧路水産試験場の丸山秀佳・資源管理部長は「大きな魚や冷たい水に追われ、逃げ場が無くなったのではないか。オホーツク海にサンマが多く回遊してきた1980年代前半ごろまでは、数年に一度見られたが、最近では珍しい」としている。」 ーー讀賣新聞よりーー

 こんな事があるんだなぁ。自然というのは不思議だ。


 11月22日(水) 曇り 2848

 六文銭の旗印に真田軍が戦った。真田昌幸は武田に使えた武将で旗印を考えたのも彼らしい。息子の幸村が徳川家康に対抗して戦ったのが真田十勇士などの物語になる。その六文銭は、実は三途の川の渡り賃だったという。勇気と意志と覚悟をこの旗印にしたのだろう。俺は、覚悟が足りない!!!

 19日の結果。 メキシコ。フリ、口笛が2回。アントニオ・ブリシオ、口笛。ホセ・ルイス・アンヘリノ、耳1枚。マンサナレス、耳2枚。 サン・ルイス・ポトシ(メキシコ)。ソトルコ、ラファエル・オルテガ、耳なし。カステージャ、耳1枚ともう1枚要求。 モンテレイ(メキシコ)。アントニオ・バレラ、耳要求で場内1周。アレハンドロ・アマジャ、場内1周。アルトゥロ・マシアス、耳なし。 バレンシア(ベネズエラ)。ファン・ホセ・ヒロン、セサル・ヒロン、耳なし。カジェタノ・オルドニェス、耳1枚、耳1枚ともう1枚要求。 マラカイボ(ベネズエラ)。レオナルド・ベニテス、耳なし。オルドニェス、耳1枚。ファンディ、耳2枚、耳1枚。

 20日サン・ルイス・ポトシ(メキシコ)にホセ・トマスが観に来ていたと言う。また、モンテレイのセサル・リンコンは物凄かったようだ。「トレロ!トレロ!」叫び声がなり、インドゥルトの要求がされた。Rincon, indescriptible のタイトルで伝えられている。

 20日の結果。 サン・ルイス・ポトシ(メキシコ)。フェルナンド・オチョア、セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。フェルミン・リベラ、耳なし。モンテレイ(メキシコ)。セサル・リンコン、耳1枚。ソトルコ、耳なし。ラファエル・オルテガ、耳2枚。 イラプアト(メキシコ)。アントニオ・バレラ、耳2枚と尻尾要求。ファン・アントニオ・アダメ、耳2枚。イスマエル・ロドリゲス、耳1枚。


 11月23日(木) 曇り

 欧州CL。「セルティック(スコットランド)のMF中村俊輔(28)が、21日のマンチェスターU戦(ホーム)で約30メートルの芸術的FK弾を決め、1−0勝利を牽引。チーム&日本人選手にとって史上初の決勝トーナメント進出が決定した。  衝撃は突然に−。後半36分、ゴール正面やや右のFK。距離は30メートル近く、相手の壁5人が立ちふさがる。しかし俊輔の左足から放たれた弾丸は、壁を越えて鋭く落下、ゴール右上隅へと吸い込まれた。誇らしげに、胸の“四つ葉のクローバー”(クラブのマーク)をスタンドに誇示する男に、サポーターはマフラーを回して歓喜を表した。
 「顔を上げた時に(ボールが)ゴールに到達していた。後からテレビで見て、自分でもホーッと思うような距離。感覚で蹴ったという感じ」
 冷静な俊輔と対照的に周囲は大興奮。オランダ代表の名GKファンデルサールを翻弄した一撃にストラカン監督は「彼は目下、世界でも誰にも負けないだろう。ベッカムにもだ」と言い切った。9月13日のマンU戦(アウエー)でもFK弾を決めたが、距離も弾道もケタ違い。何よりクラブ史上初の決勝トーナメント進出を導く値千金のゴールだ。日本選手が16強入りするのはMF稲本(当時アーセナル)以来5季ぶりで、決勝T進出は初。しかも不動のレギュラーとして活躍。その価値は計り知れない。
★「語り継がれるFK」地元紙は絶賛
 22日付の地元紙も芸術FK弾に興奮気味。英国を代表する一般紙タイムズは1面で「ナカのマジックで天国へ」の見出しと写真を掲載。デーリーレコードは「あのFKは語り継がれるだろう」などと絶賛した。ただ、採点は全紙とも試合終了間際にPKを止めたポーランド代表GKボラクに次ぐ2番手評価。FK以外の場面での見せ場の少なさを指摘する記事も目立った。一方、衝撃は海を越えてドイツにも。中継した独テレビ局は「世界最高のFKキッカーだ」とし、俊輔の経歴などを紹介していた。」 ーーサンスポよりーー

 凄いことだ。こういう活躍をしていればオシム・ジャパンにとっても心強い。


 11月24日(金) 曇り 30006/2

 この前、恵比寿のなどバルで話したときに、デジカメの話になって、フィルムを使う一眼レフからデジカメの一眼レフにすると、レンズを買わないといけないと、川口剛さんが言った。デジカメの一眼レフにするとレンズは1.5倍のサイズに画面を焼き付ける。200ミリの望遠なら300ミリサイズの画面に取れるのだ。300ミリのレンズは重いので、200ミリの望遠レンズで済むなら楽である。300ミリなら450ミリサイズになる。闘牛を取るときは非常に魅力的でお金さえあれば、デジカメに替えても良いなぁと思っていた。

 しかし、彼の言う内容はこうである。僕はカメラに同じレンズをずっと着けっぱなしにしているんです。(確か)24ミリのレンズを着けていて、それがデジカメになると36ミリになってしまって、これじゃ普通の馬鹿ちょんと変わらなくなるんです。それを今と同じように24ミリにするなら、16ミリのレンズを買わなければならない。そうなるとレンズの値段が物凄く高くなる。それで、デジカメにしないでいるんです。と、言う物だった。彼は、製図や絵などを描くのでその参考で建物を取ったりするので、どうしても広角レンズが必要だという。人には色々用途によって使い方が違うのだ。

 僕は、今まで1.5倍になるメリットばかりを考えてデジカメにしようかと考えていたが、画面が1.5倍大きくなるデメリットなどという物を殆ど考えたことがなかった。少し考えたのは、画質が落ちないか?と、言うことだった。だから、全く反対の事を考えてデジカメに出来ないと考えている人が居ることに感動さえ覚えたのだ。物事というのは改めて、一方からだけでなく、反対方向からとか多方面から観ないと実態を把握できない物なのだ。

 アベジャンの来年のアポデラードが、マヌエル・アルバレス・カノレアとペドロ・エルナンデスに決まった。マヌエル・アルバレス・カノレアというのは、セビージャの興行主のエドゥアルド・カノレアの兄弟か家族なのだろうか?


 11月25日(土) 曇り

 先日、歯医者に行ってきた。状態は改善の方向に向かっている。健康診断の結果が届き、去年と同じで中性脂肪が多く医者との相談が必要とされている。数値は去年より下がっている。のんびりこういう生活をしていけば良くなっていくだろう。帰りに、『勝負勘』岡部幸雄著を買ってくる。JCは、ディープ、ハーツ、ウィジャボードを中心に考えているが日曜日に久々に東京競馬場のパドックで決めることにする。 


 11月26日(日) 曇り 37174/2

 ダウンジャケットにエアテックのズボンをはいて東京競馬場へ行ってきた。府中競馬場前駅を下りると競馬場入り口まで人の波が続いている。パドックもぎっしり満員状態。それにしてもデジカメ片手にパドックに陣取る連中が増殖した。馬券のために馬を観るという気持ちなどない人種。馬体や歩様や気配や気合いなどには無関心。アングルだけを気にしている。曇り空で露出の関係でフラッシュまでバシバシ焚いている。これで馬が変にならない方がおかしいよなぁ。ディープは尻尾を振っていたが元気そうで問題ない。踏み込みもいつものように深い。ハーツは前脚がX脚気味で頼りなげな歩様はいつもと変わらない。ウィジャボードは馬体を観ても歩様を観てもヨーロッパ年度代表馬には見えないのだ。去年も同じ感想でそれは変わらない。買えない。コスモバルクも良く見えなかった。良く見えたのはドリームパスポート。これは買いだと思った。

 今日は久々にパドックで馬を観たので自信がなかった。メイショウサムソンやスウィフトカレントまで買ったが、変な買い方だったので外したが、レースはビックリした。ディープは優勝したが、直線で外から抜けてきたが、俺が確認しただけでムチが13回連続で入っていた。そんなにしてまで勝ちたいのかとか、武豊の名誉欲とか金銭欲という物を感じた。そこには、馬に対する愛情があまり感じられない。優勝賞金2億5千万円。でも、暮れの有馬記念があるのにこのムチ遣いは余裕のなさの表れだろう。有馬のことなど考えちゃいないのだ。目の前の勝利にしか執着がない。先を考えるゆとりがない。

 それでもレース後のインタビューで、「今日はディープでしたね。後ろから行くことは想定していましたし、何よりも道中ディープが楽しんで走っていました。残り700mでゴーサインを出しましたが、彼本来の走りができました。フランスがあのような結果でしたので、今日は勝ちたいという想いが強かったし、変わらずファンが温かく迎えてくれたので、嬉しかった。」と、言っている。ムチ2・3発なら引退レースになる有馬が楽しみだがこれじゃ疑問符が残る!!!少なくとも岡部ならあんなムチの使い方をしない!!!武豊はいつまで経っても1流を感じさせない騎乗スタイルだ!!!

 少なくても俺には理解不能!

♪しぼったばかりの 夕日の赤が 水平線からもれている 苫小牧発仙台行きフェリー 
 あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ
 みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 日が沈んでゆく

 女や酒より サイコロ好きで すってんてんの あのじいさん あんたこそが 正直者さ
 この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして漂うだけ
 みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 日が沈んでゆく♪ ーー『落陽』 詩:岡本おさみーー

 競馬も賭ける物が少なくなってきたような気がする。感動を感じれない。武豊は勝利を大量生産するオートメーション工場。手作りの暖かみも、人の温もりも感じれない。馬に愛情を感じていないんじゃないの???彼には勝利は賞金と同じ意味で、馬は商品と変わらない感覚で乗っているような気がしてくる騎乗だった。大いに不満!!!


 11月28日(火) 雨のち曇り 26401/2

 新聞は一般紙も合わせてディープインパクトを絶賛している論調である。それはそれで良いと思う。勝者は賞賛されるべきなのだから。僕は、ただおかしいなぁと思ったことを書いたのだ。有馬でも勝つかも知れない。しかし、凱旋門賞を禁止薬物で失格になってから、馬主と調教師、馬と騎手が何かちぐはぐになっているのは否めない。調教師は、失格処分の時の記者会見で手違いがあったことを謝ったが、それ以降、馬主は一切コメントを出さなかった。ディープが今年で引退して種牡馬になるなることも、突然調教師に告げられた。JCの調教で、2週連続で武豊が乗ったと事も異例なら、レースで13発連続でムチを入れたのも異例だった。

 こう言うのは、決して良いことではない!何か良からぬ事の前触れのような気がするのだ。

 25日の結果。 メキシコ。モランテ、場内1周。マンサナレス、耳要求。オマル・ビジャセニョル、ホセ・マウリシオ、耳なし。 ケレタロ(メキシコ)。セサル・リンコン、耳1枚ともう1枚要求。ソトルコ、耳なし。ホセ・ルイス・アンヘリノ、耳1枚。

 26日の結果。 リマ(ペルー)。バレラ、耳1枚、場内1周。フリ、耳1枚が2回。カステージャ、耳2枚が2回。 グアダラハラ(メキシコ)。ソトルコ、ホセ・ルイス・アンヘリノ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。


 11月30日(木) 雨のち曇り 8792/2

 風邪で寝込んでいる。昨日は仕事場へ行った。途中何度か全身汗だくになってトイレに駆け込む。水のような下痢グソが噴出された。マドリードで風邪をひいた時を思い出した。あの時は、荻内先生の誘いを無視して闘牛を観て帰ってきて震える体でベットに飛び込んだ。そして、きっかり1時間おきに目が覚めてトイレに駆け込んだ。水のような下痢グソが噴出された。職場に行ったが直ぐに病院へ。だるくて立っていられない。下痢と言うことで、胃腸薬を貰った。ほんまかいな?

 仕事は休むことにして、今日家に近くの病院へ行った。動いたり咳をしたりすると、頭が痛くなる。胸部が痛い。全身がだるい。体温、37.5、血圧を測ったら、91−60という驚くべき数値だった。普段は、125−80くらいだから20近く低い。水分を補給すると血圧は治るでしょうと、言っていた。風邪による下痢でしょう。と、言うことで抗生物質など薬を貰ってきた。朝はパン、昼はみそ煮込みうどん。夜はおでん。ひたすら寝ることにする。

 ミゲル・アンヘル・ペレラのアポデラードがホセ・アントニオ・マルティネス・ウランガなどから、一時ホセリートのライバルだったセビージャの闘牛士、フェルナンド・セペダに変わった。


 12月1日(金) 晴れ

 朝起きたら胸の痛みはなくなっていたが、背中の方が少し痛い。腰や尻も痛い。ウンコも出て、元気も回復しつつある。

 29日の結果。 キト(エクアドル)。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ギジェルモ・ハリン、耳なし。闘牛士、ルイス・ミゲル、耳2枚。ビクトル・メンデス、場内1周。ファン・モラ、耳1枚。ロドリゴ・マリン、耳なし。クリスティーナ・サンチェス、耳1枚。 キト(エクアド)。フェスティバル闘牛。ハビエル・コンデ、耳2枚。モランテ、耳1枚。

 30日キト(エクアドル)でセバスティアン・カステージャがウアグラウアシ牧場の“ラヌド”という名の牛(NO148)をインドゥルトした。

 30日の結果。 キト(エクアドル)。フリ、耳2枚、耳1枚。カステージャ、耳1枚、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。ファン・フランシスコ・イノホサ、耳なし。


 12月2日(土) 晴れ 18813/2

 体調は上向いた。寝て体力回復したからだろう。それと、薬がが良かったのだろう。競馬も1点で当てて気分も良い。夜、K1を観た。ピーター・アーツに男を観た。熱いぞ!

 セバスティアン・カステージャのアポデラード問題は、一時ルイス・アルバレスとホセ・アントニオ・カンプサーノとの関係を解消して、新たにホセリートの義理の父で、ホセ・トマスのアポデラードをしていたエンリケ・マルティン・アランスがアポデラードになるという噂などがあったが、結局、現状通りルイス・アルバレスとホセ・アントニオ・カンプサーノがアポデラードを続けることになった。


 12月3日(日) 晴れ

 寒くなってきた。だから、風邪をひいたのだろう。今日の競馬は、2歳牝馬チャンピオン決定戦、阪神ジュベナイル・フィリーズ。滅多にこんな買い方はしないが、本命アストンマーチャン、対抗、ハロースピード、単穴イクスキューズ、△ウオッカで、武豊のアストンマーチャンからの馬単にした。前走のレースっぷりから圧勝まである考えるからだ。1400mまでしか経験がないし、血統的に短距離血統だが、改装になった阪神競馬場は不利の少ない公平なコース設定になったので、力通りの結果が期待できる。

 浦和レッズが初優勝した。ファンは大喜びだ。勝って当然の戦いを続けていた。日本代表にも多くの選手を送り出している。

 「<自動車整備士>「ポルシェの神様」工場に死す

 ドイツのスポーツカー、ポルシェの卓越したメカニックとして知られた川崎市高津区の自動車整備士、加藤等さん(59)が11月22日亡くなった。市内の自社工場でポルシェを整備中、何らかの原因でジャッキが下りて車体の下敷きになり、帰らぬ人となった。超一流の技術力から客やレーススタッフは加藤さんを「ポルシェの神様」と呼び信頼した。ポルシェを愛し、生涯をささげた男の突然の、そして壮絶な最期だった。【池田知広】
 山梨県出身の加藤さんは、中学の時から自動車整備を始めた。「世界一の車に携わりたい」と卒業後に上京し、ポルシェの販売会社に入社。73年に独立してポルシェ専門の整備会社を設立し、ル・マンや日本グランプリなどのレースで走るポルシェを支え続けた。
 妻とよ子さん(58)によると、目立つことが嫌いで、会社の宣伝もせず、取材の要請もめったに受けなかった。整備工場も外観は廃材置き場のようで、看板もない。電話帳にも載っていない。そして口癖のように言う。
 「乗り手を理解しないで整備すると、その人を殺してしまう」
 職人かたぎは客には頑固さとしても映った。32年のつき合いという東京都板橋区の医師、郡谷(ぐんや)正夫さん(55)は苦笑する。「『ちょっとみてください』と言って初めて来る人にちらりと車を見て『みました』とやる。私も話しかけてもらうのに3年かかりました」
 エピソードがある。十数年前の鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)でのレース中だった。ポルシェの現地メカニックから電話が入った。予選で成績が振るわないという。
 「2周してみて」。加藤さんはドライバーに指示すると受話器に集中した。走行音を聴きアドバイスした。「左前の車高を4ミリ上げ、右後ろの車高を2ミリ下げて。0.4秒縮まるよ」。しばらくし「0.5秒縮まった」と連絡があった。
 突然の事故は、翌日のレースに出場するポルシェの整備中に起きた。
 下敷きになった加藤さんを見つけた長男順一(33)さんは「最後までやり切るのがおやじの信条」と父の工具を使い整備を終わらせた。「もういいよ」と客は泣いた。加藤さんが整備した1台は翌日、茨城県内のレースで総合優勝した。
 11月28日の通夜では参列者で会場周辺の道が渋滞した。工場はいまもお悔やみの電話が鳴る。「男の人たちが主人のそばで号泣するんです。男に泣かれる男って私には計り知れません」。とよ子さんは少し誇らしげに言った。 」 ーー神奈川 (毎日新聞 - 12月02日)よりーー

 凄い人が居るもんだと、ただただ感心した。30億とか60億とかで大リーグに行く人間もいれば、こういう風に誰にも真似の出来ない仕事をコツコツ積み重ねて地味に生きて事を望む人間もいる。どちらも人に感動を与えるのだろう。しかし、加藤さんの様な生き方に、強い意志と信念と仕事に対する誠実さを感じるのだ。


 12月4日(月) 晴れ 18517/2

 色々な人生がある。そう思う出来事があった。風邪で休んで出勤してからの出来事。Kの母親が脳に動脈瘤があり、3:7で手術をした方が良いと医者に言われた。名医が手術をすると言うことでOKを父親が出した。手術を担当する名医の都合で日にちを合わせ待って手術をした。が、動脈瘤の所にカテーテルを挿入したが、カテーテルの周辺に血栓が出来て母親の具合が悪くなった。手術は、名医の日程に合わせたのに、名医がせず、若手に任せて後ろで観ていたという。病院は、ミスを認め謝罪したそうだが多額の医療費の支払いを要求されているという。

 動脈瘤や脳手術について、「神の手」福島 孝徳と、「匠の手」上山 博康。その他の名医と呼ばれる若手の医師のリストを、Kにメールで送った。それを持って帰って父親と相談しようと家に帰ったら、自殺していたという。母親の治療をどうするかということよりも、父親は、手術にOKを出したという負の痛みを周りが気にする以上に気にして大きな負担として抱え込んで悩み苦闘して死を自ら選んだという。残された一人娘のK。母親の付き添いと、葬式が同時進行で抱え込まざるを得ない状況になった。

 人間には希望が必要だ。父親はそれを感じられなかった。葬儀の前にKからTELがあった。元気?うん、元気。あたし、そんなに弱い人間じゃないみたい。強い人間だった。今だけって話もあるけど、昨日も今日も彼氏がずっと付いていてくれるし大丈夫。それから母親が突然元気になって。もう一般病棟に移ってリハビリを始めることになったの。明日遅れるかも知れないけど行きますからみんないて下さいね。突然泣いてもビックリしないで下さい。と、言っていた。残念ながら俺がいるときには来なかったが、元気でいて欲しい。現実を受けとめて、希望を持って生きて欲しい。そう思った。

 1日の結果。 キト(エクアドル)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ルイ・フェルナンデス、耳1枚。闘牛士、オルドニェス、耳1枚。クーロ・ディアス、耳なし。

 2日の結果。 キト(エクアドル)。ミックス闘牛。騎馬闘牛、ルイ・フェルナンデス、耳なし。闘牛士、ペレス・モタ、耳なし。クーロ・ディアス、耳1枚。 ケレタロ(メキシコ)。アントニオ・バレラ、耳1枚。ファン・アントニオ・アダメ、イスマエル・ロドリゲス、耳なし。

 3日の結果。 メキシコ。イグナシオ・ガリバイ、耳なし。イスラエル・テジェス、口笛。イスマエル・ロドリゲス、弱い口笛。 キト(エクアドル)。エウヘニオ、耳1枚。イバン・ガルシア、耳1枚が2回。ディエゴ・リベラ、耳1枚。 メリダ(メキシコ)。ホルヘ・グティエレス、耳1枚。ソトルコ、耳1枚。ファンディ、場内1周。 モンテレイ(メキシコ)。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ホルヘ・エルナンデス・ガラテ、耳1枚。闘牛士、エロイ・カバソス、場内1周。エンリケ・ガルサ、アレハンドロ・アマジャ、耳なし。ファン・アントニオ・アダメ、耳2枚。フェルミン・リベラ、耳なし。


 12月8日(金) 曇り 72524/4

 高田馬場で古書展をやっていたので覗いた。目にとまったのが作品社から出ている『日本の名随筆』シリーズ。白州正子編の5『陶』。しかし、期待した感じじゃなかった。横にあった50『歌』加藤登紀子編を開いた。初めに淡谷のり子が歌っている写真があった。目次には、石井好子、渡辺淳一、堀田善衛、五木寛之、野坂昭如、服部良一、石川淳、村上龍、五味康祐、井上ひさし、などに混じって、上野昂志の名前があった。今の俺の原点になる考え方、感じ方を上野さんから教わった気でいる。だから上野昂志の名前があると感じるもがある。タイトルは、「歌の不在の闇は深い----」レジに行き精算して電車に乗った。

 「今ではだいぶ色褪せてしまった記憶のなかに、たとえば次のようなひとつの情景がある。」という書き出して始まる文章。小田急線の経堂駅近くの幅二間くらいの誰も気にしないような小さな橋の上で、小学校1年生の著者が若い男とすれ違う。

 「橋の反対側を駅の方から、ひとりの若い男が歩いてきた、いや、そうではない。私は歩いてくる男を見たのではない。私は、最初、口笛の音を聞きつけたのだ。そして、聞きしったその曲、自分でも何度かうたったことのある曲、それを口笛にのせている男に注意を払ったのだ。
 ♪民衆の旗、赤旗は……行進曲ふうのメロディにもかかわらず、若い男は下を向いて歩いていた。だが、私は、その曲の故に、感動にも似た共感を抱いて男を見続けていたのだ。それは、その頃、間借りしていた二階の部屋で両親がうたう歌であり、脚がきた時、皆がうたういくつかの歌のなかのひとつであった。ここにもあの歌をうたう人が……橋の上ですれちがった口笛の男に対する私の共感は、そのようなものだったかもしれない。いってみれば、歌そのものにではなく、同じ歌をうたっている人がいるというそのことに、しかもそれが町を歩いている人の中にいるということに、感ずるある懐かしさ。昭和二十二年のことである。」 ーー「歌の不在の闇は深い----」上野昂志ーー

 電車に乗って5ページ弱読んだところで最寄りの駅に着いた。電車から降り、ドトールに入って続きを読むことにした。

 続きを書こうと思ったが時間がないので後にする。

 6日キト(エクアドル)でセサル・ヒメネスがトゥリアナ牧場の“グランディオソ”という名の牛(NO214、517キロ)をインドゥルトした。

 4日の結果。 キト(エクアドル)。アントニオ・カンパナ、耳なし。カステージャ、ペレラ、耳2枚。

 6日の結果。 キト(エクアドル)。カルロス・ジャニェス、耳なし。ファンディ、耳1枚と強いもう1枚要求、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳1枚、シンボルとして耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。


 12月10日(日) 曇り 7003

 また、調子が悪くなって土曜日は病院に行った。金曜日に下痢になり、最後の薬を飲んだ。薬がないから行ったのだが、どうもおかしい。薬を貰って少しは良くなったが、病院から帰ってきて寝た。そもそも、土曜日は調子が悪く起きたのが12時前。それから病院に行って帰ってきて飯を食って競馬を見ていたらまた眠くなって寝て起きてDVDのダビングをして18時半過ぎに出掛けることになった。

 闘牛の会の会場に着いたのだ19時半頃。靴を下駄箱に入れようとしていたらTAKEさんが到着。もう20名くらいが揃って飲んでいた。それぞれに持ち寄った食べ物、飲み物が入っている。顔を赤くしている人もいる。カエルさんが作ってきた鍋、吉沢さんが作ってきた、たらこのパテ?とチーズケーキが美味しかった。後半は、闘牛のビデオを流し、荻内先生の今後の闘牛の会についての話をした。その中で函館開催や3月頃のバレンシアの火祭り辺りのホセリート牧場の見学と闘牛の会開、大学での開催案などが出た。僕の来年の予定とTAKEさんの挨拶。それから、安田さんがCDかけてセビジャーナスを踊った。カポーテの替わりにセビジャーナスの衣装を持ってトレオ・デ・サロンをやったり安田さんに教えて貰いながらセビジャーナスを踊った。初めて踊ったが教える人が上手いと何となくさまになってしまうようだ。

 楽しい、時間を過ごして徐々にみんなが帰っていき、10人弱が残りシーラさんの結婚式の模様をテレマドリードが放送したDVDを流し盛り上がった。それから、6人になり終電が迫っていたので、先生と一緒に安田フラメンコ塾を後にした。安田さんが、いつでも好きなときにこの場所を使ってくださいと言っていた。ありがたい言葉だった。セビジャーナスも踊ってみれば面白いなぁと思った。

 今日は、未だ体調がおかしくて、研修へ行かずに馬券を買ってきて家でDVDのダビングをして過ごしている。

 8日の結果。 ボゴタ(コロンビア)。ポンセ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳1枚。ランセス、耳なし。


 12月11日(月) 晴れ 15476/2

 香港での騎乗で斜行し後続騎手が落馬して入院したレースの裁定が10日発表されて武豊が6日間の騎乗停止処分になった。しかし、発効が25日からということで有馬記念のディープインパクトには騎乗できるという。このニュースを聞いたときにこの殆ど特例処置に対して強烈な反発心を持った。武豊は許されるのか???

 しかし、ネットで見たビデオは、画面が小さくてハッキリは判らないところがあるが、明らかな斜行をしているようには思えなかった。どちらかというと、これで何故騎乗停止になるのだろうという疑問の方が大きくなった。朝、武豊騎乗停止のニュースを知ってディープインパクト引退レースに乗れない、ざま〜みろ!と万歳三唱をしたが、あれで騎乗停止ならどう乗ったら良いのか分からなくなるよなぁ。可哀想な裁定だ。いくら俺が武豊が嫌いだからと言って、不当なことにはおかしいと言わずにはおれない!!!

 9日の結果。 ケレタロ(メキシコ)。ソトルコ、耳1枚が2回。ラファエル・オルテガ、耳なし。アルトゥロ・マシアス、耳1枚。

 10日の結果。 メキシコ。ホルヘ・グティエレス、耳1枚。セサル・リンコン、耳2枚。ホセ・ルイス・アンヘリノ、耳なし。


 12月13日(水) 雨 23844/2

 喧嘩があった。TELで怒鳴り合い。受話器の向こう側で机を叩きながら怒鳴っている。怒鳴られている相手は受話器を俺の方に向けて呆れた顔をしている。何をそんなに怒っているのか全く判らない。しかし、怒鳴っている人間が何かを伝えたいのは判るが、これじゃ伝わらないと思った。相手が聞こうという気がない。他人に何かを伝えたと思うのなら怒鳴ったって通じないのだ。2分くらい怒鳴ってTELを切った。

 どうしたのかと話を訊いた。相手は、怒鳴っている人間を呼び捨てで呼び、私が引き継ぎをしているのにちゃんと聞いていなくて、ふて腐れたような態度して、次に関係ないことを言っているから部屋を出てきたらTELがかかってきたといっていた。一方、怒鳴った相手にも後から話を訊いた。彼の言い分は、あることが間違っているいるのでそれを注意しようとしたら部屋を出て行ったという。話が食い違っているのだ。それから1時間以上話をしたが、彼は元々コミュニケーションの取り方に問題がある人間だ。それで、他人に何かを伝えようとしたら怒鳴ったって何も伝わらないし、むしろ相手は聞こうという気にならなくなるということを言った。

 どうせ俺は、下からも上からも相手にされてないから居場所がないという。それはそうだと思う。そういう風にしているは自分自身なのだから。でも、何かを伝えようとしたら少しは何かを考えたらいいのに、自分の立場からしか物が考えられない。そのくせ、何かを言ってそれを聞いてくれないとこういう風にパニック状態になって怒鳴ったりして益々自分で非道い状況にしている。だから、誰かと距離を近くしようとか、友達になろうと思ったらどうするの?と、疑問を投げかけた。色々言っていたが、正解をようやく言った。人の話を聞く、と。

 それが、出来ないから相手が君の話しも聞いてくれないんじゃないの?引き継ぎの時に何でそんな態度を取ったか判らない。と言うと、相手がちゃんと出来ていないからと言う。それじゃ、相手は誤解して君の話は聞かないよ。良いことを言ってきても。とか、色々話をした。仕事が終わって帰り際、泣きながらどうしてこうなったかを悔いている。後から謝ったのに・・・。とことん自分に自信がない男。それでいて、他人には自分を良く観られたいと強い願望を持っている。でも、これじゃ周りには理解されない。いつまで経っても精神が子供。こっちが何を言っても基本的には効果がない。本人がどうすればいいかを気付いてやる気になってそういう行動を取らなければ今までと同じなのだ。誰かの成功体験とが参考にならない例。可成り難しい人間だ。これも仕事の一部のような物だから対応するけど、呆れてくる事例だ。しっかり生きようとしていない様な気さえしている。しかし、こんな人間が多いような気がする。


 12月14日(木) 曇り

 ボストンに、松坂が飛んで朝から「入団合意」とTBSは独占スクープとして報道している。NHKは合意とは報道していない。それでも、代理人と球団側とで合意に向けて最大限の努力をして何とか起源の15日に向けて行動を起こしているのだろう。これで合意しなかったら何のためのポスティングか判らなくなるだろう。大金が動くプロの世界。庶民の金銭感覚からは想像を絶する金額が合意の焦点になっている。


 12月15日(金) 晴れ 42147/2

 バルセロナが4-0で勝った。スペイン・リーグの良い時みたいに素晴らしい面白いようにパスが繋がり圧勝。この試合を見た日本人は、ビックリしただろう。もしかしたらサッカー観が変わったかも知れない。それほどインパクトが強い試合をした。ロナウジーニョは本当に素晴らしい。デコも凄い。


 12月16日(土) 晴れ 36902

 「本、机、黒板では応用の利く知識は得られない。応用の利く物というのは、自分で体験しなければ身にならない。」 「手で、目で、この体で全てに触れて現実を探求していこうと思っている。」 名前は忘れてしまったが、登山家で、科学者で南極観測隊の初代隊長で、♪娘さんよく聞けよ 山男にゃよ 惚れるなよ♪ の歌の歌詞を書いた人が、このようなことを言っていた。非常に現実的で有用で重みのある言葉だ。


 12月18日(月) 晴れ 41988/2

 バルセロナは負けた。守備を固めたインテルナシオナルのカウンターで負けた。良いときは、準決勝のようなパス回しで圧倒的なゲーム支配でファンを楽しませることが出来るが、悪いときは昨日のような試合になる。オシムでさえ理想のチームというバルセロナ。しかし、ここ3年スペイン・リーグでの活躍を観てきたが1つの疑問を持ってきた。それは、チームとしての具体的なビジョンというか戦略、方針が試合の中で明確になっていないような気がするのだ。その辺がこういう敗戦を観る度に思うことだ。

 レアル・マドリードは、何度も世界一になっているが、バルセロナがなれないのはそういうところにあるような気がする。ただ、レアル・マドリードがそういう具体的なビジョンや戦略、方針が明確になっているかと言われれば、なってはいないのだが・・・。ライカールトは、自由で創造性がある素晴らしいチームを作った。しかし、そういう物がなければチャンピオンになれないのだ。

 16日カリ(コロンビア)でパコ・ペルラサが、サレント牧場の“コネホ”という名の牛(NO53、464キロ)をインドゥルトした。

 16日の結果。 カリ(コロンビア)。ディナスティア、口笛。パコ・ペルラサ、耳1枚、シンボルとして耳2枚(牛、インドゥルト)。ゲリタ・チィコ、口笛。 ケレタロ(メキシコ)。エロイ・カバソス、耳1枚、耳2枚。ファン・バウティスタ、耳1枚、場内1周。アレハンドロ・アマジャ、耳なし。

 17日の結果。 メキシコ。イグナシオ・ガリバイは、セサル・リンコンに牛を捧げ耳2枚。コヒーダされて、右太腿に18cmの角傷を受ける重傷。セサル・ヒメネス、耳なし。 トバラ。エウヘニオ、耳2枚。アントン・コルテス、耳1枚、耳2枚。アンドレス・パラシオス、耳なし。


 12月20日(水) 曇り 22830/2

 「最近、女の裸が少なくなった」と、言ったのは、上野さんだったかそれとも片山先生だったか・・・。TVでは昔は女の裸が良く観れた。最近はTVではなかなか観れない。女の裸に興奮したり興味を持つのは、実に健全な事である。それを公共の放送で流してみんなで観るのはやはり健全である。しかし、今はインターネットの時代で、女の裸は個人的な閉鎖空間で楽しむ物になった。これでは、女の裸は歪められた不健全な形でのあり方になってしまうのではないかと思う。

 閉鎖空間で女の裸を楽しむというのは、性行為と一緒ではないか。これだけではおかしい。おかしいからか、植草某のように服を着た女子高生に興奮したり興味を持ったりする。つまり女という像自体が歪められているのだ。本来は、曲線を楽しみその雰囲気やそのあり方を楽しむ物だ。それがこういう形で性だけを強調された形で突出してくると健全な女性像が崩れて、こういう歪められた物に変異してくるのだと思う。

 こういう風に歪められた物は、人生の役に立たないし、活力になり得ない。そういう意味で、出来れば女の裸がもっとTVに露出された方が良いと思うのだ。


 12月21日(木) 曇り

 スペイン語が上手く訳せないが、どうやらバルセロナのモヌメンタル闘牛場の興行主、バラニャは2008年の闘牛の開催をしないことにしたらしい。バルセロナだけでなくカタルーニャ地方をはじめスペインの闘牛への影響はどうなるのだろうかという危惧がある。2007年は重要な年になりそうだ。セサル・リンコンの引退。バルセロナでの最後の闘牛?色々な大きな動きが闘牛界だけでなくありそうな感じがする。僕自身の事についてもそうかも知れない。

 有馬記念の師走最後の1週。ディープインパクトが勝ちそうな調教をした。中山競馬場へ行って今年1年を振り返って来ようと思っている。


 12月23日(土) 晴れ 62350/3

 1日遅れのゆず湯に入って体がほてった。昔は冬至にはカボチャを食べた。NHKの朝ドラ『芋たこなんきん』のなんきんとはカボチャの事だという。昔のカボチャは、和カボチャというのだろうか糖分の少ない物で煮物にするときは、砂糖を入れて煮たが、今は洋物カボチャでスーパーなどではメキシコ産の物が売られている。1番簡単な調理法は電子レンジで5分間加熱すればホクホクの物が食べられる。お手軽になった。

 しかし、今日は1年で1番手間をかけて分析して予想をする日だ。そう今日は有馬記念前日。どの馬が勝ち、どの馬が2着に来るのか?サンスポの今日の1面の大見出しは、「岡部氏甘くないディープ」である。岡部の論旨は、秋競馬で多くの馬は目標を有馬記念に置く馬は少ない。その前のレースに目標を置く物だ。シンボリルドルフの時は、次走を考えて僅かな着差で勝って余力を残して有馬記念を迎えた。ディープインパクトの場合は、ゴール前に手綱をゆるめて余力があるようなレースをしてこなかった。サンデーサイレンス産駒は先頭に立つとそらを使う馬が多く、武豊ほどの騎手が乗っているので何らかの理由があってそういう乗り方をしているのだろうが、ルドルフのような余力が残っているか疑問だ。と、言う物だ。

 新聞には、最高の調教が出来たという事が書かれてある。パドックを観ればある程度分かると思うが明日はディープインパクトの引退レースで徹夜組が100人を超える状態だという。パドックが観れるかどうかは判らない。これから酒でも飲んで1年の最後の夢でも思い浮かべよう。


 12月24日(日) 晴れ 9824

 朝、米ちゃんからTELがあって有馬記念に一緒に行きたいと言うことだった。職場のFとKと約束があったので合流して一緒に行くことにした。米ちゃんとKは競馬場が初めてで、Fは去年の有馬に一緒に行った。東京駅から武蔵野線直通の京葉線に乗って船橋法典へ。地下道を歩いていくと大勢の人がいた。が、去年よりは空いている印象だった。徹夜組が多いという報道で競馬場を避けたファンも多いのだろう。7レース後のパドックにも楽に入れた。と言っても4人なので良いポジションには行けなかったが。直接歩様が観れなかったがパドックのターフビジョンで確認した。

 ディープインパクトはJCと変わらない状態。ちょっとばかり首の動かし方がうるさいが大丈夫だろう。チャカつきながら歩いているがこれはいつものこと。メルボルン・カップを勝ったデルタブルースは去年に続いて良い。こういう状態だと買いたくなるのだが、去年もこんな感じで大敗しているので信用は出来ないが・・・。ドリームパスポートは馬体重が+12キロ。でも、体は太めを感じないし落ち着きもあり踏み込みのJCと同じ。ダイワメジャーは後脚の歩様が気になる。こんな歩様ではなかったと思う。発汗があるのも気になるところ。スイープトウショウは元気がない。貧相に見える。コスモバルクは2人引きでうるさい。周回するごとに発汗が目立ちついに股の間が白く泡が吹いてきた。メイショウサムソンも元気がない。この馬はもうドリームパスポートには先着できないだろう。トウショウナイト、アドマイヤメイン、スウィフトカレントは対象外。スウィフトカレントは後ろっ跳ねをするしおかしい。天皇賞の時とは違う。アドマイヤメインはパットしない。トウショウナイトは太い。そして、問題はポップロック。元気が良い。尻尾は地面と平行になって尻からは離れている。チャカつ いて歩いて出てきたときから尻尾を振っている。初めて見るのでこれがいつもの状態かが判らない。悪くはないが・・・。

 結果は、ディープインパクトが最高のレースをして圧勝した。4コーナーから直線で不利があってデルタブルースは抜けて来れず、ポップロックが前が詰まったが外に出して2着。3着は、ハナ差の写真判定でダイワメジャー。4着はドリームパスポート。5着がメイショウサムソン。デルタブルースは6着だった。

 米ちゃんは初めての競馬場で、こんなに人が多いのは凄いと言っていた。Kは馬券を外し、Fも俺も外した。でも、このレースはお金を入れるレースじゃないと言うこと。京成の中山駅まで歩いて飯を食べた。岡部がいなくなってから燃えなくなった。と、Fに言った。笑っていた。競馬に感動を感じなくなってきた。


 12月26日(火) 雨 26154/2

 ディープインパクトに対する絶賛は耳にたこができる。有馬の走りは最高だった。しかし、涙など出ようはずはない。僕は近くではなく遠くで観ている。武豊についても基本姿勢、理想の騎乗方法が見えないのだ。そういう物がレースで表現されていない。それよりは、強い物に対しての強烈な反発を持って伏兵馬に乗る横山典弘の方に、好みから言っても心情的にも惹かれるのだ。藤田伸二は飲み屋で接客が悪いと平手で1発、張って裁定が決まるまで騎乗停止。そういうところも含めて伸二らしい。蛯名正義は伸び悩んでいる。四位もそう。善臣じゃ何も感じない。中館もそう。後藤の明るさには浅はかさがある。

 俺はどうやらこういう風に1番になれないが、それを食おうとして自分を磨いている奴が好きなようだ。しかし、馬は1番人気で優勝する馬が好きだ。ただ、ディープインパクトについてはそんなに思い入れない。凄い馬だがあまり興味がない。シンボリクリスエスの方がずっと良い。何よりもおかしいと思うのは、ディープインパクトのファンは、全てを許すというか、認めてしまうところだ。禁止薬物で失格した凱旋門賞についても、観なかったことにしようという風潮がある。ダメな物はダメと何故言わないのだろう?あれは非常に危険は考え方だ。そして、有馬で涙を流す。こっちはしらけている。ついているファンがあまりにも幼い。競馬を知らないディープインパクト・ファン。例えば、オグリキャップの時は、オグリしか知らないファンが多かったが負けても応援しているその姿には健気さがあった。でも、ディープのファンは1着じゃなきゃいやというような昔の巨人ファンのような嫌いな臭いを感じるのだ。不快ですらある。

 人生とは思うようにいかない。それを、何かからでも感じられた方が良い。競馬から。闘牛から。野球から。サッカーから。勝者だけが素晴らしいのではない。むしろ、敗者から学ぶべき物が多いのだ。

 25日の結果。 メキシコ。アントニオ・バレラ、耳1枚。アルベルト・エスピノサ、レオポルド・カサソラ、耳なし。 カリ(コロンビア)。パコ・ペルラサ、耳要求で場内1周。クリストバル・パルド、耳なし。エクトル・ホセ、口笛。 ケレタロ(メキシコ)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、エドゥアルド・クエバス、耳2枚。闘牛士、エロイ・カバソス、口笛。ホルヘ・グティエレス、耳2枚と尻尾1つ。ソトルコ、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。 アピサコ(メキシコ)。マノロ・アルサ、耳なし。ラファエル・オルテガ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。エル・サパタ、耳2枚が2回。


 12月27日(水) 晴れ

 昨日の雨は上がって気温が朝から高くなった。フセイン元大統領の死刑が確定した。6ヶ国協議は不調に終わった。歯は膿が止まり回復に向かっている。部屋にあったCDをPCに取り込んだ。ジュリオラ・チンクェッティとサッチモ。名曲『雨』、『マック・ザ・ナイフ』など。カンツォーネとジャズ。もし、チンクェッティがスペイン人だったらスペインにもっと前に出会っていただろうと思った。


 12月28日(木) 晴れ 25529/2

 有馬に行ったとき、米ちゃんとちょくちょく競馬と違う話をした。映画の話などをしたが、上野昂志の話をした。トリュフォーについてもそうだが上野さんから教えて貰った事が多い。そして、米ちゃんが上野さんの本を買って読んでいるという。『肉体の時代』である。副題に、体験的60年代文化論とあるように風俗を含めて60年代を書いた本だ。これは、僕のバイブル的な本で非常に重要な本だ。山田風太郎も上野さんに教えて貰った。知らないことも多いだろうが、そういうことではなく、物の見方、捉え方を覚えるだろうと思う。新しい視点・視角が出来るだろう。

 一馬からメールが来た。清水成駿のHPに書いていた有馬観戦記の紹介があった。清水成駿のディープインパクトへの文章は僕は照れだと思う。穴党というかディープをを本命にしなかった人間の照れが清水にああいう文章を書かせたのだと思う。競馬の予想屋として飯を食っている人間の文章。俺の有馬観戦記はそういう物じゃないというだけ。あれが闘牛なら少しは違う書き方をするだろう。一馬元気なんだろうと思った。

 26日の結果。 カリ(コロンビア)。ミックス闘牛。闘牛士、アベジャン、耳1枚。ランセス・ルイス、耳なし。騎馬闘牛士、ルイ・フェルナンデス、耳なし。

 27日の結果。 カリ(コロンビア)。アベジャン、耳1枚が2回。カステージャ、耳1枚。アンドレス・デ・ロス・リオス、強い耳要求。


 12月29日(金) 晴れ 強風が吹く 24990

 TBSでやった新庄の特集番組を観て泣いてしまった。ドラマのような展開と素晴らしい筋書き。最後の難病の少女と誓った日本一。新庄は、周りを巻き込んで野球を楽しみ周りを幸せにしていった。幸せな野球人生だ。最後は、新庄自身も涙ぐんでいた。勿論、競演した俳優やタレントも泣いていた。胸が詰まり鼻が詰まり目と鼻が痛くなった。

 仕事は色々あって部屋に帰ってTVでこの番組を観たらそれも忘れてしまうような気分になった。新庄!凄いよ君は!

 28日の結果。 カリ(コロンビア)。フェレーラ、パコ・ペルラサ、耳2枚。サルバドール・コルテス、耳1枚。


 12月30日(土) 晴れ

 イラクのフセイン元大統領の死刑が執行されたという報道がされている。これによりシーア派とスンニ派の対立が激化して内戦状態に拍車がかかるのかどうか情勢は混沌としている。

 昨日の夜に、キース・ジャレットのケルン・コンサートを聴きながらローソクを1本立てて今年1年を振り返った。個人的には何にもやらなかった。時間の有効な活用法を根本的に考え直さないといけないと思った。来年は激動の年になるだろう。

 29日の結果。 カリ(コロンビア)。ディナスティア、耳1枚、耳2枚。カステージャ、耳なし。コヒーダされて肋骨3本骨折。マンサナレス、耳なし。


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