断腸亭日常日記 2008年 その8

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年のスペイン滞在日記です。

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 9月20日(土) 雨のち曇 8395

 台風が通過した。雨はあがっている。通過後も月曜日辺りまで雨が降るようだ。予報では、中山は雨のあとで馬場がどうなるか。札幌、阪神は晴れと曇の予報。それを念頭に置いて予想を組み立てようと思う。昨日は、法務局と医者に行ってきた。株価と為替は、アメリカ政府のやる気を看取って落ち着いた。

 アルモドバル・デル・カンポで、ファン・バウティスタが、アルクルセン牧場の“エレデロ”という名の牛(No293)をインドゥルトした。

 19日の結果。 ムルシア。ハビエル・コンデ、耳2枚と尻尾1つ。ホセ・トマス、耳2枚。ガジョ、耳1枚。 ニーム(フランス)。フリ、耳1枚、耳2枚が2回、耳2枚と尻尾1つ。 グアダラハラ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳1枚ともう1枚要求。闘牛士、ファンディ、耳1枚。アレハンドロ・タラバンテ、アビソ3回で罵声。アルモドバル・デル・カンポ。クーロ・ディアス、耳1枚が2回。バウティスタ、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。マティアス・テヘラ、耳2枚、耳1枚。 オンルビア。ロブレニョ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。サンチェス・バラ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。バレンティン・ルイス、耳2枚が2回。 モラ・デ・トレド。フェレーラ、耳2枚。エウヘニオ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ルイス・ボリバル、耳2枚。


 9月21日(日) 曇時々雨 37708

 フリアン・ロペス“エル・フリ”が、ニーム(フランス)でアルテルナティーバ10年を迎えてウニコ・エスパーダをやった。ネットのビデオを観たが、久々にバンデリージャを打ったり、ロペシーナをしたりしていた。ファエナを観ると、ポンセになったなぁという印象。牛が遠い。同じ事をやっているようでも、ペレラの方がずっと上。フリのアルテルナティーバで気づいたが、このHPも10年が過ぎた。良く続けてきたよなぁ。

 20日の結果。 バルセロナ。フンディ、耳2枚。フリ、耳1枚耳2枚。ペレラ、耳なし。 ムルシア。ペピン・リリア、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ、耳1枚。ファンディ、耳2枚が2回。マンサナレス、耳なし。体調不良により高熱を出し吐き気、痙攣を起こし入院している。 ニーム(フランス)昼。アパリシオ、耳1枚。ハビエル・コンデ、モランテ、耳なし。 ニーム(フランス)。カステージャ、耳1枚、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 グアダラハラ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ガラン、耳1枚。闘牛士、マティアス・テヘラ、耳要求。モランテ、耳なし。アントニオ・バレラ、耳2枚、耳1枚。 アランダ・デ・ドゥエロ。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。モレニート・デ・アランダ、耳1枚、耳要求。アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。 エスパルティナス。オルテガ・カノ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ぺぺ・ルイス・バスケス、耳なし。アパリシオ、耳2枚。 マハダオンダ。フィニート、耳1枚が2回。コルドベス、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。ダビ・モラ、耳2枚。 サン・アグスティン・デ・グアダリックス。ロブレニョ、耳1枚、 耳2枚。ビクトル・ハネイロ、セルヒオ・マリン、耳1枚。 バルガス。ラモス、場内1周。サンチェス・バラ、耳1枚。セラフィン・マリン、耳なし。


 9月22日(月) 雨のち曇 5881

 再び伝説の日。ホセ・トマスがバルセロナでインドゥルトした。ネットのビデオを観て観客の熱狂が伝わってくる。勿論、ノー・アイ・ビジェテ(切符は売り切れ)で、おそらくダフ屋値段も凄いことになっていただろう。これで去年復帰してからバルセロナでは4回出場機会全てノー・アイ・ビジェテ。初めの牛でエスプラの後、ガオネラ。写真を観ると角が足に当たりそうなくらい近い!こんなガオネラは、驚きだ!この日2頭目の牛で耳1枚切って、5頭目の牛を、社会的な友人ビセンテ・アミーゴに捧げてファエナが始まった。

 記事によると、ファエナ中に観客が興奮して、「トレロ」コールを叫んだ。長いパセが続きどこからともなく白いハンカチが振られ、「インドゥルト」コールが鳴り響いた。ホセ・トマスは今年、20回闘牛をやっている。計算間違いでなければ合計耳40枚尻尾2つ(内、インドゥルト1つ)。マドリード、ラス・ベンタス闘牛場では、2回出場して、耳4枚と耳3枚、合計耳7枚切った。第1級闘牛場へは、マドリード2回の他には、バレンシア1回(耳1枚)、マラガ2回(耳3枚、耳3枚)、バルセロナ2回(耳なし、耳1枚とシンボルとして耳2枚と尻尾1つで牛、インドゥルト)、コルドバ1回(耳2枚)。8回出場して、耳19枚、尻尾1つ。耳が切れなかったのは、4月20日のバルセロナと8月10日のエル・プエルト・デ・サンタ・マリアだけだった。非常に素晴らしい歴史的なテンポラーダを送ったことになる。

 21日、バルセロナで、ホセ・トマスが、この日5頭目の牛をフラメンコ・ギターのビセンテ・アミーゴに捧げた。そのヌニェス・デル・クビジョ牧場の“イディリコ”という名の牛(No120)を、インドゥルトした。

 21日の結果。 バルセロナ。エスプラ、耳なし。ホセ・トマス、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。セラフィン・マリン、耳1枚。 ニーム(フランス)昼。バウティスタ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。マティアス・テヘラ、アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。 ニーム(フランス)。ポンセ、耳2枚。ペレラ、耳1枚。ルベン・ピナル、耳1枚ともう1枚要求、耳2枚。 フレヘナル・デ・ラ・シエラ。コルドベス、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。ダニエル・ルケ耳1枚、耳2枚。 ロルカ。ペピン・リリア、耳1枚、耳2枚。フリ、耳1枚。ファンディ、耳2枚。 サン・アグスティン・デ・グアダリックス。ウセダ・レアル、耳2枚。アベジャン、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。イバン・ビセンテ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 ビジャマルティン。アパリシオ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。フィニート、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。ハビエル・コンデ、耳2枚と尻尾1つ。


 9月23日(火) 曇 24946

 ホセ・トマスは、凄い闘牛士になった。それは、圧倒的な技術・技量持って闘牛場へ立ち、観客を魅了して何処の闘牛場も満員にしてしまう。こんな闘牛士は過去にいただろうか?1年間に20回しか闘牛をしないというのも、異様に少ない。が、出場したときの内容の濃さは他に比類がない。

 自民党は麻生太郎を総裁に選出。民主党は小沢一郎が代表。公明党は太田昭宏代表。国会開会後、総選挙までどういう風に進むのか見極めたい。

 22日の結果。 ログローニョ。ミックス闘牛。メンドーサ、耳2枚。闘牛士、ペレラ、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。ガジョ、耳要求。 ブルゴオンド。フェスティバル闘牛。闘牛士、ウセダ・レアル、耳なし。アベジャン、ルイス・ボリバル、アルベルト・アギラール、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、ファン・デル・アラモ、耳1枚。 ビジャビシオサ・デ・オドン。フェスティバル闘牛。ゴメス・エスコリアル、耳2枚。ラファエル・デ・フリア、耳なし。イバン・ビセンテ、耳1枚。ホセ・マリア・ラサロ、耳2枚。パコ・ウレニャ、ラウル・ベラスコ、耳1枚。


 9月24日(水) 晴 30301

 国会が開催されて自民党の麻生太郎が首相に任命された。麻生首相は記者会見を行い、内閣人事も発表した。「社民党の福島党首は、記者団に対し「麻生総理大臣は国民の生活の困窮から最も対極にある人であり、今の自民党が国民の苦しみをほったらかして政治を行っていることを象徴している。新しい内閣は外交面ではタカ派の布陣の仲よしクラブだ。自民党政治ではにっちもさっちもいかなくなっているのに、賞味期限のラベルをはり替えて新商品として売ろうとしているのといっしょで、『賞味期限偽装内閣』とも言える」と述べました。」 ーーNHKよりーー

 『賞味期限偽装内閣』とは良く言ったものだ。この内閣は誰もが知っている通り、総選挙までの暫定内閣。総選挙に向けて正々堂々と闘うと麻生首相が言っているが、総理になって何日もせずに正々堂々と闘うと言ったところで、戦略も何もないのであれば負けるのは目に見えている。民主党は、総選挙のためにしっかり準備してきた。その差は歴然だろう。

 処で、バルセロナでホセ・トマスのインドゥルトを観た、いつも一緒にサン・イシドロを観ているYさんからメールが来た。入場券は、ネットでも直前まで正規値段で売っていて、開場後もタキージャで売っていたという。それには驚いたと書いていた。確かにそれは驚く。ネットに載った記事にはノー・アイ・ビジェテと書いていたが、そうではないとも書いていた。そういわれて思い出したが、去年の9月のバルセロナもアンダナーダが空いていたが、ネットの記事にはノー・アイ・ビジェテと書いてあった。

 「今年9回ホセ・トマスを観て、ヒホンやサンセバスティアンなど泣かされたことも多かったけれど最後の締めが、巨大な打ち上げ花火となったシーズンでした。」と、書いてあった。今年は復帰して2年目で、ミゲル・アンヘル・ペレラも絶好調だったが、やっぱり、ホセ・トマスの闘牛が凄かった。僕は今年3回しか観ていないけど…。マドリードとバルセロナの闘牛だけ観れれば、かなり満足できるだろう。Yさんはそれを観た。羨ましいことだ。でもそれは、スペインに住んでいる特権だ。

 23日の結果。 ログローニョ。フリ、耳1枚。エル・シド、耳なし。ペレラ、耳1枚と強いもう1枚要求、耳2枚。 メホラダ・デル・カンポ。カスターニョ、耳1枚。ラファエル・デ・フリア、耳2枚。イバン・ファンディニョ、耳1枚、耳2枚。


 9月25日(木) 曇 7009

 ホセ・トマスの今年のテンポラーダのデータを取った。23日に記入した耳の枚数が間違っていることに気づいた。今年は20回出場して耳43枚と尻尾2つ(内、インドゥルト1回あるので、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ)。記録にある怪我は、5回ある。重傷は、ヘレスとマドリード。その他にカルテルを棒に振ったのは、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアでの怪我。そして、記録によれば、ノー・アイ・ビジェテになったのは19回、ほぼ満員になったのが1回。これがコルドバの闘牛だった。他の闘牛場では結果的にノー・アイ・ビジェテになったようだ。これは凄いことだ。

 闘牛士の分類で、出場回数に対して耳数が多いタイプは、やる気先行型や着手先行型闘牛士である。これらのタイプは、出場回数より遙かに多い耳を取る。中には、エル・ファンディのように倍くらい取る闘牛士もいる。ファンディはその中では上位の闘牛士なのでこれだけ多い。何故なら第2級や第3級闘牛場での耳の数が異様に多いのが特徴だ。第1級闘牛場で耳を取ることは少ない。特に、マドリードのラス・ベンタス闘牛場では難しい。それに対して闘牛士の根幹である理念先行型闘牛士は、出場回数に対して同数の耳の数で、それを超えると良いテンポラーダだったという。ホセ・トマスは、勿論、理念先行型闘牛士であるが、出場回数の倍以上の耳の数を取っている。こういう闘牛士は、理念先行型闘牛士では他に類を見ない。異様に多い耳の数である。

 こんな事を考えていたら、今年のと言うか、ホセ・トマスについてのコンテンツを新しく作ろうかと思う。タイトルは、『史上最高の闘牛士ホセ・トマス。 〜生きる伝説、その魅力〜』とか何とかにしよう。処で、ホセ・トマスがインドゥルトした、ヌニェス・デル・クビジョ牧場の牛“イディリコ”は、傷口が順調に回復していて金曜日に牧場に帰るという。良い子どもを出して欲しい。

 24日の結果。 ログローニョ。モランテ、耳なし。ペレラ、耳1枚。ダニエル・ルケ、耳なし。


 9月26日(金) 曇 44812

 管轄の警察署に書類を提出してきた。担当者がいなくて、代わりに出て来た署員は大変腰が低く営業の人のような対応だった。やはり、警察とはいえ窓口で対応する仕事をしている人は、こうなるのかと感心した。今までの警察のイメージとは全然違うことに驚き、感心した。非常に良い気分で警察署を後にした。

 「中山成彬国土交通相は25日午後、国交省内で行った報道各社のインタビューで、成田空港の拡張が進まなかった原因について「(地元住民の)ごね得」「戦後教育が悪かった」と述べるなど、突出発言を繰り返した。夜になって「誤解を招く表現だった」として撤回したが、関係者の批判を招きそうだ。 中山国交相は、成田空港の整備についての質問に「かつて1車線(滑走路1本)がずうっと続いて日本は情けないなあと(思った)。ごね得というか、戦後教育が悪かった」と答えた。 国交省の無駄遣いをめぐるやりとりでは「ついでに言えば、大分県の教育委員会の体たらくなんて、日教組ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いんだよ」と述べた。さらに観光行政に関する問いに「日本は『単一民族』といいますか、世界とのあれがないものですから、内向きになりがち」と答えた。 中山氏は文科相時代の05年、「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった。なかったことが(教科書に)あるということが問題」と発言した。」 ーー毎日新聞よりーー

 また、第63回国連総会で一般討論演説の為にニューヨークを訪れていた麻生首相は、「集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈について「基本的に変えるべきものだ。ずっと同じことを言っている」と記者団に述べ、行使を可能にするよう見直すべきだとの考えを示した。」 ーー毎日新聞よりーー 

 こんな事を首相個人の見解として断定していいのだろうか。集団的自衛権とは、日本の同盟国が攻撃されたときに、日本が同盟国と共に戦争に参加するという事だ。そうなれば歯止めなく参戦してもおかしくない条件が整うことになるのだ。そんなことには反対だ。こういう安全保障上の問題を自己の信念とか、政治信条とかいって勝手で我が儘な憲法解釈をするのは、麻生首相のおかしな処。中山国交相も、恥を知らない。馬鹿丸出し。元々その土地で農地の耕作をしていた農民が自分の土地にしがみつくことは実に正常な行為だ。それを「ごね得」というのは物を知らないにもほどがある。「単一民族」「日教組の子供なんて成績が悪くても先生になる」とか、言う発言は、訊いていて強い嫌悪感を感じる。それと、「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった」と言う発言も、かなり頭が混乱している。相手の痛みが分からない人だ。彼の妻が、拉致担当大臣だったのは、どう解釈すればいいのだろう。夫婦だけと他人とは言うが、非道い物だ。

 政界の変人こと小泉純一郎元首相が引退を表明した。引き際を考えたのだろうが、今までの聖域なき構造改革を投げ捨て的にほったらかしにして俺はもう知らないという引退である。後継は次男の進次郎。3代続きの世襲になる。引退したらイタリアでオペラ三昧という噂が流れている。自分勝手に好き気ままに、しかし、自分の見せ方は非常に上手くて首相になって人気もあった。首相を辞めたときも、後は知らない的な止め方。今回も突然引退。

 25日の結果。 ログローニョ。ポンセ、フリ、ディエゴ・ウルディアレス、耳なし。


 9月27日(土) 晴 11573

 またアメリカで銀行が破綻した。史上最高の破綻だという。アメリカ経済も政治も混乱している。「米上院銀行委員会のドッド委員長は25日、金融安定化法案について、議会が休会する26日以降も協議が続く可能性があるとの認識を示した。 同委員長はCNNとのインタビューで、会合に出席したマケイン共和党大統候補を批判。「2時間にわたって、マケイン候補の救済策を協議したようなものだ」とし、「政治劇場で2─3時間気を紛らわせても仕方がない」と述べた。 ドッド委員長は、共和党が新たな対策をまとめていることを示唆。「内容もよく分からない。誰も説明できない」とし、共和党の提案を受け入れれば、議会の調整を初めからやり直さねばならず、そのようなことは望んでいないと述べた。」 ーーロイターよりーー

 市場は金融安定化法案の行方に注視している。それによってこれからの世界経済の方向性を見極めようとしている。

 今日、TVEで『テンディド・セロ』、カナル・スールで『Toros para Todos』がある。ネットで観れる。ディレクトで観れるのは、カナル・スールの『Toros para Todos』。兎に角、ホセ・トマスのインドゥルトの放送が見たいのだ。

 26日の結果。 ログローニョ。ペピン・リリア、口笛が2回。フェレーラ、ディエゴ・ウルディアレス、耳なし。 ポソブランコ。フリ、耳なし。アレハンドロ・タラバンテ、耳1枚。ダニエル・ルケ、耳1枚、耳2枚。入場行進の後、パキーリがここで死んで24年になることを記念して、1分間の黙祷が捧げられた。 トレモリノス。ミックス闘牛。闘牛士、オルドニェス、耳なし。カペア、耳1枚。騎馬闘牛士、ディエゴ・ベントゥラ、口笛が2回。 アスケカ・デ・エナレス。ルイス・ボリバル、耳なし。サルバドール・コルテス、口笛。イバン・ファンディニョ、耳1枚。


 『Toros para Todos』を観ようと、急いで帰ってきてネットに接続。夕飯を食いながら待っていると、日曜日の13時15分からであることに気づく。つまり今日ではなく明日だった。ガッカリした。明日は観れないのだ!しょうがないから、風呂に入って競馬の予想だ。


 9月29日(月) 雨 66391/2

 日曜日の競馬は、中山が、オールカマー、阪神が、神戸新聞杯。大本命が順当に勝ちあがり配当はともかく馬券的には取りやすかった。来週からいよいよ競馬も秋のGTシリーズに突入する。最初がスプリンターズ・ステークス。電撃の6ホロンだ。荒れそうなレースで穴馬を探そうと思う。

 日曜日の『Toros para Todos』は観れなかったが、土曜日に『Tendido Cero』をネットで観た。今日はネットにダイジェストが載っていた。そして、ハタと思って、ビデオカメラを出してネットで観れるホセ・トマスのインドゥルトを録画した。直ぐにDVDに起こしてみたが、ちゃんと観れる。こういう手があったかと我ながら感心した。

 セビージャのフェリア・デ・サン・ミゲルは2日続きの雨で中止になったようだ。フェリア・デ・アブリルも含めて今年のセビージャは、5日間中止になった。これは異例の事態だ。興行主は頭を抱えているだろう。それから、オトーニョのペレラのウニコの切符は売り切れになっている。

 27日の結果。 アバラン。ペピン・リリア、耳1枚、耳2枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。ペレラ、耳1枚。 アルコス・デ・ラ・フロンテラ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ジョアオ・モウラ、耳2枚。闘牛士、パディージャ、耳1枚と強いもう1枚要求。オクタビオ・チャコン、耳なし。コヒーダされて右手を骨折。 コレジャ。フランシスコ・マルコ、耳1枚。セサル・ヒメネス、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳1枚。 トリホス。フェレーラ、耳2枚。ルイス・ボリバル、耳1枚。ルベン・ピナル、耳2枚が2回。 ビジャビシオサ。ロブレニョ、サルバドール・ベガ、耳1枚が2回。コルドベス・イホ、耳2枚が2回。

 28日の結果。 グラナダ。ロペス・チャベス、耳なし。ルイス・ボリバル、耳要求で場内1周、耳1枚と強いもう1枚要求。ジージョ、耳なし。 マジョルガ。パディージャ、耳2枚。ウセダ・レアル、マティアス・テヘラ、耳1枚。


 9月30日(火) 雨 5392

 ヨーロッパの銀行が相次いで国有化が発表され、アメリカでも銀行救済合併が発表された。その直後、米議会は、金融安定化法案を否決。ブッシュのいる共和党からの造反議員が相次いで否決された。市場は失望し株価は過去最大の777ドルの大暴落をした。大混乱状態になっている。日米欧の中央銀行は、ドル資金の供給枠を6200億ドル(約65兆円)に倍増することで合意した。原油は下げ、為替は円高に振れている

 麻生首相の所信表明演説で民主党批判を展開した。やけくそになっている。政局は益々混沌としてきた。

 29日グアダラマでセサル・ヒメネスが、エル・タホ・イ・デラ・レイナ牧場の“マエストリト”という名の牛(No29)をインドゥルトした。

 29日の結果。 コレジャ。フィニート、口笛。バウティスタ、ファンディ、耳2枚、耳1枚。 グアダラマ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳1枚。闘牛士、クーロ・ディアス、耳なし。アベジャン、場内1周。イバン・ビセンテ、耳なし。セサル・ヒメネス、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。見習い闘牛士、マリオ・アギラール、耳なし。


 10月1日(水) 雨のち曇 44457

 国会では代表質問が始まった。民主党の小沢代表は、ほぼ麻生首相の質問を無視して、民主党の政策をいう所信表明演説のような代表質問だった。国会の論戦は、全面対決の様相を呈してきた。

 21日バルセロナで行われた闘牛で、パセイージョで流れたパソドブレは、ビセンテ・アミーゴの作曲だという。これが、パソドブレとして新たに作ったモノなのか、それともCD『UN MOMENTO EN EL SONIDO』の中から親友ホセ・トマスへ捧げた『CAMPO DE LA VERDAD』という曲なのか判らない。パソドブレと書いているというのは新しい曲のような気もするし、『CAMPO DE LA VERDAD』の様に気もする。そのことは記事にも書いていないし、『テンディド・セロ』の放送でも触れられていない。

 30日の結果。 アルケリアス・デル・ニーニョ・ペルディド。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚。闘牛士、ポンセ、エル・シド、ファンディ、ペレラ、耳2枚と尻尾1つ。


 10月2日(木) 晴 5059

 昨日漫画喫茶であった放火殺人事件。爆笑問題のニッポンの教養で、「人を殺すこと自体が、最後の社会へのメッセージ。社会と繋がりたいと」「1人で死ねと、いう風にしか政治がいえないとすれば、これは政治じゃない」と、秋葉原の事件を政治学者・姜尚中がいう。「江戸川乱歩の小説で鏡の球体の中に人が入ってそっから出られない。そうすると何処を見ても自分しか映らない。だから自分しかないわけよ。社会とか他人は一切ない。…僕も高校時代異様に自分が肥大化してコミュニケーションとか他者とか入っていない。それでいて物凄くセンチメンタルで感傷的でもろくて、それで死にたいという気持ちがいくつかあったし、やっぱり高校時代に悩んでそれで社会というモノを発見したときに、視点が逆転する訳ね。」

 『悩む力』の著者でもある姜尚中は、面白いことをいう。「あれ僕はある種の自殺だったと思うのね。自分が死ぬために他人を殺しているような…。だから、自殺と他殺が限りなく彼の頭の中では、イコールに等しい。」こういう考え方は、ひょっとしたら現実に即している考え方なのかも知れない。

 1日の結果。 ラス・ロサス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳1枚。闘牛士、イバン・ビセンテ、耳1枚、耳2枚。アンヘル・テルエル、耳2枚、耳1枚。


 10月3日(金) 晴 18230

 ビセンテ・アミーゴが作ったパソドブレは、『CAMPO DE LA VERDAD』ではなく、新しく作曲したモノで、『ホセ・トマス』というタイトルのパソドブレであることがバルセロナでインドゥルトを観たYさんからメールが来て判った。闘牛サイト『Fiesta Nacional.com』には、ビセンテ・アミーゴのインタビューが載っている。また、『Diario Cordoba』には、Yさんのメールの内容が確認できる。

 遅くなったが、俳優のポール・ニューマンが死んだ。僕が最も好きだった俳優だ。『明日に向かって撃て』『スティング』『栄光への脱出』など。中でも『熱いトタン屋根の上の猫』での、エリザベス・テーラーの美しく健気で献身的な妻に、キスされて手の甲でぬぐうシーンが印象的だった。また、レーサーとしてもル・マンにも出場し2位になった。そして、ホール・ニューマン・ブランドのスパゲッティー・ソースも発売していた。政治的には何といっても左翼的で、公民権運動や反戦運動にも積極的に参加した。その過激な発言からニクソン政権のブラック・リストに載り、ブッシュ政権が進めようとしている富裕層の相続税減税について「私のような金持ちから税金を取らないのは馬鹿げている」と語った。ドラッグで命を絶たれた息子の名を冠した「スコット・ニューマン基金」を設立し、ドラッグの弊害を描いた映画やテレビ番組に対する資金提供を行っている。また、著名な活動の1つである食品製造会社「ニューマンズ・オウン」は四半世紀に及ぶ運営で挙げた2億2000万$の純利益を全額恵まれない子供たちに寄付。2007年6月、中西部オハイオ州ガンビアの母校ケニヨン大に対し、奨学基金 の設立資金として1000万ドル(約12億2000万円)の寄付を申し出た。この寄付について「母校への個人的愛情や恩義」と説明。奨学金は家庭の事情で学費が払えない非白人のマイノリティー(少数派)の学生らに支給されていくという。 ーー『ウィキペディア(Wikipedia)』よりの引用も含むーー

 僕は、なんといってもホール・ニューマンの目線が好きだ。あの目線が何ともいえず、黙っていられないようになる。表情一つでそう思わせてしまう所が凄い。僕はおそらく『明日に向かって撃て』を観て、バート・バカラックを知り、ディオンヌ・ワーウィック、B・J・トーマス、カーペンターズ、トム・ジョーンズ、を知ったはずだ。バカラックの音楽と、ホール・ニューマンとレッドフォードは結びついている。もしバカラックの音楽がなかったら『明日に向かって撃て』があれだけヒットしたかという疑問もある。

 『明日に向かって撃て』『スティング』で競演した、ロバート・レッドフォードは、イギリスのナショナル・トラスト運動のようにアメリカの自然を自費で買い取り保護活動している。この世代のアメリカの俳優は、金持ちになっても、社会貢献しようという気持ちを忘れないようだ。

 2日の結果。 ラス・ロサス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ジョアオ・リベイロ・テジェス、耳なし。闘牛士、ファンディ、耳2枚、耳1枚。コルドベス・イホ、耳2枚。


 10月4日(土) 曇 4302

 2日から始まっているフェリア・デ・オトーニョの2日目。3日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場でミゲル・アンヘル・ペレラのウニコ・エスパーダが行われて耳1枚が3回で、耳3枚を切った。が、5頭目の牛の剣刺しでコヒーダされて重傷を負う。それでも耳を受け取り歩いてエンフェルメリア(医務室)へ行った。闘牛場には、「トレロ、トレロ、トレロ」コールが鳴り響いたという。この日は2回コヒーダされた。Yさんがメールで、ノー・アイ・ビジェテで期待通り行きますでしょうか?と、あったので、頭に思い浮かんだ事を書いた。耳3枚切るでしょう、と。勘が当たった事になる。

 3日の結果。 マドリード。ペレラ、耳1枚が3回。5頭目の牛の剣刺しで、右足の付け根付近をコヒーダされて15cmの角傷を受ける重傷。ダビ・サレリ(ソブレサリエンテ)、耳なし。 サフラ。フェレーラ、耳1枚。フリ、耳1枚、耳2枚。タラバンテ、耳1枚。


 10月5日(日) 曇のち雨 41433

 アメリカで金融安定化法案が可決された。取りあえず世界的に望まれた法案が通った事により一時的に不安が減少するのだろう。しかし、根本的にはこれからも金融機関の破綻や救済が続くだろう。昨日今日の競馬は少しは今週の財政には役立ちそうだ。迷いに迷った秋のGT第1弾スプリンターズ・ステークスは、本命スリープレスナイトが危なげないレースで完勝して2着には来るか来ないか迷いに迷ったキンシャサノキセキがは入り、3着はこれも迷ったビービーガルダンが入った。以下スズカフェニックス、アポロドルチェ、トウショウカレッジ、カヤノザクラの7着まで、全て買った馬が来た。しかし配当が低かったため儲けは少ない。

 何故こんなに迷ったかというと中山の1200mは、内枠が有利で買いたいと思っていた馬の多くが外枠に入ったからだ。データでは、関西馬が有利で関東馬は連に絡んだのは2001年のトロットスター、メジロダーリング迄遡らなければないのだ。だから大外枠に入った関東馬キンシャサノキセキを買うかどうかは、本命にしたスリープレスナイトと共に相当迷ったのだ。スリープレスナイトは、坂のある芝レースでの実績がなかった。想像として4走前の中山ダート1200mで勝っているので、力のいるダートの中山で結果が出ているので大丈夫ではないかと思ったが、GTを勝ったことがない上村が鞍上であるというのが引っかかった。結局買ったのは、外枠だけど重賞連勝中の上がり馬に賭けようと思ったのだ。来週は毎日王冠と京都大賞典。ウオッカが出走する。

 「民主党の石井一副代表は5日午後、テレビ朝日の番組に出演し、衆院選で政権を獲得した場合の公明党との連立について「一切ない。(同党は)ばい菌みたいなものだ」と明確に否定した。 石井氏は「小沢(一郎代表)とわたしは強いそういう(思いだ)。選挙前だから(民主党の)中には(公明党が)票をやると言ってきたら、もらえるのかな、と思う人間もいるだろうが、そんな雑音は聞かない。公明党の票を4もらったら浮動票は6逃げていく」と語った。」 ーー時事通信よりーー

 公明党がバイ菌かどうかは知らないが、麻生首相は、支持率低下で選挙不利と観て解散を引き延ばしている。出来るだけ早く解散総選挙をして欲しい。

 3日ラス・ベンタス闘牛場でコヒーダされて重傷を負ったミゲル・アンヘル・ペレラの傷だが、足の付け根大腿部付近に角が15cm刺さって入る。、また、大腿部表層動脈に打撲傷を負った。おそらくテンポラーダを切るだろう。これで、ペレラの評価は揺るぎないモノになったようだ。

 4日サフラでエル・フリがハンディージャ牧場の“カフェテロ”という名の牛(No124)をインドゥルトした。

 4日の結果。 マドリード。フェレーラ、口笛が2回。ディエゴ・ウルディアレス、耳1枚。ルイス・ボリバル、耳なし。 ウベダ。フィニート、耳2枚。コルドベス、耳1枚。カステージャ、耳2枚。 サフラ。モランテ、耳1枚、耳2枚。フリ、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。 アルヘメシ。ミックス闘牛。闘牛士、バレラ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。ハビエル・コンデ、耳1枚。騎馬闘牛士、レオナルド・エルナンデス、耳1枚。 エジン。クーロ・ディアス、耳1枚、耳2枚。アンドレス・パラシオス、耳1枚が2回。アンヘル・テルエル、耳1枚。 マカエル。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ルイ・フェルナンデス、耳2枚。闘牛士、ホセ・オリベンシア、ダニエル・ルケ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 マンチャ・レアル。アベジャン、ファンディ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。ベンハミン・ゴメス、耳2枚、耳1枚。 トレホン・デ・アルドス。フンディ、耳1枚、耳2枚。セサル・ヒメネス、イスマエル・ロペス、耳1枚。


 10月6日(月) 雨のち曇 4376

 「デビュー17年目。耐え抜いてきた日々は、今、やっと報われた。電撃のスプリントGIは、上村洋行騎乗のスリープレスナイトが5連勝で初のGI制覇を成し遂げた。 「1番人気は当然のこと。自信はあった。プレッシャーが心地のいいものだった」。抜群のスタートを決めると内の速い馬を行かせて、「本当に我慢して大事に乗った」と、4〜5番手の外をガッチリと手綱を抑えて追走。直線に入って、ひと呼吸置いてからスパートすると「抜群に弾けた」。勝利を確信した上村の左手がゴール手前で高く上がり、ムチを一発も入れることなく1馬身1/4の完勝だった。

 上村はデビューした92年に40勝を挙げ、新人賞を獲得。着実に勝ち星を伸ばし、94年のダービーは2番人気ナムラコクオー(6着)、97年は4番人気サイレンススズカ(9着)と注目馬で大舞台に参戦、GI制覇のチャンスはすぐに来ると思われていた。しかし、少しずつ成績が下降。右目の飛蚊症の影響だった。決心をして04年に手術を試み、4回目でようやく成功。だが、7カ月の休養したこともあり、完治した復帰後も騎乗馬がなかなか集まらなかった。 そんなとき、声をかけてくれたのが橋口調教師だった。「真面目だし、もともと乗れる騎手なんだから」とバックアップを惜しまなかった。今年6月のCBC賞をスリープレスで勝ち、98年スワンS(ロイヤルスズカ)以来10年ぶりの重賞V。そして10月5日は橋口師の63回目のバースデー。「自分の手で誕生日のプレゼントをしたかった。恩返しができた」と声を震わせた。

 5連勝で頂点を極めたスリープレスナイト。「もう他の距離は使いたくない。千二のスペシャリストにしたい」と橋口師は香港スプリント(12月14日、シャティン、GI、芝1200メートル)、来春のドバイと海外を見据える。「ボクがこの馬のことをいちばん知っている」という上村とともに、さらに世界へと羽ばたいていく。
」 ーーサンスポよりーー

 ナリタブライアンが勝った皐月賞で、2番人気になったナムラコクオーに騎乗した上村騎手。あれから長い間の苦労が報われて検量室では号泣状態だった。他の騎手も彼の苦労を知っているので祝福した。記者の中には涙ぐむ人もいたという。こうやって苦労が報われるのを観るのも競馬のドラマの一つだ。そして橋口調教師は、当時売れない騎手になっていた大崎昭一騎手を使い続けレッツゴーターキンで天皇賞を手に入れた。あの時もジーときたけど、今回も人情味を感じる競馬になった。武豊だけが競馬じゃない。その武が騎乗したメイショウサムソンは凱旋門賞で10着の完敗。勝てるわけがない挑戦だった。

 5日の結果。 マドリード。フラスクエロ、口笛。モレニート・デ・アランダ、ホセリージョ、耳なし。 ウベダ。ポンセ、ファンディ、耳1枚が2回。ファン・ルイス・ピサロ、耳1枚。 アルカサール・デ・サン・ファン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ノエリア・モタ、耳1枚が2回。闘牛士、アニバル・ルイス、耳1枚が2回。ルイス・ミゲル・バスケス、耳1枚。 エジン。ペピン・リリア、耳1枚が2回。クーロ・ディアス、耳なし。ルベン・ピナル、耳2枚が2回。 メディアン・デ・ポマル。パウリタ、耳1枚。バルベルデ、耳2枚。ルイス・ボリバル、耳なし。 モハドス。バレラ、サンチェス・バラ、カルロス・ドジャゲ、耳2枚が2回。 オリアス・デル・レイ。エウヘニオ、耳1枚。カスターニョ、耳1枚。ホセ・モンテス、耳2枚。 ロケタス・デ・マル。エスプラ、耳なし。フェレーラ、トレス・ヘレス、耳1枚。 タラソナ・デ・アラゴン。セサル・ヒメネス、サルバドール・ベガ、耳1枚が2回。マティアス・テヘラ、耳1枚、耳2枚。 トゥレ。ミックス闘牛。闘牛士、ヘスス・デ・アルメリア、耳2枚。コルドベス・イホ、耳1枚、耳2枚。見習い闘牛士、アレハンドロ・ カルモナ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。


 10月7日(火) 曇のち雨 44508

 ニューヨークで株価が1万ドルを切って、ヨーロッパ、アジアでも株が暴落した。このまま世界同時株安に進行していくのだろう。為替も円高、ドル・ユーロ安が進んでいる。ユーロはこの2ヶ月で30円以上、2週間で20円も安くなった。一時135円台まで行ったが、それから138円を夾んで推移している。世界金融不安、あるいは、大恐慌のおそれが出て来た中で、アフガニスタン、北朝鮮情勢が絡んで、これからどういう風になっていくのか判らない状態になってきた。

 この前プロレスを観ていたら、川田がゼウスに勝った後にマイクを握り、相手選手の名前を呼んで、「いくら強がったって強くはなれないんだ。男はな、自分の弱さを認めた時、初めて強くなれるんだ!それが本当の強さなんだ!!」言われたゼウスは一度マイクを握ったが投げ捨ててうずくまった。格好良い言葉だと思った。

 それを観ながら、2000年6月2日サン・イシドロのミゲル・アベジャンのコヒーダされて血を流しフラフラしながらの感動的なファエナを思い出した。あそこまで行ったら自分のありのままでしか闘牛が出来ない。その弱さも含めて観客は感動した。今年の6月15日のホセ・トマスのファエナもそうだ。「男はな、自分の弱さを認めた時、初めて強くなれるんだ!それが本当の強さなんだ!!」川田利明良い言葉をありがとう!感動した。

 「スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、米シカゴ大名誉教授で大阪市立大名誉教授の南部陽一郎さん(87)と、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)素粒子原子核研究所の元所長・小林誠氏(64)と京都大名誉教授で京都産業大理学部教授の益川敏英氏(68)の3氏に贈ると発表した。  南部氏は、物質をつくる素粒子になぜ質量があるのか、という根源的な謎を解き明かす理論をつくり、その後の素粒子物理学の発展に大きな影響を与えた。  小林、益川両氏は73年、宇宙の成り立ちにかかわる「CP対称性の破れ」という現象を説明するには、物質を形づくる基本粒子「クォーク」が6種類必要だとの理論を発表した。この予言は各種の実験でその正しさが確かめられ、素粒子物理学の基礎である「標準理論」の柱に発展した。  日本人のノーベル賞受賞は02年以来で、13、14、15人目。物理学賞は同年の小柴昌俊・東京大特別栄誉教授に続き、5、6、7人目。賞金は1千万クローナ(約1億4千万円)で、受賞者で分ける。授賞式は12月10日、ストックホルムである。」 ーー朝日新聞よりーー

 緒方拳が5日ガンで死んだ。晩年の悟りを開いたような穏やかさはなんなんだったろう?非常に人間的に惹かれる物を感じる。今日の明るいニュースはノーベル物理学賞受賞。円高ユーロ安、そして、川田利明の言葉。

 6日の結果。 サラゴサ。エンカボ、耳なし。ロブレニョ、場内1周。アルベルト・アルバレス、耳なし。 トレス・デ・ラ・アラメダ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ドミンゲス、耳1枚。闘牛士、サンチェス・バラ、耳1枚、耳2枚が2回。バルベルデ、コヒーダされて肋骨骨折の重傷。 セグラ・デ・ラ・シエラ。フェスティバル闘牛。闘牛士、セサル・ヒメネス、サルバドール・ベガ、コルドベス・イホ、耳2枚。見習い闘牛士、アルベルト・ラメラス、耳2枚。 アルクエスカル。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、セルヒオ・ベガス、耳なし。ルイス・ミゲル・コレア、耳2枚。マルコ・テノリオ、耳なし。闘牛士、ファン・アントニオ・エスプラ、耳2枚。ビクトル・メンデス、耳1枚。ミゲリン・ムリジョ、耳2枚と尻尾1つ。


 10月8日(水) 雨 5974

 ノーベル物理学賞受賞者が3人も出た日、王貞治がプロ野球監督の引退をした。偉大すぎる男だ。元阪神ファンなので巨人の選手時代は、江夏のライバルとして観ていた。日本語を使えない長嶋の滅茶苦茶な野球センスと対照的に、王は努力の固まりのような人だった。長嶋のように派手好きじゃないし、人間的にも素晴らしかった。

 「王監督は、敗れた悔しさをのぞかせながら最後の采配(さいはい)を振り返った。
 −指揮を終えて。
 「最後というより、こういう試合に勝てなかったことが悔しい。今季を象徴する試合だった」
 −普段と違った点は。
 「そういうことは一切なく、とにかく精いっぱい力を出そうと選手にも言った。試合そのものはいつも通りにやった」
 −試合前は来客も多かった。
 「日本中から仲間が来てくれてありがたかったし、最後のユニホーム姿を見てくれてうれしかった。満足な一日だが、勝負師としては最後を飾れず残念」
 −野村監督からは。
 「長い間ご苦労さんということと、最後にいい試合ができた、と言われた。最後の最後まで、野球好きな僕にふさわしく、12回もやれたのは良かった」
 −ファンに向けて。
 「長い間ありがとうございました。一つの幕は引くが、生きている限り野球界がファンに愛してもらえるように、そして米国との力の差を埋められるように、自分の力を役立てたい」 」 ーーサンスポよりーー

「ソフトバンクは、王監督のラストゲームを白星で飾れなかった。延長十二回まで戦いながら、1点が奪えない。失速した今季終盤戦を象徴するような戦いぶりで、12年ぶりの最下位も決定。ナインは一様に、うつむきながら引き揚げた。 左足甲の疲労骨折で長らく戦線を離脱、この日は途中出場となった川崎は「最後に使ってもらったのに、結果を出せずに悔しい」と厳しい表情。11三振を奪うなど9回無失点だった杉内は「悔しい。何とか勝ちたかった」と肩を落とした。
ソフトバンク・小久保裕紀内野手
「絶対最下位では送り出さないぞ、と思っていたが、達成できず申し訳ない」
ソフトバンク・斉藤和巳投手
「(王監督に花束を渡し)13年間王監督の下でプレーしてきて、ありがとうございました、という気持ちで渡させてもらった」
元巨人投手・桑田真澄氏
「(巨人入団時に)王さんに「努力」と書いた色紙をいただいて、胸に飛び込みたいなと思った。この世界に誘っていただいて、感謝している。人間としてすごく尊敬している。ユニホーム姿を目に焼き付けておきたい」 」 ーーサンスポよりーー

 監督最後の試合に負けて最下位が決まった。それで野球の好きな人に相応しく長く(12回)やれた事を言い、選手を責めなかった。背番号89は野球を意味するモノだという。多分、永久欠番になるだろう。2球団で永久欠番になるのは史上初で、監督だけで永久欠番になるのも史上初である。穏やかな人柄は、城島をして、普通憧れの人というのは、初めて会ったときが最もピークになるのに、王さんの場合は、今までずーと尊敬しているし、今の方がそういう気持ちが強い。と言わしめた。

 7日の結果。 サラゴサ。バルベルデ、口笛。ルイス・ボリバル、耳1枚。セラニト、耳なし。 オリアス・デル・レイ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、フェルミン・ボオルケス、耳なし。闘牛士、パディージャ、耳1枚。ウセダ・レアル、耳なし。セサル・ヒメネス、マティアス・テヘラ、ダビ・モラ、耳2枚。


 10月9日(木) 曇 40612

 2日連続のノーベル賞受賞。下村脩・米ボストン大学名誉教授が、ノーベル化学賞を受賞した。サプライズを何度の口にした。何故なら取るであろうと思っていた、医学・生理学を取れなくて、思いもしなかった化学賞を受賞したので、サプライズだと言っていた。

 「緑色蛍光タンパク質(GFP)は、自然界ではオワンクラゲを光らせる物質だ。研究所では、ゲノムに挿入して、標的遺伝子が動き出したときに光る物質として利用されている。 この物質によって研究者たちは、以前は不可能だったレベルで細胞機能を観察できるようになった(機械時計の部品を所有していることと、時計が実際に動いているのを観察することの違いと同じようなものだ)。遺伝子や細胞機能をテーマとする論文なら、GFPが関係しないことはめったにない。直接関係しないとしても、研究の中では利用するはずだ。」 ーー WIRED VISIONよりーー

 「 「緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見と発光機構の解明」。下村氏らが見つけたGFPとその遺伝子によって、たんぱく質を蛍光標識し、脳の神経細胞の発達過程や、がん細胞が広がる過程などを生きた細胞で観察できるようになった。分子生物学や生命科学の発展に大きく貢献したことが高く評価された。」 ーー毎日新聞よりーー

 今や医学の現場では日常的に実験で使用されている技術の基を発見したのが下村脩氏だった。

 バレンシアから嫌なニュースが入ってきた。8日の見習い闘牛で見習い闘牛士がコヒーダされて動脈を含む右太腿に35cmの角傷を受ける。受けた直後の写真は股下の右太腿を手で押さえているが、血が噴き出しているのが見える。どうやらパキーリが死んだとの傷に似ているようで、応急処置の後、病院に運ばれて手術が行われたが重大な傷で命に関わると医者が言っている。


 10月10日(金) 曇のち雨 8845

 明日の闘牛の会用ビデオ編集は終了した。6月7日の騎馬闘牛と9月21日バルセロナでのホセ・トマスのインドゥルト。そして、最後は、マドリード、ラス・ベンタス闘牛場でのホセ・トマスのプエルタ・グランデのファエナを全部観ようと、思うので、ホセ・トマス、ラス・ベンタスの熱狂というタイトルにでもして、今月と11月、来年の1月2月までかかると思うけど、プエルタ・グランデのファエナまたは、グラン・ファエナ、耳のファエナを全部流そうと思う。その第1弾が10月の闘牛の会で騎馬闘牛とインドゥルトが終わった後、流し始めようと思う。

 ニューヨークでは、株価が9000ドルを切った。日経平均も9000円を切った。円はドルに対して一時98円台を、ユーロに対しては132円台を記録した。もうこういう状態では、エコノミストの株価予想とか外為予想とかは無意味と言っていいだろう。何処まで下がるのかは誰も解らないのだ。

 8日の結果。 サラゴサ。フンディ、アントニオ・バレラ、セラフィン・マリン、耳なし。 セグラ・デ・ラ・シエラ。フェスティバル闘牛。ルイス・ミゲル、耳2枚。クーロ・ディアス、耳1枚。見習い闘牛士、アルベルト・ラメラス、ミゲル・テンデロ、耳2枚と尻尾1つ。

 9日の結果。 サラゴサ。セサル・ヒメネス、マティアス・テヘラ、ダニエル・ルケ、耳なし。 バレンシア。ルイス・マヌエル、耳1枚。ファン・アビラ、ガブリエル・ピカソ、耳なし。


 10月11日(土) 曇 13511

 去年マドリードで同居したY君が帰国していてようやく連絡が付いたと思ったら、10日に東京に戻り、11日にスペインへ戻るという。10日仕事が入っていたが、交代して貰い夕方会った。彼女と、彼女の知り合いの女性と4人で飲み、知り合いの女性は途中で帰り、交換するように、通信社で働いているNさんが合流。そこで彼女の母親と妹を呼んで場所を替えて飲んだ。空腹ではなかったが、ビールとバーボンを飲んだら酔っぱらった。それにしてもあの家族は、明るいしオープンだ。

 Y君は元気だった。耳が聞こえなくなっていたが、それも医者に行って治っていた。彼へのお土産は、DVD1枚と、CD3枚。CDは、ボブ・ディランを編集したモノで1枚約2時間弱ある。これを聴かせたかったのだ。Y君は、福田首相の辞任とかリーマンの事とかが重なりユーロ安を憂いていた。それはそうだろう。160円近くあったユーロが135円くらいまで下がっているのだから。

 昨日、一時ニューヨークでは8000ドルを切った。ドルは一時98円を切り、ユーロは一時132円台を記録した。G7財務相・中央銀行総裁会議がワシントンで行われて、「公的資金による資本増強など5項目を盛り込んだ異例の「行動計画」を発表し、閉幕した。文書は「現下の状況は緊急かつ例外的な行動が必要」と言及。主要金融機関の破綻回避へあらゆる手段を活用することで一致した。金融機関の流動性確保へ必要な手段をとることでも合意。金融危機の克服へ各国が協調して全力を挙げる姿勢を明確にした。  行動計画には金融市場の安定と世界経済の成長に向け「必要かつ適切な場合にマクロ経済政策上の手段を活用する」ことも盛り込んだ。  G7では世界経済や為替相場の現状認識を盛り込んだ「共同声明」を採択するのが通例。今回は未曽有の金融危機への対応が喫緊の課題となったことから、G7合意を5項目の「行動計画」に絞り込んだ。」 ーー日本経済新聞よりーー

 週明けの日本とアメリカ市場は休日。ヨーロッパでの反応が、ひょっとしたら世界経済の今後の連鎖を引き起こす可能性を秘めている。株式市場、外為市場がどう振れるかが、G7財務相・中央銀行総裁会議の評価として出てくるだろう。

 10日の結果。 サラゴサ。フリ、エル・シド、耳1枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。


 10月12日(日) 曇 3853

 闘牛の会は、今年のラス・ベンタス闘牛場で行われたアニベルサリオの騎馬闘牛をやった。セルヒオ・ガラン、ディエゴ・ベントゥラX2、アンディー・カルタヘナを流した。やはり、ベントゥラの馬が牛を噛みつきに行ったシーンの反応が大きかった。他のベントゥラ馬も素晴らしかった。アンディー・カルタヘナのタブラでの馬の仕草も可愛かった。それから、サン・イシドロ、アニベルサリオ中にラス・ベンタス闘牛場でABCの写真展のさーとビデオで撮ったシーン流した。セサル・リンコン、フリ、ホセ・トマスなど。そして、9月21日のバルセロナでのホセ・トマスのインドゥルトをネット動画から録画したモノを流した。

 細田さんが、バルセロナまで行ってインドゥルトを観てきた。闘牛を現場で観て3回目にしてインドゥルトを観る。物凄く運がいい人だ。興奮で訳が分からなかったそうだ。それでも、これが話しに訊いたインドゥルトなのかということが判ったそうだ。剣を持ってパセをしてトリルに牛を返していたので、剣刺しのまねごとをしたのか訊いたら、そういうのはしてしないで、インドゥルトが決まった後、そのままパセを続けたという。こう言うところも、ホセ・トマスらしいやり方だと思った。やはり現場で観た人の話が訊けるという事は非常に有意義だ。

 最後は、マドリード、ラス・ベンタス闘牛場でのホセ・トマスのプエルタ・グランデのファエナを全部観よう第1弾で96年のメキシコでのアルテルナティーバ、ラス・ベンタス闘牛場でのコンフィルマシオン、97年の初めてのプエルタ・グランデのファエナを観た。全ては、ここから始まったのだ。あれを現場で観れた事は闘牛ファンとしての財産である。

 最近の経済情勢の中で、アメリカは北朝鮮をテロ指定解除することを発表した。こういう風になるのかと、改めてアメリカの自国本意の考え方を感じた。三浦和義がロスで自殺した。事件の真相は闇中に消えた。世界の金融危機もアメリカ発。ヨーロッパのユーロバブルと相乗して世界的なバブルがはじけてそれ以外の国が迷惑している。こういう情勢では、莫大な軍事費を使うことが出来なくなるので、せめて北朝鮮は対象から外して国家予算を金融危機に充てたいという思惑が働いているのだろうと思う。あくまでも行動は、アメリカの気分、勝手によって決められている。

 11日の結果。 サラゴサ。ポンセ、耳2枚。カステージャ、サルバドール・ベガ、耳なし。


 10月13日(月) 曇 33543

 夜、荻内先生と会って夕食を取った。飲んできたので今日はこれで止める。昨日は、スペインの日。コロンブスがアメリカ大陸を発見した。アメリカは今日が、振り替えでコロンブス・デー。

 12日モントロでエンリケ・ポンセが、ハラルタ牧場の“アグアドゥルセ”という名の牛(No63)をインドゥルトした。セビージャの最終日はまた雨で中止になった。今年6回目の中止。ミゲル・アンヘル・ペレラが新たに手術をした。ラス・ベンタス闘牛場での怪我で4度目の手術らしい。

 12日の結果。 マドリード。ラモス、耳なし。イスマエル・ランチョ、耳要求で場内1周。エル・ヒノ、耳なし。 サラゴサ。モランテ、罵声、口笛。 ムルシア。ペピン・リリア、耳1枚、耳2枚、耳1枚が2回、耳2枚と尻尾1つ。 ハエン。パディージャ、ハビエル・ロドリゲス、耳なし。ラファエリジョ、耳1枚。 モントロ。ポンセ、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。フィニート、耳2枚。ダビ・バリエンテ、耳1枚が2回。 フエンヒロラ。アパリシオ、耳なし。エル・シド、耳1枚。カステージャ、耳2枚。


 10月14日(火) 曇のち雨 12545

 日欧米の協調により、株価は上昇に転じた。しかし、これは気分の問題で、一時的な安心感からで、問題の本質は変わっていない。ユーロは上下しているが、対ドル、円に高くなっている。そのままの流れが続くとは思えない。東京市場がどういう反応を示すか注目だ。

 13日の結果。 サラゴサ。フンディ、ラファエリジョ、耳なし。ヘスス・ミジャン、耳1枚、場内1周。


 10月15日(水) 曇 44867

 昨日放送したNHK『プロフェッショナル〜仕事の流儀〜』は、柳家小三治だった。古今亭志ん朝も好きだった。この2人が僕の中での落語の双璧。小三治年を取ったが、芸の方は、益々味が出て来た様だ。小三治の師匠は小さん。人間国宝だったが、つまらない落語だった。その師匠から若いときに、「お前の話は面白くねぇなぁ」と言われて、どうすれば良いのかと悩む。人づてに、古今亭志ん生の言葉が胸の中にスーと入ってくる。「落語を面白くするには、面白くしようとしないことだよ」

 小三治が考える落語の極意。「笑わせるのではない。つい笑ってしまうのが芸」 「人生が全て落語に出る」

 僕が小三治の落語と出会う前は、笑える落語しか落語じゃないと思っていた。人情話を聞けなかったが、『芝浜』を聞いてからはその考え方は間違っていることに気づいた。語りがスーと入ってきたのが、小三治の落語だった。軽い笑いの落語も爆笑に変える芸を持ち、なおかつ『芝浜』の様な人情話をじっくり聞かせることも出来る落語家は他に知らない。こういう芸風が小三治の人生が出ているのだと思う。だからこそ面白い。

 闘牛でもそうだ。闘牛を観ていながら、その闘牛でその闘牛士の人生を感じれる闘牛を観ると感動するのだ。それが、セサル・リンコンだし、ホセ・トマスなのだ。

 TV局のフレーズで、「負けられない戦いがある」というのがサッカー中継するときによく使われる。今日の日本代表はその通り1-1で負けない試合をした。岡田は非道い試合を演出した。それでも試合後、「内容は良かった」といった。何の意味もない言葉だ。結果が必要なときに指揮官がこれじゃ勝てる試合も、負けない試合にしかならないのだ。


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