断腸亭日常日記 2008年その2

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日
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 3月23日(日) 晴 20235/2

 昨日は講習に行ってきた。明るくも暗くもないどんよりとした気分になった。Jリーグも開幕し、プロ野球もパ・リーグが開幕した。そして、春の選抜の開幕した。今は、野球よりサッカーの方が興味がある。野球なら大リーグの方が気になる。サッカーだって、BIGを買っているから興味があると言った方が良い。最近春めいてきたせいかずっと眠い。

 携帯電話を持ってから、TELをかける機会が増えた。メールも仕事中心に頻繁に打つようになっている。仕事がなければ多分のそんなに使わないだろう。

 チベット問題も選挙の争点の1つになった台湾総裁選挙は政権交代になった。親中派が政権についたがオリンピック・ボイコットも選挙中に言っていたので、どうなるのか?

 21日の結果。 アルル(フランス)。ポンセ、エル・シド、耳1枚。ホセリート・アダメ、耳なし。 ベニドルム。ファンディ、耳2枚が2回。マンサナレス、耳なし。カジェタノ・オルドニェス、耳2枚。 テキココ(メキシコ)。ラファエル・オルテガ、耳1枚ともう1枚要求。ウンベルト・フロレス、耳2枚、耳要求で場内1周。カステージャ、罵声。

 22日の結果。 アルル(フランス)。フリ、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。ファン・バウティスタ、マンサナレス、耳なし。 ルセナ。フィニート、耳なし。コルドベス、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。ファンディ、耳1枚ともう1枚要求、耳要求。 アルマデン。アントニオ・バレラ、セサル・ヒメネス、耳2枚。アンドレス・パラシオス、耳1枚。 ベルハ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ロペス・バジョ、耳1枚。闘牛士、ピネダ、耳1枚、場内1周。エル・アルケニョ、耳1枚、場内1周。 エジン。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アントニオ・ドメク、耳なし。闘牛士、ペレラ、耳1枚。カジェタノ・オルドニェス、カロ・ヒル、耳なし。


 3月24日(月) 雨 35505

 朝から怒鳴り声を張り上げて啖呵を切った。もう我慢がならない!自分のことは自分で決める。女の腐ったような事ばかり言っている奴は、フエラだ!ピューリタンのように、これが正しいと言い張って、それ以外のことを認めないような体質には激怒する。自分だけが正しいというアングロサクソンのプロテスタント、アメリカがやっていることは、全てこれと同じだ。ラテンのカトリックは、慈悲と深い寛容を持っている。自分以外の他者を受け入れる。それが例え敵であっても。そこまでしろとは言わないが、自分の頭の中だけで断定した結論からしか出発できない、脳細胞の持ち主とは付き合いきれない。

 もうこれ以上話し合っても何も生まれない。今までが今までだった。激怒は、恨みの感情をも発生させた。感情は抑えきれない状態になった。♪ふざけるんじゃねぇよ てめぇの善人面を♪頭脳警察の、『ふさけるんじゃねぇよ』という歌を思い出した。自分が言った言葉を、相手がどういう風に受け取るのかということを全く考えないで、言いたい放題好き勝手。それなら俺も言わせて貰うと口を開いた。

 家に帰って、97年のホセ・トマスのプエルタ・グランデを観る。それから、『ザ・ゴスペル・ソングズ・オブ・ボブ・ディラン』から、『ホワット・キャン・アイ・ドゥ・フォー・ユー』と『プレッシング・オン』の闘牛の会定例会で流したDVDを観ていたら少し気持ちが落ち着いた。自分のことは自分で決める。これから考える。これからこういうときの定番、ボブ・ディランの、『血の轍』を聴く。良いときも、悪いときも、ディランの、『血の轍』。

 23日の結果。 マドリード。アパリシオ、コヒーダされ左大腿部四頭筋に25cmの角傷を受ける大怪我。モランテ、口笛。ペレラ、耳なし。 セビージャ。ポンセ、耳なし。エル・シド、耳1枚。アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。 マラガ、マノロ・サンチェス、耳なし。ホセ・トマス、耳1枚、耳2枚。コヒーダされて医務室へ向かう。カジェタノ・オルドニェス、耳なし。 アルル(フランス)。ウセダ・レアル、耳なし。フェレーラ、耳1枚が2回。メディ・サバジ、耳1枚。


 3月25日(火) 晴 6352

 朝、『ザ・ゴスペル・ソングズ・オブ・ボブ・ディラン』から、『アイ・ビリーブ・イン・ユー』と『プレッシング・オン』を聴く。スッキリしない頭で朝を迎えた。どうするのか未だ決めていない。どうなるのかは判らない。それでも日は昇る。そして、1日が始まり、いつものように過ごすのだろう。

 24日の結果。 アルル(フランス)。フンディ、耳1枚で場内2周。ラファエリジョ、場内1周。サンチェス・バラ、場内1周、耳1枚。


 3月27日(木) 晴 63610/2

 色々あった。25日の朝に家を出て帰ってきたのが今日の21時前。疲れた。肉体的に疲れた。しかし、気分は充実している。3日ぶりに風呂に入った。気分が良い。今日はこのままの気分で寝たい。そしてまた明日になったら仕事が始まる。『プレッシング・オン』。突き進め。

 サン・イシドロのカルテルが決まっているかなと思ってHPを観たが、未だもめている。代わりに、ニームのカルテルが決まった。だが、今はとてもそれを書く気分にない。


 3月28日(金) 曇 26548

 時間がない。これから仕事に行って帰ってくるのは、多分、30日になるだろう。それまでにサン・イシドロのカルテルは決まっているだろうか?今ネットしたら、ホセ・トマスはマドリードには出ないようだ。


 3月29日(土) 晴のち曇 45619

 一時的に帰ることが出来た。これからまた出掛けなければならない。せわしなく仕事をしなければならない状態になっている。4月も実際どういう風になるのかは判らないが、方向性だけは明確になっている。サン・イシドロにも、元々ホセ・トマスは出場する気がなかった。彼がTV中継しないそれ以外の日にラス・ベンタス闘牛場に、2回出場しようと話し合いをしてきたが、折り合いがつかずに出場できなくなった。忙しくて記事をちゃんと読んでいないが、理由は、サン・イシドロで使う牧場で出場を望み、そっちはもうカルテルが決まっているからと、拒否された事のようだ。いくら大きな牧場でも、良い牧場であっても、良い牛を揃えるのは非常に難しいからだ。サン・イシドロのカルテルはほぼ決まっている。HPにも載っている。正式に発表されるのは、4月1日19時半のようだ。


 3月30日(日) 曇のち雨 26468

 GT、高松宮記念があるというのに、競馬をしないていたらく。新聞を読む暇もなく忙しく仕事をしていたのでしょうがない。だから、当たる気がしないのだ。こう言うときに買っても当たるわけがない。BIGも外れた。でも、鹿島も阪神も3連勝。これは嬉しい。『ザ・ゴスペル・ソングズ・オブ・ボブ・ディラン』を聴いている。『プレッシング・オン』。突き進め。

 29日の結果。 セビージャ。フンディ、場内1周、耳1枚。ヘスリ・デ・トレセラ、ルイス・ボリバル、耳なし。 サン・クレメンテ。フィニート、耳2枚。エウヘニオ、耳1枚が2回。ファンディ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 ハエン。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳1枚。闘牛士、リトリ、耳1枚。ポンセ、フリ、耳2枚。エル・シド、マンサナレス、耳1枚。見習い闘牛士、ホセ・カルロス・ベネガス、耳1枚。 カリオン・デ・カラトラバ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、エル・カルタヘネロ、耳2枚。闘牛士、ペピン・リリア、ビクトル・プエルト、耳2枚。アベジャン、フリオ・ベニテス、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、アレハンドロ・エンリケ、耳2枚。 サンタ・オラジャ・デル・カラ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、ジョアオ・モウラ、耳2枚。闘牛士、ハビエル・コンデ、耳2枚。サルバドール・コルテス、耳2枚と尻尾1つ。アンベル・ポサダ、耳1枚。ホセ・ドブラド、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、アグスティン・デ・エスパルティナス、耳2枚と尻尾1つ。


 3月31日(月) 雨 4485

 朝から雨。満開の桜の散り時が早まるだろう。切りのいいところで、NHKは今日から年度替わりの番組がスタートして、ニュースキャスターなども交代するようだ。

 リーガ・エスパニョーラは、レアル・マドリード、ビジャレアルが勝ち、バルセロナ、アトレティコが負けた。レアルは優勝に向かって突き進んでいる。闘牛は、マドリードは雨で中止になり、セビージャは、騎馬闘牛で、ディエゴ・ベントゥラがプエルタ・デル・プリンシペをした。コルドバが発表されて、5月28日にホセ・トマスが出場する。どうしよう。


 4月1日(火) 晴 33557

 突然の発表で急転直下に、ホセ・トマスのラス・ベンタス闘牛場出場が決まった。アポデラード側だけではなく、ラス・ベンタス闘牛場のHPにも出ている。コムニダも、闘牛ファンも喜んでいるだろう。19時半にフェリア・デ・コムニダ、サン・イシドロ、アニベルサリオのカルテルが発表されるが、その中に組み込まれる可能性が高くなったと言うことだろう。当初の発表では、6月に2回というの事なので、その公算が高い。また、1つは、アニベルサリオか、サン・イシドロの間に入り、もう一つはその後か、サン・イシドロと言うことになるのかも知れないし、全く、関係のないところで出場することになるのかも知れない。

 31日の結果。 セビージャ。サンチェス・バラ、イバン・ガルシア、フェルナンド・クルス、耳なし。


 4月2日(水) 曇 30620

 ラス・ベンタス闘牛場のカルテルは、1日19時半発表から、4日19時半に発表に遅れることになった。遅れた理由は、ホセ・トマスをいつ入れるかという事のようだ。スペイン渡航予定はそれから決めようと思っていたが、それ以降でないと決まらないことになった。

 また、鹿島が勝ち、阪神も勝った。松坂が初勝利で、イチローが3安打。最後もヒットを打っていれば勝っていたかも知れないが・・・。

 1日の結果。 セビージャ。ロペス・チャベス、ルイス・ビルチェス、セサル・ヒロン、耳なし。


 4月3日(木) 曇 8430

 『ためしてガッテン』で、まぶたが余っている状態になっていると、肩こりや腰痛になどになると言うことをやっていた。非常に興味深い特集だった。手術をすると治るという。たった1cmもない部分を取るだけで今までの肩こりなどが、嘘のように治るのだという。この件に対して自分の体を調べる必要がある。巨人は開幕5連敗。野球を観なくなっても嬉しいことだ。ざまーみろ!

 2日の結果。 セビージャ。アントニオ・バレラ、マティアス・テヘラ、カペア、耳なし。


 4月4日(金) 晴 34951

 ムンドトロ.コムには、タウロデルタの情報として、コムニダ、サン・イシドロ、アニベルサリオのカルテルがすでに載っている。それによると、ホセ・トマスの出場日は、6月5日と15日になっている。本当にそうなるかどうかは、スペイン時間の19時半に発表されれば判る。つまり明日の朝になれば判るのだ。この通りないし、6月2回出場するならそれを観るしかないと思っている。そのつもりで動くつもりだ。

 コルドバ、グラナダのカルテルが発表された。もし、行けるとすれば、5月28日のコルドバになるだろうと思う。日程的に今年はかなりきつい状態。どうなるかは、判らない。毎年そうだといえば、そうなのだが・・・。

 3日の結果。 セビージャ。ペピン・リリア、耳1枚ともう1枚要求で場内2周。コヒーダされ怪我を負う。フェレーラ、場内1周。エル・シド、耳なし。


 4月5日(土) 晴のち曇 9158

 サン・イシドロなどのカルテルが公式に発表された。ホセ・トマスの出場日は、6月5日と15日だった。これに合わせて予定を組みたい。JRAから未だはがきが来ない。つまりネットで馬券は買える環境にはないと言うことだ。

 4日の結果。 セビージャ。ハビエル・コンデ、口笛、罵声。カステージャ、アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。


 4月7日(月) 曇のち雨 57495/2

 日曜美術館で「ウルビーノのヴィーナス」をやっていた。ゲストが養老孟司。番組は、ヴェネツィアの巨匠・ティツィアーノが描いた「ウルビーノのヴィーナス」が、女神か女か。ギリシア神話などの題材を描くことが、ルネッサンス時代女の裸を描く口実になっていく。,

 養老孟司が良い味を出していた。社会的に裸を出すというのは2つの方法しかない。それは、芸術として出すか、科学として出すかどっちしかない。普段は服を着て隠しているわけですから・・・。芸術として、「ウルビーノのヴィーナス」が、そういう状況で出て来たからと言うルネッサンス時代を話、当時画家は、医学を勉強していたと言う興味深い話をしていた。

 5日の結果。 セビージャ。フリ、マンサナレス、耳1枚。ペレラ、耳2枚。 コルドバ。レイ・ベラ、セルヒオ・サンス、耳なし。クーロ・ヒメネス、場内1周、耳1枚。 フィネス。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳2枚と尻尾1つ。闘牛士、コルドベス、ホセ・オリベンシア、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 ビスタレグレ。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、フェルミン・ボオルケス、耳1枚。闘牛士、エスパルタコ、リトリ、耳1枚。エル・タト、耳2枚。オルドニェス、耳1枚。ファンディ、耳2枚。見習い闘牛士、ゴメス・デル・ピラール耳1枚。

 6日の結果。 セビージャ。フィニート、モランテ、サルバドール・コルテス、耳なし。 アルメンドラレホ。フェレーラ、耳2枚。エル・シド、耳なし。ペレラ、耳1枚、耳2枚。 トレモリノス。サルバドール・ベガ、ダニエル・ルケ、耳1枚、耳2枚。フリオ・ベニテス、耳1枚が2回。


 4月8日(火) 雨で強風が吹く 43768

 DVDレコーダーの整理をしてDVD-RWへのダビングを実行した。それでも未だ残っている物が沢山ある。それを今週中に整理しておこうと思う。削除しないとHDDが一杯になって録画できなくなるからだ。

 昨日からスペインとメールでやり取りをした。日程についても未だ正式に決まっていない。未だ休むということをちゃんと言っていないからだ。飛行機の切符だけは手配しているのだが・・・。

 7日の結果。 セビージャ。ポンセ、カステージャ、耳なし。マンサナレス、耳2枚。


 4月9日(水) 曇 6726

 録画していたDVDを観ていて途中で切れていることが判って悔しい思いをしたのが、NHKの『爆笑問題のニッポンの教養』京大でやった90分スペシャルで途中で、15分切れている。何故かと言えば、それは通常は『プロフェッショナル 仕事の流儀』が、22時45分に終わり、23時から23時半までになっているからそのままの録画になっているからだ。まさか、そんな番組変更があったとは・・・。それもそういうときに限って、良いところが切れているのだ。

 8日のセビージャは、雨のために中止になった。


 4月10日(木) 雨 35234

 「人格の陶冶という視点から見れば、共感する人も反発を感じる人も、どちらも同じくらい必要である。人間存在の本質は、他人の心がわかるということである。そのはたらきを支えるのは、脳の前頭葉にある他人と自分を鏡のように映し合う「ミラーニューロン」と呼ばれる神経細胞である。ミラーニューロンの助けを借りて、私たちは他者を鏡として自分をみがいていく。同じような鏡にばかり映していたのでは、自分の姿を多角的に見ることが出来ない。時には、歪んでいたり、曇っているような「鏡」もある。その様な場合でも、私たちは掛け替えのない何かを学ぶ。」 ーー『欲望する脳』茂木健一郎著よりーー

 考えさせられる文章だ。茂木健一郎の本を読んでいると、時々、すーっとその文章が入ってくるときがある。面白くないときもある人生の中で、こういう考え方は、糧になる。

 JRAからようやく、手続き終了のはがきが届いた。土曜日からネットや携帯で馬券が買えるようになる。3月は馬券を買っていないような気がする。買ったのはtotoのBIGだけ。GTのクラシックに間に合った。今年の混戦状態でとんでもない大波乱が起きそうな予感を感じつつ、検討していきたい。

 新宿のディスク・ユニオンに久々に行ってCD探し。収穫は、ザ・バンドのファースト、『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』。帰りに、ミシュランで一つ星を取った店で昼食を食べた。普通に美味しかった。千円しないで食べられる様な店にしか行けないから、唯一といっていい店が新宿にあるのだ。帰ってきて早速、『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』をPCにデータを取り込んで聴いた。エリック・クラプトンが、あの当時、自分の音楽の進むべき方向性を迷っていたとき、これこそが僕が進む音楽だ、と、感じたと言っていたのがこのCD。ディランとウッドストックのビッグ・ピンクにこもってセッションを繰り返していた中から生まれた音がこれだ。聴いていて落ち着く音楽。アメリカ音楽のルーツがここには感じられる。

 9日のセビージャも、また雨のために中止になった。2日続けて雨のための中止というのは記憶にない珍しいことだ。


 4月11日(金) 雨 11749

 闘牛の会用のビデオをダビングした。牧ちゃんから忠告のメールが来る。女性パワー恐るべし。それは許容範囲。準備は整ったので、後は他の物を用意しようと思う。

 「失敗すると誰もが反省をしますね。プラス思考する選手は、失敗の反省もしますが、成功の反省の方が強いですよ。成功の反省って分かりますか?うまくいったことを忘れないようにする。うまくいった。こんな球をオレは打てたんだ。こうすれば打てるんだ。と、いうことを覚えているから、次に失敗しないんです。「なせを求めよ」。その「なぜ」は失敗の「なぜ」も必要だけど、成功の「なぜ」を求める。「なぜ」打てたのか、「なぜ」捕れたのか、「なぜ」投げれたのか。成功の「なぜ」の方が大事じゃないかと思います。」ーー稲尾和久の言葉よりーー

 山田風太郎は、作家とかの言葉よりも、何かを成し遂げた人の言葉の方が面白いと、言うようなことを言っていた。まさに、その通り。稲尾の言葉は、非常に分かり易く、そして、なるほどと納得させられる。

 10日のセビージャも、また雨の影響でアレナの状態不良のために中止になった。3日続けて中止というのは過去にあった事かどうか・・・。それでも傘を差してフェリアに通っているセビージャのフェリア好きだという。


 4月13日(日) 曇 7843

 昨日、闘牛の会があった。ビデオは、97年5月27日ホセ・トマスの入場行進からプエルタ・グランデまで。07年5月22日のセバスティアン・カステージャのファエナ。雨、雷の中で非常に危ない牛でコヒーダされて耳から血を流している。06年5月24日のアレハンドロ・タラバンテのグラン・ファエナ。06年5月25日のセバスティアン・カステージャの耳1枚の闘牛。物凄い近くを牛が通っている。観客の驚いている表情がまた面白い。そして最後が、07年6月17日バルセロナのホセ・トマス復帰戦の闘牛。圧倒的な技術と支配力と感動と熱狂が伝わってくる。

 二次会は、スペイン行きの話やマンガの話をした。あっという間に時間が過ぎた。参加者は6人と少なかったが、東西センターでやっていた頃に比べてコンパクトで、これはこれでいいような気がする。荻内先生は、前日スペインから帰ったばかりで、疲れて出れないとメールで連絡があった。先生は、かえってこういう風に小さな会でやっていった方が良いと、思って安田スタジオを選んだのかも知れない。和気あいあいで楽しい。

 11日の結果。 セビージャ。クーロ・ディアス、エル・シド、ペレラ、耳なし。

 12日の結果。 セビージャ。コルドベス、オルドニェス、耳なし。ファンディ、耳要求。


 4月14日(月) 晴 39576

 朝、TELで話をした。休みは取れそうだ。大丈夫でしょうと言ったからだ。それから、旅行会社にTELをして、予約の変更をして行きたいと思っていた予定に変更した。これから5月に向けて色々とやらなければならないことがある。用意しなければならない物とか事柄とかが。

 「ボブ・ディラン ロック歌手初のピューリッツァー賞受賞!!アメリカ報道界でもっとも権威ある賞として知られる第92回ピューリッツァー賞が4月7日(月)に発表されボブ・ディランが特別賞を受賞!卓越した歌詞によるアメリカ大衆文化への多大な影響が評価されての受賞だが、ポピュラー音楽の演奏家に賞が与えられること自体が異例でロック歌手としては初の快挙となった!」

 最近、ボブ・ディランばかりを聴いている。DVDで音楽映像や映画。レコードで持っていてCDで持っていなかった物を新しく買ったりして聴いているのだ。『ドント・ルック・バック』完全版をようやく手に入れて、観ていたら、ピアノに向かって弾いていたのが、『悲しみは果てしなく』だった。レコードとは印象が違うが、この映画は、65年4月末から5月にかけてのイギリス公演の模様を撮っている。つまりディランの5枚目『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』発売1ヶ月後で、6枚目『追憶のハイウエイ61』が出る65年8月の間に当たるのだ。その時期にすでに、『ライク・ア・ローリング・ストーン』以外の曲作りをしていたのだ。

 暇があれば、歌ったりしている。ギターやピアノ、ハーモニカ。色々な歌を色々なときに人がいようが作っている。ジョーン・バエズはそういう曲を歌いたいと言っている。実際何曲もレコーディングしているのだが・・・。あの溢れてくるようなメロディーと歌詞は何なんだろう。それにしてもディランは色んな人たちを交わっている。ミュージシャンだけではなく、作家や芸術家とも。

 13日の結果。 セビージャ。フンディ、パディージャ、耳なし。バルベルデ、耳1枚。 ビスタレグレ。ルギジャーノ、耳なし。セサル・ヒメネス、耳2枚。サルバドール・ベガ、耳1枚が2回。 グラナダ。フェスティバル闘牛。闘牛士、ポンセ、コルドベス、ペピン・リリア、耳2枚。ファンディ、耳2枚と尻尾1つ。マンサナレス、耳2枚。ダニエル・ルケ、耳2枚と尻尾1つ。見習い闘牛士、アレハンドロ・エンリケ、耳2枚と尻尾1つ。 タファジャ。フェスティバル闘牛。闘牛士、ニーニョ・デ・ラ・カペア、ハビエル・コンデ、ウセダ・レアル、耳1枚。ファン・バウティスタ、耳2枚。マティアス・テヘラ、耳2枚と尻尾1つ。パブロ・シモン、耳1枚。 ラ・カルロタ。オルテガ・カノ、耳2枚。フィニート、アンドレス・ルイス・ドラド、フリオ・ベニテス、ビクトル・アバ、耳2枚と尻尾1つ。イスラエル・デ・コルドバ、耳2枚。


 4月15日(火) 晴 5352

 セビージャのフェリアは、雨にたたられて4日続けて雨が降り、3日続けて中止になった。天気予報が朝から降水確率を100%と報じて2日続けて中止になり、3日目はアレナに来た闘牛士によって中止が決定された。闘牛がなくてもフェリアは盛り上がったのだろうか?

 ♪あかりをつけてもどうにもならない ぼくはあかりをたよりにしたことがないんだから♪ ♪あの遠い、さびしい道を、ぼくは歩いている どこにいくか わからない♪ ーー『くよくよするなよ』ボブ・ディランよりーー

 『ドント・ルック・バック』でこの歌を歌うディランを観ていると興奮する。勿論、『偉大なる復活』の『くよくよするなよ』の力強さにもかなわないが、それでもディランの表情は強い意志を持っている。それが大事だ。


 4月16日(水) 晴 33736

 久々に会った人と立ち話。あれから13年も経ったのかと思った。現状報告をしながらあの頃の事を思い出した。あっという間に時は過ぎていくんだなぁと、思った。

 録画していた『セールス』を観る。何かこういう物語は、素直に入ってくるなぁと思った。ドラマとか映画って、役者に寄って惹かれるんだと思った。その土台にある脚本は、作る側にとって重要であるが観る方に取っては二の次になっているのだ。

 ヘレスのホテルを予約したが、ディランがスペインに来るのは、6月中旬以降であることが判明した。後でキャンセルしなければならない。マドリードの宿は未だ決まっていない。


 4月17日(木) 曇のち雨 8146

 「米大リーグ各球団は15日、「ジャッキー・ロビンソン・デー」を実施した。「人種の壁」を破った黒人初の大リーガーは61年前の4月15日にドジャースでデビュー。この日のド軍−パイレーツ戦では、両軍の全選手がロビンソンの背番号「42」のユニホームを着用した。「みんなが着けて42番効果があったようだ。チームにも、いいゲームだった。ロビンソンは確かな足跡を残したと思う」

 背番号「6」ではなく「42」を着用し、11−2で大勝したド軍のジョー・トーリ監督(67)も会心の笑みだ。大リーグでは、この2球団を含む9球団で全選手、残りの球団を合わせると330人以上が「42」のユニホームでプレーした。

 中でもロビンソンの古巣・ド軍は特別。14歳以下のファンには背番号「42」のTシャツが配られ、セレモニーでは現役時代のプレーが流された。始球式にはめいのキャシー・ロビンソン・ヤングさんが登場。試合前の国歌は、昨年グラミー賞を受賞したチャカ・カーンが斉唱した。

 トーリ監督は7歳のとき、ロビンソンと対面し、握手をした思い出がある。「とても特別な選手だった」。元ブレーブスの兄・フランクの試合を観戦した際、白人用と黒人用に隔てられている水飲み場を見て人種差別の存在を知ったという。

 「カージナルス監督時代は、メンバー表を書くと『きょうは白人がいない』といわれたこともあった」と同監督。61年の歳月が流れ、人種問題を気にせずに試合ができる喜びをかみしめていた。」 ーーサンスポよりーー

 サッカーではあり得ない同じ背番号を付けてプレーした大リーグ。サッカーにはない、良さが野球にはあるのだ。

 スペイン行きの準備は、少しずつ進んでいる。最近疲れているせいか、家にいるときは気力が抜けているような状態になっている。


 4月18日(金) 雨強風が吹く 32400

「人格の陶冶(とうや=人間が持って生まれた性質を円満完全に発達させる事)という視点から見れば、共感する人も反発を感じる人も、どちらも同じくらい必要である。人間存在の本質は、他人の心がわかるということである。そのはたらきを支えるのは、脳の前頭葉にある他人と自分を鏡のように映し合う「ミラーニューロン」と呼ばれる神経細胞である。ミラーニューロンの助けを借りて、私たちは他者を鏡として自分をみがいていく。同じ様に鏡ばかり映していたのでは、自分の姿を多角的に見ることができない。時には、歪んでいたり、曇っているような「鏡」もある。その様な場合でも、私たちは掛け替えのない何かを学ぶ。」 ――『欲望する脳』茂木健一郎(脳科学者)――

 世の中には、本当にどうやって理解したらいいのか分からない人間がいる物だ。それでもちゃんととは言わないが、そこそこ仕事をして貰うためには、工夫が必要なのだ。本当に茂木健一郎が言うように、人格の陶冶という視点から掛け替えのない何かを学ぶのだ。

 YouTubeでボブ・ディランの『ホワット・キャン・アイ・ドゥ・フォー・ユー』と『プレッシング・オン』を観る。アルバム発売当時のライブのようで思った以上に熱狂していた。それとハーモニカが良いんだなぁこれが。『プレッシング・オン』は、観客の興奮が映っている。途中でピアノを弾くのととめると客席から手拍子が起きる。バック・ボーカルの黒人女性たちがまた凄い!観客の熱狂を煽っている。これはコンサート最後の曲に使われていた様だ。


 4月19日(土) 雨 3127

 ダルビッシュが10三振、1失点の完投で4勝目。石川遼が雨の中、イーグルを含む通算7アンダーで、暫定で首位に立った。若い選手が活躍するとそのスポーツは活性化する。

 モヤモヤした気持ちは、何かで発散しなければならない。ディランを聴いていると気分が良くなる。それはここ何十年変わらないことだ。


 4月20日(日) 曇時々小雨 30389

 中山競馬場に行ってきた。パドックを観て馬券を買いパドックを観て馬券を買った。しかし、皐月賞。あんな馬券買えやしない。無理!12Rは大嫌いなおおたわけの武豊から勝負したが、なんだあの乗り方!向こう正面は体重を後ろに掛けるくらい押さえて4コーナーは大外をぶん廻って穴の江田に差されて首差届かず2着。武は馬鹿か!もう本当に武豊被害者の会だ!これだけ下手でよくリーディング・ジョッキーをやっていられるもんだ!

 帰ってきて、MEGUさんとTELでやり取り。闘牛のネット購入で四苦八苦。ようやくさっき解決した。良かった。俺もデータを色々なところに入れているからこう言うことになる。でも、こうやって人に教えると、また自分が賢くなる。時間が掛かってすみませんでした。でも、本当に良かった。後はカエルさんか。


 4月21日(月) 曇 19455

 実はネットで闘牛の切符を購入するというのは難しいと言うことは訊いていた。あのくまさんが出来なかったと言う話を訊いていたからだ。それで自分が必死になってやったら出来たので、このデータをちゃんと取っておかないと、思って取ったのだが、データの整理がきちんと出来ていなかった。それで手間取ってMEGUさんには迷惑をかけたが、結果的には、ちゃんとした態勢が整った。これは非常に希望が持てることだ。みんなの力を合わせて目標に向かって、『プレッシング・オン』(突き進め)だ。

 20日のバルセロナは、ノー・アイ・ビジェテ。ホセ・トマスの出場日は、これで3回連続ノー・アイ・ビジェテになった。バルセロナの伝説は未だ続くだろう。

 19日の結果。 バルセロナ。エル・シド、耳2枚。ファンディ、口笛。アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。

 20日の結果。 バルセロナ。フィニート、口笛。ホセ・トマス、耳なし。フリ、耳1枚。 エルダ。エル・レンコ、耳2枚、耳1枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚。カジェタノ・オルドニェス、耳2枚。 トタナ。コルドベス、耳1枚、耳2枚。ハビエル・コンデ、耳1枚。アルフォンソ・ロメロ、耳2枚。


 4月22日(火) 曇 35225

 ベジエのカルテルが発表された。早いと思う。ここ数日公私ともにメールや電話のやり取りが頻繁だ。現実が動いているのを実感する。桜花賞、皐月賞の大波乱で、懐具合は良くない。Amazonで、『Dylan's Beat』鈴木カツ著が届いた。読むぞ!いつでもディラン!


 4月27日(日) 小雨のち晴 135053/5

 24日の夕方から25日の朝に掛けてはドキドキだった。ラス・ベンタス闘牛場のHPからサン・イシドロなどの切符を購入しようとするも、アクセスが集中して全然繋がらない。一時的繋がりそうになるも最後まで行かない。3時間後には、6月5日と15日が売り切れ状態になった。ホセ・トマスの出場日。ホセ・トマス人気は尋常じゃない。サン・イシドロの他の日の売れ行きにも影響が大きかったようだ。25日の朝になって繋がりやすくなり、他の日の切符を買った。後はMEGUさんに任せて仕事へ出掛けた。

 1日にメールのやり取りを100件もする女がいるそうで、同じ人と10件以上やり取りすると言うのは、信じられないと思っていたが、この日は、15件もやり取りした。それは必要に迫られてやり取り。携帯も便利な物だ。こうやって情報の交換が直ぐに出来るのだから。スペインともやりとが出来るというのも素晴らしい。それで、今日またラス・ベンタス闘牛場のHPからサン・イシドロなどの切符を買おうとアクセスした。すでにプレンサが売り切れだった。ビクトリーノ・マルティン牧場も売り切れ。どうする?

 後は現地調達だ。ダフ屋か、知り合いの切符が廻ってくるかも知れないし、あるいは・・・。どうなるか分からないが、今年もサン・イシドロを観に行く。今年は途中からになるが、それでも行けることに感謝。


 4月28日(月) 曇 10946

 日曜日は競馬もはずれ、totoもBIGもはずれて何をやっていたかというとディスクユニオンへ行ってCDを買ってきた。この際だから、LPで持っていた物も全部買おうかと思ってボブ・ディランを買ってきたのだ。『グレーテスト・ヒットVol.2』と『地下室(ベースメント・テープス)』。久々に聴いた曲たちは以前の印象と違っている物もあった。『どこにも行けない』を聴くとモチゾーさんを思い出す。部屋で一緒に歌った歌だ。3コードの循環だけでサビまで変えてしまうディランに感動したけど、これこそがアメリカのトラディショナル・ソングの形なのだろう。ベースメント・テープスの海賊盤を聴いたバーズがレコーディングしてヒットした。

 『地下室(ベースメント・テープス)』のザ・バンドが歌う、『ベシー・スミス』は名曲中の名曲だ。『リンゴの木』は、これもある種のアメリカのトラディショナル・ソングの形なのだろう。賛否両論あるベースメント・テープスだが、僕は好きだ。このラフさが羨ましい!こういう雰囲気はディランとザ・バンドだから出来る事なのだと思う。しかも、それまでもレコードで出して売れてしまう事に驚いてしまう。他のミュージシャンでもマネの出来ないことだ。

 『怒りの涙』は、ディランが歌っている。ザ・バンドのデビュー『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』では、リチャード・マヌエルが歌っているが、こう言うのが聴けるのも、このアルバムならではだ。『エイント・ノウ・モア・ケイン』は、まさにザ・バンドの音楽だ。昨日YouTubeで、ボブ・ディラン30周年記念コンサートを観たが、エリック・クラプトンが、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンクを聴いて人生が変わった」と言ってザ・バンドを紹介していた。そのコンサートの中で、クラプトンが歌った、『くよくよするなよ』が滅茶苦茶格好良かった。彼はディランの歌を上手くアレンジして歌う。インパクトもある。ギターも歌も良かった。ブルースにして歌っているのが良い!バックがまた凄い!ブッカー・T&MG'Sだもんなぁ!ブッカー・T・ジョーンズも、スティーブ・クロッパーも、ドナルド・ダック・ダウンもちゃんといる。あの映画、『ブルース・ブラザース』に出たメンバーで出ていないのは、ドラムの故アル・ジャクソンだけ。マッスル・ショールズのスタジオ・ミュージシャン。それを使っての記念コン サートだもんな。凄い、凄すぎる!黒人音楽も、白人のカントリーだって演奏してしまう。流石、南部の黒人と白人の混合バンド。

 こんな風にディランの歌を歌ってくれたディランは嬉しいだろうと思う。それにしても、92年マジソン・スクエア・ガーデンで行われたボブ・ディラン30周年記念コンサートの出場者は豪華メンバーだ。CD出して聴いてしまった。ついでに書けば、『どこにも行けない』では、ロザンヌ・キャシュが観れる。おばんになったよなぁ。この豪華メンバーは、『マイ・バック・ページ』を観れば判る。

 26日の結果。 サラゴサ。エンカボ、ヘスス・ミジャン、耳なし。セラフィン・マリン、コヒーダされ怪我。 アグアスカリエンテス(メキシコ)。ソトルコ、耳なし。ホセ・トマス、耳1枚が2回。ビクトル・モラ、耳なし。 プエブラ(メキシコ)。エロイ・カバソス、耳2枚が2回。ヘロニモ、耳1枚。カステージャ、耳2枚と尻尾1つ。 アルクディア・デ・グアディック。フィニート、耳1枚、耳2枚。ファンディ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。クーロ・ヒメネス、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 ボカイレンテ。フェルナンド・カマラ、耳1枚。コルドベス、耳2枚が2回。セサル・ヒメネス、耳1枚。 カルタマ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、ジョアオ・モウラ、耳2枚、耳1枚。闘牛士、ビクトル・ハネイロ、耳2枚、耳1枚。サルバドール・ベガ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 サン・マルティン・デ・ラ・ベガ。エウヘニオ、耳1枚が2回。フェレーラ、耳1枚、耳2枚。ロブレニョ、耳2枚、耳1枚。 セグリジャ。フェルナンド・ピネダ、耳なし。セルヒオ・アギラール、耳1枚、耳2枚。オクタビオ・チャコン、耳なし。

 27日の結果。 サン・セバスティアン。モランテ、フリ、耳1枚。ガジョ、耳要求。 アバニジャ。コルドベス、耳2枚が2回。ペピン・リリア、アントニオ・ソリアノ、耳1枚、耳2枚。 タラジュエラ。フェレーラ、サルバドール・コルテス、耳1枚。エミリオ・デ・フスト、耳2枚。 モラ・デ・トレド。オルドニェス、耳2枚。エウヘニオ、耳2枚、耳1枚。ファンディ、耳2枚。


 4月29日(火) 曇 6520

 『Dylan's Beat』鈴木カツ著を読んでいると、聴いてみたいCDがいくつも出てくる。これは、ボブ・ディランがいかにアメリカ音楽を聴いてそれを自身の音楽に消化していったかという結果から来るものだ。そういう物を1つ1つ聴いて、直ぐに覚えるという特技をディランは持っていた。映画『ノー・ディレクション・ホーム』の中でそう語っている。そういうところも含めて、天才的なのだ。それが、60年代に開花し、爆発する。あんな言葉が、あのメロディーに乗って出てくるは、奇跡なのだ。

 人にあげるために、ディランのCDを編集してダビングした。現時点で満足できる出来になったと思っている。後はそれを受け取った人間がどう感じるかと言うことだけだ。そこまでは責任が持てない。1枚は、『血の轍』を中心にしたスタジオ録音の編集の18曲。2枚目は、「ディランがロック」とタイトルに書いたライブ集。『偉大なる復活』が半分を占め、後は、『激しい雨』と『アット・武道館』が入っている16曲。3枚目が、『血の轍』以外で、『欲望』までのベスト20曲を選んだ。こうやって編集してみると、ライブが1番ロックになっていることが判る。あの編曲は凄い!と、改めて思った。それにしても、ブルースからカントリーまで幅広いジャンルの曲を書いていることが判る。ディラン麗賛のCD3枚約6時間だ。

 27日の結果。 アグアスカリエンテス(メキシコ)。ラファエル・オルテガ、耳1枚。カステージャ、耳2枚。アルトゥロ・マシアス、耳なし。


 4月30日(水) 曇 35914

 日曜日の天皇賞は、メイショウサムソンはいらないと思っている。先週の調教は良かったようだが、屋根がたわけた男、武豊じゃ買えない!何回も同じ事を繰り返して敗戦を重ねる主戦騎手。ある人はそれを、「ディープインパクト症候群」と言う。しかし、4コーナー大外を廻ってくるやり方をそう呼んでいるだけである。つまり、何も考えない騎乗なのだ。それで敗因を問われて、「判らない」というのは、3流騎手が言う言葉だ。こいつは、「自分のミス」という言葉を知らないようだ。武を買うなら、松岡の、ドリームパスポートを買った方が負けても納得できる。

 世間はゴールデン・ウィーク。こっちは貧乏人。忙しく働いている。休みなんか、スペインに行くときにあれば充分だ。明日から、マドリードではサン・イシドロの前哨戦、フェリア・デ・コムニダが始まる。


 5月1日(木) 曇時々晴 26148

 昨日から頭の中にディランの歌が流れていた。『地下室ベースメント・テープス』の『ドアをあけて OPEN THE DOOR, HOMER』が、ずっと流れていてそれが替え歌になって口から出てたりした。ネットを繋いで観ていたら、MIXIで、ディランを描いた映画、『アイム・ノット・ゼア』の記事を読んで、そうだ観に行こうと夕方、有楽町へ出掛けていった。映画は楽しめた。随所に、ディランのエピソードが織り込まれていた。ディランを描くのに、最適な方法はフィクションとして映画を撮った、トッド・ヘインズの監督と脚本家としての手腕は素晴らしい物だ。

 6人の俳優がそれぞれのディラン像を演じていたが、評判だったジュード役の女優、ケイト・ブランジェットは、65・66年のフォーク・ロック時代のディランその物の表情や仕草が面白かった。映画『ドント・ルック・バック』や、『ノー・ディレクション・ホーム』に出てくるディランが直ぐに思い浮かぶ。ロビー役の妻は、おそらくスーズ・ロトロやサラのイメージが含まれているのだろうけど、イライラする女だった。それがまさか、シャルロット・ゲンズブールだったとは驚きだ。あの可愛らしい少女は35歳を過ぎて日常的な主婦を演じていた。

 例えば、ジョーン・バエズを思わせるジュリアン・ムーアや、ミシェル・ウィリアムスの顔には、意志を感じるが、シャルロットの顔にはそれが感じられないのが、ガッカリしたのだ。内にこもる、女性の内面の微妙なヒダを演じたかったのだろうが、空振りという感じだ。ベット・シーンがあったが、母親のジェーン・バーキンのようにおっぱいは小さいが、足が綺麗だった。

 映画のタイトルになっている、『アイム・ノット・ゼア』は、『地下室ベースメント・テープス』のアウト・テイク。ニール・ヤングが所有していたテープから今回初めてCD化された物。だから、スペシャル・サンクスで、ニール・ヤングの名前が載っている。


 5月2日(金) 曇 13383

 『アイム・ノット・ゼア』を撮ったトッド・ヘインズは、映画のパンフレットに載っているインタビューで、「“アイム・ノット・ゼア”は、ディランの作品の中でも手に入りにくいことで有名な曲で、67年に彼がザ・バンドと一緒に行った『ベースメント・テープス』セッションでレコーディングされた曲なんだ。その頃ディランはオートバイ事故から回復したばかりだった。映画の中では、オリジナルのディランのバージョンと、ソニック・ユースによるカバー・バージョン(ソニック・ユースにとって最初で唯一のディランのカバー曲)の両方を使っている。僕自身にとって、このタイトルは、ランボーの“私はひとりの他者である”という有名な詩節(映画の中でも引用されている)を想起させるものだった。ーー“複数のディラン”を描くことで彼の巨大な人間像に迫る、という映画全体のテーマともぴったり合っていたしね」と、語っている。

 この映画は、ディランと1度も合うことなく制作された。ディラン側とコネクトしたのは、長年連れ添うマネジャーのジェフ・ローゼンとは何度も会って話し合いをした。ディランの長男からジェフ・ローゼンを紹介され1枚の紙にコンセプトを書いたものとトッド・ヘインズの過去に撮った映画のビデオを送ったら、ディランがOKを出したのだ。

 1枚の紙。企画書に相当するそれから、この映画に辿り着いた。こういう映画が作られること自体素晴らしいことだし、映画自体も素晴らしい出来だ。その発想の基になった、『アイム・ノット・ゼア』と言う曲が、ニール・ヤングが所有していた『ベースメント・テープス』のアウト・テイクだったということにディラン・ファンは驚いているだろう。ザ・バンドのファンも同じだろう。もっと『ベースメント・テープス』のアウト・テイクを聴きたいよと思っていることだろう。


 5月3日(土) 雨のち曇 35040

 今日の競馬は上手くいった。ダービー・トライアル青葉賞は、武豊のマゼランが1番人気。ファビラスラフィンの息子ファビラスボーイは3番人気。朝からの雨が上がり、馬場は稍重のまま。12キロ絞って出て来た、2番人気のアドマイヤコマンドが直線抜けだし1馬身1/4差の楽勝だった。2着は良血トゥザヴィクトリー半弟、クリスタルウイング。3着が、モンテクリスエス。この3頭がダービーの優先出走権を手に入れた。優勝したアドマイヤコマンドは、-12キロの馬体重が本番でどう響くか・・・。でも、余裕のある勝ち方でダービーでも人気になりそうだ。

 朝雨が降っていて、新聞を観ていたら、それまで気にならなかった、藤沢和雄厩舎のクリスタルウイングが気になって、血統的にも馬場が悪くなって大丈夫だろうと思っていたらその通り2着に入ってくれた。おかげで馬連40倍を取れた。武は相変わらず下手な乗り方で全く見せ場なく12着の惨敗。ファビラスボーイ直線力なく後退して13着。こう言うのは、良血のもろさなのか・・・。


 5月4日(日) 曇 6365

 今日の天皇賞は、本命、アサクサキングス。対抗、ドリームパスポート。タテ目は引かずホクトスルタン、ポップロック、トウカイトリック、アドマイヤジュピタの5点。後は3連複も買うが上記の絡みで買う。武豊のメイショウサムソンは、いらない。4コーナー大外を廻ったのでは届かない。だから買わない。

 昨日NHKで観た、『トップセールス』は泣けた。人の温かみが感じられるドラマだ。こういうところが女の良さなのだろうなぁと思った。

 取りあえず、5月3日の結果。 ヘレス。パディージャ、耳なし。ホセ・トマス、耳2枚と尻尾要求、耳1枚。コヒーダされ左首の根本を7cmと9cmの角傷をうけるなどの重傷の怪我をした。カロ・ヒル、耳1枚。


 5月5日(月) 曇のち雨 44331

 何か嫌な予感があった。ひょっとしたら、そろそろ武が来るかも知れないと言う予感が。青葉賞も1番人気で、全く良いところなく12着の惨敗。当然、天皇賞は人気が落ちていた。だからこそ、ヤバイかも知れないと・・・。そしたら天皇賞では上手いこと乗った。直線では一旦抜け出したアドマイヤジュピタを抜き返して先頭になり、それから差し替えされていた。それでも、久々に良いレースをした。出遅れた岩田は腹をくくって直線勝負で武に競り勝った。正攻法でいったアサクサキングスは3着。逃げたホクトスルタンは最後の100Mで力尽き4着。それでも天皇賞親子4代制覇に向けて希望が出た。

 と言うことで、日曜日は惨敗。でも、土曜日の勝ち分が大きかったのでプラスを計上した。来週はNHKマイル・カップ。勝負に行けるかどうかは、データを検討して調教などを観て決める。なお、ホセ・トマスの怪我は10日ほどかかる模様で、ニーム(フランス)には出場できなくなった。怪我は左首が裂けている状態で、良く動脈が切れなかったなぁと思う。その状態で最後までやって耳を受け取って医務室へ向かった。ホセ・トマスは本当に凄い!こんなことしていたら死んでしまう!

 4日の結果。 マドリード。サルバドール・ベガ、ルイス・ボリバル、耳なし。モレニート・デ・アランダ、場内1周。 ヘレス。フィニート、オルドニェス、耳なし。ペレラ、耳1枚。 モストレス。フリ、耳1枚。ファンディ、耳2枚が2回。マンサナレス、耳1枚が2回。 Ales(フランス)。ラファエリジョ、耳1枚、場内1周。ロペス・チャベス、耳なし。サンチェス・バラ、場内1周。


 5月7日(水) 曇 65900/2

 MIXIに、「ホセ・トマスの脳」というタイトルで書いた。ホセ・トマスの脳はどうなっているいるのか?5月3日ヘレスでの闘牛で耳2枚取った後の2頭目の牛でコヒーダされ右首の付け根をコルナーダ(角傷を受ける)される。7cmと9cmの2つの傷。重傷なのにそのまま闘牛を続けて耳1枚取る。耳を受け取ってから医務室へ向かった。傷からは血がしたたり落ちているのに・・・。痛みという物を無視した行為だ。それでも闘牛をちゃんとやろうとする意思。肉体的な苦痛からは逃げることが出来ないのに・・・。ホセ・トマスの脳細胞には、自分がやろうとしている闘牛を貫こうとする意志の方が、肉体的な、感覚的な痛みよりも勝という選択をしている。こういう闘牛士は、闘牛士の中でも希有である。

 ここまでがMIXIに書いて物であるが、続きを書こうと思う。

 人間は、痛みより恐怖を脳が感じてしまう。だから、痛いふりをしたり、この牛じゃ出来ないと投げたりする。怪我を負えば傷の具合から牛に立ち向かう気力が萎える物だ。だがホセ・トマスは、その傷が深かろうが、体がいうことが利かなくても、今出来る最良の事をやろうとする努力を惜しまない。血が流れ肉が裂けていてもだ。そういう所に観客は、目の前の信じられない現実を観て、恐怖したり、涙したりして感動する。ここには人間が持っている原初的な感動がある。こういう闘牛士は他に類を見ない。だからこそ、マドリード、ラス・ベンタス闘牛場の観客は熱狂するのだ。ラス・ベンタス闘牛場がそうだということは、それは他のいかなる闘牛場も同じだという事である。


 5月8日(木) 曇 6724

 スペインから連絡があって、切符は確保できた。ホッとした。未だ確保できていないのは部屋だ。これは、最悪、マドリードに着いてからでもいいと思っているので焦りはない。後は成田行きの切符の手配。闘牛の会用のビデオのダビングをようやく開始した。DVD整理に手間取ったからだ。なかなか日々整理しないからこういう風になる。

 7日の結果。 ニーム(フランス)。ペピン・リリア、罵声。フェレーラ、マルク・セラノ、耳なし。


 5月9日(金) 曇 44266

 昨日いよいよ、サン・イシドロが開幕した。この時期にスペインにいないのは96年以来の出来事で、12年ぶりだ。5月には、観たいと思っていた物が観れなかったりした。山田風太郎展やディランのコンサートなど。今年は日本にいたので、ディランの映画、『アイム・ノット・ゼア』を観ることが出来た。これは、良いことだ。昨日ニームでは、セバスティアン・カステージャが耳4枚と尻尾1つを取った。どうやら凄かったようだ。フリも良かったようだが・・・。

 8日の結果。 マドリード。アントン・コルテス、ガジョ、アンベル・ポサダ、耳なし。 ニーム(フランス)。ハビエル・コンデ、フリ、耳2枚。カステージャ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。


 5月11日(日) 小雨のち曇

 土曜日、闘牛の会があった。久々に荻内先生も来た。ビデオはサン・イシドロ特集。過去のサン・イシドロを振り返ってこれからサン・イシドロへ行く人の為の予習である。2年6月8日のビクトリーノ・マルティン牧場の場内1周の牛を相手にしたエンカボの闘牛。5月24日のポンセのプエルタ・グランデ。98年5月24日のエウヘニオのプエルタ・グランデ。2年5月17日のフェレーラのプエルタ・グランデ。5月21日ホセ・トマスのラス・ベンタス闘牛場最後のプエルタ・グランデ。そして最後が、片目の闘牛士、ハビエル・バスケスのグラン・ファエナ。

 ビデオを観ながら荻内先生が色んな話をした。面白い話だった。先生曰く、こうやってビデオを観ながら話する方が良いね。つまり、東西文化センターでやっていたときの様に、今月はこのテーマで話をしますという風にやるよりも、この日のようにビデオを観ながらスペインの話、闘牛の話をしていた方が堅苦しくなくて良いという事なのだ。先生は終わったら退職した人の送別会へ。残ったメンバーは二次会で盛り上がった。

 また、闘牛士がコヒーダされて重傷を負った。マティアス・テヘラ。鼠径部だから足の付け根。跳ね上げられて角が刺さったのか、跳ね上げられたときにすでに角が刺さっていたのかは判らない。担がれて医務室に向かうときには、またの周辺が血に染まっている。手術が行われて集中治療室に入っている。

 9日の結果。 マドリード。フンディ、ロペス・チャベス、セサル・ヒメネス、耳なし。 ニーム(フランス)。ファン・バウティスタ、耳なし。ペレラ、耳2枚。アレハンドロ・タラバンテ、耳1枚。

 10日の結果。 マドリード。マノロ・サンチェス、耳なし。エウヘニオ、口笛。アントニオ・バレラ、場内1周と抗議。 ニーム(フランス)。カステージャ、耳1枚が2回。セサル・ヒメネス、耳1枚。マティアス・テヘラ、耳2枚。コヒーダされて鼠径部に10cmと14cmの角傷を受け手術し集中治療室に入っている重傷。  Vic-Fezensac(フランス)。フンディ、耳1枚が2回。ラファエリジョ、フリエン・レスカレット、耳1枚。


 5月12日(月) 曇

 明日帰省する。元々帰るつもりだったが、TELがあり親父が入院する日と重なった。翌日手術。だから、病院へ直行する事になりそうだ。PCを持っていくかどうかは未だ決めていない。NHKマイル・カップは買ったはずの馬券を買っていなかったことに気づいてガッカリした。原因は、携帯で買ったからだ。1つ1つ確認して買わないと抜けてしまう。PCで買う場合は確認しながら出来るが、携帯では出来づらい。どうしても流し馬券から買ってしまうので、初めにボックスで買ってそれから流し馬券を買わないとタテ目が抜けるのだ。これを教訓しようと思う。

 11日の結果。 マドリード。ロブレニョ、セルヒオ・アギラール、耳なし。ホセリージョ、耳1枚。 ニーム(フランス)。昼、ファン・バウティスタ、耳なし。エル・シド、耳1枚(牛、場内1周)。マンサナレス、耳なし。 ニーム(フランス)。フンディ、耳1枚が2回。パディージャ、耳1枚。ラファエリジョ、耳なし。 バジャドリード。マノロ・サンチェス、耳2枚。フリ、耳1枚。アレハンドロ・タラバンテ、耳なし。 パレンシア。エル・シド、ファンディ、ペレラ、耳1枚が2回。 Vic-Fezensac(フランス)。昼。バルベルデ、場内1周。ルイス・ボリバル、耳1枚。セラニト、耳なし。 Vic-Fezensac(フランス)。フェレーラ、サンチェス・バラ、カスターニョ、耳なし。 エイバル。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳1枚。闘牛士、エスプラ、耳なし。イバン・ファンディニョ、耳1枚が2回。 ヘタッフェ。フィニート、耳なし。アベジャン、耳1枚。ダビ・モラ、耳2枚が2回。


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