−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年のスペイン滞在日記です。
11月4日(火) 曇 45851
元トラック・マンで友人の一馬からメールが来た。
「ひとりで府中へ出かけ、天皇賞・秋を観ていました。「これこそが競馬」と評すべき好レースでしたね。あのレースに居合わせた全ての人々が価値を後世に語り継がなくてはいけません。 観戦後、涙が流れました。ダイワスカーレットとウォッカ、高次元の一騎打を演じた両馬、どちらにも勝って欲しくって。安藤勝巳が残り300で、さあ来てみろと後続に一瞥をくれるレースリプレイ、そのシーンが繰り返されるたびに胸が締めつけられました。そして俺は府中1階で両馬の激突を目の当りにして、こんなところで今いったい何をしているのだろう、と。 こんな思いに駆られたのはノースフライト×トーワダーリンの安田記念ホーリックス×オグリキャップのジャパンカップ以来ですね。こんなシーンに、いつか必ず巡りあうからTMは辞めても、競馬を止められないのです。 グラス片手に斉藤さんとレース回顧したかったなあ。魂が真底うち震えたこの気持ち、斉藤さんなら共感していただけるでしょう?」
まさか、競馬場に来ているとは思わなかった。競馬が終わった後、何故か一馬のことを思い出していた。TELしても忙しいだろうし…とか考えて連絡しなかったが、TELすれば良かった。そうすればグラスを傾けながら競馬の真髄を話できただろうに。お互いに連絡もせずに、それぞれ1人で競馬場へ出掛けてあの競馬を観ていたとは…。馬券とは全く関係がない感動を感じていた。こう言うのが競馬の真髄だっていうレースだった。
アメリカ大統領選挙が始まった。態勢は早ければ明日の昼過ぎに判明するという。
11月5日(水) 曇 7358
昨日、小室哲哉が、大阪地検特捜部に5億円の詐欺容疑で逮捕された。金に狂った人生は、金で人生を狂わせた。音楽的にもほとんど興味が沸かない音楽だったし、薄っぺらだったと思う。それでも時代の寵児になったので、ファンは多い。復活を願うファンも多いだろう。だが、素直な感想は、ざまーみろ!くだらなすぎる。当然の転落だ。
一馬にしても、俺にしても経済で競馬をやっているわけでない。だから、日曜日の天皇賞・秋を観て感動したのだ。そういう人生を送っているのだ。競馬の配当に夢を見るのではなく、競馬のドラマに夢を見るのだ。
11月6日(木) 曇 44272
4日夜、NHKスペシャル『アメリカは“変革”を選ぶのか オバマ対マケイン』を観る。そして、深夜、BSで放送した『オバマ対マケイン アメリカの選択 前・後編』制作WGBH、も観る。特に深夜観たWGBH制作の、『オバマ対マケイン アメリカの選択』は、オバマがいかなる人生を歩んできたか、野心を持ってシカゴに活動拠点を置いたこと、彼のリーダー・シップが学生時代から突出していたと言うことがよく判った。オバマは若いときから周りの人間に「希望」を抱かせてきた。大統領選挙でも、同じように国民に「希望」を感じさせたからこそ当選した。
オバマは、戦略を立てて大統領選挙に臨み、大統領になった。勝利宣言の演説も感動的だった。
「もし、米国ではあらゆることが可能であるということを疑ったり、建国者の夢がまだ生きているのか疑問に思っていたり、米国の民主主義の力を疑ったりする人がいたら、こう言いたい。今夜が答えだと。
この答えは、(投票するために)全国の学校や教会の周りに行列を作ったこれまでにない数の人々、何時間も待ち続けた人々によって示された。これらは多くの人たちにとって初めてのことだった。今回は違うはずで、自分たちの声が変革になりうると信じていたからだ。
若者と高齢者、富める者と貧しい者、民主党員と共和党員、黒人と白人、ヒスパニック、アジア系、先住民、同性愛者とそうでない人、障害を持つ人とそうでない人が出した答えだ。我々は決して単なる個人の寄せ集めだったり、単なる青(民主党)の州や赤(共和党)の州の寄せ集めだったりではないというメッセージを世界に伝えた米国人の答えだ。私たちは今も、これからもずっとアメリカ合衆国だ。
米国人が達成できることについて、悲観的でおびえていて、懐疑的であるようにとあまりに長い間、あまりに多くの人から言い聞かされてきた人々に対して、歴史の弧に手をかけ、より良い明日の希望に向かって再びそれを動かすように導いた答えだ。
長い時間がかかった。でも今夜、この決定的な瞬間、この選挙の日に私たちが成し遂げたことにより、米国に変革が到来したのだ。
先ほど、マケイン上院議員からとても丁重な電話を頂いた。 マケイン議員はこの選挙戦で、長い期間懸命に戦った。そして彼は、愛する国のため、もっと長い間、もっと懸命に戦ってきた。彼は米国のために、私たちの大半が想像もつかないほどの犠牲を耐え忍んできた。この勇敢で私心のない指導者の献身のおかげで、私たちはより良い暮らしを享受している。
私は、マケイン氏とペイリン知事が達成したことについて、彼らを祝福する。これから、この国の希望を新たにするため、彼らと共に働くことを楽しみにしている。
この選挙戦での私の相棒に感謝したい。心のこもった演説を行い、スクラントンの街で共に育ち、デラウェアへ帰宅する列車に乗り合わせた、そんな普通の人々のために発言してきた男、合衆国副大統領に選ばれたジョー・バイデンだ。
さらに私は、過去16年にわたる最良の親友であり、家族の要、生涯愛する人、そして次のファーストレディーとなる(妻の)ミシェル・オバマの揺るぎない支持なくして、今夜ここに立つことはできなかった。(娘の)サーシャとマリア、君たちが想像する以上に私は君たちのことを愛している。新しい子犬と一緒にホワイトハウスに行こう。
もうこの世にいないが、(母方の)祖母が、私をここまで育ててくれた家族と共に私のことを見守ってくれていることを知っている。亡き家族がここにいないのをとても寂しく思う。彼らへの恩義は計り知れないものだ。
姉妹のマヤとアルマ、他のすべての兄弟姉妹たち、君たちの応援にとても感謝している。
選挙事務局長のデービッド・プルフ、君はこの選挙戦の隠れた英雄だ。おそらく米国の歴史上で最高の政治運動の態勢を築いてくれた。
最高戦略責任者のデービッド・アクセルロッド、君はあらゆる局面で私と共にいてくれた。
政治史で最高の選挙チームが勝利を可能にした。このために君たちが払った犠牲に対して永遠に感謝する。
しかし、何にもまして、この勝利が本当は誰のものかを私は決して忘れない。それは(米国民である)あなたたち、あなたたちのものなのだ。
私は大統領の最有力候補であったことがなかった。十分な資金や多くの推薦と共に始めたわけではない。最初は資金も支持者も少なかった。我々の選挙戦はワシントンの大会場ではなく、デモインの裏庭やコンコードの居間、チャールストンの玄関先で始まった。少ない貯金の中から5ドル、10ドル、20ドルを出してくれた、働く人々のおかげだ。
力を増したのは、無気力な世代という神話をはねのけた若者たちが、家族から離れ、少ない報酬と睡眠時間の仕事をしてくれたからだ。寒さにも暑さにも負けず、全くの赤の他人の家をノックして回ってくれた、そう若くない人々からも力を得た。ボランティアとして集まって組織を作り、(リンカーン米大統領の言った)「人民の人民による人民のための政治」は200年以上たっても滅びていないと証明した何百万人もの米国人から力を得た。
これは、あなたたちの勝利だ。 そして、あなたたちがこの選挙に勝つためだけに行動したのではないことを私は知っている。私のために行動したのでないことも。
あなたたちは、これから待ち受けている膨大な課題を理解しているから行動したのだ。今夜は祝うにしても、明日から向き合う難題は我々の時代で最大級だ。(イラクとアフガニスタンの)二つの戦争、危機に直面した地球、今世紀最悪の金融危機……。
我々は今夜、ここに集っていても、イラクの砂漠やアフガニスタンの山地で起床し、我々のために命の危険を冒している勇敢な米国人がいることを知っている。
子供たちが眠りについた後も、多くの父親や母親が、住宅ローンや医療費、子供たちの大学の費用をどうやって工面したらいいか思い悩ませている。
新たなエネルギーの開発、雇用の創出、学校の建設、脅威への対処、修復すべき同盟関係、といった課題が待っている。
道のりは長く、険しい。1年、あるいは(大統領任期の)1期(4年)の間には達成できないかも知れない。だが、私は今夜ほどそこに到達できるという希望を持てたことはない。
私は約束する。我々が、国民としてそこに到達することを。
出だしのつまずきや失敗はあるだろう。大統領としての私の決定や政策のすべてに必ずしも賛成しない人もたくさんいるだろう。政府があらゆる問題を解決することはできないことも我々は知っている。
だが、我々が直面する困難について私は常にあなたたちに正直にいる。特に意見が異なるときほど、あなたたちの声を聞く。そして何よりも、あなたたちにこの国の再建に加わってもらいたい。221年間米国がやってきた、ブロックやれんがを一つひとつ、硬くなった手で積み上げるという唯一のやり方で。
21カ月前の真冬に始まったことは、この秋の夜には終わらない。 この勝利だけが、我々が追い求める変革ではない。これは変革を行うためのチャンスに過ぎない。もし以前の状況に戻ってしまったら、変化は起きない。
あなたたち抜きではできない。新しい奉仕、犠牲の精神抜きではできない。
仕事に取りかかり、より懸命に働き、そして互いに助け合えるよう、新しい愛国の精神、責任感の精神を呼び起こそう。
今回の金融危機が何かを教えてくれたとしたら、町の大通りが疲弊しているときにウォール街だけが栄えていることはできないということだと思いだそう。
この国では、我々は一つの国家、つまり一つの国民として栄えたり衰退したりする。長い間この国の政治を害してきた狭量で未熟な党派主義に戻ろうという誘惑に耐えよう。
初めて共和党からホワイトハウスに乗り込んだのは、この州の出身者だった。共和党は自立と個人の自由、国の団結という価値観に基づいて設立された。これらの価値観は我々も共有している。
今夜、民主党は大きな勝利を得た。だがそれは、一定の謙虚さと、我々の進歩を滞らせてきた分断状態を正常化しようという決意を伴うものだ。
リンカーンは、我々以上に分裂していた国民に対し、「我々は敵ではなく友人なのだ」と語った。感情は高まっているかもしれないが、好意のきずなを断ってはいけない。
私を支持してくれなかった人たち、あなたたちの票は得られなかったが、あなたたちの声は聞こえている。あなた方の助けが必要だ。私はあなたたちの大統領にもなるのだ。
今夜、米国の外で見守っている人たち、議会や王宮のみならず、忘れられた世界の片隅で、ラジオの周りに集まっている、あらゆる人々に対して言いたい。(今日成し遂げられた)米国の物語は特異だが、我々の行き先は共有できる。米国の新しい指導力の夜明けは近づいている、と。
この世界を破壊しようとする者たち、我々はおまえたちを打ち負かす。そして、平和と安全を求める人々、我々はあなたがたを支援する。
米国の(指導力の)灯台が今も明るく輝いているのか疑問に思っている人々よ。今夜、我が国の本当の強さが、武力や富の力ではなく、民主主義や自由、機会や希望といった絶えざる理想の力に由来することを改めて証明した。
これが米国の真の才能だ。米国は変化できる。我々の団結は完遂できる。これまで成し遂げたことから、明日達成できること、そしてしなければならないことへの希望が生まれる。
今回の選挙で初めて起きたこと、そして多くの話が、何世代にもわたって語り継がれるだろう。しかし、今夜私の心に浮かぶのは、アトランタで1票を投じた女性のことだ。他の数百万人の有権者と同様に、行列に並んで投票した。ただひとつ他の人たちと違っていたのは、彼女、アン・ニクソン・クーパーさんが106歳だということだ。
彼女は奴隷制が終わってわずか1世代後に生まれた。まだ道には車がなく、空には飛行機が飛んでいなかった時代だ。彼女のような人が、女性であるということと、肌の色という2つの理由で投票ができなかった時代だ。
今夜、この1世紀に米国で彼女が見たすべてのことに思いをはせたい。傷心と希望、努力と進歩、「不可能だ」と言われ続けたことに対して、「我々はできる」という米国の信条を進めようとした人々。
女性が声を出せず、希望が踏みにじられた時代もあったが、女性が立ち上がって発言し、投票を求める姿を、彼女は目の当たりにした。
(30年代に中西部で起きた)土埃の嵐の絶望や全土の恐慌の時にも、この国がニューディール政策や新たな雇用、そして新たな共通目標の意識によって、恐怖そのものを克服するのを、彼女は見た。我々はできるのだ。
我々の港が爆撃され、独裁体制が世界を脅かしたが、彼女は、一つの世代が立ち上がり、民主主義が守られるのを目撃した。我々はできるのだ。
(黒人解放運動のきっかけとなったアラバマ州)モンゴメリーの通学バスのボイコットやセルマのデモ、「我々は勝利する」というキング牧師の言葉も聞いた。我々はできるのだ。
人類が月に到達し、ベルリンの壁が崩壊し、世界は科学と想像力でつながった。
そして今年、この選挙で彼女は指で画面に触れて一票を投じた。106年の生涯で良いときも暗い時代も経験し、彼女は米国がいかに変化するかを知っているからだ。我々はできるのだ。
米国よ、我々はここまで来た。いろんなものを見てきた。だが、やるべきことはまだまだある。だから今夜、自らに問おう。我々の子どもたちは次の世紀を見られるのか。私の娘たちがアン・ニクソン・クーパーのように長生きできたら、どんな変化を見るのか。我々はどんな進歩を遂げているのか。
これらの問いに我々が答える好機だ。今は、我々の時代なのだ。 人々に仕事を戻し、子どもたちに機会の扉を開こう。繁栄を再建し、平和の大義を推進しよう。アメリカン・ドリームを取り戻し、我々は一つであるという根本的真実を再確認しよう。希望を持つことは息するくらい当たり前だ。皮肉や懐疑心に出会ったり、「できやしない」という人に出会ったりしたら、米国民の精神を要約する不朽の信条で応えよう。「我々はできる」
」 ーー朝日新聞よりーー
今日床屋に行ったが、床屋のおっちゃんが言っていた。日本の政治家の演説とは比べものにならないくらい感動的だった。あの口の曲がった奴は嘘ばかりつくから口が曲がってくる。顔を観たって、誠実な顔をしているオバマ。麻生なんて非道い顔だ。選挙から逃げ回っている。みっともない、と、おっさんは、TAKEさんの日記と同じ事を言っていた。また、選挙民の違いも日本とは凄い差異だ。自発的に選挙に関わってオバマに投票するように周りに働きかける。こういう選挙は選挙民を政治に参加しいるという意識を高める効果を持つ。
オバマは、「希望を持つことは息するくらい当たり前だ。」と言い切った。政治家が国民に希望を与えることが出来ないのであれば、国は繁栄しない。そのことを彼はよく判っている。口の曲がった人は、そのことが全く解っていない。国民の信任を受けていない政権の延命にしか興味がない。国家を正しい方向に導いていこうという信念や信条が政策に感じられない。 「今夜、民主党は大きな勝利を得た。だがそれは、一定の謙虚さと、我々の進歩を滞らせてきた分断状態を正常化しようという決意を伴うものだ。 リンカーンは、我々以上に分裂していた国民に対し、「我々は敵ではなく友人なのだ」と語った。感情は高まっているかもしれないが、好意のきずなを断ってはいけない。
私を支持してくれなかった人たち、あなたたちの票は得られなかったが、あなたたちの声は聞こえている。あなた方の助けが必要だ。私はあなたたちの大統領にもなるのだ。」と、オバマは言った。こんな事は日本の政治家には言えない台詞だ。早く選挙をやって欲しい!
「ライス米国務長官とパウエル前国務長官が5日、大統領選に勝利した民主党のオバマ上院議員を祝福した。2人とも共和党だが、同じ黒人として、オバマ氏の次期大統領就任決定は党派を超えた感慨があったようだ。 「昨夜の特別な選挙のことを話さずにはいられなかったの」。ライス長官は、予告なしに国務省の定例記者会見に登場して語り始めた。オバマ氏の当選について「アフリカ系米国人として誇りに思う」とし、「米国は(過去の)傷を克服し、人種問題が生活の一部にならないように長旅を続けてきた。まだ続いているが、昨日(のオバマ氏勝利)は並外れた前進だった」と語った。 普段はクールなライス長官だがこの日は終始、笑顔。一気に話し終えると、そのまま中東歴訪に向かった。
パウエル氏は米CNNテレビに出演。オバマ氏が人種や文化、宗教の違いを乗り越えようと訴え続けたことについて「彼は(米国の)転換の象徴になろうとした。だから勝てたのだ」と語った。 パウエル氏は先日、オバマ氏支持を表明。「オバマ政権」入りもうわさされるが、「(オバマ氏に)頼まれていないし、私も求めていない。経験を生かして外部から役立つことはできると思う」と“応援団”の立場であることを強調した。」 ーー毎日新聞よりーー
軍事力を全面に出した外交政策を実施するライスの笑顔なんて気持ち悪くて観たくないが、同じ黒人として時代が変わったことを歓喜しているのだろう。それから、オバマの演説を訊いた大学の教授や新聞記者が涙を流していたという。これは、物凄いことだ。「希望」が渦巻いているのだ。この暗い時代に。
「オバマ氏は、歴史的勝利から一夜明けた5日、シカゴ市内の自宅で久々に静かな1日を過ごした。 この日は、自宅でミシェル夫人らと一家水入らずで朝食を取った後、自家用車で近くのジムに行き汗を流した。オバマ氏は4日夜の勝利演説の後、表だった場所に姿を見せていないが、米国では、興奮冷めやらぬ市民らのお祭りムードが続いた。
首都ワシントンでは5日朝、「オバマ氏当選」を伝える新聞を求める市民が売店や自販機に殺到し、各地で売り切れ状態となった。ワシントン・ポスト本社には、新聞を手に入れようと市民らが行列を作った。同紙の発行部数は約64万部だが、特別版35万部以上を追加印刷し、ワシントン市内の売店やコンビニエンスストアに終日発送しつづけた。
セレブ(有名人)たちからも熱烈な祝福の声が相次いで寄せられた。映画「華氏911」などブッシュ政権を痛烈に批判する映画を手がけたマイケル・ムーア監督は「喜びで涙が止まらない。深い失望の時代に、希望がよみがえった」とつづった。歌手のマドンナさんは、カリフォルニア州で開いていたコンサートの途中、オバマ氏の勝利が決まると、「歴史的な夜を共有できて幸運です」と聴衆に呼びかけた。
一方、オバマ家の私生活に早くも関心が集まっている。家族を大切にするオバマ氏は、4日の勝利演説でも、2人の娘に「(約束通り)犬を飼おう」と呼びかけた。ニューヨーク・タイムズ紙は、ファーストレディー(大統領夫人)になぞらえ、「ファーストパピー(子犬)を探して」と題した記事を掲載。ネットの世界はすでに犬の話題で持ちきりだと紹介している。」 ーー讀賣新聞よりーー
土曜日の闘牛の会のビデオの編集が終わった。MIXIへの書き込みがないが、参加者は何人いるのだろう?MEGUさん、荻内先生も。Kadoyanが参加出来るかも知れない。あとは?
11月7日(金) 雨のち曇 7367
アカデミー賞の授賞式で、「恥を知れ!ブッシュ!」と、何度も叫び続けたマイケル・ムーアが、「喜びで涙が止まらない。深い失望の時代に、希望がよみがえった」と言ったという記事を読んで、おかしくなって笑い出してしまった。ブッシュを罵倒したのに、オバマが大統領になることには歓喜している。あの時代、『華氏911』というブッシュ大統領を暴く映画を作ったのもそうだし、その映画にアカデミー賞を受賞させるのも、アメリカらしい。こうやって変革が為されようとしていることに素直に喜びを表すのも、アメリカらしいと思う。
「人種や世代という見えない壁を打ち破った――。オバマ氏が米大統領に当選した4日、高揚感は地元シカゴから全米へと広がった。深夜に当選速報が流れると同時に、支持者たちの歓声が各地でわき上がった。有権者が投じた1票の積み重ねは、ブッシュ政権への「ノー」をはっきりと示した。
「この瞬間、米国に変化が訪れた。私たちが今日、成し遂げたことによって」。シカゴの勝利演説会場。午後11時、目の前を埋め尽くす数万人の支持者を前に、オバマ氏は高らかに勝利を宣言した。同氏が一言発するたびに、人の波がうねる。背後には26本の星条旗。6本のサーチライトが、摩天楼に彩られた夜空に突き刺さる。
ピッツバーグから駆け付けたというデリク・タインズさん(46)はその瞬間、涙を流した。「まるで繭から外に出たような気がした。この国が変わる、その先頭にいるようだ」。建設業のマイケル・スミスさん(50)は「米国は今、オバマを必要としている。そして彼は準備ができている」と話した。このシカゴの会場に集まった支持者は、最終的に10万人を突破した。
「(投票所となった)教会や学校でかつてないほど長く延びた人の列。それが、答えだ」。オバマ氏の言葉通り、投票率は各地で記録的な伸びを見せた。変化への期待と、ブッシュ政権の8年間からの脱却こそ、人々がオバマ氏に託したものだった。
ワシントンのホワイトハウス周辺では、テレビがオバマ氏の当選を伝えた午後11時ごろから、「オバマ、オバマ」と叫ぶ人やクラクションを鳴らし続ける車が集結し、警備のパトカーの回転灯の光が飛び交う中、騒然とした雰囲気になった。オバマ氏の当選と同時に、ブッシュ政権の終わりを喜んでいるかのようだった。
ホワイトハウスと財務省に面した歩行者用の道路には、小雨の降る中、若者が次々と集まり、一時は身動きができないほど。ホワイトハウスに向けて「バイバイ、ブッシュ」「ゲット・ヒム・アウト(やつを引きずりだせ)」などと過激にシュプレヒコールする人も現れた。オバマ氏の等身大の写真を、みこしのようにかついで練り歩く人もいた。
自転車に乗って来たケネス・ボーデンさん(48)は「(テロ対策の令状なし盗聴で)私のプライバシーを侵したブッシュ、オサマ・ビンラディンを捕まえられなかったブッシュに別れを告げに来た」と話した。
」 ーー朝日新聞よりーー
「(CNN) 米国の大統領選挙で民主党のバラク・オバマ上院議員の勝利が確実になったことを受け、各国のメディアはオバマ氏に祝意を表し、ブッシュ政権が終わることを歓迎する論調も目立った。
英タイムズ紙は、オバマ氏が米国政治を復興させたと指摘し「昨日の圧倒的な投票率は活気を取り戻した米国民主主義の活力、熱狂、期待を示すものであり、歴史の転換点に立つ国が抱く不安を示すものでもある」と解説。「新大統領は国内では経済的、社会的変動に直面し、国外では対立と向き合うことになる」とオバマ氏が背負う課題の大きさに言及した。
ドイツのシュピーゲル誌は、オバマ氏の「目覚ましい勝利」について報じ、「身の周りの雑音にまどわされずにいられる特異な能力が、強さの根源になるだろう」と論評した。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「ブッシュ大統領と共和党の失敗によってかき立てられた有権者の不満の波に乗って(オバマ氏が)浮上した」と解説。戦争に嫌気が差した米国が「国外でさらに大規模な軍事介入をすることはないだろう」と予想した。
イスラエルのエルサレムポスト紙は、ブッシュ政権からオバマ政権に切り替わることによる中東政策の転換は「革命的というより進化的なものになる」と評した。さらに、「オバマ氏は米国初の『ユダヤ系』大統領になる」というオバマ氏の友人アブナー・ミクバさん(82)の言葉を引用している。
中国の英字紙チャイナ・デーリーはオバマ氏に祝意を表したうえで、「これまでより協力的で対話に熱心な新生アメリカが期待できる」と評価した。
インド紙タイムズ・オブ・インディアは、「インドとの強力な関係を支持している」オバマ氏の姿勢を評価しながらも、米国企業による業務の海外アウトソーシングに消極的な政策については、インドにマイナスの影響を与えかねないと懸念を示した。
ロシアのプラウダ紙は「8年間に及ぶ地獄が終わった」と宣言し、ブッシュ大統領の失敗と対ロシア政策の問題点を列挙した。
オーストラリアではシドニーモーニングヘラルド紙がオバマ氏の選挙運動について「多額の資金集めに支えられた驚くべき草の根政治運動だった」と賞賛。オバマ氏が「いまだに人種に引き裂かれた国」の指導者になることで、「ブッシュ政権下での8年に及ぶ混乱の時代は終わる」と結んでいる。」 ーーCNNよりーー
「米メディアによると、4日投票が行われた2008年の米大統領選挙は、民主党候補のオバマ上院議員(47)が共和党候補のマケイン上院議員(72)に勝利し、米国初の黒人大統領が誕生することになった。
次期大統領は今後4年間、経済危機やイラク問題、医療制度改革などのさまざまな課題と取り組むことになる。オバマ氏の勝利に関する識者の見方は以下の通り。
●アジアにとって朗報、地政学リスク低下に寄与=韓国現代証券
<現代証券(ソウル)のエコノミスト、LEE SANG-JAE氏>
オバマ氏の勝利は、輸出に依存しているアジアにとって朗報だ。世界経済回復への期待は強い。
新しい米政権は、世界的な地政学リスクの低下に寄与し、原油価格をさらに安定させるとみられる。クリントン政権期のように米貿易赤字が縮小し、世界経済の不均衡に対する懸念を後退させるだろう。
●オバマの公的支援、金融機関の自助努力までのつなぎの役割
<住友商事総合研究所チーフエコノミスト 奥田壮一氏>
これまでの選挙公約で、公的資金を、金融部門だけでなく自動車産業にもつぎ込むとか、「大きな政府」という民主党の伝統的ポリシーにのっとった形で支援策を打ち出していたので、オバマ氏が選ばれたことへの安心感はあると思う。ただ、これをもって、すべてが良い方向に動くというものでもない。
実際に政権移譲が行われ新内閣が決まるまでの、11月後半から1月あたりまでの空白期間に、不測の事態があった場合、政策の発動が機動的にできるのか予断を許さない状況だ。
彼がすべき政策としては、公的支援により金融市場の安定化をもたらすこと。それで、時間を稼いだうえで、米金融機関が自助努力で自己資本を拡充するという動きが出てこないといけない。彼の役割は、それまでのつなぎの役割しかなくて、公的支援があれば、金融市場がすべて安定化するというわけではない。米金融機関が自助努力で自己資本を充実させ、安定に移行できるタイミングが次の焦点となる。今後、それができる経済・金融環境になるかどうか注目される。
絶えず公的支援に頼るという状況が一番最悪の展開。支援を絶えず打ち出し続けることになれば、財政も疲弊、米連邦準備理事会(FRB)の資産も悪化し、ドル安圧力が強まる。そういう意味で、公的支援の時間は短いほうが望ましい。
11月中旬の金融サミットは危機感を共有した上で、協調体制で困難な状況に取り組む姿勢を打ち出しで、市場に安心感を与えるということになるだろう。その他は、国際通貨基金(IMF)の財源が無くなってきているので、追加拠出がテーマになりそうだ。その際に、先進国と、中東などを含めた新興国が一枚岩となって対応できるのかどうか試されそうだ。
●オバマ氏の勝利受けた米株市場の動向に注目
<プルデンシャル・セキュリティーズ・インベストメント・トラスト(台湾)のファンドマネジャー、エディー・チェン氏>
株式市場は既に米大統領選の結果をある程度織り込んでおり、従って、向こう数日については上昇幅はかなり小さくなるだろう。ただ、われわれが現在、注目している最も重要な反応は依然として、オバマ氏の大統領選勝利を受けた米株式市場の動向だ。
●保護主義色強めることを懸念=韓国大信経済研究所
<大信経済研究所(ソウル)のチーフエコノミスト、KIM YOON-GEE氏>
われわれが懸念するのは、米民主党が政策上、米国経済を守ることを優先させることだ。そうなれば保護主義が世界に広がる。
国際協調が非常に重要な現状を踏まえると、米国がかつてのような強い保護主義を打ち出すとは思わない。
オバマ政権となった米国は再構築を加速すると予想され、金融市場は予想以上に早く安定するだろう。
●エネルギー取引に影響ない、政策把握に数週間必要
<リッターブッシュの社長、ジム・リッターブッシュ氏>
エネルギー取引に関しては、当初の影響はみられない。原油相場は昨日の時点ですでに大きく上昇していた。われわれがオバマ氏の政策の詳細を把握するのに数日から数週間を要する可能性がある。
概して、長期的観点から米経済にとって好ましい出来事だ。
●米国は第2次経済対策策定へ
<ソシエテ・ジェネラル(香港)のアジア太平洋首席エコノミスト、グレン・B・マクガイアー氏>
米議会は3000億―5000億ドル規模の第2次経済対策を策定する可能性が高い。対策ではインフラ整備や優遇税制などで直接的に経済に資金を投入することになるだろう。オバマ新大統領は、1兆ドル以上の債務など多大な課題に直面するが、最終的には問題の一部は落ち着き、米国の消費者信頼感を押し上げるだろう。
●短期的に日米経済にプラス、株高・ドル高・円安要因
<野村証券 チーフエコノミスト 木内登英氏>
新政権・新議会の下では民主党主導で積極的な金融・景気対策が打ち出されることが期待できる状況となった。
オバマ氏が掲げる所得減税と公共投資等が実行された場合に、米国実質GDPは0.4%程度押し上げられ、輸出を通じて日本経済を0.2%押し上げる計算となる。こうした政策を金融市場が前向きに評価した場合には、景気刺激効果がさらに増幅することになるだろう。
今後米国では景気の急速な悪化を示す経済指標が相次ぐことが見込まれ、その結果、来年1月の大統領就任以降に発表される景気対策は、さらにスケールアップされる可能性が高い。2000億ドル─3000億ドル規模にまで増額される可能性があり、この場合には米国のみならず日本経済へのプラス効果もさらに大きくなる。
このように、オバマ政権成立は、短期的な日米経済にはプラスであり、金融市場では日・米株高要因、ドル高・円安要因となるだろう。しかし中長期的に見れば、日本にとっても懸念材料が無いわけではない。第1は、米国での貿易赤字急拡大の影響である。米国の財政赤字拡大のつけを、長期金利上昇や円高ドル安を通じて日本が払わされる可能性がある。第2は、米国が民主党主導の議会、政府になることで、貿易面ではいずれ保護主義的傾向が強まる可能性がある。クリントン政権第1期のように激しい日米貿易摩擦が再燃する可能性は低いだろうが、共和党政権と比べれば摩擦が生じやすいことは確か。保護主義的な貿易政策が為替政策と結びつけば、為替市場では中期的にはドル安・円高圧力が強まる可能性もある。
このように、オバマ政権成立が、日本経済や日本の金融市場に与える影響は、短期と中期で様相を異にする可能性がある点には注意しておきたい。
●米国の信用力回復へ期待、対日政策を注視
<新生証券 債券調査部 シニアアナリスト 松本 康宏氏>
オバマ民主党候補の勝利は予想通りの結果だった。オバマ政権は追加の景気対策を早期に打ち出す方向にあり、労働者・低中所得者層への減税という政策が落ち込んでいる消費を刺激して景気浮揚に結びつけられるかがポイントになる。「変革」をスローガンに強いリーダーシップを発揮することになれば、米国の信用力は回復へ向かうことが期待され、クレジット市場は信用不安の沈静化からタイト化する可能性が高い。
ただ、オバマ氏の外交手腕は未知数だけに注意したい。経済、環境、防衛面など対日政策は見直され、共和党政権下より厳しい要求が出されることも考えられる。過去の経験則では、民主党の政権下で円高が進行する局面が増えるとの印象がある。円高から株が不安定になると、日本のクレジット市場のタイト化が抑制され、神経質な動きになることも想定できる。
●経済再活性化にいかに取り組むかは不明
<ナショナル・ オーストラリア銀行(NAB)の市場経済学チーフ、ロブ・ヘンダーソン氏>
市場にとってネガティブな材料にはなりえない。変革への信任を問う投票であり、米国は自己改革が可能であるとの自信を吹き込むものだ。
誰が大統領になるにしても、現在の諸問題を考慮すれば、好ましい時期とは言えない。オバマ氏は大統領就任後、第1日目から経済の再活性化に向けた圧力にさらされるだろう。同時に、巨額の財政赤字に対処する必要もある。
オバマ氏がこうした問題にいかに取り組むかは現時点で不明だ。早期に判明する手がかりは、彼が誰を新政権の重要なポスト任命するか──とりわけ、財務長官に誰をもってくるかだろう。」 ーーロイターよりーー
市場はどういう反応するのか?短期的な視点ではなく、中・長期的な視野で観ていかなければならないだろう。英中銀は政策金利を1.50%引き下げ、3.00%にすることを決定した。また、欧州中銀は政策金利を現行の3.75%から0.50%引き下げ、3.25%に決定した。これにより、ユーロは、対ドル、対円で再び安くなっている。ポンドも安くなっている。株価は、オバマ効果なしに世界的に下落している。経済指標が景気の悪化を予想しているからだ。IMFは、戦後初めて先進国がマイナス成長するという予測を発表した。
大阪で車で人をはねて3キロ引きずったまま運転してひき殺した吉田圭吾が殺人などの容疑で逮捕された。「無免許で飲酒運転だったので必死で逃げた」とも供述。大阪府警曽根崎署捜査本部は、飲酒運転で事故を起こしたことが発覚し、執行猶予が取り消されるのを恐れて逃走したとみて調べている。犯人が逮捕されて良かった。こういう奴は、過激な事を言えば、「目には目を、歯には歯を」のアラブのハムラビ法典のように、車にはねられて3キロ引きずられる刑の実行を望む。そうしなければ自分がやったことがどんなに非道いことだったのかが分からないような気がする。実際そういうことが、サウジアラビアでは実行されているそうだ。こんな事をやる奴は野放しにしてはならない。絶対逮捕すべきだと、思っていた。殺人罪で断罪されるべきだ。
11月9日(日) 曇 40884/2
昨日の闘牛の会は、ラス・ベンタス闘牛場のホセ・トマスの第2弾をやった。97年6月2日の風が吹いてコヒーダされたファエナ。98年5月2日ゴヤ闘牛(耳1枚)。5月15日土砂降りの雨の中のファエナ(耳1枚)。5月28日コリーダ・デ・プレンサの2つのファエナ。初めが左でシルクラールをするモノ(剣が決まらず場内1周)。エル・トレオン牧場の突進する牛を相手にしたグラン・ファエナ(耳2枚)。5月22日雨で延期になった6月8日闘牛。ホセリートとのキーテ合戦としつこいファエナ。
上海出張から戻ったKadoyan、細田さん、たまさん、最後に駆け付けたカエルさんの5人に終わってから安田さんも加わって2次会。飲んで話して楽しくやった。
7日筑紫哲也が死亡した。日本のTV報道は、大きな財産を失った。各界から弔問客が駆け付けた。芸能関係者からも弔問客が多く故人を惜しむ声が相次いだ。
11月10日(月) 曇 42377
急に寒くなってきた。着る物が天気に付いていけない状態になって、体調を崩したり風邪をひいたりしている人が多い。MEGUさんもそういう状況で風邪をひいたのだろう。闘牛の会2次会でちょっと言ったのだが、来年サン・イシドロと9月のバルセロナの闘牛を観に行こうというのをやりたいと思っている。つまり、最高の舞台でホセ・トマスを観ようという計画だ。闘牛以外には、観光をしたりするのも良いし、その他にショッピングをしたり、食事したり、バル巡りというのも良いだろう。そういう物が闘牛の会で出来れば面白いと思う。その為に、来年の闘牛の会のプログラムを考えていかなければならないだろう。色々アイディアも募りたい。
安田さんと話したが、闘牛の会もやり方次第では30人くらい集まる会に出来ると思うと言っていた。そういった話も、サン・イシドロと9月バルセロナの闘牛を観に行こうというイベントなどが必要だと思うのだ。そうすれば、今来ている人も、自分の周りの人に働きかけが出来やすいと思うのだ。そういう輪が少しずつ広がっていけば、30人集まる会になるだろう。人数が多ければ良いという物ではない。でも、同じメンバーが固定化されているだけでは、新たな発展はないし、展望・新展開という波が起きない。
GT狭間の日曜日は東京競馬場でアルゼンチン共和国杯が行われてハンデ頭の1番人気アルナスラインが3着に惜敗した。勝ったのは軽ハンデを生かしたスクリーンヒーロー。2着がジャガーメイル。この日東京競馬場では、昼休みにパドックにオグリキャップが登場。最終レース終了後には、第2回ジョッキーマスターズが行われ河内洋、南井克巳、松永幹夫、マイケル・ロバーツ、オサリバン、佐々木竹見、60歳になった岡部幸雄が騎乗してレースが行われた。岡部の追い出しは往年の姿そのままのような騎乗だった。河内が2年連続で優勝した。こういう馬券に関係ないレースというのも良いなぁと思った。あの天皇賞の後だから、オグリキャップも岡部、南井、河内という騎手がなつかしく思えた。JRA競馬が絶頂期の頃の馬と騎手たちだ。
スペインのファン・カルロス国王夫妻が来日して宮中晩餐会に出席した。
11月11日(火) 曇 4842
実質経済の悪化と銀行の貸し渋りなどで企業の破綻が続いているアメリカ。最近、クラウド・コンピューティングとかデジタル・ネイティブということをNHKスペシャルでやっていた。ソフト不要で、ネットが出来るPCとキーボードがあれば、会社の情報管理やデータ管理が安価で出来るクラウド・コンピューティング。生まれたときから(または、幼少の頃から)ネットで育った世代が、ネットで商売をしたり、情報交換して行動を起こしたりして人間関係を構築して行くデジタル・ネイティブ。現実の人間関係とネットでの関係を区別しないというか同等に感じて、その人間の属性・年齢などを気にしない会社向きじゃない人間たち。そのデジタル・ネイティブの感覚が今後、会社や社会へ大きな影響を与えるだろうという物だった。
ボゴタ(コロンビア)のカルテルが発表されて2月8日にホセ・トマスの出場が決まった。牧場は勿論、ラス・ベンタス・デル・エスピリトゥ・サント牧場(セサル・リンコン)。また、先日カステージャがメキシコでアビソ3回を浴びた。その後、日曜日には尻尾を切った。
11月12日(水) 曇時々雨 41900
1日3箱のタバコを吸って、肺ガンが発見されたとき、タバコがガンの原因ではないと言い張った筑紫哲也は、それだけで尊敬に値する。売り上げ低迷が続いていた『朝日ジャーナル』を立て直したりして、TVの世界に入ってきて、ニュース番組の中に、雑誌のようなコラム「多事争論」を入れたり、映画、芝居、歌などの音楽といった文化を積極的に報道した姿勢は素晴らしかった。彼は、文化という物が人間にとっていかに大事な物かと言うことを良く知っていた。そういうことを理解している人はある程度いるだろうが、TVニュース番組でそれをやっていたのは驚いた。
「サッカーのアジア・クラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は12日、アデレードで決勝第2戦を行い、Jリーグ1部(J1)のガンバ大阪がアデレードを2―0で下し、2連勝で初優勝を果たした。日本勢は昨年のJ1の浦和レッズに続き、大会2連覇。」 ーー日本経済新聞よりーー
11月13日(木) 晴 4638
アメリカのある経済学者が、日本のエコノミストに、世界金融危機になって以降、「日本は何の提案もしない」と不思議がっているという。バブル崩壊後の金融政策の経験があるにも関わらずどうして何も言わないのだ?こういうときこそ、日本の発言力を発揮する時のなのに…。麻生首相がやっているのだからこんな対しかできないのだろうが、民主党が政権を取ったとして、これが変わるのかどうか?その辺は解らない。ヨーロッパは英仏を中心に発言力を強めて、ヨーロッパ主導で世界の金融体制を確立しようとしている。
「西野監督、ポリシー曲げない芯の強さで栄冠!
守備重視の戦術が批判されたアトランタ五輪から12年。G大阪の西野朗監督(53)は最後まで攻撃サッカーを貫き通し、日本人監督として初めてACLの頂点に立った。 昨年はライバルの浦和が圧倒的な守備力を武器に優勝。以来、「日本にも違うスタイルのチームがあるというのを、アジアに示さないといけない」と対抗心をむき出しにしてきた。 アトランタ五輪代表を率いてブラジルを倒した「マイアミの奇跡」で、監督としての手腕が注目された。だが、日本サッカー協会からは「勝ったのに、すごく消極的なサッカーだったという評価をもらった」。この時芽生えた反骨心が、攻撃的な指揮を支えている。 「違うスタイルはあり得ないし、できない」と言い切る。Jリーグ1部の監督で日本人最年長となったが、182センチ、74キロの体形は現役時代と変わらない。そんなスマートな風ぼうの裏には、自らのポリシーを曲げない芯の強さがあった。」 ーーサンスポよりーー
MVPは、遠藤が選ばれた。12月のクラブW杯に出場が決まった。
11月14日(金) 曇 45741
驚いたことに、麻生首相は、13日の金融サミットへ向けてのいわゆる、ぶら下がり取材に際し、「ここで言ってもとても、何となく理解できそうな顔見えないからやめときましょう。」と、言って詳しい説明をしなかったという。それなのに、アメリカの『ウォールストリート・ジャーナル』に論文を寄稿したという。日本人には、説明をしないが、アメリカ人には説明するという姿勢は、明らかに日本人に対して失礼ではないか!こんな人が日本の首相なのだ。
また、こんな記事もある。「国会答弁やあいさつで、麻生太郎首相の漢字の読み間違いが目立っている。12日に母校の学習院大学で行われた日中交流行事のあいさつで、用意された原稿では日中首脳会談に関し「1年のうちにこれだけ頻繁に首脳が往来したのは過去に例がない」とあったが、「頻繁(ひんぱん)」を「はんざつ」と読み誤った。 7日の参院本会議では、政府が過去のアジア諸国への侵略行為を謝罪した「村山談話」を「踏襲(とうしゅう)」と言うべきところを「ふしゅう」と答弁した。 首相は12日夜、記者団から「読み間違いが多いという印象がある」と指摘され、「そうですか。単なる読み間違い」と答えた。」 ーー毎日新聞よりーー
日刊ゲンダイには、「首相は漢字が読めないのでマンガを読んでいるらしい」と皮肉られている。漢字の読み方も出鱈目なら、やっていることも出鱈目だ。
エリザベス女王杯の枠順が確定した。これから検討するが、大穴にはならないような感じだ。中穴程度なら出そうだが、大本命がこけることはほとんど考えられない。勿論、牝馬のレースなのでフケとかがあって、牝馬の微妙さがレース結果を左右することもままあるが…。
来年のホセ・トマスの計画についてアポデラードの発言が載っていた。大雑把でほんのちょっとの概要だけだが、今年セビージャとビルバオには出場しなかったが、セビージャのドミンゴ・デ・レスレクシオンと、ビルバオは8月のフェリアではなく、6月に出場したい様だ。フランスでは、ニームとダックスへ出場しそうだ。また多分、バルセロナには、1回の出場になるようだ。マドリードについては明言を避けている。
11月15日(土) 曇 5025
金融サミットが開幕した。市場は、内容を注視している。エコノミストは、閉幕後の失望売りを懸念している。株式市場も外為市場も、金融サミットのため様子見をしている状態だが、上下の振幅を繰り返している。オバマ次期大統領は、ブッシュとは金融政策の責任共有を取るつもりはないようで、距離を置いている。「オバマ次期米政権への移行準備が始まって1週間が過ぎた。政権移行チームが事務的な引き継ぎに入り、大統領令の見直しなどの政策点検を進める一方で、緊急課題である金融危機対応や景気対策はブッシュ政権と議会に任せる構えをみせる。閣僚人事の早期発表も見送った。当面は不人気なブッシュ政権との「責任共有」を警戒し、来年1月の政権発足と同時に「変革」を印象づける戦略とみられる。
「ホワイトハウス、主要省庁の政策、予算を大統領就任式までに徹底的に点検する」。12日、オバマ次期政権の報道担当による省庁点検チームの陣容発表には、ブッシュ政権の政策をあらゆる角度から見直す一節を盛り込んだ。」 ーー日本経済新聞よりーー
ヒラリー・クリントンと会談が国務長官就任の噂を呼んでいる。
11月16日(日) 小雨 40497
今日は代々木第2体育館へ行ってバドミントンを観ていて来た。北京オリンピックで感動した、末綱聡子、前田美順ピアを観に行ったのだ。TELしたら12時から始まると言うことだったので11時半頃に到着。コートでは練習が始まっていた。末綱、前田はコートで打ち合い、潮田は、小椋ではなく他の選手と練習をしていた。12時から男子シングル決勝。19歳の田児は初優勝。彼は天才的な処がある選手でビックリした。それから男子ダブルス決勝。NHKのTV中継に合わせて14時過ぎに女子ダブルス決勝が始まった。開場は満員に近い状態で立ち見もいる。
それまで静かだった開場は、熱気に包まれて応援の声が鳴り響く。小椋久美子が1番背が高く大きい体。それでも前田の様な強烈なスマッシュはない。潮田玲子もこれという特徴を感じない。しかし冷静で穴である前田を攻める。男子に比べてラリーが続くのが女子の面白いところ。息詰まるようなラリー戦。前田のスマッシュは他の3選手のそれと音が全然違う。豪快だ。体の大きい小椋があんなスマッシュを打てれば凄い選手なのだろうけど、前田のスマッシュの攻撃は、音が凄いが威力はそれほどでもなかった。おそらく、彼女はノッてこないと本当の破壊力が出ないのだろう。
末綱の守備力と溜息が出るようなフェイントは開場を沸かせた。あのショットは観客を唸らせていた。惚れ惚れするような巧みな技。ラケットを振って小椋は悔しがる。それほど巧みだ。勿論、末綱だってミスをする。でも、前田の様に一杯穴があるわけではない。ラリーが続く中で、末綱と小椋の強打のラリーが続く。ラインギリギリに打ち込む末綱。それを小椋が打ち返す。最後前田が強打を打つが、それを小椋が見極めて見送るとアウト。前田はガックリ。こう言うところが前田にはある。守備も攻撃においても穴があるのが前田。
小椋、潮田ペアと末綱、前田ペアの違いは、前者がトータル的にバランスが良い。後者は、色んな穴があるが、噛み合ったときの威力は本当に魅力的だ。弱さも同時にあるスエマエの方に魅力を感じる。競馬で言った前者が武豊。後者が横山典弘。前者が優等生。後者が天才的。闘牛で言えば、バランスの良さから前者がエスパルタコとかポンセで、後者がセサル・リンコンとかホセ・トマスだ。
1セットは20-20からジュースの連続でワクワクするしびれるような試合だった。残念ながら前田の穴を突かれて25-23で取られた。2セットも19-15とリードしながら前田を攻められて21-19で逆転され負けた。勝ったオグシオは抱き合って号泣。それを観ながら悔しかったが、後で思ったのは、オグシオ最後の試合で負けた悔しさを糧にしてスエマエは精進していくだろうと思った。前田!最後のフェイントを前に決められて座り込んでいたけど、末綱が近寄って立つように促していた。今日はコンビで負担になったけど、可能性を感じさせるプレーをしていった。下を向くな!肉体的にも精神的に弱気になるな!お前なら出来る!
オグシオは全日本5連覇を達成。最後の試合で優秀に美を飾ったオグシオにはおめでとうと思うが、第1セットのジュースで感じたワクワクして息詰まる緊張感と感動はスエマエの世界への扉を開かせていると確信した。
11月17日(月) 曇 8461
一昨昨日から咽が痛い。昨日から鼻水が出る。風邪のような症状になってきた。体がだるい。柳家小三治のようにこう言うときは蜂蜜を飲むのが1番と思いスプーンで1杯咽に流し込み、後はお湯で溶いた蜂蜜を飲んだ。これで治れば良いのだが…。
エリザベス女王杯でスタート直後にポルトフィーノがつまずき武豊が落馬。カラ馬が先頭ゴールした。やっぱり走る馬だよと思った。優勝は、ル・メール騎乗のリトルアマポーラ。やられたよなぁ。オークスの本命馬が5着でもうないと思っていると、エリザベス女王杯で優勝する。ホクトベガを思い出した。横山典弘4年ぶりのGT勝ちが出来なかった。また、2着。
11月18日(火) 曇 40636
歴代厚生省事務次官が被害にあった。テロではないという話もある。「元厚生事務次官の山口剛彦さん(66)夫妻と吉原健二さん(76)の妻(72)が相次いで刺された事件を受け、歴代の事務次官経験者らは、事件への不安や、犯人への怒りの心境を口にした。 元厚生労働次官の沢田陽太郎さん(64)は事件について、「不安がないと言えばうそになる」とする一方、「心配しても始まらない。身辺に特に変わったことはなく、普段通りに生活したい」と語った。 殺害された山口さんとは次官就任後に知り合った。今年3月に独立行政法人を辞職した際には、「しばらくゆっくりしたい」と話していたという。「極めて温厚な紳士。個人的な恨みを買うような人ではない」と強調した。 山口さんの後任の厚生事務次官だった羽毛田信吾宮内庁長官(66)は、「山口さんとは同期入省で、吉原さんは尊敬する先輩。とにかくショックで、悲しいの一言に尽きる」と感想を述べた。「何が狙いなのか見当が付かないが、犯人には早く捕まってほしい」と語気を強めた。 辻哲夫前事務次官(61)は、事件を受けた心境についてはコメントを避けたが、犯人像について「まったく想像もできない」と不安をのぞ
かせた。」 ーー時事通信よりーー
不思議な事件だ。体調は不良。咽が痛くコンビニで買ってきた蜂蜜150グラムは1日になくなった。それでも治らない。症状を言って薬を買ってきた。体がボーとした状態。タバコを吸わなくなって2日目になっている。
11月19日(水) 曇 8287
体調不良は続いている。なんかフラフラするような感じがある。今年の風邪って長引くのだろうか?暇があったら寝ていたい気分。市場は乱高下を続けているが、終値は大体同じという状態が続いている。金融サミットが終わっても様子見の状態だ。突然党首会談が行われ、政局が揺れた。国会会期延長がほぼ決定的。どうなっているのか?
11月20日(木) 曇
口の曲がったおじさんが失言を謝罪した。「(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」などとした自らの発言について、首相官邸に抗議に訪れた日本医師会の唐沢祥人会長に「言葉の使い方が不適切だった」と伝え、発言を撤回したうえで謝罪した。 ーー毎日新聞よりーー
「自民党内や閣僚からは20日、批判や苦言が相次いだ。 自民党の山本有二道路調査会長は、道路特定財源の一般財源化により1兆円を地方交付税として配分する、という前日の首相発言について記者団に「あり得ない。誰も守らない。今後の道路行政に新たな支障が起きる」と批判。首相の漢字の読み間違いが続いていることを挙げて「交付税を交付金と読んだらつじつまが合う」と皮肉った。
参院自民党の脇雅史国会対策筆頭副委員長も会見で、道路問題で「公の場で発言されて趣旨がよく分からないというのは非常に問題」と批判した。
郵政株の売却をめぐる発言に対しても、中川秀直元幹事長が町村派総会で「郵政民営化をひっくり返すことは我々がやってきたことの全否定になる。断固許してはならない」と強く批判した。
一方、首相の「医者の社会常識欠落」発言には、舛添厚生労働相が東京都内で記者団に「現場の勤務医も悲鳴をあげながら頑張っているので、勇気をくじく誤解を与えるようなことがあれば残念。誤解を与えるような発言は気をつけた方がよい」と苦言を呈した。河村官房長官は会見で「医療を取り巻く現況の厳しさの責めを、すべて医師にというわけではない」と釈明した。
相次いだ首相の発言に、相談相手でもある同党の大島理森国対委員長も、会議で「昨日から総理のいろいろの発言がある。総理に対して言葉は大切である、と申し上げなければいけない」と語った。
野党からは「首相の資質に欠けている」「麻生政権はもうもたない」といった批判が出ている。
民主党の菅直人代表代行は20日の記者会見で「いろんな発言で迷走している。迷走総理だ。二転三転して意味がわからない。支離滅裂の一語に尽きる。総理としての資質に欠けることが明確になってきた」と批判した。
共産党の志位委員長は会見で「麻生内閣がやってきたことは政権延命という党略をすべて優先する行動だった。(冒頭解散戦略で)何とか政権の延命をはかろうとしたが頓挫し、様々な迷走が起こり、暴言も始まり、政権末期という状況になった」と分析した。
社民党の福島党首は20日の党常任幹事会で「(医者に対する)発言は、政府・厚労省の責任棚上げで信じがたい。当事者意識が全くない。後で釈明しても、発言の趣旨は変えておらず、反省はみられない。総理の資質を欠く態度と言わざるを得ない」と語り、徹底追及を呼びかけた。」 ーー朝日新聞よりーー
ある国語学者だかが、漢字を読めない事について、麻生首相は、読めないだけじゃなくて意味を分かっていないんじゃないかということを言っていた。坂本龍馬が漢字を読めなかったのは有名な話だが、意味はしっかり把握していた。当然だよな。龍馬の行動には明確な原理原則があった。人を巻き込んで国を変えていく力があった。
「井崎脩五郎の予想上手の馬券ベタ
人垣から声。「オグリ、達者で良かっ…」
◇そのあとがあふれる涙で続かなかった
マイルチャンピオンシップ−。このレース名を耳にすると、オールドファンの多くは1989年のあのレースを思い出すのではないだろうか。そう、バンブーメモリーとオグリキャップが死闘を演じた第6回マイルチャンピオンシップである。 最終コーナーを回って一気に先頭に立ったバンブーメモリー(2番人気)は、勢いに乗って後続との差を広げ、ゴールまで200?という地点で3馬身のリードを取った。2番手にオグリキャップ(1番人気)が内を突いて上がってきたが、ほとんどセーフティーリードである。
しかし、ここからが凄かったのだ。バンブーメモリーの武豊騎手は、最内にオグリキャップが突っ込んできたのを見定めると、その進路をふさがずにわざわざ1頭分の進路をあけ、ここをあけとくから来るなら来てみろと、フェアに真っ向勝負を挑んだのである。 挑まれたオグリキャップは、1完歩ごとに懸命に差を詰めていった。鞍上の南井騎手と一体になったその迫力たるやすさまじく、逆転不可能と思われた差が次第に詰まっていき、オグリキャップは内からバンブーメモリーに馬体を併せ、肉眼ではほとんど分からない差でゴール。長い写真判定の結果は、わずかハナ差でオグリキャップが勝っていたのである。武豊騎手のフェアな騎乗があったればこそ生まれた名勝負といってよかった。
翌年、不振にあえぐオグリキャップにラストランの有馬記念で急遽またがることになった武豊騎手が、オグリキャップを不振から救い出して勝利に導き、さすが天才と満天下の拍手を浴びたのは、マイルチャンピオンシップのあのフェアな騎乗に対する勝負の神様からのお返しだという見方があるが、たしかにそうかもしれないなあと思う。 あの感動的なラストランから18年−。オグリキャップが11月9日(日)、競馬場へ帰ってきた。元気な姿をファンに見せるためである。東京競馬場のパドックは昼12時、往年の名馬を見んものとファンであふれ返っていた。パドックの周囲はもちろん、スタンドのベランダもファンで鈴なり。GIでも例のないような人垣だった。JRAの女子職員が「オグリキャップは凄い」と目を潤ませていた。
そういえば駐車場のベテラン係員は「今日は奈良、京都、三重、なにわ……普段見かけないナンバーが多いですねえ」と言っていた。遠くからも人が集まっていたということだろう。年配の記者は口々に「目が光っているし、背中も垂れてない。オグリキャップは23歳とは思えないくらい元気だなあ」と言っていた。 この日東京競馬場にはGIレースなどないのに、前年比33%増の5万8000人近くが集まった。人垣から声が飛んだ。「オグリ、達者で良かっ……」。そのあとが涙声で続かず、もらい泣きしている年配女性も多数。ジンとしたなあ……。」 ーー(サンデー毎日 2008年11月30日号)井崎脩五郎よりーー
今週は、マイルチャンピオンシップ。オグリとバンブーメモリーの様なレースは観られないだろうけど、面白いレースを期待している。本命はマイル実績を重視して、サイレントブライトにしようかと思っている。
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