6月30日(月)Starbucks→渋谷→神保町→エチオピア→神保町→渋谷→宿→渋谷→原宿→Astro Hall→某所→宿元気になったので(バンド、クルーと行動を共にしてハードワークの続いているMさんをメールでたたき起こし)コーヒーがてら、きのうのライヴの感想など。 アンコール曲の「Man-Erg」では、袖で控えていたクルーがずっと気持ちよさそうに拍子をとっていたのだ。 バンドとクルーのよい関係が窺えた。 クルーが3人いるため、ドレッドヘアの、というとCarlという人だとのこと。 東京滞在の楽しみのひとつ、古本探索のため神保町へ。 名古屋の古書店、シマウマ書房を教えてくれたFさんと待ち合わせ。 古書モールで昔のアイスランドの地図(今ではあまり役に立ちそうもないけれど、なんだかおもしろそうだったよ)や 映画パンフレットをみたり、創元推理文庫に一時ついてきた「紙魚の手帖」には女子大生時代の若竹七海さんが書評を書いていたという話を 聞かせてもらったり、本の話は楽しいね。 @ワンダーでは今回のライヴにちなみ、アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』を探す。 「Childlike Faith in the Childhood's End」はこの作品にインスパイアされてできた曲だという話を聞いたからだ。 昼から出勤しなくてはいけないFさんと別れ、道沿いに寄り道しながら裏手にある羊頭書房でささやかなぜいたくを。
最終公演の会場は原宿アストロホール。 楽器のセッティングを一からやり直すためクルーが先に、バンドメンバーは後から会場入りするそうだ。 今日はCD販売などの手伝いを(10日前くらいに急に決まった)控えているので、渋谷に戻りMさん率いる後発隊と合流し、会場へ向かう。 Guy Evansは風貌に似合わず穏やかで優しい方だった。Mさんが「(いろんなバンドが演奏している)Union Chapelとはどういう教会なのか」と尋ねると、「おもしろい歴史があってね、ユニテリアン派の……」となんとかわかりやすい言葉で説明しようとしてくれたのだが、悲しいかな私にはほにゃらら。家に帰ってからの宿題とする。 あとで「ユニテリアン主義」で調べてみると、たいへん合理的な考え方ですね。人道主義者として知られるナイチンゲールやディケンズなどの名前が挙げられていた。 でもってユニオンチャペルではコンサートなどの収益で社会から取り残されたホームレスの人々への援助活動、建物の修復や植栽の手入れも有志の手でで行っているんだね。 Union Chapel church
終演後はファン・イヴェント。 会場の閉店時間までという制約上一人ひとりがバンドと交流できる時間は限られていたが、じょうずに融通し合って希望者全員が直接話したりサインや写真を撮ったりできたそうだ。 壁に貼り出されたセットリストを携帯のカメラで撮っている人もなぜか多かった。 ミキシングブース前の販売コーナーではお釣りのないよう協力してくれるお客さんが多く、慣れない身ではとてもありがたかった。 思い思いのアイテムにもらったサインを見せ合ったりして皆さん楽しそうだったなぁ。 片付けと搬出が終わると23時を過ぎていた。 写真撮影担当の前沢さんがクルーの人たちの写真もたくさん撮っていて、打ち上げでひとりひとりに手渡していた。 クルーは2005年の再結成以来すべての公演に同行しているそうで、バンドメンバーとも家族のように仲がいい。 メイン・エンジニアのEdがFlickrに載せた44枚の日本滞在中の写真の1枚にこう記されている。Office Ohsawaの大沢さんによせて: The best promoter I ever worked with. 6月29日(日)渋谷→上野→古書のまち→国立西洋美術館→Afternoon Tea→上野→渋谷→宿→O-West→宿朝から強くなったり弱くなったりの雨模様だが博物館から美術館までアートな一日を楽しむべく上野へ。 Suicaのおかげで移動も楽だし、車内は空いているし快調に運んでいた。が。 まず上野の駅前に「アメ横」という看板を見つけ仰天。 なんと、正月用品の買出しでごったがえす商店街の様子を年末ごとにテレビで見ているのに、アメ横が上野にあることを知らなかったのだ。 田舎モノはこれだから困るね、一度は入ってみたいところだが、視線を戻すと正面の建物に「古書」の文字と店頭に並んだ文庫の列が! 吸い寄せられるように地下の古書のまちへ向かったことはいうまでもない。 古い建物なので換気がよくないのか、雨とほのかな下水のにおいが気になるなと思ううち頭が痛み出してきた。 「頭が痛い」というのは何かに熱中しているうちはある程度忘れていられるのだが、「あ、いま頭痛いみたい」と意識すると本当に痛くなる不思議なものだ。 こんな時のための頭痛薬は宿に忘れてきた。ええい、なんとかなるかも…… ル・コルビュジエ設計による国立西洋美術館で開催中の「コロー 光と追憶の変奏曲」は上京の直前に知り、はずせない展示だったのだ。 家業を継ぐよう強要された跡取り息子で、妹の死を機に親の許しを得て本格的に絵の勉強を始めた時すでに30歳近かったというジャン=バティスト・カミーユ・コロー、 彼の好んで描いたヴィル・ダヴレーの森こそ『シベールの日曜日』でピエールとシベールが幸せな時間を紡いでいた、あのしんとした美しい森だ。 見飽きない。 リューマチを患い外で描けなくなった晩年の人物画『真珠の女』『青い服の婦人』もすばらしい。 そして亡くなる前に残した言葉。 私には、これまで見たことのなかったものが見えるのです。 どうやら私は空を描くすべを知らなかったようだ。私の目の前にある空は、はるかにバラ色で、深く、澄みわたっている。コロー鑑賞後、rimaさんと高田馬場でのモンティパイソン合宿以来、さて何年ぶりだろう?というくらいの再会。 おいしいお店を考えてきて下さってきたのに、あまり歩きたくないこちらのわがままで、お茶と軽いものに変更してもらった。 座って話し出せば頭痛もほとんど忘れていられるので、ロンドンでごらんになった『Spamalot!』の舞台やパイソンゆかりの地撮影の話、 スカパーで放送している魅力的な番組の数々、キジ三毛の「めめ先生」の話(写真つき)など話はつきなかった。 元気な時ならデリーあたりで辛さにハフハフしながらしゃべっていられたのに本当にごめんなさい。 アメ横だって寄れたのに本当にごめんなさい。 自己管理ができていないな。
私の場合「ふだん普通の人々が、ステージでこうも変貌するものか」というそこの驚きが病みつきになるようだ。 なんとか抑えられていた頭痛が戻ってきて、beriさんとMさんに挨拶したあと、掲示されたセットリストを見る余裕もなく宿に戻り、テレビもつけずぼーっとしていた。 会場と宿が近くてこんなにありがたいと思ったことはない。 食事もドタキャンだ。 ろくに食べていないすきっ腹に、差し入れのお菓子がしみわたる。 これでコーヒーがあれば最高だが、頭痛にコーヒーはよくないらしいのだね。 6月28日(土)名古屋→東京→丸ビル→新丸ビル→東京→渋谷→チェックイン→bunkamura→O-West→宿「ぷらっとこだま」というJR東海ツアーズの座席指定・ドリンク引換券つき旅行商品でのんびりと上京。 毎回あっという間に通過していた熱海や小田原駅の右手に広がる海を初めて見た。 東京駅と地下街で繋がる丸ビル高層階の見晴らしのよいレストラン、福臨門酒家で迎撃(もとい)出迎えて下さった長身のおふたりが、実に7年越しで初めてお会いするS(she36)さんと、Sさんに紹介していただいた翻訳家の増田まもるさんだった。 丸の内は庭も同然のSさんお勧めのお店で、4品を組み合わせた点心(トロリとした餡の胡麻まんじゅうと豚肉のトウチ蒸しが絶品)のコースのしめくくりには果肉たっぷりのマンゴープリン。 食事の間も、お仕事や共通の趣味(Led Zeppelin)、ローカル線の旅の楽しさにもちろんSF関係まで書ききれないほどの楽しい話をたくさん聞かせていただいた。 皇居やその周辺は驚くほど緑が多く、東京駅は名古屋や大阪の都心よりもはるかに美しい。 成城石井でSさんが「おいしいんですよ!」と目を輝かせて教えてくれた生クリームメロンパンは夜ライヴがなければ買っていきたかったなぁ。 スタバでは、増田さんが翻訳されたJ・G・バラードの『夢幻会社』サンリオSF文庫版に念願のサインをいただく。 おふたりのご好意に甘えてなにもかもごちそうになり(宿で軽くつまめるお菓子までいただいてしまった)、ホームまでお見送りいただき、ライヴ会場と宿のある渋谷へ。 チェックインの後会場の下見。 右も左も向かい……はO-Eastだけど斜めもラブホだらけの環境にはびっくりだ。 開場の19時まで2時間もあり、bunkamuraの企画展示である「ロシア・アヴァンギャルド展」を見に行く。 もともと好きなシャガール作品、色のコントラストが印象的なマレーヴィチ(逆に白地に白の十字架の絵も好き)、グルジアの国民的画家ピロスマニの看板絵などはおもしろかったが、残りの半数くらいは流す程度にしか見ていないので、というか興味を惹かれなかったので点数的にも内容的にも消化不良ぎみだったが、きっとライヴを控えて気もそぞろで見たからかもしれない。 絵のせいにしちゃいけないか。 開場を待つ人でごったがえす中懐かしい人たち、beriさん、hiroさん、wさんと再会。 みな秋のPHソロでお会いした人ばかりだ。 立見は私だけですが……。 3人とも黒ずくめ、Peter Hammillの黒のスタンドカラーが銀髪に映えて似合うなぁ。 手足を駆使してキーボードとベースペダルを操るHugh Bantonの斜め後ろの壁際でステージを見る。
6月27日(金)平成9年から勤めていたアルバイト先は在籍中に社名が二度変わり、拠点統廃合で私の部署の業務は大阪へ集約されることになった。 契約社員・嘱託社員・アルバイトは本日付で退職、割増金を上乗せして早期退職する社員は本日が最終出勤日で月末まで自宅待機である。 10月には告知されていたので通常業務と集約作業をたんたんと並行し、いよいよ今月は必要度の低いものから順次梱包し保管先へ搬出。 カード会社なので「担当部署変更のご案内」封入・発送作業、会員コードを名古屋→大阪へ変更する入力作業を分担して行っていた。 このビルへ移転した時から2年半ぶりに机の拭き掃除をしたよ……。昼休みの後入館証(カード)を総務に返却したため、社員が通用口を開けて見送ってくれた。 「大阪へ送り込む個人情報の搬出作業とフロアの設備確認が終わるまで帰れないから全員23時まで残業申請するよう言われてるんだよ、 たまんないよね」と笑っていた。 彼は早期退職組で、家族を関東に残して単身赴任していたため次は自分の引越しだそうだ。 お元気で、と挨拶してビルを出る。 18時半からフロアの「社員以外」による打ち上げがあるのだが、翌日から東京行きを控えている私はメンバーの住所録を先に受け取りそのまま帰る。 いつでも連絡を取り合えるし、みな同じ立場なのでハローワークで再会する確率も高い。 そういうわけであまり感傷的にもならなかった。 中古屋にも古本屋にも歩いていける理想的な環境だったので、しばらく休んだら次の仕事もこのへんで探そうかな。 6月24日(火)
6月21日(土)観た映画:梅毒といえば、高校の頃エラリー・クイーンのある作品で「ワッセルマン反応」という言葉を知った。 世を拗ねたような未婚の母(千石規子)が、野戦病院で指の傷から梅毒に感染した青年医師(三船敏郎)の生きる姿勢にふれ、 看護士として技術的にも、また人間として精神的にも成長する様子がその手つきと表情から読み取れる。 6月20日(金)
6月18日(水)
6月17日(火)愛知県芸術劇場コンサートホールで開かれた「NECマイタウンコンサートin 名古屋“名曲の花束”」で、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴く。指揮:円光寺雅彦 共演:北村朋幹(ピアノ) 北村くんは県立M高校の音楽科2年生で、会場には制服姿の高校生もちらほら見られた。 6月16日(月)
6月15日(日)もう誕生日にケーキの年代でもないが、下宿先の息子から「お誕生日おめでと〜」と電話。 これはちょっと嬉しい。読み終えた本: 先日ちょっと書いたようにノックスはチェスタートンの影響を受けカトリックに改宗している。 ウォーチョープ夫人(出番は少ないが愛すべきキャラクターだ)の提案した解決方法が宗教者であるノックスらしいと思った。 6月14日(土)観た映画:金庫破りものは楽しいな。 素肌に毛皮&黒のボディストッキング姿のロッサナ・ボデスタはまるで峰不二子のように(逆か)キュート、 無駄に血が流れないのも、おマヌケなオチもマル。 路上にばらまかれた金塊に群がる人々のなかに、神父さんの姿も。 「貧しい信者のために」と言われひとつ手渡す警官も心憎い。 6月13日(金)知り合い3人が立て続けに観ていずれも好評、さらに小林信彦も絶賛していた作品が猛烈に観たくなり久々に映画館へ。 あまりのおもしろさに同じ監督の前作をその足で借りに行き、夜鑑賞。袋とじのシナリオつきで700円のパンフレット、ひと粒で二度おいしいこのお値段は安いよ! 変わってないって、なんでわかるんだ。お前は本当に友達のすべてを知ってるのか。 「だからってナンパなんてしたこともないでしょうが。ああいうのは、なんていうか、才能とか技術とかいるんだよ」 6月11日(水)以前録画しておいた古畑任三郎のイチローの回をお子にせがまれ、つきあいで結局最後まで観てしまった。
6月9日(月)
6月8日(日)先日観たコスタ=ガヴラス監督『Z』(1969仏・アルジェリア)で、反体制派議員(イヴ・モンタン)暗殺の実行犯がはしゃぐ場面で流れていた音楽がPierre Henryの "Psyché Rock" 、と覚え書き。6月7日(土)観た映画:1985年ベルリン映画祭グランプリ(金の熊賞)受賞作。 これは中古屋さんで見つけたんじゃなかったかな。 遠い過去(少女時代のジーンはヴァネッサの娘ジョエリー・リチャードソンが演じている)と近い過去(パーティーの夜)、現在の時制が交錯する。 気の置けない友人との会話や気楽な独り身の生活を楽しんでいるように見えるジーンが心の奥深くに隠したもの、 かろうじて理性で抑えこんでいるもの。 「嵐が丘」の英国ヨークシャー。 ロンドンの様な活気はなく、落ち着いた歴史の街、ウェザビー。 その街で、高校の教師をしているジーン・トラヴァスは、ある夜、長年の友人たちを招んでパーティーを開く。 その中に見知らぬ男ジョン・モーガンが現れる。 翌日、彼は不意にやってきて、彼女の目前でピストル自殺を図る。 追想、若いジーンは恋の真っ只中にいた。 警察の捜査は進み、不可思議な謎は見え隠れしてゆく。 蘇るラブアフェア。 事件をとりまく人々の揺れ動く心理……(パッケージ解説より)ヴァネッサ・レッドグレーヴ、イアン・ホルム、ジュディ・デンチという演技陣に加え、 (なんとなくタランティーノにデコが似ている)暗い目の青年ジョン・モーガンがなんと「ブラックアダー」シリーズのパーシー卿Tim McInnernyと気づいたのは観終わった後。 いやだってぜんぜん雰囲気が違うんだから! 俳優ってすごい。 6月6日(金)観た映画:副題「私の家に見知らぬもう一人の妻がいる/ハネムーン・クライシス」 原作はロベール・トマのヒット戯曲。
青森の古書店から購入したのは昭和42年の再版、流転の本生を送ってきたようで神保町の別の古書店のシールも貼られている。 何人もの手を経てきた本はかえっていとおしい。 1999年にケヴィン・ベーコン(『フットルース』でも『ミスティック・リヴァー』でも好演していた)主演で映画化された時には残念ながら復刊されなかった。 映画化作品の多い作家なのになぁ。 アンソニー・バウチャー選1958年度スリラー小説のベスト13のひとつ、またEQMM誌上1958年度探偵小説ベストにも選出されているとのこと。 ノックス『まだ死んでいる』はいよいよ佳境に。 1934年の作品だが 「わが国の誇りにしている教育が、文字を書くことは教えるが、ものを考えることは教えないときていますからね」 と、まるで「最近の若者は」と同様いつの時代でもどこの国でも共通する嘆きにはにやりとしてしまう。 6月4日(水)せっかく買った新書用カバーだから持ち歩きたい、という不埒な動機もありポケミスづいている今日この頃。 『鬼警部アイアンサイド』をテンポよく読み終えたので、今度はかなり古びたポケミスを読み始める。最初は東京創元社から『消えた死体』という題名で出ていたらしい。 都筑道夫の解説によるとノックス(Ronald Arbuthnott Knox)のもうひとつの顔はイギリスのローマンカトリック大僧正で、ラテン語にも精通し彼が改訳した英訳聖書は「ノックス聖書」といわれ高い評価を得ているとか。 それにしてもカトリックの作家は(ノックスが葬儀を執り行った)チェスタートンといいウォーといい、なんかおもしろいな。 古本だが巻末の「ノックスおぼえがき」の前ページ余白に、前所有者のメッセージが鉛筆でしたためられていた。 ともかくオモシロイおはなし。 たヾし最初から一字一句を良く読まないと事件の眞相は判らない。 ツマラないからといつて読みとばさないこと。わっ、「犯人は○○、凶器は○○、動機は○○」なんて書かれてなくてよかった! 年配の方とみた。なぜなら本の空いたページに、昭和33年10月1日上野駅「はやぶさ」と昭和33年10月10日上野駅「はつかり」のスタンプが押してあるから……。 「あのリーヴァという少年にはぜんぜん情熱というものがない」 という小学校の先生の批評は、彼にとってのかっこうの墓碑銘のように思われていた。 彼はおとなしかったが、ひとがいいわけではなく、口数が少なかったが、瞑想的ではなく、鈍重なくせに、信頼できる人間でもなかった。(p16)これ、死体で発見されたボンボン。 三分の一ほど読んだところだが、アントニイ・バークリー作品が好きならこれも気に入ると思うな。楽しい。 6月3日(火)
6月2日(月)読み終えた本:フランク・グルーバー「13階の女」とか「死刑台のエレベーター」とか「シャイニング」のエレベーター(それ自身はどうってことないが絵的に)、あとアイリッシュ?人死にの出たエレベーターに乗り合わせた人が後日晩餐に招かれ……という短編「晩餐後の物語」。 毎日利用しているが、エレベーターは閉塞感いっぱいでどうも好きじゃない。 「鬼警部アイアンサイド」のエレベーター場面は別次元で怖い! 絵を想像すると、突如あのテーマが鳴り響くくらい怖い! いきなり登場したピエロに魔女、骸骨たちにはびっくり。 後半だけ(オ)カルトな別作品に差しかえられちゃったのかと思ったよ。 「クソ忌々しい」を連発するアイアンサイド、レイモンド・バーの風貌と若山弦蔵の声を思い出しながら楽しく読んだ。 先にあとがきや訳者解説から読んでしまう悪い読者だが、今回もボリュームたっぷり。 しかもトンプスンに連なる人脈、とても興味深かった。 あの「グリフターズ 詐欺師たち」原作もトンプスンなんだね。 6月1日(日)観た映画:大好きな作品を数年ぶりに再見。 なんたって「農夫ジョージ」または「農夫王」。 15人もの子沢山(ルパート・エヴェレット扮するメタボな皇太子は「繁殖」と言い切った)ナイジェル・ホーソーンとヘレン・ミレンのおしどり夫婦がほほえましい。 愛妻と末っ子には大甘だが、あんな人こんな人たちへの大鉈の振るいようといったらさすがあの国の王様。
2003Jan
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