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10月31日(月)

きのうは岡田淳『びりっかすの神様』を読み、今日はシャーリイ・ジャクスン『いつもお城で暮らしてる』を。

10月29日(土)

今日のBGMはBrian Eno "Another Day On Earth"
  • 『21世紀の文学 世界SF全集14(アシモフ)』(早川書房)
  • 『21世紀の文学 世界SF全集17(ヴォクト)』(早川書房)
  • ケイ・シセリス『魚が出てきた日 (The Day The Fish Came Out)』(集英社)解説筒井康隆
  • タニス・リー『銀色の恋人』(ハヤカワ文庫SF725)
  • タニス・リー『黄金の魔獣』(ハヤカワ文庫FT224)
  • 筒井康隆編『'71 日本SFベスト集成』(徳間書店)
世界SF全集は市のリサイクルセンターから1ヶ月かけてありがたく頂戴した。 『魚が出てきた日』は最終兵器もの映画のノヴェライズ、映画は未見だがトム・コートネイ出演作なのだ。『銀色の恋人』は某「トレスがしたいです」漫画家が月刊誌に連載中の漫画(タイトルがSilverというそうだ)の「元ネタ」と噂されている作品。 表紙がJ・ティプトリー・ジュニアの諸作と同じ人の絵で、それで読まず嫌いになっただけに萎える。

10月27日(木)

何の気なしに表紙カバーをめくって、おおやちきの絵だとわかったタニス・リーの『タマスターラー』。 おおやちきの諸作品も内田善美同様復刊ドットコムでの投票数はとうに100を超えているが、交渉の結果本人に復刊の意志がないという回答をもらったそうで残念。 今日は職場から反対方向に3駅先の、車で一度だけ行ったことのあるブックオフに寄り道。 まさかの収穫が。
  • シャーリイ・ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』(学研ホラーノベルズ)
  • B.M.ギル『悪い種子が芽ばえる時』(サンケイ文庫)
  • ドミニック・フェルナンデス『天使の手のなかで』(早川書房)
  • 岡田淳『星モグラ サンジの伝説』(理論社)
  • 岡田淳『びりっかすの神さま』(偕成社)
  • 岡田淳『雨やどりはすべり台の下で』(偕成社文庫)

10月22日(土)

商業誌で発表された他作家の作品からの盗用を認めた漫画家の、該当する単行本をブックオフで買ってきて読んだ。 その少女漫画家のことは全然知らないのだが、盗用されたとされる作品は家人もお子も含め何度も読み返している。 ああこのコマとこのコマだ。 トレースしているなら仕方のない話、そこだけ等身が違う(主人公は14歳の少年だが元ネタのほうはバスケ選手だ……)のはなんともなぁ。 現在連載中の作品も『銀色の恋人』を下敷きにしているのではという声もあるらしいが、えっ、それタニス・リー?
  • タニス・リー『幻獣の書』(角川ホラー文庫9339)
  • スティーヴン・キング『死の舞踏』(福武文庫)

10月19日(水)

文庫で6巻もあるエルリック・サーガ(エルリックは主人公であるアルビノの皇子)を原書で読破したというNさんに教えてもらったコミック版の作者、 P.Craig Russellの短篇集 "Isolation And Illusion - Collected Short Stories 1977-1997"が届く。 "La Sonnambula"と"Prologue: A Dream"が特に気に入った(「猫オチ」は身につまされる)。 只今深夜1時すぎ、猫が夜の大運動会中。 大島弓子『サバの夏が来た』でも読みながらやり過ごそうか。

10月16日(日)

Andy Davis "Clevedon Pier"(ボーナストラック付再発)発送通知。
ブックオフに本を持ち込み580円也+100円分のポイントに少し気をよくした。 バラード105円が今日一番の収穫。
  • J・G・バラード『殺す』(東京創元社)
  • ニコルソン・ベイカー『中二階』(白水Uブックス)
  • フランソワ・ボワイエ『禁じられた遊び』(角川文庫)
  • Wilco "Yankee Hotel Foxtrot" 2CD (NONESUCH 7559796662)
  • News From Babel "Work Resumed / Letters Home" CD (ReRNfBCD)

10月15日(土)

市のリサイクルセンターにまだ残っていた本をいただく。
  • 『21世紀の文学 世界SF全集 6 』ステープルドン・リュイス(早川書房)
    既「シリウス」未「沈黙の惑星より」
  • 『21世紀の文学 世界SF全集 8』ベリャーエフ(早川書房)
    未「ドウエル教授の首」未「無への跳躍」
  • 『21世紀の文学 世界SF全集22』エフレーモフ(早川書房)
    未「星の船」未「アンドロメダ星雲」
  • ピアズ・アンソニイ『カメレオンの呪文』(ハヤカワ文庫FT31)

10月14日(金)

BBCのJohn Peel Dayを聴く。 さすがに6時間連続しては聴いていられないので、オンデマンドで2時間ずつ区切られているのがありがたい。

7pm Colin Murray and Edith Bowman
Introduction: Jarvis Cocker's brief history of Peel
Track: Status Quo - 'Depper & Down'
Peel Session: The Strokes - 'Modern Age'
Peel Session: Vitalic - 'Le Roc'
Around the UK: Zane Lowe in London, Vic Galloway in Glasgow, Donna Legge in Belfast, Huw Stephens and Bethan Elfyn in Cardiff, Mary Anne Hobbs in Liverpool, Nihal in Birmingham
Peel Session: Bloc Party - 'Here We Are'
Peel Session: The Smiths - 'What Difference Does It Make?'
Live: The Fall live at QEH
Gig Roundup
Track: DJ Chaos - 'Too Late To Say I'm Sorry' (Hardcore Remix)
Message: Thom Yorke
Track: Radiohead - 'Kid A'
Peel Session: Nirvana - 'Polly'
Peel Session: Specials - 'Too Much Too Young'
Live: New Order - 'Transmission' live at QEH
Live: New Order - 'Atmosphere' live at QEH
Live: New Order - 'Warsaw' live at QEH
One Minute Wonder - Ronnie Ronalde - 'Mocking Kill Yodel'
Track: Dave Clarke - 'The Compass'
Around the UK: Huw Stephens and Bethan Elfyn in Cardiff
Message: Michael Palin
Michael's choice: Barry Booth - 'He's Very Good With His Hands'
Peel Session: The Slits - 'Shoplifting'
Track: Stanley Winston - 'No More Guettos'
Live: Super Furry Animals - 'Run Christian Run' live at QEH
Live: Super Furry Animals - 'Kilimera' live at QEH
Gig Roundup
Track: High Contrast - 'The Basement Track'
Around the UK: Nihal in Birmingham
Peel Session: Nick Cave/The Birthday Party - 'Release The Bats'
Peel Live: Blur - 'Song 2' (Peel Acres)
Live: Misty In Roots - 'Musiu Tunja' live at QEH

9-11pm Steve Lamacq and Jo Whiley
Live: Misty In Roots - 'Ghetto Of The City' live at QEH
One Minute Wonder - Grandmaster Gareth - 'Dr Dre Buys a Pint Of Milk'
Peel Session: Cat Power - 'Deep Inside/Come On In My Kitchen'
Message: Jack White
Track: White Stripes - 'You're Pretty Good Looking For A Girl'
Around the UK: Zane Lowe
Around the UK: Donna Legge
Track: Pendulum - 'The Terminal' Steve's Choice: Sabotage - 'Standing Alone/Cold Girl'
Live: Laura Cantrell - 'Bees' live at QEH
Gig Roundup
Track: Extreme Noise Terror - 'When Gods Burn'
Around the UK: Vic Galloway
Around the UK: Mary Anne Hobbs in Liverpool
Track: Half Man Half Biscuit - 'Joy Division Oven Gloves'
Live: Bloc Party in Birmingham
One Minute Wonder - The Caretaker - 'One Thousand Memories'
Track: My Bloody Valentine - 'Soon'
Message: Pet Shop Boys
Neil's choice: David Bowie - 'Ziggy Stardust'
Jo Whiley's choice: Yeah Yeah Yeahs - 'Maps'
Live: Jawbone - 'Hi Di Hi' live at QEH
Gig Roundup
Track: Wedding Present - 'Brassneck'
Peel Session: Ivor Cutlor - 'Life In A Scotch Sitting Room Vol 2 part 13'
Around the UK: Huw Stephens and Bethan Elfyn
Huw Stephens' choice: Datblygu - 'Cerddoriaeth Dant (Tooth Music)'
Track: The Ruts - 'In A Rut'

11pm-1am Annie Mac and Rob da Bank
Live: Venetian Snares live at QEH
One Minute Wonder: Fort Dax - 'Heschl's Gyri'
Track: Kando Bongo Man - 'Sai'
Peel Session: Led Zepellin - 'Whole Lot Of Love'
Around the UK: Nihal
Message: Brian Eno
Track: Brain Eno - 'The Big Ship'
Rob da Bank's choice: Captain Beefheart - 'Abba Zabba'
Live: Scotch Egg live from Cardiff
Gig Roundup
Track: Jesus & the Mary Chain - 'Psycho Candy'
Track: The Cuban Boys - 'Cognocenti Vs Intelligencia (Hamster Dance)
Around the UK: Zane Lowe
Around the UK: Donna Legge
Peel Session: Culture - 'Lion Rock'
Peel Live: PJ Harvey - 'Sheila Na Gig'
Live: Acid Casuals in Cardiff
One Minute Wonder - Boredoms - 'Nocore Punk'
Pig's Big 78: Len Fillis & His Novelty Orchestra - 'Would You Like To Take A Walk/Reaching For The Moon/You're Driving Me Crazy'
Track: Black Keys - 'See You Free'
Around the UK: Vic Galloway
Track: Cornershop - 'Topknot'
Around the UK: Mary Anne Hobbs
Live: Drop The Line live in Liverpool
Gig Roundup
Peel Session: Steveless - 'Answers'
Track: Bong Ra - 'Hello My Cock is an Aardvark'
Track: Dick Dale - 'Peter Gunn'
Live: Kid 606 live in Liverpool
Track: Roy Harper - 'When an Old Cricketer...'
Track: Maloko - 'In The Midnight Hour'

ところでPeel SessionsまとめページのXTCの項目には4回分の放送リストが載っているのだが、1979年10月15日出演時には『Drums & Wires』から"Scissor Man""Roads Girdle The Globe""Ten Feet Tall""Real By Reel"を演奏しているのに、ラインアップのBarry Andrews (Keyboards,Saxophone) ってナニよ。

10月13日(木)

土曜日に郵便局の時間外窓口で出した郵便がもうイギリスに届いたという! 土日月とこちらは三連休だったのにだ、こういう時も仕事をしてくれる皆さんのおかげ。

シャーリィ・ジャクスンを読み終え、読みかけの『ボアズ=ヤキンのライオン』に戻る。 先日見つけたトム・リーミィの『沈黙の声 (Blind Voices)』が早く読みたくて仕方がないのだけれど、ここはがまん。 なんたって「サーカス」「トウモロコシ畑」「超能力」ですよ(独り言)。

10月11日(火)

「意味の多様性の七類型」シャーリィ・ジャクスンの短篇のひとつ。
高くて手の出ない本(わたしの場合は紀伊国屋書店の洋書だった)を、何度も通いつめてまだ売れていないことを確かめ、何ヶ月分か小遣いをためてようやく買った経験があるので、本が売れたと知ってこの少年がひどく落胆することは察しがつく。 少年をほめこそすれ誰も悪く言うものはいないのに、この仕打ち、密かな共犯意識。 人間って複雑で嫌な生き物だ、と後味がわるい。 それなのにジャクスンの作品を次もその次も読みたくなるのは、そういう本性を自分も隠し持っていることをもっと掘り下げてみたいからなのかもしれない。

10月9日(日)

シャーリィ・ジャクスンは3/4ほど読み進んだというところ。

市のリサイクルセンターの「ご自由にお持ち下さい」コーナーで。 以前ここで『SFの書き方』という本も見つけたことがあるから、同じ人が持ち込んだものかもしれない。 ブックオフではムアコック大量放出に遭遇。 エルリック、エレコーゼサーガは持っているのでブラス城年代記(I〜III)を入手。 ムアコック作品のイラストは創元も早川も天野喜孝、でも合っている。
  • 『21世紀の文学 世界SF全集16』スタージョン・ブラウン(早川書房)
    既「夢みる宝石」未「雷鳴と薔薇(現在新訳「雷と薔薇」あり)」既「火星人ゴーホーム」既「みみず天使」
  • 『21世紀の文学 世界SF全集23』レム(早川書房)
    未「砂漠の惑星」既「ソラリスの陽のもとに」
  • 『21世紀の文学 世界SF全集24』ゴール・グロモア・ストルガツキー兄弟(早川書房)
    未「クムビ」未「自己との結党」未「神様はつらい」
  • マイケル・ムアコック『ブラス伯爵』(創元推理文庫652-5)
  • マイケル・ムアコック『ギャラソームの戦士』(創元推理文庫652-6)
  • マイケル・ムアコック『タネローンを求めて』(創元推理文庫652-7)
  • アシモフ『小悪魔アザゼル18の物語』(新潮文庫)
  • Marc Almond "Jacky" CDS (SIRE 40234-2)
他に[6]ステープルドン・リュイス[8]ベリャーエフ[14]アシモフ[17]ヴォクト[22]エフレーモフも出ていたが、冊数制限あり(明日も行けばいいのだが)。でもステープルドン「シリウス」とヴォクト「スラン」は既に読んでいるし、函入りは場所もとるしで思案中。

10月8日(土)

Kさん宅の高校3年生の長女から返信。 拾われてから10日ほどKさん家族と一緒に暮らした猫だから、その間に撮った(里親募集投稿用によりすぐった、写りのいい)写真を添付してくれた。

10月7日(金)

10/2に830グラムだった猫は1キロになっていた。 蚤、耳ダニはなし。 寄生虫駆除後の検便の結果、コクシジウム(原虫)以外は駆除されたようだ。 コクシジウムを駆除するため1週間分の薬(毎晩注射器で飲ませるシロップ)を出してもらい、一度目のワクチン接種。 待合室には柴犬、パグ、ウェルシュコーギー(床でおもらししたので慌てて連れ出したが、外でも飼い主の靴にひっかけたらしい)がそれぞれ診察や会計を待っていたが、数日前まで多頭飼いの家にいたため犬には慣れており、怯えることもなくおとなしい。 猫を保護してくれたKさんに今日の写真を添付し経過報告のメールを送る。

10月4日(火)

ツク 日曜から猫を飼い始めた。
息子に「ペットショップで買うより、捨てられて里親を探している猫がたくさんいるよ」と言われ、保健所や県の愛護センターを調べたが、その市内在住・在勤でなくてはいけないなど条件が合わず、県内で生後2ヶ月くらいの仔猫の里親を募集していた人に照会し、家人、下の子と3人で引き取りに行ったのだ。 猫を保護しているKさんは「不規則な勤務だが日曜なら大丈夫」というので付近に何軒もある植木屋さんのどれかかと思ったが、「近くまで来たら携帯へ連絡下さい」といわれていたので、わからなければそこの駐在所で聞けばいいや、と架けたら駐在所の前で笑顔で手を振る青い制服の人がいた。 植木屋さんどころか、その制服は……。

最近向いの小学校に犬や猫を捨てていく人が増えたそうだ。 このご家族も(住込みの)狭い官舎で、もらい手のなかった犬猫計6頭を引き取り去勢・避妊手術を受けさせ、これ以上は経済的にも無理とのこと。 お話をうかがう間もそのうちの3頭がのそのそと姿を見せた。 産後すぐ仔犬4匹とともに段ボールに入れて捨てられ、仔犬は里親に引き取られていったが自分は残ってしまった母犬もいた。 彼女は母性本能が強く一時的に保護される仔犬や仔猫の世話をしたがり、排泄の面倒までみてくれるそうだ。 以前いたという猫は気が強く、新入りが来ると怒って家を出てしまい、外から家の中を窺いつつ自炊を始めたとか。 「自炊?」と聞くとご夫婦で笑いながら「ネズミを獲って自給自足しとるんです、ウチの横でですよ」という。 ネズミを獲ってくれるのか、と猫嫌いの隣の家のお年寄りに喜ばれ、今ではそこで飼われているという。

「一匹でも助けてもらえる命なら」と何度も言われたので、この先持ち込まれた犬や猫に引き取り手がない場合、保健所経由で動物愛護センターへ送られるのかもしれない。 愛知県の場合愛護センターの犬は到着後3日、猫は当日殺処分されるらしい。

Kさんの話では以前捨てられた白い仔猫3匹を写真つきで里親募集サイトに掲載したところ、いかにも動物好きそうなHNを名乗り「3匹まとめて引き取りたい」という照会者がいたそうだ。 「輸送費はこちらで負担するから○○県(東北地方)に空輸してほしい、ワクチン未接種でも構いません」という申し出があまりに不自然で断り、後日判明したのは三味線の材料を集める業者だったという。

里親募集サイト利用における暗黙のルールは、里親を募集する人が「血液検査」「蚤・寄生虫駆除」「ワクチン接種」、里親は「完全室内飼い」「去勢・避妊手術」だそうだが、この子は形式上の誓約書をとった以外何の約束事もなし。 安心と保証がほしければ、最初からペットショップかブリーダーに行くのがいい。 動物病院で虫下しを飲ませたら、今まで写真でしか見たことのない貴重なもの(特ニ名ヲ秘ス)を拝めた。 1週間後にまた確認の検便をし、ワクチン接種が控えている。

10月1日(土)

今日付で職場が合併のため社名変更、半年後には統合先のビルへの移転が決まっている。 移転先周辺には今より古書店と中古屋が多いため、多少遠く(それに肩身が狭く)なっても楽しみだ。 勤務時間数が少ないアルバイトは移転に伴う人員整理の対象になるかもしれないと覚悟していたが、とりあえず3月末までの首は繋がった。 数日前から皆一斉に旧社名での用紙類、封筒や名刺を裁断し始め、酷使されたシュレッダーの1台がついに悲鳴をあげ故障。 知ぃらないっと。

ロシアの友人から誰かの銅像の下で撮影した写真が届いた。ドストエフスキーでもピョートル大帝でもないし……。 異国の景色の中で、少し丸くなった友人の顔と秋の雲だけは変わらない。

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