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9月30日(金)

密林マーケットプレイス初出品者に注文した商品が、密林の確認メール記載の発送日を4日経過しても届かない。 「27日までに発送することを了承しています」、出品者によっては別途発送通知しない人もいるため、国内から普通郵便、宅配便、メール便ならもう届いてもよさそうな日数を待って先方に照会してみる。 集合郵便受から誰かに抜かれた可能性もあるからだ。 すると、丁寧なお詫びの言葉とともに29日付普通郵便で発送済みという返信が届いた。 それだけなら何もいうまい。
それが「開封確認要求」メールだったのがなんかもう、腹が立つのよな。

9月27日(火)

旭屋書店で開催中の早川書房フェアに行くと、改訂版異色作家短篇集がずらりと並んでいた。 新装版での再発を間近に控えてはいるが、従来の装丁で持っているものもあるので、表題作を昔読んだことのあるシャーリィ・ジャクスン『くじ』を購入し、待ちきれず帰りの車中で読み始める。止まらなくなった。 『くじ(The Lottery)』は初めて原文で読んだ小説で、わずか13ページと短い物語だが、読めば読むほど恐ろしい。 異色作家短篇集でこの邦題を何度も目にしていたのに"The Lottery"と結びつかなかったのは、原題でしか知らなかったし、「教科書に載る小説=昔の作品または文芸作品」という自分の固定観念が邪魔をしていたからだろう。

9月25日(日)

上の子を名古屋駅まで送っていく。 今回生後2ヶ月くらいの猫を連れて帰ってきたので結構な荷物になったのだ。 10日前キャリーの中で震えながら哀れっぽく鳴いていた猫は、滞在中「猫だ猫だ」と入れかわり立ちかわり写真を撮りまくる3人のパパラッチにすっかり神経を鍛えられ、帰りの特急車内では眠る余裕すらみせたそうだ。 文庫はやはり読めずじまいでここに置いていってもらい、お子はわたしの『虚無への供物』を持ち帰った。 『悪意』は「犯人がわかった時点で読むのを中断していたけど、思い出して続きを読んだらびっくりした。お勧め」とのこと。

9月24日(土)

友人が来週からしばらく、5年ぶりのロシア行き、いや「ココロの故郷」だから里帰りと言う方がいいだろうか。 ペテルブルクか、いいなぁ。 ナボコフの『マーシェンカ』の舞台だ。

9月23日(金)

ブックオフにて。
  • 内田百閨w御馳走帖』(中公文庫)
  • 渋谷陽一選『ロック読本』(福武文庫)
  • トールモー・ハウゲン『少年ヨアキム』(福武文庫)
  • ルネ・ギヨ『ミシェルのかわった冒険』(福武文庫)
  • アーシュラ・K・ル=グィン『空飛び猫』(講談社文庫)
  • アーシュラ・K・ル=グィン『帰ってきた空飛び猫』(講談社文庫)
  • 山下清『ヨーロッパぶらりぶらり』(ちくま文庫)
  • トム・リーミィ『沈黙の声』(ちくま文庫)
  • ロイ・ヴィカーズ『迷宮課事件簿〔I〕』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
  • キム・ニューマン『ドラキュラ紀元』(創元推理文庫)
  • キム・ニューマン『ドラキュラ戦記』(創元推理文庫)
  • キム・ニューマン『ドラキュラ崩御』(創元推理文庫)
  • ニーヴン&パーネル&フリン『天使墜落(上・下)』(創元SF文庫)
『御馳走帖』は目次の「カステラ」で買ってしまった。 入院した学生への見舞いにもらった、食べても分けても減らない巨大カステラの話はなかなか好き。

キム・ニューマンのドラキュラ三部作はSさんからすでに一冊は絶版と聞き、入手できる時にしておかなければ、と。 通勤のお供は(タニス・リーをまとめ買いする前に読み始めていた)『ボアズ=ヤキンのライオン』。 大学とバイトが休みで先週末から帰っている上の子が伊坂幸太郎『オーデュポンの祈り』『ラッシュライフ』と東野圭吾『悪意』を持ってきてくれたが、読めるのか自分?

9月19日(月)

PugwashことThomas Walshの新譜は残念ながらIdeaと縁が切れてしまったが仲違いしたわけではないらしく、XTC Forumへの投稿も続けている。 WalshによるとXTCはCooking Vinylから『Apple Venus』『Wasp Star』の権利を取り戻したそうだ。 『Wasp Star』の不振にはあのアンディでさえ失望を隠せなかったとか。
Apple BoxについてForumでも賛否両論。こういう意見もあり……そうだよねぇ。
Well, if it's under 」20 after VAT and the shipping isn't ridiculous, then it might well be an attractive package...
...but MP3s are still useless...
...and ringtones are for children.

9月17日(土)

Guitar Islancio / Scandinavian Songs (2005) / CD (ISLJ-1003)

北欧共同館で配布されたGuitar Islancio ポストカード
  1. Dýavísur
  2. Det var en lødag aften(デンマーク)
  3. Pål sine hønur på haudjen utsleppte(ノルウェー)
  4. Uti vår hage(スウェーデン)
  5. Kærleikur til fósturjörð
  6. Krummi krunkar üti
  7. Gilsbakkaþula
  8. Vem kan segla(スウェーデン/フィンランド)
  9. Inuusummut pinnerseruttorama(グリーンランド)
  10. Håvard Hedde(ノルウェー)
  11. Yksi ruusu(フィンランド)
  12. Móðir mín í kví kví
  13. Rits rats fliongongong(デンマーク)
  14. Taivas on sininen ja valkoinen(フィンランド)
  15. Faddarinn (by Björn Thoroddsen)
Björn Thoroddsen / Guitar
Gunnar Þórðarson / Guitar
Jón Rafnsson / Double bass

アイスランドの2ギターとベースのトリオ、Guitar Islancio。 過去4枚のアルバムはアイスランドの伝統音楽をアレンジしたものだそうだが、今作ではBjörn Thoroddsenのオリジナル「Faddarinn」を除きアイスランドを中心に北欧全体の伝統音楽を取り上げ、フィドルも打楽器も使わず、シンプルで親しみやすいジャズテイストのアルバムに仕上げている。

万博ではどの曲を演奏していたか思い出せないが、イントロでギター太鼓のように叩いて観客がみな注目した曲が「Krummi krunkar üti」か「Inuusummut pinnerseruttorama」のどちらかだと思う。 Thoroddsenが一人で「弾きながらパーカッション」するところは一番の見せ場。 楽しかった。
万博での演奏が急遽決まり、その3日後には来日、プロモーション活動する間もなく帰国してしまったという(日本盤リリース元アリヨス・エンタテインメントの小倉さんのお話)。

9月15日(木)

名古屋にも出店したバリ・カフェ「プトゥリ」で同僚3人と食事。 同僚が「モエ頼もう」モエって何ですか? 店の人が持ってきたボトルには"Moet et Chandon"と書いてある。 ああ、これが♪She keeps her Moet et Chandon…のアレですか。

9月14日(水)

もう何回観たことか知れない『大脱走』をまた観る。 放送されるとつい観てしまうのだ。

9月12日(月)

Brian Enoの新譜を買うつもりだったのに、どうしたことか、右手にはBeat Crusadersのリクエスト・カヴァー・プログラム『Musicrusaders』、左手にはPeter Blegvadの『Knights Like This(CDを初めて見た)』がっ。

9月10日(土)

気長に探そう、などという舌の根の乾かぬうちに……。
すみませんすみません、タニス・リーを大人買いしてしまいました。
  • タニス・リー『月と太陽の魔道師(East Of Midnight)』(ハヤカワ文庫FT42)
    表紙は坂口尚
  • タニス・リー『死の王(Death's Master)』(ハヤカワ文庫FT86)…平たい地球
  • タニス・リー『惑乱の公子(Delusion's Master)』(ハヤカワ文庫FT89)…平たい地球
  • タニス・リー『熱夢の女王(Delirium's Mistress)(上下)』(ハヤカワ文庫FT121,122)…平たい地球
  • タニス・リー『妖魔の戯れ(Night's Sorceries)』(ハヤカワ文庫FT140)…平たい地球
  • タニス・リー『ゴルゴン 幻獣夜話(The Coggon and Othe Beastly Tales)』(ハヤカワ文庫FT217)
  • テリー・ビッスン『世界の果てまで何マイル(Talking Man)』(ハヤカワ文庫SF1035)
  • SFマガジン1989年7月号「狂気の沙汰か、SFか!?」奇想SF特集
    (バラード『未確認宇宙ステーションに関する報告書』収録)
  • トーマス・オーウェン『黒い玉(le livre noir des merveilles)』(東京創元社)
  • 藤沢周平『秘太刀馬の骨』(文春文庫)

9月9日(金)

「芸術家としての自画像」がお詫びする立て看板 仕事の帰りに、金曜日は20時まで開館している愛知県美術館に「ゴッホ美術館/クレラー=ミュラー美術館所蔵 ゴッホ展−孤高の画家の原風景−」を見に行く。 一時は入場券売り場に列ができるほどの混雑だったそうだが、安田火災が競り落としたあの「ひまわり」の展示も終了したからか、館内も閑散として、のんびり見たい者にはありがたい。 10年前お子たちを連れて行った、名古屋市立美術館でのクレラー=ミュラー美術館所蔵ゴッホ展で見た風になびく麦の穂波は、今回残念ながら展示なし。 その代わりゴッホ美術館所蔵の(渓斎英泉による)花魁の浮世絵の模写とそのトレース、「芸術家としての自画像」「黄色い家」を見ることができた。

売店では時代を反映してゴッホの絵のマウスパッドや携帯ストラップまで売っている。 ハム太郎ではないが「ひまわりのたね」300円、Goghの「G」の金太郎飴が650円。商魂たくましいよ。 隣に特設されたゴッホ美術館のミュージアムショップのほうで、ゴッホが弟テオに書き送った手紙の文面が淡い地模様になっているレターセットとカードを購入。

そういえば『将軍たちの夜』もそろそろ保存版を作っておこうかな。

9月7日(水)

『闇の公子』を読み終える。 気に入ると一気に読んでしまうほうだが、この作品は登場人物の名前がインド風でなじみがない上に物語同士が微妙に重なり合うので「この妖魔は前にも出てきたんじゃなかったっけ」と読み返すことが多くて、三歩進んで二歩さがる、を地で行くようだった。 「平たい地球」ものでは『死の王』『惑乱の公子』もあり、外伝で短編集『妖魔の戯れ』も読めるそうだ。 タニス・リー作品はブックオフでよく見かけるから気長に探そう。

9月5日(月)

検索で見つけたアイスランド専門レーベルICELANDiaで、日本盤が9/27に発売予定というGuitar Islancioの最新アルバム『スカンジナビア・ソングス(Scandinavian Songs)』(ISLJ-1003)を、WOWOWのFuji Rock Festival特集で動く姿を初めて見たSigur Rósの『()』アイスランド盤(なにぶん好奇心が強いので)と一緒に注文。
試聴
Alljòs Entertainment

9月4日(日)

歩き疲れて足がだるい。 買物ついでにブックオフに寄り、105円のシングル2枚を見つける。ささやかな楽しみだ。
  • Guns N' Roses "Sympathy For The Devil" (GEFFEN GFSTD 86)
  • everything but the girl "Old Friends" (TFCK-88201)
「悪魔を憐れむ歌」のカバーは『インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア』より。

9月3日(土)

Guitar Islancio 3度目(家人は4度目)の万博へ行ってきた。

この暑さにもかかわらずどこも混みあっており自販機もトイレも長蛇の列ができている。 寒くてどこもガラガラだった4月からこの混雑は考えられない。 25万にわずかに及ばずという会期中最高の入場者数だったとのことで、(多分)未使用の入場券に気づいて慌てた人たちが押し寄せたのではないだろうか。

フィリピン、ラオス、マレーシア、ベトナム、ブルネイ・ダルサラーム。
まわったパビリオンは展示のみですぐ見終わるため待ち時間のないところだけ。 昼前に突然「万博に行こうか(プールじゃないんだからさ…)」と言われあたふたと支度して出かけたので下調べもなし。 もちろんこの暑さの中で人気の企業パビリオンに並ぶ気力もなし。 グローバル・コモン5(アフリカ)中庭のイベントスペースの南アフリカやチャド共和国の民族舞踊を見て、クスクスを食べる。 レストラン(食堂)の写真の「骨付き鶏とタマネギ入りトマトソースごはん」が「クスクス」だと思って注文したのだが、米の飯かと思ったものが「ごはん」じゃないのにびっくり。 ジャガイモでもないし、トウモロコシでもなさそうだし……粟粒大「ごはん」の正体がわからず、帰って調べたら「世界最小のパスタ」。まったく日頃変わりばえのしないものしか食べていないからなぁ。

Guitar Islancio お子がベルギーワッフルを食べたがりグローバル・コモン4へ移動するが、ワッフルにも行列ができていたので「まあいいや」 とあっさり諦める。 これからしばらく好きなところをまわろう、と自由行動タイムをとり一時解散。

北欧共同館の前(Pauliina Lercheのライヴを見たところ)ではアイスランドの3ピース (2ギターにベース)Guitar Islancioが演奏中。 メンバーはBjorn Thoroddsen(ギター), Gunnar Thodarson(ギター、作曲), Jon Rafnsson(コントラバス)、アイスランドと北欧のフォークソングをジャズ風にアレンジすることで知られ、国内ではすでに5枚のアルバムをリリースしているそうだ。 ソロで演奏したBjorn Thoroddsenのギターのネックの中ほどに一箇所だけ、小さな豹のインレー(っていうんでしたっけ)が光っていた。

演奏後、曲にあわせてリズムをとっていた60くらいのおじさんがおやつのキャンデーをひとりずつに手渡し(おひねりか)「サンキューベリマッチ、ハバナイスデー!」と声をかけると、バンドも楽しそうに笑顔で応えていた。

次は17時からのポーランド館のピアノ・ヴァイオリンコンサート(先着200名)になんとか入れ、涼しい館内でショパン中心に4曲。 出てきたら今度は野外ステージで先ほどのGuitar Islancioが演奏していたので、日が落ちるまで芝生に座り込んで水の入ったペットボトルを片手にのんびり過ごす。

フィドル奏者に合わせて棒踊り(帽子と足首に鈴をつけた民族衣装姿の人たちが棒で床を打ちながらタップダンス)を披露するルーマニアのパフォーマンスでこの日のステージは終了。 愛・地球広場で奥野敦士のライヴを見ている家人と合流する。

ルーマニアの棒踊り お子はひとりでアイスだのソフトだのを食べ、中南米のフォルクローレを聴き、20時からのイベント「鯉の池に出現するサル」を見るために場所を確保しているというので、その間の時間つぶしのつもりで日本庭園の「美濃和紙あかりアート」を見たのだが、和紙の柔らかな灯りに照らされた池沿いの散策路がとてもよかった。 涼しくて、ここだけ周りの混雑と時間から切り離され、人ごみの中でオーバーヒートぎみの頭が少し醒めたような気がした。
21時にようやく3人合流。 マレーシア館の完熟バナナソフト(昔こんなバナナ味歯磨きがあったよ)をなめなめ、帰りのバスも気になるのでゲートへ向かう。

ゲートを出てからバスターミナルへ上がる階段が(危険防止のため?)封鎖され、進路規制でエスカレーター2列とエレベーター1基しか使えない。 目の前のバスターミナルまで行列すること30分。 今日一番並んだのはここだった……。

9月1日(木)

ちょっとほったらかしにしていたTurin Brakesのページを2ヶ月ぶりに更新した。 完全な趣味(全体がそうだろう)のページでブログではないから外野の声もまったく耳に入らず、ひとりで機嫌よく作っている。 けさ通勤の途中に通る地下街で『JackInABox』の「Fishing For A Dream」が流れてきて、やっぱりいい曲だと、立ち止まることはできなかったが心もち歩調をゆるめ、できるだけ長い間聴いていたかったよ。 こんなことが更新のきっかけになる自分を幸せだと思う。 で、聴いているとこういう気持ちになるんだよね、Fishing For A Dreamという曲は。

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