5月28日(金)
今日は休み。休みだが自動車税の納付と通帳の切替に出かけ、そのまま定期でふだんの電車に乗り街へ出かける。
職場のそばにありながらあまり行く機会のない小さな輸入CDショップを覗く。
開店○周年記念とかで運よくセール中、最大30%引きという。
amazonだと取り寄せに数週間かかるものをここで見つけたことがあるから、つい期待してしまうではないか。
「ちょっと気になる音楽」もいくつか見つかった、というより店長のチョイスがこちら方面に特化しているらしい。
Sondre Larche, The Bees, ジザメリはシングル。
Sondre Larcheはライヴ4曲の雰囲気がどれもよくて、KCRWのアコースティックセッションで歌っていた曲もここで聴けた。なかでも「Dead Passengers」が一番好きだ。
The Beesは引き出しが多そう(Turin Brakesの「Long Distance」のリミックスヴァージョンを手がけたりしているが、これと全然違う)。
6月にファーストアルバムが出るそうだ、というよりまだアルバムを出していなかったということに驚いた。大きな勘違い。2002年にWe Love Youレーベルから"Sunshine Hit Me"を出しているじゃないか。
ゴリラズのお友達、らしい。
Askil Holmのアルバムのライナーノーツは坂本麻… あちこちのアルバムでよく遭遇する人だった。とにかく声も曲もストレートで聴きやすい。
5月22日(土)
Egg / May 27, 1972 / University of Essex, Colchester, England
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- Germ Patrol
- Long Piece No. 3 Part 2
- Long Piece No. 3 Part 4
- Wring Out The Ground Loosely Now
- I Do Like To Be Beside The Seaside
- Enneagram
- A Visit To Newport Hospital
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ジョージ4世の離宮がある、英国王室公式滞在地ブライトン。
'Brighton Rock'で幕を開けるQueenのアルバム "Sheer Heart Attack"。フレディたちが ♪Oh I do like to be beside the seaside♪ と陽気に歌うこの曲、正体が長年わからなかったが、レコードの回転数が落ちてヘナヘナになっていくのを真似たDave Stewartのキーボードからも流れてきて驚いた。歌つきならさらに楽しいところだが。
曲名で検索すると、ナショナルトラストのサイトに解説つき。100年も愛唱されてきた歌だというのにまたびっくり。
ところでこの王室御用達リゾート、地図には語学留学スクールが少なくとも三つ載っているが、どうみても観光地だし物価が安そうでもないのに何故?
「海の見渡せる教室で勉強できるのも特徴です」ああそうですか。
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5月20日(木)
『妻は二度死ぬ』を読み終える。
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「しかし、アネットは私のことをそれほど愛してくれたわけじゃないんだ。
彼女は、私の妻だったし、妻としての務めをはたすために私を愛してくれたようなものだったんだよ。
けっしてそれ以上じゃなかった、……そう思わないかい」(p184)
- 「奥様はだんな様の生き甲斐をとりあげてしまうほどむごい方じゃなかったんでございます……だんな様は奥様を信じきって、お幸せでいらっしゃいましたし……まるで気持のいい真綿にくるまってらっしゃるように……」(p212)
こちらは発表当時当時シムノン71歳/母親の死から三年後。
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お母さん、あなたが生きている間、ぼくたちは愛し、愛されたことがなかった。
二人とも愛し合っているようなふりをしていただけだ。
(『母への手紙』)
相当深いところに根ざしていることが窺える。
次は1941年に発表された『家の中の見知らぬ者たち (Les inconnus dans la maison)』を読む予定。
なんと3回も映画化された作品だそうだ。
うちのベランダにスズメが時々来て、プランターで砂浴びをしたりするのでシャモジについたご飯粒やパン屑を置いておいたら、いつの間にか子供を連れてやってくるようになった。
親と変わらない大きさに成長してはいるが、幾分頬の紋が薄く身体つきも頼りなげ、羽根をきちんと揃えるのもまだ苦手なようで、後姿にしまりがないところが妙に幼い感じ。
その子供、目の前に餌があれば自分でついばむが、遠くの餌はいまだに親にせがんで口移しでもらっているのだな。
シムノンもこういう生き物に生まれついていれば、(愛情に関しては)不信に陥ることなく幸せな生涯を送れただろうに。
5月15日(土)
『妻は二度死ぬ (Les innocents)』を読み始める。
シムノン作品にはもともと妻や母親の存在が希薄だったが、『男の首』である人物がメグレに語った「自分もやっぱり死ぬ時に母親を呼ぶかどうか、そいつにちょっと興味があるんですよ」という言葉が作家の本音かもしれない。
早朝WOWOWで放映されたフランソワ・オゾン監督『まぼろし』を見た。筋とはあまり関係がないが、80は超えていると思われる姑が「母親と息子の絆を知らないわね」「あなたは家族を作れなかった」と勝ち誇ったように嫁に言い放つ場面が(どちらに肩入れするわけでもないが)秀逸。
それにしても夫に向ける笑顔の美しさや、髪を結ってジャンヌ・モローが『恋人たち』で着ていたような黒の肩出しドレス姿のシャーロット・ランプリングにはため息が出る。
マリー(シャーロット・ランプリング)が学生の中に見覚えのある顔を見つけた時に朗読していたのが、ポケットに石を詰めて入水自殺したヴァージニア・ウルフの『波』。
見ている側にも夫の影が薄くなっていく様子がわかるのは、「鏡の中の夫」や、彼女が自分に気のある男友達を利用してまぼろしにしがみつこうとするところ。
砂浜で嗚咽していて遠くに人影を認めた時にはもちろん「わかって」いた筈だが、彼女が夫の(忘れ去られることによる)二度目の死を迎えることはないのかもしれない。
5月14日(金)
Pixies / Pixies / DVD (VAD 2407DVD)
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Live At The Town & Country Club 1988
- The Holiday Song
- Nimrod's Son
- Bone Machine
- Levitate Me
- Ed Is Dead
- Where Is My Mind?
- Caribou
- Something Against You
- Hey
- Gigantic
- I've Been Tired
- Vamos
- In Heaven
- Tony's Theme
- Wild Honey Pie
(Lennon/McCartney)
video
- Monkey Gone To Heaven
- Here Comes Your Man
- Velouria
- Dig For Fire / Allison
- Alec Eiffel
- Head On
- Debaser
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なにぶん疎くて再結成してから聴き始めたわけだが、近影から先に知ったおかげで今のこわもて眉なし入道にもこんな時があったのか、とおもしろい。
さぞ可愛らしい坊やだっただろうと思われる丸々とした童顔のまま(「Ed Is Dead」では2回も切った)「In Heaven」で弦の切れたギターぶん回しながら汗びっしょりで喚くBlack Francisと、地声はかわいいが'Lavitate Me'などでは別人のように猛々しい掛け声を聞かせるKim Dealと、'Vamos'では機械のように叩き続けるDavid Lovering、表情も変えず、ビールの缶まで動員して轟音ギターを弾いているJoey Santiago。
最初ライヴ音源から入ったからステージ映像にはもちろん釘付けなわけだけれど、特典映像も嬉しい。
Vaughan Oliverが監督した「Debaser」のPVは、トーンを揃えた映像コラージュとギャーギャー鳴るギターとBlack Francisの絶叫が最高。
ツアードキュメント。他の3人はスモーカーでSantiagoなど演奏中もくわえ煙草だが、Francisだけは座り込んでもぐもぐ何か食べていたり、ギターを持ち替える際コーラ飲んだりする映像なのだ。
編集に意図的なものは感じるが、これでは太りもするだろうと納得のいくショットだった。
意外に思ったのはオフはブラウスにスカート姿で観光客になりきり絵葉書なんか買っているKimに対し、何もないグレート・ソルト・レーク・デザートを歩くBlack Francisの、ステージとは別の顔。
音楽ひとすじの人かもしれない。と思ったが、彼女を同行していて別行動したかったのかも
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5月13日(木)
Sebadoh / May 5, 2004 / 40 Watt Club, Athens GA
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- New Worship
- Ride The Darker Wave
- I Can't See
- I Believe In Fate
- Good Things
- Careful
- License To Confuse
- Rebound
- Got It
- Three Times A Day
- Magnet's Coil
- S. Soup
- Skull
- The Freed Pig
- Spoiled
- So Long
- Nothing Like You
- Give Up
- Punch In The Nose
- Homemade
- Soul And Fire
- Sixteen
- Two Years Two Days
- God Told Me
- Flame
- Soul Mate
- Healthy Sick
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"Turboacoustic" tour
- Lou Barlow - guitar, vocals
- Jason Lowenstein - bass, vocals
- Boom Box
しばらく眠っていたSebadohがようやく目覚め、4/17のLouisvilleを皮切りに1ヶ月のUSツアーを開始した。
4/30はSonic Youth, J. Mascisとジョイントのようだが、Dinosaur Jr.時代かなり揉めたという話はもう水に流せたんだっけ。
あらかじめ録音したドラムスをふたりの間に置いたぎんぎんに光るboom box(昔のでかいラジカセ)から流していたそうで、想像するだけで頭を抱えそうなセット。
その上Lou Barlowはシンバルが嫌いだそうでほとんど使わず、合いの手にせいぜいタンバリンの鈴が入るくらい。
アルバムの手書きの曲名が読みにくく、曲名も知らないまま愛聴していた「New Worship」「Magnet's Coil」「Rebound」「The Freed Pig」「Homemade」「Sixteen」など次々に聴け嬉しい。新曲はまだ作っていないのかな。
客席で一緒に歌っている人もいるが飲みながらのお喋りも結構多い。
楽屋を訪れた人によると演奏を録音する客にもお咎めなしだそうで、おかげさまで当方もそのおこぼれに預かっているのだった。
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5月8日(土)
連休中読んでいた『男の首・黄色い犬』あと少し。
日本しか知らないので外国の小説に出てくるその国の風俗・習慣は楽しい。
『黄色い犬』の舞台はブルターニュ地方の港町。
カフェの飲み物の受け皿にはその定価が数字で焼き付けてあるという。
そうか、回転寿司の皿と一緒だ。
- ジョルジュ・シムノン『家の中の見知らぬ者たち』(読売新聞社)
- ジョルジュ・シムノン『妻は二度死ぬ』(晶文社)
- ブライアン・キャリスン『無頼船長トラップ』(ハヤカワ文庫NV300)
すぐカミソリをふりまわしスコットランド語で罵詈雑言をわめき散らす、という脇役が登場するのを解説で読んで食指が動いた。
昔『銀河ヒッチハイク・ガイド』(鬱病のロボット)を読み始めたのと同じ動機で不純なことこの上ない。
息子が学校の紹介で採用されたアルバイトが「宝くじの袋詰め」。
全部貰って来い。
5月7日(金)
Peter Hammill 日本公式サイトから、別途に注文した "incoherence" の特製歌詞シートが届く。
歌詞が印刷されている用紙は「16世紀の技法に基づくアート綿紙」とのこと。
もともと西洋では麻や綿(ぼろ布を収集する専門業者もいた)から、抄紙機が発明されるまでは手漉きで紙をつくっていて、インクの滲み止めにはゼラチンを使用していたそうだ。
この製法だと紙は中性なので劣化しにくく、数百年の保存に耐えるらしい。
"incoherence" は「(口から発せられるものも、紙に書き付けられたものも、頭の中で考えていることも含めた)言葉」がテーマとなっているから、単なる印刷物と言ってはそれまでだが、歌詞を記した紙質にもアーティストの意識を汲んでこだわったのだと思う。
5月5日(水)
- サイモン・ブレット『スターは罠にご用心 (Star Trap)』(角川文庫)
- サイモン・ブレット『殺しの演出教えます (An Amateur Corpse)』(角川文庫)
ブックオフに似たリサイクル書店にて。
原題は二重の意味を持つらしく、star trapとは「ヴィクトリア時代の劇場で出演者の登・退場に使われた、星形に開くせり」のことだそうだ。
著者はOUDS部長→BBCという経歴だし同名映画の原作『殺意のシステム』が風変わりでおもしろかったから、この「俳優探偵チャールズ・パリス=シリーズ」も楽しみだ。
リサイクル書店も棚が一杯になり在庫処分をしたいらしく、2冊で100円。
5月4日(火)
かもめ→のぞみ→実家で下の子を拾ってからクルマで帰宅。
そういえば福砂屋のカステラは空港にあって駅にない。
反対に松翁軒のは空港になくて駅にある。
チョコラーテは実家への土産にした。
明日は完全休日。
5月3日(月)
花嫁の教区の教会で結婚式。
大司教の親戚筋だという先方はカトリック教徒だが甥は仏壇を守る長男なので、「信徒同士の結婚式」とは少し形式も異なるらしいが、教会で芸能人が挙げる派手な結婚式や映画の挙式シーンとの違いが素人目にもよくわかった。
花嫁が父親とともに入場したり、誓いのキスをしたり、教会から出てきた新郎新婦をライスシャワーやフラワーシャワーで迎えたりなどしないんだな。
カトリックでは賛美歌と言わず「聖歌」なのか、とひとつ勉強になった。
披露宴はホテルで。
汁物から始まる卓袱料理に満腹。
それにしても友達を見ればその人物がわか(以下自粛)。
(披露宴会場とは別の)ホテルマンである身内ふたりが口を揃えて言うには新婦が泣き出したため余興を中止させたこともある、とのこと。そのひどい内容を聞いて納得。
もちろんすべてではないと思うが○○官や○官の皆さん、あまり羽目をはずさないように。
思い出に残るいい宴となるよう心がけているのは招待者はもちろん、婚礼係も同じ。
5月2日(日)
博多乗換えで長崎へ移動。
移動のお供はシムノン『男の首・黄色い犬』。
車中で「男の首」は読み終える。
メグレ警視ものだが読後感は『雪は汚れていた』に近い。
家人の実家。埼玉から義妹(上)一家と義妹(下)夫婦が既に到着していた。
義姉一家と姑が住む家に総勢14人(うち子供2人)が泊まるのだが、人数分の寝具が収納されているのが田舎の家のすごいところ。
こんなに家族が揃ったのは数年ぶり(法事)なので話も尽きなかったが、つけっ放しのテレビにヤング・ミュージックショーのKISS来日公演が映し出された。
思わず見入っていると、義妹(下)の配偶者がにやりとして「おれ、行ったよ」彼とは同い年で音楽を聴いている時代がかぶり、これは羨ましかった。
5月1日(土)
もはや記憶が薄れているが…
夫婦で5月3日に出席する親戚の結婚式のため黄金週間は大移動。
今日は朝から車でまず息子の下宿先である大阪へ。
設定の助っ人をしてインターネット開通を確認し、実家へ移動。
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