Diary(1/1-31)

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1月31日(金)

摂津守が免許の更新に行くので、試験場からの帰りに拾ってもらうことにして古書店のそばでほれ、と降ろしてもらう。
  • 久生十蘭全集(2)(三一書房)
  • セシル・ビートン『ファッションの鏡(The Glass of Fashion)』(文化出版局)

1月29日(水)

(ほんとは30日未明だが)『(The Grass Harp) グラスハープ 草の竪琴』をBS-2で見る。 ドリー役パイパー・ローリーのエプロン姿はいつも野の花を思わせる淡い色で、物語のヒロインだから年恰好はおばあちゃんに近いがコリンと話している様子は少女のようだ。 ドリーとコリンがグラスハープ(葉ずれの音)に耳を傾ける草原の濃い緑がちょっと見かけないくらいいい色で、この場面を壁紙にしたいくらい。 で、エンドクレジットで監督名をみて、判事役ウォルター・マッソーの息子さんと知った。
ファーロング君はきれいだけど口元に品がなくて、大きなお世話だが笑わないほうがいいな。

1月28日(火)

久生十蘭『少年』を読む。 とても短い作品で、昭和19年11月発表なのに「天皇陛下万歳」もなく、「腸(はらわた)をえぐる日本子守唄」。 限られた条件下で作家の精一杯の抵抗かもしれない。

1月26日(日)

PUFFYのプロデュースを始めた頃から奥田民生の方はちょっとご無沙汰になってしまったが実はユニコーン時代が好きで、『ULTRA SUPER GOLDEN WONDERFUL SPECIAL』を注文してしまった。6666円はかなり痛いがCD3枚よりも「全ビデオ・クリップを網羅したDVD」が目当て、とにかく『ペケペケ』は臆面もなくバカで大好き。 NHKのジャストポップアップという音楽番組には常連のごとく出演していたので録画したテープがたくさん残っている。 カビが生えないうちに何かに保存しておきたいなぁ(誰がみるってもちろん自分の老後の楽しみ用)。

1月24日(金)

アルバイト先は21日が翌月度の始まりで今めっぽう忙しく、毎日残れるギリギリ(17時が限度、と上司には話してある)まで仕事を詰め込んでいる。 すっかり日が落ちてしまったが寄り道がしたくなり芸文センターの裏にある小さなレコード店に入る。 職場の近所なのに年に一度行くかどうかだが、70年代フレンチポップスのようなBGMが流れている店内で初めてCaptain Sensibleのアルバム見つけたんだなぁ、と思うとなんだか懐かしくなったのだ。 相変わらず真っ白な壁にLPがきれいに飾られ、レコードの在庫は少なめでも厳選しているらしくすべてにスタッフのコメントつき。 店の傾向から「置いているんじゃないか」と少し期待していったとおり、SOURCEレーベルも独立した仕切りがありTurin Brakes 'Long Distance'の7インチがディスプレイされていた。 既に持っているものでもここで買えば次の作品も扱ってくれるかもしれないから、と文庫1冊買うつもりで購入。 バカだなぁ、と思うがしばらく弁当持参で無駄遣いもしていないからと自己弁護。

『千と千尋の神隠し』期待してみたものの単純に湯ばあば(夏木マリだったのか)の顔が気に入らないのと、ハクといつかまた会えるよね、ってそこにはもうマンションが建ってしまったのにどうして会える? 子どもがみていろいろ思うことは多い映画かもしれないが、千尋が変わってもあの両親は前と同じわけでしょう。 戻っていく現実はなにひとつ変わっていないわけでしょう。
中途半端に道徳的な(押しつけているとは思わないが)「不思議の国のアリス」みたいだった。 もちろん見た子が必要以上の欲を持たず一所懸命に努力すること、人のためにつくすこと、を汲み取ってくれればありがたいが、逆に自分はつくりものの中に説教臭いことを一切求めたくないのできっちり楽しめなかったというわけだ。
物語とは別に視覚的にはとても楽しめて、台詞のない場面が特によかった(トトロなら蒔いた種がいっせいに芽を出し、みるみる大木に生長していくところが好きだ)。 電車の中で千尋とカオナシが並んで座っているところとか、半透明の乗客が無言で網棚から荷物を降ろし下車していくところ。 カオナシだけは映画を見る前も見終わってからも大好きなキャラクター。 ということで録画しておいたきのうのピンクパンサーを見直し。

The Return Of The Pink Panther / Blake Edwards / 1975英 (113min.)
『ピンクパンサー2』
「クルーゾーと比べたら、どんな破壊王(台詞ではAttila the Hunと言っている)も赤ん坊だ。」 ワンパターンだからいつも次の展開は読めてしまうんだけど、クルーゾーが災難を引き起こすのを期待しつつ息を詰めて見守っている間の緊張感がたまらない。

1月22日(水)

熟睡のところ「携帯を落とした(いっそ落として壊れたほうがまし)」と叩き起こされた。
うんざりなので詳しくは聞いていないが時間帯と口調から、飲んでいた店に置き忘れたんじゃないか? 赴任先で一度は落とすのがまるでマーキングのようだ。 登録されている番号や名前が悪用されないことを願うばかり。
その後:アラームセットしていたため、玄関に転がったまま6時半にぶるぶる震えていたのを発見したそうだ。やれやれ。

1月20日(月)

The Ice Storm / Ang Lee / 1997米 (113min.)
ice storm=「着氷性悪天」「凍った雨をともなう暴風」だそうだ。
子役というには微妙な年頃のフッド家の子どもトビー・マグワイア(親の言うなり)とクリスティナ・リッチ(童顔にだまされてはいけない)、カーヴァー家の子どもイライジャ・ウッド(間が悪くて気の毒だ)、アダム・ハン・バード(将来が気がかり)がなまなましくて怖いくらい。 大人の世界は言うに及ばず。 家族が久しぶりに揃って感謝祭の食卓を囲むダイニングなど冬木立に囲まれたガラス張りだ。 暖房されていることはわかっていても見るほうは寒いんだよう (監督は雪とも氷とも縁のない台湾出身だというのに映像がとことん寒々しい)。 製氷皿から氷を取り出したりロックアイスを鷲掴みにしてグラスに放り込んだり、水溜りに足を突っ込んだり氷雨に打たれたり。 カーヴァー夫人ジェイニー(シガーニー・ウィーバー)が不倫に走るのは(あのご主人では気持ちはわからないでもないが)心も満たされていないからだとわかるところだけが(ウォーターベッドの真ん中で胎児のように手足を縮めて眠るところだけは水、といっても)羊水のイメージで人肌。

嵐の翌朝、両家でひとり蚊帳の外の少年が列車から降りた時、揃って出迎た家族の姿を見てうっすら顔をほころばせる(もちろん何も知らないからこそだけど)。 数時間前に死んだ隣の子の重みをまだ覚えているであろう父親がこらえきれず肩を震わせすすり泣くのも無理はないか、というなんともいえないいい表情だ。 ただこの一家はこの子のおかげでわずかでも家族の絆を取り戻せるかもしれないが、家族を繋ぎとめるかなめを失ったカーヴァー家の行く末は?弟の心は? 両家が隣同士の付き合いをこのまま続けていけるだろうか。 同じアン・リー作品の『ウェディング・バンケット』をみても、息子はともかく父親の気持ちを思うと何もかもうまく収まりめでたしめでたしという結末は実際にはほとんどあり得ない、ということだ。

時代はニクソンが支持を失う1970年代前半、テレビ画面は(おそらく)「グリーン・ホーネット」、季節は感謝祭。 つきものの七面鳥も小道具として威力を発揮、冷凍庫からごろん、と登場する様子は死体のよう。 ローストが感謝祭の食卓で家長によりうやうやしく切り分けられるのだけど、やがてぎざぎざのきたない切り口をみせた大写し(親は子どもを置いてパーティーに行くので、残り物で済ませるる早めの夕食)。 一家の見せかけと現実を見せつけられているようでなんだかなぁ。

1月19日(日)

宇多田ヒカル・ライブストリーミングイベント「20代はイケイケ!」をやるよと摂津守から電話。
プロジェクトXのビデオを見るのが好きだそうで、『地上の星』の歌まねを聴けたのがお得だったかなぁ。 最後のほうで陽水の『少年時代』を含め3曲歌っていたが、トークがあまりにつまらなくて上の子は自室に戻り、喜んで見ていたのは下の子だけ(わたしはPCをあけわたし横目でみる程度)。 がらんとしたスタジオでカメラに向かってのトークは確かにやりづらいだろうけれど、たいした話もできない小娘に高額のギャラが支払われているという自覚は全然な(以下自粛)。

1月18日(土)

広告メールがうっとうしいので「未承諾」「未承認」を件名に含むものは削除する設定にしているが、「承諾広告」が来た。敵もさるもの、この確信犯め。

11月からのヘヴィーローテーションであるTurin Brakesは本国はともかく日本での知名度がいまだに低く、もちろんファンサイトもなさそうなので自前でなんとかすることにする。 自分のためと割り切ればとことん趣味に走れるというもの。 それに興味をもってつくり始めたら廃盤だらけで困った、というCaptain Sensibleほどの苦労はなさそうだ(でもバカな子ほどかわいいというのも事実なのだ)。

1月17日(金)

Saturday Night Liveにとうとう例の偉大なる将軍様(誰が扮したんだろう)ネタが登場したのには驚いた。

1月16日(木)

猿の手が生えているとしか思えない不器用さで何度ネジを落としそうになったかしれないが、とにかくLANボードを取り付けモデムにも繋いで常時接続。 設定作業をする背中に殺気を感じたか、お子たちも無事開通するまで近寄ろうとしなかった。 速さを実感するのはなんといってもメール送受信とファイルをアップロードする時だ。

吉田美奈子のライヴを半分だけ聴く(感謝感謝)。 'Lovin' You' で客席にコーラスを促すのも貫禄のなせるわざだなぁ。

1月15日(水)

Peter Cookで思い出した本が、ロバート・ルイス・スティーヴンスン&ロイド・オズボーンのナンセンス探偵小説『箱ちがい(The Wrong Box)』(国書刊行会)。 長い間「お取り寄せ」扱いだったが現在はamazonでもすぐに入手可能らしい。いい時代になったなぁ。 映画のクレジットには原作者スティーヴンスンとしか書かれていないが、実は彼の後妻の連れ子であるロイド・オズボーンが書いた原稿にスティーヴンスンが手を入れた共著。 クック&ムーアの映画デビュー作なのだ。 しかもロケ地がバース!

1月13日(月)

新大阪10時の新幹線で帰る。 車内できのう買ったthe Soft Boys 78年のライヴを聴いていたところ聴いたことがある曲、と思ったらなんとタガがはずれたような'Cold Turkey' だった。

1月12日(日)

実家に自転車を返し、そのまま昼までのんびり。 昔エアチェックしたカセットテープが残っているかと部屋を探したが、そういえば「音楽ものは処分していい」と言ったような記憶もあり、結局出てきたのはアラン・アルダ主演のテレビ版『マッシュ(M*A*S*H*)』放映時にラジカセをテレビに近づけて録音したカセットテープが4つほど。 (いまだに実家にはビデオデッキがないが)昔はせめて音だけでも残そうとこういう事をやっていたんだなぁ。

午後からまた梅田に出て、今回携帯端末が壊れてメールのチェックができないためJR大阪駅のインターネットカフェへ。 このへんの相場なのかもしれないが、30分250円は自分の感覚ではかなり高いよ。 知人よりの情報で、大阪で某レコードチェーン(独自の趣向を凝らした特典で人気のあの店)の出張セールがあるという。 しかも会場は梅田から歩いて5分のあのビルだ。 ただし来月。 うええええん。
そういえば"The Day Dave Broke Richard's Heart"(うろ覚え)正しくは"The day Dave nearly broke Richard's heart"らしい。ちなみにアルバムタイトルは"Afters"とかいう副題のアルバムがあったが、いったい何だったんだろう。 もちろんDave StewartとRichard Sinclairに違いないのだけれど。
  • the Soft Boys "NEXTDOORLAND" (PCD-23287)
  • the Soft Boys "Rout of the Clones" (FEG 002)
夜は(念願の)ふぐ雑炊。
持たされた携帯に摂津守がメールを入れていたが、"NEXTDOORLAND"を聴きながらその時間21:30にはもう寝ていた。 ひとりの時はひたすらおのれの本能に忠実に行動するよう体内プログラムが組まれているらしい。 Robyn Hitchcockもさすがに声は年をとったが、相変わらず妙な歌を歌っているのがちょっと嬉しい。

1月11日(土)

連休を利用して名目上は「実家への顔出し」「別荘の掃除」で携帯を持たされひとりで帰郷。
新幹線のシートに腰かけた瞬間からの解放感がこたえられない。 部屋の真ん中に小さなちゃぶ台を出してひとり正座のままデザートの100円ムースを食べるのが憧れ、というのもどういう人間だと思うが、要するに普段とまったく違う生活をしてみたいということだ。 密かに憧れていたレトルトの雑炊もこういう時しか食べられないが、実家で夕食をとる約束なので今日は見送り。

今回は本代もかからず助かった(もし今回大友克洋の『ヘンゼルとグレーテル』をふらふらと買っていたらそうもいかなかったが…)。 ロアルド・ダールなど30円、もっとも高いバラードで800円。
  • 久生十蘭『紀ノ上一族』(出帆社)
  • 夢野久作『狂人は笑う』(角川文庫)
  • J.G.バラード『ザ・ベスト・オブ・J.G.バラード』(サンリオSF文庫)
  • ロアルド・ダール『飛行士たちの話』(ハヤカワ・ミステリ文庫22-2)
  • 荒俣宏『漫画と人生』(集英社文庫 荒俣宏コレクション)少女マンガ家を目指していたという荒俣氏のマンガも拝め、大島弓子や高野文子の作品の評論も読め、巻末には楳図かずおとの対談までついているという盛りだくさんな内容。 布団の中で読んでしまったので別荘に置いてきた。
レコードはかさばるのでやめておこうと思ったが、こういうボックスは中身をみるまで収録曲がわからないし、この人の作品は音もアートワークも好きだから(自分に言い訳)。 7インチの5枚組。
  • Bill Nelson "Permanent Flame - The begginers guide to Bill Nelson" (Jean1)

1月10日(金)

いったい何をして過ごしたかほとんど記憶にない1週間がようやく終わった。

1月8日(水)

United Kingdoms / Ultramarine / CD (BLANCO Y NEGRO 4509-93425-2)
  1. Source
  2. Kingdom
  3. Queen Of The Moon
  4. Prince Rock
  5. Happy Land
  6. Urf
  7. English Heritage
  8. Instant Kitten
  9. The Badger
  10. Hooter
  11. Dizzy Fox
  12. No Time
'Kingdom'の歌詞はヴィクトリア朝の詩人・チャーティスト運動の指導者 Ernest Jones の'The Songs of the Lower Classes' 3,2,4節、曲はUltramarineのふたりとRobert Wyattの共作、ヴォーカルはWyatt。
詩もWyattの声も聴いていて本当にやるせない歌だが、これを鼻歌に年末の拭き掃除をするととても作業がはかどるのだった。

We're low 〜 we're low 〜 we're very very low ...

1月6日(月)

12月に就任した新社長による年頭の挨拶が「誰でも社長になれる時代になりました」そこまで言わなくても……。

1月5日(日)

Wonder Boys / Curtis Hanson / 2000 / 112min. / DVD(輸入盤Paramount33261)
実はトビー・マグワイアが『サイダーハウス・ルール』以来お気に入りで、この作品も国内盤が待ちきれず買ったのに、見ないまま年を越してしまった(バカ)。 会話が早すぎて英語字幕があっても理解が追いつかないのは情けない。 マグワイアは内面を覗かせないキャラクターをここでも上手にこなしているが、その彼を食ってしまうのが(キャストとしては3番目か4番目の)ロバート・ダウニーJr.! あの"Jimmy, Jimmy, Jimmy…"は、どんなシーンよりも説得力がある。
マイケル・ダグラス演じる主人公は序盤で犬に噛まれた足をずっと引きずっているのだけど、引きずっているのは(足だけでなく)去っていった3番目の妻、彼の子を妊娠した不倫相手、7年間も未完のままの小説、ダッシュボードに隠したグラスをすべてひっくるめているのだろう。

ところでエロール・フリンがパプリカをそういう目的で使っていたというのはホントだろうか。 それともわたしの恥ずかしい聞き間違い?

それから成功への一歩を踏み出したJames Leerくん、君は借りっぱなしの図書館の本をあれからちゃんと返したんだろうか。 細かいことだけれど、ちょっと気になる。

1月4日(土)

引き続き持ち物整理。 今日はDVDのリストを(適当に収納されているのを見かねた摂津守がExcelでおおまかなフォーマットを作ってみせる)作成。 輸入盤のほうが多いが約160タイトル、ボックスセットを合わせると結構な数になる。 順不同に入力したタイトルも瞬時に並び替えできるのが便利、と今頃感心しているのだった。 LDやCD、レコードに本も一度リストをつくっておけば便利なのはわかっているが、さらに数が多いからふんぎりがつかない。

1月3日(金)

年末にし残した持ち物整理を今頃続けていて、映画パンフレットを箱詰め。 『モントリオールのジーザス』『フェラーラ物語』『ライトハンド・マン』などパンフレットでしか知らない作品もいくつか。

木枯し紋次郎の第6〜10話をみる。 「紋次郎さんをみよう」とお子が言うほどにわが家ではポピュラーな存在になってしまったが、「女郎」「手ごめ」という言葉が出てくるとどう説明していいやら。 ボックスセット第二弾は2月に発売されるという。 テレビ放映されたものは第2シリーズ、続・木枯し紋次郎、新・木枯し紋次郎と続き、とにかく全話収録されるそうだから藤田敏八や神代辰巳が監督する新シリーズまで買ってしまうんだろうなぁ。

1月2日(木)

今年最初のブックオフ。
  • 『ビートルズ詩集』(シンコー・ミュージック)
  • 『スコット・フォースマン英語類語辞典』(秀文インターナショナル)
  • アルベルト・モラヴィア『黒マントの女』(集英社文庫)
  • 星新一『声の網』(新潮文庫)
『声の網』など何回も読んでは手放し、また買っては手放しを繰り返し、手放してからまた読みたくなる本。 『ビートルズ詩集』は見開きの左に歌詞、右に対訳。 アルバムは2枚しか聴いていず、とにかく原詞を読んでみたかった上に訳者が岩谷宏なので。 英語類語辞典は、こういう類の本を暇つぶしにめくるのが好きだという理由で。 モラヴィアは『暗殺の森』の原作『孤独な青年』が今のところいちばん好きだ。

夕食どきに正月番組を見る気が起きず、DVDの木枯し紋次郎の第3〜5話を見る。 笹沢左保の原作を(買った当人よりも先に)読んでいる息子と摂津守が「原作はもっとヒサンだった」とまた突っ込みを入れていた。 「峠に哭いた甲州路」の女性ゲストは黒沢のり子、知らない名前だったが妙に存在感があり、他に出演作品がないかと探したら三島由紀夫原作・増村保造監督『音楽』のヒロイン役だった。『音楽』読んでいるんだけど……

1月1日(水)

大型電器店の初売り広告を見て「5台限り」激安ポータブルMDプレーヤーを朝から並んで手に入れた摂津守が、持っていない下の子に「この値段で譲ってやろう」と持ちかけ話がややこしいことに。
上の子がアルバイト代で上級機種に買い換える予定で、兄のお下がりをほぼ同じ値段で買い取る約束をしていたのだ。 兄のMDウォークマン(商品名だけどいいか)の方がグレードは上、しかし父からは新品が。 金額の問題でなく約束を反古にされたことに息子は腹を立て、娘の代わりに自分が引き取ってやろうと申し出る摂津守の別荘にはMDつきコンポがなく、新年はどんよりと幕を開けたのだった。

思い出したのが、リトルリーグで野球をしていた当時小学生の弟に父がグローブを買ってきたのだけれど、(巨人ファンの弟に)田淵のサイン入りだったこと…

2001Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec
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