1月31日(土)
Robert Fripp & David Sylvian / October 26, 1993 / Nakano Sun Plaza Hall, Tokyo
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- God's Monkey
- Brightness Falls
- Every Colour You Are
- Jean The Birdman
- Firepower
- Damage
- Exposure
- Gone To Earth
- 20th Century Dreaming
- Wave
- Riverman
- Darshaw
- The First Day
- Blinding Light of Heaven
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"Live in Japan"というタイトルで国内盤LDも出ていたらしい。映像はないから音だけで我慢我慢。
David Sylvianヴァージョンの穏やかな'Exposure'はFrippのアルバムとかなり手触りが違う。
それもまた良きかな。
アルバム"The First Day"収録曲のほとんどが演奏され、好きな'Jean The Birdman'も'Firepower'も聴け、Sylvianの声は時に睡魔を誘い、'20th Century Dreaming'ではっと目が覚め、いつの間にか演奏が終わっている、いかん。
ライヴ会場で一期一会の演奏と向き合うのと、「CDでいつでも聴ける」と弛緩して聴いているのとではこんなに差が出るものなのか。
で、このあとやっぱりFrippの"Exposure"を引っ張り出してきた。'Chicago'も久しぶりに聴きたくなったし。
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1月28日(水)
帰ってテレビをつけたら『ロミオとジュリエット(……ゼッフィレッリのあの作品)』が放映中。
電車の中でページをめくりづらくなかなか進まないがモラヴィアの『無関心な人々』を読んでいる。
ハヤカワ文庫(千種堅訳)ではミケーレが(24歳の誕生日を迎える)カルラの「兄」となっているが、ミケーレとリーザの関係を考えると「弟」と捉えたほうがしっくりくる。
年増の色香で誘惑するなら(中身はともかく見かけは)うぶな少年のほうがお話もおもしろいと思うのだが。
1月25日(日)
Thomas Dolby / February 26, 1984 / Dominion Theatre, London
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- Dissidents
- The Flat Earth
- One Of Our Submarines
- Puppet Theatre
- New Toy
- Airwaves
- I Scare Myself
- Hyperactive!
- Europa And The Pirate Twins
- She Blinded Me With Science
- Windpower
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80's rules!
'I Scare Myself'に合わせて左手の指を屈伸すると速すぎず遅すぎずちょうどよく、この曲が今日のヘヴィーローテーション。
定期的に(10秒×50回/日)腕を上げ、指の屈伸をすると血行が良くなりむくみと痺れが少し治まる。
この季節しもやけになりたくないなぁ。
Lene Lovichに書いた曲'New Toy'もしっかり演奏しているし'Airwaves','.Europa And The Pirate Twins'のライヴヴァージョンを聴くのは初めて。
'Windpower'は'Sgt. Rock''Wait Yill Your Boat Goes Down'に通じる感じ。
XTCに憧れてBarry Andrewsの後任を狙った(が叶わなかった)Thomas Dolbyだから、共通項はあるんだな。
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1月20日(火)
しかし妻・子守・秘書と一つ屋根の下に住んでいたって凄い。男冥利(独り言)。
9,30,32,44,50を間違えた。175点。(でもこの試験、作文や話すスキルは全然問われないのな)
1月18日(日)
Rebound / Sebadoh / CDS (SP2846)
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- Rebound
- Social Medicine
- On Fire (acoustic)
- Magnet's Oil (acoustic)
- Rebound (acoustic)
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例により手書き文字で(seBADoh)と無造作に書かれたジャケット。
Lou Barlowが関わるユニットが多すぎて全部把握できる日が来るとも思えないが、音楽をつくるそばからリリースしているみたいなので忘れかけた頃にこんなシングルが(中古の)店頭に出てきたりする。
大好きな'On Fire'のアコースティックヴァージョンも収録されているのがまた嬉しい。
活動の幅が広い割にスケールを小さく感じるのは、路上に黒い布敷いてアクセサリー並べている兄ちゃんの姿と通じるものがあるからか(失礼な)。
でもいかにも「音楽を作っている」みたいでそういうのもまた好きなんだな。
そういえば彼のサイトではTシャツも通販しているが、本人自らモデルとなり鏡に向かってカメラ構えているのだ
……小さい女物もね。
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1月15日(木)
Jeff Buckley / February 4, 1997 / Knitting Factory, NY
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- Lover, You Should've Come Over
- "Song 21" (Jewel Box)
- Morning Theft
- Grace
with Gary Lucas
- The Sky Is A Landfill
- Everybody Here Wants You
- Yard of Blonde Girls
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Knitting Factory10周年記念「誕生パーティ」でのソロパフォーマンスで、演奏は40分ほど。Lou Reedも来ていたそうだ。
この日の'Grace'では、'original guitar music man' (と演奏の前に紹介された)元Captain BeefheartのギタリストでJeff Buckleyがソロになる前に参加していたGods & MonstersのGary Lucasがギターを弾いているから、グラスとカトラリーで即興パーカッションを鳴らしているのは本人か。
'Grace'はGods & Monsters時代のやや穏やかなヴァージョンのほうも好きだ。
のちに『素描』(未聴)に収録された新曲を、('Yard of Blonde Girls'はNymphsのカヴァーというから)4曲聴ける。
余計な知識を増やす前に聴けてよかった。'Jewel Box'は歌詞もしんとして美しい。
官能的に'grapefruit juice sex for breakfast(想像を逞しくしよう)'と歌うファルセットの持ち主と(DVDでもみられるような)曲間の「普通の兄ちゃん」とのギャップが凄かった。 |
1月14日(水)
『仕立て屋の恋』読み終える。
映画化された邦題をそのまま使用したとのことだが、原題『イール氏の婚約』と『仕立て屋の恋』では受けるニュアンスが全然違う。
とにかく、シムノンのこだわるところが少しつかめたような気がした。
1月12日(月)
ブックオフにて。
- ジョルジュ・シムノン『仕立て屋の恋』(ハヤカワ文庫NV656)
- チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』(ハヤカワ文庫NV927)
ひとつは資料として、もうひとつは「ファイト・クラブねた」というのがどうもわからなくて。
実はこの映画はキャスト以外全然知らないのだ。
エドワード・ノートンだから公開された時から興味はあったが、2時間あれば別の作品を見たりしていたので、「ファイト・クラブ」というと映画より民放でやっていた「ガチンコ」の竹原の「ボコボコにしちゃるけえの」がまず頭に浮かぶのだ。
パラニュークもオレゴン州ポートランド在住の作家ではないか。偶然が続くものだ。
1月11日(日)
Radiohead (Thom & Jonny Acoustic) / December 8, 2003 / Maida Vale Studios
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- Go To Sleep
- I Might Be Wrong
- Like Spinning Plates
- Bulletproof
- Follow Me Around
- Fog
- Lucky
- No Surprises
- Karma Police
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Broadcast live on BBC Radio 1
12月に放送されたシンプルなアンプラグドセッションでいっそうThom Yorkeのヴォーカルが引き立っている。
シングルや日本独自の編集盤が多くて気づかなかったが、アルバムでのリリースはえっ?と思うほど意外に少なかった。
(今頃我ながら間が抜けていると思うが)80年代後半から10年ほど音楽に親しむ生活をしていなくて、それまで読んできた雑誌もまとめて手放したので気がついたら知らないバンドだらけだったのだ。
RadioheadもXFMやBBC、KCRWで録音したライヴ音源を聴いた回数のほうが多い。
そういえば、去年の7月に出演したMontreux Jazz Festivalのオフィシャルでは今でも2時間ものライヴ映像がオンデマンドで見られるのだ。
年末にBBCで放送されたこのスタジオアコースティック・セットは、演奏後にメンバー4人(ひとり欠席か)による質疑応答のコーナーも設けられていたというが、聞いてもきっとわからなかったろうな。
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1月9日(金)
『心臓を貫かれて』下巻も読み終える。
上下巻とも表紙に使われているのは、この実話の主役ゲイリー・ギルモアのちょうど心臓の上にあたる左胸に(血を連想させる)赤い文字で"Shot in the Heart"(原題)と書かれた子供時代の写真だ。
「おまえなんかどこかに入れられて、そこでエイエンに生きていけばいいんだ。
それがムクイだ。
おまえになんか死ぬシカクはない。
ありったけのムネのアクイをこめて(名前)」
「これを読んで長いあいだ、俺は落ち込んでいた」と彼は言った。
その手紙に返事は書いたのかと僕は訊いてみた。
「ああ、ちゃんと書いたよ。
『そんな小さなうちから胸に悪意を持ったりしちゃいけない。
私も若いころに悪意を持っていた。
その結果がどうなったか見てごらん』ってな。」(下/p257)
1月7日(水)
日月火曜、家族の寝静まった深夜から明け方までああでもないこうでもないとない知恵をひねり出す作業を続けている。
その前に寝ているので睡眠不足にはならないが、本当に集中している時は音楽を聴こうという気にもならない。
どうやら一度に複数のことを処理するほど器用ではないらしい。
自分の書いた文章をプリントアウトして読み返してみると、冷や汗がたらたら。
言葉として考えていることも漠然としたイメージもそっくりそのまま伝えることができたらどれほど楽だろうか。
そういうわけで暮れに発送されたパンクエイドのクリスマスシングルも開封して中身の確認をしたまままだ聴いていないのだが、自分の伝えたいことを、時にそぎ落としながら、粘土細工のように少しずつ完成させていくのは楽しい(ぜいぜい)。
1月3日(土)
冷蔵庫がただの箱に戻っていた。
そうとも知らず食料品を買ってしまったので、冬を幸い、まとめてベランダに出してひと晩急場をしのいでいる。
15年ほど使っているのでそろそろ買い換えてもいいだろうか。
『心臓を貫かれて』を読み始めると、立ち読みしていた時にはかなり内容をすっとばしていたことに気づく。
- Jeff Buckley "Live A L'OLYMPIA" CD (COL 503204-9)
- Jeff Buckley "Live in CHICAGO" DVD (CVD 50216)
- Motorpsycho "Roadwork vol. 1" CD (3rd ear 0199)
1月2日(金)
5日までキャンペーン期間でブックカバー贈呈、というブックオフへ。
あまり認めたくないが自分という人間は本(を見つけるの)が好きなのだ。
読む時間がないじゃん。
- カート・ヴォネガット・ジュニア『チャンピオンたちの朝食』(ハヤカワ文庫SF851)
- アラン・シリトー『ノッティンガム物語』(集英社文庫)
- マーヴィン・ジョーンズ『ジョンとメリー』(角川文庫)
- フランコ・ゼッフィレッリ『ゼッフィレッリ自伝』(創元ライブラリ)
『ジョンとメリー』実家に置いてきた筈だが年々自分の部屋の私物が少なくなり、いつの間にか消えていた。
必要な本はすべて持ってきたからあとは処分していい、と言ったような気もする。
「メリー」が卵をふんだんに使って作るデザートの「ツァバリョーネ」がいかなるものか当時から気になっていたがサバイヨン(zabaglione, sabayon)のことらしい。
映画でメリーを演じたミア・ファローは短毛種のネコのようだった。
ゼッフィレッリ自伝では監督が美貌で選んだ(としか思えない書き方なのだが)主演男優、たとえばロミオ役や聖フランチェスコ役の俳優が現場では使いづらい人物で、一度限りで彼の作品から消えていったことなど「自分が見つけた俳優で必ずしも運が良かったとはいえない」と、そこまで言うだろうか…
「向田邦子の恋文」をみた。岸本加代子と赤いマフラー巻いた岸部一徳のカップルがよかった。
1月1日(木)
はからずも年末年始は故人の音楽ばかり聴くことになった。
Jeff Buckley / February 22, 1995 / Logo Club, Hamburg
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- Dream Brother
- So Real
- Last Goodbye
- What Will You Say
- Lilac Wine
- Mojo Pin
- Grace
- Eternal Life
- Lover, You Should've Come Over
- Kanga-Roo
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このライヴを聴いてすぐ(スタジオ盤でなく)2枚組"Live at Sin-E"を注文してしまった。'Grace'と'Eternal Life'凄い。
なんという声の持ち主、魂を切り刻んでいるようだ。
いったい何オクターヴ出るのだ。
1997年メンフィスでレコーディング中、夕食に出かけた帰りに着衣・ブーツ姿で川で泳いでいたところタグボートの横波を受け行方不明、1週間後に発見された夭折の天才とのこと。
しかもソロに転向するまで活動していたバンド名があの作品のタイトルと同じGods & Monsters。
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