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4月29日(火)

予約もしないで髪を切りに出かけたら2時間待ちとのことで断念、中古盤専門店のCDシングル100円コーナーで遊佐未森『ポプラ』コーネリアス『Holidays in the sun e.p.』をみつけ、帰って下の子に聴かせたが「この声は……」お気に召さなかったらしい。 家族でも好みは違って当たり前。 そういえばベースのMecken、いつぞやの吉田美奈子のライヴにも参加していたっけ。

いまだに慣れなくて居心地の悪い思いをする言いまわし「○○を聴いて勉強します」、もちろん誠意からそう言ってくれることはわかっているつもりだけど、そういう聴きかたは楽しいか? それに「レンタルしてみます」無闇にものを増やさない、つまらなかったらもう聴かない、いまどきの子はみんなそつがなくて賢いなぁ。

4月28日(月)

ご〜めんなさ〜い、というストロベリー・フラワーのほんわかした歌声で終了した今夜のインターネットラジオ。 今日のBGMはXTCづくし。 うちのベランダでは今ワイルドストロベリーの白い花がふたつみっつ咲いている。

4月26日(土)

3日ぶりに晴れた。

きのうからCDのラベルとジャケットづくりを楽しんでいる。 ラベル作成キットにジャケットとケースインデックス用テンプレートがついていた。 これで編集も楽。 そのうち裁断機がほしいなぁ、と輪郭線に鋏を入れながら思う。
BGMは先週のThe Dream TicketアーカイヴからPrefab Sprout (16 November, 1985 @Reading University)。
  1. Bonny
  2. Cars And Girls (about Bruce Springsteen)
  3. Johnny Johnny
  4. When Love Breaks Down
  5. When The Angels

4月23日(水)

帰宅したらメールサーバーのトラブル。

『長距離走者の孤独』最初のほうを読み返す。 「脂をぬたくった一切れのパン」……"Gods & Monsters"を思い出した。 貧しい炭鉱労働者の家庭に育ったホエールが、肉を調理したあとに出る脂(dripping)をバター代わりにパンに塗っていたみじめな思い出をクレイに語るシーン。 『長距離ランナーの孤独』(映画化された邦題)で主演したトム・コートネイも北部の労働者階級出身、そこまで貧しくなかったものの母親がバターを少しでも安く買うために遠くの店まで通っていたと自伝で回想している。 食べ物にまつわる思い出は大人になってからも忘れない。

4月22日(火)

また妙なメールがきた。 件名が「ジュントロ」本文の見出しが「それ逝けアンパンで!」プレゼントにも最適なペットボトル入り、健康食品の名で代引き宅配だそうだ。 純度99.9パーセントのトルエンは「スリーナイン」とも呼ばれているらしい。そうか、だからヒロインは酩酊メーテルっていうんだな(大嘘)。 やなせたかしも松本零士もいい迷惑だろう。

4月21日(月)

VPRO(オランダのラジオ局)の名前に見覚えが、というより昔自分で何か書いた覚えがあったが、ここで放送されたライヴ収録のスプリット12インチシングル(Captain SensibleとBrotherhood of Lizards)のことを思い出して胸のつかえがとれた。 オランダ語はナ行マ行の目立つなむなむした言葉で、もちろん何を喋っているのかはわからないが、文章は英語と語源が同じと思われる単語と固有名詞から、どーせ目的はwebcastを聴くことなので、どうにかなるものだ。 この自分が言うんだから間違いない。
もともとはTurin Brakesのように日本にはあまり紹介されないバンドのライヴをどこかで視聴できないかと探したのが始まりで、 好きでやっているコンテンツにはわたし同様検索しながらなんとか辿り着いた人が知りたいことをそのまま載せている。 わたしの感想など読むより実際に聴きたい筈だからだ。 セットリストをいちいち書きとめていくのも面倒だが、webcastの曲順まで載せてくれるところは皆無に近いので自分の覚え書き。
宣伝もしていないコンテンツに辿り着いた人の、その苦労がちょっとでも報われればこちらも嬉しい。 ただ先方の都合でもう聴けない(わたしは自分で確認したものしか載せないが)ものがあったとしたら、情報を受け取る側は期待はずれでがっかりするだろうし、そういう気分は自分でもいやというほど経験している。 でも世の中は「そういうものだ(スローターハウス5調だな)」。

4月20日(日)

フランス語のDJが全然わからないので家では流しっぱなしにしていたが、'There There'がRadioheadの新曲なのか。 ずしんずしんというかずんどこずんどこしたドラムスにまたきもちわるいギターが絡む重い音。 きもちわるいけど好きだ。

4月19日(土)

絶版本を人に紹介してどうする! 確かどこかに、と自分の書いたものを探すためにわざわざGoogleのお世話になるのも間抜けだが『魔法の箱』は一昨年の12月に読んだ作品だった。 そういえばこういうこと(愛子さま誕生)もあったなぁ、と久しぶりに読み返して物思いにふける。 昔はだらだらと書いていたのがよくわかる。 今の文が短いのは書き出しから書き終わりまで記憶力が続かないせいだ。

お試しセットで2枚残ったCDラベルシートを(インク3色がなくなりかけているのを知りながら)強引に印刷したら、無地の筈なのに微妙に色の違う細い横縞がたくさんできてしまった。 ま、いいか、THE MUSICのジャケットを真似たと言えば。

4月18日(金)

仕事は昼できりあげ、「黒き猫」の展示が今月いっぱいなので県立美術館で開催中の菱田春草展に行く。 長さ9メートルを越す「四季山水」右からゆっくりゆっくり見ていく。しめくくりはさざ波立つ冬の海原。

Ladytron / 7" / invicta HI-FI(LIQO 12)
  • The Way That I Found You
  • Holiday 601
Roxy MusicのイントロからSFがかった'Ladytron'と関係あるネーミングのかもしれないが、こういうセロリっぽい声も好きなので、というとまるでオヤジか……。

4月16日(水)

聴けるかな、聴けるかな、とわずかな手がかりを辿って訪れた先は何が書かれているか(もちろんDJが何を喋っているか)まったくわからないRadio France C'est Lenoir (約1時間のプログラム)、しかも1日限りのオンデマンド放送で14日(パリ)ライヴの大部分はきのう放送済みか! 運のいい日ばかりじゃないな。 でもアンコールの2曲だけでもよしとしよう、AC/DCやShaggy のカヴァーなんてなかなか聴けるもんじゃない。
  1. SIGHTS : Sorry revisited
  2. WHITE STRIPES : Seven nation army
  3. CAT POWER : Free
  4. GOLDFRAPP : Crystalline green
  5. A.R.E. WEAPONS : Don't be scared
  6. THE FAINT : Agenda suicide
  7. YEAH YEAH YEAHS : Maps
  8. TURIN BRAKES : What's next to the moon
  9. TURIN BRAKES : Angel
  10. RADIOHEAD : There there
  11. QUEEN OF THE STONE AGE : No one knows (remix U.N.K.L.E.)
  12. HIDDEN CAMERA : Golden streams
  13. SLEEPY JACKSON : Good dancers

4月14日(月)

い、いかん。もう明日になっている。 ラジオは楽しゅうございました。 悶々とか紋々とか、いろんな字をあてて笑っておりました(独り言)。 魚喃キリコの例の本は(じつは)絵が好きなので立ち読みで済ませてしまったもので、読んでおもしろかったけど、いやもともと本で泣く、ということがめったにないのでアレなんですが、どうやらひねてしまったらしくもうああいう話では泣けない。

『冬の夜ひとりの旅人が』今読んでいる(らしい)本は『絡みあう線の合間に』……またいいとこで中断するんだろうなぁ。

4月13日(日)

PGの曲は手持ちのPGソロ1〜3で確認。 3(Melt)リリースが1980年だから、演奏された当時'Biko''I Don't Remember'は未発表曲だったのかな。 このプログラム、1週間オンデマンドで流す(先日のXTC Andy Partridgeインタヴューもそう)のでその日聴き逃しても安心だが2時間番組はCD1枚に収まらないのがネック。
    R.E.M.
  1. Old Man Kensey
  2. Gardening At Night
    Turin Brakes
  1. State Of things
  2. Slack
  3. Door
  4. Underdog(Save Me)
  5. Mind Over Money
    Peter Gabriel
  1. Biko
  2. On The Air
  3. Solsbury Hill
  4. D.I.Y.
  5. Moribund The Burgermeister
  6. Animal Magic
  7. I Don't Remember
    Blur
  1. Sunday, Sunday
  2. Tracy Jacks
  3. End Of The Century
  4. For Tomorrow
  5. Parklife
  6. Pop Scene
  7. Chemical World
  8. Girls And Boys

4月12日(土)

BBC 6 MUSIC "The Dream Ticket" 
  • R.E.M. - Nottingham Rock City 1984
  • Turin Brakes - T in the Park 2001
  • Peter Gabriel - Reading Festival 1979
  • Blur - Mile End Stadium 1995
BBCの資料室にいったいどれだけのテープが眠っているのか想像もつかないが、「棚からひと掴み」風にランダムに選んだライヴ音源を2時間流す"The Dream Ticket"は、女性DJのお喋り(解説)を我慢すれば大当たりの日。R.E.M.とBlurはXTCと浅からぬ因縁のあるバンドだし。
Peter Gabrielのライヴ(1979年8月26日)では'Animal Magic'演奏の前にPGが"skeleton from my past"と言っていたぞ Phil Collins, サックスDavid Jacksonと紹介していて(知らなかった)あらあら、とびっくり。
ただし放送された曲順とインターネットで調べた当日のセットリストはかなり違うので、「これなんて曲だったっけ」とPG知らずはかなり 悩むはめになった。

4月11日(金)

仕事は休み。 時間を気にせず昼食をとり、ウィリアム・アイリッシュ『夜は千の目を持つ(Night Has A Thousand Eyes)』(創元推理文庫120)をみつける。 アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ)は『黒衣の花嫁』でも"Blue Moon"の歌詞から引用していた。ジャズがお好きらしい。 森脇真末味の作品『ブルー・ムーン』の復刊も決まり新装版が楽しみだ。

木枯し紋次郎「獣道に涙を棄てた」 盲目の鰐淵晴子が混みあう街中で人の話し声や足音が入り乱れたノイズに方向感覚を失うところや、彼女の白い顔が納屋の戸の隙間から現れるところの怖さ、もちろん鰐淵晴子の力だけど演出(この回は中村敦夫自身)もいい。 ド派手な殺陣は、メル・ギブソンが監督兼主演の映画でつい頑張ってしまう気持ちと一緒かも。
阿藤海(今は「快」だっけ)が若くて上の子がのけぞっていた。

4月7日(月)

『冬の夜ひとりの旅人が』ようやく四分の一。 楽しすぎて先を読むのがもったいない(今わたしが読んでいるのはチンブロ語で書かれた大長編小説『風も目眩も怖れずに』のドイツ語訳、らしいがもうタイトルはどうでもいい)。

4月6日(日)

『焼け石に水』今週中にみられるかな。

教えてちゃんは律儀にお礼を書き込んでくれた、「とさん」宛に。 ただでさえ名乗るのがこっぱずかしいHNなのになぁ。 見なかったことにしよう。 お子ちゃまな言葉遣いは困ったものだが聞き捨て御免よりずっとかわいい。 それより激しく趣旨違いの書き込みをしてしまったことを反省。

米ABC製作(編集)のアカデミー賞授賞式ダイジェストをNHK衛星第2で放送。 その後のアクターズ・スタジオ・インタヴュー『マイケル・ケイン自らを語る』再放送を見るためにチャンネルを合わせた時にはもうニコール・キッドマン受賞の瞬間で自分で確かめたわけではないけれど、マイケル・ムーア監督のスピーチがカットされていたとのこと。 歴代の受賞者が壇上で紹介されるコーナーで、自分の番が来ても気づかず後ろの俳優がそっと肩を叩いて我に帰ったようなカール・マルデンの虚ろな目が気になった。
『マイケル・ケイン自らを語る』は自伝と「映画の演技」を読んでいれば特に新しい話題はない。 通っていたグラマー・スクールでユダヤ教に基づく教育を受け、両親はプロテスタントとカトリック、妻はイスラム教徒だという話にすかさず司会者が「万全ですね」と受けたところは笑えた。

しまいっぱなしで聴かなくなりがちなシングルをHDDレコーダーにまとめて入れたので好きな時に聴けるようになった。 今日のヘヴィーローテーションは7インチヴァージョンのOingo Boingo "Mama" と、買った店をどうしても思い出せない"Ship Of Fools"。 去年東京で買ったのはアレとアレとアレだから帰省した時に見つけたのかな。

4月5日(土)

クリミナル・ラヴァーズ "Les Amants Criminels" / フランソワ・オゾン監督 / 1999年仏 / 95min.
だいたいアリスの道案内役になるはずのウサギをうっかり轢き殺してしまうような筋書きだから、森に入ればきっと迷うに決まっていると思ったらやっぱり。
「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家に住む髭面の男は確かにふたりを監禁してあんなことやこんなことをするが、(潜在的な)動機から目をそらしている少年に「自分の意志で殺した」という事実の重さを、快楽と引き換えに叩き込んだと思えば、むしろ恩人と呼んでもいいくらいだ。 「人食い鬼!」得体の知れない人物だが、彼女からそう呼ばれる筋合いはないと思うぞ。

「あの人は何もしていない」護送車の金網の内側から声をふりしぼる少年と、(全然話は違うが)三角帽子を被せられたかつての刑務所長を引き回す紅衛兵を必死に止めようとする溥儀の姿が少し重なった。

4月4日(金)

The Sugarplastic / Sugarplastic / 7" (MF-12)
  1. Where Dead Bullies Go
  2. Liar Over Winchester
透明ミントカラーのEP。この後アルバムを何枚かリリースして、今どういう音なのかは知らない。 この路線のまま育っているのだろうか。 'Liar Over Winchester'の後半は'Pale And Precious'をどーしても連想してしまう。 で、自分でわかっているが、かなり不純な動機から他の作品も聴きたく(代償行為)なってしまうようなヴォーカルなんだった。
HMVのレビューはやたら暑苦しいだけだが、 "Resin" Pat MastelottoよりAndy Metcalfeのクレジットに「おお」と思った。

4月3日(木)

若い頃から眼光鋭い老け顔のMartin Newellは最近の写真ではさらに枯れ野状態の頭髪と深い皺だらけの顔でとても50歳とは思えず、ほとんど見た目は老人だが、また新作(ライヴアルバムだって?)の動きが。頼もしいったら。 アニメソング特番の常連尾藤イサオの(若々しさを維持するために努力を惜しまないことはすばらしいと思いつつも)ここ20年ほど金太郎飴状態の顔が大写しになるたびに逆に違和感を覚えるなぁ。

4月2日(水)

ちあきなおみが復帰するという。 NHKみんなのうたで昔流れた、彼女の深い声でうたう『さとうきび畑』を聴きたい。 一度聴いたら忘れられない歌詞だ。 本なら米倉斉加年が子供向けに書いた『おとなになれなかった弟たちに… 』。 上の子が小学生の時に読書感想文を書いた本で、米倉氏の朗読を聞いた会場で迷わず買って読んだもの。 ちあきなおみの歌もこの本も淡々としているのがかえって胸を衝かれる。 戦争に関しては完全に傍観者の立場でこんなことを言っても、と思うが、弱いものが真っ先に犠牲になるのを悲しむ心は持っているので。

http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/kokujyo/otutxt.html

↑(挿絵は別として)ここに全文掲載されているのを見つけた。学校のHPみたいだけど…

4月1日(火)

**県警察本部ハイテク犯罪対策室です。情報提供有り難うございました。
利用事実が無ければ、請求に対し支払い義務はありません。 事実が無ければ完全に無視することをお勧めします。 また、返信や電話等で自ら個人情報を教えることは控えるようにして下さい。


という回答で、ひとまず一件落着。 ゆうべ久しぶりに話した友人のところに来る迷惑メールは「お金儲けしませんか」「ぼくの彼女を見て下さい」のようなものが多いそうで「超小型カメラを正面に仕込んだ野球帽が便利ですよ」なんてメールが届いたのはわたしだけだろうか(嬉しくない)。 ツェッペリンのライヴでそういう帽子を見かけたという話だが、そんなメジャーな使い道より(さらに)人としてどうかという用途のために販売されているのだろう。
そのあとカラオケ(8人の女たち、未見)、『哀しみのトリスターナ』DVD化、どうしても労働者に見えないドヌーヴ(ダンサー・イン・ザ・ダーク)など、成熟した女優話をして楽しくお開き。 でもドヌーヴはやっぱり『反撥』がこわーい。

2001Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec
2002Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec
2003Jan Feb Mar