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1月31日(月)

きのうの続きをする。 気分転換にバラードの未読作品(絶版が多い)が安く出ていないかなと覗いてみたら、『ヴァーミリオン・サンズ』が6000円で出品されていた。 500円で売ってくれた古書店の店主がいかに良心的だったか身にしみて(きのうと一緒だ)。

1月30日(日)

適当に買ってきたCD-Rラベルがうちのソフトに対応していないことがわかり大慌て。 手持ちでなんとか枚数は足りたが、複製を前提としないものはさっさと削除してしまう大雑把な性格がたたり、12枚分のデータを一からラベルとトレイカードに起こすはめに……。 人の苦労が身にしみてわかった一日。

1月29日(土)

Jeanetteのスペイン盤CD2枚組が、Nさんから貸し出し中のDVDとともにTさんから届く。 『カラスの飼育』のテーマ曲「Porqué Te Vas」の仏語ヴァージョンまで聴ける! 5年ほど前一度聴いてこの女の子の声(アナ・トレントが歌っているものと勘違いしていた)がとても気に入り、「Porqué Te Vas」が収録されているカンヌ映画祭受賞作テーマ曲集は先日サントラをかなり処分した際にもやっぱり手放せなかった。 それがオリジナルと仏語と2曲も一度に! Mary Lou LordやJeanetteのような甘いロリータ声の持ち主が、(Mary Lou Lordは割合イメージどおりだが)写真をみると意外と眉の太いしっかりした顔立ちだったりしてそのギャップがおもしろい。

1月28日(金)

きのう胃の調子が今ふたつくらいだったので、今日が休みで助かった。 暖かい1日だったが家で音楽を聴きながら『ハイ−ライズ』の続きを読み、(誰かの仕事の邪魔もしていたような気がするが)調べものをしている間にCDが届いた。

Andy Davis / Clevedon Pier (1989) / CD (RELATIVITY 88561-1040-2)
  1. Women of Ireland(O'Doirman/Oriada/Malony)
  2. Jade
  3. 5 Saxes
  4. Hunger(Davis/Brandt)
  5. Clevedon Pier(Davis/Lord)
  6. Basso Symphonie
  7. Over & Over
  8. Changes(Davis/Lord)
  9. Prelude(Pat Brennan)
  10. Clear Dawns
Produced by Andy Davis, David Lord & Stuart Gordon
元Stackridge、元Korgisの(それとも現Stackridge、現Korgisなのか、もうよくわからない)Andy Davisのソロアルバム。 『XTC:ソングストーリーズ(XTC: Song Stories)』の(XTCとの)共著者 Neville FarmerがDavisの簡単なプロフィールと解説を書いている。

ヴォーカルあり・なしの曲の配置がちょうどいい感じ。
『The Union Chapel Concert』の方ではSGがソロで演奏するしっとりとしたアイリッシュトラッド「Women of Ireland(「島の女」という邦題らしい)」、こちらのクレジットはThe Three Caballeros (Andy Davis, Peter Allerhand, Stuart Gordon)そのもの。
SGはヴァイオリン(1,2)の他にHammer(ed) Dulcimer(1)という打弦楽器とマンドリン(5)も演奏している。ハンマーダルシマー?
Hammered Dulcimers Page

2,3でサックスを吹くWill GregoryはのちにGoldfrappを結成し、デビューアルバム『Felt Mountain』にはAndy DavisとSGが参加している。 GoldfrappとPHのレコーディング時期が重なりスタジオを共有していたという話をニューズレターで読み、当時Goldfrappは「Lovely Head」1曲だけ知っていて「不思議な取り合わせだ」と思ったことは覚えている。

1月27日(木)

家には『華岡青洲の妻』(有吉佐和子)『血脈』(佐藤愛子)と今NHKで放送中のドラマ原作が2冊ある。 「怖い、怖い」といいつつ喜んで読んでいるのは家人。

1月26日(水)

職場の女性社員が3週間の検査入院中。 仕事の一部がこちらにもまわってきている。 年末から胃や腰が痛いとこぼしていて、かかりつけの医院でも異常なしといわれ我慢して出社していたが、総合病院で検査を受けたら原因は膵臓だったんだそうだ。 膵臓ってどこにあるんだったっけ? 契約に関する入力業務を受け持つのは初めてで柄にもなく緊張したのか、今週は肩凝りと睡魔でくたくた。

「腑に落ちない」のは著作権保護に関することだが、日本未公開、昔の作品は版権所有者がなかなかわからない(映画の場合)、という苦労話をIさんから聞いたことがある。 音楽は?イギリスならMCPSなどをあたればわかるのだろうか。

1月25日(火)

The Shortwaveband / The Shortwaveband Greatest Hats (1977) / LP (ARS 111)
    SIDE 1
  1. A Fistful Of Fiddles(Gordon)
    The Curragh Races
    The Drogheda Weavers
    Monaghans Jig
    Keeper Hill
    Good Morning To Your Nightcap
  2. Spatter The Dew
  3. The Dranken Sailor
  4. King Of The Fairies
  5. Down The Hill
    Top The Candle
    Paddy Murphys Wife
    The Reel Of Bogie
    SIDE 2
  1. The Irish Wolfhound(Harrison)
  2. Clog Dance
    Gille Callum
    Follow Me Down To Carlow
    The Foxhunters Jig
  3. The Girl Who Broke My Heart
  4. Devinside
    The Masons Apron
    Breakdown
    Clenlivet
  5. Merrily Kissed The Quaker
Stuart Gordon - Fiddle, Mandorin, Cello
Phil Harrison - Guitar, Harmonium, Bass Drum, Piano, Cittern, Triangle, Glockenspiel, Wood Block etc.
David Lord(1) - Glockenspiel
Duncan Taylor, John Rose, Geoff Martin, David Hutt

Cover Design by Stuart Gordon
Recorded by Brian Preston and David Lord at Bath University 19-22 December 1976

A・B面それぞれ1曲目(A-1は「A Fistful Of Fiddles」部分)がStuart GordonとPhil Harrisonの作品、あとはふたりのアレンジによるトラッドを組み合わせたものとのこと。 聴いたイメージは「焚火を囲んで一杯やる村人、裾ひるがえして踊る村娘」。

SGがパートナーをつとめるPeter Hammillのステージでは残念ながらこういう曲を耳にする機会はないが、2002年の来日公演を見た時はたまたま最前列で、弾きながらかなり強い調子で床を踏み鳴してリズムをとるSGの足(靴)が目の前にあった。 ヴァイオリニスト(の足もと)など間近で初めて見た。直立不動で弾くものと思いこんでいたのでかなりびっくりしたものだ。

ギターの難所にさしかかるPHを後ろから(にやにやしながら)覗き込む姿にも陽気な素顔が垣間見えたし、もともとこういう音楽をレパートリーにしていたのなら、さもありなん。 The Shortwavebandというバンド名が長くて読み書きしにくいと思っていたところ、本人はthe SWBと短縮して書いていた。
あ、そうか。

1月24日(月)

腑に落ちないことが続く1日。↑はようやく届いた。 ここまでが自力でできる限界かな(これまでだって運がよすぎた)。

1月23日(日)

バラード『ハイ−ライズ』、高層住宅に芽生えた新しい「階」級差別(高層階住人と下層階住人の対立)があっという間に広まっていく序盤からもうわくわく。

ブックオフにてすべて105円。
  • Peter Gabriel & Deep Forest "While The Earth Sleeps" CDS (ESCA 6321)
    『ストレンジ・デイズ』サントラを間違って処分してしまったのだ。
  • Ben Folds Five "Battle of Who Could Care Less" CDS (664230 5)
  • ジェフ・ゲルブ編『ショック・ロック』(扶桑社ミステリー P630)

1月22日(土)

去年の今日手首を骨折し、その一周年記念に(の筈はないが)ちょうどIさんからのDVDボックスが届く。 これで完結。 自分にとっては特に大切な作品が収録されているので、受け取った時に荷物の重みが心に伝わる感じ。 さっそく観てみると、US盤DVDの粗い画面ではわからなかった暗い貨車の中が細部までちゃんと映っている。 日本ではこんなにきれいな画質でリリースしてもらえて、幸せな作品だ。 Iさん、本当にありがとうございました、と作品になりかわりお礼。

Skin The Peeler / Skin The Peeler (1984) / LP (STP1)
    SIDE 1
  1. Biddy Early
  2. Giant's Dance
  3. Dunmoor
  4. Sarah And The Dancer
  5. The Bells Of Shee Chora
    SIDE 2
  1. Shee Chora
  2. Beechwood
  3. Julia
  4. Finvarra
Martin Palfrey : Keyboard
Rod Salter : Flute, Sax, Panpipe, Whistle
Liam Henshall : Guitar, Bass, Organ
Terry Barter : Mandocello
Mike Pryor : Bass, Guitar, Mandolin
予備知識はブリストルのバンドということだけだったが 「Skin the Peeler(別名 The Butterfly)」という同名のアイリッシュ・トラッドがあるようだ。
「Biddy Early」は酒(媚薬という話も)造りの上手なアイルランドの魔女、「Finvarra」は同じく古代アイルランドの妖精の王の名前で、マンドセロとフルートを前面に出し民謡風のメロディを基調とした音楽だった。 全曲オリジナル。
アルバムを聴き終わるまで「全曲インストゥルメンタル」に気づかなかったほど自然に耳になじんでいる。

手書きとタイプを切り貼りしてコピーしたような質素なブックレットに全曲分の解説(レコーディング裏話)つき。 曲と曲の間の、普通は無音の部分にも、耳をすませば小さな遊びが……。
Stuart Gordon closing his eyes and really going for some wild gypsy fiddle playing.
(Liam Henshall/Finvarra)

I didn't think the tune had enough meat on it for 3 times round so I asked an old chum Stuart to do some manic gypsy/arabic/baroque type violin on the end and to broaden out the keyboard reprise just before that.
(Rod Salter/Finvarra)
SGが参加しているのは9分超の歌のない叙事詩「Finvarra」1曲でも、右へ左へ自在に駆けめぐる無国籍風ヴァイオリンが聴けてよかったー。

1月21日(金)

有吉佐和子原作、NHK金曜時代劇「華岡青洲の妻」が始まった。 姑役の田中好子も(まだ)初々しい嫁の和久井映見も、それぞれの実生活でモデルがある(あった)のかと思うほどうまい。 京で医学を学んでいる息子に「身体頑健で気丈な武家の娘を」という美しい母親に請われて嫁ぎ、無邪気に喜んでいた和久井映見、果たして息子が戻ってくると手の平を返したように冷たく扱われるのだ。
かいがいしく息子の足を拭いている横から自分も、と伸ばした嫁の手を(背中を向けている息子には見えない)すかさず拳固ではじくスーちゃん、むちゃくちゃ怖すぎ。

と、書いている間にMさんから"It will arrive eventually !!"が"Eventually arrival"になったという一報が。 やはり一番先に聴いてしかるべき人だよね。 あ、でもくやしいぞ(何を張り合ってるんだっての)。

1月20日(木)

12/29に航空便で発送された郵便がどこで紛失したのか規定の2週間を経過しても届かず、返金申し立ての処理が完了した。 行き違いで到着したらそのほうが嬉しいのですぐ送金するつもりだが、どうだかなぁ。

The Shortwavebandの1stアルバムがVIVIDから3月に初CD化される。 この作品まで紙ジャケで出す意味があるのかどうかわからないが、それより発売元によるメンバーの説明が激しく間違っていて スチュアート・ゴードン(キーボード)とフィル・ハリスン(ヴァイオリン、マンドリン)、ってそりゃ逆だよ。

1月19日(水)

チャンネル諸島のことはしばらくおいといて、と。

Knights Like This (1985) / Peter Blegvad / LP (V2352)
    SIDE 1
  1. Special Delivery
  2. Face Off
  3. Let Him Go
  4. The Incinerator
  5. Pretty U Ugly I(K.Blegvad)
    SIDE 2
  1. Always Be New To Me
  2. Last Man
  3. Meet The Rain
  4. The Wooden Pyjamas
  5. Marlere
Kristoffer Blegvad, Jakko M. Jakszyk, Guy Evans, Keith Wilkinson, David Lord, Phil Harrison, Stuart Gordon(side-1 4,5), Gary Barnacle, Glenn Tilbrook, Manny Elias, John Greaves

Peter Blegvadのソロアルバムでも風変わりな1枚を聴く。
Thanks to欄にAndy PartridgeとColin Mouldingの名前。 ツイン・ヴォーカル、ツイン・ギターは気にならないのにキーボードが二人になると……。 なまじ弾ける人はスタジオでじっとしていられず、自分も弾かずにはいられないんだろうなぁ(特に名を秘す)。 Peter Blegvadのヴォーカルには音数を少なくして、むしろ一人で弾き語るくらいのほうが好きだという聴き手は少ないのだろうか。

1月17日(月)

Hello ***** ********

Many thanks for your recent purchase from us - ****** @ Amazon Marketplace. Your order will be sent from Jersey, Channel Islands, UK.
PLEASE NOTE: Due to the Christmas holidays and no boats operating over the next few days from the Channel Islands there will be no further dispatch until the first week of the New Year. We would like to wish you and your family a Very Merry Christmas and a Happy New Year.
……チャンネル諸島……

1月16日(日)

『ベルの死』読み終える。
『仕立て屋の恋』『雪は汚れていた』『片道切符』、それにこの作品の主人公、みな緩やかに、むしろ自ら破滅への円陣の内側へ向かっていくようなふしがあるのだが、読む側はなぜか「そっちへ進んではいけない」という気にはなれないのだ。 この作家の小説はとにかく読んでいない人に内容を伝えることがほとほと難しい。
彼はつねに現代人の、俺の気持ちは誰にもわからない、という痛切な叫びをとらえて、小説に形成している。
(解説「現代人の代弁者シムノン」都筑道夫)
Mezzogiorno Sulle Alpi (1992) / Alice / CD (EMI 7 98944 2)
  1. In Viaggio sul tuo viso
  2. Passano gli anni
  3. Blue Melody (Tim Buckley)
  4. Neve d'aprile
  5. Rain Town (Messina/Barbieri/Alice)
  6. Il colore della lontananza
  7. Tim
  8. Lungo ritorno a casa
  9. La recessione (Pasolini/Alice)
  10. Madre notte
  11. Luce della sera (Messina/Alice/Barbieri)
Gavin Harrison(1,2,3,4,5,8,9,11)
Danny Thompson(2,3,5,11)
Dave Gregory(2,4,5,8,9)
Jakko Jakszyk(2,3,5)
Martin Elliott(4,6)
Richard Barbieri(5,11)
アルバムタイトルは「アルプスの正午」かな。
11曲目には漱石の「雀来て障子にうごく花の影」とそのイタリア語訳がついてくる。 パゾリーニ詩集からの抜粋やTim Buckleyのカヴァーもあり、この落ち着いた「Blue Melody」がAliceの低音でじっくりと歌われるととてもいい。 Tim BuckleyはJeffのお父さんで、父子とも夭折してしまったのだけど、息子のアルバムは一昨年から去年にかけてよく聴いたのだ。

ゲスト・ミュージシャンは知っている人と知らない人の差が激しく(後のちの参考になるかもしれず、メモ程度に控えておくことにした)、ドラムスとギタリストふたりとシンセサイザーはわかるものの、あとは名前もおぼろというモノ知らず。

楽器やヴォーカルと違い、アレンジは確実に色褪せてくるものだと実感する箇所がいくつかあり、もともと好きでないから余計にそう思うのだろうが、打ち込みはあまり使わないに越したことはないなぁ。

1月15日(土)

Ice Cream Genius (1997) / Steve Hogarth / CD (CMRCD122)
  1. The Evening Shadows
  2. Really Like
  3. You Dinosaur Thing
  4. The Deep Water
  5. Cage
  6. Until You Fall
  7. Better Dreams
  8. Nothing To Declare
  9. The Last Thing (bonus track)
Dave Gregory, Richard Barbieri, Chucho Merchen, Luis Jardim, Clem Burke

Steve Jansen, Stuart Gordon, Craig Leon, Eddie Tan-tan Thornton, Brian Edwards, Trevor Edwards, Cassel Webb, Stuart Epps, Tim Wheater
イギリスの多発性硬化症(Multiple Sclerosis)自助団体によるチャリティCD"The Wish List"に収録されている「The Evening Shadows」しか知らなかった、HことSteve Hogarthのソロアルバムをようやく全曲聴いた。

ゲスト・ミュージシャンが"Lightbulb Sun"時代のPorcupine Treeと何人か重なる。 H BandとPorcupine Treeのアルバムも、それぞれ別の下心で到着待ち。 「You Dinosaur Thing」「The Last Thing」の生き生きとしたギターはDave Gregory、こういう曲が聴ければ最近Andy Partridgeが活動してくれなくても構わないか、という気にもなったり、いやそりゃ活動してくれればもちろん嬉しいし、つい最近もMike Keneallyとのセッションでアルバム1枚分くらい曲ができたという話だが、それではXTCではなくソロ名義になってしまいそうだな。

1月14日(金)

1/3に発送されたHの"Ice Cream Genius"が届いたんだから、税関も郵便局も、ちゃんとお仕事をしているということだ。

Charade (1995) / Alice / CD (wea 0630 10417 2)
  1. L'apparenza
  2. Dammi la mano amore
  3. In piedi su uno specchio
  4. Il silenzio delle abitudini
  5. Charade
  6. Gli ultimi fuochi
  7. Non ero mai sola
  8. Nel resto del tempo
  9. Il nido del gatto
  10. Sotto lo stesso cielo
  11. Dammi la mano amore (Devogue Version)
  12. La fronte mormora
Trey Gunn(1,2,5,7,8,10)
California Guitar Trio(6,12)
Paul Richards(E-bow 3,6)
Stuart Gordon(2,5,7,8,12)
加藤登紀子の声に似ているが、彼女よりも深みのあるアルトで歌うAlice。SG(特に2,8ではソロをたっぷりと聴け、もう何もいうことはございません)の他にTrey Gunnも参加していて、彼が1,2,5,7,8,10で弾くWarr Guitarがどういう楽器かわからず、実物写真を製造元サイトで見て「この楽器を選んだのは相当音が気に入っているからなんだろうな」としか素人には思えない、弾きにくそうな(ステージ写真も変わった構えで弾いている)太いネックに驚いた。

CDケースを開けディスクを取り出すと、見開きいっぱいになびく金色のススキの穂波!
すばらしい作品でも、日本盤が出ない限り知る、または聴く機会のない人たち(自分を含め)に素通りされてしまうことが本当に残念。

1月13日(木)

先週帰省した時には家の非常用携帯電話を持たされていたのだが、受信メールを読むことはできるが返信をしたことがなく、暇つぶしにメッセージを作成しようとして数字でつまづき(なんとかわかった)次に小文字でつまづいた。 15分以上もかけてようやく「19:45発のきゆうこうにのりました」……。

1月12日(水)

The Shortwavebandの1stアルバムでは「Living In London (is a FRIGHTNING MESS)」が特に自分のお気に入りで、聴くたびに映画『ウィズネイルと僕 (Withnail & I)』のふたりの姿を重ねてしまう、という感想などをSGに先月書き送ったら「他の作品も編集して送ってあげよう」というまさかの返信。 The Shortwaveband時代には思い入れが深いようだ。 クリスマスと新年のどさくさに紛れてそのまま忘れられても、気持ちだけで嬉しい、と思っていた。 追記:忘れてはいないらしい、ということだけはわかっているのだが…
「Living In London」は、後に一緒にKorgisの正式メンバーとなるPhil Harrisonの軽快なピアノとヴォーカルに"Mr. Stuart Gordon"のぼやくようなヴァイオリンが左右両側から重なり、曲調は楽しげだが、『ウィズネイルと僕』を連想させるくらいだから歌詞はなかなか滅入る内容なのだ。

Harrisonは"Sitting Targets (1981)"の「Ophelia」「Stranger Still」「Sign」にシンセサイザーで参加、David Lordを介してはPHの他ではPeter Blegvadの"Knights Like This"にも、こちらはSGと仲よく参加している。 絡まった毛糸を解きほぐすうちに意外な手持ちの関連作品を見つけるのが楽しくて、正月に作った通勤のお供の曲はすべてSGのストリングスで繋がっている、というわけ。

1月11日(火)

帯を捨ててる奴は、最初から紙ジャケを買う資格すらないと言い切れる。
ぎくっ。

100th Window (2003) / Massive Attack / CD (Virgin 7243 5 81239 2 0)
  1. Future Proof
  2. What Your Soul Sings
  3. Everywhen
  4. Special Cases
  5. Butterfly Caught
  6. A Prayer For England
  7. Small Time Shot Away
  8. Name Taken
  9. Antistar
vocals : Sinéad O Connor, Horace Andy, Robert Del Naja
additional instrumentation : Angelo Bruschini, Damon Reece, Jon Harris, Stuart Gordon, Skaila Kanga
電車内で(音量を上げなくていいから音漏れもしにくい)密閉型ヘッドフォンのありがたみがよくわかる。 タールのように溜まるリズムと浮揚感とのコントラストが絶妙な"100th Window"のあまりの気持ちよさにうとうととしてしまう。 Horace Andyの出番は期待に反して少ない(2曲くらいか)が、今回半数以上の曲で歌うSinéad O ConnorのヴォーカルとMassive Attackの相性もいい。

Massive Attackはブリストルを拠点とするユニットで、Robert Del Najaと共同でプロデュースしているNeil Davidgeの友人Stuart Gordonも幽玄な音色を提供している。 XTCとPHとMassive AttackがSGで繋がるわけで、XTC(というよりAndy Partridgeだが)関連作品を芋蔓式にたどって聴いていた頃を思い出し、御大繋がりでは独特の癖のあるアレンジを、今回はまったく関係なさそうなアーティスト同士がストリングスで繋がるのを楽しんでいる。 クレジットを見て気がついたが(もともとPHとDave Gregory繋がりで聴いたAliceの)"Charade"にも参加しているではないか。

1月10日(月)

ポータブルプレーヤー用の密閉型ヘッドフォンを購入した。 後頭部が絶壁(あまり容量がなさそうに見える)のためネックバンドが余り、ずり落ちやしないかと思ったが、慣れれば意外と安定するものだ。 ただイヤーパッドがかなり大きく、家族には防寒用の耳当てと勘違いされた。 通勤のお供にするつもりだったが、これでは恥ずかしいかもしれない(といいながら、していくんだなぁきっと)。

ブックオフでの大きな収穫は、密林でも在庫切れで諦めていた250円のAlice(アリーチェだよ)と、CCCDでないUS盤"100th Window"! 手放してくれた人ありがとう。
  • Alice "Charade" CD (wea 0630 10417 2)
  • Massive Attack "100th Window" CD (Virgin 7243 5 81239 2 0)
  • Dream Theater "Lie" CDS (EAST WEST RECORDS 7567-95835-2 A5835CD)
  • That Petrol Emotion "The Peel Sessions" CD (Strange Fruit SFPMACCD205)

1月7日(金)〜9日(日)

ひと足先に下宿に戻った上の子と一緒に実家に滞在。
旅のお供にしたジョルジュ・シムノンの『猫』を一気に読んでしまったので、帰省の際必ず立ち寄る古書店で悩みに悩んだ末「どうしてもはずせない」3冊に絞る。
  • J・G・バラード『ハイ=ライズ (HIGH-RISE)』(ハヤカワ文庫SF377)
  • ピーター・S・ビーグル『風のガリアード(The Folk Of The Air)』(ハヤカワ文庫FT160)
  • ジョルジュ・シムノン『ベルの死 (La Mort de Belle)』(ハヤカワ・ポケットミステリ327)
たまたま阪急三番街で中古CD・レコード市開催中。
  • Roger McGuinn "Cardiff Rose" CD (COL 468358-2) プロデューサーがMick Ronson
  • The Incredible String Band "The Chelsea Sessions 1967" CD (VPJ 034)
  • Peter Hammill "Modern" 2CD どさくさに紛れコレクターズCDを放出した店があるらしい。
帰省の際必ず立ち寄る中古盤専門店で(こんなのばっかし)CDにもなっているNeutronsの"Black Hole Star" LPを見つけ、レコードだからとか新品だからとか、もっともな理由はいろいろつけられるが1/10追記:ジャケットがゲートフォールドだという英国盤ではない、実は裏ジャケットの集合写真を見て「め、珍しい」と買ってきてしまった。 "Going to India"でのSGのソロは "violin de luxe"と仰々しいクレジットつきだが、聴けば「なるほど」。

帰りの新幹線があと数分で名古屋着というところで地震のため停電したが、じきに復旧して事なきを得た。

1月6日(木)

『Loops and Reels』はもちろんCDで。

明日から実家に二泊する予定だが(11月に上京した時と同じ日数なのに緊張感ゼロ)、「何か忘れても借りればいいや」と安心して帰る場所と親がまだある幸せに感謝しなければいけないなぁ。
人込みや旅先など普段と違う環境下に置かれると必ず頭痛を起こす。 もう「必ず」なのでどこに行くにも鎮痛薬は欠かせないが、飲めば「必ず」治まる。 「ロキソニン」「バファリン」と書かれてさえいればラムネでもプラシーボ効果で治ってしまう、暗示性の強いものではないかと自分では思っている。 本当にラムネで試してみようとは思わないが。 骨折した時に「(痛みに)強いですね」と言われ気をよくしたものだが、自分自身にはぐずぐずに甘くて弱いのだった。

1月4日(火)

ところで「恋を見ていた少年」の原題は"Have You Fed The Fish?" というのだ。

1月3日(月)

わが家に現在過去まったく関係者がいないにもかかわらず、毎年箱根駅伝を見ている。 上の子が言うにはレポーターが2日(往路)で「前人未踏の区間新記録」と言ったという。 「区間新」なら前人未踏に決まっている。 同じ人かもしれないが、今日は「崇高なる記録」というのを聞いた。
学連選抜で8区を走った東大生の実家では往路は駅伝のテレビ中継がなく、彼は「復路を走らせてほしい」と監督に直訴したのだと。 人間模様もさまざまだ。

1月2日(日)

日本盤についてくる「帯」、最近、自分も持っているあるアルバムの帯つき日本盤を探しているという人に「知っていたらあげたのに。捨ててました」と言い放ち、「あれに値打ちがあるのに」と相当引かれた。 帯だけを欲しさに今ごろあの国内盤を探している人がいようとは思わなかった。あれ邪魔だよ。 ディスコグラフィの件でFさんに『Skylarking』と『Oranges & Lemons』のゴールドCDには帯がついていたかどうか訊かれたがもちろんわからず。 「帯付きゴールドCDを所有している」という人はご連絡下さい。 1/3追記:Nさんありがとう

相手の呆れたような顔を見た一件以来さすがに「帯は保管する」ことにしている。 たとえ「恋を見ていた少年」という恥ずかしい邦題つきであろうとも。

1月1日(土)

大晦日からの寝不足と食べ過ぎと運動不足で家族が揃って昼寝をしている隙に、こんな趣味全開の通勤用私家版づくりに精を出せるお正月さまさま。 欲張って詰めこむと最後の曲を聴き終わる前に職場に到着、と消化不良の憂き目にあうのでランニングタイム66分。
XTCがいやに多いか?一応すべてきちんと筋を通した選曲なんだが(確信犯)。

  1. Mermaid And Chips (Black Hole Star/The Neutrons)
  2. Dance Of The Psychedelic Lounge Lizards (Black Hole Star/The Neutrons)
  3. Going To India (Black Hole Star/The Neutrons)
  4. Living In London (The Shortwaveband/The Shortwaveband)
  5. Everybody's Got To Learn Sometime (Dumb Waiters/The Korgis)
  6. Contraband (Sticky George/The Korgis)
  7. Shake You Donkey Up (The Big Express/XTC)
  8. Reign Of Blows (The Big Express/XTC)
  9. Mantis On Parole (XTC)
  10. Something In The Air (Studio Romantic/Saeko Suzuki)
  11. TV Dinner (Studio Romantic/Saeko Suzuki)
  12. Fields (All For Love & Love For All/The Lilac Time)
  13. Rook (Nonsuch/XTC)
  14. Wrapped In Grey (Nonsuch/XTC)
  15. Women Of Ireland (The Union Chapel Concert/Guy Evans & Peter Hammill)
  16. Ship Of Fools (The Union Chapel Concert/Guy Evans & Peter Hammill)

2003Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec
2004Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec