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4月30日(月)

市のリサイクルセンター展示室へ40冊弱、本を寄付。 その後「珍しい本がある」と棚から思わず手に取ったのは、この間自分が寄付した重複本だった。

"Twenty Things You Never New All About Newell"
14) Newell is distantly related to Dennis Wheatley. They are not in touch each other.
Martin Newellの記事を掘り起こしていたらこんな記述が。 デニス・ホイートリーとは黒魔術小説で有名なイギリスの作家。 Martin Newellの魔法使い然としたご面相と黒魔術作家、妙に納得のいく関係である。

4月29日(日)

昭和の頃は「天皇誕生日」、平成になって「みどりの日」、今年から5/4が「みどりの日」で4/29は「昭和の日」だそうだ。
朝の番組で、映画では泣けなかったがリリー・フランキーの原作には涙したというやしきたかじんが「自分がプロデューサーなら『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』をこうキャスティングする」企画で単発ドラマ、連続ドラマ、映画、お芝居からのベストキャスティングを選んでいた。 私自身は単発ドラマ(大泉洋・田中裕子・蟹江敬三・広末涼子)しか観ていないのだが、たかじんの説明は少々強引であるものの妙に納得させられた。
「ボク」オダギリジョー(観客動員力で)、 「オカン」演技力がダントツの倍賞美津子(樹木希林は娘の也哉子とダブルキャストであることと、CMのコミカルなイメージを払拭できないことでNG)、 「オトン」(泉谷しげる+小林薫)÷2を探す、 「ボクの彼女」は香椎由宇、 とのこと。
  • シャーリイ・ジャクスン『こちらへいらっしゃい Come Along With Me』(早川書房)
何年か越し探求本の極北。蒐集という名の憑き物が落ちた気分。 これで、ひとまずオンライン書店の更新チェックも卒業だ。 この本を探求中他の魅力的な本をたくさん見つけてしまい、今まで支払った送料だけでも高めの古書が買えるほどだ。

4月28日(土)

    到着便
  • サミュエル・R・ディレイニー『エンパイア・スター』(サンリオSF文庫)
NHK BS-11で旧作の『犬神家の一族』放映。 懐かしい音楽だ。 金田一耕助が宿の女中に「外食券の代わりに」と米を差し出すところなど、さすが戦後まもない時代の物語。
    ヤフオクにて:
  • ロマン・ギャリ『白い犬』(角川文庫)
  • J・B・ピック『最後の谷』(角川文庫)

4月27日(金)

忙しくて週末があっという間にやってくる。 ストレスがたまらないよう、しばらく足が遠のいていた古書店めぐりを帰りがけに敢行。 絶版の60年代ミステリが安く出ていると嬉しくて、荷物になるのも構わずやっぱり拾ってきてしまう。 お値段的にもささやかな楽しみだ。 ただし別の出版社から違う邦題で出た本が1冊だぶってしまったなぁ。
    職場近くの古書店4店で(1冊30〜100円):
  • ジェロルド・フランク『絞殺 ボストンを襲った狂気 (The Boston Strangler)』(ハヤカワ文庫NF44)
    1966年度アメリカ探偵作家クラブ最優秀犯罪記録賞。 アメリカでは有名な犯罪者「ボストンの絞殺魔」を題材にトニー・カーティス主演でリチャード・フライシャーが映画化(『絞殺魔』)
  • E・S・ガードナー『ビロードの爪』(創元推理文庫)
  • E・S・ガードナー『管理人の飼猫』(創元推理文庫)
    早川の『門番の飼猫』と同じ。
  • カトリーヌ・アルレー『決闘は血を見てやめる』(創元推理文庫)
  • カトリーヌ・アルレー『またもや大いなる幻影』(創元推理文庫)
  • カトリーヌ・アルレー『21のアルレー』(創元推理文庫)……短編集
  • セバスチアン・ジャプリゾ『新車の中の女』(創元推理文庫)
  • ハドリー・チェイス『プレイボーイ・スパイ1』(創元推理文庫)
  • ハドリー・チェイス『プレイボーイ・スパイ2』(創元推理文庫)
  • ハドリー・チェイス『カメラマン・ケイド』(創元推理文庫)
  • ハドリー・チェイス『あぶく銭は身につかない』(創元推理文庫)
  • ハドリー・チェイス『ミス・クォンの蓮華』(創元推理文庫)
  • ラリー・ニーヴン『ガラスの短剣』(創元SF文庫)……短編集
  • E・C・ベントリー『トレント最後の事件』(創元推理文庫)

4月26日(木)

読んだ中編:
  • サミュエル・R・ディレイニー「エンパイア・スター Empire Star」
    シンプレックス・コンプレックス・マルチプレックス。 巧みな伏線で円環状に(というより螺旋状に)冒頭に繋がる作品なので、一度読んでもすぐ再読、さらに読み返してもまったく飽きることがない。 早川書房の『プリズマティカ (Distant Stars)』所収「エンパイア・スター」は岡部宏之訳、サンリオSF文庫は米沢秀雄訳。 オリジナルのイラストレイテッドSFの中には画風が好みでないものがあり、 「エンパイア・スター」のJohn Jude Palencarの描く<悪魔猫>の仔もなんだか多足類(百足とか)のように見えてちっとも愛着がわかず、いっそ余計なイラストのないサンリオSF文庫版『エンパイア・スター』も注文してみる。 ディレイニー短編集成の企画が進行中、という話もあり今絶版で読めなくなっている作品が近々また日の目を見ると思うと嬉しいものだ。
    For the first time, Babel-17 is published as the author intended with the short novel Empire Star, the tale of Comet Jo, a simple-minded teen thrust into a complex galaxy when he’s entrusted to carry a vital message to a distant world. Spellbinding and smart, both novels are testimony to Delany’s vast and singular talent.
    もちろん次は「バベル-17」を読むのだ。

    4月25日(水)

    Captain Sensibleのソロアルバム2枚、あいにくCaptainに版権のない時代のファーストとセカンドアルバムが初CD化とのこと。 密林で予約する際各国盤で値段を比較すると、どうやら日本限定盤らしい(密林英米からの輸入盤は日本盤の逆輸入になるんだな)。 貧相な紙ジャケより通常のプラケース入りが望ましいが、とにかく出してもらえるだけありがたいか。

    4月24日(火)

      ヤフオクにて:
    • 戸板康二『黒い烏』(集英社文庫)
    • アシモフ編『世界SF大賞傑作選8』(講談社文庫)
    世界SF大賞傑作選は欠番の(3)以外揃った。 いつも丁寧に対応して下さる方からの出品で、以前取引した落札者への割引サービスが嬉しい。

    4月23日(月)

    読んだ短編:
  • サミュエル・R・ディレィニー「プリズマティカ Prismatica」訳:浅倉広志
    「きみがポケットに詰めこめるだけの真珠と、片手で運べるだけの黄金と、もう一つの手で持ちあげられるだけのダイヤと、真鍮の鍋で井戸からすくいあげられるだけのエメラルドと―これだけのものとひきかえに、手をかしてもらえないか?」 「で、何を手伝えばいいんだい」 「宝を捜すのだ!偉大で年老いた怖しい魔法使いによって三つに割られた鏡の中にある、幸福という名の宝を」
    鮮やかな色に頭痛をおこすという灰色男は話し方までワンパターンで(読者にはそこがかえっておもしろいのだが)おもしろみがない。彼が「一番身近で大切な友だち」と呼んでいるもの、友だちならばなぜ厳重に錠を下ろしたトランクに閉じ込められているのだろう?その正体は?もちろんそれが外に出ていると、彼にとって都合の悪いものにほかならない。 灰色男のもっとも幸福な瞬間とは、彼を悩ませているあらゆる色彩がこの世から失われる時なのでは?
    「この人びとは、彼らが出会う人間を片っぱしからだまし、そしてこの世界の色彩ゆたかなものをなに一つ楽しむことができない」
    子どもには読む絵本であり、大人には寓話であり。 「虹をつかむ男」のジェイムズ・サーバー(1894〜1961)に捧げられた作品。史上最小のピンチ・ヒッター(こびとだからストライクゾーンが厳しいね)が登場する「消えたピンチ・ヒッター」を野球小説アンソロジー『12人の指名打者』(文春文庫)で読んだっけ。
    プリズムは漢字で「三稜鏡」と書く。ふつう波長の違いを利用した分光(色分解)に使われる正三角柱のものが連想されるが、直角二等辺三角柱(直角プリズム)、五角柱(ペンタプリズム)もあるそうだ。

    4月21日(土)

    いつも頂戴してばかりでは申し訳ないので、市のリサイクルセンター展示室へ本を寄付。そしてまたささやかにいただいて帰る。 マンガは引き取らないのでブックオフへ持ち込み、そこでレニー・エアース探求本を入手。 『赤ちゃんはプロフェッショナル!』は映画化もされた軽妙なクライムコメディだが、こちらはサイコホラーだそうだ。
    • ラリー・ニーヴン『不完全な死体』(創元SF文庫)
    • アイリス・マードック『魅惑者から逃れて』(集英社文庫)
    • R・マシスン『SF恐怖シリーズ(2)縮小人間 ミクロの恐怖』(秋田書店)
    • ジョナサン・キャロル『蜂の巣にキス』(創元推理文庫)
    • レニー・エアース『夜の闇を待ちながら』(講談社文庫)
    リサイクルセンター児童書コーナーで見つけた『ミクロの恐怖』、少年向けにも出てたんだ!各務三郎訳『縮みゆく人間 ミクロの恐怖』はジュヴナイルったって十分怖い。挿絵も怖い。 「黒後家」ならぬ「黒い未亡人グモ」という名前は(少年少女に「後家」といっても訳がわかりませんがな)凄味がないけどね。

    4月20日(金)

    観た映画:
  • John Hough(ジョン・ハフ?ハウ?)監督『ダーティ・メリー、クレイジ・ラリー』(1973)
    DVD化を知った『ダーティ・メリー、クレイジー・ラリー』が届いたので早速鑑賞。同じ監督が『ヘルハウス』も撮っていることすら知らなかったのだが……。 私が観たスーザン・ジョージ出演作はあの『わらの犬』の他にはケン・ラッセルの(勘違い)大作『10億ドルの頭脳』だけかも。 まだ十代で、ソ連に潜入する主人公ハリー・パーマーが乗り合わせた汽車のロシア人少女でセリフも一言 「オレンジ食べる?」だけだった。 家人は既に観ていたのだが、あの幕切れにかぶさるカントリー調音楽がまた驚きだった。

    4月19日(木)

    読んだ短編:
  • ヘンリイ・カットナー「ボロゴーヴはミムジイ Mimsy Were the Borogoves」 (1942)
    訳:伊藤典夫
    7歳のスコットが川岸で見つけた黒こげの箱には、不思議なおもちゃが詰まっていた。 そうかそうか、遠い世界から送られた二つの箱のもうひとつの行き先「19世紀」とは……。 ルイス・キャロル「鏡の国のアリス Through the Looking-Glass, and What Alice Found There」に出てくる「ジャバーウォックものがたり Jabberwocky」は、語と語をあわせてひとつの言葉となった「かばん語 (ルイス・キャロルによる造語 portmanteau)」で綴られたナンセンス詩。 monster + trance でmonstranceなら "Monstrance"も「かばん語」といえる?
    'Twas brillig, and the slithy tobes
    Did gyre and gimble in the wabe;
    All mimsy were the borogoves,
    And the mome raths outgrabe.
    タイトルは"All mimsy were the borogoves"(すべて衰弱ぼろ鳥のむれ/岡田忠軒訳)より。 条件づけされていない子供の思考回路、可能性は無限。大人たち、また少し育ちすぎた少女にはわからなかった謎も、7歳と5歳の自由な思考にかかれば解くことができる。
    おとなが幾何を使うところを、子供たちは代数を使っている
    この短編をもとにした映画 "The Last Mimzy"が公開されるそうだ。 Roger Watersが主題歌"Hello (I Love You)"を歌う映画ではFBIまで登場するみたいだけど、アルマゲドンみたいな映画になっちゃうの? ……映画タイトルでWikipediaができていた。完全に原作と離れたストーリーだなぁ。

    4月17日(火)

    読んだ短編:
  • キイス・ロバーツ「カイトマスター Kitemaster」
    Interzone誌創刊号に掲載、1983年イギリスSF作家協会賞(BSFA)受賞作。
    「SFの本 第4号」所収 訳:颯田幼(大森望)
    連作短編集"Kiteworld"は邦訳なし。
    1. Kitemaster (1982)
    2. Kitecadet (1983)
    3. Kitemistress (1985)
    4. Kitecaptain (1985)
    5. Kiteservant (1985)
    6. Kitewaif (1985)
    7. Kitemariner (1985)
    8. Kitekillers (1985)

    核戦争を生き延びた人々の子孫が住み、教会の支配下にある「王国」が舞台。 <悪地帯>の悪魔の侵入から王国を守るため、厳しい訓練を積んだ<監視員>が巨大なコーディーカイトに乗り込み上空から徹夜で国境の空を見張っている。 <カイトマスター>(ヘルマン)はヴァリアント教会の重鎮にある司祭で、巡回先の監視責任者<カイトキャプテン>とは昔一緒に飛行士訓練を受けた間柄らしいが、いまやお互いの立場は大きく隔たってしまった。 辺境でくすぶり続ける自分を卑下するようになにかと挑戦的な物言いをするカイトキャプテンの態度が一変したのは、カイトマスター自身もかつて飛行して<悪地帯>を見たことがある、と聞いた時だった……
    晴れた日、低空飛行していると、ときどき……見えてくるんだ。人間が見てはならないものまで。でもあれは悪魔なんかじゃない。おれはあいつらもおれたちと同じ人間なんじゃないかと考えたことがある……
    残念ながら「カイトマスター」しか邦訳がなく、全容がつかめないが、カイトワールド全エピソード(もちろんカイトワールドが舞台という遺作''Drek Yarman''も含め)、訳出されないかなぁ。 Let's keep our fingers crossed!
    テキサス出身のアメリカ人Samuel F. Codyがイギリス軍のために製作した、4つの大きな凧で人間を揚げるコーディカイト(Cordy kite)は、20世紀初頭には戦争の偵察用に使われていたそうだ。
    From the publisher
    The Realm of Kiteworld has survived nuclear catastrophe and is governed by a feudal and militant religious oligarchy - the Church Variant. In the other Badlands, real or imagined Demons are kept at bay by flying defensive structures of giant interlocking Cody kites, piloted by an elite and brave Corps of Observers.

    Genre: Fiction→ Science Fiction→ Bleak Futures→ Nuclear Holocaust/Post-Apocalypse
    Fiction→ Science Fiction→ Political→ Totalitarianism

    4月15日(日)

    Monstrance / Monstrance / 2CD (APE CD 017)
      disc one
    1. i lovely cosmonaut
    2. winterwerk
    3. black swan black
    4. mig
    5. oodoo
    6. ur tannoy
    7. little field
      disc two
    1. pagoda tailfin
    2. chaingang
    3. torturetainment
    4. the floating world
    5. priapple
    Andy Partridge
    Barry Andrews
    Martyn Barker

    青はAPE HOUSEで通常版とのセットでのみ購入可能な限定版
    "to go in a room and just play! Have nothing worked out and no theme to aim for; let's just see what happens,"  by Martyn Barker
    XTCのAndy Partridge、ex-XTCで現ShriekbackのBarry Andrews、同じくShriekbackのドラマーMartyn Barkerによる即興音楽プロジェクト。 "monstrance"とはカトリックの聖体顕示台のことだそうだが、この即興音楽を聴いていると、言葉本来の正確な意味より
    monster + trance
    のニュアンスでいいんじゃないかと思うのだ。 ガムランっぽいパーカッションの"Pagoda Tailfin"や、"Torturetainment (torture + entertainment?)" など、タイトルのつけかたも、なんとまあ、感覚的で悪くない。 Van der Graaf Generator "Present" のディスク2も即興演奏だったっけ。

    4月14日(土)

  • マルク・ローテムント監督『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』(2005年独)
    1942年夏から数度にわたり反ナチ、自由を呼びかけるビラを密かに配布してきた学生の抵抗組織「白バラ」。 1943年2月18日ミュンヒェン大学構内で兄と共に反政府的内容のビラを配布したかどで秘密警察に連行され、2月23日国家への反逆及び利敵行為に関し有罪、死刑判決、即日斬首されたゾフィー・ショルに焦点をあてた作品。 ゾフィーが小さな窓に切り取られた空を見上げ、神に祈る姿が映し出される。 最初は自分のために、物的証拠が発見されてからは家族や友人のために、最後は自分の良心に忠実でいられるようにと。

    山下公子『ミュンヒェンの白いばら』(筑摩書房)によると、取調べにあたった捜査官や同房の政治囚、収監先のシュターデルハイム刑務所員らがみな、ゾフィーたち3人の毅然とした態度にうたれたと述べている。
    それから、処刑場へ行く番になった。 まず初めに女の子から。 あの子はまつ毛一本ピクリともさせないで出て行った。 私達は皆、そんなことがあり得るなんて全然考えられなかった。 死刑執行人は、あんな死に方をした人間を見たことがないと言っていた。(p312-313)

    4月11日(水)

  • フランク・ロッダム監督『影の私刑 The Lords of Discipline』(1983年米)

    パット・コンロイの原作をもとに『さらば青春の光』のフランク・ロッダムが60年代アメリカ南部(サウス・カロライナ州)の士官学校を舞台に撮った作品。 いやぁ、士官学校でも『愛と青春の旅立ち』とはえらい違いだ。
    「真の男」を送り出すという名目で、学校にふさわしくない新入生を特権的にしごき、執拗に苛め、退学に追い込む覆面の学生秘密組織「10」。最上級生の主人公は初の黒人新入生を「10」から守るよう恩師に頼まれる。ところが「10」の正体を暴こうとした主人公とルームメイトたちにも卑劣な罠が待ち構えていた……。

    南部の人種差別とか覆面の秘密組織といえばまるでKKKみたいだけど、この私刑集団のリーダー的な存在は、苛め役がさまになっているマイケル・ビーン!でも確かターミネーターではよれよれになってたような。 どうしてこのビデオを観たんでしょう、それは(脇役だが)ミッチェル・リキテンシュタイン出演作だったからなのだ。豪邸でモーツァルトなど弾いてらっしゃいます。

    4月10日(火)

    ウルフルズの「ええねん」をひっさげて帰ってきたサラリーマンNEO第2シーズン!

    4月9日(月)

    サンリオから出たジョン・ファウルズの本を3冊。 テレンス・スタンプ主演で映画化された『コレクター』があまりにも有名。 『魔術師』はもう持っているが大作すぎてまだ手つかずの状態、とにかく絶版の多い作家で入手できる時にしておかないと読めなくなりそうだ。
    • ジョン・ファウルズ『フランス軍中尉の女』(サンリオ)
    • ジョン・ファウルズ『黒檀の塔』(サンリオ)
    • ジョン・ファウルズ『ダニエル・マーチン(上)』(サンリオ)……上下で2万、3万円と結構な値段になっている作品だが、上巻を2000円で見つけたから下巻は出てくるのを気長に待つことにする。

    4月8日(日)

    心理探偵フィッツDVD-BOX-2
    お預けだった続きをようやく観ることができた。

    4月7日(土)

      オンライン書店にて:
    • ジョージ・R・R・マーティン&リサ・タトル『翼人の掟』(集英社ワールドSF)
    • J・G・バラード『22世紀のコロンブス』(集英社ワールドSF)

    4月6日(金)

      古書会館倉庫市にて:
    • ウィリアム・ゴールドマン『マジック』(早川書房)
    • T・J・バス『神鯨』(ハヤカワ文庫SF312)
    • R・ボンド編『毒薬ミステリ傑作選』(創元推理文庫)
    • ジョン・バカン『ザ・スパイ』(角川文庫)
    • コリン・ウィルソン『宇宙ヴァンパイアー』(新潮文庫)
    • エド・マクベイン『レディ・キラー』(ハヤカワ文庫HM13-8)
    『マジック』はリチャード・アッテンボロー監督で映画化され、主演のアンソニー・ホプキンスがすばらしいそうだ。
    『ザ・スパイ』は創元推理文庫の『三十九階段』と同じ作品だった。 でも角川文庫版は稲葉明雄訳だから嬉しい。

    4月4日(水)

    読んだ短編:
  • クェンティン・パトリック「白いカーネーション White Carnations」
    「お話しなければなりませんが、私の一族の者が二人、それぞれお誕生日に、匿名の白いカーネーションの贈り物の受け取りました。それから何時間か後に、二人とも―亡くなりましたの」 「それは又、がっかりな!」トラント警部補は嬉しそうに言った。
    別冊宝石75号所収。 温厚でいてやはりどこか風変わりなトラント警部補はパトリック・クェンティン(この作品発表当時はクェンティン・パトリック名義)作品の多くに登場している。 大学時代、舞踏会でトラントのパートナーをつとめた美貌のアンジェラ。彼女にも届いた白いカーネーションが殺人の予告ならば、なんとしても阻止しなくてはならない。トラントは身元を隠し、同窓の友人として彼女の誕生パーティーに潜入する……

    白いカーネーションの花言葉は純愛とか純潔とか、清らかなイメージ。事件解決後、書類の下に隠れていた一輪を引き出しにしまったトラントが粋な一言、
    「回想録を書く時に役に立つ」

    4月1日(日)

    届いたばかりのDVD『ストリーマーズ』(何度も何度も何度も観ている作品だが)また観なおした。 フォスター『夢路より』の替え歌、Beautiful Streamer(開かない白い氷柱のようなパラシュート)とともに墜落する男。 パラシュート降下訓練中に起きた事故について語る上官の「美しい流れよ、我のために開け」と一緒に、思わず祈るように口ずさんでいる兵士。

    読んだ短編:
  • 式貴士「おてて、つないで」「カンタン刑」「バックシート・ドライバー」
    「おてて、つないで」は肉体の切断面を瞬間的に接着できるバイオケミカル・ボンド(生化学的接着剤)の開発に成功した醜い科学者が、未来から迷い込んできた美女に恋をし、元の世界へ帰すまいと自分と彼女の手首を切断して接着してしまうというお話。 美女と野獣の組み合わせだが江戸川乱歩「孤島の鬼」と違い、話は意外な展開をみせ夫婦の哀しい愛情物語へ。
    「カンタン刑」許してください〜。
    「バックシート・ドライバー」これが噂の○○○オチですか!

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